JP2949911B2 - オートテンショナ - Google Patents
オートテンショナInfo
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- JP2949911B2 JP2949911B2 JP3148039A JP14803991A JP2949911B2 JP 2949911 B2 JP2949911 B2 JP 2949911B2 JP 3148039 A JP3148039 A JP 3148039A JP 14803991 A JP14803991 A JP 14803991A JP 2949911 B2 JP2949911 B2 JP 2949911B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed shaft
- belt
- damper plate
- axial cam
- tension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るオートテンショナ
は、自動車用エンジンのタイミングベルト、或はオルタ
ネータやコンプレッサ等の補機を駆動する為のベルトに
適正な張力を付与する為に利用する。
は、自動車用エンジンのタイミングベルト、或はオルタ
ネータやコンプレッサ等の補機を駆動する為のベルトに
適正な張力を付与する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの補機を駆動する為、図7に示
す様なベルト1による駆動機構が使用されており、又、
OHC型、或はDOHC型エンジンのカムシャフトを、
クランクシャフトと同期して回転駆動する為、図8に示
す様なタイミングベルト1aによる駆動機構が使用され
ている。
す様なベルト1による駆動機構が使用されており、又、
OHC型、或はDOHC型エンジンのカムシャフトを、
クランクシャフトと同期して回転駆動する為、図8に示
す様なタイミングベルト1aによる駆動機構が使用され
ている。
【0003】これらの図7〜8に於いて、2はエンジン
のクランクシャフトにより回転駆動される駆動プーリ、
3は補機の入力軸やカムシャフトの端部に固定された従
動プーリ、4はベルト1やタイミングベルト1aに適正
な張力を付与する為のテンションプーリである。
のクランクシャフトにより回転駆動される駆動プーリ、
3は補機の入力軸やカムシャフトの端部に固定された従
動プーリ、4はベルト1やタイミングベルト1aに適正
な張力を付与する為のテンションプーリである。
【0004】このテンションプーリ4は、例えば図9に
拡大して示す様に、固定軸5を中心として揺動する揺動
部材6の一部で、上記固定軸5に対し偏心した部分に枢
支されている。そして、この揺動部材6にその基端部を
固定した腕片7の先端部には、引っ張りばね8の一端を
結合する事で、上記揺動部材6に、テンションプーリ4
をベルト1やタイミングベルト1aに向けて弾性的に押
圧する方向の弾力を付与し、温度変化等に伴なうベルト
1やタイミングベルト1aの寸法変化やエンジンの運転
に伴なう振動等に拘らず、このベルト1やタイミングベ
ルト1aの張力が常に一定に保たれる様にしている。
拡大して示す様に、固定軸5を中心として揺動する揺動
部材6の一部で、上記固定軸5に対し偏心した部分に枢
支されている。そして、この揺動部材6にその基端部を
固定した腕片7の先端部には、引っ張りばね8の一端を
結合する事で、上記揺動部材6に、テンションプーリ4
をベルト1やタイミングベルト1aに向けて弾性的に押
圧する方向の弾力を付与し、温度変化等に伴なうベルト
1やタイミングベルト1aの寸法変化やエンジンの運転
に伴なう振動等に拘らず、このベルト1やタイミングベ
ルト1aの張力が常に一定に保たれる様にしている。
【0005】ところで、エンジンの運転時にはベルト1
やタイミングベルト1aが細かく振動し、この振動がテ
ンションプーリ4及び揺動部材6に伝わるが、この振動
をそのまま放置した場合、テンションプーリ4及び揺動
部材6の振動が次第に成長し、オートテンショナ及びこ
のオートテンショナに案内されるベルト1やタイミング
ベルト1aの運転が安定して行なわれなくなってしま
う。
やタイミングベルト1aが細かく振動し、この振動がテ
ンションプーリ4及び揺動部材6に伝わるが、この振動
をそのまま放置した場合、テンションプーリ4及び揺動
部材6の振動が次第に成長し、オートテンショナ及びこ
のオートテンショナに案内されるベルト1やタイミング
ベルト1aの運転が安定して行なわれなくなってしま
う。
【0006】この様な問題を解決する為、実開昭62−
188652号公報、或は米国特許第4721495号
明細書には、図10に示す様な構造のオートテンショナ
が記載されている。
188652号公報、或は米国特許第4721495号
明細書には、図10に示す様な構造のオートテンショナ
が記載されている。
【0007】このオートテンショナは、ボルト9により
基板10に固定される円筒状の固定軸11の周囲に揺動
部材12を、固定軸11を中心とする揺動自在に枢支し
ている。即ち、上記揺動部材12は、基部(図10の上
部)を円筒状に形成して上記固定軸11の周囲に回転自
在に支持すると共に、先端部(図10の下部)の外周面
は上記基部の外周面に対し偏心させる事で、上記固定軸
11と平行な枢軸13とし、この枢軸13の周囲にテン
