JP2952462B2 - クリンプ金網構造物を使用した法面用型枠装置 - Google Patents

クリンプ金網構造物を使用した法面用型枠装置

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JP2952462B2 JP22262994A JP22262994A JP2952462B2 JP 2952462 B2 JP2952462 B2 JP 2952462B2 JP 22262994 A JP22262994 A JP 22262994A JP 22262994 A JP22262994 A JP 22262994A JP 2952462 B2 JP2952462 B2 JP 2952462B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクリンプ金網構造物を使
用した法面用型枠装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】金網には織金網や亀甲金網、ひし形金網な
ど様々な種類があり、鉱工業用、土木建築用、家庭用な
どとして広く用いられている。クリンプ金網もそのひと
つであり、線材に波状の節目をつけこれを縦横に組み合
わせた構造で、線材がずれにくく強度が優れている。と
ころで、各種コンクリート構造物の施工においては、通
常の型枠工事、すなわちセパレータや端太材あるいはス
ナップ金物など多くの資材を使用した工事の他、織金網
を型枠板として使用してこれを埋めころすことにより、
施工を簡略化した工法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来のクリンプ金網などの織金網には、次のような課
題があった。すなわち、クリンプ金網は波状の節目の作
用で線材がずれにくい構造であるため、単に縦横の線材
を切断して所定の形状にしたものが使用されている。こ
れでは、クリンプ金網の外端縁に多数の線材端部が突出
してしまうため、例えば上記したコンクリート構造物の
施工などにおいて型枠として使用する際に、作業中に衣
服に引っ掛けたり怪我をしやすく、危険で取り扱いに注
意を要する。
【0004】また、高速道路の法面の補強工事など、施
工箇所によっては作業者が命綱を付けて作業する場合が
あるが、クリンプ金網の外端縁から線材端部が突出して
いると、命綱が線材端部に引っ掛りやすいので作業者が
スムーズに移動できず危険である。更には、型枠板とし
て使用したときコンクリート表面をコテで仕上げる際
に、コテが線材端部に引っ掛るので作業がしにくかっ
た。
【0005】なお、クリンプ金網の端辺に鉄製の平板を
溶接により取り付けたもの、或いは端辺の線材端部をフ
ック状に曲げて端部の線材に係合させるようにするもの
も考えられる。けれども、前者については製造コストが
高くなり、重量も重くなる。また、後者については曲げ
加工が面倒であり、係合部が外れやすいという課題があ
る。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記課題を解消するもので、製
造が比較的容易で製造コストを安価にでき、また、クリ
ンプ金網を使用した各種作業中に衣服に引っ掛けたり怪
我をするのを防止でき、安全で取り扱いがしやすいクリ
ンプ金網構造物を使用し、例えば、高速道路の法面の補
強工事などにおいて、作業者の命綱が引っ掛りにくく、
スムーズかつ安全に作業ができ、コンクリート表面のコ
テ作業もしやすい型枠装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。即ち、本発
明は、 型枠板に所要数の線材で織成されたクリンプ金網
構造物を使用した法面用型枠装置であって、 上記型枠板
の網目の大きさは、打ち込まれるコンクリート中の骨材
は通過せず、モルタル分は若干滲み出てくる程度の大き
さに設定されており、 上記型枠板のうち、上部の外端縁
となる横縁線材と、両側部に位置する縦縁線材および該
縦縁線材の間に配置される他の縦線材との交差部は溶接
されており、 上記両側部に配置される縦縁線材および該
縦縁線材の間に配置される他の縦線材の上端部は、上記
上部の外端縁となる横縁線材から上方へ実質的に突出し
ないようにしてあり、 外端縁となる横縁線材と該横縁線
材の間に配置される他の横線材の端部は、連結側となる
両側部の縦縁線材に沿う部分を切断しないで残すように
してあり、 両側部に配置される縦縁線材および該縦縁線
