JP2950809B1 - リニア圧縮機のオイル供給装置 - Google Patents
リニア圧縮機のオイル供給装置Info
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Abstract
し、組立分解が簡便で部品数の少ない簡単な構造のリニ
ア圧縮機のオイル供給装置を実現することを目的とす
る。 【解決手段】 オイルの吸入される第1カバー42と、
該第1カバー42の側方にオイル吸入栓44及び吸入バ
ルブ45を介して一方端が嵌合されたオイル供給管41
と、該オイル供給管41の他方端に吐出栓46を介して
嵌合された第2カバー43と、を備えたオイル供給装置
を構成する。
Description
イル供給装置に係るもので、詳しくは、弾性部材を除い
てオイル供給管を構成し、組立分解作業を簡単に行っ
て、生産性を向上し得るリニア圧縮機のオイル供給装置
に関するものである。
とピストン間に適量のオイルを供給して機械的効率の向
上を図っている。そして、従来のオイル供給装置を有し
たリニア圧縮機においては、図7に示したように、密閉
容器Cの内部にピストンスプリング16が収納立設され
て該ピストンスプリング16にピストン支持台15が締
結され、該ピストン支持台15の側方に固定子コイル1
4a及び外層14がそれぞれ装着され、それら固定子コ
イル14aの内方側にはマグネット18及び内層13が
それぞれ装着され、前記内層13の内方側にはシリンダ
ー11と該シリンダー11の内部に嵌合されたピストン
17とがフランジ12を介して装着され、前記シリンダ
ー11の側方には冷媒吸入管21の連結されたバルブ組
立体19と消音器20とがそれぞれ装着されて、圧縮機
ユニット10が構成されていた。
密閉容器Cの内部底面上のオイルOにオイル吸入管39
を経て連通するオイル供給手段30が装着され、前記シ
リンダー11の外周面と前記フランジ12間には空間部
のオイルポケットPが形成され、該オイルポケットPに
連通してオイルポケットPとオイル供給手段30間には
オイル吸入路12aが形成され、オイルポケットPとシ
リンダー11の内部間にはオイル流入孔11aが形成さ
れ、オイルポケットPとシリンダー11の外部間にはオ
イル吐出路12b及びオイル吐出管39′がそれぞれ形
成されて、密閉容器C内のオイルOがオイル供給手段3
0内に、オイル吸入管39を通って吸入され、オイル吸
入路12a及びオイルポケットPを通ってシリンダー1
1内のピストン17に供給された後、オイルポケット
P、オイル吐出路12b及びオイル吐出管39′をそれ
ぞれ通って吐出されるようになっていた。
は、図8に示したように、前記ピストン支持台15の下
部に係合され前記オイル吸入管39の嵌合されるオイル
吸入孔33aを有した断面U字状の第1カバー33と、
該第1カバー33に一方端が嵌合されるパイプ状のオイ
ル供給管31と、該オイル供給管31の他方端に連結さ
れ内部に断面L字状の内部オイル吐出孔34aが穿孔形
成された第2カバー34と、前記オイル供給管31の内
部にスライド自在に収納され中央にオイル流路32aを
有したパイプ状の質量体32と、該質量体32の第1カ
バー32面側に装着され断続的に開閉してオイルを吸入
する吸入側弾性体36及びオイル吸入バルブ35と、質
量体32の第2カバー34面側に装着され断続的に内部
オイル吐出孔34aを開閉させる吐出側弾性体38及び
オイル吐出バルブ37と、から構成されていた。
圧縮機のオイル供給装置の動作に対し図面を用いて説明
する。図7〜図9(A)に示したように、冷媒ガスの供
給に従いシリンダー11内のピストン17が往復運動を
行って、圧縮機ユニットCが振動すると、該圧縮機ユニ
ットCの下方側に装着されたオイル供給手段30が振動
し、該オイル供給手段30のオイル供給管31の内部に
スライド自在に収納された質量体32が左右側にスライ
ドされる。
方向に移動すると、該オイル供給管31内の質量体32
は慣性より反対側の矢印P方向に移動し、図9(A)に
示したように、該質量体32の吐出側弾性体38が圧縮
されて該吐出側弾性体38に連結されたオイル吐出バル
ブ37も矢印P方向に移動し、前記質量体32の他方端
