JP3700060B2 - 受圧板施工用コンクリート型枠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受圧板施工用コンクリート型枠、さらに詳しくいえば、のり面などの崩壊防止用受圧板の施工に用いられるコンクリート型枠に関する。なお、この明細書において、コンクリートとは、コンクリートの外にモルタルを含み、アンカーとは、アンカーの外にロック・ボルトを含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開平11−61838
【0004】
【特許文献2】
特開平11−61842
【0005】
【特許文献3】
特開平10−82052
特許文献1に示されているように、従来、平面からみて仮想正方形中央部と、その仮想正方形の4辺からほぼコ状で開放側が中央部に向けられ、4方に突出している第1〜第4腕部とよりなる受圧板施工用囲状金網製コンクリート型枠は知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の囲状金網製コンクリート型枠を用いてプレキャスト受圧板を施工する場合、まず、十字形プレキャスト受圧板を設置すべき土中にアンカーが打設せられた凹凸のある施工面に、受圧板の輪郭より若干大きくかつこれと相似形の囲状金網製型枠を複数のアンカー・ピンにより固定する。つぎに、型枠内にコンクリートを吹き付けて充填し、その上面が型枠の高さより若干低いレベルまできたところで吹き付けを停止し、こてにより硬化前の充填コンクリートの上面を平滑面に仕上げる。最後に、硬化後のコンクリート平滑面上に受圧板をクレーンで吊り下ろして配置し、アンカーを緊張した後、受圧板の開口部にキャップを施すのであるが、充填コンクリートの上面を平滑面に仕上げるさい、仕上げ面の平滑さを計るため直線定規を持ちながら、こてでならしている。のり面上での作業では、のり面上方の樹木にロープの一端を固定し、同他端を作業員の体に縛り付けておき、作業員が移動しようとするときに、自分の体重を支えている腰バンドのところで、手によりロープを緩めたり手繰り寄せたりして上下左右に歩行して行う。したがって、直線定規とこてとを持っての作業は困難を伴なう。また、型枠に充填されたコンクリートの厚さは、施工面の凹凸などにより不均一であり、硬化後強度的にも不均一となるから、ひび割れが発生するおそれがある。
【0007】
この問題を解決するために、囲状金網の上端近くに頂部溶接金網をはめ入れてこれに止めることが考えられる。このようにすれば、頂部溶接金網が目安になるので、型枠内充填未硬化コンクリートの平滑面仕上げが容易となるし、頂部溶接金網が硬化後のコンクリートの補強にもなるので、コンクリートのひび割れの発生を防ぐことが可能となる。
【0008】
ところで、のり面を形成するために掘削するさい、石や岩の存在のために凹凸の大きいのり面しか得られない場合がある。各型枠は、のり面の凹凸にかかわらずアンカーを基準として施工後の受圧板がのり面の崩壊を阻止しうる状態に設置せられるのであるが、のり面の凹凸が大きい場合、囲状金網の上端近くに頂部溶接金網をはめ入れてこれに止めただけのものでは、型枠は運搬取扱い上の重量との関係で細い金網線が用いられているため充分な剛性を有しておらず、型枠を凹凸の大きい施工面に置いた場合、型枠が自重によりたわんで設置すべき状態の確保ができないということが分かった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、型枠内充填未硬化コンクリートの平滑面仕上げが容易であり、硬化後のコンクリートのひび割れの発生を防ぎ得、しかも、型枠がたわむことなく設置すべき状態を確保できる受圧板施工用型枠を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による受圧板施工用コンクリート型枠は、平面からみて仮想正方形中央部と、その仮想正方形の4辺からほぼコ状で開放側が中央部に向けられ、4方に突出している第1〜第4腕部とよりなる囲状金網と、囲状金網の上端近くにはめ入れられてこれに止められている十字形頂部溶接金網とを備え、頂部溶接金網が、対向する一対の腕部にまたがる一連の第1分割体と、残りの2つの腕部にそれぞれ対応する別個の第2および第3分割体とよりなり、第1、第2および第3分割体は、それぞれ輪郭形成金網線を有しており、第1分割体の下面にその全長にわたってのびる横断面縦長方形の第1保形バーが、第2および第3分割体の下面それぞれにその全長にわたりさらに第1保形バーの側面までのびかつ同側面にそう折曲端部を有する横断面縦長方形の第2および第3保形バーが、いずれも施工時のアンカーを避ける位置に溶接せられており、第1保形バーに対して第2および第3保形バーの折曲端部が連結せられるとともに、第2および第3分割体の仮想正方形中央部がわ縁部分輪郭形成金網線が第1分割体の両中央側縁部分輪郭形成金網線にそれぞれ連結せられているものである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の受圧板施工用コンクリート型枠において、第1保形バーの両端と、第2および第3保形バーの各端に、対応分割体より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部が設けられかつ囲状金網に各延長部が貫通しうる切除部が設けられているものである。
【0012】
請求項3の発明による受圧板施工用コンクリート型枠は、平面からみて八角形囲状金網と、囲状金網の上端近くにはめられてこれに止められている八角形頂部溶接金網とを備え、頂部溶接金網が、それぞれその半分に相当する第1および第2分割半体よりなり、第1および第2分割半体は、それぞれ輪郭形成金網線を有しており、第1および第2分割半体の下面に平面からみてV形で横断面縦長方形の第1および第2保形バーが溶接せられており、いずれの保形バーも施工時のアンカーを避けるように、一方の保形バーのコーナ部が一方の分割半体の分割縁部分より突出せしめられるとともに、他方の保形バーのコーナ部が他方の分割半体の分割縁部分より引込まされ、かつ両保形バーの開いた両端部は各分割半体の対向斜め辺に至っており、さらに一方の保形バーのコーナ部片壁に延長部が設けられ、これが他方の保形バーのコーナ部片壁外面に重ねられて同片壁に連結せられ、両保形バーのコーナ部の先端がほぼ突き合わせ状となされ、両分割半体の分割縁部分輪郭形成金網線どうしが連結せられているものである。
【0013】
請求項4の発明による受圧板施工用コンクリート型枠は、平面からみて方形囲状金網と、囲状金網の上端近くにはめ止められてこれに止められている方形頂部溶接金網とを備え、頂部溶接金網が、それぞれその半分に相当する第1および第2分割半体よりなり、第1および第2分割半体は、それぞれ輪郭形成金網線を有しており、第1および第2分割半体の下面に平面からみてV形で横断面縦長方形の第1および第2保形バーが溶接せられており、いずれの保形バーも施工時のアンカーを避けるように、一方の保形バーのコーナ部が一方の分割半体の分割縁部分より突出せしめられるとともに、他方の保形バーのコーナ部が他方の分割半体の分割縁部分より引込まされ、かつ両保形バーの開いた両端部は各分割半体の分割縁部分と反対がわ縁部分のほぼ両隅に至っており、さらに一方の保形バーのコーナ部片壁に延長部が設けられ、これが他方の保形バーのコーナ部片壁外面に重ねられて同片壁に連結せられ、両保形バーのコーナ部の先端がほぼ突き合わせ状となされ、両分割半体の分割縁部分輪郭形成金網線どうしが連結せられているものである。
【0015】
請求項5の発明は、請求項3または4記載の受圧板施工用コンクリート型枠において、第1および第2保形バーの両端に、対応分割体より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部が設けられかつ囲状金網に各延長部が貫通しうる切除部が設けられているものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施形態1
図1〜図5は、請求項1の発明の実施の形態を示し、図1の鎖線部分を含む形態は、請求項2の発明の実施の形態を示すものであって、受圧板施工用コンクリート型枠(A)は、平面からみて仮想正方形中央部(1)と、その仮想正方形の4辺(2)〜(5)からほぼコ状で開放側が中央部に向けられ、4方に突出している第1〜第4腕部(6)〜(9)とよりなる囲状金網(10)(図5参照)と、囲状金網(10)の上端近くにはめ入れられてこれに止められている十字形頂部溶接金網(11)(図1参照)とを備え、頂部溶接金網(11)が、対向する一対の腕部(7)(9)にまたがる一連の第1分割体(13)と、残りの2つの腕部(6)(8)にそれぞれ対応する別個の第2および第3分割体(16)(17)とよりなり(図4参照)、第1分割体 (13) 、第2および第3分割体 (16)(17) は、それぞれ輪郭形成金網線 (12) (14)(15) を有しており、第1分割体(13)の下面にその全長にわたってのびる横断面縦長方形の第1保形バー(18)が、第2および第3分割体(16)(17)の下面それぞれにその全長にわたりさらに第1保形バー(18)の側面までのびかつ同側面にそう折曲端部(19a)(20a)を有する横断面縦長方形の第2および第3保形バー(19)(20)が、いずれも施工時のアンカー(21)(図11参照)を避ける位置に溶接せられており、第1保形バー(18)に対して第2および第3保形バー(19)(20)の折曲端部(19a)(20a)が連結せられるとともに、第2および第3分割体(16)(17)の仮想正方形中央部がわ縁部分 (16a)(17a)輪郭形成金網線(14)(15)が第1分割体(13)の両中央側縁部分 (13a)輪郭形成金網線(12)にそれぞれ連結せられているものである。
【0016】
そして、囲状金網(10)は、クリンプ金網製でかつ運搬に便利なように仮想正方形の各角の外側に90°より若干広い折曲げ角が位置するように配置せられる4つのV状金網(22)と、隣り合うV状金網(22)の対向する一端部にまたがり被せられる4つの浅いコ字状金網(23)とに分けられており、各コ字状金網(23)が図5の実線位置から鎖線位置に移動せられ、V状金網(22)に図示しない針金で所要箇所が結び止められて連結せられる。このようにして得られた囲状金網(10)の第1〜第4腕部(6)〜(9)は、先端部の幅より中央部(1)に向けられた開放部の幅が若干広い。囲状金網(10)には、図1における△印の箇所に受止め部(24)が形成せられている。受止め部(24)は、縦網線の先端部が囲状金網(10)の内斜め上に向くように切断のうえ折り曲げられることにより形成せられる。受止め部(24)には、十字形頂部溶接金網(11)を構成する第1〜第3分割体(13)(16)(17)の輪郭形成金網線(12)(14)(15)が受止められる(図3参照)。このようにして十字形頂部溶接金網(11)が囲状金網(10)の上端近くにはめ入れられてこれに止められるのである。第1〜第3保形バー(18)〜(20)は鉄製であり、第1保形バー(18)に対する第2および第3保形バー(19)(20)の折曲端部(19a)(20a)の連結は、ボルト・ナット(25)により行われる。
【0017】
上記のコンクリート型枠(A)を用いて受圧板を施工する工程をつぎに説明する。
【0018】
施工現場において、囲状金網(10)および十字形頂部溶接金網(11)をそれぞれ上述のようにして組み立て、さらに囲状金網(10)と頂部溶接金網(11)とを組み合わせてコンクリート型枠(A)となし、あらかじめアンカー(21)が打設せられた大きな凹凸のある施工面(26)に、コンクリート型枠(A)を所要数のアンカー・ピン(27)により、設置すべき状態に確保する。この状態の確保は、傾斜した施工面(26)の上下方向上側の第1腕部(6)と、その反対の下側の第3腕部(8)と、左右方向両側の第2腕部(7)および第4腕部(8)のいずれか一方とをアンカー・ピン(27)により固定して得られる。このさい、型枠(A)は第1〜第3保形バー(18)〜(20)の存在により自重でたわむことがない。この後、残りの1つの腕部をアンカー・ピン(27)で固定する。施工面(26)の凹凸状態により、施工面(26)と型枠(A)との間にとくに大きな間隙が存在する場合は、補助金網よりなる間隙閉鎖部材を型枠(A)の下縁の所定部分に針金で垂下状に結び止め、間隙部分を塞ぐ。つぎに、型枠(A)内にコンクリートを吹き付けて充填し、その上面が型枠(A)の高さより若干低いレベルまできたところすなわち十字形頂部溶接金網(11)を丁度超えたところで吹き付けを停止し、こてにより硬化前の充填コンクリートの上面を十字形頂部溶接金網(11)にそってならし、平滑面に仕上げる。最後に、硬化後のコンクリート(28)の平滑面上に十字形プレキャスト受圧板(29)をクレーンで吊り下ろして配置し、アンカー(21)を緊張した後、受圧板(29)の開口部にキャップ(30)を施す。
【0019】
