JP2950893B2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents
楽音信号発生装置Info
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- JP2950893B2 JP2950893B2 JP2070262A JP7026290A JP2950893B2 JP 2950893 B2 JP2950893 B2 JP 2950893B2 JP 2070262 A JP2070262 A JP 2070262A JP 7026290 A JP7026290 A JP 7026290A JP 2950893 B2 JP2950893 B2 JP 2950893B2
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、電子楽器等に用いられる楽音信号発生装
置に関する。
置に関する。
「従来の技術」 電子楽器等において、ROM(リードオンリメモリ)等
の波形メモリに記憶された各種音色の楽音波形の波形値
を順次読み出して再生する、いわゆる波形読出方式の楽
音信号発生装置が知られている。また、波形メモリに記
憶された共通の楽音波形(以下、原波形と称す)の波形
値を音高に応じたピッチで楽音を再生するようにし、波
形メモリの容量を節約した楽音信号発生装置が知られて
いる。
の波形メモリに記憶された各種音色の楽音波形の波形値
を順次読み出して再生する、いわゆる波形読出方式の楽
音信号発生装置が知られている。また、波形メモリに記
憶された共通の楽音波形(以下、原波形と称す)の波形
値を音高に応じたピッチで楽音を再生するようにし、波
形メモリの容量を節約した楽音信号発生装置が知られて
いる。
例えば鍵盤における押鍵された鍵のキーコードの楽音
波形を発生する場合、この種の楽音信号発生装置では、
キーコードに対応した楽音周波数と原波形の楽音周波数
との比によって決定されるピッチ情報が発生される。そ
して、一定周期毎に上記ピッチ情報の累積加算が行われ
ることにより、再生すべき波形値の原波形における位相
点を指定する位相情報が求められる。そして、波形メモ
リから位相情報の整数部に基づいて当該位相点の前後の
一連の波形値が読み出される。また、このようにして読
み出された一連の波形値と、位相情報のの小数部に対応
した補間係数とを用いて補間演算が行われ、原波形にお
ける位相情報に対応した位相点の波形値が再生される。
このような処理が上記一定周期毎に逐次行われることに
より、キーコードに対応した周波数の楽音波形が発生さ
れる。なお、この種の技術については、例えば特公昭59
−17838号公報に開示されている。
波形を発生する場合、この種の楽音信号発生装置では、
キーコードに対応した楽音周波数と原波形の楽音周波数
との比によって決定されるピッチ情報が発生される。そ
して、一定周期毎に上記ピッチ情報の累積加算が行われ
ることにより、再生すべき波形値の原波形における位相
点を指定する位相情報が求められる。そして、波形メモ
リから位相情報の整数部に基づいて当該位相点の前後の
一連の波形値が読み出される。また、このようにして読
み出された一連の波形値と、位相情報のの小数部に対応
した補間係数とを用いて補間演算が行われ、原波形にお
ける位相情報に対応した位相点の波形値が再生される。
このような処理が上記一定周期毎に逐次行われることに
より、キーコードに対応した周波数の楽音波形が発生さ
れる。なお、この種の技術については、例えば特公昭59
−17838号公報に開示されている。
さて、電子楽器の演奏効果を高めるために、ビブラー
ト、アタックピッチ、スライド等の楽音周波数を変調す
る機能が要求される。この場合、上述のピッチ情報に対
し、所望の効果に応じた変調を加えることにより、当該
効果が得られる。なお、この種の技術については、例え
ば特開昭60−60693号公報に開示されている。
ト、アタックピッチ、スライド等の楽音周波数を変調す
る機能が要求される。この場合、上述のピッチ情報に対
し、所望の効果に応じた変調を加えることにより、当該
効果が得られる。なお、この種の技術については、例え
ば特開昭60−60693号公報に開示されている。
しかし、上述したようなピッチ情報を求める演算を行
うのに乗算器等を用いるとなると、電子楽器が高価にな
ってしまう。また、楽音周波数の変調等を行うとなる
と、さらに乗算器を追加するか、あるいは複雑な回路構
成をとることとなってしまう。
うのに乗算器等を用いるとなると、電子楽器が高価にな
ってしまう。また、楽音周波数の変調等を行うとなる
と、さらに乗算器を追加するか、あるいは複雑な回路構
成をとることとなってしまう。
このことを解決する技術としては、特公昭61−47433
号公報に、キーコードおよび各種変調用周波数情報等の
パラメータをセント値表現に変換し、セント値表現によ
る各情報を加算若しくは減算することにより、所期の楽
音のピッチ情報を得る技術が開示されている。この技術
によれば、乗算器を用いることなく、ピッチ情報の演算
を行うことができ、電子楽器の小規模化が実現される。
また、上記公報には、キーコードの下位2ビットを、キ
ーコードの最下位ビットのさらに下位に3回コピー(理
想的には無限回コピー)してキーコードをセント値表現
に変換する方法が開示されている。
号公報に、キーコードおよび各種変調用周波数情報等の
パラメータをセント値表現に変換し、セント値表現によ
る各情報を加算若しくは減算することにより、所期の楽
音のピッチ情報を得る技術が開示されている。この技術
によれば、乗算器を用いることなく、ピッチ情報の演算
を行うことができ、電子楽器の小規模化が実現される。
また、上記公報には、キーコードの下位2ビットを、キ
ーコードの最下位ビットのさらに下位に3回コピー(理
想的には無限回コピー)してキーコードをセント値表現
に変換する方法が開示されている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上述のようにして、キーコード等のパラメ
ータをセント値表現に変換した場合、変換後のビット数
が有限であるため、変換後の情報のセント値と所期のセ
ント値との間にどうしても誤差が生じてしまう。従っ
て、このような誤差を含んだパラメータを演算処理する
ことによってピッチ情報を得る場合、所期の音高に対応
したピッチ情報と若干ずれたピッチ情報が得られてしま
うという問題があった。電子楽器の使用時、複数の異な
った原波形を同じピッチで再生することがあるが、この
場合、本来、同じピッチで再生すべき各波形が、互いに
若干ずれたピッチで再生されるため、うなりが生じる恐
れがある。
ータをセント値表現に変換した場合、変換後のビット数
が有限であるため、変換後の情報のセント値と所期のセ
ント値との間にどうしても誤差が生じてしまう。従っ
て、このような誤差を含んだパラメータを演算処理する
ことによってピッチ情報を得る場合、所期の音高に対応
