JP6866592B2 - 木登り足場 - Google Patents

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Description

本発明は、線下樹木の先端伐採時に用いられる木登り足場に係り、特に、造林だけでなく自然林にも適用することが可能な木登り足場に関する。
電線に樹木の枝が接触しないように、その先端を伐採したり、植林された樹木の枝打ちを行ったりする作業では、作業者が木に登る必要がある。しかし、自然林は造林と異なり、歪な形状をしている場合が多いため、梯子等を立て掛けて使用することは難しい。
そのため、従来、梯子よりも安全に木登りを行うことができる器具が求められており、これまでにいろいろな構造の器具が提案されている。例えば、特許文献1には、「2点係止型の墜落防止ロープとチョーク台付ベルトを備えた樹木昇降補助具とそれを用いた樹木昇降方法」という名称で、樹木の昇降方法とそれに用いる補助具に関する発明が開示されている。
この発明に係る樹木昇降補助具は、先端にフックが取り付けられた墜落防止ロープと、一端にアイ部が設けられ他端に環部が設けられたチョーク台付ベルトと、樹木に固定するためのロープ又はベルトを有するステップを備えた構造となっている。
このような構造であれば、安全帯のフックを掛け替える際に無胴状態となることを防止できる。また、軽量で嵩張らないため、持ち運びが容易である。
一方、特許文献2には、「柱状体昇降具」という名称で、安全帯と連携させることで墜落防止機能が発揮される昇降具に関する発明が開示されている。
この発明では、昇降具本体が長尺の主ベルトと、これに結合された複数の締め付けベルトと、複数の足場部材によって構成されるとともに、作業者の安全帯に結合され未装着の昇降具本体を保持するホルダを備えたことを特徴としている。
このような構造によれば、作業者は、ホルダから連結部材を外すごとに繰り出される1スパンの主ベルトを足場部材とともに柱状体の上部に締め付けベルトを用いて固定するようにして、昇降具を柱状体に取り付けることができる。このとき、作業者は、柱状体に固定されている主ベルトに対して、ホルダに係止されている連結部材を介して結合された状態になる。このように、本発明では、昇降具が安全具としても機能するため、作業者が足場部材を踏み外したとしても墜落する心配がないという効果を有している。
また、特許文献3には、「枝打ち用木登り器具」という名称で、ロープと金属製の丸棒からなる木登り具に関する発明が開示されている。
この発明は、締め付けロープと、その下端に連結された足載部からなる簡単な構造であるため、運搬や取り扱いが容易であることに加え、製造コストが安いという効果を有している。
特開2012−200375号公報 特開2006−239183号公報 特開2002−233254号公報
特許文献1に記載された発明では、上方へ移動しながら、その都度、ロープやベルトを樹木に固定する必要があるため、設置作業が煩雑であって時間がかかるという課題があった。また、作業者が乗るステップが樹木に巻き付けられたベルトのみで固定される構造であるため、樹木に対してステップを確実に固定することが難しいという課題もあった。
特許文献2に記載された発明では、特許文献1に記載された発明と同様に、作業者が上方へ移動しながら、樹木に対して昇降具を順次設置していく構造であるため、昇降具の設置に時間を要するという課題があった。また、締め付けベルトのみの固定では主ベルトが足場部材とともにずり落ちてしまうおそれもある。
特許文献3に記載された発明は、締め付けロープを立ち木の周面に巻き付けて、交互移動しながら昇降する構造であるため、予め枝打ちされている植林でないと、交互移動に時間がかかるという課題があった。また、立ち木に対して確実に固定できないおそれがあった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであって、枝打ちされていない自然林に対しても容易に設置することが可能であり、しかも使用時の安全性に優れる木登り足場を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、樹木の高所に一部が巻回されるようにして使用されるロープと、このロープの一端が上端に連結される保持部材と、この保持部材に基端が保持された状態で水平に設置される踏み板と、を備え、ロープは、他端が踏み板の下方に配置されるように垂設されることを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、ロープを操作することにより、保持部材の高さが変化するという作用を有する。また、ロープを介して樹木に吊り下げられた状態で使用される構造であるため、ロープの一部を固定しておくことで、樹木に対して特に固定していなくとも保持部材や踏み板の下方への移動が防止されるという作用を有する。
