JP2950189B2 - 90゜移相器 - Google Patents

90゜移相器

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JP2950189B2 JP6497195A JP6497195A JP2950189B2 JP 2950189 B2 JP2950189 B2 JP 2950189B2 JP 6497195 A JP6497195 A JP 6497195A JP 6497195 A JP6497195 A JP 6497195A JP 2950189 B2 JP2950189 B2 JP 2950189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Tフリップフロップを
用いて構成される90゜移相器に関し、特にディジタル
通信における直交変復調器用の高周波90゜移相器に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル通信においては、QPSK
(直交位相変調)などの変復調方式が用いられる。この
ような変復調方式においては、相互に90゜の位相差を
用いる直交変調器が使われるが、この90゜位相差の信
号は、高精度の位相差を有する信号であることが要求さ
れる。したがって、直交変調器には、高精度でかつ高周
波で動作する90゜移相器が必要となる。
【0003】90゜移相器としては、従来から種々提案
されているが、図4に第一の従来例としてTフリップフ
ロップを用いた90゜移相器を示す。この90゜移相器
は、4個の信号入力トランジスタTr1乃至Tr4と8個の
双差動トランジスタTr5乃至Tr12からなるTフリップ
フロップで構成され、入力端子21,22にデューティ
比が50%に保たれた入力信号INと相補入力信号(INの
バー)を入力することにより、双差動トランジスタTr5
乃至Tr12の4個の負荷抵抗R1乃至R4により出力端子
23,24,25,26から、0゜,90゜,180
゜,270゜の四相信号を取り出している。
【0004】また、90゜移相器における位相ずれを修
正できるものが特開平3−149915号と特開平3−
159305号の各公報に提案されている。
【0005】まず、第二の従来例として特開平3−14
9915号に記載される90゜移相器を図5に示す。こ
の90゜移相器では、入力信号IN1と第一の基準電圧V1
を比較して波形整形した第一の出力信号Vo1を得るコン
パレータ30と、入力信号IN1を積分する積分器31
と、この積分出力と第二の基準電圧V2を比較してトリ
ガパルスを発生する第二のコンパレータ32と、このト
リガパルスの位相に基づき第一の出力信号Vo1の波形と
同形であって90゜位相差を有する第2の出力信号Vo2
を取り出すラッチ33と、第一、第二の出力信号Vo1,
Vo2の位相差を比較する位相比較器34と、この位相比
較器34の出力(誤差電圧)VPDを第一の基準電圧V1
に加減算して第二の基準電圧V2を発生する加減算器3
5により構成されている。
【0006】ここで、第一の基準電圧V1は、基準電圧
源36からの電圧Vrefをアンプ37でK倍したもので
あり、加減算器35から得られる第二の基準電圧V2
は、基準電圧源36からの電圧Vrefに誤差電圧VPDを
加減算した電圧に対してK倍したものである。
【0007】このように構成される90゜移相器では、
積分器31の寄生容量やコンパレータ32の遅延によっ
て生じる位相誤差を位相比較器34でDC成分に変換し
て取り出し、このDC成分(誤差電圧)をコンパレータ
32の基準電圧へ帰還することによって、正確な90゜
位相差を有する出力信号を得ている。
【0008】つぎに、第三の従来例として特開平3−1
59305号に記載される90゜移相器を図6に示す。
この90゜移相器では、入力信号IN1を90゜移相した
出力を得る近似90゜移相器40と、加算器41の出力
信号V01を基準信号として入力信号IN1を同期検波する
同期検波器42と、この検波出力と入力信号IN1を乗算
する乗算器43と、この乗算出力と同期検波器42の出
力を加算して出力信号V01を得る加算器41とから構成
されている。このように構成される90゜移相器では、
出力信号V01と入力信号IN1を比較して、90゜からの
ずれを出力信号へ帰還を掛けることで、出力位相のずれ
自動補正して正確に90゜位相差を有する出力信号V
01を取り出している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した第一の従来例
では、入力信号と相補入力信号とのデューティ比は正確
に50%である必要があり、デューティ比のずれや、入
力信号のDCオフセットのずれは、直接90゜からの位
相のずれとして出力されるという問題があった。また、
第二、第三の従来例では、コンパレータやオペアンプを
用いて回路が構成されるため、低消費電流でかつ高周波
において安定して動作させることができないという問題
があった。このため、Tフリップフロップを用いた90
゜移相器が利用されてきたが、上に述べたような問題点
があった。
【0010】本発明は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、正確に9
0゜位相差を有する出力信号を安定して取り出すことが
できる90゜移相器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明による90゜移相器は、入力信号がベースに、
第1の電流源がエミッタにそれぞれ接続された第1のト
ランジスタと、相補入力信号がベースに、前記第1の電
流源がエミッタにそれぞれ接続された第2のトランジス
タと、前記相補入力信号がベースに、第2の電流源がエ
ミッタにそれぞれ接続された第3のトランジスタと、前
記入力信号がベースに、前記第2の電流源がエミッタに
それぞれ接続された第4のトランジスタと、前記第1の
トランジスタのコレクタがエミッタに、第1の出力端子
がコレクタにそれぞれ接続された第5のトランジスタ
と、該第5のトランジスタのコレクタがコレクタに、前
記第2のトランジスタのコレクタがエミッタにそれぞれ
接続された第6のトランジスタと、前記第2のトランジ
スタのコレクタがエミッタに、前記第1の出力端子がベ
ースに、前記第6のトランジスタのベースと第2の出力
端子がコレクタにそれぞれ接続された第7のトランジス
タと、前記第1のトランジスタのコレクタがエミッタ
に、前記第7のトランジスタのコレクタがコレクタにそ
れぞれ接続された第8のトランジスタと、前記第3のト
ランジスタのコレクタがエミッタに、前記第7のトラン
ジスタのベースがベースに、第3の出力端子がコレクタ
にそれぞれ接続された第9のトランジスタと、前記第4
のトランジスタのコレクタがエミッタに、前記第5のト
ランジスタのベースと第4の出力端子がベースに、前記
第9のトランジスタのコレクタがコレクタにそれぞれ接
続された第10のトランジスタと、前記第4のトランジ
スタのコレクタがエミツタに、前記第8のトランジスタ
のベースと前記第3の出力端子がベースに、前記第4の
出力端子がコレクタにそれぞれ接続された第11のトラ
ンジスタと、前記第3のトランジスタのコレクタがエミ
ッタに、前記第6のトランジスタのベースがベースに、
前記第11のトランジスタのコレクタがコレクタにそれ
ぞれ接続された第12のトランジスタと、前記第1から
第4の出力端子にそれぞれ現れる四相出力信号の各位相
ずれを第1及び第2のDCオフセット信号として検出す
る位相比較器と、前記第1及び第2のDCオフセット信
号を増幅し、第1及び第2の出力信号を出力するDC増
幅器とを有し、前記四相出力信号の位相ずれが補正され
るように、前記第1の出力 信号が前記第1及び第4のト
ランジスタのベースに帰還され、前記第2の出力信号が
前記第2及び第3のトランジスタのベースに帰還される
構成としてあり、好ましくは、前記位相比較器と前記D
C増幅器との間に前記入力信号のn次高調波をカット
し、DC成分のみを通過させるローパスフィルターを設
けた構成としてある。
【0012】ここで、Tフリップフロップは入力パルス
が2個入るごとに、出力パルスが1個得られ、入力パル
スの個数を1/2にしていることから、1/2分周器と
いえる。したがって、デューティ比を50%とした入力
信号と相補入力信号を用いることにより、90゜位相差
の出力信号を取り出せる。
【0013】
【作用】90゜移相回路部に入力される2つの入力波形
にDCオフセットがあったり、波形歪によりデューティ
比が50%に保たれていなかった場合には、90゜移相
回路部の出力に90゜からの位相ずれとなって現われ
る。この90゜からの位相ずれは、90゜位相比較器で
検出され、ローパスフィルタで位相ずれに対応した直流
成分が取り出される。この直流成分は、直流成分増幅器
で増幅されたあとに、位相ずれが補正できるように90
゜移相回路部の入力端に入力バイアスとして帰還される
ことから、位相ずれがゼロとなる状態にロックされ、正
確な90゜位相差の出力信号を取り出すことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1の回路図に、本発明による90゜移相器
の一実施例を示す。図1に示す90゜移相器は、90゜
移相回路部1、90゜位相比較器2、ローパスフィルタ
3および直流成分増幅器4により構成されている。
【0015】まず、90゜移相回路部1は、Tフリップ
