JP2007262835A - 昇柱用の簡易梯子 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトにまとめてバッグに収容でき、災害復旧作業時には携行が労力を必要とせず楽で安全性も高められ、しかも、保管にも場所を取らず取り扱い易い昇柱用の簡易梯子を提供する。
【解決手段】電柱Dに植設された足場ボルトBに掛止して該電柱Dの外周面に巻装される屈曲自在な締付紐状体1と、締付紐状体1に着脱自在に取着され前記電柱Dに登るとき足を載せる複数の足掛部材2とからなる。
【選択図】図12

Description

本発明は、地震、風水害等の災害時に電力供給のための復旧作業に際して使用される昇柱用の簡易梯子に関するものである。
従来、電気電話工事等に際し作業者が地面から電柱に登るためには、電柱の外周面に植設され下端部にある足場ボルトまで届くように該電柱に格子状の梯子を立て掛け、この梯子から前記足場ボルトに移るようにして登っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−6330号公報(第2〜3頁、図1)
しかしながら、電柱に植設された足場ボルトの内、下端部にある足場ボルトは通常地面からほぼ2mの高さ位置にあり、そこまで届かせる必要があることから、前記梯子はその全長が2〜2.5m程度の長さになり比較的大型となる。しかも、前記梯子は金属製であって重量が嵩む。一方、地震、風水害等の災害時に停電が発生して各家等の消費者への電力供給がストップした場合、柱上の復旧作業をするために目的地へ向かうことになるが、目的地までは家屋の崩壊、浸水などにより道路が遮断されて徒歩または自転車といった手段しかないのがほとんどである。このような場合、前記大型で重量の嵩む梯子を作業者が肩に背負ったり自転車の荷台に載せてゆくことは、多くの労力を必要とし楽ではないばかりか、危険性を伴うといった課題がある。
また、前記梯子は大型であることから、その収納・保管にも多くのスペースが必要になり、取り扱いが面倒になるといった課題もある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、コンパクトにまとめてバッグに収容でき、携行が労力を必要とせず楽で安全性も高められ、しかも、保管にも場所を取らず取り扱い易い昇柱用の簡易梯子を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため、本発明に係る昇柱用の簡易梯子は、電柱に植設された足場ボルトに掛止して該電柱の外周面に巻装される屈曲自在な締付紐状体と、該締付紐状体に着脱自在に取着され前記電柱に登るとき足を載せる複数の足掛部材とからなる。
具体的には、本発明に係る昇柱用の簡易梯子は、前記締付紐状体が所定長さのロープであって、前記足掛部材は前記電柱の外周面に配置される基板部と該基板部に開閉自在に軸着されるカバー板部からなり、前記基板部の外側面とカバー板部の内側面との間に前記ロープに対し足掛部材がずれないように該ロープを挟着するずれ止め防止手段を設けた構成が採られる。ロープは合成樹脂製であってその長さはほぼ8.5mであり、足掛部材は硬質の合成樹脂材により成形することが好ましい。
または、本発明に係る昇柱用の簡易梯子は、例えば前記締付紐状体が所定長さの縦バンドとその長手方向に沿って所定の間隔離しかつ交差するようにして固着される複数本の横バンドとからなり、該各横バンドには前記電柱の外周面に巻回したとき係脱自在に係合する連結手段を設け、前記各足掛部材には各横バンドが挿通される挿通孔を開設した構成が採られる。この縦バンド、横バンドはいずれも屈曲自在であって強靭な軟質の合成樹脂材から成形し、足掛部材は、硬質の合成樹脂材から成形することが好ましい。また、縦バンドは通常1.5〜2m位の長さを有し、横バンドは1.3〜1.5m位であって三ないし四本が好ましい。また、足掛部材を横バンドに対して移動自在に設けるようにすれば、使い勝手が良くなる。