また、第2の発明は、第1の発明において、ロープは、踏み板の基端と保持部材の間に挿設され、踏み板は、保持部材と直交するまで回動し、その状態で基端が保持部材と協働してロープを挟持するように、基端が保持部材に対して回動可能に連結されたことを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明の作用に加えて、踏み板が保持部材と直交するまで回動すると、ロープが踏み板の基端と保持部材によって挟持されることにより、ロープに対して移動不能に固定されるという作用を有する。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、踏み板の基端に設けられた鉤状部と、この鉤状部が係止する係止手段と、を備え、鉤状部は、踏み板が基端を中心として回動可能に係止手段を介して保持部材に対して着脱可能に連結されることを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、踏み板を保持部材から取り外すことにより、嵩張らない状態になるという作用を有する。
第4の発明は、第3の発明において、平面視半円状をなし、係止手段の下方において、側方へ突出するように保持部材の側面に設けられた板バネと、踏み板と保持部材が直交した状態において、先端が連結具と板バネの間に配置された棒状の位置決め具と、を備え、この位置決め具は、踏み板の回動に伴って板バネを弾性変形させながら移動するように踏み板の基端に設置されたことを特徴とするものである。
このような構造を備えた木登り足場では、踏み板と保持部材が直交した状態において、位置決め具の先端の移動が板バネによって阻止され、踏み板の回動が規制される。ただし、この場合でも踏み板に対して逆の方向へ回動させるように力を加えれば、位置決め具の先端は板バネの弾性力に抗して移動する。しかし、そのような力を加えない限り、踏み板が回動することはない。すなわち、第4の発明においては、第3の発明の作用を有することに加え、踏み板が保持部材に対して直交した状態から勝手に回動してしまうおそれがないという作用を有する。
第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかにおいて、ロープは、両端の少なくともいずれか一方が環状に形成され、保持部材は、上端と下端のうちの少なくとも一方がロープを係止可能に鉤状に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの作用に加え、保持部材に対するロープの連結が容易であるという作用を有する。
第6の発明は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかにおいて、ロープは、両端の少なくともいずれか一方が環状に形成され、保持部材は、ピンによってフックの開口部が開閉される連結金具が上端と下端のうちの少なくとも一方に設けられたことを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの作用に加え、保持部材に対するロープの連結が容易であるという第5の発明と同様の作用を有する。
第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかにおいて、樹木の胴部に対して巻回可能な長さを有し、両端が踏み板に連結されたチェーンを備え、このチェーンは少なくともいずれか一方の端部が踏み板に対して着脱可能に連結されたことを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの作用に加え、踏み板が保持部材に取り付けられた状態で樹木の胴部にチェーンを巻回すると、踏み板と保持部材が一体として樹木に対して固定されるという作用を有する。
第8の発明は、第1の発明乃至第7の発明のいずれかにおいて、踏み板の先端に両端が接続される丸棒からなり、安全帯のフックを掛止可能に形成される把持部を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第7の発明のいずれかの作用に加え、踏み板に上る際に把持部を手で掴むとバランスをとる動作が容易になるという作用を有する。
第1の発明によれば、数珠つなぎのようにして複数個を1本のロープによって吊り下げた場合、樹木に対して個別に固定せずとも、そのロープの一部を固定するだけですべての木登り足場に対して下方への移動を防ぐことができるため、設置作業が容易であり、また、安全性に優れている。さらに、ロープを操作することで、保持部材と踏み板を所望の高さに配置できるため、それらの設置作業を効率よく行うことが可能である。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、使用時の安全性に優れるという効果を奏する。
第3の発明によれば、第1の発明又は第2の発明の効果に加えて、持ち運びや保管の際の作業性が向上するという効果を奏する。
第4の発明によれば、第3の発明の効果を奏することに加え、設置作業中に踏み板が保持部材に対して直交した状態から勝手に回動してしまうことがないため、当該作業を効率よく行うことができるという効果を奏する。
第5の発明によれば、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの効果を奏することに加え、設置する際の作業性が良いという効果がより一層発揮される。
第6の発明によれば、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの効果を奏することに加え、設置作業を効率よく行うことができるという第5の発明と同様の効果を奏する。
第7の発明によれば、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの効果に加え、使用時の安全性に優れるという効果がより一層発揮される。
第8の発明によれば、第1の発明乃至第7の発明のいずれかの効果に加え、把持部を手で掴むようにしてバランスをとるとともに、把持部に安全帯のフックを掛けることにより、作業者が踏み板に上る際の安全性がさらに高まるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る木登り足場の実施例を示した側面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図1に示した木登り足場を構成する保持部材の正面図及び左側面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図1に示した木登り足場を構成する踏み板の正面図及び左側面図である。 (a)は図1におけるA方向矢視図であり、(b)は図2(a)におけるB−B線矢視断面図であり、(c)は同図(b)におけるC方向矢視図である。 (a)は保持部材に踏み板が取り付けられる様子を示した図であり、(b)及び(c)は位置決め具と板バネの位置関係を示した図である。 本発明の木登り足場の使用状態の一例を示した図である。
本発明の木登り足場について図1乃至図6を用いて説明する。なお、以下の説明では、図1に示したように樹木へ実際に取り付けられた状態を想定して、「上端」や「下端」あるいは「上方」や「下方」などの語句を用いている。
図1は本発明の木登り足場が樹木に取り付けられた状態の一例を模式的に表した図である。また、図2(a)及び図2(b)は図1に示した木登り足場1を構成する保持部材2の正面図及び左側面図であり、それぞれ下端に連結ロープ5が取り付けられた状態を示している。一方、図3(a)及び図3(b)は木登り足場1を構成する踏み板3の正面図及び側面図である。なお、図3(a)では樹木の輪郭の一部を破線で示している。
図4(a)は図1におけるA方向矢視図であり、図4(b)は図2(a)におけるB−B線矢視断面図であり、図4(c)は図4(b)におけるC方向矢視図である。なお、図4(a)では保持部材2と伐採用引きロープ4の位置関係について説明するために保持部材2の上端2a付近のみを拡大して示すとともに、踏み板3の図示を省略している。
また、図5(a)は保持部材2に踏み板3が取り付けられる様子を模式的に示した図であり、図5(b)及び図5(c)は位置決め具16と板バネ10bの位置関係を示した図である。なお、図5(a)ではチェーン14の図示を省略している。また、図5(b)及び図5(c)では踏み板3の全体図を省略し、位置決め具16のみを示している。
図1乃至図3に示すように、本発明の木登り足場1は、樹木Jに対して、その高さ方向と略平行をなすように設置される保持部材2と、この保持部材2に一端が保持される踏み板3と、両端が環状に形成された伐採用引きロープ4及び連結用ロープ5を備えている。
保持部材2は、合成樹脂又は金属によって帯状に形成された平板材からなり、上端2aの近傍には踏み板連結部6が設けられており、下端2bの近傍には幅広部7,7が両側へ突出するようにそれぞれ設けられている。なお、幅広部7,7は、後述する伐採用引きロープ4を操作して木登り足場1の高さを調節する作業において、保持部材2が長手方向に平行な軸を中心として回転してしまわないように、樹木Jに当接して保持部材2の回動を防ぐという機能を有している。