したピッチ情報と若干ずれたピッチ情報が得られてしま
うという問題があった。電子楽器の使用時、複数の異な
った原波形を同じピッチで再生することがあるが、この
場合、本来、同じピッチで再生すべき各波形が、互いに
若干ずれたピッチで再生されるため、うなりが生じる恐
れがある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであ
り、上述したように音高を指定するパラメータをセント
値表現とすることによる利点を活かし、かつ、所期の音
高に正確に対応し、楽音周波数の制御を行うことができ
る楽音信号発生装置を提供することを目的としている。
り、上述したように音高を指定するパラメータをセント
値表現とすることによる利点を活かし、かつ、所期の音
高に正確に対応し、楽音周波数の制御を行うことができ
る楽音信号発生装置を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この発明は、楽音波形の一連の波形値列が記憶された
記憶手段を有し、発生すべき楽音信号の音高周波数に対
応する発音音高情報を所定ビット長のセント値に変換
し、該変換したセント値と、前記記憶手段に記憶された
楽音波形の記録時における音高周波数に対応する記録音
高情報を前記所定ビット長とは別に予め定められたビッ
ト長で表したセント値とによって所定の演算を行い、そ
の演算結果に基づいて前記記憶手段から前記楽音波形の
波形値を順次読み出し再生することにより前記音高情報
に対応する音高周波数の楽音信号を発生する楽音信号発
生装置において、前記演算結果の内の所定の複数ビット
の各値に基づいて、前記発音音高情報および前記記録音
高情報を各々所定のビット長のセント値に変換する際に
生じた、本来の発音音高情報および記録音高情報のセン
ト値に対する誤差を、前記演算結果において訂正する訂
正手段を備えたことを特徴としている。
記憶手段を有し、発生すべき楽音信号の音高周波数に対
応する発音音高情報を所定ビット長のセント値に変換
し、該変換したセント値と、前記記憶手段に記憶された
楽音波形の記録時における音高周波数に対応する記録音
高情報を前記所定ビット長とは別に予め定められたビッ
ト長で表したセント値とによって所定の演算を行い、そ
の演算結果に基づいて前記記憶手段から前記楽音波形の
波形値を順次読み出し再生することにより前記音高情報
に対応する音高周波数の楽音信号を発生する楽音信号発
生装置において、前記演算結果の内の所定の複数ビット
の各値に基づいて、前記発音音高情報および前記記録音
高情報を各々所定のビット長のセント値に変換する際に
生じた、本来の発音音高情報および記録音高情報のセン
ト値に対する誤差を、前記演算結果において訂正する訂
正手段を備えたことを特徴としている。
「作用」 上記構成によれば、上記発音音高情報および記録音高
情報をセント値に変換して所定の演算を行い、その演算
結果に基づいて記憶手段から楽音波形の波形値を順次読
み出して楽音信号を発生する際に、上記演算結果の所定
の複数ビットの各値に応じて、発音音高情報および記録
音高情報を各々所定のビット長のセント値に変換する際
に生じた本来の発音音高情報および記録音高情報のセン
ト値に対する誤差が訂正される。このため、上記発音音
高情報および記録音高情報をセント値表現とすることに
よる利点を活かしつつ、発生すべき楽音の音高周波数に
正確に対応した楽音信号を発生することができる。
情報をセント値に変換して所定の演算を行い、その演算
結果に基づいて記憶手段から楽音波形の波形値を順次読
み出して楽音信号を発生する際に、上記演算結果の所定
の複数ビットの各値に応じて、発音音高情報および記録
音高情報を各々所定のビット長のセント値に変換する際
に生じた本来の発音音高情報および記録音高情報のセン
ト値に対する誤差が訂正される。このため、上記発音音
高情報および記録音高情報をセント値表現とすることに
よる利点を活かしつつ、発生すべき楽音の音高周波数に
正確に対応した楽音信号を発生することができる。
「実施例」 以下、図面を参照し、本発明の一実施例を説明する。
第1図はこの発明の一実施例による楽音信号発生装置
の構成を示すブロック図である。また、第2図は第1図
の楽音信号発生装置を用いた電子楽器の構成を示すブロ
ック図である。
の構成を示すブロック図である。また、第2図は第1図
の楽音信号発生装置を用いた電子楽器の構成を示すブロ
ック図である。
第2図において、1はこの電子楽器全体を制御するCP
U(中央処理装置)、2は鍵盤ユニット、3は音色操作
子等の操作子が配備されてなる操作パネル、4はCPU1に
よって実行される制御プログラム等を記憶したROM(リ
ードオンリメモリ)、5は本実施例による楽音信号発生
装置であり、これらの各要素はバスBを介して相互に接
続されている。また、6は楽音信号発生装置5によって
発生される楽音信号を楽音として出力するサウンドシス
テムである。
U(中央処理装置)、2は鍵盤ユニット、3は音色操作
子等の操作子が配備されてなる操作パネル、4はCPU1に
よって実行される制御プログラム等を記憶したROM(リ
ードオンリメモリ)、5は本実施例による楽音信号発生
装置であり、これらの各要素はバスBを介して相互に接
続されている。また、6は楽音信号発生装置5によって
発生される楽音信号を楽音として出力するサウンドシス
テムである。
次に第1図を参照し、本実施例による楽音信号発生装
置5の構成を説明する。11はレジスタ等を内部に備えた
インタフェース回路であり、バスBに出力されるCPU1か
らの制御情報を取り込み、楽音信号発生装置5内の各部
に送る。また、12はROMによって実現される波形メモリ
であり、各音色の原波形を一定ピッチ(以下、このピッ
チを記録ピッチと称する)間隔でサンプリングして得ら
れる一連の波形値列が記憶されている。ただし、本実施
例の場合、波形値列はDPCM符号化(差分符号化)されて
波形メモリ12に記憶されており、このようにすることで
波形メモリ12の記憶容量が節約されている。
置5の構成を説明する。11はレジスタ等を内部に備えた
インタフェース回路であり、バスBに出力されるCPU1か
らの制御情報を取り込み、楽音信号発生装置5内の各部
に送る。また、12はROMによって実現される波形メモリ
であり、各音色の原波形を一定ピッチ(以下、このピッ
チを記録ピッチと称する)間隔でサンプリングして得ら
れる一連の波形値列が記憶されている。ただし、本実施
例の場合、波形値列はDPCM符号化(差分符号化)されて
波形メモリ12に記憶されており、このようにすることで
波形メモリ12の記憶容量が節約されている。
13は再生すべき波形値の原波形における位相点を指定
する位相情報を発生する位相発生回路である。この位相
情報は整数部Iと小数部Fとからなる。波形メモリ12で
は、位相情報の整数部Iに基づいて、時間軸上連続した
当該位相点の前後数個の波形値に対応したデータ列が読
み出され、復調補間部14に供給される。復調補間部14で
