JP2950985B2 - 熱式印刷定着ステーションを有する、エンドレス紙用の電子写真印刷機 - Google Patents

熱式印刷定着ステーションを有する、エンドレス紙用の電子写真印刷機

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JP2950985B2 JP3501218A JP50121890A JP2950985B2 JP 2950985 B2 JP2950985 B2 JP 2950985B2 JP 3501218 A JP3501218 A JP 3501218A JP 50121890 A JP50121890 A JP 50121890A JP 2950985 B2 JP2950985 B2 JP 2950985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 熱式印刷定着ステーションを有する電子写真印刷機は
一般に公知である。熱式印刷技術の適用の際、記録担体
およびこの記録担体上に配置されるトナー像は2つの回
転ローラの間に通される。これら2つのローラは圧力下
で相互に接触している。その際ローラーの1つ、いわゆ
る定着ローラは加熱される。定着によってトナー像が十
分に紙に付着するようにするため、トナー粒子が定着ス
テーションにて融点を越えて加熱され、溶け合い、さら
に溶解したトナー粒子が紙構造体と結合することが必要
である。
印刷速度の上昇、つまり記録担体の搬送速度の上昇と
共に、記録担体の加熱時間、従い記録担体上で到達し得
る定着温度が低下する。記録担体の搬送速度がさらに上
昇すると、記録担体の付加的加熱なしに所要の定着温度
には到達することができない。これは特に坪量の大きい
記録担体にあてはまる。
エンドレス紙を処理する電子写真印刷機ではこのこと
は紙案内サドルの予加熱により実現される。この紙案内
サドルを介してエンドレス巻取紙がその裏面により案内
され、実際の定着の前に予加熱される。予加熱サドルを
有するこの種の熱式印刷定着装置はUS−PS4147922から
公知である。
この方法にはエンドレス巻取紙の裏側に既に定着され
た印刷が存在してはならないという欠点がある。という
のは印刷物が高い予加熱温度により腐食され破壊される
からである。第1の印刷機が表側を、第2の印刷機が裏
側を印刷するような2つの印刷機によるモジュール駆動
は従い不可能である。同じことが1つの同じ印刷機によ
る表側および裏側の印刷に対してもあてはまる。この場
合は、第1のパイル通過の際に表側が、第2のパイル通
過の際に裏側が印刷される。
高い融点を有するトナーでも定着速度の高い際に処理
することができるようにするため、DE−PS2717260か
ら、記録担体上に存在するトナー像のための熱溶解定着
装置が公知である。この装置は予加熱サドルを有してお
り、この予加熱サドルは定着ローラの方向で揺動可能に
支承される。これにより定着ローラでの記録担体の巻付
け角度を調整することができる。
しかしこの熱溶解定着装置は加熱されたプレヒートサ
ドルを、最適な熱溶解定着のために絶対に必要とするも
のである。
本発明の課題は、エンドレス紙用の電子写真印刷機を
次のように構成することである。すなわち、定着された
トナー像の既に設けられた記録担体を印刷機により印刷
することができ、しかもその際記録担体上に既に存在す
るトナー像が汚れることのないように構成することであ
る。
本発明の別の課題は、電子写真印刷機に対して、簡単
に構成され、高い印刷速度を可能にする定着ステーショ
ンを提供することである。
さらに本発明の課題は、電子写真印刷機を、巻取紙の
始動および停止過程中にエンドレス巻取紙の印刷像にオ
フセットや汚れのない定着が可能であるよう構成するこ
とである。
本発明の課題は、請求項1と11の特徴を有する電子写
真印刷機により解決される。
本発明の有利な実施例は従属請求項に示されている。
定着の際にエンドレス紙を定着ローラの回りに巻き付
けると巻取紙を加熱するための十分に長い区間が得られ
る。驚くことに、予加熱サドルを省略し、エンドレス巻
取紙のみを定着ローラを介して定着することができる。
良好な熱伝導を可能にするため、巻取紙をしっかりと定
着ローラに巻き付けなければならない。これはペーパー
ブレーキにより行うことができる。この予加熱原理を使
用して、安価でスペースを節約できる定着ステーション
が構成される。これによりトナー像を有し、その裏側に
既に定着された印刷像が存在するエンドレス巻取紙の定
着も可能である。
本発明に従い、定着ローラだけが定着および予加熱の
ために用いられるならば、定着ステーションでの紙搬送
を、トナー像と定着ローラとの間で相対運動が発生し得
ないように駆動しなければならない。この危険性は特に
巻取紙の停止および始動過程の際に発生する。その際エ
ンドレス巻取紙は定着ローラから引きはがされるか、ま
たは定着ローラに当接される。
従って本発明の電子写真印刷機では、紙案内サドルの
旋回および紙搬送をマイクロプロセッサ制御される装置
を用いて次のように制御するのである。すなわち、紙案
内サドルの運動中にエンドレス紙が定着ローラに当接す
る際および定着ローラからエンドレス紙が離脱旋回する
際に、エンドレス紙と定着ローラとの間の接触領域に相
対運動が発生し得ないように制御するのである。
停止過程の際の定着ローラの回転数低減中に印刷像の
過定着を阻止するため、本発明では有利には定着ローラ
回転数低減の時点で同時に紙案内サドルを離脱旋回する
のである。これにより定着ローラにおける巻取紙の予加
熱区間が低減される。
記録担体が電子写真印刷機の転写ステーションにて、
記録担体の搬送穴にかみ合うトラクタ駆動部を介して搬
送され、定着が熱式印刷定着ステーションにて摩擦駆動
部により行われるならば、公差に基づき2つのペーパー
速度に差が生じる。このことは紙が破れたり記録担体の
振れにより印刷品質が低減したりする原因になり得る。
上記のことを阻止するため本発明では有利には、転写
ステーションと定着ステーションとの間にループレトラ
クタを配置する。このループレトラクタの位置は走査子
を介して走査される。ループレトラクタの位置に依存し
て、定着ローラの駆動部は、定速走行する転写ステーシ
ョンの紙搬送装置の駆動部よりも一方の位置ではより急
速に、他方の位置ではより緩慢に駆動される。
本発明の実施例が図面に示されており、以下詳細に説
明する。
図1は、電子印刷機の紙案内部の原理的模式図であ
る。
図2は、動作状態(位置B)と、ペーパー路を制御す
る制御装置により離脱旋回された状態(位置A)にある
エンドレス紙に対する紙分配装置および挿入装置の模式
図である。
図3は、電子写真印刷機に所属の機構を有する紙案内
部の模式図である。
図4は、電子写真印刷機の定着ステーションの模式的
断面図である。
図5は、種々の動作状態と関連した電子写真印刷機の
定着ステーションの模式図である。
図6は、始動過程における印刷機の種々の機構での搬
送速度Vを時間Tに関して示す線図である。
図7は、始動過程における印刷機の種々の機構により
搬送ないし輸送される記録担体のペーパー路Sを時間T
に依存して示す線図である。
図8は、停止過程における印刷機の種々の機構での速
度Vを時間Tに依存して示す線図である。
図9は、停止過程における印刷機の種々の機構により