保持部材2の上端2aには、フック8aと、フック8aの基端を軸として回動することでフック8aの開口部を開閉するピン8bと、フック8aの開口部を閉じる方向へピン8bを付勢するバネ8dと、上端2aに設けられた一対の保持具2cによって揺動自在に保持されるフック連結具8cによって構成された連結金具8が取り付けられている。
一方、保持部材2の下端2bの一部は、伐採用引きロープ4や連結ロープ5をそれぞれ係止可能に鉤状に形成されている。
すなわち、保持部材2は上端2aと下端2bに対して伐採用引きロープ4や連結ロープ5が着脱可能に連結される構造となっている。
本発明の木登り足場は、このような構造に限定されるものではない。例えば、保持部材2の下端2bは上端2aのように連結金具8が取り付けられた構造であっても良いし、保持部材2の上端2aは、連結金具8が取り付けられる代わりに、下端2bと同様な構造であっても良い。ただし、どちらの場合であっても、保持部材2の上端2aや下端2bに対して伐採用引きロープ4や連結ロープ5を連結する作業が容易になるため、設置作業の効率が向上するという効果が同様に発揮される。
なお、保持部材2の上端2aと下端2bに連結金具8を用いる場合には、連結した伐採用引きロープ4や連結ロープ5が外れ難いというメリットがある。一方、連結金具8を用いずに、保持部材2の上端2aを下端2bと同じ構造にする場合には、製造コストを安くできるというメリットがある。
踏み板連結部6は、保持部材2の長手方向と平行な貫通孔9aを有し、保持部材2の両側にそれぞれ設置された一対のブロック状の連結具9,9と、連結具9,9の下方において保持部材2の両側面に設けられた固定具10a,10aと、平面視半円状をなし、保持部材2の両側へ突出するように固定具10a,10aにそれぞれ取り付けられた一対の板バネ10b,10bによって構成されている。
踏み板3は、滑り止めのための微小な凹凸が表面に形成された平板材からなり、先端3bには安全帯のフックを掛止可能に両端が上記平板材に接続された丸棒からなる把持部11が取り付けられている。また、基端3aには、ブロック状のロープ固定具12が踏み板3の裏面(水平に設置された場合における下面)に設置されており、ロープ固定具12の両側面には、弾性材によって形成され平面視略円弧状をなす一対のアーム13,13がそれぞれ基端3aから斜めに突出するように設けられている。そして、アーム13,13は、一方の先端13aに樹木Jの胴部に対して巻回可能な長さを有するチェーン14の一端が連結されており、他方の先端13bがチェーン14の他端やその途中部分を係止可能に鉤状に形成されている。
すなわち、木登り足場1では、踏み板3が保持部材2に取り付けられた状態で樹木Jの胴部に巻回したチェーン14の両端をアーム13,13の先端13a,13bに連結させることで、踏み板3と保持部材2が一体として樹木Jに対して固定される構造となっている(図1参照)。したがって、木登り足場1は使用時の安全性に優れている。
また、一方のアーム13の先端13aに一端が連結されたチェーン14は、他端や途中部分のうち、適切な箇所を選んで他方のアーム13の先端13bに係止することで樹木Jの胴部に巻回させる長さを調節できる構造となっている。さらに、チェーン14を樹木Jの胴部に巻回する際に、アーム13,13はその外面の形に応じて弾性変形可能な構造となっている。したがって、木登り足場1においては、チェーン14によって保持部材2と踏み板3をしっかりと樹木Jに固定して、使用時の安全性をさらに向上させることが可能である。
踏み板3の基端3aには、一対の鉤状部15,15が連結具9,9の貫通孔9a,9aに対してそれぞれ挿通可能に、かつ、ロープ固定具12の反対側(水平に設置された場合における上面側)へ突出するように設けられている。また、ロープ固定具12の両側には、踏み板3を保持部材2に対して直交するように取り付けた際に、先端が連結具9,9と板バネ10b,10bの間にそれぞれ配置されるように一対の棒状の位置決め具16,16が設置されている。
伐採用引きロープ4は、樹木Jの高所に一部が巻回された状態で使用されるものであり、一端が連結金具8に連結されるとともに、他端が踏み板3の下方に配置され、その途中部分が踏み板3の基端3aと保持部材2の間に挿設されている(図1及び図4(a)参照)。