は、これらのデータ列(DPCM符号)が復調されて元の波
形値列が復元され、これらの波形値列と、位相情報の小
数部Fによって決定される補間係数列とを用いて補間演
算が行われ、再生すべき楽音波形の波形データWDが求め
られる。
する位相情報を発生する位相発生回路である。この位相
情報は整数部Iと小数部Fとからなる。波形メモリ12で
は、位相情報の整数部Iに基づいて、時間軸上連続した
当該位相点の前後数個の波形値に対応したデータ列が読
み出され、復調補間部14に供給される。復調補間部14で
は、これらのデータ列(DPCM符号)が復調されて元の波
形値列が復元され、これらの波形値列と、位相情報の小
数部Fによって決定される補間係数列とを用いて補間演
算が行われ、再生すべき楽音波形の波形データWDが求め
られる。
15は楽音にビブラート効果を付与する際に楽音波形を
振幅変調する変調データAMDを発生する低周波発振器で
あり、16は楽音のエンベロープ情報EVを発生するエンベ
ロープジェネレータである。そして、波形値WD、変調デ
ータAMDおよびエンベロープ情報EVは、各々レベル調整
部17に入力されて各データ間のレベル調整が行われた
後、後続の図示しない変調部に送られ、エンベロープお
よびビブラートの付与された楽音波形のデジタル情報が
作成される。そして、このデジタル情報は図示しないD/
A変換器によってアナログ信号に変換され、このアナロ
グ信号がサウンドシステム6に送られ、楽音が発生され
る。
振幅変調する変調データAMDを発生する低周波発振器で
あり、16は楽音のエンベロープ情報EVを発生するエンベ
ロープジェネレータである。そして、波形値WD、変調デ
ータAMDおよびエンベロープ情報EVは、各々レベル調整
部17に入力されて各データ間のレベル調整が行われた
後、後続の図示しない変調部に送られ、エンベロープお
よびビブラートの付与された楽音波形のデジタル情報が
作成される。そして、このデジタル情報は図示しないD/
A変換器によってアナログ信号に変換され、このアナロ
グ信号がサウンドシステム6に送られ、楽音が発生され
る。
次に第3図を参照して、位相発生回路13の構成を説明
する。21はセレクタであり、第0〜第6入力ポートの各
々には、CPU1から送られてくる下記の制御情報がインタ
フェース回路11を介して入力される。なお、セレクタ21
の第0〜第6入力ポートのビット幅は16ビットであり、
各入力情報が16ビットに満たず、不要なビットがある場
合は、不要なビットの情報として“0"が与えられるよう
になっている。
する。21はセレクタであり、第0〜第6入力ポートの各
々には、CPU1から送られてくる下記の制御情報がインタ
フェース回路11を介して入力される。なお、セレクタ21
の第0〜第6入力ポートのビット幅は16ビットであり、
各入力情報が16ビットに満たず、不要なビットがある場
合は、不要なビットの情報として“0"が与えられるよう
になっている。
第0入力ポート キーコード情報KC:このキーコード情報KCは、発音す
べき楽音の音高のセント値を指定するものである。表−
1にこの電子楽器において発音される音名の一覧を示
す。また、表−2に1オクターブ内に属する各音程とそ
のノート番号との対応を示す。第7オクターブを例外と
し、下位2ビットが11Bとなるノート番号を除く、12個
のノート番号に対して各音程が割り当てられている。な
お、ノート番号1111Bは第8オクターブのC7音にのみ割
り当てられている。
べき楽音の音高のセント値を指定するものである。表−
1にこの電子楽器において発音される音名の一覧を示
す。また、表−2に1オクターブ内に属する各音程とそ
のノート番号との対応を示す。第7オクターブを例外と
し、下位2ビットが11Bとなるノート番号を除く、12個
のノート番号に対して各音程が割り当てられている。な
お、ノート番号1111Bは第8オクターブのC7音にのみ割
り当てられている。
キーコード情報KCは、14ビット構成の情報であり、そ
の下位10ビットによって各オクターブ内における当該音
程のセント値が表現される。その内容は、10ビットの
内、上位側4ビットがノート番号、下位側6ビットがノ
ート番号の下位2ビットを3回コピーした情報となって
いる。このように各音程にキーコード情報KCを割り当て
ることにより、各音程間のキーコード情報KCの間隔を略
一定に保った状態で、1オクターブ内に12個の音程を割
り当てることができる。また、キーコード情報KCの1ビ
ット当たりの重みは、各音程の間隔を100セント(1オ
クターブを1200セント)とする必要上、1.17セントとな
っている。表−3にキーコード情報KCによって表現され
る各ノード番号別のセント値を示す。
の下位10ビットによって各オクターブ内における当該音
程のセント値が表現される。その内容は、10ビットの
内、上位側4ビットがノート番号、下位側6ビットがノ
ート番号の下位2ビットを3回コピーした情報となって
いる。このように各音程にキーコード情報KCを割り当て
ることにより、各音程間のキーコード情報KCの間隔を略
一定に保った状態で、1オクターブ内に12個の音程を割
り当てることができる。また、キーコード情報KCの1ビ
ット当たりの重みは、各音程の間隔を100セント(1オ
クターブを1200セント)とする必要上、1.17セントとな
っている。表−3にキーコード情報KCによって表現され
る各ノード番号別のセント値を示す。
表−3において、下位8ビットが00H、すなわち、0
セントあるいは300セントの整数倍に対応したキーコー
ド情報KCは誤差なく所期のセント値と対応しているが、
他のキーコード情報KCのセント値は所期のセント値との
間に若干の誤差を有する。上述したようにセント値表現
によるキーコード情報KCを得る際、キーコードの下位2
ビットを最下位よりさらに下位に繰り返し付加する回数
を無限回にすることができれば、このような誤差は生じ
ない。しかし、実際には有限回で打ち切っているため、
このような誤差が生じる。このことは後述するスタート
キーコード情報STKCについても同様である。
セントあるいは300セントの整数倍に対応したキーコー
ド情報KCは誤差なく所期のセント値と対応しているが、
他のキーコード情報KCのセント値は所期のセント値との
間に若干の誤差を有する。上述したようにセント値表現
によるキーコード情報KCを得る際、キーコードの下位2
ビットを最下位よりさらに下位に繰り返し付加する回数
を無限回にすることができれば、このような誤差は生じ
ない。しかし、実際には有限回で打ち切っているため、
このような誤差が生じる。このことは後述するスタート
キーコード情報STKCについても同様である。
そして、表−3に示した下位10ビットの上位に3ビッ
トのオクターブ番号が付加されると共に、符号ビットが
最上位ビットとして付加されることによってキーコード
情報KCが構成され、このキーコード情報KCによって0〜
+9600セントの範囲のセント値が指定される。
トのオクターブ番号が付加されると共に、符号ビットが
