JPS6352399B2 - - Google Patents

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JPS6352399B2
JPS6352399B2 JP57084232A JP8423282A JPS6352399B2 JP S6352399 B2 JPS6352399 B2 JP S6352399B2 JP 57084232 A JP57084232 A JP 57084232A JP 8423282 A JP8423282 A JP 8423282A JP S6352399 B2 JPS6352399 B2 JP S6352399B2
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JP57084232A
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Kinji Kawamoto
Kazuhiro Murase
Tetsuhiko Kaneaki
Masataka Nikaido
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP57084232A priority Critical patent/JPS58200294A/ja
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Publication of JPS6352399B2 publication Critical patent/JPS6352399B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子楽器に用いる楽音信号の種々の
包絡線信号をデイジタルデータとして生成する包
絡線信号発生装置に関し、特に、少量のデータで
広範な形状の信号が発生できるようにしたもので
ある。
第1図は、本発明の周波数制御装置を採用した
電子楽器のブロツク図である。1は鍵盤部、2は
音色タブレツトスイツチやビブラート効果のオン
フオフスイツチ、ビブラート効果の深さを設定す
るボリユームなどにより構成される操作部、3は
中央処理装置(CPU)で、コンピユータなどに
用いられているものと同様のもの、4は読み書き
可能な記憶装置(ランダムアクセスメモリ、通常
RAMと呼ぶ)、5はCPU3の動作を決定するプ
ログラムが格納された読み出し専用記憶装置(リ
ードオンリーメモリ、通常RMと呼ぶ)、7は
音色の合成するためのパラメータのうちエンベロ
ープパラメータを記憶しているROM、6は音色
の合成を行なうためのパラメータのうち周波数に
関するデータを記憶しているROMである。8は
本発明の周波数制御装置、9は特願昭56−165189
号のような正弦波発生器、10は包絡線信号発生
器、11は、正弦波と包絡線信号を表わすエンベ
ロープデータを掛け合わせる掛算器、12は時分
割多重化されている掛算結果のうち、所定のもの
を加え合わせたり、時分割多重の順序と入れかえ
るタイムスロツト制御装置、13は時分割多重化
された位相変調器、14はデイジタルアナログ変
換器、15,16は電気音響変換器である。
鍵盤部1、操作部2、CPU3、RAM4、
ROM5、ROM6、ROM7、周波数制御装置
8、包絡線信号発生器10は、データバス、アド
レスバスおよびコントロール線で結合されてい
る。このようにデータバスとアドレスバスとコン
トロール線とで結合する方法そのものは、ミニコ
ンピユータやマイクロコンピユータを中心とした
構成方法として公知のものである。データバスと
しては8〜16本位用いられ、このバス線上をデー
タが一方向でなく多方向に時分割的に送受信され
る。アドレスバスも複数本たとえば16本用意さ
れ、通常はCPU3がアドレスコードを出力し、
他の部分がアドレスコードを受け取る。コントロ
ール線は、通常、メモリ・リクエスト線
()、I/リクエスト線(IRQ)、リ
ード線()、ライト線()などが用いられ
る。
は、メモリを読み書きすることを示し、
IRQは入出力装置(I/)の内容を取り出
しすることを示し、はメモリやI/からデ
ータを読み出すタイミングを示し、Rはメモリ
やI/にデータを書き込むタイミングを示す。
このようなコントロール線を用いたものとして
は、ザイログ社のマイクロプロセツサZ80があげ
られる。
つぎに第1図の電子楽器の動作について述べ
る。鍵盤部1は、複数の鍵スイツチを複数の群に
分けて、群内の鍵スイツチのN−FF状態を
一括してデータバスに送ることができるように構
成される。たとえば、5オクターブの鍵盤の場合
61鍵を6鍵(半オクターブ)ずつの10群と1鍵の
みの1群の11群に分け、各群にアドレスコードを
1つずつ割りつける。アドレスラインに、上記各
群のうちの1つを示すアトレスコードが到来し、
IRQとが印加されると、鍵盤部1はその
アドレスコードを解読して、対応する群内のキー
スイツチのN−FFを示す6ビツトまたは1
ビツトのデータをデータバスに出力する。これら
は、デコーダ、バスドライバおよび若干のゲート
回路を用いて構成することができる。操作部2の
うち、タブレツトスイツチについては、鍵盤部1
と同様の構成をとることができる。ボリユームの
設定状態については、ボリユームの出力する電圧
をアナログデイジタル変換器によりデイジタルコ
ードに変換し、これを、アドレスコードとコント