また、前述のとおり、連結具9,9には保持部材2の長手方向と平行をなすように貫通孔9a,9aがそれぞれ設けられているが(図4(b)参照)、貫通孔9a,9aは、鉤状部15が挿通された状態で踏み板3の鉤状部15の中心を通る軸L(図3(a)参照)を中心とする回動を阻害しないような形状となっている(図4(c)参照)。すなわち、連結具9は鉤状部15の係止手段として機能し、鉤状部15,15は、その中心を通る軸Lのまわりに踏み板3が回動可能となるように連結具9,9を介して保持部材2に着脱可能に連結されている。
このような構造により、木登り足場1では、図4(a)に示した状態において、連結具9,9の貫通孔9a,9aに鉤状部15,15の先端をそれぞれ挿通させると、図5(a)に示すように、鉤状部15の中心を通る軸L(図3を参照)を中心として踏み板3を矢印Dで示す方向へ回動させることができる。
上記構造の木登り足場1においては、保持部材2の上端2aや下端2bに連結した連結ロープ5を介して複数個を数珠つなぎのようにして1本の伐採用引きロープ4に連結させることができる。したがって、本発明の木登り足場1を用いることによれば、樹木Jの高さに応じて、設置する数を容易に調整することが可能である。また、木登り足場1は、伐採用引きロープ4や連結ロープ5から取り外したり、踏み板3を保持部材2から取り外したりすることにより、嵩張らない状態にすることができる。したがって、持ち運びや保管が容易である。
踏み板3の回動に伴って、位置決め具16,16の先端は、図5(b)に示すように、板バネ10b,10bをそれぞれ弾性変形させながら上方へ移動する。その後、踏み板3をさらに回動させて、保持部材2に対して直交した状態にすると、図5(c)に示すように、位置決め具16,16の先端は連結具9,9と板バネ10b,10bの間にそれぞれ配置され、板バネ10b,10bは元の形に戻る。その結果、位置決め具16,16の先端は板バネ10b,10bによって下方への移動が阻止され、踏み板3の回動が規制される。
なお、踏み板3を手で掴むなどして図5(a)に示した矢印Dと逆の方向へ回動させるように踏み板3に対して力を加えれば、位置決め具16,16の先端は板バネ10b,10bの弾性力に抗して下方へと移動する。しかし、そのような力を加えない限り、踏み板3が回動することはない。
すなわち、本発明の木登り足場1によれば、保持部材2に対して直交した状態から踏み板3が勝手に回動してしまうおそれがないため、その設置作業を効率よく行うことができる。
また、木登り足場1は、伐採用引きロープ4を介して樹木Jに吊り下げられた状態で使用されるものであるため、伐採用引きロープ4が移動しないようにその一部を固定しておけば、チェーン14を用いなくとも勝手に下方へ移動するおそれがなく、安全である。特に、数珠つなぎのようにして複数個を1本の伐採用引きロープ4に吊り下げた場合、樹木Jに対して個別に固定せずとも、伐採用引きロープ4の一部を固定するだけですべてについて下方への移動を防ぐことができるため、安全性に優れるとともに作業性も良い。
なお、後述するように、使用時には、踏み板3に体重を掛けることで、木登り足場1が伐採用引きロープ4に対して移動不能に固定されるため、伐採用引きロープ4の一部を固定する必要はない。
木登り足場1の使用方法について図6を用いて具体的に説明する。図6は木登り足場1が樹木Jに取り付けられた状態を側面から見た図である。なお、図6では2つの木登り足場のみが示されているが、木登り足場の数は、これに限定されるものではなく、樹木の高さに応じて適宜変更可能である。また、図1乃至図5に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、伐採用引きロープ4は樹木Jの高所に一部が巻回されるとともに一端が連結金具8を介して第1の木登り足場1aが連結されている。そして、この木登り足場1aには連結ロープ5を介して第2の木登り足場1bが連結され、第2の木登り足場1bには保持部材2の下端2bに伐採用引きロープ4の他端が連結されている。
このとき、伐採用引きロープ4の途中部分は木登り足場1a,1bに対し、踏み板3の基端3aと保持部材2の間にそれぞれ挿設されているが、踏み板3の基端3aと保持部材2によって挟持されてはいない。したがって、伐採用引きロープ4の木登り足場1a,1bの前面に垂れ下がっている部分を手で持つなどして引き下げると、木登り足場1a,1bが吊り上げられて上方へ移動する。逆に、当該部分を上方へ移動させたり、木登り足場1a,1bに連結されている側を引き下げたりすると、木登り足場1a,1bは下方へ移動する。
このように、木登り足場1a,1bは、伐採用引きロープ4を操作することによって上下方向へ容易に移動するため、設置する際の作業性が良い。
