JP6866592B2 - 木登り足場 - Google Patents
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Description
この発明に係る樹木昇降補助具は、先端にフックが取り付けられた墜落防止ロープと、一端にアイ部が設けられ他端に環部が設けられたチョーク台付ベルトと、樹木に固定するためのロープ又はベルトを有するステップを備えた構造となっている。
このような構造であれば、安全帯のフックを掛け替える際に無胴状態となることを防止できる。また、軽量で嵩張らないため、持ち運びが容易である。
この発明では、昇降具本体が長尺の主ベルトと、これに結合された複数の締め付けベルトと、複数の足場部材によって構成されるとともに、作業者の安全帯に結合され未装着の昇降具本体を保持するホルダを備えたことを特徴としている。
このような構造によれば、作業者は、ホルダから連結部材を外すごとに繰り出される1スパンの主ベルトを足場部材とともに柱状体の上部に締め付けベルトを用いて固定するようにして、昇降具を柱状体に取り付けることができる。このとき、作業者は、柱状体に固定されている主ベルトに対して、ホルダに係止されている連結部材を介して結合された状態になる。このように、本発明では、昇降具が安全具としても機能するため、作業者が足場部材を踏み外したとしても墜落する心配がないという効果を有している。
この発明は、締め付けロープと、その下端に連結された足載部からなる簡単な構造であるため、運搬や取り扱いが容易であることに加え、製造コストが安いという効果を有している。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明の作用に加えて、踏み板が保持部材と直交するまで回動すると、ロープが踏み板の基端と保持部材によって挟持されることにより、ロープに対して移動不能に固定されるという作用を有する。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、踏み板を保持部材から取り外すことにより、嵩張らない状態になるという作用を有する。
このような構造を備えた木登り足場では、踏み板と保持部材が直交した状態において、位置決め具の先端の移動が板バネによって阻止され、踏み板の回動が規制される。ただし、この場合でも踏み板に対して逆の方向へ回動させるように力を加えれば、位置決め具の先端は板バネの弾性力に抗して移動する。しかし、そのような力を加えない限り、踏み板が回動することはない。すなわち、第4の発明においては、第3の発明の作用を有することに加え、踏み板が保持部材に対して直交した状態から勝手に回動してしまうおそれがないという作用を有する。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの作用に加え、保持部材に対するロープの連結が容易であるという作用を有する。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの作用に加え、保持部材に対するロープの連結が容易であるという第5の発明と同様の作用を有する。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの作用に加え、踏み板が保持部材に取り付けられた状態で樹木の胴部にチェーンを巻回すると、踏み板と保持部材が一体として樹木に対して固定されるという作用を有する。
このような構造の木登り足場においては、第1の発明乃至第7の発明のいずれかの作用に加え、踏み板に上る際に把持部を手で掴むとバランスをとる動作が容易になるという作用を有する。
また、図5(a)は保持部材2に踏み板3が取り付けられる様子を模式的に示した図であり、図5(b)及び図5(c)は位置決め具16と板バネ10bの位置関係を示した図である。なお、図5(a)ではチェーン14の図示を省略している。また、図5(b)及び図5(c)では踏み板3の全体図を省略し、位置決め具16のみを示している。
保持部材2は、合成樹脂又は金属によって帯状に形成された平板材からなり、上端2aの近傍には踏み板連結部6が設けられており、下端2bの近傍には幅広部7,7が両側へ突出するようにそれぞれ設けられている。なお、幅広部7,7は、後述する伐採用引きロープ4を操作して木登り足場1の高さを調節する作業において、保持部材2が長手方向に平行な軸を中心として回転してしまわないように、樹木Jに当接して保持部材2の回動を防ぐという機能を有している。
一方、保持部材2の下端2bの一部は、伐採用引きロープ4や連結ロープ5をそれぞれ係止可能に鉤状に形成されている。
すなわち、保持部材2は上端2aと下端2bに対して伐採用引きロープ4や連結ロープ5が着脱可能に連結される構造となっている。
なお、保持部材2の上端2aと下端2bに連結金具8を用いる場合には、連結した伐採用引きロープ4や連結ロープ5が外れ難いというメリットがある。一方、連結金具8を用いずに、保持部材2の上端2aを下端2bと同じ構造にする場合には、製造コストを安くできるというメリットがある。
また、一方のアーム13の先端13aに一端が連結されたチェーン14は、他端や途中部分のうち、適切な箇所を選んで他方のアーム13の先端13bに係止することで樹木Jの胴部に巻回させる長さを調節できる構造となっている。さらに、チェーン14を樹木Jの胴部に巻回する際に、アーム13,13はその外面の形に応じて弾性変形可能な構造となっている。したがって、木登り足場1においては、チェーン14によって保持部材2と踏み板3をしっかりと樹木Jに固定して、使用時の安全性をさらに向上させることが可能である。
また、前述のとおり、連結具9,9には保持部材2の長手方向と平行をなすように貫通孔9a,9aがそれぞれ設けられているが(図4(b)参照)、貫通孔9a,9aは、鉤状部15が挿通された状態で踏み板3の鉤状部15の中心を通る軸L(図3(a)参照)を中心とする回動を阻害しないような形状となっている(図4(c)参照)。すなわち、連結具9は鉤状部15の係止手段として機能し、鉤状部15,15は、その中心を通る軸Lのまわりに踏み板3が回動可能となるように連結具9,9を介して保持部材2に着脱可能に連結されている。
このような構造により、木登り足場1では、図4(a)に示した状態において、連結具9,9の貫通孔9a,9aに鉤状部15,15の先端をそれぞれ挿通させると、図5(a)に示すように、鉤状部15の中心を通る軸L(図3を参照)を中心として踏み板3を矢印Dで示す方向へ回動させることができる。
なお、踏み板3を手で掴むなどして図5(a)に示した矢印Dと逆の方向へ回動させるように踏み板3に対して力を加えれば、位置決め具16,16の先端は板バネ10b,10bの弾性力に抗して下方へと移動する。しかし、そのような力を加えない限り、踏み板3が回動することはない。
すなわち、本発明の木登り足場1によれば、保持部材2に対して直交した状態から踏み板3が勝手に回動してしまうおそれがないため、その設置作業を効率よく行うことができる。
なお、後述するように、使用時には、踏み板3に体重を掛けることで、木登り足場1が伐採用引きロープ4に対して移動不能に固定されるため、伐採用引きロープ4の一部を固定する必要はない。
図6に示すように、伐採用引きロープ4は樹木Jの高所に一部が巻回されるとともに一端が連結金具8を介して第1の木登り足場1aが連結されている。そして、この木登り足場1aには連結ロープ5を介して第2の木登り足場1bが連結され、第2の木登り足場1bには保持部材2の下端2bに伐採用引きロープ4の他端が連結されている。
このように、木登り足場1a,1bは、伐採用引きロープ4を操作することによって上下方向へ容易に移動するため、設置する際の作業性が良い。
なお、作業者が木登り足場1bの踏み板3に体重をかけると、ロープ固定具12によって伐採用引きロープ4は保持部材2に対して押し付けられ、伐採用引きロープ4は保持部材2と踏み板3によって挟持された状態になる。そして、踏み板3に体重をかける度合いが増すにつれて、保持部材2と踏み板3が伐採用引きロープ4を挟持する力は強くなり、最終的に木登り足場1bは伐採用引きロープ4に対して移動不能に固定される。これにより、木登り足場1bは樹木Jに対する固定が確実なものとなり、安全性が格段に向上する。
また、伐採用引きロープ4は一方の端部のみが環状に形成された構造であっても良い。
Claims (7)
- 樹木の高所に一部が巻回されるようにして使用されるロープと、
このロープの一端が上端に連結される保持部材と、
この保持部材に基端が保持された状態で水平に設置される踏み板と、を備え、
前記ロープは、前記踏み板の前記基端と前記保持部材の間に挿設されるとともに他端が前記踏み板の下方に配置されるように垂設され、
前記踏み板は、前記保持部材と直交するまで回動し、その状態で前記基端が前記保持部材と協働して前記ロープを挟持するように、前記基端が前記保持部材に対して回動可能に連結されたことを特徴とする木登り足場。 - 前記踏み板の前記基端に設けられた鉤状部と、
この鉤状部が係止する係止手段と、を備え、
前記鉤状部は、前記踏み板が前記基端を中心として回動可能に前記係止手段を介して前記保持部材に対して着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の木登り足場。 - 平面視半円状をなし、前記係止手段の下方において、側方へ突出するように前記保持部材の側面に設けられた板バネと、
前記踏み板と前記保持部材が直交した状態において、先端が前記係止手段と前記板バネの間に配置された棒状の位置決め具と、を備え、
この位置決め具は、前記踏み板の回動に伴って前記板バネを弾性変形させながら移動するように前記踏み板の前記基端に設置されたことを特徴とする請求項2に記載の木登り足場。 - 前記ロープは、両端の少なくともいずれか一方が環状に形成され、
前記保持部材は、前記上端と下端のうちの少なくとも一方が前記ロープを係止可能に鉤状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の木登り足場。 - 前記ロープは、両端の少なくともいずれか一方が環状に形成され、
前記保持部材は、ピンによってフックの開口部が開閉される連結金具が前記上端と下端のうちの少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の木登り足場。 - 前記樹木の胴部に対して巻回可能な長さを有し、両端が前記踏み板に連結されたチェーンを備え、このチェーンは少なくともいずれか一方の端部が前記踏み板に対して着脱可能に連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の木登り足場。
- 前記踏み板の先端に両端が接続される丸棒からなり、安全帯のフックを掛止可能に形成される把持部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の木登り足場。
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JP2018038310A JP2018038310A (ja) | 2018-03-15 |
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2016
- 2016-09-06 JP JP2016174024A patent/JP6866592B2/ja active Active
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