最上位ビットとして付加されることによってキーコード
情報KCが構成され、このキーコード情報KCによって0〜
+9600セントの範囲のセント値が指定される。
第1入力ポート スタートキーコード情報STKC:このスタートキーコー
ド情報STKCは、キーコード情報KCと同様のビット構成で
あり、波形メモリ12から読み出すべき原波形の記録時に
おけるセント値を示す。ただし、スタートキーコード情
報STKCはセント値が負の数値として表現されており、そ
の範囲は−9600〜0セントとなっている。
ド情報STKCは、キーコード情報KCと同様のビット構成で
あり、波形メモリ12から読み出すべき原波形の記録時に
おけるセント値を示す。ただし、スタートキーコード情
報STKCはセント値が負の数値として表現されており、そ
の範囲は−9600〜0セントとなっている。
第2入力ポート オフセット情報OFFSET:押鍵されたキーコードから移
調した楽音を発生する場合に、このオフセット情報OFFS
ETによってその移調量(セント値)が指定される。
調した楽音を発生する場合に、このオフセット情報OFFS
ETによってその移調量(セント値)が指定される。
第3入力ポート 音色情報TUNE:この音色情報TUNEによって、各音色特
有の音高の時間的変化が与えられる。また、音色情報TU
NEは、最上位ビットを符号ビットとする12ビット構成の
情報であり、この情報によって−2400〜+(2400−1.1
7)の範囲のセント値が表現される。
有の音高の時間的変化が与えられる。また、音色情報TU
NEは、最上位ビットを符号ビットとする12ビット構成の
情報であり、この情報によって−2400〜+(2400−1.1
7)の範囲のセント値が表現される。
第4入力ポート サンプリング周波数情報SFQ:このサンプリング周波数
情報SFQは、読み出すべき原波形のサンプリング周波数f
sと、この楽音信号発生装置の基本動作周波数fsys(本
実施例の場合、fsys=50kHz)との比fs/fsysをセント値
表現した12ビット構成の情報であり、−2400〜2400セン
トの範囲の値が表現される。
情報SFQは、読み出すべき原波形のサンプリング周波数f
sと、この楽音信号発生装置の基本動作周波数fsys(本
実施例の場合、fsys=50kHz)との比fs/fsysをセント値
表現した12ビット構成の情報であり、−2400〜2400セン
トの範囲の値が表現される。
第5入力ポート ビブラート情報LFO:楽音にビブラート効果を付与する
場合に、このビブラート情報LFOによって、周波数変動
分の指定が行われる。また、ビブラート情報LFOは、最
上位ビットを符号ビットとする8ビット構成の情報であ
り、この情報によって表現されるセント値の範囲は−15
0〜+(150−1.17)セントである。
場合に、このビブラート情報LFOによって、周波数変動
分の指定が行われる。また、ビブラート情報LFOは、最
上位ビットを符号ビットとする8ビット構成の情報であ
り、この情報によって表現されるセント値の範囲は−15
0〜+(150−1.17)セントである。
第6入力ポート リピートピッチ情報RPITCH:このリピートピッチ情報R
PITCHによって、楽音波形の内、波形メモリ12から同一
波形を繰り返し読す出すことによって形成されるリピー
ト部の音高制御が行われる。また、リピートピッチ情報
RPITCHは、最上位ビットを符号ビットとする8ビット構
成の情報であり、これによって表現されるセント値の範
囲は−37.5〜+(37.5−1.17)セントである。
PITCHによって、楽音波形の内、波形メモリ12から同一
波形を繰り返し読す出すことによって形成されるリピー
ト部の音高制御が行われる。また、リピートピッチ情報
RPITCHは、最上位ビットを符号ビットとする8ビット構
成の情報であり、これによって表現されるセント値の範
囲は−37.5〜+(37.5−1.17)セントである。
セレクタ21の第0入力セレクト端子には、スロット信
号SL0が入力される。ここで、スロット信号について説
明する。この電子楽器では、1つの発音チャネルを第0
〜第7までの8つのタイムスロットに分割して各部の制
御が行われるようになっており、スロットの切り換わり
に同期してスロット信号SL0〜SL7が順次アサートされる
ようになっている。従って、各発音チャネルの第0スロ
ットになると、第0入力ポートに与えられるキーコード
情報KCがセレクタ21によって選択される。また、スロッ
ト信号SL0は、6ステージシフトレジスタ22のデータ入
力端に入力される。このシフトレジスタ22はスロットの
切換タイミングに同期したシフトクロックが与えられ、
各ステージの出力はセレクタ21の第1〜第6入力セレク
タ端子に入力される。従って、各発音チャネルの第1〜
第6スロットでは、各々、第1〜第6入力ポートの情報
がセレクタ21によって選択される。そして、セレクタ21
によって選択された情報の各ビットは出力端A0〜A14か
ら出力される。ただし、符号ビットは第14ビットとして
出力端A14から出力される。また、出力情報が負の数値
であり、第14ビット(出力端A14)の符号ビットが“1"
の場合は、キャリー出力端COの出力値が“1"となる。
号SL0が入力される。ここで、スロット信号について説
明する。この電子楽器では、1つの発音チャネルを第0
〜第7までの8つのタイムスロットに分割して各部の制
御が行われるようになっており、スロットの切り換わり
に同期してスロット信号SL0〜SL7が順次アサートされる
ようになっている。従って、各発音チャネルの第0スロ
ットになると、第0入力ポートに与えられるキーコード
情報KCがセレクタ21によって選択される。また、スロッ
ト信号SL0は、6ステージシフトレジスタ22のデータ入
力端に入力される。このシフトレジスタ22はスロットの
切換タイミングに同期したシフトクロックが与えられ、
各ステージの出力はセレクタ21の第1〜第6入力セレク
タ端子に入力される。従って、各発音チャネルの第1〜
第6スロットでは、各々、第1〜第6入力ポートの情報
がセレクタ21によって選択される。そして、セレクタ21
によって選択された情報の各ビットは出力端A0〜A14か
ら出力される。ただし、符号ビットは第14ビットとして
出力端A14から出力される。また、出力情報が負の数値
であり、第14ビット(出力端A14)の符号ビットが“1"
の場合は、キャリー出力端COの出力値が“1"となる。
全加算器の被加算入力A0〜A14には、セレクタ21の出
力端A0〜A14の各ビットが各々与えられる。また、全加
算器のキャリー入力端CIには、セレクタ21のキャリー出
力端COの出力が与えられる。全加算器23における加算結
果の第2〜第14ビットは、ANDゲートA002〜A014の一方
の入力に与えられる。またセレクタ24は、一方の入力ポ
ートA0,A1に全加算器23の出力端S0,S1から出力される加
算結果の第0ビット,第1ビットが各々入力され、他方
の入力ポートB0,B1にコード訂正回路25から出力される
