JP2829708B2 - 法枠内石張り施工法 - Google Patents
法枠内石張り施工法Info
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- JP2829708B2 JP2829708B2 JP22800694A JP22800694A JP2829708B2 JP 2829708 B2 JP2829708 B2 JP 2829708B2 JP 22800694 A JP22800694 A JP 22800694A JP 22800694 A JP22800694 A JP 22800694A JP 2829708 B2 JP2829708 B2 JP 2829708B2
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、法面保護で、法枠を形
成し、この内部に石張りを行う法枠内石張り施工法に関
するものである。
成し、この内部に石張りを行う法枠内石張り施工法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、三群変成岩類（黒色変岩）を基
岩とする地すべりの多い地域における敷地造成工事（工
場用地）の切り取り斜面の法面保護工などでは、格子状
に配設した法枠内に玉石を張り込む枠内玉石張りが採用
されることがある。
岩とする地すべりの多い地域における敷地造成工事（工
場用地）の切り取り斜面の法面保護工などでは、格子状
に配設した法枠内に玉石を張り込む枠内玉石張りが採用
されることがある。
【０００３】従来、かかる法枠内玉石張りは、現場打ち
やプレキャストで斜面に施工された法枠内に、コンクリ
ートによる練り積みで玉石を張り込むものであった。
やプレキャストで斜面に施工された法枠内に、コンクリ
ートによる練り積みで玉石を張り込むものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように法枠内に練
り積みで玉石を張り込むことは、作業効率面では、斜面
上での作業時間が多くなり、また、玉石、コンクリート
等重量物のクレーン作業が多くなるので非効率的であ
る。
り積みで玉石を張り込むことは、作業効率面では、斜面
上での作業時間が多くなり、また、玉石、コンクリート
等重量物のクレーン作業が多くなるので非効率的であ
る。
【０００５】安全面では、玉石、コンクリート等の材
料が斜面を落下する危険が多くなり、斜面上での人力
作業は労働環境が悪い上に作業員の転落に危険が大き
く、上下作業の禁止で作業時間（工期）が長くなる等
で問題がある。
料が斜面を落下する危険が多くなり、斜面上での人力
作業は労働環境が悪い上に作業員の転落に危険が大き
く、上下作業の禁止で作業時間（工期）が長くなる等
で問題がある。
【０００６】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、施工の安全性の向上と工期短縮・工費低減を実現で
きる法枠内石張り施工法を提供することにある。
し、施工の安全性の向上と工期短縮・工費低減を実現で
きる法枠内石張り施工法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第１に、格子状に配設した法枠内にソイルセ
メントを所定の高さまで吹き付け、こて仕上げした後、
石張りブロックをクレーン等で法面と平行になるように
吊り込み、法枠内に収め、該石張りブロックと法枠との
間の目地にモルタルを充填すること、第２に、ソイルセ
メント吹き付け前に、加工した鉄筋を定規として法枠内
にセットすること、第３に、目地に充填するモルタル
は、先に目地に目地材を詰め、その上に充填すること、
第４に、石張りブロックには箱抜きで水抜きパイプ挿入
用の孔を形成しておき、該石張りブロック設置後、この
孔に水抜きパイプを挿入し、周囲の隙間にモルタルを充
填することを要旨とするものである。
するため、第１に、格子状に配設した法枠内にソイルセ
メントを所定の高さまで吹き付け、こて仕上げした後、
石張りブロックをクレーン等で法面と平行になるように
吊り込み、法枠内に収め、該石張りブロックと法枠との
間の目地にモルタルを充填すること、第２に、ソイルセ
メント吹き付け前に、加工した鉄筋を定規として法枠内
にセットすること、第３に、目地に充填するモルタル
は、先に目地に目地材を詰め、その上に充填すること、
第４に、石張りブロックには箱抜きで水抜きパイプ挿入
用の孔を形成しておき、該石張りブロック設置後、この
孔に水抜きパイプを挿入し、周囲の隙間にモルタルを充
填することを要旨とするものである。
【０００８】
【作用】請求項１記載の本発明によれば、プレキャスト
玉石張り板である石張りブロックを張り付ける方法を採
用し、これにより作業時間を短縮し、安全性を向上させ
ることができる。
玉石張り板である石張りブロックを張り付ける方法を採
用し、これにより作業時間を短縮し、安全性を向上させ
ることができる。
【０００９】また、下地処理として法枠内にソイルセメ
ントを所定の高さまで吹き付けるが、このように背面地
山に貧配合モルタルを吹き付け、人力整形することで、
石張りブロック設置後に通常のモルタルグラウトする場
合と比べてモルタルが十分行き渡らないようなおそれは
なく、背面地山の排水も確保でき、さらに、法枠にモル
タルが付着しても容易に拭き落とせる。
ントを所定の高さまで吹き付けるが、このように背面地
