JP2950094B2 - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JP2950094B2
JP2950094B2 JP5117051A JP11705193A JP2950094B2 JP 2950094 B2 JP2950094 B2 JP 2950094B2 JP 5117051 A JP5117051 A JP 5117051A JP 11705193 A JP11705193 A JP 11705193A JP 2950094 B2 JP2950094 B2 JP 2950094B2
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internal combustion
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剛 栗城
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関のカム軸受
部の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸、排気弁を駆動するカム軸
は、シリンダヘッドに設けられた複数の軸受部によって
支持されている。これらの軸受部はシリンダヘッドに一
体の判割状軸受部と軸受キャップからなり、各軸受部の
潤滑はシリンダヘッドに形成されるオイルギャラリから
の潤滑油によって行われる。
【0003】この場合、図5のようにオイルギャラリ1
がシリンダヘッド2を貫通して複数のうちの1つの軸受
部3の軸受面4に開口され、オイルギャラリ1から1つ
の軸受部3に潤滑油が導入されると共に、その軸受面4
に全周に形成されたグルーブ5から、そのグルーブ5に
常に連通するカム軸6内の油通路7を介して他の軸受部
に潤滑油が送られるようになっている(実開昭61ー1
9607号、63ー121707号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような潤
滑装置にあっては、潤滑油の圧力は、各軸受部での潤滑
油の消費によって、図6のようにオイルギャラリ1から
の潤滑油の導入側の軸受部3から遠い軸受部ほど低くな
る。このため、潤滑油導入側の軸受部3から最も遠い軸
受部にて必要な油圧を保って良好な潤滑を行うため、そ
の分オイルギャラリ1からの供給油圧を高めていた。
【0005】したがって、他の軸受部には要求以上の油
圧、油量が供給されると共に、オイルポンプの容量が必
要以上に大きなものとなっており、その結果フリクショ
ン、燃費の悪化、重量増を招いていた。
【0006】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、オイルギャ
ラリからの潤滑油をカム軸の1つの軸受部に導入すると
共に、当該軸受部からカム軸内の油通路を通して他の軸
受部に供給する内燃機関において、潤滑油導入側の軸受
部の内面に半周にグルーブを形成し、カム軸にはそのグ
ルーブにカム軸内の油通路を当該軸受部から一番遠い軸
受部がバルブリフト反力を受けるタイミングにて連通す
る油孔を設ける。
【0008】
【作用】オイルギャラリからカム軸の1つの軸受部に導
入される潤滑油は、当該軸受部の内面に形成された半周
グルーブに、カム軸の油孔を介してカム軸の油通路が連
通している間に、即ち当該軸受部から一番遠い軸受部が
バルブリフト反力を受けるタイミングにて、その一番遠
い軸受部を含む他の軸受部に供給される。
【0009】これにより、それぞれの軸受部の潤滑を行
いながら、潤滑油圧の低い一番遠い軸受部を最適な時期
に潤滑できると共に、これ以外のときに潤滑油の供給が
中断されることにより、オイルギャラリからの供給油量
を減らすことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1に示すように、10はカム軸、11は
カム軸10を支持する複数の軸受部の1つである。
【0012】この軸受部11は、シリンダヘッド12の
エンジン前端側等に配設される。
【0013】この軸受部11は、図示しないその他の軸
受部と同様に、シリンダヘッド12に一体に設けられた
判割状軸受部13と、この判割状軸受部13にボルト1
4を介して固定される軸受キャップ15から形成され
る。
【0014】この軸受部11の軸受面16には、オイル
ギャラリ17がシリンダヘッド12、判割状軸受部13
および軸受キャップ15の取付面を貫通して開口される
と共に、その軸受キャップ15側に開口に通じる半周の
グルーブ18が形成される。
【0015】一方、カム軸10内には、図示しないその
他の軸受部に向かう油通路19が形成されると共に、こ
の油通路19を軸受部11のグルーブ18に連通する油
孔20が形成される。
【0016】この油孔20は、軸受部11から一番遠い
軸受部がバルブリフト反力を受けるタイミングにて、つ