ションプーリ4を、転がり軸受14を介して回転自在に
支承している。
基板10に固定される円筒状の固定軸11の周囲に揺動
部材12を、固定軸11を中心とする揺動自在に枢支し
ている。即ち、上記揺動部材12は、基部(図10の上
部)を円筒状に形成して上記固定軸11の周囲に回転自
在に支持すると共に、先端部(図10の下部)の外周面
は上記基部の外周面に対し偏心させる事で、上記固定軸
11と平行な枢軸13とし、この枢軸13の周囲にテン
ションプーリ4を、転がり軸受14を介して回転自在に
支承している。
【0008】揺動部材12の基端部にその基端部を外嵌
固定した腕片7の先端部には、引っ張りばね8の一端部
を結合し、この引っ張りばね8により上記テンションプ
ーリ4を、ベルト1(図7)やタイミングベルト1a
(図8)等の張力を付与すべき部材に向け、弾性的に押
圧自在としている。
固定した腕片7の先端部には、引っ張りばね8の一端部
を結合し、この引っ張りばね8により上記テンションプ
ーリ4を、ベルト1(図7)やタイミングベルト1a
(図8)等の張力を付与すべき部材に向け、弾性的に押
圧自在としている。
【0009】更に、上記固定軸11の外周面と上記揺動
部材12の内周面との間には、断面L字形で環状の隙間
空間17が設けられており、この隙間空間17内に、シ
リコンオイルの様な粘性流体を封入している。そして、
固定軸11の基端部(図10の上部)外周面に装着した
Oリング15と、揺動部材12の先端部内周面に装着し
たOリング16とにより、上記隙間空間17の両端を塞
ぎ、上記隙間空間17内に充填された粘性流体が漏洩す
る事を防止している。
部材12の内周面との間には、断面L字形で環状の隙間
空間17が設けられており、この隙間空間17内に、シ
リコンオイルの様な粘性流体を封入している。そして、
固定軸11の基端部(図10の上部)外周面に装着した
Oリング15と、揺動部材12の先端部内周面に装着し
たOリング16とにより、上記隙間空間17の両端を塞
ぎ、上記隙間空間17内に充填された粘性流体が漏洩す
る事を防止している。
【0010】前記公報に開示されたオートテンショナ
は、上述の様に、固定軸11と揺動部材12との間に隙
間空間17を設けると共に、この隙間空間17内に粘性
流体を封入している為、エンジンの運転に伴なってベル
ト1やタイミングベルト1aが細かく振動し、この振動
がテンションプーリ4及び揺動部材12に伝わっても、
この振動は上記隙間空間17内の粘性流体により減衰さ
れ、テンションプーリ4及び揺動部材12の振動が次第
に成長する事はなくなる。
は、上述の様に、固定軸11と揺動部材12との間に隙
間空間17を設けると共に、この隙間空間17内に粘性
流体を封入している為、エンジンの運転に伴なってベル
ト1やタイミングベルト1aが細かく振動し、この振動
がテンションプーリ4及び揺動部材12に伝わっても、
この振動は上記隙間空間17内の粘性流体により減衰さ
れ、テンションプーリ4及び揺動部材12の振動が次第
に成長する事はなくなる。
【0011】一方、ベルト1やタイミングベルト1aの
弛みを防止し、振動をより確実に抑える為には、急激に
緊張力が高まったベルト1やタイミングベルト1aに対
してはテンションプーリ4を追従させずに、ベルト1や
タイミングベルト1aを抑え付け、反対にベルト1やタ
イミングベルト1aの一部で、テンションプーリ4が押
圧された部分が急に弛んだ場合には、テンションプーリ
4をベルト1やタイミングベルト1aの弛みに追従させ
る事が、効果がある事が知られている。
弛みを防止し、振動をより確実に抑える為には、急激に
緊張力が高まったベルト1やタイミングベルト1aに対
してはテンションプーリ4を追従させずに、ベルト1や
タイミングベルト1aを抑え付け、反対にベルト1やタ
イミングベルト1aの一部で、テンションプーリ4が押
圧された部分が急に弛んだ場合には、テンションプーリ
4をベルト1やタイミングベルト1aの弛みに追従させ
る事が、効果がある事が知られている。
【0012】この為、特開平1−150057〜8号公
報、或は米国特許第4392840号明細書には、ロー
ラクラッチを使用する事で、テンションプーリをベルト
の弛みに追従させる方向にのみ変位自在とする構造が記
載されている。
報、或は米国特許第4392840号明細書には、ロー
ラクラッチを使用する事で、テンションプーリをベルト
の弛みに追従させる方向にのみ変位自在とする構造が記
載されている。
【0013】又、実開昭58−65452号公報、特開
平2−80839号公報、或は米国特許第429958
4号、同4634407号、同4758208号、同4
808148号各明細書には、ラチェット機構等の爪付
機構により、テンションプーリの変位方向を規制する構
造が記載されている。
平2−80839号公報、或は米国特許第429958
4号、同4634407号、同4758208号、同4
808148号各明細書には、ラチェット機構等の爪付
機構により、テンションプーリの変位方向を規制する構
造が記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様な
従来のオートテンショナに於いては、ベルト1やタイミ
ングベルト1aが弛む傾向の場合には、ばねの弾力によ
りテンションプーリを、ベルトの動きにそのまま追従さ
せる為、上記ベルト1やタイミングベルト1aの振動を
防止する機能が不足しがちになる事が避けられなかっ
た。