フロップを用いた1/2分周器によって構成され、図4
に示した従来の90゜移相器と同様4個の信号入力トラ
ンジスタTr1乃至Tr4と8個の双差動トランジスタTr5
乃至Tr12を有している。これらトランジスタの接続関
係を説明すると、入力信号INが入る入力端子5は静電容
量C1を介して信号入力トランジスタTr1,Tr4のベー
スに接続され、相補入力信号(INのバー)が入る入力端
子6は静電容量C2を介して信号入力トランジスタTr
2,Tr3のベースに接続される。信号入力トランジスタ
Tr1,Tr2の共通接続されたエミッタと接地間には電流
源7が接続され、信号入力トランジスタTr3,Tr4の共
通接続されたエミッタと接地間には電流源8が接続され
る。
【0016】信号入力トランジスタTr1のコレクタは、
双差動トランジスタTr5,Tr8の共通接続されたエミッ
タに接続され、信号入力トランジスタTr2のコレクタ
は、双差動トランジスタTr6,Tr7の共通接続されたエ
ミッタに接続される。また、信号入力トランジスタTr3
のコレクタは、双差動トランジスタTr9,Tr12の共通
接続されたエミッタに接続され、信号入力トランジスタ
Tr4のコレクタは、双差動トランジスタTr10,Tr11の
共通接続されたエミッタに接続される。
【0017】直流電源Vcは、負荷抵抗R1を介して双差
動トランジスタTr5,Tr6の共通接続されたコレクタに
接続され、負荷抵抗R2を介して双差動トランジスタTr
7,Tr8の共通接続されたコレクタに接続される。ま
た、直流電源Vcは、負荷抵抗R3を介して双差動トラン
ジスタTr9,Tr10の共通接続されたコレクタに接続さ
れ、負荷抵抗R4を介して双差動トランジスタTr11,T
r12の共通接続されたコレクタに接続される。
【0018】また、双差動トランジスタTr5のベース
は、双差動トランジスタTr10のベースに接続され、双
差動トランジスタTr6のベースは、双差動トランジスタ
Tr12のベースに接続される。双差動トランジスタTr7
のベースは、双差動トランジスタTr9のベースに接続さ
れ、双差動トランジスタTr8のベースは、双差動トラン
ジスタTr11のベースに接続される。
【0019】また、双差動トランジスタTr5,Tr6の共
通接続されたコレクタは、出力端子11に接続されると
ともに、双差動トランジスタTr7のベースに接続され、
双差動トランジスタTr7,Tr8の共通接続されたコレク
タは、出力端子12に接続されるとともに、双差動トラ
ンジスタTr6のベースに接続される。
【0020】また、双差動トランジスタTr9,Tr10の
共通接続されたコレクタは、出力端子13に接続される
とともに、双差動トランジスタTr11のベースに接続さ
れ、双差動トランジスタTr11,Tr12の共通接続された
コレクタは、出力端子14に接続されるとともに、双差
動トランジスタTr10のベースに接続される。
【0021】このような90゜移相回路部1では、入力
端子5,6にそれぞれ入力される入力信号INと相補入力
信号(INのバー)のデューティ比を50%に保つこと
で、出力端子11,12,13,14からは、それぞれ
0゜,90゜,180゜,270゜の位相差を有する四
相信号を取り出すことができる。
【0022】この90゜移相回路部1の四相出力信号は
90゜位相比較器2に入力される。90゜位相比較器2
の出力は、ローパスフィルタ3を通過したあとに、直流
成分増幅器(DC増幅器)4で増幅される。このDC増
幅器4の一方の出力端4aはTフリップフロップの一方
の入力端9となる信号入力トランジスタTr2,Tr3のベ
ースの共通接続点に接続され、他方の出力端4bは、T
フリップフロップの他方の入力端10となる信号入力ト
ランジスタTr1,Tr4のベースの共通接続点に接続され
る。ここで、ローパスフィルタ3とDC増幅器4が、フ
ィードバックループのための帰還部を構成している。
【0023】このように構成される90゜移相器では、
上記入力端9,10において入力波形A,BにDCオフ
セットが生じたり、入力波形に歪みがありデューティ比
が50%に保たれていない場合は、90゜からの位相ず
れとなって四相出力信号に現われる。この四相出力信号
の位相ずれは、90゜位相比較器2に入力されることで
検出される。この90゜位相比較器2の出力は、90゜
からの位相ずれに対応した直流成分と入力信号のn次高
調波からなる。90゜位相比較器2の出力はローパスフ
ィルタ3に通されることで、n次高調波がカットされ、
直流成分のみがDC増幅器4で増幅される。このDC増
幅器4の出力は、90゜位相ずれに補正が掛かるように
90゜移相回路部1の入力端9,10に入力バイアスと
して帰還される。