搬送ないし輸送される紙のペーパー路Sを時間Tに依存
して示す線図である。
電子写真の原理で動作する印刷機は、前もってたたま
れたエンドレス紙12の給紙パイル11を受け取るために給
紙台10を有している。エンドレス紙は紙分配装置13と揺
動可能な操作揺り腕14を介して本来の電子写真印刷機15
に供給される。操作揺り腕には紙案内要素が設けられて
いる。この印刷機15は光導電ドラム16に接近したり離れ
たりする転写ステーション17と、光導電ドラムの周囲に
配置された電子写真プロセスに必要な装置を有する。
トナー像をエンドレス紙上に形成するために通常のよ
うに、充電装置18によって充電された光導電ドラム16が
符号に依存してLED符号発生器19により放電される。こ
のようにして形成された電荷像が現像ステーション20に
て、トナー粒子と担体粒子からなる現像混合体によって
着色される。次いでトナー像は転写ステーション17でエ
ンドレス紙に伝達される。転写後に光導電ドラム16は放
電ステーション21を介して放電され、クリーニングステ
ーションで清掃され、新たに充電装置18により充電され
る。
前記の電子写真プロセスの代わりに、トナー像をエン
ドレス紙に形成するために、例えば静電的プロセスまた
は磁気的プロセス、さらにはエンドレス紙にインキを直
接着肉するインキくしを使用することもできる。
トナー像の付された巻取紙12は次に定着ステーション
23にて化学的または熱により定着され、そして積み込み
台24に排紙される。印刷機の図示の実施例では、積み込
み台24は印刷されたペーパーパイル26を容易に除去する
ため、旋回レバー25を介して離脱旋回できるよう構成さ
れている。
例えば表側と裏側の印刷を可能にするため、印刷機に
別の印刷機が結合されていれば、巻取紙12を外部の紙供
給チャネル27により紙分配装置13に直線供給することが
できる。さらに給紙パイルとして外部のエンドレス給紙
パイル28を使用することができる。この場合巻取紙を供
給するために、紙ローラ29を備えた別個の紙供給要素が
必要となる。
光導電ドラム16を傷つける小部品、例えばクリップや
他の金属小片が印刷機15へ侵入するのを阻止するため
に、転写ステーション17への入口領域または転写ステー
ションに組込んだ集塵器30/1、30/2が配置される。印刷
機はさらに操作揺り腕14を介して作動可能な紙挿入装置
を有している。紙挿入装置は所属のペーパーブレーキ31
を備えている。
次に印刷機の前記装置を詳細に説明する。
パイル11から引き出されたエンドレス巻取紙12の相互
に引着いた紙層を分離するために、供給チャネルの印刷
機15への入力側、ペーパーパイルの上部に紙分配装置13
が配置されている(図2)。この紙分配装置は第1の反
転要素を含む。この反転要素は回転可能に支承された紙
ローラ32である。この紙ローラは操作揺り腕14の2つの
側部材33の間でその自由揺動端部に配置されている。さ
らに紙分配装置は第2の反転要素を有する。この第2の
反転要素はモータで駆動される紙ローラ34であり、この
紙ローラは印刷機のケーシングと結合された2つの固定
支持体要素35上に位置固定して配置されている。その際
モータで駆動される紙ローラ34は操作揺り腕14の旋回領
域に存在する。第1の反転要素(紙ローラ32)の上側に
は、巻取紙に対する通路を形成する間隔内に紙案内要素
36が配置されている。紙案内要素は、他の板状要素と共
に巻取紙のはがされた第1の折り畳み印刷物に対する収
集バスケット38を形成する。
動作位置(位置B)では、すなわち操作揺り腕14が高
く旋回した際に、エンドレス巻取紙12はまず第1の反転
方向で第1の反転要素32を介して案内される。
紙ローラ32で見て巻取紙の外側に付着した第1の紙層
37はその折り縁を以て紙案内要素36からはがされ、収集
バスケット38に押し込まれる。さらに搬送する際、第1
の紙層は扇状に散開される。
紙ローラ32で見て内側に付着した第2の紙層は巻取紙
12から紙ローラ32の周囲を第1の反転方向で案内され、
第2の反転要素(紙ローラ34)での反転によりこの反転
要素から解放され、下方に落下する。これにより同様に
紙層は扇状に散開される。この結果、操作揺り腕14の側
部材33間に配置された紙案内要素40を介してさらに搬送
するために、散開され広げられたエンドレス巻取紙12が
使用できる。
操作揺り腕14は紙分配装置13の構成部材を形成するだ
けでなく、エンドレス紙12を印刷機に挿入する紙挿入装
置の重要な機能要素である。エンドレス紙の挿入を可能
にするため、操作揺り腕14は転写ステーション17と機械
的に次のように結合されている。すなわち、操作揺り腕
14がローディング位置Aから動作位置Bへ旋回する際、
転写ステーション17が光導電ドラム16へ旋回し、操作揺
り腕14が位置Bから位置Aへ旋回する際、転写ステーシ
ョンが光導電ドラムから離脱旋回するよう結合されてい
る。
この目的のために操作揺り腕14は転写ステーションの
領域で、フレーム固定された軸41に保持要素42を介して
回転可能に支承されている。転写ステーション自体も同
様にフレーム固定された軸に支承されている。転写ステ
ーションはトラクタ駆動部を有しており、このトラクタ
駆動部は2つのトラクタベルト44穴を有している。トラ
クタベルトはエンドレス紙12のエッジパーフォレーショ
ンに横方向で係合し、またその上に配置された搬送ニッ
プル45を有する。トラクタベルト44は、軸を介して相互
に結合されている2つの駆動ホイール対46に案内され支
承されている。ここでトラクタの駆動部はモータM(図
2)を介して行われる。モータは大きな駆動輪対と結合
されている。エンドレス紙12の搬送の際、エンドレス紙
は、紙の搬送方向で見て転写ステーションの転写領域の
前方にも後方にも、そのパーフォレーション穴を介し
て、トラクタバンド44と係合して存在する。エンドレス
紙に対する安全および案内要素として4つの搬送フラッ
プ50が設けられている。この搬送フラップはエンドレス
紙をパーフォレーション穴領域でトラクタバンド44に対
して押圧する。
転写ステーションが、挿入された巻取紙と共に離脱旋
回する際、巻取紙上のトナー像を汚さないために、転写
ステーション17はその回転点に関して次のように支承さ
れている。すなわち、転写領域において転写ステーショ
ン17を介して案内される紙がその個所で引きづられるこ
となしに直ちに光導電ドラムから取り外されるよう支承
されている。
操作揺り腕14が高旋回された動作位置(位置B)で
は、転写ステーション17は光導電ドラム16に接近旋回し
ており、紙案内要素は転写領域を解放する。操作揺り腕
14が位置Aに旋回されると、紙案内板が光導電ドラムと
転写ステーションとの間の領域に案内され、転写ステー
ション17と紙案内要素との間で拡張された紙案内チャネ
ルが開口する。その際紙案内要素は光導電ドラム16を転
写領域での光の侵入および損傷から保護する。
紙搬送方向で転写ステーションの上流には紙挿入板68
が固定配置されている。この紙挿入板は操作揺り腕14の
丸い紙案内板69と共働する。紙案内板69は巻取紙に対す
る紙反転要素として用いる。
操作揺り腕14の位置Aではエンドレス紙12は問題なく
紙案内領域69、紙挿入板68および転写ステーション17の
紙案内要素を介して転写ステーション17の周囲に案内さ
れ、出口側トラクタベルトに挿入される。