従来のオートテンショナに於いては、ベルト1やタイミ
ングベルト1aが弛む傾向の場合には、ばねの弾力によ
りテンションプーリを、ベルトの動きにそのまま追従さ
せる為、上記ベルト1やタイミングベルト1aの振動を
防止する機能が不足しがちになる事が避けられなかっ
た。
【0015】本発明のオートテンショナは、上述の様な
不都合を解消するものである。
不都合を解消するものである。
【0016】
【課題を解決する為の手段】本発明のオートテンショナ
は、固定軸と、この固定軸の周囲に揺動自在に支持され
た揺動部材と、この揺動部材の一部に、上記固定軸と平
行に設けられた枢軸と、この枢軸に回転自在に支承され
たテンションプーリと、このテンションプーリを張力を
付与すべき部材に向けて押圧するばねと、上記固定軸の
周囲に回転及び軸方向の変位自在に支持されたダンパプ
レートと、このダンパプレートと上記揺動部材との間に
設けられた隙間空間と、この隙間空間の両端部を塞いだ
シール材と、上記隙間空間内に空隙を残した状態で封入
された粘性流体と、上記固定軸と上記ダンパプレートと
の間に設けられた軸方向カム機構とを有する。
は、固定軸と、この固定軸の周囲に揺動自在に支持され
た揺動部材と、この揺動部材の一部に、上記固定軸と平
行に設けられた枢軸と、この枢軸に回転自在に支承され
たテンションプーリと、このテンションプーリを張力を
付与すべき部材に向けて押圧するばねと、上記固定軸の
周囲に回転及び軸方向の変位自在に支持されたダンパプ
レートと、このダンパプレートと上記揺動部材との間に
設けられた隙間空間と、この隙間空間の両端部を塞いだ
シール材と、上記隙間空間内に空隙を残した状態で封入
された粘性流体と、上記固定軸と上記ダンパプレートと
の間に設けられた軸方向カム機構とを有する。
【0017】そして、上記軸方向カム機構は、円周方向
に亙って傾斜した傾斜面を含むカム面を有する円輪状の
軸方向カムと、片面を軌道面とした円輪状の軌道輪と、
上記カム面と軌道面との間に挟持された複数の転動体と
から成り、軸方向カムと軌道輪との一方を上記固定軸
に、他方を上記ダンパプレートに、それぞれ固定する事
で、上記揺動部材がばねの弾力に抗して揺動する場合
に、上記隙間空間を狭くする機能を有する。
に亙って傾斜した傾斜面を含むカム面を有する円輪状の
軸方向カムと、片面を軌道面とした円輪状の軌道輪と、
上記カム面と軌道面との間に挟持された複数の転動体と
から成り、軸方向カムと軌道輪との一方を上記固定軸
に、他方を上記ダンパプレートに、それぞれ固定する事
で、上記揺動部材がばねの弾力に抗して揺動する場合
に、上記隙間空間を狭くする機能を有する。
【0018】
【作用】上述の様に構成される本発明のオートテンショ
ナは、隙間空間内に封入した粘性流体によって、十分な
振動減衰効果を得る事が出来、テンションプーリに掛け
渡されたベルトが振動した場合にも、この振動を効果的
に減衰する。
ナは、隙間空間内に封入した粘性流体によって、十分な
振動減衰効果を得る事が出来、テンションプーリに掛け
渡されたベルトが振動した場合にも、この振動を効果的
に減衰する。
【0019】粘性流体を封入した隙間空間の厚さ寸法、
即ちダンパプレートと揺動部材との間隔は、軸方向カム
機構の働きにより変化する。
即ちダンパプレートと揺動部材との間隔は、軸方向カム
機構の働きにより変化する。
【0020】即ち、上記軸方向カム機構は、ベルトが弛
むのに伴なって、上記揺動部材がばねの弾力により揺動
する場合には、上記隙間空間の厚さ寸法を大きくし、こ
の隙間空間に封入された粘性流体によるダンパ力を小さ
くする。この為、テンションプーリがベルトの動きに迅
速に追従して、このベルトの張力が急激に低下するのを
防止するが、最低限のダンパ力は確保される為、上記ベ
ルトの騒動防止も併せて図られる。
むのに伴なって、上記揺動部材がばねの弾力により揺動
する場合には、上記隙間空間の厚さ寸法を大きくし、こ
の隙間空間に封入された粘性流体によるダンパ力を小さ
くする。この為、テンションプーリがベルトの動きに迅
速に追従して、このベルトの張力が急激に低下するのを
防止するが、最低限のダンパ力は確保される為、上記ベ
ルトの騒動防止も併せて図られる。
【0021】反対に、ベルトが緊張するのに伴なって、
上記揺動部材がばねの弾力に抗して揺動する場合には、
上記隙間空間の厚さ寸法を小さくし、この隙間空間に封
入された粘性流体によるダンパ力を大きくする。この
為、ベルトが振動する(動く)のを防止する。
上記揺動部材がばねの弾力に抗して揺動する場合には、
上記隙間空間の厚さ寸法を小さくし、この隙間空間に封
入された粘性流体によるダンパ力を大きくする。この
為、ベルトが振動する(動く)のを防止する。
【0022】
【実施例】図1〜3は本発明の第一実施例を示してい
る。アルミニウム合金のダイキャスト成形等により造ら
れた、中空円環状の固定軸18の基端部(図1の左端
部)には、底板部19を介して、短円筒状の固定側ハウ
ジング20を設けている。そして、オートテンショナの
使用時にはこの固定軸18を、ボルト9により、エンジ
ンのシリンダブロック前面等に固定する。尚、上記底板
部19の外面には凸部21を形成しており、この凸部2
1を上記シリンダブロック前面等に形成した凹孔に係合
させる事で、上記固定軸18及び固定側ハウジング20
が、上記ボルト9に対して回転するのを防止する。
る。アルミニウム合金のダイキャスト成形等により造ら
れた、中空円環状の固定軸18の基端部(図1の左端