山に貧配合モルタルを吹き付け、人力整形することで、
石張りブロック設置後に通常のモルタルグラウトする場
合と比べてモルタルが十分行き渡らないようなおそれは
なく、背面地山の排水も確保でき、さらに、法枠にモル
タルが付着しても容易に拭き落とせる。
【００１０】請求項２記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、加工した鉄筋を定規として法枠内にセットす
ることでこの定規によりソイルセメント吹き付けの吹き
付け高さの目安とすることができる。
に加えて、加工した鉄筋を定規として法枠内にセットす
ることでこの定規によりソイルセメント吹き付けの吹き
付け高さの目安とすることができる。
【００１１】請求項３記載の本発明によれば、目地に充
填するモルタルの量を少なくすることができる。
填するモルタルの量を少なくすることができる。
【００１２】請求項４記載の本発明によれば、予め水抜
きパイプ挿入用の孔を石張りブロックに箱抜きで形成し
ておくことで、後からでも水抜きパイプを簡単に設置す
ることができる。
きパイプ挿入用の孔を石張りブロックに箱抜きで形成し
ておくことで、後からでも水抜きパイプを簡単に設置す
ることができる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図１〜図３、図５、図６は本発明の法枠内石
張り施工法の各工程を示す縦断側面図、図４は第４工程
の平面図である。
説明する。図１〜図３、図５、図６は本発明の法枠内石
張り施工法の各工程を示す縦断側面図、図４は第４工程
の平面図である。
【００１４】図１において、１は格子状に配設した法枠
で、現場打ちもしくはプレキャストで形成する。このよ
うな法枠１内に端部を鉤型に曲げるように加工した鉄筋
をこの曲げ部を法枠１に掛けるようにして定規２として
セットする。
で、現場打ちもしくはプレキャストで形成する。このよ
うな法枠１内に端部を鉤型に曲げるように加工した鉄筋
をこの曲げ部を法枠１に掛けるようにして定規２として
セットする。
【００１５】次いで、図２に示すように下地処理とし
て、吹付機を用いて、ソイルセメント３（Ｃ＝40kg／
m3）をこの定規２を基準として所定高さまで吹き付け、
定規２を外した後、こて仕上げを行う。
て、吹付機を用いて、ソイルセメント３（Ｃ＝40kg／
m3）をこの定規２を基準として所定高さまで吹き付け、
定規２を外した後、こて仕上げを行う。
【００１６】図３に示すように、15〜20cmの玉石４ａを
厚さ20cmのコンクリート板４ｂの中に植え込むようにし
て配置して製品化した石張りブロック４をトラッククレ
ーン等で法面と平行になるように玉掛けワイヤー５を調
整して吊り込み、法枠１内に収める。
厚さ20cmのコンクリート板４ｂの中に植え込むようにし
て配置して製品化した石張りブロック４をトラッククレ
ーン等で法面と平行になるように玉掛けワイヤー５を調
整して吊り込み、法枠１内に収める。
【００１７】このようにすると図４、図５に示すように
法枠１の内周と石張りブロック４の外周との間に目地６
となる隙間ができるが、この目地６の深さ約３cmの所に
プラスチックスポンジ等による目地材７を詰め、その目
地材７の上にモルタル８を充填する。
法枠１の内周と石張りブロック４の外周との間に目地６
となる隙間ができるが、この目地６の深さ約３cmの所に
プラスチックスポンジ等による目地材７を詰め、その目
地材７の上にモルタル８を充填する。
【００１８】このモルタル８の充填は、現場練りしたモ
ルタルを用いて人力で金コテで目地詰めするが、これ以
外にモルタルポンプを使用し、生コン工場で製造したモ
ルタル（１：３）を目地６の全体に圧送した後、人力で
金コテで目地整形と清掃をするようにしてもよい。
ルタルを用いて人力で金コテで目地詰めするが、これ以
外にモルタルポンプを使用し、生コン工場で製造したモ
ルタル（１：３）を目地６の全体に圧送した後、人力で
金コテで目地整形と清掃をするようにしてもよい。
【００１９】前記石張りブロック４には箱抜きで水抜き
パイプ挿入用の孔９を予め形成しておき、この石張りブ
ロック４の設置後、前記孔９に塩化ビニルパイプによる
水抜きパイプ10を挿入し、その周囲の隙間にモルタル11
を充填する。
パイプ挿入用の孔９を予め形成しておき、この石張りブ
ロック４の設置後、前記孔９に塩化ビニルパイプによる
水抜きパイプ10を挿入し、その周囲の隙間にモルタル11
を充填する。
【００２０】なお、この水抜きパイプ10の先端の部分に
あたる所に吸出防止マット12を予め設置しておいてもよ
い。
あたる所に吸出防止マット12を予め設置しておいてもよ
い。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたように本発明の法枠内石張り
施工法は、プレキャスト玉石張り板である石張りブロッ
クを張り付ける方法を採用することで、施工の安全性の
向上と工期短縮・工費低減を実現できるとともに、下地
処理として背面地山に貧配合モルタルを吹き付け、人力
整形することで、背面地山と石張りブロックの隙間を完
全に埋めることができ、しかも背面地山の排水も確保で
きるものである。
施工法は、プレキャスト玉石張り板である石張りブロッ
クを張り付ける方法を採用することで、施工の安全性の
向上と工期短縮・工費低減を実現できるとともに、下地
処理として背面地山に貧配合モルタルを吹き付け、人力
整形することで、背面地山と石張りブロックの隙間を完