【0024】これにより、入力波形のDCオフセットが
なくなった状態で(またはデューティ比が50%に保持
された状態で)ロックされ、正確な90゜位相差の四相
出力信号を出力端子11,12,13,14から取り出
すことができる。このように、この90゜移相器では、
帰還部によるフィードバックループを有するPLL構成
となっており、位相変動を自動的に補正できる。
【0025】つぎに、具体的な信号波形を例にとり、こ
の実施例の90゜移相器の動作をさらに詳しく説明す
る。いま、90゜移相回路部1の入力端(Tフリップフ
ロップの入力端)9,10において、2つの入力波形に
図2のタイムチャートに示すようにDCオフセット△D
C1が発生したとする。DCオフセットを有するこれら
の入力波形をA´,B´とする。すると、90゜移相回
路部1の入力段の信号入力トランジスタのスイッチング
時間は、トランジスタTr1,Tr4のスイッチング時間を
T1、トランジスタTr2,Tr3のスイッチング時間をT2
とすると、T1≠T2となる。
【0026】これにより、90゜移相器の各出力端子1
1,12,13,14から得られる0゜,90゜,18
0゜,270゜の出力信号は、図2中、a,b,c,d
となり、aの出力からcの出力への遅れはt1となり、
cの出力からbの出力への遅れはt2となる。Tフリッ
プフロップからなる90゜移相回路部1の回路構成上、
a,bの出力は正確に180゜の差を保つので、t1≠
t2の状態は90゜出力からのずれを意味する。
【0027】この状態の信号を90゜位相比較器2に入
力すると、図2中、e,fといった二倍波と90゜から
の位相ずれに応じたDCオフセット△DC2が発生す
る。なお、このような90゜位相比較器2は、ダブルバ
ランスドミキサ回路によって容易にIC(集積回路)内
に作製することができる。
【0028】90゜位相比較器2の出力は、ローパスフ
ィルタ3に通されることで、二倍波がカットされたあ
と、DC増幅器4で増幅される。このDC増幅器4の出
力は、90゜位相差からのずれが補正される方向に90
゜移相回路部1の入力バイアスに帰還されるので、入力
波形A,BはDCオフセットがない状態、すなわち△D
C1=0、T1=T2、t1=t2、△DC2=0の状態でロ
ックされる。これにより、この90゜移相器の各出力端
子11,12,13,14からは、常に安定した0゜,
90゜,180゜,270゜の90゜位相差の出力信号
が得られる。
【0029】つぎに、入力波形に歪みがあり、デューテ
ィ比が50%でない図3(a)に示す波形A´,B´が
90゜移相回路部1の入力端9,10に入力された場合
を説明する。このような入力波形A´,B´が入力され
ると、信号入力トランジスタTr2,Tr3のスイッチング
時間T3と、信号入力トランジスタTr1,Tr4のスイッ
チング時間T4は、T3≠T4となる。
【0030】このような場合でも、ローパスフィルタ3
とDC増幅器4による帰還部のフィードバック機能が働
くことで、デューティ比が50%に保たれた入力波形
A,Bとなり、スイッチング時間T3,T4はT3=T4と
なることで、出力端子11,12,13,14からは正
確に90゜位相差の信号を取り出すことができる。
【0031】なお、図1に示した90゜移相器では、T
フリップフロップからなる90゜移相回路部1をバイポ
ーラトランジスタを用いて構成しているが、90゜移相
回路部1を電界効果トランジスタ(FET)を用いて構
成することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の90゜移相
器では、Tフリップフロップを用いて90゜移相回路部
を構成し、90゜位相比較器で出力の90゜からの位相
ずれを検出するとともに、この位相ずれをローパスフィ
ルタで直流成分として取り出して直流成分増幅器で増幅
したあとに、出力の位相ずれが補正できる方向に90゜
移相回路部の入力端に帰還しているので、入力信号にD
Cオフセットおよびデューティ比の変動がある場合で
も、正確な90゜位相差の出力信号が得られるという効
果がある。
【0033】また、従来のようにコンパレータやオペア
ンプを用いて回路を構成していないため、高周波におい
て動作が不安定になることはない。Tフリップフロップ
においては高速スイッチング可能なトランジスタを用い
ることにより、高周波帯においても安定して動作させる
ことができる。
【0034】したがって、本発明による90゜移相器
は、正確な90゜位相差の信号が要求とされる直交変復
調器用の高周波90゜移相器として好適である。また、
本発明による90゜移相器は、Tフリップフロップ、9
0゜位相比較器、ローパスフィルタおよび直流成分増幅
器によって構成できるので、回路構成が簡単であるとい