ロール線IRQとにより読み出すようにす
る。
CPU3はその内部にあるプログラムカウンタ
のコードに対応するRM5のアドレスから命令
コードを読み取り、これを解読して、算術演算、
論理演算、データの読み込みと書き込み、プログ
ラムカウンタの内容の変更による命令のジヤンプ
などの作業を行なう。これらの作業の手順はR
M5に書き込まれている。まずCPU3はROM5
より鍵盤部1のデータを取り込むための命令を読
み取り鍵盤部1の各鍵のN−FFを示すコー
ドを各群ごとに取り込んで行く。そして、押鍵さ
れている鍵コードを、楽音発生部の有限のチヤン
ネルに割り当ててゆく。
つぎにCPU3は、操作部2よりデータを取り
込むための一群の命令を順次RM5から読み取
り、これらを解読して、操作部2に対応するアド
レスコードとコントロール信号IRQとを
出力し、データバスに操作部2のスイツチやボリ
ユームの状態を表現するコードを出力させ、
CPU3内に読み込む。そして、どの音色の楽音
信号を合成すべきかをCPU3は知る。
以上で、楽音発生部のどのチヤンネルにどの周
波数をもつたどの音色を発生させるべきかが明確
になつたので、CPU3は、各音色の周波数に関
するデータを記憶しているROM6より、所望の
音色の周波数パラメータを格納してあるアドレス
コードとコントロール線信号ととを出
力してデータバスに所望の周波数パラメータを読
み出してCPU3内に取り込み、周波数制御装置
8に書き込む。書き込むためには、周波数制御装
置8の内部に設けられたデータレジスタに対応す
るアドレスコードをCPU3を出力し、同時にI
ORQととを出力すると、信号の立上り
時にデータバス上に出力されている周波数パラメ
ータを表わすデータが上記データレジスタに書き
込まれる。
つぎに、出力すべき音色の内容を表わす音色パ
ラメータをRM7より読み出し、エンベロープ
発生器10の内部のレジスタに書き込む。つぎに
周波数制御装置8とエンベロープ発生器10の両
方に、発音出力指令を与えると、周波数制御装置
8は、飛越数Jを正弦波発生器9に与え、包絡線
信号発生器10はエンベロープデータを発生す
る。正弦波発生器9の出力する飛越数Jに比例し
た周波数をもつた正弦波データとエンベロープデ
ータは掛算されて、エンベロープが正弦波に付与
される。正弦波データとエンベロープデータとは
それぞれ時分割多重化されて発生する。時分割多
重は、例えば、160多重とし、1チヤンネル当り
20の正弦波を割り当て、8チヤンネル設けること
にする。通常は、20本の正弦波の合成により、ひ
とつの楽音を合成することになる。したがつて、
フーリエ級数の式で知られるとおり、20の正弦波
データを加算することになる。このためのタイム
スロツト間のデータ加算を、タイムスロツト変換
器12で実施する。タイムスロツト変換器は、
160のタイムスロツトで時分割多重されて入力さ
れる、エンベロープデータで変調された正弦波デ
ータ列のうち、所定のデータを加算しタイムスロ
ツトの数を減らしたり、あるいは、特願昭57−
202790号の時分割多重変換装置のようにタイムス
ロツトの変換を行なうものである。時分割多重位
相変調器13は、特願昭56−182083「デイジタル
楽音変調装置」のように、時分割多重で複数種の
変調を同時に実施するものである。時分割多重位
相変調装置13の出力はアナログデイジタル変換
器14によりアナログ信号に直されて、電気音響
変換器15,16より出力される。
第1図では図示を省いたが、タイムスロツト変
調器12や時分割多重位相変調装置13に対して
も、アドレスバス、データバス、コントロール線
を介してCPU3と結合して、操作部2によつて
行なわれる音色や変調効果の設定に対応して、タ
イムスロツトの変換や変調条件を変えて設定する
ようにすることができる。
第1図において包絡線信号へ発生器10はR
M7にアドレスと読出指令信号とを出力して所望
のデータを直接読み取ることもできるようにして
いる。
第2図は、本発明の包絡線信号発生装置の実施
例のブロツク図である。第2図において、7は上
述のパラメータRMであつて、その内部には包
絡線信号のサンプル値を圧縮したデータが記憶さ
れている。20はサンプル演算器、21はタブレ
ツトインタフエース、22は鍵インタフエース、
23は補間計算器である。
タブレツトインタフエース21とパラメータ
ROM7には、第1図のCPUより音色コードが供
給される。音色コードのうちの上位3ビツトは、
8種類の楽器のうちの1つを指定するコードとし
てパラメータRM7の上位アドレスに印加さ
れ、パラメータRM7のうちの上記指定された
楽器音のパラメータが格納されている領域を選択
する。音色コードの下位ビツトには、音色のモー
ド、たとえば、エンベロープ形状が、オルガン型
かピアノ型かなどを示すデータが含まれており、
タブレツトインタフエース21を介してサンプル
演算器20に供給される。タブレツトインタフエ
ース21は、データラツチを含むもので、CPU
3がデータラツチに音色コードを書き込み、その
後、必要なタイミングにおいてサンプル演算器2
0が読み出す。CPU3は鍵インタフエース22
に対して、発生させようとする音の高さを表わす
ノートオクターブデータと、その音高の鍵がON
かOFFかを表わす鍵N−FF信号とを供給し、
内部のラツチに書き込む。サンプル演算器20
は、内部の所定のタイミングにしたがつてタブレ
ツトインタフエース21と鍵インタフエース22
の保持しているデータを読み出し、このデータに
もとづいて、パラメータRM7に対し、アドレ
スデータを出力して、その内容を読み出し、サン
プルを演算によつて生成し、補間計算器23に供
給する。補間演算器23は、つぎつぎに供給され
る包絡線サンプルの途中を補間演算たとえば、直
線補間して、なめらかに変化する包絡線サンプル
を出力する。
第3図は、本発明において適用するサンプル演
算を説明するための包絡線信号とそれらのサンプ
ル値の例を示すものである。第3図bは、発生さ
せようとする包絡線をdB尺度で描いたものであ
つて、最大値を0dB、最小値を−80dBとしてい
る。
この曲線上の黒点S0,S1,S2……は、時間間隔
Ti=Tおよび2Tでサンプリングしたサンプル値
を表わす。このようなデータをもとに、各サンプ
ル値のdB尺度上の差分値をとると第3図aの
(ΔE0、ΔE1、ΔE2、……)ようになる。第3図c
は、第3図bの黒点で示すサンプル値を、dB尺
度からリニア尺度の値(LE0、LE1、LE2、……)
に変換し、それぞれの点の間を点線状の直線で結
んだものである。本発明では、第3図aに示した
dB差分値ΔE0、ΔE1、ΔE2、……をパラメータR
OM7に記憶しておく。これらのdB差分値を順
次読み出して累算してゆくことにより、dB尺度
上の包絡線サンプルS0,S1,S2,……を得る。つ
ぎにdB尺度上の包絡線サンプルを対数−直線変
換してリニア尺度上の包絡線サンプルLE0,LE1
LE2,……を得る。
この包絡線サンプルのサンプル周期は、上記Ti
=Tや2Tなどであるが、この周期は、最終的に
出力される楽音サンプルの周期Tsより大きい。
したがつて楽音のサンプル周期に対応した時刻で
の包絡線サンプルをつぎつぎに生成するために、
サンプルLE0,LE1,LE2,……の隣接する2つ
のサンプルの間を直線補間演算し、周期Tsごと
に第3図cの点線で示したような形状をもつ包絡
線サンプルを得る。
第4図は本発明の実施例のブロツク図で、第3
図に述べた演算手順を実現する。第4図において
読出演算制御部25は、音色コード、ノートオク
ターブデータ、鍵ONOFFデータを読み込み、こ
れらのデータにしたがつて、音色コードと、ノー
トオクターブデータに対応する包絡線信号を表わ
すdB差分値ΔEiを格納してある番地のアドレス
ADを順次発生し、読出指令信号RDを出力して、
パラメータRM7よりdB差分値ΔEiを出力端子
Dに読み出し、ラツチ30に格納する。加減算
器32は、ΔEiとゼロを加算してΔEiを出力しこ
れを加減算器32の一方の入力に供給する。加減
器33の出力は、レジスタ34に格納されると共
に、対数−直線変換器35に供給される。加減算
器33の他の入力にはレジスタ34の出力が供給
される。レジスタ34は、1ワードのラツチであ
る。加減算器33とレジスタ34とは、ΔEiを累
算して、 Soo-1i=1 ΔEi ……(1) を生成し出力する累算器として働く。対数−直線
変換器35は、入力コードSoに対して、直線化さ
れた出力コードLEoを生成する読み出し専用メモ
リ(ROM)である。入力が8ビツト、出力が16
ビツトとすると256×16=4096ビツトのRMに
なる。包絡線サンプルLEoは、レジスタ36に加
えられ、1サンプル時間遅延される。そして、減
算器37において、ΔLEo=LEo−LEo-1が演算さ
れる。減算器37の出力ΔLEoは、ビツトシフト
レジスタ38において下位に所定ビツトだけシフ
トされ、加減算器39の一方の入力に供給され
る。加減算器39の出力は、シフトレジスタ40
で、楽音サンプル周期Tsだけ遅延されて加減器
39の他方の入力に供給される。
ビツトシフトレジスタ38は一種の割算器で、 δo=(LEo−LEo-1)/(To-1/Ts) ……(2) (n=2、3、4、……) を実行する。
To-1/Ts=2P ……(3) のように2のでき乗であれば、Pビツトシフトす
ることが、割算に相当する。
δoを2P回累算すると、 ΔLEo=LEo−LEo-1 (n=2、3、4……) (4) になる。したがつて、LEo-1からLEoの間を、
To-1の時間で直線補間できる。補間された包絡
線サンプルは LEo,j=LEo-1+j(LEo−LEo-1) /(To-1/Ts) (j=1、……、To-1/Ts) ……(5) と表わすことができる。
So、LEo、ΔLEo、δoの生成は、Ti周期で実行
される。したがつて、ラツチ30、レジスタ3
4,36、ビツトシフトレジスタ38の記憶はTi
ごとのラツチパルスが読出演算制御部25より出
力されて、更新される。ビツトシフトレジスタ3
8のシフトビツト数Pは、読出演算制御部25か
ら出力されるTi/Tsに対応したPを表わすコー
ドにより複数通りのシフトされた出力コード
ΔLEo、ΔLEo/2、ΔLEo/22、……から選択さ
れ、その出力がラツチされる。
レジスタ40は、周期Tsごとにその内容が更
新されるため、周期Tsごとにラツチパルスが読
出演算制御部25より供給される。
第5図は、簡単化された包絡線データ{ΔEi
(i=1、2、3、……、N)の例である。dB差
分値ΔEiがパラメータRM内のアドレス1〜N
に配置されている。先頭の番地0には、レリーズ
アドレスRADが格納されている。今、簡単化す
るために、第3図bのTi(i=1、2、3、……)
が皆等しい場合について説明する。読出演算制御
部25に入力される鍵NFF信号が“1”に
なり押鍵されると、まず、番地0を示すアドレス