材の間に配置される他の縦線材の下端部は、下側の横線
材に沿う部分を切断しないで残すようにしてあり、 上記
型枠板は、上記各縦縁線材および縦線材下部のうち下側
の横線材から突出した部分が法面の土中に埋もれるよう
にしてあることを特徴とする、 クリンプ金網構造物を使
用した法面用型枠装置である。
【0008】なお、本発明における「実質的に突出しな
い」という記載は、線材端部の実用上支障のない若干の
突出も含む概念であり、線材端部が外側へ突出しない部
分が形成され、その部分においては従来のように単に線
材を切断して形成したクリンプ金網と比較して衣服に引
っ掛けたり怪我をするなどの不都合は生じにくくなり、
各種作業において取り扱いがしやすい。
【0009】コンクリート構造物の施工において、例え
ば配筋部材などで形成された取付手段により、クリンプ
金網所要の間隔で向かい合わせに取り付けて型枠装置
を構成したので、作業時において衣服を引っ掛けたり怪
我をするのを防止でき、安全に作業できる。また、高速
道路の法面の補強工事など命綱を使用した作業において
も、線材端部が突出しておらず、命綱が引っ掛からない
ので作業者がスムーズに移動でき、作業がしやすく安全
である。更には、型枠板として使用してもコンクリート
表面をコテで仕上げる際に、コテが引っ掛からず、仕上
げ作業がしやすい。
【0010】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る型枠装置に使用する
クリンプ金網構造物の一実施例を示す要部正面図であ
る。クリンプ金網構造物Aは、長方形の網目を有してい
る。クリンプ金網構造物Aは、外端縁となる横方向の横
線材1、1と縦方向の縦線材2、2を備えている。
線材1、1と縦線材2、2とは直角に交差させて
あり、四点の交差部P1・・・(三点は図示省略)にお
いて溶接してある。
【0011】横線材1、1と縦線材2、2の内側に
は、所要数の横線材3・・・と縦線材4・・・が直角に
交差させて織成してある。横線材3・・・と縦線材
2、2との交差部P2・・・は溶接してある。また、縦
線材4・・・と横線材1、1との交差部P3・・・も
同様に溶接してある。
【0012】なお、図では、製造工程において、横
材1、1及び縦線材2、2から外側に突出する横線材
3・・・、縦線材4・・・及び横線材1、1及び縦
線材2、2の端部は、横線材1、1及び縦線材2、
2の全長に沿って切断してあるものを示しているが、
れら各縦横線材1、2、3、4の端部は、必ずしも横
線材1、1、縦線材2、2の全長に沿って切断される
ものではなく、型枠としての使用時に土中に埋もれる下
側の横線材1に沿う部分を切断しないで残して形成で
きる。
【0013】(作 用) 図を参照して本実施例の作用を説明する。クリンプ金網
構造物Aは、横線材3・・・、縦線材4・・・を横
材1、1及び縦線材2、2との交差部P2・・・、P
3・・・で溶接しているので、横線材3・・・、縦線材
4・・・がばらけてしまうことを防止でき、強度をより
向上させることができる。
【0014】また、横線材3・・・、縦線材4・・・の
端部は、横線材1、1及び縦線材2、2の全長に沿
って切断してあり、外側には突出していない。従って、
従来のように単に線材を切断しただけで形成したクリン
プ金網と比較して衣服に引っ掛けたり怪我をするなどの
不都合は生じにくく、取り扱いがしやすい。更には、製
造工程においては、横線材1、1及び縦線材2、2
における交差部分で横線材3・・・、縦線材4・・・を
溶接し、横線材1、1及び縦線材2、2に沿って突
出した線材端部を切断するだけでよいので比較的容易に
製造でき、製造コストも安価にできる。
【0015】図2は本発明に係る型枠装置の一実施例を
示す斜視図である。型枠装置Bはクリンプ金網構造物A
で適宜大きさに形成された複数(本実施例では二枚)の
型枠板A2、A2と取付手段を構成する帯筋5を備えて
いる。帯筋5は上下二本を一組とし、各組が連結筋7を
介して「#」状になるように構成され、施工部の配筋6
に適宜組数固定されている。なお、実際の施工において
は、型枠板A2は施工部の形状、大きさに合うように縦
横方向に所要数の番線や連結金具などにより連結されて
設置される。
【0016】各帯筋5の両端部にはL状に折り曲げて係
合部50が形成してある。各帯筋5の両端部には各係合
部50の内側に係合させて型枠板A2、A2が向かい合
わせに平行に配置してある。型枠板A2、A2の網目の
大きさは、打ち込まれるコンクリート中の骨材は通過せ