本発明に係る昇柱用の簡易梯子は、締付紐状体が屈曲自在であり、かつ足掛部材が締付紐状体に着脱自在に取着されるので、これら締付紐状体や足掛部材がコンパクトにまとめられ例えばバッグに収納でき、携行が労力を必要とせず楽でありしかも安全性が高く、災害復旧作業に便利であるという有益な効果を奏する。特に、締付紐状体を引っ張りに強い合成樹脂材から成形すると共に足掛部材を硬質の合成樹脂材から成形するようにすれば、全体に軽量化が図られ手で持ち歩いたり背負ったりして携行するに一層楽である。
また、本発明に係る昇柱用の簡易梯子は、コンパクトになってバッグに収納できることから、保管にも場所を取らず便利である。
以下、本発明に係る昇柱用の簡易梯子の実施の形態を図面と共に説明する。図1は第一実施の形態に係る昇柱用の簡易梯子(以下、単に「第一簡易梯子」という。)を分解して示す斜視図である。この第一簡易梯子A1は、後記する電柱Dに植設された下端部にある足場ボルトBに掛止して該電柱Dの外周面に巻装される屈曲自在な締付紐状体としてのロープ1と、該締付紐状体1に着脱自在に取着され前記電柱Dに登るとき足を載せる4個の足掛部材2とからなる。図中、3は使用・収納に便利なように前記ロープ1を巻回するためのロープ巻取り器であり、Gはこれらロープ1、4個の足掛部材2およびロープ巻取り器3を収納するためのバッグである。なお、本発明における締付紐状体とは、前記ロープ1、後記する縦バンド30及び横バンド31を含むものを意味する。
前記ロープ1は、例えばアラミド繊維糸を撚った芯をポリエステル樹脂で被覆した二重構造をしており、8.5mの長さを有する。ロープ1の一端側にラチェット機構を備えた引き留め具5が取着される。詳しい説明は省略するが、該引き留め具5は、ロープ1の一端1aを差し込み、折り返されるその一端1aを引き出すようになっている。そして、該一端1aを引くことによりロープ1はその方向へ順次進むが、逆にロープ1を戻そうとしてもラチェット機構を解除しない限りその位置から動かない構成からなる。また、引き留め具5の先端にはフック6が取着される。
前記各足掛部材2は例えばPCアロイまたはAES樹脂により成形され、軽量でありかつ硬い材質が選ばれる。そして、この足掛部材2は、電柱Dの外周面に配置される基板部7aと、該基板部7aに上端部で軸着8され自在に開閉するカバー板部7bと、からなる。図2乃至図5に示すように、基板部7aとカバー板部7bとは、いずれも平断面コ字型をなすと共に縦長に成形され、縦方向を電柱Dの上下方向に沿わせて基板部7aの開放側を電柱Dの外周面に当接するようにしている。
また、前記基板部7aの外側面とカバー板部7bの内側面との間に、前記ロープ1に対し各足掛部材2がずれないように該ロープ1を挟着するずれ止め防止手段が設けられる。すなわち、基板部7aの外側面に、上端がその両側縁で開放しかつ下端が下側縁で開放する左右線対称のずれ止め防止手段としてのロープ溝9,9が設けられている。これらロープ溝9,9は、その溝の横断面が略台形に成形され、底面に進むに従い両側面が漸次窄まりロープ1を噛み込み易いようにしている。しかも、各ロープ溝9,9は、略くの字状に屈曲すると共に底面を含め内側面全体にその長手方向と直交するノコギリ歯状のずれ止め防止手段としての滑り防止面10が形成される。また、各ロープ溝9,9の底面の適宜位置には盛り上がるずれ止め防止手段としての凸状部11が複数設けられる。基板部7aの外側面下部に突部12が設けられ、該突部12に係止孔13が貫設されている。
一方、カバー板部7bには、その外側面に電柱Dに登るとき足を載せるための足載部14が略垂直に突設している。また、この足載部14の先端部には、足が該足載部14の上面から外側へ滑って踏み外さないようにするための停止部15が一体に設けられる。カバー板部7bの内側面に、前記各ロープ溝9,9に対向位置して該各ロープ溝9,9に嵌入し、その中に挿通されるロープ1をロープ溝9内に押し付けるずれ止め防止手段としての一対の押し止め片16,16が突設される。これら押し止め片16,16も外周面にその長手方向と直交するノコギリ歯状のずれ止め防止手段としての滑り防止面17が成形される。更に、両押し止め片16,16に前記両ロープ溝9,9内の各凸状部11に対応位置してカバー板部7bが基板部7aに重ねられたとき該各凸状部11が嵌るずれ止め防止手段としての凹窪部18が設けられる。カバー板部7bの下部には側面略V字型をなし弾性を有する係止片19が設けられ、その外側面に前記係止孔13に係止し得る爪部20が突設される。
