JP3198689B2 - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

エンジンの潤滑装置

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JP3198689B2
JP3198689B2 JP36153192A JP36153192A JP3198689B2 JP 3198689 B2 JP3198689 B2 JP 3198689B2 JP 36153192 A JP36153192 A JP 36153192A JP 36153192 A JP36153192 A JP 36153192A JP 3198689 B2 JP3198689 B2 JP 3198689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの潤滑装置に
係り、特に吸・排気油圧隙間調整具に供給される潤滑油
の油圧をリリーフ弁によって適正値に維持し得て、吸・
排気油圧隙間調整具の追従性を確保し得るとともに吸・
排気弁の作動性を担保し得て、また、リリーフ弁から逃
がされる余剰の潤滑油によりカムチェーンを潤滑し得
て、カムチェーンの耐久性を向上し得るエンジンの潤滑
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載されるエンジンには、シリ
ンダヘッドに軸支したカム軸により吸・排気弁を開閉駆
動するものがある。このようなエンジンにとしては、図
6に示すものがある。図6において、402はエンジ
ン、404はシリンダヘッド、406はヘッドカバーで
ある。このエンジン402のシリンダヘッド404に
は、燃焼室用窪所408に連通する吸・排気ポート41
0・412を開閉する吸・排気弁414・416を設け
ている。
【0003】吸・排気弁414・416は、吸・排気弁
部418・420と吸・排気ステム部422・424と
からなり、吸・排気ステム部422・424によりシリ
ンダヘッド404に軸方向移動可能に支持している。吸
・排気弁414・416の吸・排気ステム部422・4
24には、吸・排気リテーナ426・428により吸・
排気スプリング430・432を取付けている。
【0004】前記シリンダヘッド404には、吸・排気
弁414・416を駆動する吸・排気カム軸434・4
36を吸・排気カム軸ハウジング438・440により
軸支している。吸・排気カム軸434・436は、図示
しないタイミングチェーン及びカムチェーンを介してク
ランク軸に同期して回転され、吸・排気弁414・41
6を駆動する。
【0005】前記吸・排気弁414・416の吸・排気
ステム部422・424と吸・排気カム軸434・43
6の吸・排気カム442・444との間には、吸・排気
油圧隙間調整具(油圧ラッシュアジャスタ)446・4
48を設けている。吸・排気油圧隙間調整具446・4
48は、シリンダヘッド404の吸・排気支持孔450
・452に軸方向移動可能に支持されている。吸・排気
油圧隙間調整具446・448は、油圧により吸・排気
ステム部422・424と吸・排気カム442・444
との間隙を調整する。
【0006】前記吸・排気油圧隙間調整具446・44
8の吸・排気油圧室454・456には、シリンダヘッ
ド404に設けた吸・排気潤滑油通路458・460を
連通している。吸・排気潤滑油通路458・460は、
シリンダヘッド404のクランク軸線方向に指向して設
けた主潤滑油通路462に連通している。主潤滑油通路
462には、図示しないオイルポンプの圧送する潤滑油
が供給される。
【0007】前記吸・排気油圧隙間調整具446・44
8は、吸・排気油圧室454・456に供給される潤滑
油の油圧により、吸・排気ステム部422・424と吸
・排気カム442・444との間の隙間を常に「0」に
調整する。これにより、エンジン402は、バルブクリ
アランスの調整不要とし得るとともにメンテナンスを容
易にし得て、バルブクリアランスを常に「0」にし得る
こにより衝撃音の発生を低減し得て、静粛性を向上する
ことができる。
【0008】このようなエンジンの潤滑装置としては、
例えば、実開平3−45407号公報に開示されるもの
がある。この公報に開示される潤滑装置は、シリンダヘ
ッドの潤滑油の供給通路に連通するオイルジェットを設
け、このオイルジェットは潤滑油の噴射方向を駆動系の
スプロケット歯面またはスプロケット近傍の突起部に指
向させて設けたことにより、チェーンの潤滑を果たすも
のである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図6に
示す吸・排気油圧隙間調整具446・448は、エンジ
ン402の低温始動時に、吸・排気油圧室454・45
6に作用する油圧が適正値を越えて過大になる問題があ
る。この過大な油圧は、吸・排気油圧隙間調整具446
・448の追従性を低下させ、バルブクリアランスの適
正な調整を阻害することにより、吸・排気弁414・4
16の作動不良を発生させ、作動性を損なわせる不都合
がある。このため、エンジン402の始動不良を招き、
また、冷機時のアイドル運転における燃焼不良を招き、
運転性を低下させる不都合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去すべく、エンジンのシリンダヘッドに
設けた吸・排気弁の吸・排気ステム部とカムチェーンに
より回転される吸・排気カム軸の吸・排気カムと間に吸
・排気油圧隙間調整具を設けたエンジンにおいて、前記
吸・排気油圧隙間調整具に潤滑油を供給する潤滑油通路
の余剰の潤滑油を逃がして油圧を一定に調整するリリー
フ弁を設け、このリリーフ弁の噴出孔から逃がされる余
剰の潤滑油を前記カムチェーンに誘導すべく前記カムチ
ェーンを覆うカムチェーンガイドに潤滑油の誘導部を形
成して設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明の構成によれば、吸・排気油圧隙間調
整具に潤滑油を供給する潤滑油通路の余剰の潤滑油を逃
がして油圧を一定に調整するリリーフ弁を設けたことに
より、吸・排気油圧隙間調整具に供給される油圧を一定
の適正値に維持することができる。これにより、吸・排
気油圧隙間調整具の追従性を向上させ、バルブクリアラ
ンスを適正に調整し得て、吸・排気弁の作動不良を回避
し得る。
【0012】また、リリーフ弁の噴出孔から逃がされる
余剰の潤滑油をカムチェーンに誘導すべく、カムチェー
ンを覆うカムチェーンガイドに潤滑油の誘導部を形成し
て設けたことにより、リリーフ弁から逃がされる余剰の
潤滑油をカムチェーンに供給することができる。これに
より、リリーフ弁から逃がされる余剰の潤滑油を利用し
て、カムチェーンを潤滑することができる。
【0013】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図図3は、この発明の実
施例を示すものである。図3において、2はエンジン、
4はシリンダヘッド、6はヘッドカバーである。このエ
ンジン2のシリンダヘッド4には、燃焼室用窪所8に連
通する吸・排気ポート10・12を設け、この吸・排気
ポート10・12を開閉する吸・排気弁14・16を設
けている。
【0014】吸・排気弁14・16は、吸・排気弁部1
8・20と吸・排気ステム部22・24とからなり、吸
・排気ステム部22・24をシリンダヘッド4に軸方向
移動可能に支持している。吸・排気弁14・16の吸・
排気ステム部22・24には、吸・排気リテーナ26・
28により吸・排気スプリング30・32を取付けてい
る。
【0015】前記シリンダヘッド4には、吸・排気弁1
4・16を駆動する吸・排気カム軸34・36を吸・排
気カム軸ハウジング38・40により軸支している。吸
・排気カム軸ハウジング38・40は、吸・排気ハウジ
ングボルト42・44によりシリンダヘッド4に取付け
られている。吸・排気カム軸34・36には、吸・排気
カム46・48を設けている。
【0016】吸・排気弁14・16の吸・排気ステム部
22・24と吸・排気カム軸34・36の吸・排気カム
46・48との間には、吸・排気油圧隙間調整具(油圧
ラッシュアジャスタ)50・52を設けている。吸・排
気油圧隙間調整具50・52は、シリンダヘッド4の吸
・排気支持孔54・56に軸方向移動可能に支持され、
吸・排気ステム部22・24と吸・排気カム46・48
との間に介装されている。
【0017】吸・排気油圧隙間調整具50・52は、吸
・排気リフタ58・60と吸・排気支持体62・64と
吸・排気ボディ66・68と吸・排気プランジャ70・
72と吸・排気チェックボール74・76と吸・排気チ
ェックスプリング78・80と吸・排気油圧室82・8
4とを有し、吸・排気ステム部22・24と吸・排気カ
ム46・48との間隙を調整する。
【0018】前記吸・排気油圧隙間調整具50・52の
吸・排気油圧室82・84には、シリンダヘッド4の連
結壁86に設けた吸・排気潤滑油通路88・90を連通
している。吸・排気潤滑油通路88・90は、シリンダ
ヘッド4のクランク軸線方向に指向して設けた主潤滑油
通路92に連通している。主潤滑油通路92には、図示
しないオイルポンプの圧送する潤滑油が供給される。
【0019】前記吸・排気油圧隙間調整具50・52
は、吸・排気油圧室82・84に供給される潤滑油の油
圧により、吸・排気ステム部22・24と吸・排気カム
46・48との間の隙間を常に「0」に調整する。これ
により、エンジン2は、バルブクリアランスの調整不要
とし得るとともにメンテナンスを容易にし得て、バルブ
クリアランスを常に「0」にし得るこにより衝撃音の発
生を低減し得て、静粛性を向上し得る。
【0020】また、エンジン2は、図2に示す如く、吸
・排気カム軸34・36の一端側に吸・排気カムスプロ
ケット94・96を取付け、図1に示す如く、シリンダ
ヘッド4に取付けたアイドラ軸98に一体的に構成され
たタイミングチェーンスプロケット100及びカムチェ
ーンスプロケット102を軸支している。吸・排気カム
スプロケット94・96及びカムチェーンスプロケット
102には、カムチェーン104を巻掛けている。ま
た、タイミングチェーンスプロケット100には、図示
しないクランク軸に取付けられたクランクプーリとの間
にタイミングチェーン106を巻掛けている。
【0021】これにより、吸・排気カム軸34・36
は、タイミングチェーン106及びカムチェーン104
を介してクランク軸に同期して回転され、吸・排気弁1
4・16を駆動する。なお、符号108はカムチェーン
テンショナ、符号110は点火プラグ孔、符号112は
プラグ筒、符号114は点火プラグである。
【0022】また、このエンジン2には、吸・排気カム
スプロケット94・96及びカムチェーンスプロケット
102に巻掛けられるカムチェーン104を覆うカムチ
ェーンガイド116を設けている。カムチェーンガイド
116は、取付部118と連絡部120と案内部122
とから構成される。
【0023】カムチェーンガイド116は、取付部11
8を吸・排気カム軸ハウジング38・40とともに吸・
排気ハウジングボルト42・44によりシリンダヘッド
4に取付けられ、連絡部120をカムチェーン104側
に延設し、カムチェーン104の上部を覆い且つ接する
ように案内部122を配設している。
【0024】このようなエンジン2において、主潤滑油
通路92の潤滑油を逃がして油圧を一定に調整するリリ
ーフ弁124を設けている。リリーフ弁124は、本体
126と、この本体126に潤滑油を導入する導入孔1
28と、導入孔128を開閉するボール状のリリーフ弁
体130と、このリリーフ弁体130を押進するリリー
フスプリング132と、余剰の潤滑油を逃がす噴出孔1
34と、から構成される。
【0025】前記シリンダヘッド4には、主潤滑油通路
92のカムチェーン104側の端部に連通される連絡通
路136を、シリンダ軸線方向に指向させて設けてい
る。連絡通路136は、連絡溝138により吸・排気カ
ム軸ハウジング38・40の連絡室140を介して吸・
排気カム軸34・36の軸受部位に連通して設け、テン
ショナ分岐通路142によりカムチェーンテンショナ1
08のテンショナ(図示せず)に連通して設け、アイド
ラ分岐通路144によりアイドラ軸98の軸受部位に連
通して設け、各部位に潤滑油を供給する。
【0026】このリリーフ弁124は、吸・排気カム軸
ハウジング38・40の連絡溝138に連通して形成さ
れた取付孔146に取付けられる。取付孔146は、前
記連絡通路136に対して距離aだけ中心をカムチェー
ン104側に偏倚させて、吸・排気カム軸ハウジング3
8・40に形成して設けている。したがって、リリーフ
弁124は、カムチェーン104側に少許偏倚させて吸
・排気カム軸ハウジング38・40に取付けられ、カム
チェーンガイド116により抜脱を阻止される。
【0027】前記カムチェーンガイド116には、リリ
ーフ弁124の噴出孔134から逃がされる余剰の潤滑
油をカムチェーン104に誘導する誘導部148を形成
して設けている。誘導部148は、図1に示す如く、取
付孔146に取付けられたリリーフ弁124の噴出孔1
34部位から案内部122に接するカムチェーン104
部位に向かって漸次拡開しつつ上昇傾斜するように、連
絡部120に設けている。なお、符号150は、チェー
ンカバーである。
【0028】次に、この実施例の作用を説明する。
【0029】主潤滑油通路92内の潤滑油は、吸・排気
油圧隙間調整具50・52に供給されてバルブクリアラ
ンスを常に「0」に調整し、また、吸・排気カム軸34
・36の軸受部位、カムチェーンテンショナ108のテ
ンショナ(図示せず)、アイドラ軸98の軸受部位、に
夫々供給されて各部位を潤滑する。
【0030】リリーフ弁124は、主潤滑油通路92内
の潤滑油を連絡通路136を介してに導入孔128から
取入れ、リリーフ弁体130とリリーフスプリング13
2とにより噴出孔134から潤滑油を逃がして主潤滑油
通路92の潤滑油の油圧を一定に調整することにより、
吸・排気油圧隙間調整具50・52に供給される油圧を
一定の適正値に維持することができる。
【0031】これにより、吸・排気油圧隙間調整具50
・52の追従性を向上させることができ、バルブクリア
ランスを適正に調整し得て、吸・排気弁14・16の作
動不良を回避することができる。
【0032】このため、吸・排気弁14・16の作動性
を担保し得て、エンジン2の始動不良を回避し得るとと
もに冷機時のアイドル運転における燃焼不良を回避し得
て、運転性を向上することができる。
【0033】また、リリーフ弁124の噴出孔134か
ら逃がされる余剰の潤滑油をカムチェーン104に誘導
すべく、カムチェーン104を覆うカムチェーンガイド
116に潤滑油の誘導部148を形成して設けたことに
より、リリーフ弁124から逃がされる余剰の潤滑油を
カムチェーン104に供給することができる。
【0034】これにより、リリーフ弁124から逃がさ
れる余剰の潤滑油を利用して、カムチェーン104を潤
滑することができる。
【0035】このため、余剰の潤滑油の有効利用を図り
得るとともにカムチェーン104の耐久性を向上し得
て、騒音の発生を低減することができる。
【0036】さらに、エンジン2に既設の吸・排気カム
軸ハウジング38・40やカムチェーンガイド116を
利用してリリーフ弁124を設けるだけなので、部品の
構造の徒な変更を要することなくシリンダヘッド4内の
空間を有効に利用して実施し得て、簡単な構造により信
頼性を向上させることができる。
【0037】図4〜図5は、この発明の別の実施例を示
すものである。図において、202はエンジン、204
はシリンダヘッド、206はヘッドカバーである。な
お、この別の実施例におけるエンジン202は、前述実
施例と同様の構成を有していることにより概略を説明す
る。
【0038】即ち、エンジン202は、燃焼室用窪所2
08に連通する吸・排気ポート210・212を開閉す
る吸・排気弁214・216を設け、吸・排気弁214
・216を駆動する吸・排気カム軸234・236を吸
・排気カム軸ハウジング238・240によりシリンダ
ヘッド204に軸支し、吸・排気カム軸ハウジング23
8・240を吸・排気ハウジングボルト242・244
によりシリンダヘッド4に取付け、吸・排気カム軸23
4・236に吸・排気カム246・248を設けてい
る。
【0039】また、前記エンジン202は、吸・排気弁
214・216と吸・排気カム2246・248との間
に吸・排気油圧隙間調整具(油圧ラッシアジャスタ)2
50・252を設け、シリンダヘッド204の吸・排気
支持孔254・256に軸方向移動可能に支持してい
る。この吸・排気油圧隙間調整具250・252は、前
述実施例と同様の構成を有しているので、詳細な説明を
省略する。
【0040】前記吸・排気油圧隙間調整具250・25
2は、シリンダヘッド204の連結壁286に設けた吸
・排気潤滑油通路288・290を介して、シリンダヘ
ッド204のクランク軸線方向に指向して設けた主潤滑
油通路292から、図示しないオイルポンプの圧送する
潤滑油を供給され、吸・排気弁214・216と吸・排
気カム246・248との間のバルブクリアランスを常
に「0」に調整する。
【0041】また、エンジン202は、吸・排気カム軸
234・236の一端側に吸・排気カムスプロケット2
94・296を取付けるとともに、吸気カム軸234の
延長突出された一側端にタイミングチェーンスプロケッ
ト300を取付けている。吸・排気カムスプロケット2
94・296には、カムチェーン304を巻掛けてい
る。また、タイミングチェーンスプロケット294に
は、図示しないクランク軸に取付けられたクランクプー
リとの間にタイミングチェーン306を巻掛けている。
【0042】これにより、吸・排気カム軸234・23
6は、タイミングチェーン306及びカムチェーン30
4を介してクランク軸に同期して回転され、吸・排気弁
214・216を駆動する。なお、符号308はカムチ
ェーンテンショナ、符号310は点火プラグ孔、符号3
12はプラグ筒、符号314は点火プラグである。
【0043】また、このエンジン202には、吸・排気
カムスプロケット294・296に巻掛けられるカムチ
ェーン304を覆うカムチェーンガイド316を設けて
いる。カムチェーンガイド316は、第1・第2取付部
318−1・318−2と第1・第2連絡部320−1
・320−2と案内部322とから構成される。
【0044】カムチェーンガイド316は、第1取付部
318−1をカムチェーンガイドボルト242によりシ
リンダヘッド204に取付けられ、第2取付部318−
2をカムチェーンガイドボルト244によりシリンダヘ
ッド204に取付けられ、第1・第2連絡部320−1
・320−2によりカムチェーン304の上部を覆い且
つ接するように案内部322を配設している。
【0045】このようなエンジン202において、主潤
滑油通路292の潤滑油を逃がして油圧を一定に調整す
るリリーフ弁324を設けている。リリーフ弁324
は、本体326と導入孔328とリリーフ弁体330と
リリーフスプリング332と噴出孔334とから構成さ
れる。
【0046】前記シリンダヘッド204には、主潤滑油
通路292のカムチェーン304側の端部に連通される
連絡通路336を、シリンダ軸線方向に指向させて設け
ている。連絡通路336には、リリーフ弁324の取付
孔346を形成している。取付孔346に取付けられた
リリーフ弁324は、カムチェーンガイド316の第1
取付部318−1により抜脱を阻止される。
【0047】前記カムチェーンガイド316には、リリ
ーフ弁324の噴出孔334から逃がされる余剰の潤滑
油をカムチェーン304に誘導する誘導部348を形成
して設けている。誘導部348は、取付孔346に取付
けられたリリーフ弁324の噴出孔334部位から案内
部322に接するカムチェーン304部位に向かって漸
次拡開しつつ上昇傾斜するように、第1連絡部320−
1に設けている。
【0048】また、前記シリンダヘッド204には、連
絡通路336に連通され延長通路350を、クランク軸
線方向に指向させて設けている。延長通路350は、カ
ムチェーンテンショナ308のボディ352の外周溝3
54を介してクランク軸線方向に延長され、さらに、案
内通路356を介して吸・排気カム軸234・236軸
端の軸受部位に連通して設けている。なお、符号358
はチェーンカバー、符号360はタイミングチェーンテ
ンショナである。
【0049】この別の実施例によれば、リリーフ弁32
4は、主潤滑油通路292内の潤滑油を噴出孔334か
ら逃がして主潤滑油通路292の潤滑油の油圧を一定に
調整することにより、吸・排気油圧隙間調整具250・
252に供給される油圧を一定の適正値に維持すること
ができる。
【0050】これにより、吸・排気油圧隙間調整具25
0・252の追従性を向上させることができ、バルブク
リアランスを適正に調整し得て、吸・排気弁214・2
16の作動不良を回避することができる。このため、吸
・排気弁214・216の作動性を担保し得て、エンジ
ン202の始動不良を回避し得るとともに冷機時のアイ
ドル運転における燃焼不良を回避し得て、運転性を向上
することができる。
【0051】また、カムチェーン204を覆うカムチェ
ーンガイド316に形成して設けた潤滑油の誘導部34
8により、リリーフ弁324から逃がされる余剰の潤滑
油をカムチェーン204に供給することができる。これ
により、リリーフ弁324から逃がされる余剰の潤滑油
を利用して、カムチェーン304を潤滑することができ
る。このため、余剰の潤滑油の有効利用を図り得るとと
もにカムチェーン304の耐久性を向上し得て、騒音の
発生を低減することができる。
【0052】さらに、エンジン202に既設の吸・排気
カム軸ハウジング238・240やカムチェーンガイド
316を利用してリリーフ弁324を設けるだけなの
で、部品の構造の徒な変更を要することなくシリンダヘ
ッド204内の空間を有効に利用して実施し得て、簡単
な構造により信頼性を向上させることができる。
【0053】また、この別の実施例によれば、シリンダ
ヘッド204の主潤滑油通路292に連通される連絡通
路336から、延長通路350及び案内通路354を介
して吸・排気カム軸234・236の軸端に位置する軸
受部位に潤滑油を供給し得ることにより、この軸受部位
の潤滑を良好にし得て、摩耗を軽減し得る。
【0054】
【発明の効果】このように、この発明によれば、リリー
フ弁によって吸・排気油圧隙間調整具に供給される油圧
を一定の適正値に維持することができる。これにより、
吸・排気油圧隙間調整具の追従性を向上させ、バルブク
リアランスを適正に調整し得て、吸・排気弁の作動不良
を回避することができる。このため、吸・排気弁の作動
性を担保し得て、エンジンの始動不良を回避し得るとと
もに冷機時のアイドル運転における燃焼不良を回避し得
て、運転性を向上することができる。
【0055】また、リリーフ弁から逃がされる余剰の潤
滑油を利用して、カムチェーンを潤滑することができ
る。このため、余剰の潤滑油の有効利用を計り得るとと
もにカムチェーンの耐久性を向上し得て、騒音の発生を
低減することができる。
【0056】さらに、この発明の構成によれば、エンジ
ンに既設の構造の徒な変更を要することなくシリンダヘ
ッド内の空間を有効に利用して実施し得て、簡単な構造
により信頼性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による潤滑装置の実施例を示すエンジ
ンの図2における矢印I−I線断面図である。
【図2】潤滑装置を設けたエンジンの平面図である。
【図3】図2の矢印〓−〓線断面図である。
【図4】この発明による潤滑装置の別の実施例を示すエ
ンジンの図5における矢印〓−〓線断面図である。
【図5】潤滑装置を設けたエンジンの平面図である。
【図6】潤滑装置の従来例を示すエンジンの断面図であ
る。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダヘッド 6 ヘッドカバー 14・16 吸・排気弁 34・36 吸・排気カム軸 38・40 吸・排気カム軸ハウジング 46・48 吸・排気カム 50・52 吸・排気油圧隙間調整具 88・90 吸・排気潤滑油通路 92 主潤滑油通路 94・96 吸・排気カムスプロケット 102 カムチェーンスプロケット 116 カムチェーンガイド 124 リリーフ弁 134 噴出孔 146 取付孔 148 誘導部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッドに設けた吸・
    排気弁の吸・排気ステム部とカムチェーンにより回転さ
    れる吸・排気カム軸の吸・排気カムと間に吸・排気油圧
    隙間調整具を設けたエンジンにおいて、前記吸・排気油
    圧隙間調整具に潤滑油を供給する潤滑油通路の余剰の潤
    滑油を逃がして油圧を一定に調整するリリーフ弁を設
    け、このリリーフ弁の噴出孔から逃がされる余剰の潤滑
    油を前記カムチェーンに誘導すべく前記カムチェーンを
    覆うカムチェーンガイドに潤滑油の誘導部を形成して設
    けたことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150090210A1 (en) * 2013-09-27 2015-04-02 Honda Motor Co., Ltd. Cam bearing lubrication structure for internal combustion engine
JP2015068215A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 本田技研工業株式会社 内燃機関の動弁装置の潤滑油供給構造

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