転写ステーション17の上側、紙搬送方向で下流には紙
案内チャネル80が設けられている。この紙案内チャネル
80は平坦な横ばり81からなる。この横ばりは巻取紙の幅
を網羅する覆い板とこれに対し間隔を置いて配置された
壁板82を有する。紙案内チャネルの入口側には軸83を中
心に旋回可能に紙案内板84(紙案内フラップ)が配置さ
れている。この紙案内板84はここに図示しないばねの力
に抗して軸83を中心に旋回可能である。紙案内板はルー
プレトラクタの機能を有しており、転写ステーション17
と定着ステーション23との間の、機械的公差、異なる駆
動形式(摩擦駆動、トラクタ駆動等)に起因する種々異
なる紙搬送速度を補償する紙長さバッファとして用い
る。さらに紙案内板は紙搬送速度に対するセンサとして
用いる。紙案内フラップ84の位置は2つのセンサ84/1と
84/2を介して走査され、これに基づいて定着ステーショ
ン23の駆動部が制御される。例えば定着ステーション23
の駆動部が転写ステーション17の駆動部よりも急速に走
行すれば、下側のセンサ84/2が作動され、定着ステーシ
ョン23は制動される。転写ステーション17が定着ステー
ションよりも緩慢に走行すれば、紙フラップ84はより強
く偏位し、この偏位がセンサ84/1を介して検出される。
紙案内チャネル80にはさらに吸引室85が配置されてい
る。この吸引室は紙案内チャネルの全幅にわたり延在
し、ここに図示しない負圧を形成する装置と共働する。
吸引室は、紙搬送が中断された際に紙を確実に制動する
ことができるように、また定着ステーションによる搬送
の際、紙の均一な保持力を得るために、給紙ブレーキの
機能を有する。
吸引室の代わりに給紙ブレーキとして、他の形式の制
御可能な給紙ブレーキを使用することができる。これは
例えば、機械的反転個所によるもの、エンドレス紙12の
エッジパーフォレーションに係合し、制動するピンホイ
ール等である。
紙案内チャネル80は定着ステーション23の紙を案内す
る。定着ステーション23は熱式定着ステーションとして
構成されている。この定着ステーションはビーム発生器
により加熱されるホットローラ86と電動的にカム87/1を
介してホットローラ86に接近および離脱旋回する押圧ロ
ーラ87を有する。さらに定着ステーションは給油装置88
を有する。この給油装置は、分離油をホットローラ86に
塗布し、ホットローラを清掃するのに用いる。給油装置
88はオイルパン89を有する。オイルパンの側壁はエンド
レス紙に対する紙案内要素として用いる。給油装置のオ
イルパン89の下方には、冷却プロフィル90が存在する。
この冷却プロフィルは熱放出のため空気と流通する。さ
らにホットローラおよび押圧ローラの下方には滑走ロー
ラサドル91が配置されている。この滑走ローラサドルに
は紙ローラが配置されており、紙ローラはエンドレス紙
を定着後さらに搬送するために用いる。ホットローラ86
および押圧ローラ87を有する定着ステーションと紙案内
チャネル80との間には、軸92を中心に旋回可能な紙案内
サドル93が配置されている。この紙案内サドルは電動機
を介して駆動されるカム94により、カムの位置に依存し
てホットローラ86に接近および離脱旋回することができ
る。その際カム94は原則的に紙案内サドル93の3つの位
置を可能にする。これら位置はAP、BP、CPと示してあ
る。位置APでは、紙案内サドル93はホットローラ86はほ
ぼ接近旋回されている。これは動作状態ないし印刷位置
を表す。この印刷または動作状態位置では、エンドレス
紙がUで示された巻付け角度を以てホットローラ86の周
囲に案内される。押圧ローラ87はその際ホットローラ86
に接近旋回する。紙案内サドルの旋回位置に応じて、カ
ム94により巻付け角Uが制御される。位置BPでは、紙案
内サドル93はローディング位置にある。このサドルはホ
ットローラ86に対して間隔を置いて離脱旋回する。ここ
で間隔は、この状態においてエンドレス紙がホットロー
ラ86に接触せず、容易に定着ステーションによって案内
され得るように選定される。このローディング位置では
さらに、押圧ローラ87が離脱旋回している。このように
して、紙案内サドルと定着ステーションによって、滑走
ローラサドルと関連したオープン状態において、定着ス
テーションを通る紙案内チャネルが形成される。
紙案内サドル93が離脱旋回した別の位置CPはいわゆる
スタンバイ位置である。この位置では巻取紙が完全に露
出している。この位置は印刷動作の中断された位置であ
ると言える。
紙搬送方向で定着ステーション23の後流には旋回可能
な積み込み台24が、印刷されたエンドレス紙を受け入れ
るため配置されている。エンドレス紙を積み込み台24に
確実にとじ込むことができるようにするため積込み装置
99が配置されている。この積込み装置は、駆動装置101
(電動機)を用い、積み込み24に関連してその位置をず
らすことができる。積込み装置はじょうご形の挿入プロ
フィル95を含む。このプロフィルは積込み装置の起動状
態でエンドレス紙を受け渡し、滑走ローラサドル91を介
して案内される紙を確実に、電動機で駆動される2つの
紙搬送ローラ96に供給するために用いる。紙搬送ローラ
96は通常、ゴム被覆した紙ローラである。
紙搬送ローラ96の下流には紙案内チャネル97が配置さ
れている。この紙案内チャネルは案内板により構成され
る。その際紙案内チャネル97にはエンドレス紙に対する
走査装置が配置される。走査装置は通常の光遮断器とし
て構成されている。積込み装置99はさらに、エンドレス
紙を確実にとじ込むためにパドルシャフト100を有して
いる。
印刷機の種々の装置、例えば紙搬送機、転写ステーシ
ョン、定着ステーションおよび積込み装置99を制御する
ために、マイクロプロセッサで制御される制御装置Dが
設けられている(図2)。制御装置でゃ機器制御部Cの
構成部材とすることができる。機器制御部は例えばUS−
PS4593407に相応して構成することができる。制御装置
Dは紙の自動挿入の際および印刷動作でのスタート−ス
トップ動作も含めて紙搬送を制御する。制御装置は印刷
機の種々の装置、例えば定着ステーション23の要素、紙
搬送ローラ6の駆動部、カム94の駆動部および転写ステ
ーション17のトラクタ駆動部M(モータ)の機能を監視
し制御する。
さらに制御装置は多数の入力信号、例えば走査装置98
の走査信号または走査揺り腕98の位置を走査するスイッ
チ120およびセンサ84/1と84/2の位置を検出する。
電子写真印刷機の機能を種々の動作状態に基づき詳細
に説明する。
印刷機へのエンドレス紙の挿入: ペーパーパイル11を給紙台10に挿入した後、操作揺り
腕14はハンドル81を介して位置Aに旋回される。この位
置はスイッチ(図2)を介して走査される。転写ステー
ション17は離脱旋回し、紙案内要素が光導電ドラム16を
覆い、別の紙挿入チャネルを開口する。紙はこの紙挿入
チャネルにより転写ステーションを通って案内され、駆
動側トラクタベルト44へ懸架される。その際紙は、第1
のシートの端部が、ループレトラクトとして作用する紙
案内板84のフラップに当るように懸架される。これによ
りエンドレス紙の第1のシート紙案内チャネル80の張引
領域に存在するようになる。その後、駆動側トラクタベ
ルトの搬送フラップは閉成される。次いで実際に制御装