ところで、施工面(26)の凹凸が大きい場合、前記補助金網を取付けた型枠(A)を単に複数のアンカー・ピン(27)で施工面(26)に固定しただけでは不安定な状態となる。また、型枠(A)が大型の場合は、作業員が頂部溶接金網(11)上に乗って作業するので、この場合も型枠(A)が不安定な状態となる。そこで、このような場合、図1および図11に鎖線で示すように、第1保形バー(18)の両端と、第2および第3保形バー(19)(20)の各一端に、対応分割体(13)(16)(17)より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部(18a)(19b)(20b)が設けられかつ囲状金網(10)に各延長部(18a)(19b)(20b)が貫通しうる切除部(図示略)が設けられてる。補強アンカー・ピン(51)は、通常のアンカー・ピン(27)より長くかつ太いものであり、かつ施工面(26)に深く打ち込まれ、各延長部(18a)(19b)(20b)にそれぞれの上端部が針金で強く結び止められるものである。
【0020】
実施形態2
図6〜図8は、請求項3の発明の実施の形態を示し、図6の鎖線部分を含む形態は、請求項3に従属する請求項5の発明の実施の形態を示すものであって、受圧板施工用コンクリート型枠(B)は、平面からみて正方形の角が除かれた状態の八角形囲状金網(31)(図8参照)と、囲状金網(31)の上端近くにはめられてこれに止められている同じ状態の八角形頂部溶接金網(32)(図6参照)とを備え、頂部溶接金網(32)が、それぞれその半分に相当する第1および第2分割半体(35)(36)(図7参照)よりなり、第1および第2分割半体 (35)(36) は、それぞれ輪郭形成金網線 (33)(34) を有しており、第1および第2分割半体(35)(36)の下面に平面からみてV形で横断面縦長方形の第1および第2保形バー(37)(38)が溶接せられており、いずれの保形バー(37)(38)も施工時のアンカーを避けるように、第1保形バー(37)のコーナ部が第1分割半体(35)の分割縁部分 (35a)より突出せしめられるとともに、第2保形バー(38)のコーナ部が第2分割半体(36)の分割縁部分 (36a)より引込まされ、かつ両保形バー(35)(36)の開いた両端部は各分割半体(35)(36)の対向斜め辺に至っており、さらに第2保形バー(38)のコーナ部片壁に延長部(38a)が設けられ、これが第1保形バー(37)のコーナ部片壁(37a)外面に重ねられて同片壁(37a)に連結せられ、両保形バー(37)(38)のコーナ部の先端がほぼ突き合わせ状となされ、両分割半体(35)(36)の分割縁部分 (35a)(36a)輪郭形成金網線(33)(34)どうしが連結せられているものである。
【0021】
そして、囲状金網(31)は、クリンプ金網製でかつ運搬に便利なように4つの角除去V状金網(39)に分けられており、各角除去V状金網(39)が図8の実線位置から鎖線位置に移動せられ、相互に図示しない針金で所要箇所が結び止められて連結せられ、囲状金網(31)となされる。囲状金網(31)には、図6における△印の箇所に受止め部が形成せられている。頂部溶接金網(32)が囲状金網(31)の上端近くにはめ入れられてこれに止められるのである。第1および第2保形バー(37)(38)は鉄製であり、その連結はボルト・ナット(40)により行われる。
【0022】
上記のコンクリート型枠(B)を用いて平面からみてこれと同形の受圧板を施工する工程は、実施形態1に述べた工程と同様であるが、型枠(B)の設置すべき状態の確保は、図6に示す平面図において、上下端と左右のいずれかの一端の3つをアンカーで固定することにより可能となる。
【0022】
上記実施形態の型枠(B)は、平面からみて正方形の角が除かれた状態の八角形であるが、正八角形でもよい。
【0023】
実施形態2の場合も図6に鎖線で示すように、第1および第2保形バー(37)(38)の両端に、対応分割体(35)(36)より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部(37b)(38b)が設けられかつ囲状金網(31)に各延長部(37b)(38b)が貫通しうる切除部が設けられてもよい。
【0024】
実施形態3
図9および図10は、請求項4の発明の実施の形態を示し、図9の鎖線部分を含む形態は、請求項4に従属する請求項5の発明の実施の形態を示すものであって、請求項3の受圧板施工用コンクリート型枠(C)は、平面からみて正方形囲状金網(41)(図10参照)と、囲状金網(41)の上端近くにはめ止められてこれに止められている正方形頂部溶接金網(42)(図9参照)とを備え、頂部溶接金網(42)が、それぞれその半分に相当する第1および第2分割半体(45)(46)よりなり、第1および第2分割半体 (45)(46) は、輪郭形成金網線 (43)(44) を有しており、第1および第2分割半体(45)(46)の下面に平面からみてV形で横断面縦長方形の第1および第2保形バー(47)(48)が溶接せられており、いずれの保形バー(47)(48)も施工時のアンカーを避けるように、第1保形バー(47)のコーナ部が第1分割半体(45)の分割縁部分 (45a)より突出せしめられるとともに、第2保形バー(48)のコーナ部が第2分割半体(46)の分割縁部分 (46a)より引込まされ、かつ両保形バー(47)(48)の開いた両端部は各分割半体(45)(46)の分割縁部分 (45a)(46a)と反対がわ縁部分 (45b)(46b)のほぼ両隅に至っており、さらに第2保形バー(48)のコーナ部片壁に延長部(48a)が設けられ、これが第1保形バー(47)のコーナ部片壁(47a)外面に重ねられて同片壁(47a)に連結せられ、両保形バー(47)(48)のコーナ部の先端がほぼ突き合わせ状となされ、両分割半体(45)(46)の分割縁部分 (45a)(46a)輪郭形成金網線(43)(44)どうしが連結せられているものである。
【0026】
そして、囲状金網(41)は、クリンプ金網製でかつ運搬に便利なように4つのV状金網(49)に分けられており、各V状金網(39)が図10の実線位置から鎖線位置に移動せられ、相互に図示しない針金で所要箇所が結び止められて連結せられ、囲状金網(41)となされる。囲状金網(41)には、図9における△印の箇所に受止め部が形成せられている。頂部溶接金網(42)が囲状金網(41)の上端近くにはめ入れられてこれに止められるのである。第1および第2保形バー(47)(48)は鉄製であり、その連結はボルト・ナット(50)により行われる。
【0027】
上記のコンクリート型枠(C)を用いて平面からみてこれと同形の受圧板を施工する工程は、実施形態1に述べた工程と同様であるが、型枠(C)の設置すべき状態の確保は、図9に示す平面図において、上下端の2つをアンカーで固定することにより可能となる。
【0028】
上記実施形態の型枠(C)は、平面からみて正方形であるが、長方形でもよい。
【0029】
実施形態3の場合も図9に鎖線で示すように、第1および第2保形バー(47)(48)の両端に、対応分割体(45)(46)より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部(47b)(48b)が設けられかつ囲状金網(41)に各延長部(47b)(48b)が貫通しうる切除部が設けられてもよい。
【0030】
なお、実施形態1〜3において、囲状金網にはクリンプ金網が用いられたが、溶接金網を用いてもよいし、保形バーの連結にはボルト・ナットが用いられているが、溶接によってもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明の受圧板施工用コンクリート型枠によれば、型枠内充填未硬化コンクリートの平滑面仕上げが容易であり、硬化後のコンクリートのひび割れの発生を防ぎ得、しかも、型枠がたわむことなく設置すべき状態を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1における頂部溶接金網の平面図である。
【図2】 実施形態1における囲状金網の正面図である。
【図3】 図1のIII−III線に沿って切断された、受止め部を示す拡大垂直断面図である。
【図4】 図1の頂部溶接金網の分解平面図である。
【図5】 図2の囲状金網の分解斜視図である。
【図6】 実施形態2における頂部溶接金網の平面図である。
【図7】 図6の頂部溶接金網の分解平面図である。
【図8】 実施形態2における囲状金網の分解斜視図である。
【図9】 実施形態3における頂部溶接金網の平面図である。
【図10】 実施形態3における囲状金網の分解斜視図である。
【図11】 実施形態1のコンクリート型枠を用いた受圧板を施工した状態を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
(1):仮想正方形中央部
(2)〜(5):仮想正方形の4辺
(6):第1腕部
(7):第2腕部
(8):第3腕部
(9):第4腕部
(10)(31)(41):囲状金網
(11)(32)(42):頂部溶接金網
(12)(14)(15)(33)(34)(43)(44):輪郭形成金網線
(13):第1分割体
(16):第2分割体
(16a) :第2分割体の仮想正方形中央部がわ縁部分
(17):第3分割体
(17a) :第3分割体の仮想正方形中央部がわ縁部分
(18)(37)(47):第1保形バー