訂正コードの第0,第1ビットが各々入力され、スロット
信号SL1がセレクト情報として与えられる。そして、セ
レクタ24の出力端Y0,Y1の出力はANDゲートA000、A001の
各々の一方の入力に与えられる。
力端A0〜A14の各ビットが各々与えられる。また、全加
算器のキャリー入力端CIには、セレクタ21のキャリー出
力端COの出力が与えられる。全加算器23における加算結
果の第2〜第14ビットは、ANDゲートA002〜A014の一方
の入力に与えられる。またセレクタ24は、一方の入力ポ
ートA0,A1に全加算器23の出力端S0,S1から出力される加
算結果の第0ビット,第1ビットが各々入力され、他方
の入力ポートB0,B1にコード訂正回路25から出力される
訂正コードの第0,第1ビットが各々入力され、スロット
信号SL1がセレクト情報として与えられる。そして、セ
レクタ24の出力端Y0,Y1の出力はANDゲートA000、A001の
各々の一方の入力に与えられる。
ANDゲートA000〜A014の各々の他方の入力には、各発
音チャネルの第7スロットにおいて“0"、他の期間にお
いて“1"となるスロット信号SL7が与えられる。そし
て、ANDゲートA000〜A014の各出力は、スロットの切り
換わりに同期してレジスタ26に取り込まれ、全加算器23
の被加算入力B0〜B14に各々与えられる。
音チャネルの第7スロットにおいて“0"、他の期間にお
いて“1"となるスロット信号SL7が与えられる。そし
て、ANDゲートA000〜A014の各出力は、スロットの切り
換わりに同期してレジスタ26に取り込まれ、全加算器23
の被加算入力B0〜B14に各々与えられる。
コード訂正回路25は、インバータIV00,IV01,IV14、AN
DゲートA021〜A024、およびORゲートOR025,OR026によっ
て構成される。なお、第3図における○印は、その○印
を横切る2本の線が接続されていることを示すものであ
り、例えば、ANDゲートA021に全加算器23の加算結果の
第0ビット、第1ビットおよび第14ビットが各々入力さ
れることを示している。このコード訂正回路25によれ
ば、全加算器23の加算結果の第0ビット、第1ビットお
よび第14ビット(符号ビット)に基づき、訂正コードが
求められ、その第0ビット、第1ビットがORゲートOR02
5,OR026から各々出力される。
DゲートA021〜A024、およびORゲートOR025,OR026によっ
て構成される。なお、第3図における○印は、その○印
を横切る2本の線が接続されていることを示すものであ
り、例えば、ANDゲートA021に全加算器23の加算結果の
第0ビット、第1ビットおよび第14ビットが各々入力さ
れることを示している。このコード訂正回路25によれ
ば、全加算器23の加算結果の第0ビット、第1ビットお
よび第14ビット(符号ビット)に基づき、訂正コードが
求められ、その第0ビット、第1ビットがORゲートOR02
5,OR026から各々出力される。
下記表−4にコード訂正回路25における入力情報と訂
正コードの対応を示す。
正コードの対応を示す。
全加算器23の加算結果の第0〜第9ビットは1オクタ
ーブ内におけるノート番号の相対的なセント値を表して
おり、これら各ビットはANDゲートA100〜A109の各々の
一方の入力へ与えられる。また、全加算器23の加算結果
の第10〜第13ビットはオクターブ数に対応する情報であ
り、これらの内、第10〜第12ビット出力はANDゲートA11
0〜A112の各々の一方の入力へ与えられると共に、ANDゲ
ートA113に共に与えられる。ORゲートOR113には全加算
器23の第13ビット出力およびANDゲートA113の出力が与
えられる。また、NORゲートNR114は、全加算器の第14ビ
ット出力およびORゲートOR113の出力が入力され、NORゲ
ートNR114の出力はANDゲートA100〜A112の各々のもう一
方の入力へ共に与えられる。ORゲートOR110〜OR112は、
各々、ANDゲートA110〜A112の出力が一方の入力として
与えられ、ORゲートOR113の出力が他方の入力として共
に与えられる。
ーブ内におけるノート番号の相対的なセント値を表して
おり、これら各ビットはANDゲートA100〜A109の各々の
一方の入力へ与えられる。また、全加算器23の加算結果
の第10〜第13ビットはオクターブ数に対応する情報であ
り、これらの内、第10〜第12ビット出力はANDゲートA11
0〜A112の各々の一方の入力へ与えられると共に、ANDゲ
ートA113に共に与えられる。ORゲートOR113には全加算
器23の第13ビット出力およびANDゲートA113の出力が与
えられる。また、NORゲートNR114は、全加算器の第14ビ
ット出力およびORゲートOR113の出力が入力され、NORゲ
ートNR114の出力はANDゲートA100〜A112の各々のもう一
方の入力へ共に与えられる。ORゲートOR110〜OR112は、
各々、ANDゲートA110〜A112の出力が一方の入力として
与えられ、ORゲートOR113の出力が他方の入力として共
に与えられる。
ANDゲートA100〜A110の出力はセント値表現によるピ
ッチ情報としてROM27に与えられ、ROM27から自然数表現
による11ビットのピッチ情報が出力される。この自然数
表現によるピッチ情報はシフタ29へ与えられる。また、
ORゲートOR110〜OR112の出力は、デコーダ28によってデ
コードされ、該デコード結果によってシフタ29における
シフトビット数が指定される。例えば、ORゲートOR112
(第2ビット)〜OR110(第0ビット)の出力011Bの場
合、シフタ29からROM27からのピッチ情報を上位側に3
ビットシフトしたピッチ情報が出力される。
ッチ情報としてROM27に与えられ、ROM27から自然数表現
による11ビットのピッチ情報が出力される。この自然数
表現によるピッチ情報はシフタ29へ与えられる。また、
ORゲートOR110〜OR112の出力は、デコーダ28によってデ
コードされ、該デコード結果によってシフタ29における
シフトビット数が指定される。例えば、ORゲートOR112
(第2ビット)〜OR110(第0ビット)の出力011Bの場
合、シフタ29からROM27からのピッチ情報を上位側に3
ビットシフトしたピッチ情報が出力される。
シフタ29から出力されるピッチ情報の小数部の各ビッ
ト(出力端F0〜F15)は全加算器30の被加算入力端A0〜A
15に各々入力される。また、シフタ29から出力されるピ
ッチ情報の整数部の各ビット(出力端I0〜I2)は、半加
算器31の入力端A0〜A2に各々入力される。全加算器30
は、キャリ入力CIに固定値“0"が与えられ、キャリ出力
COが半加算器31にキャリ入力CIとして与えられる。そし
て、全加算器30における加算結果の各ビットは出力端S0
〜S15からANDゲートA200〜A215の各々の一方の入力に与