ADがRM7に出力され、RDが“0”になつ
て、番地0に格納されているレリーズアドレス
RADを読み出し、これを内部のレジスタに格納
しておく。そのつぎにADを1増やし、かつRD
を“0”にして1番地のΔE1をラツチ30に書き
込む。初期状態としてレジスタ30,34,3
6,38,40にゼロが格納してあつたとする
と、S1=0、LE1=0、ΔLE1=0、δ1=0であ
つた。したがつて加減算器33の出力はS2=ΔE1
となる。このあとは、先に述べた手順で演算が実
施される。iが1つ進むごとにアドレスADが1
ずつ増加する。
鍵を押しつづけるとTiはどんどん進むが、Ti
T15の直前になると、アドレスAD9増加を停止
し、ビツトシフトレジスタ38の内容をクリアし
てゼロにし、直前の累算値を保持するようにすれ
ば包絡線信号はLF15を維持したままになる。そ
の後、鍵NFF信号が“0”になつて鍵がは
なされたことがわかると、Ti=T15に対応して、
ΔE15を読み出して、S15〜S16の減衰過程に入るよ
うにする。T15はレリーズの開始点で、これに対
応するΔE15が格納されている番地をレリーズア
ドレスRADとする。
Ti=T15になる前に、鍵NFF信号が“0”
になると、アドレスADが1増加する代りにRAD
に書きかえられて出力され、ΔE15が読み出され
る。そしてそのあとは、RAD+1、RAD+2、
……とレリーズ過程を進むようにする。このよう
にすると、どの時刻に鍵がFFになつても、そ
の時点あるいはそれにもつとも近い所定の時点で
RADに飛ぶことができ、鍵FF後、速やかにレ
リーズに入つてゆく。しかも、dB差分値を用い
ているから、つながりがなめらかになる。たとえ
ばS12からS15へ飛ぶと、約5dBの不連続になる
が、ΔE11からΔE15に飛べば、S12のあとに、S15
〜S20がもとのデータにくらべ5dB低下してなめ
らかにつながることになる。したがつて、飛ぶ前
後のつながりが、どんな包絡線形状でも、不連続
を生じない。また、dB尺度上にあるから、レリ
ーズ過程の単位時間当りのdB変化(dB尺度上の
傾斜)は保たれる。したがつて、楽音の減衰の時
間変化の聴いた感じは、どの時点で鍵をFFに
しても、同じものになる。
以上述べた動作を実現する読出演算制御部25
は、アドレスADを制御するレジスタ、RADを格
納するレジスタ、アドレスを増減したり、変更し
たりする演算装置、いわゆるALU、および、こ
れらをコントロールするプログラムの入つたR
Mとその解読器など、マイクロコンピユータにお
いて用いられている要素回路を用いて、マイクロ
コンピユータの順序制御と同様の手法で実現する
ことができる。
第5図では1通りのdB差分値よりなる包絡線
データを示している。この一群のデータを、鍵盤
のオクターブが異なるごとに別々にもつたり、さ
らに1オクターブ内のノートが異なるごとに別々
にもつことができる。このように別々のデータを
持つておくと、各音域の鍵に対して最適な包絡線
を使用することができ、優れた音色がどの音域で
もつくり出せる。このために、第4図におけるノ
ートオクターブデータを受け取り、このデータに
よつてパラメータRMのアドレスADを変更し
て、第5図の0〜N番地と別の番地に格納された
同種の形式のデータを選択するようにもできる。
第5図のデータ形式では、Tiを一定としたが、
一般に楽音の立上りでは包絡線の変化が激しいの
で、Tiをを小さくして、サンプル点を多くするの
が良い。Tiの大きさをiによつて変更できるよう
にするには、第6図のようなデータ形式にすれば
良い。第6図では0番地にレリーズアドレス
RAD、1番地にスロープデータSLOPE、2番地
にポイントインタバルPIとポイントナンバPN、
その後3〜7番地にΔE1〜ΔE5が格納されてい
る。つぎにPIとPN、そのあとにΔE6〜ΔE14が格
納され、最後のグループとして、RAD番地にPI
とPN、その後にΔE12、ΔE19が格納されている。
RADは第5図で述べたもの、SLPEは、立上り
部の平均的増分を示すデータでΔE1〜ΔE5に対し
共通に加算されるものである。PIは、サンプル
点間の間隔Tiを示すコード、PNはサンプル点間
隔Tiが何ポイント続くかを示すコードである。第
3図bの包絡線であれば、2番地のPIはT1を指
定し、PNは5である。8番地ではPIはT6(=
2T1)でPNは9である。レリーズアドレスRAD
では、PIなT1を指定しPNは5である。
第4図の実施例において第6図のデータ形式の
パラメータRMを読み出す手順を説明する。鍵
がNになると、まず0番地のRADをRADレジ
スタに格納する。つぎにスロープデータSLPE
を読み出しレジスタ31(第4図)に格納する。
その後PIとPNを読出しPIレジスタとPNレジス
タに格納する。つぎに3番地よりΔE1を読み出し
レジスタ30に格納する。そして、PNを1だけ
減じ。PIに従つて決まるTi/Tsに対応するビツ
トシフト用のコードをビツトシフトレジスタ38
に供給する。このようにすれば、区間T1の間の
包絡線サンプルLE1,jが計算される。T1の終了直
前に、4番地からΔE2を読出しレジスタ30に格
納し、PNを1だけ減じる。このようにして7番
地まで進むとPN=0になつているから、つぎは
PIとPNが格納されていることがわかる。したが
つて8番地を読み出し、PIレジスタとPNレジス
タに格納する。そして、その後ΔE6を読み出しレ
ジスタ30に格納すると共にラツチ31をクリア