全に埋めることができ、しかも背面地山の排水も確保で
きるものである。
【図１】本発明の法枠内石張り施工法の第１工程を示す
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図２】本発明の法枠内石張り施工法の第２工程を示す
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図３】本発明の法枠内石張り施工法の第３工程を示す
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図４】本発明の法枠内石張り施工法の第４工程を示す
平面図である。
平面図である。
【図５】本発明の法枠内石張り施工法の第４工程を示す
要部の縦断側面図である。
要部の縦断側面図である。
【図６】本発明の法枠内石張り施工法の第５工程を示す
縦断側面図である。
縦断側面図である。
１…法枠 ２…定規 ３…ソイルセメント ４…石張りブロッ
ク ４ａ…玉石 ４ｂ…コンクリー
ト板 ５…玉掛けワイヤー ６…目地 ７…目地材 ８…モルタル ９…孔 10…水抜きパイプ 11…モルタル 12…吸出防止マッ
ト
ク ４ａ…玉石 ４ｂ…コンクリー
ト板 ５…玉掛けワイヤー ６…目地 ７…目地材 ８…モルタル ９…孔 10…水抜きパイプ 11…モルタル 12…吸出防止マッ
ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金川 隆行 広島県広島市中区中町６番13号 鹿島建 設株式会社 広島支店内 (56)参考文献 特開 昭59−154227（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−79324（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−33739（ＪＰ，Ｕ) 実開 平７−25042（ＪＰ，Ｕ) 特公 平５−12486（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E02D 17/20 103 E02D 17/20 104
Claims (4)
- 【請求項１】 格子状に配設した法枠内にソイルセメン
トを所定の高さまで吹き付け、こて仕上げした後、石張
りブロックをクレーン等で法面と平行になるように吊り
込み、法枠内に収め、該石張りブロックと法枠との間の
目地にモルタルを充填することを特徴とする法枠内石張
り施工法。 - 【請求項２】 ソイルセメント吹き付け前に、加工した
鉄筋を定規として法枠内にセットする請求項１記載の法
枠内石張り施工法。 - 【請求項３】 目地に充填するモルタルは、先に目地に
目地材を詰め、その上に充填する請求項１または請求項
２記載の法枠内石張り施工法。 - 【請求項４】 石張りブロックには箱抜きで水抜きパイ
プ挿入用の孔を形成しておき、該石張りブロック設置
後、この孔に水抜きパイプを挿入し、周囲の隙間にモル
タルを充填する請求項１ないし請求項３記載の法枠内石
張り施工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22800694A JP2829708B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 法枠内石張り施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22800694A JP2829708B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 法枠内石張り施工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892963A JPH0892963A (ja) | 1996-04-09 |
| JP2829708B2 true JP2829708B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=16869707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22800694A Expired - Fee Related JP2829708B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 法枠内石張り施工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2829708B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017002662A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | フリー工業株式会社 | 法面の安定化方法および該方法に用いる目地材 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22800694A patent/JP2829708B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0892963A (ja) | 1996-04-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |