JP2949706B2 - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レジストパターンの形成方法に関する。
〔発明の概要〕 本発明は、レジストパターンの形成方法であり、原料
ガスを含む雰囲気中で被エッチング層に対して2方向か
ら斜めに荷電粒子線を照射して、上部が幅広で下部が幅
の狭いレジストパターンを形成した後、選択的に削られ
るようにエッチングすることにより、例えばリフトオフ
による所望の形状の半導体層を制御性良く形成すること
ができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
近年、半導体装置の微細構造を形成するためのホトリ
ソグラフィにおいて、従来の光の代りに電子ビームを用
いてレジストを所要ターンに形成する方法が採用されて
きている。即ち、この方法によれば、ネガ型レジスト層
を被エッチング層の全面に形成した後、エッチング層の
残すべき部分のみに選択的に電子ビームを照射して硬化
させ、この後現像して未露光部分のレジストを除去する
ことにより、レジストパターンを形成する。また、ポジ
型レジストを使用した場合には除去すべき部分のレジス
ト層のみ選択的に電子ビームを照射して可溶化し、この
後現像して所要のレジストパターンを形成する。しか
し、この電子ビームを用いたホトリソグラフィによれ
ば、レジストの塗布工程、電子ビームの照射工程及び現
像の3工程が必要になるため、製法上煩雑であり、且つ
歩留りが減少するという問題点がある。そこで、このよ
うな問題点も解決することができる方法として、例えば
アルキルナフタレンを原料ガスとして含む雰囲気中で基
板(又は被エッチング層)上に所要パターンに沿って電
子ビームを照射することにより、レジストを堆積して所
望のレジストパターンを形成する方法が提案されている
(特願昭62−299405参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した原料ガスを含む雰囲気中で電子ビームを照射
してレジストを堆積することにより、所要のレジストパ
ターンを形成し、このレジストパターンを使用してリフ
トオフにより所望の半導体層を形成しようとする場合、
レジストパターンが制御性良く除去されなければならな
いが、従来このための適当なエッチング方法がなかっ
た。
本発明は、上記問題点を解決することができるレジス
トパターンの形成方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るレジストパターン(8)の形成方法は、
原料ガスを含む雰囲気中で被エッチング層(2)上に被
エッチング層(2)に対して2方向から斜めに荷電粒子
線(7)を照射することにより、レジストを堆積して上
部が幅広で下部が幅の狭いパターンのレジストパターン
(8)を形成する工程と、このレジストパターン(8)
をマスクとして被エッチング層(2)をエッチングする
工程と、このレジストパターン(8)が選択的に削られ
る条件でエッチングする工程を有することを特徴とす
る。
レジストパターン(8)を選択的に削る、即ち等方性
エッチングすることは、圧力>(3×10/L)Pa、且つ電
力>0.3W/cm2の条件で反応性イオンエッチングすること
により可能である。但し、Lは電極間距離である。
〔作 用〕
課題を解決するための手段に従って第4図に示すよう
なレジストパターン(8)を形成した後、上記条件によ
りレジストパターン(8)に対して等方性エッチングを
施した場合の実施例を第3図に示す。この実施例におい
て使用した反応性イオンエッチング装置は、対向して配
された電極の面積が300cm2であり、電極間距離が10cmで
ある。そして、この装置内にCF4(CCl2F2等も使用でき
る)を5cc、真空度を低下させ、且つ反応イオンを散乱
させるためのHeを45cc封入し、300Wの電力を与えてエッ
チングを行なったものである。即ちこの場合、圧力は9P
aであり、電力密度は1W/cm2である。なお、この圧力を
装置に依らない一般式に書き換えると9×10(cm)/L
(cm)Paとなる。Lは電極間距離である。これらの条件
でレジストパターン(8)に対して反応性イオンエッチ
ングを施すと、高さH(曲線A)と共に、幅W(曲線
B)についても時間の経過と共に著しく減少していて、
等方的にエッチングされていることがわかる。
〔実施例〕
本発明をショットキー障壁型FETの製造に適用した場
合の実施例を説明する。
先ず、第1図Aに示すようにGaAs基板(1)の全面に
ショットキーメタルを蒸着してショットキーメタル層
(2)を形成する。
次に第1図Bに示すように、この基板(1)をレジス
トパターンを形成するための装置(第2図参照)内のサ
セプタ(3)上に配置し、原料ガス(4)としての例え
ばアルキルナフタレンガスを試料室(5)に供給しなが
ら基板(1)に対して2方向から電子ビーム(7)を照
射することにより、レジストを堆積してレジストパター
ン(8)を形成する。この照射の際、電子ビーム(7)
を傾けるか、或いは基板(1)を傾けることにより、電
子ビーム(7)の照射方向を異ならせて2回同様のビー
ム照射を行う。図示するように、形成後のレジストパタ
ーン(8)は、下部(8a)より上部(8b)の方の幅が広
くなっている。
なお、第2図で(9)は電子ビーム照射系、(10)は
収束レンズ、(11)はチェンバー(12)の排気系、(1
3)は試料室(5)の排気系、(14)は原料ガス(4)
の供給管である。
次に第1図Cに示すように、このレジストパターン
(8)をマスクにしてウェットエッチングを施すことに
より、ショットキーメタルを選択的に除去してゲート電
極(15)を形成する。
次に第1図Dに示すように、全面にオーミックメタル
を蒸着してオーミックメタル層(16)を形成することに
より、ソース電極(17)とドレイン電極(18)を形成す
る。
次に第1図Eに示すように、この基板(1)を反応性
イオンエッチング装置(図示せず)内に配置し、この中
にCF4を5cc、Heを45cc封入し、面積300cm2の対向する電
極間(距離は10cm)に300Wを与えてレジストパターン
(8)をエッチングすることにより、このレジストパタ
ーン(8)と共にこの上のオーミックメタル層(16)を
除去してゲート長が数百Å程度のショットキー障壁型の
GaAs FET(19)を得る。即ちこの場合、レジストパタ
ーン(8)を圧力9Pa、電力密度1W/cm2の条件で反応性
イオンエッチングしたことになる。
なお、上記実施例では本発明をショットキー障壁型FE
Tを製造する場合について説明したが、他の半導体装置
を製造する場合にも同様に適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、原料ガスを含む雰囲気中で被エッチ
ング層に対して2方向から斜めに荷電粒子線を照射する
ことにより、上部が幅広で下部が幅の狭いレジストパタ
ーンを形成した後、このレジストパターンによりエッチ
ングを行うことにより、例えばリフトオフによる所望の
半導体層をより微細なパターンに制御性良く形成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の工程図、第2図は本発明において使用
する装置の構成図、第3図は等方性エッチングを示すグ
ラフ、第4図はレジストパターンの断面図である。 (1)はGaAs基板、(2)はショットキーメタル層、
(4)は原料ガス、(7)は電子ビーム、(8)はレジ
ストパターンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料ガスを含む雰囲気中で被エッチング層
    上に該被エッチング層に対して2方向から斜めに荷電粒
    子線を照射することにより、レジストを堆積して上部が
    幅広で下部が幅の狭いパターンのレジストパターンを形
    成する工程と、 該レジストパターンをマスクとして上記被エッチング層
    をエッチングする工程と、 該レジストパターンが選択的に削られる条件でエッチン
    グする工程を有することを特徴とするレジストパターン
    の形成方法。
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