う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による90゜移相器の一実施例を示す回
路図である。
【図2】図1の90゜移相器の動作波形を示すタイムチ
ャートである。
【図3】上記90゜移相器の入力信号を示す波形図であ
り、(a)は入力波形の歪みによりデューティ比が50
%に保たれていない状態を示し、(b)はフィードバッ
ク機能が働いて入力波形のデューティ比が50%に保持
された状態を示す。
【図4】従来の90゜移相器を示す回路図である。
【図5】従来の他の90゜移相器を示すブロック図であ
る。
【図6】従来のさらに他の90゜移相器を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 90゜移相回路部 2 90゜位相比較器 3 ローパスフィルタ 4 DC増幅器 5,6 入力端子 7,8 電流源 9,10 入力端 11,12,13,14 出力端子 Tr1乃至Tr4 信号入力トランジスタ Tr5乃至Tr12 双差動トランジスタ R1乃至R4 負荷抵抗 Vc 直流電源

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号がベースに、第1の電流源がエ
    ミッタにそれぞれ接続された第1のトランジスタと、 相補入力信号がベースに、前記第1の電流源がエミッタ
    にそれぞれ接続された第2のトランジスタと、 前記相補入力信号がベースに、第2の電流源がエミッタ
    にそれぞれ接続された第3のトランジスタと、 前記入力信号がベースに、前記第2の電流源がエミッタ
    にそれぞれ接続された第4のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのコレクタがエミッタに、第1
    の出力端子がコレクタにそれぞれ接続された第5のトラ
    ンジスタと、 該第5のトランジスタのコレクタがコレクタに、前記第
    2のトランジスタのコレクタがエミッタにそれぞれ接続
    された第6のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのコレクタがエミッタに、前記
    第1の出力端子がベースに、前記第6のトランジスタの
    ベースと第2の出力端子がコレクタにそれぞれ接続され
    た第7のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのコレクタがエミッタに、前記
    第7のトランジスタのコレクタがコレクタにそれぞれ接
    続された第8のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのコレクタがエミッタに、前記
    第7のトランジスタのベースがベースに、第3の出力端
    子がコレクタにそれぞれ接続された第9のトランジスタ
    と、 前記第4のトランジスタのコレクタがエミッタに、前記
    第5のトランジスタのベースと第4の出力端子がベース
    に、前記第9のトランジスタのコレクタがコレクタにそ
    れぞれ接続された第10のトランジスタと、 前記第4のトランジスタのコレクタがエミツタに、前記
    第8のトランジスタのベースと前記第3の出力端子がベ
    ースに、前記第4の出力端子がコレクタにそれぞれ接続
    された第11のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのコレクタがエミッタに、前記
    第6のトランジスタのベースがベースに、前記第11の
    トランジスタのコレクタがコレクタにそれぞれ 接続され
    た第12のトランジスタと、 前記第1から第4の出力端子にそれぞれ現れる四相出力
    信号の各位相ずれを第1及び第2のDCオフセット信号
    として検出する位相比較器と、 前記第1及び第2のDCオフセット信号を増幅し、第1
    及び第2の出力信号を出力するDC増幅器とを有し、 前記四相出力信号の位相ずれが補正されるように、前記
    第1の出力信号が前記第1及び第4のトランジスタのベ
    ースに帰還され、前記第2の出力信号が前記第2及び第
    3のトランジスタのベースに帰還される ことを特徴とす
    る90°位相器。
  2. 【請求項2】 前記位相比較器と前記DC増幅器との間
    に、前記入力信号のn次高調波をカットし、DC成分の
    みを通過させるローパスフィルターを設けたことを特徴
    とする請求項1記載の90゜移相器。
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