木登り足場1a,1bが所望の高さに配置された後、作業者は踏み板3に足をかけて木登り足場1bに上ることになるが、このとき、木登り足場1aを利用すれば、その動作を安全に行うことができる。すなわち、木登り足場1aの踏み板3に設けられている把持部11を手で掴むようにしてバランスをとるとともに、把持部11に安全帯のフックを掛けることにより、作業者は上述の動作を安全に行うことが可能である。
なお、作業者が木登り足場1bの踏み板3に体重をかけると、ロープ固定具12によって伐採用引きロープ4は保持部材2に対して押し付けられ、伐採用引きロープ4は保持部材2と踏み板3によって挟持された状態になる。そして、踏み板3に体重をかける度合いが増すにつれて、保持部材2と踏み板3が伐採用引きロープ4を挟持する力は強くなり、最終的に木登り足場1bは伐採用引きロープ4に対して移動不能に固定される。これにより、木登り足場1bは樹木Jに対する固定が確実なものとなり、安全性が格段に向上する。
なお、本発明の木登り足場は、本実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、アーム13の先端13aを先端13bのようにチェーン14の端部を係止可能な構造として、チェーン14の両端がいずれもアーム13,13を介して踏み板3に対して着脱可能に連結された構造としても良い。
また、伐採用引きロープ4は一方の端部のみが環状に形成された構造であっても良い。
本発明は、線下樹木の先端伐採や植林された樹木の枝打ち等の作業において利用可能である。
1,1a,1b…木登り足場 2…保持部材 2a…上端 2b…下端 2c…保持具 3…踏み板 3a…基端 3b…先端 4…伐採用引きロープ 5…連結用ロープ 6…踏み板連結部 7…幅広部 8…連結金具 8a…フック 8b…ピン 8c…フック連結具 8d…バネ 9…連結具 9a…貫通孔 10a…固定具 10b…板バネ 11…把持部 12…ロープ固定具 13…アーム 13a,13b…先端 14…チェーン 15…鉤状部 16…位置決め具 J…樹木 L…軸

Claims (7)

  1. 樹木の高所に一部が巻回されるようにして使用されるロープと、
    このロープの一端が上端に連結される保持部材と、
    この保持部材に基端が保持された状態で水平に設置される踏み板と、を備え、
    前記ロープは、前記踏み板の前記基端と前記保持部材の間に挿設されるとともに他端が前記踏み板の下方に配置されるように垂設され
    前記踏み板は、前記保持部材と直交するまで回動し、その状態で前記基端が前記保持部材と協働して前記ロープを挟持するように、前記基端が前記保持部材に対して回動可能に連結されたことを特徴とする木登り足場。
  2. 前記踏み板の前記基端に設けられた鉤状部と、
    この鉤状部が係止する係止手段と、を備え、
    前記鉤状部は、前記踏み板が前記基端を中心として回動可能に前記係止手段を介して前記保持部材に対して着脱可能に連結されることを特徴とする請求項に記載の木登り足場。
  3. 平面視半円状をなし、前記係止手段の下方において、側方へ突出するように前記保持部材の側面に設けられた板バネと、
    前記踏み板と前記保持部材が直交した状態において、先端が前記係止手段と前記板バネの間に配置された棒状の位置決め具と、を備え、
    この位置決め具は、前記踏み板の回動に伴って前記板バネを弾性変形させながら移動するように前記踏み板の前記基端に設置されたことを特徴とする請求項に記載の木登り足場。
  4. 前記ロープは、両端の少なくともいずれか一方が環状に形成され、
    前記保持部材は、前記上端と下端のうちの少なくとも一方が前記ロープを係止可能に鉤状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の木登り足場。
  5. 前記ロープは、両端の少なくともいずれか一方が環状に形成され、
    前記保持部材は、ピンによってフックの開口部が開閉される連結金具が前記上端と下端のうちの少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の木登り足場。
  6. 前記樹木の胴部に対して巻回可能な長さを有し、両端が前記踏み板に連結されたチェーンを備え、このチェーンは少なくともいずれか一方の端部が前記踏み板に対して着脱可能に連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の木登り足場。
  7. 前記踏み板の先端に両端が接続される丸棒からなり、安全帯のフックを掛止可能に形成される把持部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の木登り足場。
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