部)には、底板部19を介して、短円筒状の固定側ハウ
ジング20を設けている。そして、オートテンショナの
使用時にはこの固定軸18を、ボルト9により、エンジ
ンのシリンダブロック前面等に固定する。尚、上記底板
部19の外面には凸部21を形成しており、この凸部2
1を上記シリンダブロック前面等に形成した凹孔に係合
させる事で、上記固定軸18及び固定側ハウジング20
が、上記ボルト9に対して回転するのを防止する。
【0023】一方の揺動部材22は、やはりアルミニウ
ム合金のダイキャスト成形等により造られており、円筒
状の基部23の端部から、揺動側ハウジング25を連続
して形成している。そしてこの揺動側ハウジング25
は、上記固定側ハウジング20と最中状に組み合わされ
る事で中空のケース24を構成する。又、この揺動側ハ
ウジング25の一部から外方に向けて腕部26を形成し
ており、この腕部26の先端部に枢軸27を形成してい
る。そして、この枢軸27の周囲にテンションプーリ4
を、転がり軸受14を介して回転自在に枢支している。
ム合金のダイキャスト成形等により造られており、円筒
状の基部23の端部から、揺動側ハウジング25を連続
して形成している。そしてこの揺動側ハウジング25
は、上記固定側ハウジング20と最中状に組み合わされ
る事で中空のケース24を構成する。又、この揺動側ハ
ウジング25の一部から外方に向けて腕部26を形成し
ており、この腕部26の先端部に枢軸27を形成してい
る。そして、この枢軸27の周囲にテンションプーリ4
を、転がり軸受14を介して回転自在に枢支している。
【0024】上述の様な形状を有し、腕部26の先端部
にテンションプーリ4を枢支した揺動部材22と、前述
の様な形状を有し、オートテンショナの使用時にエンジ
ンのシリンダブロック前面等に固定される固定軸18と
は、固定軸18の周囲に揺動部材22の基部23を、ス
リーブ28、28を介して外嵌する事により組み合わ
せ、固定軸18に対して揺動部材22が揺動自在な状態
とする。
にテンションプーリ4を枢支した揺動部材22と、前述
の様な形状を有し、オートテンショナの使用時にエンジ
ンのシリンダブロック前面等に固定される固定軸18と
は、固定軸18の周囲に揺動部材22の基部23を、ス
リーブ28、28を介して外嵌する事により組み合わ
せ、固定軸18に対して揺動部材22が揺動自在な状態
とする。
【0025】上述の様に、固定軸18の周囲に揺動部材
22の基部23を外嵌する事により両部材18、22同
士を組み合わせた状態に於いて、前記固定側、揺動側両
ハウジング20、25は最中状に組み合わされ、中空の
ケース24を構成するが、このケース24内には、上記
テンションプーリ4をベルト1(図7)或はタイミング
ベルト1a(図8)に押圧する為のばねである、捩りコ
イルばね29を収納している。この捩りコイルばね29
の一端は固定側ハウジング20に、他端は揺動側ハウジ
ング25に、それぞれ係止する事で、上記揺動部材22
に揺動方向の弾力を付与している。
22の基部23を外嵌する事により両部材18、22同
士を組み合わせた状態に於いて、前記固定側、揺動側両
ハウジング20、25は最中状に組み合わされ、中空の
ケース24を構成するが、このケース24内には、上記
テンションプーリ4をベルト1(図7)或はタイミング
ベルト1a(図8)に押圧する為のばねである、捩りコ
イルばね29を収納している。この捩りコイルばね29
の一端は固定側ハウジング20に、他端は揺動側ハウジ
ング25に、それぞれ係止する事で、上記揺動部材22
に揺動方向の弾力を付与している。
【0026】更に、上記固定軸18の先端部(図1の右
端部)には、断面L字形で全体を円輪状とされたダンパ
プレート30を、スリーブ31を介して、回転及び軸方
向の変位自在に外嵌支持している。このダンパプレート
30の側面と上記揺動部材22の側面との間には、円輪
状の隙間空間32を設けている。そして、上記ダンパプ
レート30の外周面両端部に装着したOリング等のシー
ル材33、33により、上記隙間空間32の両端部を液
密に塞いでいる。
端部)には、断面L字形で全体を円輪状とされたダンパ
プレート30を、スリーブ31を介して、回転及び軸方
向の変位自在に外嵌支持している。このダンパプレート
30の側面と上記揺動部材22の側面との間には、円輪
状の隙間空間32を設けている。そして、上記ダンパプ
レート30の外周面両端部に装着したOリング等のシー
ル材33、33により、上記隙間空間32の両端部を液
密に塞いでいる。
【0027】そして上記隙間空間32内には、高粘度シ
リコンオイルの様に、(水飴の如き)高粘性の流体を封
入している。但し、この流体は、上記隙間空間32全体
に封入するのではなく、例えば隙間空間32の70%程
度(次述する軸方向カム機構34の働きにより変化す
る。)とし、この隙間空間32内に流体の存在しない空
隙を残しておく。
リコンオイルの様に、(水飴の如き)高粘性の流体を封
入している。但し、この流体は、上記隙間空間32全体
に封入するのではなく、例えば隙間空間32の70%程
度(次述する軸方向カム機構34の働きにより変化す
る。)とし、この隙間空間32内に流体の存在しない空
隙を残しておく。
【0028】更に、上記固定軸18の先端部と上記ダン
パプレート30の内周縁部との間には、軸方向カム機構
34を設け、上記揺動部材22の揺動方向に応じて、上
記隙間空間32の厚さ寸法Tを拡縮する様にしている。