ず、モルタル分は若干滲み出てくる程度の大きさ(例え
ば、10mm×25mm、15mm×30mmなど)に
設定されている。なお、各線材の直径は特に限定されな
いが、例えば1.2〜1.5mmである。
【0017】これによると、コンクリートの打ち込み後
に、型枠板A2、A2から滲み出てきたモルタル分をコ
テなどで型枠板A2、A2表面に塗り付けることにより
表面の仕上げが容易にできる。また、各線材1、2、
3、4の端部が横線材1、1及び縦線材2、2から
外側へ突出していない型枠板A2、A2を使用している
ので、作業時に衣服を引っ掛けたり怪我をするのを防止
でき、型枠作業が安全にできる。
【0018】また、例えば高速道路の法面の補強工事な
どにおける命綱を使用した作業においても、クリンプ金
網構造物の外端縁からは線材端部が突出していないの
で、命綱が引っ掛からず、作業者がスムーズに移動で
き、作業がしやすい。更には、コンクリート表面をコテ
で仕上げる際に、コテが引っ掛からず、仕上げ作業がし
やすい。各縦横線材1、2、3、4の端部は必ずしも横
線材1、1、縦線材2、2の全長に沿って切断され
るものではなく、型枠板としての使用時に土中に埋もれ
る下側の横線材1及び連結側となる両側部の縦線材
2、2に沿う部分を切断しないで残して、製造コストを
更に安価にするなど、必要に応じて形成できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)線材の端部は、外端縁のうち、施工時に上面とな
る外端縁だけを線材端部が突出しないように形成してい
るので、従来のように単に線材を切断して形成したクリ
ンプ金網と比較して衣服を引っ掛けたり怪我をするなど
の不都合は生じにくくなり、各種作業において取り扱い
がしやすい。また、これにより製造コストを安価にする
ことができる。
【0020】 (b)高速道路の法面の補強工事など命綱を使用した作
業においても、クリンプ金網構造物の外端縁からは線材
端部が突出していないので、命綱が引っ掛かることはな
く、作業者がスムーズに移動でき、作業がしやすく安全
である。更には、コンクリート表面をコテで仕上げる際
に、コテが引っ掛からず、仕上げ作業がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠装置に使用するクリンプ金網
構造物の一実施例を示す要部正面図。
【図2】本発明に係る型枠装置の一実施例を示す斜視
図。
【符号の説明】
A クリンプ金網構造物 1 横線材 2 縦線材 3 横線材 4 縦線材 P1、P2、P3 交差部 B 型枠装置 A2 型枠板 5 帯筋 7 連結筋

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠板に所要数の線材で織成されたクリ
    ンプ金網構造物を使用した法面用型枠装置であって、 上記型枠板(A2)の網目の大きさは、打ち込まれるコンク
    リート中の骨材は通過せず、モルタル分は若干滲み出て
    くる程度の大きさに設定されており、 上記型枠板(A2)のうち、上部の外端縁となる横縁線材
    (1)と、両側部に位置する縦縁線材(2,2)および該縦縁線
    材(2,2)の間に配置される他の縦線材(4,4,4...)との交
    差部は溶接されており、 上記両側部に配置される縦縁線材(2,2)および該縦縁線
    材(2,2)の間に配置される他の縦線材(4,4,4...)の上端
    部は、上記上部の外端縁となる横縁線材(1)から上方へ
    実質的に突出しないようにしてあり、 外端縁となる横縁線材(1,1)と該横縁線材(1,1)の間に配
    置される他の横線材(3,3,3...)の端部は、連結側となる
    両側部の縦縁線材(2,2)に沿う部分を切断しないで残す
    ようにしてあり、 両側部に配置される縦縁線材(2,2)および該縦縁線材(2,
    2)の間に配置される他の縦線材(4,4,4...)の下端部は、
    下側の横線材(1)に沿う部分を切断しないで残すように
    してあり、 上記型枠板(A2)は、上記各縦縁線材(2,2)および縦線材
    (4,4,4...)下部のうち下側の横線材(1)から突出した部
    分が法面の土中に埋もれるようにしてあることを特徴と
    する、 クリンプ金網構造物を使用した法面用型枠装置。
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