前記基板部7aにおける電柱Dの外周面が接触する部位とカバー板部7bにおける足載部14の上面部位には、それぞれ滑り止め部材21a,21bが接着される。基板部7aにおける電柱Dの外周面が接触する部位の滑り止め部材21aは軟質の合成樹脂材からなり、また、カバー板部7bにおける足載部14部位の滑り止め部材21bは、薄いアルミ板の表面に接着剤を塗布すると共にその上面に砥粒をまぶし固着して形成される。
前記ロープ巻取り器3は地面に設置される基板22を有し、その一側に支持板23が立設され、該支持板23にロープ1を巻き取るリール24が回転自在に軸着されている。25はリール24の一側に取着され該リール24を回転させるためのハンドルである。また、前記基板22の一側に、足を載せ地面上にロープ巻取り器3を固定するための足踏み板26が折り曲げ自在に連接されている。
本発明に係る第一簡易梯子A1は上記構成からなり、次にその使用方法について説明する。通常、前記ロープ1はロープ巻取り器3に巻き取られ、これと4個の足掛部材2をセットとしてバツグGに収納して保管される。そして、地震、風水害等の災害時に電力供給のための復旧作業に際して目的地まで徒歩または自転車で向かう場合、前記ロープ1等が収納されるバッグGを携行する。このように第一簡易梯子A1はコンパクトにまとめられバッグGに収納されるので、軽量であって携行が楽であり、しかも安全である。特に、ロープ1や足掛部材2が合成樹脂材から成形されるので、全体に軽量化が図られて手で持ち歩いたり背負ったりして携行するに一層楽である。
そこで、電気電話工事等の復旧作業をするため第一簡易梯子A1を電柱Dに取り付けるには、まず、ロープ巻取り器3からロープ1を外し、図6に示すようにそのほぼ中間位置を電柱Dの最下部にある足場ボルトBに掛け、ロープ1の両側の2本を電柱Dの反対側へ回す。次に、足場ボルトBの反対側であって該足場ボルトBより下方へほぼ50cm下がった位置の電柱Dの外周面に、足掛部材2を配置すると共にその軸着部8を上にして基板部7aの内側面を前記外周面に当接する。この状態で、図7に示すようにカバー板部7bを開き、各ロープ1を各ロープ溝9に張った状態で嵌め込む。
各ロープ溝9に2本のロープ1を嵌め込んだ後に、図8、図10に示すようにカバー板部7bを基板部7aの外側面に重ねて押圧する。これにより、係止孔13に係止片19の爪部20が係合し、カバー板部7bが閉じられると共に各ロープ溝9内に各押し止め片16が嵌り込む。この状態では、各ロープ溝9,9の両側面が底面に進むに従い漸次窄まるようになっているので、図11に示すように各ロープ1が各ロープ溝9内の底面側へ押し込まれて各ロープ溝9の両側面から押され、各ロープ溝9の内側面の滑り防止面10と各押し止め片16外周面の滑り防止面17とにより強く挟着されることになる。しかも、各ロープ1は各ロープ溝9自体の屈曲部及び凸状部11と該凸状部11に嵌る凹窪部18により、三次元的に屈曲される。また、このとき各足載部14の上面はほぼ水平に位置する。
同様にして、前記足掛部材2より下側の二本のロープ1を足場ボルトB側へ回して戻す。そして、電柱Dの外周面であって該足掛部材2より50cm下がった位置に次の足掛部材2を配置して固定する。以後同様にして、2個の足掛部材2,2を電柱Dの外周面に左右交互に位置するようにして配置固定する。最下端に位置する足掛部材2より下がる2本のロープ1もその反対側へ回す。最後に、図9に示すように引き留め具5が取着されてないロープ1の一端部に環状部27を作り、該環状部27に他端部の引き留め具5のフック6を掛け止し、引き留め具5から引き出されるロープ1の自由端部を引くことによりロープ1をしっかりと張設する。これにより、図12に示すように第一簡易梯子A1の取付けが完了する。