に連結された吸入側弾性体36及びオイル吸入バルブ3
5が同時に矢印P方向に移動して、第1カバー33から
該オイル吸入バルブ35が離脱される。
イル吐出バルブ37間には、外部に比べて相対的に低圧
の状態となるため、密閉容器Cの内部底面上の貯蔵オイ
ルがオイル吸入管39を通って第1カバー33の内部に
流入し、質量体32のオイル流路32a内に貯蔵され
る。
8の矢印P方向に移動すると、該オイル供給管31内の
質量体32は反対側の矢印Q方向に移動し、図9(B)
に示したように、該質量体32の吸入側弾性体36が圧
縮されてオイル吐出バルブ35も矢印Q方向に移動して
第1カバー33の側面に当接される。
吐出側弾性体38及びオイル吐出バルブ37も矢印Q方
向に移動して、該オイル吐出バルブ37が質量体32か
ら離脱され、よって、質量体32のオイル流路32aの
内部に溜まっていたオイルが第2カバー34の内部オイ
ル吐出孔34aを通った後、前記オイル吸入流路12
a、前記オイルポケットP及びオイル流入孔11aを順
次経てシリンダー11の内部に流入される。
成された従来リニア圧縮機のオイル供給装置において
は、質量体の両方端にそれぞれ吸入側弾性体36及び吐
出側弾性体38とオイル吸入バルブ35及びオイル吐出
バルブ37とをそれぞれ装着し、このような構造の質量
体をパイプ状のオイル供給管31の内部にスライド自在
に収納して、圧縮機の振動により振動するオイル供給管
の慣性力を前記吸入側弾性体36及び吐出側弾性体38
を介して利用し、オイル吸入バルブ35及びオイル吐出
バルブ37を開閉するようになっているため、構造が複
雑で組立分解作業が難しく誤動作が発生する憂いがあ
り、また所要部品数が多く、部品の加工性も難しくなっ
て生産性が低下し、原価が上昇するという不都合な点が
あった。
の少ない簡単な構造のリニア圧縮機のオイル供給装置を
提供しようとするものである。
るため本発明に係るリニア圧縮機のオイル供給装置にお
いては、底面上にオイルが貯蔵された密閉容器と、該密
閉容器の内部に収納された圧縮機ユニットと、該圧縮機
ユニットの下部に装着されて振動しながら該圧縮機のシ
リンダー及びピストン側にオイルを供給するオイル供給
装置と、を備えたリニア圧縮機において、前記オイル供
給装置は、オイル吸入孔を有する断面U字状の第1カバ
ーと、該第1カバーの側方に環状の吸入栓及び吸入バル
ブを介して、一方端が嵌合されたパイプ状のオイル供給
管と、該オイル供給管の他方端に環状の吐出栓を介して
嵌合され、断面L字状のオイル吐出孔が穿孔形成された
第2カバーと、を備えて構成されている。
し、図面を用いて説明する。本発明に係るオイル供給装
置が備えられた圧縮機の構造は、図1に示したようにオ
イル供給装置40を除いては従来と同様に構成されてい
る。
の第1の実施の形態においては、図2に示したように、
オイル吸入孔42aを有する断面U字状の第1カバー4
2と、該第1カバー42の側方に後述するほぼ環状の吸
入栓44及びオイル吸入バルブ45を介して、一方端が
嵌合されたパイプ状のオイル供給管41と、該オイル供
給管41の他方端にほぼ環状の吐出栓46を介して嵌合
され、断面L字状のオイル吐出孔43aが穿孔形成され
た第2カバー43と、から構成されている。
ル吸入口44aが穿孔形成され、前記吐出栓46の中央
にはオイル吐出口46aが穿孔形成され、前記オイル吸
入バルブ45は、図4に示したように、環の中心に円板
状の吸入開閉部45aが前後方向揺動自在に前記環と一
体に連続形成され、該吸入開閉部45aの大きさは前記
オイル吸入栓44のオイル吸入口44aよりも大きく形
成されている。
置40は、図1に示したように、従来と同様に前記オイ
ル吸入孔42aにオイル吸入管39が連結されて該オイ
ル吸入管39が密閉容器Cの内部底面上のオイルOに連
通するように、前記圧縮機ユニット10の外層14の下
方に装着されて、前記オイル吐出孔43aが前記オイル
吸入流路12aに連結されるようになる。
オイル供給装置の第1の実施の形態の作用に対し説明す
る。図1〜図3に示したように、圧縮機の稼働中、圧縮
機ユニット10が振動してオイル供給装置40が振動す