置Dにより制御される挿入過程が開始する。
この挿入過程はまず操作揺り腕14の閉成によって開始
する。この閉成過程はスイッチ92によって走査され、こ
れによりエンドレス紙12の緩慢なクローリング動作がト
リガされる。このクローリング動作は、紙をそのエッジ
パーフォレーションを以てトラクタベルト44の搬送ニッ
プル45に長さに正確に通すために用いる。
操作揺り腕14が閉成されると、この位置が別のスイッ
チ120を介して走査され、制御装置Dに通報される。次
に巻取紙は紙分配装置13によって案内され、エンドレス
紙の定着ステーション23への本来の自動挿入が開始す
る。
印刷機によるエンドレス紙の自動通し: クローリング過程ではさらにエンドレス紙が横ばり81
の覆い板と吸引室85によって移動される。横ばりは転写
ステーション17と定着ステーション23の間にある。さら
に通過する際、制御装置Dによって紙案内サドル93はカ
ム94を介してローディング位置Bにもたらされる。この
ようにして、定着ステーション23(紙案内サドル93の要
素、給油パン89および冷却プロフィル90からなる)に約
60℃以下に低下する適切な紙案内系が得られる。この紙
案内系は転写ステーション17によるさらなる紙搬送送り
および自然の傾斜区間を用いて行われる。エンドレス紙
は挿入プロフィル95により定着ステーションの直下を走
行するパイル99の紙搬送ローラ96(引張りローラ)の領
域にもたらされる。
積込み装置99の紙搬送ローラ96がエンドレス紙を検出
した後、紙案内チャネル97の走査装置101までさらに搬
送される。
制御装置Dはそれ以上の紙搬送を遮断し、紙案内サド
ル93をスタンバイ位置CPにもたらす。これによりエンド
レス紙のループが発生する。その際自由になった紙の長
さは紙搬送ローラ96によりそこから搬送され、紙搬送ロ
ーラは引続き遮断される。
印刷動作での定着ステーションの機能 一般(図5) 熱式定着ステーション23では、エンドレス紙12とエン
ドレス12上にあるトナー像が、2つの回転するローラの
間に圧力下で案内される。この2つのローラは定着ロー
ラ86と押圧ローラ87である。その際定着ローラ86は加熱
される。エンドレス紙12上の定着されたトナー像の所要
の十分な付着を得るために、トナー粒子がその融点を越
えて加熱され、溶け合い、溶解したトナー粒子が紙構造
体と結合することが必要である。例えばポリスチロール
−ブチル−メタクリル樹脂のベースのトナーを使用すれ
ば、実験により紙温度は約110℃より大きいことが示さ
れた。ポリスチロール−ブチル−メタクリル樹脂−トナ
ーの代わりに、ポリエステル樹脂ベースのトナーも使用
し得る。記録担体に使用される材料は通常、EDV紙であ
る。
定着ステーションにおける紙速度の上昇と共に、巻取
紙の加熱時間が減少し、従って達成可能な紙温度も低下
する。通常350mm/s以上の高い紙速度の際には、巻取紙
の付加的加熱手段なしには所要の紙温度に達することが
できない。これは特に、例えば160g/m2およびそれ以上
の坪量の紙、および水成分の多い紙を定着しなければな
らない場合にあてはまる。紙中の水成分は10重量%まで
であり得る。従って、高い紙搬送速度でも定着すること
ができるようにするため、紙を実際の定着の前に、定着
ローラと押圧ローラとの間の定着空隙で十分に予加熱す
る必要がある。従って図5に相応して、巻取紙12を定着
ローラ86の周囲に巻付け角Uで、巻取紙の加熱のために
十分に長い区間が得られるように巻付ける。この巻付け
角Uは一方で定着ローラ86の表面温度に依存し、他方で
紙の搬送速度に依存する。定着ローラ86はビーム発生器
モジュール201により加熱される。このモジュールは定
着ローラ86の中心に配置された複数のハロゲンビーム発
生器である。ここで定着ローラ86の表面温度は定着ロー
ラの周囲に配置された定着ローラ温度202用の温度測定
センサにより検出される。定着ローラ86の温度は制御装
置Dにより制御される。この制御は種々異なる動作パラ
メータに依存した、ビーム発生器モジュール201の入切
接続により行われる。
巻取紙の定着ローラ86周囲の巻付けUは、旋回サドル
93(紙案内サドル)により達成される。この旋回サドル
は加熱されず、従い機器の室温度を有している。この旋
回サドルにより巻取紙は案内され、巻き付け角Uに相応
して定着ローラ86の周囲に巻き付けられる。印刷動作の
スタート時、旋回サドル93は位置CPから動作位置APへ旋
回される。
これにより巻取紙12は定着ローラ86に当接する。ここ
でポイントPAは記録担体12と定着ローラ86との最初の接
触点を表す。ポイントPBで予加熱は終了し、本来の定着
空隙が開始する。この定着空隙はポイントPCまで達して
いる。ポイントPBとポイントPCとの間の定着空隙の長さ
は、押圧ローラ87の定着ローラ86への押圧力に依存して
いる。ここで押圧ローラ87はエラステックな材料で周囲
を覆われている。そのため、押圧ローラ87は定着空隙領
域で圧延される。ポイントPAとPBとの間の定着ローラ上
の間隔は実際の予加熱領域を定める。
巻取紙がポイントPAからポイントPB、すなわち予加熱
領域へ移動する間、巻取紙は負圧ブレーキ85(吸引室)
によりピンと張られて定着ローラ86に当接する。負圧ブ
レーキ85による巻取紙のこの張引によって、巻取紙の定
着ローラ86に対する良好な熱接触が巻き付け領域で形成
される。ポイントPBに達した後、紙とトナー像の予加熱
は終了される。引続き、僅かに柔らかいトナーが定着空
隙領域(PBからPCまでの距離)の圧力と熱の下で、紙構
造体に延ばされる。定着空隙(PBとPCとの間の円弧距
離)は、巻取紙がポイントPCを去った後に少なくとも11
0℃かまたはそれ以上の温度を有するように選定しなけ
ればならない。この場合、紙速度と定着ローラ表面温度
は前もって定められている。前記のトナー材料および記
録担体材料の場合、図示の実施例では、紙速度487mm/s
および定着ローラ温度220℃の下で、巻取紙の定着ロー
ラの巻き付け角Uは60゜である。
この形式の巻取紙予加熱は、安価で場所の節約された
定着ステーションの構造を可能にする。その際、その裏
面に既に定着された印刷像が存在する巻取紙のトナー像
を定着することもできる。従い前記の定着ステーション
は巻取紙が両側で印刷される電子印刷機に適用される。
しかしこの解決手段実現の前提として、巻取紙の停止過
程および始動過程中にトナー像と定着ローラ86との間に
相対運動が発生してはならない。この発生の危険性は、
巻取紙12の定着ローラ86周囲の予加熱巻き付け角Uが大
きいほど大きい。
印刷動作中の定着ステーション機能の詳細 既に述べたように、まだ汚れ得るトナー像を備えた巻
取紙12は印刷動作ではほぼ一定の速度で定着ステーショ
ン26へ移動する。冷たい、加熱されていない紙案内サド
ル93(旋回サドル)は巻取紙は60゜定着ローラ86の周囲
に巻付ける。この巻付け領域Uでは記録担体12とトナー
像が次のような強く予加熱される。すなわち、定着ロー
ラ86と押圧ローラ87との間の定着空隙で引続き印刷定着
を行った後に良好な定着品質が達成されるように予加熱
される。予加熱は、溶解したトナーが紙構造体との十分
な結合へ移行するために必要である。
巻付け領域Uでの紙12の予加熱の高さは特に、巻取紙
12が定着ローラ86に寄り添う力に依存する。この理由か