そこで、作業者は、各足掛部材2に下から足を掛けて下端部にある足場ボルトBまで登り、更にその上に登って復旧作業を行なう。この際、各足掛部材2に足を掛けることにより各押し止め片16が各ロープ溝9に深く嵌り込み、各滑り防止面10,17が各ロープ1の外周面にしっかりと食い込んで、ロープ1に対する足掛部材2のずれが確実に防止できるようになっている。作業が終れば、ロープ1を外すと共に各足掛部材2を取り外す。更に、ロープ1をロープ巻取り器3に巻き取るには、図13に示すように足踏み板26を広げた状態で該足踏み板26と共に基板22を地面上に設置し、足踏み板26を足で上から踏むことによりロープ巻取り器3を地面に固定する。そして、ハンドル25を握ってリール24を回転させてロープ1を巻き取る。このようにして巻き取ったロープ1と前記各足掛部材2は再びバッグGに収納して携行する。
図14に示したロープ巻取り器3aは他の実施の形態に係るものである。なお、この他の実施の形態に係るロープ巻取り器3aは前記第一簡易梯子A1で使用されたロープ巻取り器3と構成が一部共通するので、同一部位は同一番号を附すことにより詳しい説明は省略する。
すなわち、他の実施の形態に係るロープ巻取り器3aは、縦長方形状の支持板23の外側面にロープ1を巻き取るリール24が回転自在に軸着されている。該リール24の一側にはハンドル25が取着される。また、支持板23の両側縁に該支持板23に対しリール24とは反対側へ斜めに折曲する保持片50,50が一体に設けられ、該各保持片50には固定バンド52を挿通する縦長孔51が開設される。固定バンド52は、電柱Dに巻回することにより前記ロープ巻取り器3aを電柱Dの外周面に固定するものであって、一端に他端を挿通して締め止めするための連結手段としての締止具53が設けられている。
前記支持板23の上端縁にヒンジ部54を介して回動板55が連接され、該回動板55が支持板23に対して自在に折り曲げられるようになっている。そして、その一側面(外面)の両側に、それぞれ一対のラチエット56,56とロープ掛環57が座板60を介して配設されている。一対のラチエット56,56は、座板60すなわち回動板55面に沿って回動するように軸着58されると共に互いに逆方向へ回動するように付勢されている。また、両ラチエット56,56における軸着部58から先端までの寸法は、両ラチエット56,56の軸着部58,58間の寸法の2分の1の寸法よりも長く設定されている。これにより、両ラチエット56,56は、常態では互いに先端部が当接したまま停止している。
前記各ラチエット56の当接面には鋸歯状の噛合部59,59が設けられる。そして、その間に挟着されたロープ1は、一方向へは移動するがラチエット56の長さ関係と両噛合部59,59が互いに噛み込むこととによってその逆方向へは移動し得ないようになっている。これにより、ロープ1が電柱Dの外周面に強く巻かれることになる。両側の一対のラチエット56,56の近傍にそれぞれ位置するロープ掛環57a,57bは略半円形状をなし、それら両端部が座板60に固着されると共に中央部には切断部65が開設されている。そこで、その切断部65からロープ1を各ロープ掛環57a,57bに掛止又は取外しできるようになる。
ロープ1には該ロープ1に沿って自在に摺動する引掛け環61が取着される。該引掛け環61は、先端部にリング状部62が設けられ、そのリング状部62の一部が切除されている。そして、その切除部に自在に回動すると共に常に該切除部を塞ぐように付勢する封止杆63が軸着されている。これは、作業終了後に前記リール24にロープ1を巻回した際に、ロープ1が解けて乱雑にならないようロープ1を巻回した状態で引掛け環61をリール24の側端部のフランジ24aに開設された複数の透孔64に掛止するためのものである。
次に、他の実施の形態に係るロープ巻取り器3aの使用方法を説明する。このロープ巻取り器3aにあっては、一本のロープ1を二つに折り両端部側を前記リール24に巻回して使用される。