ると、オイル供給管41が左右方向に揺動し、該オイル
供給管41内のオイルは慣性力によりオイル供給管41
と反対方向に流動して、下記のようにオイルの吸入及び
吐出が行われる。
向に移動すると、管内のオイルは図3(A)の如く矢印
B方向に集中して流動し、オイル吐出栓46の吐出口4
6aを通って第2カバー43のオイル吐出孔43aに吐
出され、その後、図1に示したオイル吸入流路12a及
びオイルポケットPを通って、シリンダー11とピスト
ン17間に流入される。
イルがシリンダー11側に吐出されると、オイル供給管
41の内部圧力は低下するため、相対的に高圧な外部の
密閉容器C底面上の貯蔵オイルが吐出されたオイルの分
量だけ第1カバー42のオイル吸入孔42a、吸入栓4
4のオイル吸入口44a及びオイル吸入バルブ45をそ
れぞれ通ってオイル供給管41の内部に流入される。
吸入開閉部45aは、オイル供給管41内に吸入される
オイルの流速により管内方向に揺動して吸入バルブ45
が開放されるためオイルが管内に円滑に流入するが、そ
の後、オイル供給管41が図2の矢印B方向に揺動する
と、オイル供給管41に流入されたオイルは図3(B)
の如く矢印A方向に集中的に流動するため、該オイルの
流動圧により吸入バルブ45の吸入開閉部45aは反対
方向の吸入栓44側に揺動して該吸入栓44の吸入口4
4aを閉鎖するが、このような動作は圧縮機の稼働中、
オイル供給装置40の振動により反復行われてシリンダ
ー11及びピストン17へのオイル供給が継続される。
ル供給装置の第2の実施の形態として次のように構成し
て使用することもできる。即ち、図5に示したように、
前記第1の実施の形態のオイル吸入バルブ45の代わり
にオイル供給管51の内周壁面上に、オイル吐出側には
所定高さの段を有しオイルの吸入側には緩慢に傾斜され
た断面三角形状の複数の流体ダイオード51a,51
a′…をそれぞれ突成し、その他の全ての構造は第1の
実施の形態と同様に構成する。
動作においては、図6(A)に示したように、オイル供
給装置40の揺動によりオイル供給管51が矢印R方向
に移動すると、オイル供給管51内のオイルは慣性力に
より反対側の第2カバー53側に集中的に流動するが、
このとき、各流体ダイオード51a,51a′…の緩慢
な傾斜面を沿ってオイルは迅速に吐出側に移動するた
め、一挙にオイル吐出栓55の吐出孔55aを通って第
2カバー53の内部オイル吐出孔53aに流出され、そ
の後、図1のオイル吸入流路12a及びオイルポケット
Pをそれぞれ通って、シリンダー11とピストン17と
の間に流入される。
ル供給管51内の所定量のオイルがシリンダー11側に
吐出されると、オイル供給管51内の内部圧力は低下す
るため、相対的に高圧の密閉容器C底面上の貯蔵オイル
が吐出されたオイルの分量だけ第1カバー52のオイル
吸入孔52aを通った後、吸入栓54のオイル吸入口5
4aを通ってオイル供給管51の内部に流入される。
矢印Sの方向に移動すると、オイル供給管51に流入さ
れたオイルは矢印Sと反対方向のオイル吸入栓54側に
移動するが、このとき、そのオイル吸入栓54側に移動
するオイルの一部は各流体ダイオード51a,51a′
…の段に当接して渦流が発生し、前記吸入栓54のオイ
ル吸入口54aを通って逆流するオイルの量は、前記オ
イル供給管51の矢印R方向の移動によりオイル供給管
51内に流入するオイル量よりも少ないため、オイル供
給管51の内部には継続してオイルが供給され、このよ
うな動作が反復行われて圧縮機の稼働中オイル供給装置
40の振動によりシリンダー11及びピストン17への
オイル供給が継続される。
供給装置の第3の実施の形態として、前記第1の実施の
形態のオイル吸入バルブ45を除いた他の構造は、前記
第1の実施の形態と同様なオイル供給管41、第1カバ
ー42及び第2カバー43をそれぞれ構成し、該オイル
供給管41の内部にパイプ状の質量体をスライド自在に
挿合して、オイル供給管41の内部に溜まるオイルの量
が少ない場合も、円滑にオイルの吸入及び吐出作用を行
い得るようにすることもできる。
ア圧縮機のオイル供給装置においては、圧縮機のオイル
供給装置のオイル供給管と、該オイル供給管内に慣性力