する。さらにPN−1を求め、PIのコードに従つ
て、T6(=2T1)に対応するビツトシフト用のコ
ードをビツトシフトレジスタ38に供給する。
RAD−1番地に達するとPNがゼロになるから、
つぎにPIとPNが格納されていることがわかる。
そこで8番地と同様の操作により、今度はレリー
ズ過程に入る。RADがレリーズ過程であること
はRADレジスタのデータと現アドレスとの比較
により判定できるから、ΔE19を読み出すとその
あとは、続いて同じΔE19を読み出すようにする
ことができる。鍵ONが続けば、RAD番地の前で
停止するようにすればよい。鍵がRADより前の
状態でFFになつたときは、ADレジスタの内容
をRADに書きかえてレリーズ過程に入ればよい。
第6図のようにSLPEデータを設けると、
ΔE1〜ΔE5の立上り部のデータ長を小さくするこ
とができ、データ圧縮できる。SLPデータは
第3図bの包絡線形状の平均傾斜を示し、ΔE1
ΔE5はその傾斜からのずれ分になる。レリーズ過
程でRADに逆傾斜すなわち負のスロープデータ
を設けてもよい。
第6図のデータ形式のパラメータRMを読み
出す読出演算制御装置25はその内部に、第7図
に示すようなPIレジスタ、PNレジスタ、ADレ
ジスタ、RADレジスタなどを備え、さらにALU
(算術論理演算器)、これらの動作手順を指示する
RM、プログラムカウンタ、命令解読器などマ
イクロコンピユータで周知の回路を用いて構成す
ることができる。また、マイクロコンピユータで
周知の回路を用いて構成することができる。ま
た、マイクロコンピユータそのものを使つて構成
することも可能である。
上記説明では、1通りの包絡線信号をつくり出
す場合について説明した。楽音は一般に複数の周
波数成分より成りたつているから、複数の包絡線
信号を必要とする。また、単旋律だけでなく複音
を出す場合にも、それぞれの音に対して別々に包
絡線信号が必要になる。このためには、第4図の
実施例において、レジスタ34,36,40の内
部に、複数個のレジスタを設け、加減算器33,
39、減算器37、対数−直線変換器35、ビツ
トシフトレジスタ38を時分割多重化して使用す
るようにすればよい。レジスタ34,36,40
は多重化数の段数を備えたシフトレジスタでも良
い。読出演算制御部25の動作手順も、多重化数
に対応して時分割動作するように構成すればよ
い。
第8図は、第4図で説明した本発明の包絡線信
号発生装置のサンプル演算器の部分をマイクロプ
ロセツサと同様に、加減算器を時分割で使い、か
つ、種々のデータをバスライン上で伝送し、演算
手順をプログラム制御により実行するようにした
実施例である。
第8図において、50はアドレスコントローラ
で第1図のCPU3からアドレスコードADR、デ
ータDB、入出力指令信号IRQ、書込指令信
号を受けて、パラメータRM7にアドレス
ADを送出し、パラメータRM7からアドレス
ADにより指定されたデータをデータバスRDBよ
り読み込む。51はタイミングパルスジエネレー
タ(TPG)で、マスタクロツク周波数から内部
に必要なパルス信号をつくり出す。TPG51は、
クロツク発振器とカウンタとゲートを用いれば構
成できる。52はシーケンサで、アドレスや後述
する書込指令信号や読出指令信号などを、演算手
順にしたがい出力させるための手順を記憶したR
OMである。53は命令解読器で、シーケンサ5
2が出力する命令コードを入力とし、アドレスコ
ード、書込指令信号、読出指令信号を出力させ
る。
54は、トレモロ変調レジスタで、トレモロ変
調を生じさせる周期的変動データの差分値をデー
タバスRDBにより受け入れWR1の立上りで記
憶する。C1が“1”のとき、内容をAバスに
出力する。スロープレジスタ55はデータバス
RDBよりスロープデータを受け入れ2の立
上りで記憶する。OC2が“1”のときAバスに
出力する。AD1にはスロープレジスタ55の中
にある120個のレジスタのうちの1つを指定する
アドレスコードが与えられる。56はdB差分レ
ジスタで120個のデータレジスタより成り、AD
1によりそのうちの1つが指定される。そして
WR3の立上りで、データバスRDBよりdB差分
データを受け入れて記憶し、C3が“1”のと
き、その内容をBバスに出力する。57はエンベ
ロープレジスタで120個のデータレジスタより成
り、アドレスコードAD2によりそのうちの1つ
が指定され、Cバスより供給されるデータSo
WR4の立上りで記憶する。OC4が“1”のと
きdB尺度上の包絡線サンプルデータSoをAバス
に出力する。58は対数−直線変換器で、Cバス
より供給されるデータSoを5の立上りでラツ
チし、対数−直線変換された包絡線サンプルLEo
を、OC5が“1”のときにAバスに出力する。
59は、包絡線サンプルレジスタで120個のレジ
スタより成りアドレスコードAD3によりその1
つが指定され、Cバスより供給される包絡線サン
プルLEoが、6の立上りでラツチされ、OC6
が“1”のときBバスに出力される。60はワー
キングレジスタ(WREG)で2ワードのレジス
タにより構成され、アドレスコードAD3により
そのうちの1つが構成され、Cバスより供給され
るデータを7の立上りで内部に記憶し、C
7Aが“1”のときにAバスにその内容を出力
し、C7Bが“1”のときにBバスにその内容
を出力する。61は加減算器でAバスとBバスの
各入力データを演算して、Cバスに出力する。加