(18a)(19b)(20b)(37b)(38b)(47b)(48b):保形バーの延長部
(19)(38)(48):第2保形バー
(20):第3保形バー
(19a):第2保形バーの折曲部
(20a):第3保形バーの折曲部
(35)(45):第1分割半体
(35a)(45a) :第1分割半体の分割縁部分
(36)(46):第2分割半体
(36a)(46a) :第2分割半体の分割縁部分
(37a)(47a):一方のコーナ部片壁
(38a)(48a):他方の保形バーのコーナ部片壁の延長部
(45b) (46b) :分割縁部分と反対がわの縁部分

Claims (5)

  1. 平面からみて仮想正方形中央部と、その仮想正方形の4辺からほぼコ状で開放側が中央部に向けられ、4方に突出している第1〜第4腕部とよりなる囲状金網と、囲状金網の上端近くにはめ入れられてこれに止められている十字形頂部溶接金網とを備え、頂部溶接金網が、対向する一対の腕部にまたがる一連の第1分割体と、残りの2つの腕部にそれぞれ対応する別個の第2および第3分割体とよりなり、第1、第2および第3分割体は、それぞれ輪郭形成金網線を有しており、第1分割体の下面にその全長にわたってのびる横断面縦長方形の第1保形バーが、第2および第3分割体の下面それぞれにその全長にわたりさらに第1保形バーの側面までのびかつ同側面にそう折曲端部を有する横断面縦長方形の第2および第3保形バーが、いずれも施工時のアンカーを避ける位置に溶接せられており、第1保形バーに対して第2および第3保形バーの折曲端部が連結せられるとともに、第2および第3分割体の仮想正方形中央部がわ縁部分輪郭形成金網線が第1分割体の両中央側縁部分輪郭形成金網線にそれぞれ連結せられている受圧板施工用コンクリート型枠。
  2. 第1保形バーの両端と、第2および第3保形バーの各一端に、対応分割体より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部が設けられかつ囲状金網に各延長部が貫通しうる切除部が設けられている請求項1記載の受圧板施工用コンクリート型枠。
  3. 平面からみて八角形囲状金網と、囲状金網の上端近くにはめられてこれに止められている八角形頂部溶接金網とを備え、頂部溶接金網が、それぞれその半分に相当する第1および第2分割半体よりなり、第1および第2分割半体は、それぞれ輪郭形成金網線を有しており、第1および第2分割半体の下面に平面からみてV形で横断面縦長方形の第1および第2保形バーが溶接せられており、いずれの保形バーも施工時のアンカーを避けるように、一方の保形バーのコーナ部が一方の分割半体の分割縁部分より突出せしめられるとともに、他方の保形バーのコーナ部が他方の分割半体の分割縁部分より引込まされ、かつ両保形バーの開いた両端部は各分割半体の対向斜め辺に至っており、さらに一方の保形バーのコーナ部片壁に延長部が設けられ、これが他方の保形バーのコーナ部片壁外面に重ねられて同片壁に連結せられ、両保形バーのコーナ部の先端がほぼ突き合わせ状となされ、両分割半体の分割縁部分輪郭形成金網線どうしが連結せられている受圧板施工用コンクリート型枠。
  4. 平面からみて方形囲状金網と、囲状金網の上端近くにはめ止められてこれに止められている方形頂部溶接金網とを備え、頂部溶接金網が、それぞれその半分に相当する第1および第2分割半体よりなり、第1および第2分割半体は、それぞれ輪郭形成金網線を有しており、第1および第2分割半体の下面に平面からみてV形で横断面縦長方形の第1および第2保形バーが溶接せられており、いずれの保形バーも施工時のアンカーを避けるように、一方の保形バーのコーナ部が一方の分割半体の分割縁部分より突出せしめられるとともに、他方の保形バーのコーナ部が他方の分割半体の分割縁部分より引込まされ、かつ両保形バーの開いた両端部は各分割半体の分割縁部分と反対がわ縁部分のほぼ両隅に至っており、さらに一方の保形バーのコーナ部片壁に延長部が設けられ、これが他方の保形バーのコーナ部片壁外面に重ねられて同片壁に連結せられ、両保形バーのコーナ部の先端がほぼ突き合わせ状となされ、両分割半体の分割縁部分輪郭形成金網線どうしが連結せられている受圧板施工用コンクリート型枠。
  5. 第1および第2保形バーの両端に、対応分割体より突出する補強アンカー・ピン取付け用延長部が設けられかつ囲状金網に各延長部が貫通しうる切除部が設けられている請求項3または4記載の受圧板施工用コンクリート型枠。
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