この軸方向カム機構34は、軸方向カム35と軌道輪3
6とにより、複数の転動体37、37を挟持する事で構
成されている。
パプレート30の内周縁部との間には、軸方向カム機構
34を設け、上記揺動部材22の揺動方向に応じて、上
記隙間空間32の厚さ寸法Tを拡縮する様にしている。
この軸方向カム機構34は、軸方向カム35と軌道輪3
6とにより、複数の転動体37、37を挟持する事で構
成されている。
【0029】この内の軸方向カム35は、円周方向に亙
って傾斜した複数の傾斜面38、38を含むカム面39
を有し、全体を円輪状に形成されている。そしてこの軸
方向カム35は、前記固定軸18の先端部に、回転不能
に外嵌固定し、座板40とボルト9の頭部とにより、こ
の固定軸18からの抜け止めを図っている。尚、軸方向
カム35の内周縁と固定軸18との間には、必要に応じ
て回転防止の為のキーや非円形嵌合部を設けて、この軸
方向カム35の回転防止を図る。
って傾斜した複数の傾斜面38、38を含むカム面39
を有し、全体を円輪状に形成されている。そしてこの軸
方向カム35は、前記固定軸18の先端部に、回転不能
に外嵌固定し、座板40とボルト9の頭部とにより、こ
の固定軸18からの抜け止めを図っている。尚、軸方向
カム35の内周縁と固定軸18との間には、必要に応じ
て回転防止の為のキーや非円形嵌合部を設けて、この軸
方向カム35の回転防止を図る。
【0030】又、上記軸方向カム35と共に軸方向カム
機構34を構成する軌道輪36は、片面を軌道面41と
すると共に全体を円輪状としており、前記ダンパプレー
ト30の内周縁部に形成された段部42に嵌合固定し
て、このダンパプレート30に対し回転しない様にして
いる。そして上記軌道面41とカム面39との間に、複
数の転動体37、37を挟持している。
機構34を構成する軌道輪36は、片面を軌道面41と
すると共に全体を円輪状としており、前記ダンパプレー
ト30の内周縁部に形成された段部42に嵌合固定し
て、このダンパプレート30に対し回転しない様にして
いる。そして上記軌道面41とカム面39との間に、複
数の転動体37、37を挟持している。
【0031】上述の様に構成される軸方向カム機構34
は、上記揺動部材22が前記捩りコイルばね29の弾力
に抗して揺動する場合に、上記隙間空間32を狭くする
機能を有する。即ち、張力を付与すべきベルトが緊張す
る事により、上記揺動部材22が捩りコイルばね29の
弾力に抗して揺動する傾向となった場合には、上記複数
の転動体37、37が軸方向カム35のカム面39に形
成した傾斜面38、38に乗り上げる傾向となり、この
軸方向カム35と軌道輪36との間隔が広がって、上記
隙間空間32の厚さ寸法Tが小さくなる様に、各傾斜面
38、38の傾斜方向を定めている。
は、上記揺動部材22が前記捩りコイルばね29の弾力
に抗して揺動する場合に、上記隙間空間32を狭くする
機能を有する。即ち、張力を付与すべきベルトが緊張す
る事により、上記揺動部材22が捩りコイルばね29の
弾力に抗して揺動する傾向となった場合には、上記複数
の転動体37、37が軸方向カム35のカム面39に形
成した傾斜面38、38に乗り上げる傾向となり、この
軸方向カム35と軌道輪36との間隔が広がって、上記
隙間空間32の厚さ寸法Tが小さくなる様に、各傾斜面
38、38の傾斜方向を定めている。
【0032】更に、図示の実施例に於いては、上記軸方
向カム機構34の内側に、ゴム等の弾性材により造られ
た円環状で、軸方向に亙る弾性を有する(軸方向に亙っ
て弾性的に圧縮自在な)ダンピング調整間座43を設け
ている。
向カム機構34の内側に、ゴム等の弾性材により造られ
た円環状で、軸方向に亙る弾性を有する(軸方向に亙っ
て弾性的に圧縮自在な)ダンピング調整間座43を設け
ている。
【0033】上述の様に構成される本発明のオートテン
ショナは、捩りコイルばね29の弾力によってテンショ
ンプーリ4をベルトに押圧し、このベルトに、上記捩り
コイルばね29の弾力に応じた張力を付与する。上記ベ
ルトが振動した場合には、隙間空間32内に封入した高
粘度シリコンオイル等の粘性流体によって、この振動を
効果的に減衰する。
ショナは、捩りコイルばね29の弾力によってテンショ
ンプーリ4をベルトに押圧し、このベルトに、上記捩り
コイルばね29の弾力に応じた張力を付与する。上記ベ
ルトが振動した場合には、隙間空間32内に封入した高
粘度シリコンオイル等の粘性流体によって、この振動を
効果的に減衰する。
【0034】粘性流体を封入した隙間空間32の厚さ寸
法T、即ちダンパプレート30と揺動部材22との間隔
は、上記テンションプーリ4を支持した揺動部材22の
揺動方向に応じて、軸方向カム機構34の働きにより変
化する。
法T、即ちダンパプレート30と揺動部材22との間隔
は、上記テンションプーリ4を支持した揺動部材22の
揺動方向に応じて、軸方向カム機構34の働きにより変
化する。
【0035】即ち、上記軸方向カム機構34は、ベルト
が弛むのに伴なって、上記揺動部材22が捩りコイルば
ね29の弾力により揺動する場合には、前記複数の転動
体37、37を各傾斜面38、38の低部に向け下降さ
せて、前記軸方向カム35と軌道輪36との間隔を狭
め、上記隙間空間32の厚さ寸法Tを大きくする。
が弛むのに伴なって、上記揺動部材22が捩りコイルば
ね29の弾力により揺動する場合には、前記複数の転動
体37、37を各傾斜面38、38の低部に向け下降さ