えられる。また、半加算器31における加算結果の各ビッ
トは出力端S0〜S2からANDゲートA300〜A302の各々の一
方の入力に与えられる。これらANDゲートA200〜A215お
よびA300〜A302の各々の他方の入力には、押鍵時に所定
期間アサートされるキーオンパルスKONDPがインバータI
Vによって反転されて与えられる。ANDゲートA200〜A215
の各出力は発音チャネルの切り換わりに同期してレジス
タ32に取り込まれ、全加算器30の被加算入力B0〜B15に
与えられる。すなわち、全加算器30およびレジスタ31は
累算器として機能し、発音チャネル切換毎にシフタ29か
ら与えられるピッチ情報の小数部の累積加算が行われ
る。レジスタ32の出力は位相情報の小数部Fとして復調
補間部14に送られ、ANDゲートA300〜A302の出力は位相
情報の整数部Iとして波形メモリ12に与えられる。復調
補間部14では、波形メモリ12の読出データのDPCM復調が
行われて波形値が求められ、この波形値と位相情報の小
数部Fとに基づいて当該位相情報に対応した波形値が補
間される。
ト(出力端F0〜F15)は全加算器30の被加算入力端A0〜A
15に各々入力される。また、シフタ29から出力されるピ
ッチ情報の整数部の各ビット(出力端I0〜I2)は、半加
算器31の入力端A0〜A2に各々入力される。全加算器30
は、キャリ入力CIに固定値“0"が与えられ、キャリ出力
COが半加算器31にキャリ入力CIとして与えられる。そし
て、全加算器30における加算結果の各ビットは出力端S0
〜S15からANDゲートA200〜A215の各々の一方の入力に与
えられる。また、半加算器31における加算結果の各ビッ
トは出力端S0〜S2からANDゲートA300〜A302の各々の一
方の入力に与えられる。これらANDゲートA200〜A215お
よびA300〜A302の各々の他方の入力には、押鍵時に所定
期間アサートされるキーオンパルスKONDPがインバータI
Vによって反転されて与えられる。ANDゲートA200〜A215
の各出力は発音チャネルの切り換わりに同期してレジス
タ32に取り込まれ、全加算器30の被加算入力B0〜B15に
与えられる。すなわち、全加算器30およびレジスタ31は
累算器として機能し、発音チャネル切換毎にシフタ29か
ら与えられるピッチ情報の小数部の累積加算が行われ
る。レジスタ32の出力は位相情報の小数部Fとして復調
補間部14に送られ、ANDゲートA300〜A302の出力は位相
情報の整数部Iとして波形メモリ12に与えられる。復調
補間部14では、波形メモリ12の読出データのDPCM復調が
行われて波形値が求められ、この波形値と位相情報の小
数部Fとに基づいて当該位相情報に対応した波形値が補
間される。
次にこの電子楽器の動作を説明する。操作パネル3に
おける音色操作子等の操作状態は、常時、CPU1によって
検知され、その検知結果に応じ、上述したスタートキー
コード情報STKC等の各種パラメータがCPU1から楽音信号
発生装置5に与えられる。
おける音色操作子等の操作状態は、常時、CPU1によって
検知され、その検知結果に応じ、上述したスタートキー
コード情報STKC等の各種パラメータがCPU1から楽音信号
発生装置5に与えられる。
鍵盤2におけるいずれかの鍵が押鍵されると、押下さ
れた鍵のキーコード、押下の際のタッチ情報、および押
鍵中であることを示すキーオン信号がCPU1によって検出
される。そして、CPU1から楽音信号発生装置5に上述し
たセント値表現によるキーコード情報KC、タッチ情報お
よびキーオン信号が与えられる。この結果、エンベロー
プジェネレータ16ではキーオン信号およびタッチ情報に
基づいて対数表現によるエンベロープデータEVが形成さ
れる。また、ビブラート効果を付与する場合には低周波
発振器15から変調信号AMDが発生される。
れた鍵のキーコード、押下の際のタッチ情報、および押
鍵中であることを示すキーオン信号がCPU1によって検出
される。そして、CPU1から楽音信号発生装置5に上述し
たセント値表現によるキーコード情報KC、タッチ情報お
よびキーオン信号が与えられる。この結果、エンベロー
プジェネレータ16ではキーオン信号およびタッチ情報に
基づいて対数表現によるエンベロープデータEVが形成さ
れる。また、ビブラート効果を付与する場合には低周波
発振器15から変調信号AMDが発生される。
一方、位相発生回路13では、キーオン信号が立ち上が
ったことにより、キーオンパルスKONDPが所定時間“1"
とされ、レジスタ32がクリアされ、位相情報の整数部I
および小数部Fが全ビット“0"にされる。そして、以下
説明するようにして、位相情報が発生される。
ったことにより、キーオンパルスKONDPが所定時間“1"
とされ、レジスタ32がクリアされ、位相情報の整数部I
および小数部Fが全ビット“0"にされる。そして、以下
説明するようにして、位相情報が発生される。
まず、発音チャネルの第0スロットにおいて、キーコ
ード情報KCがセレクタ21によって選択され、全加算器23
の被加算入力A0〜A14に供給される。ここで、その直前
の発音チャネルの第7スロットにおいてスロット信号SL
7が“0"となることによってレジスタ26がクリアされて
おり、全加算器23の被加算入力B0〜B14には共に“0"が
入力される。また、この時、第1スロット信号SL1がア
サートされていないため、全加算器23の第0,第1ビット
出力がセレクタ24によって選択される。従って、第0ス
ロットにおいては、常にキーコード情報KCがそのままレ
ジスタ26に取り込まれる。
ード情報KCがセレクタ21によって選択され、全加算器23
の被加算入力A0〜A14に供給される。ここで、その直前
の発音チャネルの第7スロットにおいてスロット信号SL
7が“0"となることによってレジスタ26がクリアされて
おり、全加算器23の被加算入力B0〜B14には共に“0"が
入力される。また、この時、第1スロット信号SL1がア
サートされていないため、全加算器23の第0,第1ビット
出力がセレクタ24によって選択される。従って、第0ス
ロットにおいては、常にキーコード情報KCがそのままレ
ジスタ26に取り込まれる。
次に第1スロットになると、セレクタ21によってスタ
ートキーコード情報STKCが選択される。上述したよう
に、スタートキーコード情報STKCのセント値範囲は−96
00〜0セントであるため、セレクタ21の第14ビット出力
A14およびキャリアウト出力COは共に“1"になる。従っ
て、全加算器23では、キーコード情報KCとスタートキー
コード情報STKCとの減算が行われる。表−5に、キーコ
ード情報KCとスタートキーコード情報STKC、および両者
の減算結果KC−STKCを示す。なお、表−5では各情報の
下位10ビットが16進表示によって記載されている。
ートキーコード情報STKCが選択される。上述したよう
に、スタートキーコード情報STKCのセント値範囲は−96
00〜0セントであるため、セレクタ21の第14ビット出力