まり図2、図3のように一番遠い軸受部21に近接する
カム22がバルブスプリング23に抗してバルブ24を
開動する、その反力が軸受部21にかかる期間に、前記
グルーブ18に連通するように形成される。
【0017】カム軸10には、軸受部11を除く各軸受
部にてカム軸10内の油通路19をこれらの軸受面に開
口する図示しない流出孔が形成される。
【0018】なお、オイルギャラリ17には、図示しな
いオイルポンプから所定圧力の潤滑油が送られるように
なっている。
【0019】このような構成のため、オイルギャラリ1
7からの潤滑油は、軸受部11に導入され、軸受部11
が潤滑されると共に、その軸受面16に形成された半周
グルーブ18にカム軸10の油孔20が連通している間
に、油孔20からカム軸10内の油通路19および図示
しない流出孔を介して各軸受部に供給される。
【0020】この場合、軸受部11から一番遠い軸受部
21では、潤滑油の圧力が低くなるが、その軸受部21
がバルブリフト反力を受ける期間、つまり特に潤滑が重
要な期間に潤滑油が供給されるので、潤滑が効率良く行
われる。
【0021】一方、この軸受部21を除く他の軸受部の
潤滑も良好に行われる。即ち、前記グルーブ18にカム
軸10の油孔20が連通してないときは、これらの軸受
部への潤滑油の供給は中断されるが、これらの軸受部で
の油圧、油量はもともと大きいため、十分な潤滑が得ら
れる。
【0022】これにより、オイルギャラリ17からの供
給油量を減らすことができ、したがってオイルポンプの
容量を小さくでき、ポンプのフリクション、重量を軽減
できると共に、エンジンの燃費を改善できる。
【0023】図4は本発明をV型DOHC6気筒エンジ
ンに適用した場合の給油タイミングを示すもので、この
場合吸気弁側、排気弁側とも#1、#2気筒側の軸受部
にオイルギャラリから潤滑油を導入すると共に、その気
筒から一番遠い#5、#6気筒側の軸受部がバルブリフ
ト反力を受けるタイミング(#5、#6気筒のバルブタ
イミング)にて、#3〜#6気筒側の軸受部に潤滑油を
供給するようにしている。これからも、オイルギャラリ
から供給する潤滑油量を削減できることが分かる。
【0024】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、オイルギャラ
リからの潤滑油をカム軸の1つの軸受部に導入すると共
に、当該軸受部からカム軸内の油通路を通して他の軸受
部に供給する内燃機関において、潤滑油導入側の軸受部
の内面に半周にグルーブを形成し、カム軸にはそのグル
ーブにカム軸内の油通路を当該軸受部から一番遠い軸受
部がバルブリフト反力を受けるタイミングにて連通する
油孔を設けたので、各軸受部を的確に潤滑しながら、潤
滑油量を減らすことができ、オイルポンプを小さくして
フリクション、重量軽減を図れ、エンジンの燃費が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部構成図である。
【図2】カムのバルブ開動を示す側面図である。
【図3】給油タイミングの特性図である。
【図4】V型DOHC6気筒エンジンに適用した場合の
給油タイミングの特性図である。
【図5】従来例の部分構成図である。
【図6】潤滑油の圧力低下を示す特性図である。
【符号の説明】
10 カム軸 11 軸受部 12 シリンダヘッド 13 判割状軸受部 15 軸受キャップ 16 軸受面 17 オイルギャラリ 18 半周グルーブ 19 油通路 20 油孔 21 軸受部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルギャラリからの潤滑油をカム軸の
    1つの軸受部に導入すると共に、当該軸受部からカム軸
    内の油通路を通して他の軸受部に供給する内燃機関にお
    いて、潤滑油導入側の軸受部の内面に半周にグルーブを
    形成し、カム軸にはそのグルーブにカム軸内の油通路を
    当該軸受部から一番遠い軸受部がバルブリフト反力を受
    けるタイミングにて連通する油孔を設けたことを特徴と
    する内燃機関の潤滑装置。
JP5117051A 1993-05-19 1993-05-19 内燃機関の潤滑装置 Expired - Lifetime JP2950094B2 (ja)

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JPH06330719A JPH06330719A (ja) 1994-11-29
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KR20040042588A (ko) * 2002-11-15 2004-05-20 현대자동차주식회사 캠 샤프트의 오일 공급구조
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