そこで、まず、図15に示すように足場ボルトBとは反対側であって電柱Dの下端部にロープ巻取り器3aを配置し、固定バンド52を電柱Dの外周面に巻回してその一端を締止具53に挿通すると共に引き締めることにより、ロープ巻取り器3aが電柱Dの外周面に固定される。そして、ロープ巻取り器3aのリール24から二つ折りされたロープ1を所定の長さ引き出し、その二つ折り部を前記足場ボルトBに掛ける。この際、リール24から引出されたロープ1は、その一方のロープ101が切断部65を介して一方のロープ掛環57aに挿通され、これと同じ側から電柱Dの外周を回して足場ボルトBに掛ける。ロープ1は余裕が持てるように十分引き出しておくことが好ましい。
以後は、図16に示すように前記第一簡易梯子A1と同様に4個の足掛部材2を電柱Dの外周面であって所定の位置に配置すると共に各両側のロープ1を各足掛部材2のロープ溝9に張った状態で嵌め込む。各ロープ溝9に2本のロープ1を嵌め込んだ後に、カバー板部7bを基板部7aの外側面に重ねて押圧する。このようにして、電柱Dの外周面にそれぞれ50cmずつ下がってかつ左右交互に位置させて各足掛部材2が配置して固定される。
図17に示すように最下端に位置する足掛部材2から下がる2本のロープ1の内、一方のロープ掛環57aに挿通される一方のロープ101は、同じ側の一対のラチエット56,56間に介入させて掛止する。他方のロープ102は、電柱Dの反対側へ回して他方のロープ掛環57bにその切断部65から挿通させると共に同様に同じ側の一対のラチエット56,56間に介入させて掛止する。なお、リール24から引き出したロープ1の内の余分な部分は、リール24を巻くことにより収納させる。このようにして、両一対のラチエット56,56に両ロープ101,102を掛止した状態で、それぞれのロープ101,102を引き締めてしっかりと張設する。これにより、第一簡易梯子A1の取付けが完了する。
この場合も、作業者は、前記と同様に各足掛部材2に下から足を掛けて下端部にある足場ボルトBまで登り、更に、その上に登って復旧作業を行なうことができる。この際、各足掛部材2に足を掛けることにより各押し止め片16が各ロープ溝9に深く嵌り込み、各滑り防止面10,17が各ロープ1の外周面にしっかりと食い込んで、ロープ1に対する足掛部材2のずれが確実に防止できるようになっている。作業が終れば、両一対のラチエット56,56からロープ1(101,102)を外しロープ1を緩めると共に各足掛部材2を取り外す。
そして、ロープ1をロープ巻取り器3aに巻き取り、巻き取り終わったらその引掛け環61をリール24におけるフランジ24aの透孔64に掛止して緩みを防いでおく。また、固定バンド52を外してロープ巻取り器3aを電柱Dから外す。更に、回動板55を支持板23に対して折り曲げる。これにより、不使用時にロープ巻取り器3aがコンパクトにできバッグGに収納し易くなる。巻き取ったロープ1と前記各足掛部材2は再びバッグGに収納して携行する。
他の実施の形態に係るロープ巻取り器3aにあっては、該ロープ巻取り器3aを電柱Dの外周面に取り付けて作業でき、しかも、リール24にロープ1があらかじめ二つ折りした状態で巻回されているので、ロープ1の引き出し作業が容易になるばかりか取り扱い易く、作業性が向上する。
次に、第二実施の形態に係る昇柱用の簡易梯子(以下、単に「第二簡易梯子」という。)について説明する。図18は第二簡易梯子の展開斜視図である。この第二簡易梯子A2は、例えば締付紐状体としての縦バンド30と同じく締付紐状体としての三本の横バンド31とを有する。これら縦バンド30と横バンド31は、いずれも屈曲自在な軟質の合成樹脂材から成形され、縦バンド30は所定長さ、例えば1.5m位の長さを有し、各横バンド31は電柱Dの外周面に巻回できる長さ、例えば1.3m位の長さを有する。また、前記各横バンド31は、前記縦バンド30にその長手方向に沿って所定の間隔、例えば50〜60cm、離して直角に交差するように固着される。