により吸入及び吐出されるオイルと、の慣性力伝達構造
を、質量体の弾性体を介在せずに直接オイルに伝達する
ようになっているため、従来よりもオイル供給装置の構
造を簡単化して部品数を減らし、組立分解を簡便にして
生産性を向上し、原価を低減し得るという効果がある。
縮機の構造を示した縦断面図である。
第1の実施の形態を示した縦断面図である。
第1の実施の形態の動作説明図で、(A)は、オイル吸
入時の状態表示図、(B)は、オイル吐出時の状態表示
図である。
である。
第2の実施の形態を示した縦断面図である。
第2の実施の形態の動作説明図で、(A)は、オイル吸
入時の状態表示図、(B)は、オイル吐出時の状態表示
図である。
構造を示した縦断面図である。
示した縦断面図である。
明図で、(A)は、オイル吸入時の状態表示図、(B)
は、オイル吐出時の状態表示図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 底面上にオイルが貯蔵された密閉容器
と、該密閉容器の内部に収納されたシリンダー、該シリ
ンダーに嵌合されたピストン、前記シリンダーの外部に
形成された空間部のオイルポケット及び該オイルポケッ
トに連通されたオイル吸入路及び吐出路を備えた圧縮機
ユニットと、該圧縮機ユニットの下部に装着され該圧縮
機ユニットの稼働中に該圧縮機ユニットの振動により振
動されながら前記シリンダー及びピストン側にオイルを
前記オイル吸入路、吐出路及びオイルポケットを経て供
給するオイル供給装置と、を備えたリニア圧縮機におい
て、 前記オイル供給装置は、 オイル吸入孔を有する断面U字状の第1カバーと、 該第1カバーの側方に環状の吸入栓及び吸入バルブを介
して、一方端が嵌合されたパイプ状のオイル供給管と、 該オイル吸入管の他方端に環状の吐出栓を介して嵌合さ
れ、断面L字状のオイル吐出孔が穿孔形成された第2カ
バーと、を備えて構成されたことを特徴とするリニア圧
縮機のオイル供給装置。 - 【請求項2】 前記オイル供給管の内部には、前記オイ
ル吸入バルブを省いてその代わりに、該オイル供給管の
内周壁面上に複数の流体ダイオードがそれぞれ突成され
ることを特徴とする請求項1記載のリニア圧縮機のオイ
ル供給装置。 - 【請求項3】 前記各流体ダイオードは、前記オイル吐
出側には所定高さの段を有し、オイル吸入側には緩慢に
傾斜された断面三角形状に形成されることを特徴とする
請求項2記載のリニア圧縮機のオイル供給装置。 - 【請求項4】 前記オイル吸入栓の中央には、オイル吸
入口が穿孔形成され、前記オイル吐出栓の中央にはオイ
ル吐出口が穿孔形成されたことを特徴する請求項1記載
のリニア圧縮機のオイル供給装置。 - 【請求項5】 前記オイル吸入バルブは、環の中心に円
板状の吸入開閉部が前後方向に揺動自在に前記環と一体
に連続形成され、該吸入開閉部の大きさは前記オイル吸
入栓のオイル吸入口よりも大きく形成されることを特徴
とする請求項1または4記載のリニア圧縮機のオイル供
給装置。 - 【請求項6】 前記オイル供給管の内部には、前記各流
体ダイオードの代わりに、パイプ状の質量体がスライド
自在に挿合されることを特徴とする請求項2又は3記載
のリニア圧縮機のオイル供給装置。 - 【請求項7】 前記オイル供給管の内部に溜まったオイ
ルは、前記圧縮機ユニットが振動してオイル供給装置が
振動する際、該振動の慣性力により、前記吐出口から前
記オイルポケット側に吐出されると同時に、オイル供給
管の内部と外部との圧力差によりそれら吐出されたオイ
ル分量だけ前記密閉容器内のオイルがオイル供給管内に
吸入される作用が反復して行われることを特徴とする請
求項1記載のリニア圧縮機のオイル供給装置。
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10124656A Expired - Lifetime JP2950809B1 (ja) | 1998-05-07 | 1998-05-07 | リニア圧縮機のオイル供給装置 |
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