A14およびキャリアウト出力COは共に“1"になる。従っ
て、全加算器23では、キーコード情報KCとスタートキー
コード情報STKCとの減算が行われる。表−5に、キーコ
ード情報KCとスタートキーコード情報STKC、および両者
の減算結果KC−STKCを示す。なお、表−5では各情報の
下位10ビットが16進表示によって記載されている。
表−5に示すように、各キーコード情報KCおよび各ス
タートキーコード情報STKCの各々は正確には等間隔でな
い。このため、これらの減算を行うと、055H,0AA H,…
等、本来発音すべき音高に対応した値から微妙にずれた
セント値が得られる。
タートキーコード情報STKCの各々は正確には等間隔でな
い。このため、これらの減算を行うと、055H,0AA H,…
等、本来発音すべき音高に対応した値から微妙にずれた
セント値が得られる。
さて、スタートキーコード情報STKCの異なった2つの
原波形を同一ピッチで再生することがある。しかし、こ
の場合、一方の原波形のみが上記のように正規の値から
微妙にずれたセント値に基づいたピッチで再生される
と、音高の微妙に異なった楽音が同時に発音されてうな
りが生じる。
原波形を同一ピッチで再生することがある。しかし、こ
の場合、一方の原波形のみが上記のように正規の値から
微妙にずれたセント値に基づいたピッチで再生される
と、音高の微妙に異なった楽音が同時に発音されてうな
りが生じる。
そこで、この楽音信号発生装置5では、キーコード情
報KCとスタートキーコード情報STKCとの減算結果が正規
のセント値からずれた値である場合にコード訂正回路25
によってその訂正を行うようにしている。すなわち、第
1スロットにおいては、コード訂正回路24から出力され
る訂正コードがセレクタ24によって選択され、レジスタ
26に第0および第1ビットデータとして取り込まれる。
ここで、コード訂正回路24では、前掲の表−4の真理値
表に従った動作が行われるので、全加算器23の出力が正
の値の場合、下位8ビットが55Hの時は56Hに、下位8ビ
ットがAAHの時はABHに訂正されてレジスタ26に取り込ま
れる。また、全加算器23の出力が負の場合、下位8ビッ
トが56Hの時は55Hに、下位8ビットがABHの時にはAAHに
訂正されてレジスタ26に取り込まれる。このように全加
算器23の出力が正の場合と負の場合とで、セント値の訂
正する方向を同じにしたので、発音する各音高の間隔が
全体的に均一化される。
報KCとスタートキーコード情報STKCとの減算結果が正規
のセント値からずれた値である場合にコード訂正回路25
によってその訂正を行うようにしている。すなわち、第
1スロットにおいては、コード訂正回路24から出力され
る訂正コードがセレクタ24によって選択され、レジスタ
26に第0および第1ビットデータとして取り込まれる。
ここで、コード訂正回路24では、前掲の表−4の真理値
表に従った動作が行われるので、全加算器23の出力が正
の値の場合、下位8ビットが55Hの時は56Hに、下位8ビ
ットがAAHの時はABHに訂正されてレジスタ26に取り込ま
れる。また、全加算器23の出力が負の場合、下位8ビッ
トが56Hの時は55Hに、下位8ビットがABHの時にはAAHに
訂正されてレジスタ26に取り込まれる。このように全加
算器23の出力が正の場合と負の場合とで、セント値の訂
正する方向を同じにしたので、発音する各音高の間隔が
全体的に均一化される。
第2スロット以降は全加算器23の第0および第1ビッ
ト出力がセレクタ24によって選択される。そして、第2
スロット〜第6スロットの期間、セレクタ21の第2〜第
6入力ポートの各情報が順次選択され、レジスタ26の記
憶情報に累積加算される。この結果、第6スロットにお
いて、下記式(1)に示すセント値表現によるピッチ情
報PHASEが全加算器23から出力される。
ト出力がセレクタ24によって選択される。そして、第2
スロット〜第6スロットの期間、セレクタ21の第2〜第
6入力ポートの各情報が順次選択され、レジスタ26の記
憶情報に累積加算される。この結果、第6スロットにお
いて、下記式(1)に示すセント値表現によるピッチ情
報PHASEが全加算器23から出力される。
PHASE=KC−STKC+OFFSET+TUNE+SFQ+LFO+RPITCH …
…(1) 全加算器23から出力される第10〜第13ビットの内容が
0111B以上の場合および第14ビット(符号ビット)が
“1"の場合、ANDゲートA100〜A112はディゼーブルさ
れ、全加算器30および半加算器31へのピッチ情報の供給
はない。それ以外の場合には、全加算器23の第0〜第9
ビット出力がANDゲートA100〜A109を介してROM27に供給
され、自然数表現によるピッチ情報がROM27から出力さ
れる。また、全加算器23の第10〜12ビット出力がANDゲ
ートA110〜A112およびORゲートOR110〜OR112を介し、デ
コーダ28に与えられ、シフタ29におけるビットシフト数
の指定がなされる。この結果、ROM27からのピッチ情報
を、全加算器23の第10〜第12ビット出力が示すオクター
ブ数だけビットシフトしたピッチ情報がシフタ29から出
力される。
…(1) 全加算器23から出力される第10〜第13ビットの内容が
0111B以上の場合および第14ビット(符号ビット)が
“1"の場合、ANDゲートA100〜A112はディゼーブルさ
れ、全加算器30および半加算器31へのピッチ情報の供給
はない。それ以外の場合には、全加算器23の第0〜第9
ビット出力がANDゲートA100〜A109を介してROM27に供給
され、自然数表現によるピッチ情報がROM27から出力さ
れる。また、全加算器23の第10〜12ビット出力がANDゲ
ートA110〜A112およびORゲートOR110〜OR112を介し、デ
コーダ28に与えられ、シフタ29におけるビットシフト数
の指定がなされる。この結果、ROM27からのピッチ情報
を、全加算器23の第10〜第12ビット出力が示すオクター
ブ数だけビットシフトしたピッチ情報がシフタ29から出
力される。
そして、シフタ29から出力されるピッチ情報の小数部
が全加算器30およびレジスタ32からなる累算器によって
逐次累積加算され、位相情報の小数部Fが得られる。そ
して、レジスタ32に記憶された位相情報の小数部Fは復
調補間部14に送られる。また、シフタ29から出力される
ピッチ情報の整数部は半加算器31およびANDゲートA300
〜A302を介し、位相情報の整数部Iとして波形メモリ12
に送られ、波形値の読出が行われる。そして、復調補間
部14では、読み出された波形値と位相情報の小数部Fと
に基づいて波形の補間が行われ、波形データWDが出力さ
れる。そして、この波形データWDと、低周波発振器15か
らの変調データAMDと、エンベロープジェネレータ16か
らのエンベロープデータEVのレベル調整が行われ、楽音
が発生される。
が全加算器30およびレジスタ32からなる累算器によって