減算の切り換え選択は命令解読器53より指定さ
れる。
62は差分包絡線データレジスタでΔLEoを記
憶する。20個のレジスタより成りそのうちの1つ
がアドレスコードAD4により選択され、1
0の立上り時点で加減算器61が出力するΔLEo
を内部に記憶する。63は差分包絡線データレジ
スタで120個のデータレジスタより成りそのうち
の1つがアドレスデータAD5により指定され、
WR8が立上がるときに入力データが記憶され
C8が“1”のときに出力される。64は入力デ
ータを所定のビツト数だけシフトするためのシフ
トゲートである。何ビツトシフトするかは、
SHIFT信号により指定される。シフトされた信
号は、データδoに対応する。65は累算用の加減
算器である。66は、加減算器65の出力を受け
て記憶するレジスタで120個のレジスタから成る。
アドレスデータAD5によりそのうちの1つが指
定され、9の立上りで記憶し、C9が
“1”のときに出力する。
第8図の実施例では、1音当り20次の周波数成
分に対応する20個の包絡線信号を、8チヤンネル
すなわち8音分同時に発生するように20×8=
160の160重の時分割多重動作をするようにしてい
る。8音のうちの何音目かをK=1〜8で表わ
し、20次のうちの何番目かをI=1〜20を表わ
す。
演算の手順をつぎに説明する。先に用いた添字
nの代りに、ここではiを用いる。
WREG←SLOPE(K、I)+ΔEi(K、I) (6) WREG←WREG+Si(K、I) (7) Si+1(K、I)←WREG+ΔAMi(K、I) (8) LG/LIN←WREG+ΔAMi(K、I) (9) ΔLEi+1(K、I)←WREG−LEi(K、I) (10) LEi+1(K、1)←LG/LIN (11) まず(6)式により、SLOPE(K、I)をスロープ
レジスタ55より読み出し、dB差分データΔEi
(K、I)をdB差分レジスタ56より読出して加
算し、ワーキングレジスタ60に格納する。つぎ
に(7)式のようにワーキングレジスタ60の内容
と、エンベロープレジスタ57の内容Si(K、I)
とを読出して加算し、ワーキングレジスタ60に
格納する。つぎに(8)式にしたがい、ワーキングレ
ジスタ60の内容と、トレモロ変調レジスタ54
の内容ΔAMi(K、I)とを読み出して加算し、
新たなエンベロープサンプルSi+1(K、I)を得、
これをエンベロープレジスタ57の(K、I)番
地に格納する。また(9)式により、同じ答を、対数
−直線変換器58の入力ラツチに書込む。つぎ
に、(10)式にしたがい、対数−直線変換器58の出
力と包絡線サンプルレジスタ59の出力を読み出
し、その差ΔLEi+1をとつて、差分包絡線データ
レジスタ62の(I)番地に書き込む。つぎに(11)式に
したがい対数−直線変換器58の出力である
LEi+1(K、I)を包絡線サンプルレジスタ59の
(K、I)番地に書き込む。上記説明および(6)〜
(11)式において、(K、I)は、8×20=160ワード
のレジスタのうちの1つを指示する。iは正の整
数で鍵Nを検出した後を1として順次増加する
サンプル番号である。
上記計算手順を実行するには、先に説明したア
ドレスコードAD1〜4、書込指令信号WR4〜
7,10、読出指令信号C1〜6,7A,7B
を(6)〜(11)式を、まずK=1において、I=1〜20
に対して実行し、つぎにK=2、…、8としてゆ
き、一順すると、また最初にもどるようにするこ
とにより、iを1つずつ進めてゆくことができ
る。差分包絡線データレジスタ62は、I=1〜
20の20ワードのレジスタから成る。したがつて、
I=1〜20の新しい20個のΔLEi+1(K、I)が求
まると、そのあと、この新しいΔLEi+1(K、I)
は、差分包絡線データレジスタ63の内部の対応
する20個の番地のレジスタの転送される。この転
送の速度は、差分包絡線データレジスタ63の読
出速度、すなわち、アドレスコードAD5の更新
速度に一致していなければならない。またこの速
度は、最終的にエンベロープデータLEi,jが出力さ
れる周期に対応する。差分包絡線データレジスタ
63のアドレスAD5は常に160を周期として循
環的に変化し、ΔLEi(K、I)がアドレスコード
AD5で決まる(K、I)にしたがつて、つぎつ
ぎ出力される。シフトゲート64はΔLEi(K、
I)を所定ビツト数だけシフトして、δi(K、I)
を出力し、加減算器65とレジスタ66により累
算してゆく。
第9図は第8図の実施例に用いるパラメータ
ROM7のデータの例である。番地0は、パーカ
ツシブかノーマルエンベロープかなど音の基本性
質を示すMDEコードと、I=1〜20の20本の
包絡線のうち最大何本を出力するかを指定する高
調波制限コードより成る。番地1は先述のレリー
ズアドレスである。番地2〜21は、20本の包絡線
信号に対応する各タイムスロツトが、何番目のエ
ンベロープデータを使用するかを指定するデータ
のテーブルである。22〜41番地は20個のスロープ
データである。42番地は立上り部分のポイントイ
ンタバルPIとポイントナンバーPNである。43〜
62、63〜82、……、103〜122番地は各20個ずつ
PN個グループのdB差分データである。123番地
はつぎのPIとPNである。124〜143、144〜163、
164〜183、……、204〜223は各20個ずつのdB差
分データである。以降同様の配列となつている。
このような構成のパラメータが複数セツト用意さ