ら、負圧室85は定着ステーション23の紙挿入領域に配置
される。負圧室85での負圧形成により、記録担体12は吸
入板85/1の方へ通路穴により吸着される。これにより摩
擦力が記録担体に及ぼされる。押圧ローラ87の定着ロー
ラ86との摩擦作用および吸引室85の保持力によって、巻
取紙12は定着ローラ86と吸引室85との間でしっかりと定
着ローラ86および紙案内サドル93上に吸着される。予加
熱および定着の際、冷たい巻取紙12は加熱され、これに
より定着ローラ86は常時、熱を奪われる。従い一様の定
着品質を得るために、定着ローラ表面の温度を一定に保
つ必要がある。
この目的のために、無接触で測定する温度センサ202
が表面温度を測定し、これを電気信号の形で制御装置D
に通報する。制御装置は測定された表面温度を所定の記
憶されている目標値と比較し、これに依存して、定着ロ
ーラの中央にある赤外線−ハロゲンビーム発生機モジュ
ールのオンオフ接続を制御する。
トナー粒子が定着ローラ表面から理想的に離れるよう
にするため、給油装置88によりシリコン油が定着ローラ
86に塗付される。そのために給油装置88は保持部に配置
されたシリコン注油管88/1を有する。この管には調量孔
が設けられており、この調量孔から常時シリコン油が、
ポンプにより搬送され供給領域からフェルト88/2に供給
される。シリコン油を含浸するフェルトは電動的駆動装
置によって、定着ローラ86の表面に通過案内され、これ
により定着ローラ86の表面に給油する。定着ローラ86は
常時僅かなシリコン油をトナー像および紙12に送出して
いるから、この消費されたシリコン油はフェルト88/2を
介して補充される。しかしフェルトの微細な毛孔には定
着過程でゆっくりと紙塵トナーや硬化したシリコン油が
詰まり、これにより閉じられる。従って、駆動部88/3に
より給油装置88の給油領域に常時フェルトを備蓄領域か
ら供給し、使用したフェルトを巻付け領域で巻付けるこ
とが必要である。
紙12は非常に多くの塵成分を有している。この紙塵は
フェルト88/2により収容され、シリコン油と共に柔らか
い物質となる。この物質は散在的に定着ローラ86により
引きさかれ、紙上に伝達されることになる。
このようなことを回避するためにはフェルトロール回
転数(フェルトの新品化)を非常に高くしなければなら
ないことになる。しかしこのようなことは要求できない
程のフェルト使用量になろう。この理由から定着空隙
(PB/PC)と給油装置88の実際の給油領域との間にごみ
かき取りゴムリップ88/4を配置し、これにより定着ロー
ラ表面を浸し、捕獲した紙塵をかき取るのである。旋回
装置88/5を用い、制御装置Dで制御して、印刷中断の際
にかき取りゴムリップを離脱旋回させ、捕獲したごみを
その下の捕獲パン89に投げ込むのである。
紙は非常に高い水成分を有し得る。この水成分は10重
量%までであり得る。紙12は60゜の巻付けゾーンUで10
0℃に加熱されなければならないから、紙の中の水の一
部は水蒸気状態にもたらされる。この水蒸気は、所属の
排気ホース204を有するベンチレータ203を用いて定着ス
テーション23から放出される。
既に述べたように、定着ステーション領域の巻取紙の
搬送は、電動駆動される定着ローラと紙との間の摩擦に
より押圧ローラ87の圧力下で行われる。
転写ステーションはエンドレス紙12を搬送穴(トラク
タベルト44)を介して搬送するので、定着ローラ直径公
差および搬送穴公差に基づき、転写ステーション17と定
着ステーション23の紙速度にさらに差が生じる。そのた
め紙が破れたり、転写ステーション17と定着ステーショ
ン23の間で紙ループが生じたりする。
紙案内フラップ84の位置を走査するセンサ84/1と84/2
は、定着ローラの駆動部が紙案内フラップ84の位置に依
存して制御装置Dにより制御されるようにする。紙案内
フラップ84が引っ張られた紙ループと共に上に旋回した
位置にあれば、定着ローラ86の回転数はこの駆動モータ
を介して制御装置Dにより通常回転数に対して1.5%だ
け高められる。紙案内フラップ84が下側センサ84/2の領
域にあれば、定着ローラ86の回転数が通常回転数に対し
て1.5%だけ低減される。紙搬送速度は転写ステーショ
ン17の領域でトラクタ駆動部44を介して一定に保持され
る。
これにより、紙が破れたり、転写ステーション17と定
着ステーション23との間に不規則な紙ループが発生し得
る。
定着ステーションの機械的構成 図4で用いられる定着ステーションは定着ローラ86と
押圧ローラ87を有する。定着ローラは印刷機の架台205
に支承されている。押圧ローラ87は2つの揺り腕206に
支承され、電動的に駆動される2つのカム板87/1によっ
て延長部207を介して定着ローラ86に接近および離脱旋
回される(矢印方向)。その際揺り腕206はばね208の力
に対抗して軸209の回りを旋回する。押圧ローラ87の揺
り腕206上の位置はカム板87/1の位置走査により、カム
板87/1の軸に配置されたホール型センサ210を介して走
査される。ホール型センサ(センサ210)は位置信号を
制御装置Dに送出する。制御位置は、カム板87/1を駆動
する駆動モータ211(ここでは模式的に図示されてい
る)を介してカム板87/1の位置、ひいては押圧ローラ87
の押圧位置を制御する。
印刷動作中の紙搬送部の装置の機能説明 印刷動作中、転写ステーション17は一定の速度で印刷
され定着された紙を定着ステーション23に送出する。定
着ステーション23では、巻取紙が定着ローラ86押圧ロー
ラ87との間の圧力下で搬送される。転写ステーション内
の記録担体(紙12)の速度と、定着ステーション23内の
紙の速度は同じではあり得ない(定着ローラ直径、搬
送、穴間隔等の公差)ので、定着ステーション23と転写
ステーション17との間にはループレトラクタがばね力に
抗して接近および離脱旋回する紙案内フラップの形で配
置されている。この紙案内フラップは揺動位置の上側と
下側に配置された2つのセンサ84/1と84/2を有する。
定着ローラ86はステップモータ86/1により駆動され
る。ステップモータは2つの正確な回転数で駆動され
る。第1の回転数は、転写ステーション17により定めさ
れる紙搬送の紙目標速度より1.5%高い定着ローラ紙速
度を生ぜしめ、第2の回転数は転写ステーション17の紙
目標速度より1.5%低い定着ローラ紙速度である。定着
ローラ86が比較的高い回転数で走行すると、ループレト
ラクタ84は巻取紙12により下方で引っ張られ、下側セン
サ84/2に達する。下側センサは相応の制御信号を制御回
路Dに出力する。制御回路Dはステップモータ86/1を接
続し、それにより定着ローラ86は所要の比較的低い回転
数に達する。今度ループレトラクタ84は、巻取紙12に上
方に押し付けるその固有ばねにより上側センサ84/1に達
する。このとき上側センサ84/1も制御信号86を制御装置
Dに送出する。制御装置Dは定着ローラ86の駆動部86/1
を所要の比較的高い回転数に切り換える。この制御過程
は連続的に継続する。
定着されない巻取紙12は転写ステーション17からルー
プレトラクタ84を介して負圧ブレーキ85へ経過する。負
圧ブレーキは巻取紙12をピンと旋回サドル93を介して張
る。この旋回サドルは巻取紙12を定着ローラ86の回り
に、例えば60゜(巻付け角U)巻付け、定着ローラ86に
