JP2952333B2 - ドクター刃の製造方法 - Google Patents

ドクター刃の製造方法

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JP2952333B2 JP17458890A JP17458890A JP2952333B2 JP 2952333 B2 JP2952333 B2 JP 2952333B2 JP 17458890 A JP17458890 A JP 17458890A JP 17458890 A JP17458890 A JP 17458890A JP 2952333 B2 JP2952333 B2 JP 2952333B2
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誠 三瓶
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はグラビア印刷やコーターに使用されるドクタ
ー刃の製造方法に関するものである。
[従来の技術] グラビヤ印刷やコーターに使用されるドクター刃は鋼
製のドクター刃表面にセラメッキ層を施して形成されて
いる。
このセラメッキ層を形成する方法としては、無電解ニ
ッケルメッキ浴中に炭化ケイ素、窒素ホウ素、等のセラ
ミックスの各種微粉を適量添加し、メッキと同時にこれ
ら微粉をメッキ被膜内に析出、複合させ、鋼製ドクター
の表面に硬質層を形成させる。このようにすることによ
り、ドクターの耐摩耗性を向上させ、かつ、使用中に生
ずるドクター刃先のかえり、異常摩耗を防止し、これら
により発生する印刷及びコート不良を抑制している。
刃先の薄くしてあるのは、厚いと、版とドクターの間
に隙間が生じ、インキの掻き残しが生ずるので、印刷版
の形状にうまく追従出来るようにするためである。
従来、鋼製のドクター刃表面にセラメッキ層を施すに
は、第4図に示すように、使用に適した長さに形成され
た長板状のドクター刃1をメッキ処理槽2中に挿入して
メッキを行っている。
[発明が解決しようとする課題] 前述したセラメッキを施したドクタを用いれば、ドク
ターの耐摩耗性は従来の10倍程度向上し、又、印刷不良
も大巾に減少するのであるが、平板状ドクター刃の形状
とした素材をメッキ処理槽に挿入してメッキ処理を行う
ので、長さの定められた寸法のものしか製造できず、生
産効率の向上が難しかった。
即ち、平板状となっているドクター刃はその使用対象
に応じてその長さが規定されるので、寸法別にドクター
刃を作成する必要があるため、量産効果は期待できなか
った。
また、セラメッキを行なう場合、セラメッキ層の付着
力が弱い欠点があった。
[課題を解決するための手段] 本発明はドクター刃となる鋼素材を刃先部となる部分
にはスペーサーが接触しないようスペーサーを介してロ
ール状に巻いた状態に保持し、この状態でメッキ処理槽
に挿入してメッキ処理を行ない、その後で巻きほどき、
必要長さに切断して平面状ドクター刃を製造するように
するもので、そのメッキ処理に際しては、セラメッキ処
理槽中でセラミックス粉を沈殿させた状態としてニッケ
ルメッキを行ない、次に攪拌してセラミックス粉を浮遊
させた状態としてセラメッキを行うようにして、セラメ
ッキ層の付着を良好にしようとするものである。
[作用] ドクター刃素材をスペーサーを介してロール状に巻き
止めてメッキを施すようにしたので長尺ドクター刃素材
にメッキ処理を行うことが可能となり、必要に応じて必
要寸法に切断してドクター刃を得ることができるので、
生産効率の向上が期待できるとともに、セラミックス粉
を沈殿させた状態で最初にメッキを行ない、次に攪拌し
てセラミックス粉を浮遊させてメッキ処理を続けるよう
にしたので、セラミックス層の付着を良好にすることが
できる。
[実施例] 第1図は本発浮によるメッキ処理槽を示す説明図、第
2図はロてル状に巻いたドクター刃素材の断面図、であ
る。
長尺とされたドクター刃素材3はこの刃先部となる側
縁3aが薄刃状になるよう段付形成されていて、この薄刃
部分に触れないよう両側面に突出部4a,4aを形成してな
るスペーサ4を中間に挟んだ状態で捲回されてメッキ処
理槽2内に没入されてメッキ処理を行う。メッキ処理槽
2内には炭化ケイ素、窒化ホウ素、等のセラミックスの
各種微粉5aを適量添加した無電解ニッケルメッキ液(セ
ラメッキ液)5が満たされており、ニッケルメッキと同
時にこれら微粉をメッキ被膜内に析出、複合させて、鋼
製ドクター(ドクター刃素材3)表面に硬質層(セラメ