逐次累積加算され、位相情報の小数部Fが得られる。そ
して、レジスタ32に記憶された位相情報の小数部Fは復
調補間部14に送られる。また、シフタ29から出力される
ピッチ情報の整数部は半加算器31およびANDゲートA300
〜A302を介し、位相情報の整数部Iとして波形メモリ12
に送られ、波形値の読出が行われる。そして、復調補間
部14では、読み出された波形値と位相情報の小数部Fと
に基づいて波形の補間が行われ、波形データWDが出力さ
れる。そして、この波形データWDと、低周波発振器15か
らの変調データAMDと、エンベロープジェネレータ16か
らのエンベロープデータEVのレベル調整が行われ、楽音
が発生される。
なお、上記実施例では、波形読出方式の楽音信号発生
装置を説明したが、本発明の適用はこれに限ったもので
はなく、位相情報を発生することにより楽音周波数を制
御するあらゆる楽音信号発生装置に適用可能である。ま
た、上記実施例では楽音信号発生装置をハードウェアに
よって実現する場合を説明したが、勿論、ソフトウェア
によって実現してもよい。また、キーコードをセント値
表現に変換する場合、下位にコピーする回数を増やすこ
とによってピッチの演算精度を高めることが可能であ
る。この場合においても、本発明を容易に適用すること
ができる。
装置を説明したが、本発明の適用はこれに限ったもので
はなく、位相情報を発生することにより楽音周波数を制
御するあらゆる楽音信号発生装置に適用可能である。ま
た、上記実施例では楽音信号発生装置をハードウェアに
よって実現する場合を説明したが、勿論、ソフトウェア
によって実現してもよい。また、キーコードをセント値
表現に変換する場合、下位にコピーする回数を増やすこ
とによってピッチの演算精度を高めることが可能であ
る。この場合においても、本発明を容易に適用すること
ができる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、セント値に
変換された発音音高情報と記録音高情報とにより所定の
演算を行い、その演算結果に基づいて記憶手段から順次
楽音波形の波形値を読み出して、発音音高情報により指
定された楽音の音高周波数に対応した楽音信号を発生す
る際に、上記演算結果のうち、所定の複数ビットの各値
に基づいて、発音音高情報および記憶音高情報を各々所
定ビット長のセント値に変換する際に生じた本来の発音
音高情報および記録音高情報のセント値に対する誤差を
訂正する訂正手段を備えたので、上記発音音高情報およ
び記録音高情報をセント値表現とすることによる利点を
活かしつつ、所期の音高に正確に対応した楽音周波数の
制御を行うことができるという効果がある。
変換された発音音高情報と記録音高情報とにより所定の
演算を行い、その演算結果に基づいて記憶手段から順次
楽音波形の波形値を読み出して、発音音高情報により指
定された楽音の音高周波数に対応した楽音信号を発生す
る際に、上記演算結果のうち、所定の複数ビットの各値
に基づいて、発音音高情報および記憶音高情報を各々所
定ビット長のセント値に変換する際に生じた本来の発音
音高情報および記録音高情報のセント値に対する誤差を
訂正する訂正手段を備えたので、上記発音音高情報およ
び記録音高情報をセント値表現とすることによる利点を
活かしつつ、所期の音高に正確に対応した楽音周波数の
制御を行うことができるという効果がある。
第1図はこの発明の一実施例による楽音信号発生装置の
構成を示すブロック図、第2図は同実施例を用いた電子
楽器の構成を示すブロック図、第3図は同実施例におけ
る位相発生回路13の構成を示すブロック図である。 5……楽音信号発生装置、13……位相発生回路、25……
コード訂正回路。
構成を示すブロック図、第2図は同実施例を用いた電子
楽器の構成を示すブロック図、第3図は同実施例におけ
る位相発生回路13の構成を示すブロック図である。 5……楽音信号発生装置、13……位相発生回路、25……
コード訂正回路。
Claims (1)
- 【請求項1】楽音波形の一連の波形値列が記憶された記
憶手段を有し、発生すべき楽音信号の音高周波数に対応
する発音音高情報を所定ビット長のセント値に変換し、
該変換したセント値と、前記記憶手段に記憶された楽音
波形の記録時における音高周波数に対応する記録音高情
報を前記所定ビット長とは別に予め定められたビット長
で表したセント値とによって所定の演算を行い、その演
算結果に基づいて前記記憶手段から前記楽音波形の波形
値を順次読み出し再生することにより前記音高情報に対
応する音高周波数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
置において、 前記演算結果の内の所定の複数ビットの各値に基づい
て、前記発音音高情報および前記記録音高情報を各々所
定のビット長のセント値に変換する際に生じた、本来の
発音音高情報および記録音高情報のセント値に対する誤
差を、前記演算結果において訂正する訂正手段 を備えたことを特徴とする楽音信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2070262A JP2950893B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 楽音信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2070262A JP2950893B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 楽音信号発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03269579A JPH03269579A (ja) | 1991-12-02 |
JP2950893B2 true JP2950893B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=13426447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2070262A Expired - Fee Related JP2950893B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 楽音信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2950893B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-20 JP JP2070262A patent/JP2950893B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03269579A (ja) | 1991-12-02 |
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