れている。それぞれのセツトは特定の音色の特定
の音域に対応して設けられている。
第8図のアドレスコントローラ50にCPU3
(第1図)からアドレスコード、データ、制御信
号IRQ、が供給されて、音色コード、ノ
ートオクターブデータ、鍵NFFデータが供
給されると、それらのデータをもとにして、パラ
メータROMの内の指示された音色領域の中のノ
ートオクターブに対応するパラメータセツトが入
つている領域のスタートアドレスが判る。(この
スタートアドレスは、CPU3から直接与えるよ
うにしてもよい。)このスタートアドレスをパラ
メータRMへアドレスバスADを介して供給
し、データをRDBより読み出して、アドレスコ
ントローラ50の内部のレジスタに格納する。つ
ぎつぎにアドレスを進めて、0〜21番地のデータ
を取り込む。つぎにスロープデータを22〜41番地
より読出してスロープデータレジスタ55に格納
する。つぎに42番地のPIとPNをアドレスコント
ローラ50内の所定のレジスタに格納する。つぎ
に43〜62番地のdB差分データΔE1(K、I)をdB
差分レジスタ56に格納する。以上のデータを読
み込んだので(6)〜(11)式の演算が先述の手順で行な
える。モード、高調波制限コード、レリーズアド
レス、タイムスロツト/包絡線番号テーブル、
PI、PNなどは、各チヤンネルごとに必要なの
で、それぞれを格納するレジスタをアドレスコン
トローラの内部に備えている。
第9図において、高調波制限コードMは1〜20
の数で、この数Mを越え20以下の包絡線サンプル
としてゼロを出力するように指定する。このため
には、(M+1)〜20に対してはΔEiとして負の
大きい数を適用することにより、ΔLEiとして負
の大きい数とし、シスト量を小さくとつておくこ
とにより、δiを負の大きな数とする。このように
することにより、加減算器65における累積値を
負数としてしまう。
一方、一般に包絡線サンプルは通常ゼロか正の
値でよい。したがつて、加減算器65の演算結果
が負のときは、これを検出して、ゼロを強制的に
出力するように制御線68を設けている。このよ
うにすれば、不用な包絡線サンプルをゼロとする
ことができる。
第9図においてタイムスロツト/包絡線番号テ
ーブルは、I=1〜20のタイムスロツトの任意の
タイムスロツトの包絡線のdB差分データΔEi(K、
I)をIが異なる他のデータΔEi(K、I′)(I′≠
I)で代用する際に、IとI′の対応表を与えるも
のである。このようにしておくと、ΔEi(K、I)
としては、I=1〜20の全部をもつ必要がなく、
I=1〜10を準備しておき、I=11〜20について
は、I=1〜10のうちの適切なもの、形状の似て
いるものを選択するようにできる。このために
は、I=11〜20の計算において、I=1〜10に対
応するΔEi(K、I)の格納されているアドレス
を出力するようなアドレス変換操作を行なえばよ
い。このようなアドレスの変換は、マイクロコン
ピユータやミニコンピユータの相対番地や間接番
地の操作と同様の操作により実現できる。
第8図のトレモロ変調レジスタ54に供給する
データは、周期的に変動する波形の差分PCMデ
ータをROMに格納したものを読出すようにすれ
ばよい。
以上のように、第8図に示したマイクロプロセ
ツサ構造のサンプル演算器を用いることによつて
バスラインに接続したレジスタ群と加減算器など
により、プログラムによつて所定の演算ができ
る。(6)〜(11)式の手順は1つの例であつて、一部の
データを省いたり、あるいは、手順を変更するこ
とにより種々の実施例を構成できる。
アドレスコントローラ50、タイミングパルス
ジエネレータ51、シーケンサ52、命令解読器
53は、既に種々のマイクロプロセツサで知られ
ているので、その詳細については省く。
上記説明において、鍵ONの状態が続くと、レ
リーズアドレスRADの手前で一定の包絡線サン
プルを出しつづけるようにしたが、RAD−1に
到達するとそのあとから、さらに手前のアドレス
に飛ばすことにより、たとえば第3図bで説明す
れば、S6〜S15を繰り返すようにアドレスの操作
を行なつてもよい。また、S6〜S15を繰返すので
なく、S15からS6〜S15の間のアドレスに適当にぶ
ようにしてもよい。このようなアドレスの操作
は、擬似ランダムシーケンス発生器の出力するラ
ンダムコードをアドレスに加算または減算するこ
とによつて実現することができる。
レリーズ過程の一種として、楽器ではダンパー
をかけたり、ミユーテイングを高速でかけたりす
ることが要求される。このような要求が発生した
場合、dB差分データを負の大きい値にすること
により、累算により急速な減衰を実現できる。こ
のためには、ΔEiとして所定の値を書き込むよう
な手順をつくつておけば良い。
第10図は、第8図の実施例のタイミングを示
す図である。第10図Aは、正弦波波形のサンプ
ル並びを示すもので、ある1つの正弦波波形のサ
ンプル周期は20μsである。第10図Bは、20μsの
中を拡大したもので、この中に8×20=160個の
タイムスロツトがあり、160個のサンプルが存在
する。各サンプルは、125nsきざみで処理される。
チヤンネル1(CH1)には、20個のサンプルが
ある。CH2〜8も同様である。一方、第10図
Cは、Aに同期しながら、差分包絡線サンプル
ΔLEi,jの計算を行なうタイミングである。160μs
を単位とするチヤンネルタイムスロツトCHSが