巻取紙12を正確に案内して供給する。定着ローラ86のポ
イントPAとPBの間の巻付け領域では、巻取紙12が定着ロ
ーラ上で、その上に配置された印刷像と共に予加熱さ
れ、引続き定着ローラ86と押圧ローラの間の定着空隙で
圧力および熱の下で定着される。
定着ステーション23の下方で積込み装置99上に配置さ
れた張力ローラ96は、巻取紙12をさらに積込み装置84、
ないし後処理装置、例えば切断装置に搬送する。
連続印刷動作中、定着の際に巻取紙12と定着ローラ86
との間に相対運動の問題は発生しない。従って汚れやオ
フセット印刷も発生し得ない。
印刷機の紙搬送部に配属された装置の、巻取紙始動停止
過程中の機能 高速印刷機としてデータ処理装置と共に使用される電
子写真印刷機では、巻取紙がデータ供給に応じて一定の
速度に加熱されるか、または再び零まで遅延されなけれ
ばならない。すなわち、巻取紙は定着すべきデータ印刷
像と共に加熱された定着ローラと接触され再び離されな
ければならない。
この過程が、定着ローラと定着すべき印刷像との間で
正確に相対運動なしで行われなければ、紙上の印刷像の
軽い汚れが発生する。
肉眼ではほとんど見ることのできない非常に小さな汚
れでも、トナー粒子が定着ローラへ伝達される原因とな
り得る。このトナー粒子は定着ローラの次の回転の際に
再び障害となって巻取紙に伝達され得る。トナー粒子の
印刷像から定着ローラへのいわゆるオフセットは次のこ
とから生じる。すなわち、トナー粒子相互と紙構造体に
対する機械的噛み合い結合(転写過程中に作用する静電
力によって達成される)が汚れによって引き起こされて
しまうことから生じる。
巻取紙12とその上に配置されたトナー像が定着ローラ
86に対して始動−停止過程で可乃的に相対運動のない運
動経過をするようにするため、紙搬送に関与する装置の
機能はその紙搬送要素と正確に相互に同調していなけれ
ばならない。このことは特に、紙搬送を定め、定着すべ
き巻取紙を送出する転写ステーション17、巻取紙12の定
着ローラ86周囲の巻付け角Uを設定する旋回サドル93、
トナー像を巻取紙12に定着し、巻取紙12を搬送する定着
ローラ86、および定着圧力と巻取紙12搬送のための摩擦
圧力を定める押圧ローラ87相互間の同調に対してあては
まる。
以下、停止過程における紙搬送要素相互の時間経過を
図8と図9の線図に基づき説明する。図8は毎秒mmで紙
搬送速度Vをmsの時間に関し、転写ステーション17(実
線VP)、定着ローラ86(一点鎖線VF)および旋回サドル
93(点線VS)について示す。
図9は、紙搬送の個々の装置により送出ないし搬送さ
れるペーパー路Sをms時間Tに関して示す。
ここで実線(SP)は、定着ステーションにより送出す
べきペーパー路の静止状態までの経過を示し、一点鎖線
(SF)は定着ローラ86により搬送すべきペーパー路を示
し、点線(SS)は停止過程時に旋回サドル93が位置ABか
ら位置CPへ復帰旋回する間に、旋回サドル93により送出
されたペーパー路を示す。
時点TKで巻取紙12は連続印刷動作状態にある。印刷機
と結合されたEDV装置から印刷情報が送出されなけれ
ば、巻取紙は時点T0までに停止されなければならない。
この停止過程は次のように経過する。すなわち、光導電
ドラム16上で現像された最終頁が転写ステーション17で
エンドレス紙12に転写される。頁の最後の行が転写され
ると、巻取紙12は光導電ドルラム16から分離され、転写
ステーションは紙速度を零に低減する。これは時点T0か
らT1までの期間に行う。同じ時点T0で転写ステーション
17は巻取紙12の減速を開始する。すると定着ローラ86を
介して定着ステーション23の紙速度は低減され、旋回サ
ドル93は位置AB(印刷動作)から位置CP(スタンバイ動
作)へ旋回する。時点T0から時点T1までに定着ローラ86
は図8に相応して比較的強く減速され、旋回サドル93は
比較的迅速に運動する。時点T1から、定着ステーション
の終位置ないし静止位置を定める時点T2までに、旋回サ
ドル93は減速して復帰旋回される。すなわち、定着ロー
ラ86の減速された回転数に相応して旋回される。転写ス
テーション17により定められる紙速度VPはその際、紙の
搬送時に定着ローラにより定められる紙搬送速度と旋回
サドル93の旋回時に解放されるエンドレス紙12の紙速度
との差である。
旋回サドル93のこの離脱旋回過程中に、転写ステーシ
ョン17と定着ローラ86との間に紙のルーズさが生じる。
このルーズな紙は定着ローラ86により付加的に搬送しな
ければならない。従って巻取紙は定着ローラ86によりむ
かれる。すなわち60゜の巻付け角が0゜になる。その際
定着ローラ86は、転写ステーション17と旋回サドル93が
紙を送出しなくなるまで紙を搬送しなければならない
(T0からT1;T1からT2)。これは特に時点T2の場合であ
る。このような場合、定着ローラ86により搬送されるエ
ンドレス紙12の速度も零でなければならない。停止過程
中の定着ローラ回転数の低減は、巻取紙12を搬送するの
に必要となる全押圧力の下では、印刷像の可視となる過
程着を引き起こす。この可視となる過定着は、次のよう
にして回避される。すなわち、時点T0から時点T2までの
定着ローラ回転数低減の間、直ちに旋回サドル93を図8
からわかる経過に相応して離脱旋回し、これにより巻取
紙の予加熱区間(巻付け角U)を低減するのである。
停止過程中、定着ステーション23と転写ステーション
17の紙搬送は、ループレトラクタ84に可乃的に運動の生
じないように相互に同調していなければならない。これ
は紙12上の印刷像と定着ローラ86との間に相対運動なし
の停止過程が経過する場合である。そのためには図8と
図9からわかる次の条件が全停止過程中満たされなけれ
ばならない。これはペーパー路(図9)に関して: SP=SF−SS ここでSPは、転写ステーション17により時点T1の紙静
止状態までに送出されるペーパー路である(mm)。
SSは、旋回サドル93が時点T0での位置ABから時点T2で
の位置CPへ復帰旋回する際、旋回サドル93により送出さ
れ開放されたペーパー路である。
SFは、旋回サドル93が位置CPにある際、時点T2までに
定着ローラ86により搬送すべきペーパー路である(m
m)。
転写ステーション17内、定着ローラ86上および旋回サ
ドル93上の紙速度は、停止過程中図8の線図に相応して
相互にその関係になければならない。
VP=VF−VS ここでVPは、転写ステーション内の紙速度、VSは旋回
サドル上の紙速度そしてVFは定着ローラ86の定着空隙の
領域における紙速度である。
転写ステーション17、定着ローラ86および旋回サドル
93の停止運動過程中、押圧ローラ87と定着ローラ86との
間の圧力も同時に低減される。停止過程の終了直後(約
10ms)、時点T2後に圧力は0であり、2つのローラ86と
87は相互に分離される。
この分離過程が終了すると、全巻取紙12は転写ステー
ション内の紙搬送によって例えば19/16″の所定の距離
だけ引き戻される。これは後続の始動過程に対して位置
決めできるようにするためである。
転写ステーション、定着ローラおよび旋回サドルの始動
過程中の機能の時間的経過 転写ステーション17、定着ローラ86および旋回サドル
93によって惹起される印刷機始動時の低運動の経過を、