せて、前記軸方向カム35と軌道輪36との間隔を狭
め、上記隙間空間32の厚さ寸法Tを大きくする。
【0036】この結果、この隙間空間32内に封入され
た粘性流体によるダンパ力が小さくなって、テンション
プーリ4がベルトの動きに迅速に追従し、このベルトの
張力が急激に低下するのを防止する。この場合に於いて
も、上記厚さ寸法Tが大きくなった隙間空間32内に封
入された粘性流体と、前記ダンピング調整間座43とに
より、最低限のダンパ力は確保される為、上記ベルトの
振動を抑えて振動に伴なう騒動を防止する事も併せて図
られる。
た粘性流体によるダンパ力が小さくなって、テンション
プーリ4がベルトの動きに迅速に追従し、このベルトの
張力が急激に低下するのを防止する。この場合に於いて
も、上記厚さ寸法Tが大きくなった隙間空間32内に封
入された粘性流体と、前記ダンピング調整間座43とに
より、最低限のダンパ力は確保される為、上記ベルトの
振動を抑えて振動に伴なう騒動を防止する事も併せて図
られる。
【0037】反対に、ベルトが緊張するのに伴なって、
上記揺動部材22が捩りコイルばね29の弾力に抗して
揺動する場合には、この揺動部材22と同期した軌道輪
36の揺動により前記複数の転動体37、37が、各傾
斜面38、38に乗り上げる。この結果、軸方向カム3
5と軌道輪36との間隔が広がって、上記隙間空間32
の厚さ寸法Tが小さくなる。又、カム面39、39に対
する転動体37、37の食い込みによりダンパプレート
30は、傾斜面38、38移動分の回転後、固定軸18
に対して回転不能となる。
上記揺動部材22が捩りコイルばね29の弾力に抗して
揺動する場合には、この揺動部材22と同期した軌道輪
36の揺動により前記複数の転動体37、37が、各傾
斜面38、38に乗り上げる。この結果、軸方向カム3
5と軌道輪36との間隔が広がって、上記隙間空間32
の厚さ寸法Tが小さくなる。又、カム面39、39に対
する転動体37、37の食い込みによりダンパプレート
30は、傾斜面38、38移動分の回転後、固定軸18
に対して回転不能となる。
【0038】この結果、上記隙間空間32に封入された
粘性流体によるダンパ力が大きくなって、テンションプ
ーリ4がベルトを抑え付け、このベルトが振動するのを
防止する。
粘性流体によるダンパ力が大きくなって、テンションプ
ーリ4がベルトを抑え付け、このベルトが振動するのを
防止する。
【0039】次に、図4は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、1対の間座45、45によ
って予圧ばね44を挟持したもので、ダンパプレート3
0を軸方向に押圧する事により、軌道輪36を軸方向カ
ム35に向けて弾性的に押圧し、軸方向カム機構34を
構成する軌道輪36と軸方向カム35との間で転動体3
7、37が軸方向に移動するのを助けている。
いる。本実施例の場合には、1対の間座45、45によ
って予圧ばね44を挟持したもので、ダンパプレート3
0を軸方向に押圧する事により、軌道輪36を軸方向カ
ム35に向けて弾性的に押圧し、軸方向カム機構34を
構成する軌道輪36と軸方向カム35との間で転動体3
7、37が軸方向に移動するのを助けている。
【0040】即ち、固定軸18の周囲に揺動部材22を
枢支する為のスリーブ28と、同じく固定軸18の周囲
にダンパプレート30を枢支する為のスリーブ31との
間には、上記予圧ばね44及び間座45、45を挟持し
ている。この予圧ばね44は、軸方向に亙る弾力を有す
る為、軌道輪36が軸方向カム35に向けて常に弾性的
に押圧される。この結果、前述のダンピング調整間座4
3と同様に、軸方向カム機構34を構成する軌道輪36
と軸方向カム35との間で転動体37、37が軸方向に
移動するのを助けている。
枢支する為のスリーブ28と、同じく固定軸18の周囲
にダンパプレート30を枢支する為のスリーブ31との
間には、上記予圧ばね44及び間座45、45を挟持し
ている。この予圧ばね44は、軸方向に亙る弾力を有す
る為、軌道輪36が軸方向カム35に向けて常に弾性的
に押圧される。この結果、前述のダンピング調整間座4
3と同様に、軸方向カム機構34を構成する軌道輪36
と軸方向カム35との間で転動体37、37が軸方向に
移動するのを助けている。
【0041】その他の構成及び作用は、前述の第一実施
例と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
例と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0042】次に、図5は本発明の第三実施例を示して
いる。前述の第一〜第二実施例が、前記図7に示す様
な、補機駆動用のベルト1に張力を付与する為のオート
テンショナを対象としているのに対して、本実施例は、
図8に示す様な、タイミングベルト1aに張力を付与す
る為のオートテンショナを対象としている。
いる。前述の第一〜第二実施例が、前記図7に示す様
な、補機駆動用のベルト1に張力を付与する為のオート
テンショナを対象としているのに対して、本実施例は、
図8に示す様な、タイミングベルト1aに張力を付与す
る為のオートテンショナを対象としている。
【0043】この第三実施例の場合、揺動部材46の基
部(図5の左部)に円筒部47を形成し、この円筒部4
7内に奥から順に、ダンパプレート48と軸方向カム機