前記縦バンド30の上端部に、電柱Dの最下部にある足場ボルトBに掛止するための掛止部32が取着される。この掛止部32は金属製のD型環からなり、前記縦バンド30上端部の筒状部30aに挿通されている。なお、掛止部32の形状は、前記D型環に限られることはなく、足場ボルトBに簡単に外れないように掛止できるものであれば、例えば鉤状のフックであっても良い。
各横バンド31の一端には、他端を挿通して前記電柱Dの外周面に巻締めできる連結手段としての締止具34が設けられる。この締止具34は、金属製からなり、図23に示すように枠体34aの基端側であって両側板34b,34b間に差し渡された横杆35aを横バンド31の一端の筒上部31aに挿通して取付けられる。そして、先端側であって前記両側板34b,34b間に差し渡された横杆35bと所定の間隔離してその内側に平行に設けられる軸杆36に、係合片37が回動自在に軸支される。この係合片37はねじりバネ38により常に先端の横杆35b側へ回動付勢されている。前記係合片37と先端の横杆35bとの対向面には、ねじりバネ38により係合片37が付勢され回動したとき、互いに噛み合う噛合部39,39が設けられる。
そして、係合片37をねじりバネ38の弾性に抗して回動させ、枠体34aの内側から前記係合片37と先端の横杆35bとの間の隙間に横バンド31の一端部を差し込み、そのまま外側へ引き出す。この状態で、係合片37を自由にする。これにより、係合片37と先端の横杆35bとの噛合部39間で横バンド31が挟着される。この場合、横バンド31は、枠体34aの外側へ引き出すことはできるが、枠体34aの内側へは噛合部39,39が強く噛み合って引き込むことができないようになっている。
40は前記各横バンド31に着脱自在に取着され足を載せる足掛部材であり、硬質の合成樹脂材から成形される。この足掛部材40は、図19、図22に示すように電柱Dの外周面に密着できるように当接する湾曲した鉛直な押当板部40aと、この押当板部40aの上端縁から延設され足を載せる水平な足載板部40bと、前記押当板部40aの両側縁と足載板部40bの両側縁との間に張設される左右の側板部40c,40cと、から構成されている。
前記足載板部40bの上面と左右両側板部40c,40cの上縁部にかけて滑り止用の凹凸面41が成形され、足載板部40bの先端縁には足が足載板部40bの上面から外側へ滑って踏み外さないようにするための停止部42が上方へ突設されている。また、前記左右の側板部40c,40cには、押当板部40a側に位置して前記横バンド31が挿通される縦長状の挿通孔43,43が開設されている。これにより、足掛部材40が横バンド31に沿って自在に移動できることになる。
本発明に係る第二簡易梯子A2は上記構成からなり、縦バンド30、各横バンド31が屈曲自在であることから、図20に示すようにこれらを折り畳んでコンパクトにまとめられ、第二簡易梯子A2をバッグGに収容して保管される。そして、同様に地震、風水害等の災害時に電力供給のための復旧作業に際して目的地まで徒歩または自転車で向かう場合、前記縦バンド30、横バンド31等が収納されるバッグGを携行する。このように第二簡易梯子A2もコンパクトにまとめられバッグGに収納されるので、軽量であって携行が楽であり、しかも安全である。特に、縦バンド30、横バンド31及び各足掛部材40が合成樹脂材から成形されるので、全体の軽量化が図られ手で持ち歩いたり背負ったりして携行するに一層楽である。
そこで、復旧作業にあたっては、第二簡易梯子A2をバッグG内に収容し、このバッグGを手に持って目的地へ徒歩または自転車で向かう。目的地に着いた後、バッグGから第二簡易梯子A2を取り出して、図21に示すように縦バンド30上端の掛止部32を電柱Dの最下部にある足場ボルトBに掛止する。この時、縦バンド30が電柱Dの外周面であって長手方向に沿ってほぼ鉛直に垂れ下がる。
この状態で、横バンド31を上から順番に電柱Dの外周面に巻回し、図22に示すように足掛部材40の押当板部40aを電柱Dの外周面に押し当て固定させる。また、図23に示すように前記横バンド31の一端を締止具34の内側から係合片37と先端の横杆35bとの間の隙間に差し込みそのまま外側へ引き出す。これにより、噛合部39,39間で横バンド31が挟着される。この場合、電柱Dの外周面に対する横バンド31の巻締力が弱いときは、前記締止具34から外側へ出ている横バンド31を更にきつく引っ張る。二番目と三番目の横バンド31についても同様にして巻締する。各足掛部材40は上から順に左右交互に配置して登り易くする。