以下図6と図7に基づいて詳細に説明する。
巻取紙12は始動開始前には、図8と図9の停止終了後
の時点T2と同様の状態に達している 電子写真印刷機と結合されたEDV装置は光導電ドラム1
6に書込まれる情報を送出する。その際、巻取紙は時点T
0から時点T1までに零から終速度まで加速される。すな
わち、光導電ドラム16上のトナー像は巻取紙12と同期し
て運動される。
転写ステーション17の領域では、光導電ドラム16と巻
取紙12が相互に次のように接触している。すなわち光導
電ドラム16と巻取紙12との間でトナー像の伝達が行われ
得るように接触している。紙搬送が加速される前に、押
圧ローラ87と定着ローラ86との間の共旋回により全定着
圧力の80%に達している。転写ステーションが巻取紙12
の加速を開始する時点T0と同じ時点で、旋回サドル93が
位置CP(スタンバイ位置)から位置ABへの旋回を開始す
る。旋回サドル93のこの旋回過程を実行し得るようにす
るため、旋回サドルは転写ステーションからの紙が必要
である。さらに時点T0で定着ローラ86の加速が開始され
る。この定着ローラは転写ステーション17により過度に
送出された残全紙区間を搬送する。旋回サドル93が位置
CPから位置ABへ、時点T0から時点T3までに旋回する過程
中、図6と図7からわかるように転写ステーション17、
定着ローラ86および旋回サドル93の紙搬送要素間の依存
性が満たされなければならない。このことは、転写ステ
ーション17の紙速度と定着ステーション23の紙速度が始
動過程では、ループレトラクタ84が移動しないような速
度でなければならないことを意味する。ループレトラク
タ84に動きがなければ、紙12上の印刷像と定着ローラ86
との間で相対運動のない始動過程が経過する。そのため
には次の条件が満たされなければならない。
時間に依存するペーパー路(図7): SPS=SFS+SSS SPS=始動時(T0〜T3)に連者ステーションから送出
されたペーパー路(mm)。
SFS=始動時(時点T0から時点T3の始動過程終了時ま
で)に定着ローラ86により搬送されたペーパー路。
SSS=始動過程で紙案内サドル93の離脱旋回に必要な
ペーパー路(T0〜T3)。
これと同様に始動過程では紙速度Vに対して図6の関
係が生じる。その際、相対運動のない始動過程の経過の
ためには以下の条件が満たされなければならない: VPS=VFS+VSS VPS=転写ステーション17の紙速度 VFS=定着空隙の紙速度 VSS=旋回サドルが位置CPから位置ABへ、時点T0から
時点T3までに旋回する間の旋回サドル93による紙速度 図6と図7に相応して始動過程にまとめる次にように
経過する。
時点T0で転写ステーション内の紙は曲線VPSに相応し
て時点T1まで加速する。同時に旋回サドル93は曲線VSS
に相応して接近旋回し、定着ローラ86は曲線VFSに相応
して移動する。時点T1で転写ステーション17内の紙12は
終速度に達する。旋回サドル93はさらに加速して外側へ
移動する。しかし既に調達された紙の定着ステーション
23の搬送は定着ローラ86を介して減速される。時点T2で
定着ステーション23には転写ステーション17を介して一
定の紙が供給される。旋回サドル23の動作位置ABへの接
近旋回は減速される。しかし定着ローラ86を介した紙搬
送は新たに加速される。時点T3で始動過程は終了し、電
子写真印刷機は連続印刷動となる。既に説明したように
印刷動作中と始動−停止動作中の紙搬送の制御は制御装
置Dにより行われる。制御装置Dはマイクロプロセッサ
制御される制御装置として構成されている。図6から図
9に示した、停止および始動過程での巻取紙の経過はマ
イクロプロセッサ制御される制御装置のメモリの記憶さ
れており、始動または停止手続きの呼び出しの際に操作
者によりメモリから呼び出される。従って始動ないし停
止過程は制御装置Dにより制御されて自動的に経過す
る。
参照番号リスト 10 給紙台 11 パイル、給紙パイル 12 エンドレス紙、巻取紙、記録担体 13 紙分配装置 14 操作揺り腕 15 電子写真印刷機 16 光導電ドラム 17 転写ステーション 18 充電装置 19 符号発生器 20 現像ステーション 21 放電ステーション 22 クリーニングステーション 23 定着ステーション 24 積み込み台 25 旋回レバー 26 印刷されたペーパーパイル 27 外部の紙供給チャネル 28 外部の給紙パイル 29 別個の紙案内要素(ローラ) 30/1 転写ステーションの入口領域に配置された粒子集
塵器 30/2 転写ステーションに組込まれた粒子集塵器 31 ペーパーブレーキ 32 紙ローラ 33 側部材 34 電動的に駆動される紙ローラ 35 支持体要素 36 紙案内要素 37 台1の紙層 38 収集バスケット 39 台2の紙層 40 紙案内要素 41 軸 42 保持要素 44 トラクタベルト 45 搬送ニップル 46 駆動ホイール 50 搬送フラップ 80 紙案内チャネル 81 横ばり 82 壁板 83 軸 84 紙案内板、紙案内フラップ 84/1、84/2 センサ 85 吸引室 86 加熱ローラ、定着ローラ 87 押圧ローラ 87/1 押圧ローラ移動のためのカム 88 給油装置 89 オイルパン 90 冷却プロフィル 91 滑走ローラサドル 92 軸 93 紙案内サドル、紙案内要素 94 カム、偏心装置 U 巻付け角 AP 動作位置 BP ローディング位置 CP スタンバイ位置 95 挿入プロフィル 96 紙搬送ローラ 97 紙案内チャネル 98 走査装置 99 パイル積込み装置 100 パドルシャフト 101 駆動装置 D 制御装置 C 機器制御部 120 走査子、操作揺り腕のスイッチ M 紙搬送用のモータ 201 ビーム発生器モジュール 202 定着ローラに対する温度センサ 85/1 吸引板 88/1 シリコン油 88/2 フェルト 88/3 駆動部、フェルト 88/4 汚れかきとりゴムリップ 88/5 旋回装置 203 ベンチレータ 204 排気ホース 205 フレーム 206 揺り腕 207 延長部 208 ばね 209 軸 210 センサ 211 モータ 86/1 ステップモータ V 紙速度 T 時間 VP 停止過程時の転写ステーションでの紙速度 VS 停止過程時の旋回サドル上の紙速度 VF 停止過程時の定着ステーションでの紙速度 S ペーパー路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−124774(JP,A) 特開 昭63−292177(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/20 G03G 15/00 510

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンドレス紙(12)用の電子写真印刷機で
    あって、 a)転写ステーション(17)を有し; 該転写ステーションには紙搬送装置(44)が組込まれて
    おり、かつ中間担体(16)上に形成され、着色されたト
    ナー像をエンドレス紙(12)に転写するためのものであ
    り、 b)紙搬送方向で前記転写ステーション(17)に後置さ
    れた電熱式定着ステーション(23)をトナー像に対して
    有し; 該転写ステーション(17)は、 b1)電気的に加熱され、電動的に駆動される定着ローラ