1〜8まで設けられている。CHS1では、チヤ
ンネル1のΔLEi(1、I)の計算が行なわれ、以
下順に対応するチヤネルの計算が行なわれる。
160×8=1280μs(1.28ms)周期で各チヤンネル
のΔLEi計算が繰り返される。第10図Dは、各
チヤンネルタイムスロツトCHSの内部を表わし
たもので、側としてCHS1を拡大している。
CHS1の中には、、5μsを単位として、処理タイ
ムスロツトPTSが1〜32まである。PTS(I)、I
=1〜20では、チヤンネル1における、20個のス
ペクトル(正弦波形)に対応する差分包絡線サン
プルΔLEi(K、I)を計算する。そして、PTS2
1の前半の2.5μsにおいて、計算された20個の
ΔLEi(K、I)値を第10図Fに示すように
125nsきざみで、差分包絡線レジスタ63(第8
図)へ転送する。この転送のタイミングは、
CHS1〜8で異なる。たとえば、CHS8では
PST24の後半で実行される。第10図Eは、
各処理タイムスロツトPTS1〜20の中味を拡
大したものである。PTS1〜20は、それぞれ、
命令タイムスロツトITS1〜6の6つの部分に分
かれている。それぞれは830nsの長さである。こ
れらの命令タイムスロツトITSにおいて前記(6)〜
(11)式の命令が実行される。PTS1〜20の間は、
第8図の実施例において、加減算器61を中心と
する演算が行なわれる。PTS21〜32の間に、
第8図におけるΔAMi(K、I)、SLOPE(K、
I)、ΔEi(K、I)を中心とするデータの新たな
書き込みをデータバスDBを介して行なう。
第3図の包絡線の形状において、パーカツシブ
形の場合、指数関数で減衰する場合には、ΔEは
減衰過程においては、iにかかわらず一定の値で
良いことになるから、減衰過程における代表値と
して、一種のΔEを持つだけで良くなり、大幅な
データ圧縮ができることになる。
第4図の対数−直線変換器35の変換特性とし
て、入力Soが小さいとき、たとえば−80dB以下
に相当する入力コードに対しては、LEoとしてゼ
ロを出力するように、RMを構成してもよい。
以上のように本発明によれば、次のような優れ
た効果が得られる。
(1) 包絡線サンプルをデイジタルデータとして記
憶し、これをもとに、補間演算しているので、
まばらな包絡線サンプルをもとにして、なめら
かに連続する包絡線信号データが得られる。
(2) 差分PCMデータを包絡線サンプルのdB表示
尺度上でとるようにしているから、指数的減衰
過程が、dB差分の加減算で実現でき、乗算器
を必要としない。
(3) dB尺度上の包絡線サンプルSiを対数直線変
換しているが、乗算器を使う場合にくらべ小規
模のRMのみで良く、その後で直線補間を行
なうので、楽音の時間変化が折線状のなめらか
で不連続のない形にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を採用した電子楽器のブロツク
図、第2図は本発明の基本構成を示すブロツク
図、第3図は本発明の包絡線信号発生装置の扱う
包絡線信号波形を示す図、第4図は本発明の実施
例の要部のブロツク図、第5図、第6図は本発明
に用いるデータのフオーマツトの一例を示す図、
第7図はアドレス演算レジスタを示す図、第8図
は本発明の他の実施例のブロツク図、第9図はそ
のデータのフオーマツトの一例を示す図、第10
図はそのタイミングチヤートを示す図である。 7……記憶器、20……サンプル演算器、23
……補間計算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音の包絡線信号を記憶したデイジタル型の
    記憶器と、上記記憶器から包絡線信号を順次読出
    して包絡線サンプルを生成するサンプル演算器
    と、上記包絡線サンプルの相隣るものの間を補間
    演算する補間計算器とを備え、上記記憶器が記憶
    しているデータは、包絡線信号を対数変換した値
    でありかつ立下り区間においては差分値を記憶し
    ておき、さらに、記憶器は、包絡線信号の立上り
    と立下り区間の少なくとも一方において傾斜に対
    応したスロープデータを記憶し、サンプル演算器
    は、上記スロープデータにより指定されるスロー
    プ値を、上記立上りと立下り区間において包絡線
    サンプルに加えることにより急峻な包絡線信号を
    生成し得るようにした包絡線信号発生装置。 2 特許請求の範囲第1項の記載において、包絡
    線サンプルの生成周期を可変にすると共に、生成
    周期に応じて補間演算区間を可変とした包絡線信
    号発生装置。 3 特許請求の範囲第1項の記載において、記憶
    器に記憶されたデイジタルデータの読み出しを、
    鍵OFF時には、レリーズ過程のアドレスに飛ぶ
    ようにした包絡線信号発生装置。 4 特許請求の範囲第1項の記載において、記憶
    器に記憶されたデイジタルデータの読み出しを、
    鍵ONが長時間続くときに、データのアドレスが
    ランダムに変化するようにしたことを特徴とする
    包絡線信号発生装置。 5 特許請求の範囲第1項の記載において、サン
    プル演算器と補間演算器を時分割多重動作させ、
    複数の包絡線信号を発生するようにした包絡線信
    号発生装置。
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