このようにして、図24に示すように第二簡易梯子A2の取付が完了する。この際、縦バンド30により第二簡易梯子A2の位置決めと安定化が図られ、各横バンド31により各足掛部材40がしっかりと固定される。各足掛部材40間の上下方向の間隔は50〜60cm位であり、最下端の足掛部材40と地表面との間隔も50〜60cm位になる。この状態で作業者は、各足掛部材40に下から順に足を載せて登り、足場ボルトBに移って更に電柱Dをよじ登り、柱上作業を行なう。柱上作業が終了すれば、電柱Dを降りて各締止具34から各横バンド31を外し、更に、前記足場ボルトBから掛止部32を外す。そして、バッグGに第二簡易梯子A2を収納する。
この実施の形態においては、前記縦バンド30、横バンド31を合成樹脂材により成形したが、屈曲自在であって軽量化が図られる素材であれば炭素繊維等の他の部材であっても良い。また、足掛部材40についても硬質で軽量化が図られる素材であれば、アルミニウム等の金属やセラミック等の他の部材であっても良い。また、前記両実施の形態におけるずれ止め防止手段及び連結手段はそれら構成に限定されるものではなく、他の構成を選択しても良いこと勿論である。
第一簡易梯子を分解して示す斜視図。 同足掛部材の前から見た斜視図。 同足掛部材の後から見た斜視図。 同カバー板部を開いた状態の足掛部材の斜視図。 同足掛部材の下から見た斜視図。 同取付手順を示す説明図。 同取付手順を示す説明図。 同取付手順を示す説明図。 同取付手順を示す説明図。 図8のX−X線断面図。 図8のY−Y線断面図。 第一簡易梯子を電柱に取付けた状態の斜視図。 ロープ巻取り器の使用状態図。 他の実施の形態に係るロープ巻取り器の斜視図。 同取付手順を示す説明図。 同取付手順を示す説明図。 ロープ巻取り器部位の拡大正面図。 第二簡易梯子の展開斜視図。 同足掛部材部分の斜視図。 同バッグに収納する状態を示す斜視図。 同取付手順を示す説明図。 同足掛部材部分の側面断面図。 同締止具部分の平面断面図。 同電柱に取付けた状態の斜視図。
符号の説明
1 締付紐状体(ロープ)
2 足掛部材
7a 基板部
7b カバー板部
9 ずれ止め防止手段(ロープ溝)
10 ずれ止め防止手段(滑り防止面)
11 ずれ止め防止手段(凸状部)
16 ずれ止め防止手段(押し止め片)
17 ずれ止め防止手段(滑り防止面)
18 ずれ止め防止手段(凹窪部)
30 縦バンド
31 横バンド
34 連結手段(締止具)
40 足掛部材
43 挿通孔
A1 第一簡易梯子
A2 第二簡易梯子
B 足場ボルト
D 電柱
G バッグ

Claims (3)

  1. 電柱に植設された足場ボルトに掛止して該電柱の外周面に巻装される屈曲自在な締付紐状体と、前記締付紐状体に着脱自在に取着され前記電柱に登るとき足を載せる複数の足掛部材とからなることを特徴とする昇柱用の簡易梯子。
  2. 前記締付紐状体は所定長さのロープであって、前記足掛部材は前記電柱の外周面に配置される基板部と該基板部に開閉自在に軸着されるカバー板部からなり、前記基板部の外側面とカバー板部の内側面との間に前記ロープに対し前記足掛部材がずれないように該ロープを挟着するずれ止め防止手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の昇柱用の簡易梯子。
  3. 前記締付紐状体は所定長さの縦バンドとその長手方向に沿って所定の間隔離しかつ交差するようにして固着される複数本の横バンドとからなり、前記各横バンドには前記電柱の外周面に巻回したとき係脱自在に係合する連結手段を設け、前記各足掛部材には前記各横バンドが挿通される挿通孔を開設した請求項1記載の昇柱用の簡易梯子。
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