    (86)と、 b2)定着領域(86)にて、前記定着ローラに接近および
    離脱旋回する押圧ローラ(87)と、 b3)前記定着ローラ(86)に接近および離脱旋回可能で
    あり、加熱されない紙案内サドル(93)とを有し、 該紙案内サドル(93)によってエンドレス紙(12)が本
    来の定着前の予加熱のために、前記紙案内サドル(93)
    の旋回状態により定められる巻付け角(U)だけ定着ロ
    ーラ(86)の周囲に巻回され、 c)さらに紙搬送方向で定着ステーション(23)に前置
    されたペーパーブレーキ(85)を有し; 該ペーパーブレーキはエンドレス紙(12)を定着領域
    (PB−PC)と紙案内サドル(93)との間で必要に応じ張
    設するためのものである、ことを特徴とする電子写真印
    刷機。
  2. 【請求項2】定着ステーション(23)による紙搬送を検
    出する紙搬送センサ装置(84、84/1、84/2)が設けられ
    ており、 該紙搬送センサ装置は、定着ステーション(23)に対す
    る制御装置(D)と接続されており、 該制御装置(D)は前記紙搬送センサ装置(84、84/1、
    84/2)の信号に依存して、定着ローラ(86)の定着ロー
    ラ駆動部を、転写ステーション(17)の紙搬送速度に相
    応して制御する請求項1記載の印刷機。
  3. 【請求項3】転写ステーション(17)と定着ステーショ
    ン(23)との間にループレトラクタ(84)が設けられて
    おり、 該ループレトラクタは可動でばねによりエンドレス紙
    (12)に当接する紙案内フラップ(84)を備えている請
    求項1または2記載の印刷機。
  4. 【請求項4】前記紙案内フラップ(84)の形成のため、
    紙搬送センサ装置として紙案内フラップ(84)の領域
    に、該紙案内フラップ(84)の位置を走査するセンサ
    (84/1、84/2)が配置されている請求項1から3までの
    いずれか1記載の印刷機。
  5. 【請求項5】前記ペーパーブレーキ(85)は負圧吸引室
    を有している請求項1から4までのいずれか1記載の印
    刷機。
  6. 【請求項6】電動的に操作可能な偏心装置(94)が、前
    記紙案内サドル(93)を、定着ステーション(23)の紙
    案内領域に配置された軸(92)を中心に旋回させるため
    に設けられている請求項1から5までのいずれか1記載
    の印刷機。
  7. 【請求項7】転写ステーション(17)は中間担体(16)
    に接近および離脱旋回可能に構成されており、接近およ
    び離脱旋回可能な紙挿入装置(14)を、エンドレス紙
    (12)を転写ステーション(17)に挿入するために有し
    ている請求項1から6までのいずれか1記載の印刷機。
  8. 【請求項8】少なくとも定着ローラ(86)、押圧ローラ
    (87)および紙案内サドル(93)は可動に相互に次のよ
    うな位置関係で配置されている、すなわち、定着ステー
    ション(23)の紙挿入状態では、エンドレス紙(12)を
    定着ステーション(23)へ自動的に通すため、定着ステ
    ーション(23)を通る紙通過搬送チャネルが、転写ステ
    ーション(17)の紙搬送装置(44)により構成されるよ
    う相互に配置されている請求項1から7までのいずれか
    1記載の印刷機。
  9. 【請求項9】前記押圧ローラ(87)は、軸(209)を中
    心に旋回可能な保持部(206)に支承されており、 該保持部(206)と連結され、電動的に駆動される旋回
    装置(87/1)が偏心装置の形で設けられている請求項1
    から8までのいずれか1記載の印刷機。
  10. 【請求項10】前記偏心装置(87/1)の押圧ローラ(8
    7)の位置を走査するため、位置センサ(210)が設けら
    れている請求項9記載の印刷機。
  11. 【請求項11】エンドレス紙(12)を印刷する電子写真
    印刷機の駆動方法であって、 −エンドレス紙(12)を転写ステーション(23)にてト
    ナー像により印刷し、エンドレス紙(12)を、転写ステ
    ーション(17)に配属された紙搬送装置(44)により搬
    送し、 −トナー像を定着ステーション(23)にて、加熱された
    定着ローラ(86)と押圧ローラ(87)との間の定着領域
    で熱式印刷定着し、 −本来の定着の前にエンドレス紙(12)を予加熱するた
    め、エンドレス紙(12)に、印刷動作中、定着ローラ
    (86)の回りの所定の巻付け角(U)を与え、当該エン
    ドレス紙を旋回可能な紙案内サドル(93)を用いてピン
    と張り、 −印刷動作の中断時に紙案内サドル(93)を離脱旋回
    し、定着領域(PB−PC)を開放し、それによりエンドレ
    ス紙(12)は定着ローラ(86)に当接せず、 −紙案内サドル(93)の接近および離脱旋回と定着ステ
    ーション(23)内の紙搬送を次のように制御する、すな
    わち、紙案内サドル(93)の移動中、エンドレス紙(1
    2)が定着ローラ(86)に当接する際、およびエンドレ
    ス紙(12)が定着ローラ(86)からはがされる際に、エ
    ンドレス紙(12)と定着ローラ(86)との間の接触領域
    に相対運動が発生しないように制御することを特徴とす
    る電子写真印刷機の駆動方法。
  12. 【請求項12】印刷動作の始動時の起動フェース中およ
    び/または印刷動作中に以下の条件を満たす: (1)SPS=SFS+SSS (2)VPS=VFS+VSS ここで、 SPS=転写ステーション(17)により送出されるペーパ
    ー路(S) SFS=定着ローラ(86)により搬送されるペーパー路
    (S) SSS=紙案内サドル(93)により旋回位置に依存して必
    要とされるペーパー路(S) VPS=転写ステーション(17)内の紙速度 VFS=定着領域(PB−PC)の紙速度 VSS=紙案内サドル(93)が動作位置(AB)に離脱旋回
    する際の、紙案内サドル(93)を通る紙速度量(V) である請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】印刷動作の停止時の停止フェーズ中に以
    下の条件を満たす: (1)SP=SF−SS (2)VP=VF−VS ここで、 SP=転写ステーション(17)から送出されるペーパー路
    (S) SF=紙案内サドル(93)により旋回位置に依存して送出
    されるペーパー路(S) SS=定着ローラ(86)により搬送すべきペーパー路
    (S) VP=転写ステーション(17)内の紙速度 VF=定着領域(PB−PC)の紙速度 VS=紙案内サドル(93)上の紙速度 である請求項11記載の方法。
JP3501218A 1989-12-13 1990-12-04 熱式印刷定着ステーションを有する、エンドレス紙用の電子写真印刷機 Expired - Lifetime JP2950985B2 (ja)

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