ッキ層)を形成させる。なお、図中符号6はロール状ド
クター刃素材の支承枠である。
このようにして長尺の捲回ドクター刃素材3表面に硬
質層を形成させた後、熱処理もロール状で行うようにす
れば、さらに生産性は向上する。
なお、スペーサ4の代りに、支承枠のロール状ドクタ
ー刃素材3を載せる面に溝または突起を設けて、スペー
サなしにロール状ドクター刃素材間に間隙が保たれるよ
う支承してメッキ処理を行うようにしてもよい。
メッキ処理は、第1図(a)に示すように、セラメッ
キ液を静止状態に保ってセラミックス粉5aを底に沈殿さ
せた状態でメッキ処理を行えば、ドクター刃素材3表面
にはニッケルメッキ層7が形成され、次に第1図(b)
ち示すように、攪拌翼8を回転させてセラミックス粉5a
を浮遊状態としてセラメッキを行うようにすれば、簡単
な手順てドクター刃素材3上にニッケルメッキ層とセラ
メッキ層9を形成させることができる。
なお、第3図はドクター刃の使用状態を示す図で、
(a)は使用開始直後の状態を示し、先端にもメッキ層
が存在しているが、間もなく(b)図のように先端が摩
耗した状態となり、メッキ処理が良好に行なわれていな
い場合には、ドクター刃の摩耗や、裏面側のかえりなど
により、悪影響がでる点を説明するもので、符号10は掻
き落とされたインキ、11は印刷版、である。
[発明の効果] 従来は、ドクター素材を使用する際の所要寸法に切断
し、メッキ処理を行っていたので生産性が悪かったが、
本発明は、長尺のドクター素材をロール状に巻いた状態
でメッキ処理を行い、必要とする寸法に応じてその都度
切断して所要ドクター刃を得るようにするとともに、セ
ラメッキ処理を行なうに際し、セラメッキ液中のセラミ
ックス粉を沈澱させた状態と、撹拌によるセラミックス
粉を浮遊させた状態とでメッキ処理を行うという簡単な
工程で、ドクター刃素材上にニッケルメッキ層とセラメ
ッキ層を積層形成することができ、セラメッキ層の付着
を良好とすることができる。
なお、メッキ処理後に行う熱処理もロール状で行うこ
とにより生産性はより向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるメッキ処理槽を示す説明図、第2
図は本発明におけるメッキ処理に際してのスペーサ使用
状態を示す断面図、第3図はドクター刃の使用状態を示
す断面図、第4図は従来例のメッキ処理方法の説明図、
である。 1……ドクター刃、2……メッキ処理槽、 3……長尺ドクター刃素材、 4……スペーサ、4a……突起部、 5……セラメッキ液、5a……セラミックス粉、 6……支承枠、7……ニッケルメッキ層、 8……攪拌翼、9……セラメッキ層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状鋼材をスペーサを介してロール状に巻
    いた状態に保持し、この状態でメッキ処理層に挿入して
    セラメッキ処理を行なうに際し、セラメッキ液中のセラ
    ミックス粉を沈澱させた状態でメッキ処理を行ない、ニ
    ッケルメッキ層を形成させ、その後にセラメッキ液を撹
    拌してセラミックス粉を浮遊させた状態でメッキ処理を
    行ない、前記ニッケルメッキ層上にセラメッキ層を形成
    させ、その後でこれを平面状に巻きほどき、切断してド
    クター刃形状とすることを特徴とするドクター刃の製造
    方法。
JP17458890A 1990-07-03 1990-07-03 ドクター刃の製造方法 Expired - Lifetime JP2952333B2 (ja)

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WO2003064157A1 (en) 2002-01-29 2003-08-07 Nihon New Chrome Co., Ltd. Surface treated doctor blade
US9044927B2 (en) 2008-09-30 2015-06-02 Daetwyler SwissTech AG Doctor blade

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JP3699241B2 (ja) * 1997-04-02 2005-09-28 日本ニュークローム株式会社 長尺ドクター母材の連続セラミック複合メッキ方法及び装置
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