構34とを設けている。そして、この内のダンパプレー
ト48と上記円筒部47の内面との間に、粘性流体を封
入する為の隙間空間32を設けている。
部(図5の左部)に円筒部47を形成し、この円筒部4
7内に奥から順に、ダンパプレート48と軸方向カム機
構34とを設けている。そして、この内のダンパプレー
ト48と上記円筒部47の内面との間に、粘性流体を封
入する為の隙間空間32を設けている。
【0044】上記揺動部材46の先端部外周面は、上記
円筒部47並びに固定軸18に対し偏心させて、テンシ
ョンプーリ4を枢支する為の枢軸としている。そして、
枢軸であるこの先端部外周面にテンションプーリ4を、
転がり軸受14を介して回転自在に支持している。
円筒部47並びに固定軸18に対し偏心させて、テンシ
ョンプーリ4を枢支する為の枢軸としている。そして、
枢軸であるこの先端部外周面にテンションプーリ4を、
転がり軸受14を介して回転自在に支持している。
【0045】又、上記円筒部47の周囲に設けた捩りコ
イルばね29の一端は揺動部材46に、他端はエンジン
のシリンダブロック前面(図示せず)に、それぞれ係止
する事で、上記円筒部47に、固定軸18を中心として
揺動する方向の弾力を付与している。尚、固定軸18の
基端部に形成したフランジ部49と円筒部47との間に
は滑り軸受50を設けて、上記揺動部材46の揺動が円
滑に行なわれる様にしている。
イルばね29の一端は揺動部材46に、他端はエンジン
のシリンダブロック前面(図示せず)に、それぞれ係止
する事で、上記円筒部47に、固定軸18を中心として
揺動する方向の弾力を付与している。尚、固定軸18の
基端部に形成したフランジ部49と円筒部47との間に
は滑り軸受50を設けて、上記揺動部材46の揺動が円
滑に行なわれる様にしている。
【0046】その他の構成及び作用は、前述の第一実施
例の場合と同様である為、同等部分には同一符合を付し
て、重複する説明を省略する。
例の場合と同様である為、同等部分には同一符合を付し
て、重複する説明を省略する。
【0047】次に、図6は本発明の第四実施例を示して
いる。本実施例の場合、粘性流体を封入した隙間空間3
2の一側(図6の右側)を、第一、第二のダンパプレー
ト51、52により仕切っている。即ち、前記第一実施
例に於けるダンパプレート30(図1)と同様に断面L
字形に形成され、固定軸18の周囲に回転及び軸方向に
亙る変位自在に支持された第一のダンパプレート51の
外周縁と揺動部材22の内周面との間には、第二のダン
パプレート52の外周縁部に形成された円筒部53を液
密に挿入して、この円筒部53と上記第一のダンパプレ
ート52とにより、上記隙間空間32の一側を仕切っ
て、常に一定の厚さ寸法を有する隙間空間32aを形成
している。
いる。本実施例の場合、粘性流体を封入した隙間空間3
2の一側(図6の右側)を、第一、第二のダンパプレー
ト51、52により仕切っている。即ち、前記第一実施
例に於けるダンパプレート30(図1)と同様に断面L
字形に形成され、固定軸18の周囲に回転及び軸方向に
亙る変位自在に支持された第一のダンパプレート51の
外周縁と揺動部材22の内周面との間には、第二のダン
パプレート52の外周縁部に形成された円筒部53を液
密に挿入して、この円筒部53と上記第一のダンパプレ
ート52とにより、上記隙間空間32の一側を仕切っ
て、常に一定の厚さ寸法を有する隙間空間32aを形成
している。
【0048】又、上記第二のダンパプレート52の内周
縁部を上記固定軸18の先端部に、回転不能に支持して
いる。上記円筒部53の端面と揺動部材22の側面との
間隔、即ち上記隙間空間32aの厚さは十分に狭くし
て、両面間に存在する粘性流体によって、或る程度のダ
ンパ性能を得られる様にしている。
縁部を上記固定軸18の先端部に、回転不能に支持して
いる。上記円筒部53の端面と揺動部材22の側面との
間隔、即ち上記隙間空間32aの厚さは十分に狭くし
て、両面間に存在する粘性流体によって、或る程度のダ
ンパ性能を得られる様にしている。
【0049】この様に構成される本実施例の場合、通常
は上記隙間空間32aがダンパ機能を発揮して、小さな
振動(動き)を吸収し、急激なベルトの張りに対して
は、前記カム面39と軌道面41との間で転動体37、
37が移動して、前記隙間空間32の厚さTが小さくな
り、ダンパ機能が増大して、上記ベルトの張りに対する
抗力が大きくなり、その振動(動き)を抑え付ける。
は上記隙間空間32aがダンパ機能を発揮して、小さな
振動(動き)を吸収し、急激なベルトの張りに対して
は、前記カム面39と軌道面41との間で転動体37、
37が移動して、前記隙間空間32の厚さTが小さくな
り、ダンパ機能が増大して、上記ベルトの張りに対する
抗力が大きくなり、その振動(動き)を抑え付ける。
【0050】その他の構成及び作用は、前述の第一実施
例と同様である為、同等部分には同一符合を付して、重
複する説明を省略する。
例と同様である為、同等部分には同一符合を付して、重
複する説明を省略する。
【0051】
【発明の効果】本発明のオートテンショナは、以上に述
べた通り構成され作用する為、補機駆動ベルト等のベル
トに弛みが発生するのを確実に防止すると共に、振動を
効果的に減衰して、このベルトの張力を常に最適な状態
に保持出来る。
べた通り構成され作用する為、補機駆動ベルト等のベル
トに弛みが発生するのを確実に防止すると共に、振動を
効果的に減衰して、このベルトの張力を常に最適な状態
に保持出来る。
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図2】軸方向カムと転動体とを図1の左方から見た
図。
図。
【図3】軸方向カム機構を図1の上方から見た図。
【図4】本発明の第二実施例を示す部分断面図。
【図5】本発明の第三実施例を示す断面図。
【図6】本発明の第四実施例を示す部分断面図。
【図7】オートテンショナを付設した補機の駆動機構を
示す正面図。
示す正面図。
【図8】オートテンショナを付設したエンジンのタイミ
ングベルト駆動機構を示す正面図。
ングベルト駆動機構を示す正面図。
【図9】従来のオートテンショナの1例を示す正面図。
【図10】従来のオートテンショナの別例を示す断面
図。
図。
1 ベルト 1a タイミングベルト 2 駆動プーリ 3 従動プーリ 4 テンションプーリ 5 固定軸 6 揺動部材 7 腕片 8 引っ張りばね 9 ボルト 10 基板 11 固定軸 12 揺動部材 13 枢軸 14 転がり軸受 15 Oリング 16 Oリング 17 隙間空間 18 固定軸 19 底板部 20 固定側ハウジング 21 凸部 22 揺動部材 23 基部 24 ケース 25 揺動側ハウジング 26 腕部 27 枢軸 28 スリーブ 29 捩りコイルばね 30 ダンパプレート 31 スリーブ 32 隙間空間 32a 隙間空間 33 シール材 34 軸方向カム機構 35 軸方向カム 36 軌道輪 37 転動体 38 傾斜面 39 カム面 40 座板 41 軌道面 42 段部 43 ダンピング調整間座 44 予圧ばね 45 間座 46 揺動部材 47 円筒部 48 ダンパプレート 49 フランジ部 50 滑り軸受 51 第一のダンパプレート 52 第二のダンパプレート 53 円筒部
Claims (1)
- 【請求項1】 固定軸と、この固定軸の周囲に揺動自在
に支持された揺動部材と、この揺動部材の一部に、上記
固定軸と平行に設けられた枢軸と、この枢軸に回転自在
に支承されたテンションプーリと、このテンションプー
リを張力を付与すべき部材に向けて押圧するばねと、上
記固定軸の周囲に回転及び軸方向の変位自在に支持され
たダンパプレートと、このダンパプレートと上記揺動部
材との間に設けられた隙間空間と、この隙間空間の両端
部を塞いだシール材と、上記隙間空間内に空隙を残した
状態で封入された粘性流体と、上記固定軸と上記ダンパ
プレートとの間に設けられた軸方向カム機構とを有し、
この軸方向カム機構は、円周方向に亙って傾斜した傾斜
面を含むカム面を有する円輪状の軸方向カムと、片面を
軌道面とした円輪状の軌道輪と、上記カム面と軌道面と
の間に挟持された複数の転動体とから成り、軸方向カム
と軌道輪との一方を上記固定軸に、他方を上記ダンパプ
レートに、それぞれ固定する事で、上記揺動部材がばね
の弾力に抗して揺動する場合に、上記隙間空間を狭くす
る機能を有するオートテンショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3148039A JP2949911B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | オートテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3148039A JP2949911B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | オートテンショナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04347042A JPH04347042A (ja) | 1992-12-02 |
JP2949911B2 true JP2949911B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=15443760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3148039A Expired - Fee Related JP2949911B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | オートテンショナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949911B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7588507B2 (en) | 2001-04-13 | 2009-09-15 | Unitta Company | Thin autotensioner |
US7273432B2 (en) * | 2004-01-06 | 2007-09-25 | Litens Automotive Gmbh | Belt tensioner |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP3148039A patent/JP2949911B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04347042A (ja) | 1992-12-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |