JP2949632B2 - 静電容量方式情報記録媒体用カーボンブラック及び同方式情報記録媒体 - Google Patents

静電容量方式情報記録媒体用カーボンブラック及び同方式情報記録媒体

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JP2949632B2 JP1605690A JP1605690A JP2949632B2 JP 2949632 B2 JP2949632 B2 JP 2949632B2 JP 1605690 A JP1605690 A JP 1605690A JP 1605690 A JP1605690 A JP 1605690A JP 2949632 B2 JP2949632 B2 JP 2949632B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、静電容量方式情報記録媒体、例えばビデオ
ディスクやディジタルオーディオディスク等の高密度の
情報記録媒体、特に情報信号を表面部の幾何学的形状の
変化として記録し、その記録された情報を、その表面を
相対的に走査する再生針の電極との間の静電容量が幾何
学的形状の変化に応じて変化することを利用して、情報
信号として再生する静電容量型ディスク等の製造に用い
るカーボンブラック、及びそのカーボンブラックを用い
た静電容量方式情報記録媒体に関するものである。
(従来技術) ビデオディスクやディジタルオーディオディスクなど
の静電容量方式情報記録媒体は、多量の導電性カーボン
ブラック粉末及び安定剤等の助剤をポリ塩化ビニルなど
の熱可塑性樹脂に混合分散して導電性樹脂組成物とし、
その導電性樹脂組成物を金型で加熱圧搾成形して製造さ
れる。
かかる静電容量方式情報記録媒体は、従来の溝型レコ
ードディスクと異なり、情報信号がディスク表面部に幾
何学的形状の変化として記録されており、その記録され
た表面を走査する再生針の電極との間の静電容量が幾何
学的形状の変化に応じて変化することを利用して、記録
された情報を再生信号として取り出すものであるので、
ディスク自体は十分な導電性を有する必要がある。
かかるディスクの導電性付与のために、前述のように
ディスクに成形する樹脂組成物中に多量のカーボンブラ
ックが添加・分散せしめられる。
したがって、かかる静電容量方式情報記録媒体の性能
は添加されるカーボンブラックの性質によるところが多
く、これまで性能向上の提案が数多くなされている。再
生時の雑音を低下させる目的で、例えば特開昭57−1725
54号公報には、平均粒径が20nm以下、ジブチルフタレー
ト吸油量(以下において、「DBP吸油量」という。)が2
00ml/100g以上のカーボンブラックを使用することによ
りS/N比の大きい静電容量方式情報記録媒体が提供でき
ることが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、粒径を小さくすると画質の向上は見ら
れるが、18nm以下になると画質の向上は頭打ちとなり、
さらに15nm以下になると画質が低下するという欠点があ
った。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究を行
った結果、特定範囲の比表面積と粒径を有するカーボン
ブラックの細孔容積を特定の値のものとすることにより
上記問題点が解決されることを見出し本発明に到達し
た。
すなわち、本発明の静電容量方式情報記録媒体用カー
ボンブラックは、N2吸着法による20Å以下の細孔容積が
0.25cc/g以上で、比表面積が1600m2/g以上で、かつ平均
粒子径が15nm以下であることを特徴とするものである。
また、本発明の静電容量方式情報記録媒体は、樹脂マ
トリックス中にN2吸着法による20Å以下の細孔容積が0.
25cc/g以上で、比表面積が1600m2/g以上で、かつ平均粒
子径が15nm以下であるカーボンブラックを分散せしめて
成形してなることを特徴とするものである。
本発明のカーボンブラックは、このようにN2吸着法に
よる20Å以下の細孔容積が0.25cc/g以上で、比表面積が
1600m2/g以上で、かつ平均粒径が15nm以下のものである
が、さらにDBP吸油量が300ml/100g以上のものとするの
が好ましい。
カーボンブラックのN2吸着法による20Å以下の細孔容
積が0.25cc/g以下になると、樹脂に配合した際の分散性
が悪くなるだけでなく、ビデオディスク等の成形用樹脂
組成物に熱安定性や表面滑性を付与せしめるために添加
されている液状添加物の吸着性能が低下し、記録媒体の
成形時の同添加物の浸出を効果的に防止できなくなる。
また、比表面積は1300m2/g以上であると一応の導電性
が得られるので、トラッキングエラーや再生信号が欠落
する等のトラブルは無くなるが、高画質を得るためには
少なくとも1600m2/gは必要である。
さらに、カーボンブラックの電子顕微鏡による個数平
均の粒径(本明細書では、「平均粒径」という)が大き
くなると記録媒体の導電性にむらができるので、繊細な
画質がえられずザラついた画像となるから、その平均粒
径が15nm以下のものを用いる。また、カーボンブラック
はDBP吸油量が300ml/100g以上のものを用いるのが望ま
しい。カーボンブラックのDBP吸油量が低すぎると、樹
脂マトリックスの導電むらを生じ、画質が低下し、さら
には再生不可能となる。DBP吸油量が高すぎると、カー
ボンブラックを樹脂マトリックス中に十分分散させるこ
とができないために樹脂組成物の粘性が増加し、精度の
高いディスクの成形が困難になる。
本発明のカーボンブラックにおけるような平均粒径15
nm以下で、かつ1600m2/g以上の比表面積を持つカーボン
ブラックは、特願平1−266292号明細書に記載の方法に
より有利に製造することができる。
すなわち、燃料と酸素含有ガスとを混合燃焼させて燃
焼高温ガス流を形成させる第1帯域と、引き続いて得ら
れた燃焼高温ガス流に並流及び/又は横方向から原料炭
化水素を導入してカーボンブラックを生成させる絞り部
を有する第2帯域と、第2帯域の下流部にあって、生成
カーボンブラックを賦活剤と接触させて賦活処理する第
3帯域とからなる帯域で反応させてカーボンブラックを
製造するに際し、カーボンブラックの基本形態が殆ど形
成された後の第2帯域の特定位置に液状水を導入するこ
とにより上記したカーボンブラックを容易に製造でき
る。その第2帯域はカーボンブラック生成時の燃焼高温
ガス流に活発な撹乱を与える絞り部を有していて、その
絞り部としては、単孔板、多孔板、ベンチュリー管等が
挙げられる。
液状水は、かかる第2帯域の絞り部と第3帯域との間
に導入される。液状水の導入位置が絞り部より上流にな
るとカーボンブラックの粒子やストラクチャーの形成を
妨げるので好ましくない。また、第3帯域に入ってから
液状水を導入すると細孔が大きくなり、所望の20Å以下
の細孔容積を多く形成できなくなる。
液状水の量は第2帯域に導入される燃焼高温ガス流量
に対して、標準状態(0℃、1気圧)の水蒸気量として
5〜50要領%の範囲が好ましい。その液状水の量が少な
すぎるとカーボンブラックの20Å以下の細孔容積の形成
が不十分になり、多すぎると第2帯域から第3帯域にわ
たる帯域の温度低下が著しくなり、高い比表面積を有す
るカーボンブラックが生成されにくくなる。
液状水の種類は特に限定されないが、高純度のカーボ
ンブラックを得るためには蒸留水、イオン交換精製水等
の純水が好ましい。液状水の導入方法はガス流に対し
て、同一方向であってもよいし、逆の方向であってもよ
く、さらに直角方向その他任意の方向から選択される。
さらに、第3帯域では賦活剤が導入される。賦活剤と
しては、液状水及び/又は水蒸気が用いられる。賦活剤
の量は、第2帯域から第3帯域に流入するガス量に対し
て標準状態(0℃、1気圧)の水蒸気量として5〜50容
量%が好ましい。また、賦活温度は賦活剤の導入点で12
00〜1800℃、好ましくは1300〜1650℃であり、賦活時間
は1秒以上、好ましくは1〜7秒とする。賦活されたカ
ーボンブラックは冷却水の噴霧により反応を停止させ
る。
かかる方法で製造されたカーボンブラックはさらに44
μm篩残分及びアルカリ土類金属分の要件を満足せしめ
るために精製を行うと好ましい。その精製方法として
は、例えば、特開昭61−89262号公報に記載された方法
が好ましい方法として挙げられる。該特開昭61−89262
号公報では、カーボンブラックを水又は希酸性の水中に
均一に分散させ、その分散液を超音波振動篩を通過さ
せ、その通過後のカーボンブラック懸濁液に有機溶剤
(例えばヘキサン、トルエン等)を添加して、有機溶剤
相と水相の2相形成させる。次いで、その両相を撹拌し
てカーボンブラックを水相から有機溶剤相の方へ移行さ
せたのち、有機溶剤相と水相とを分離し、有機溶剤相よ
り有機溶剤及び水を蒸発して除けば精製されたカーボン
ブラックが得られる。
このようにして、特願平1−266292号明細書に記載の
製造方法で製造されたカーボンブラックを、特開昭61−
89262号公報に記載された方法で精製することによっ
て、本発明のカーボンブラックとして好ましいものが得
られる。
次に、本発明の情報記録媒体用のマトリックス樹脂と
しては熱可塑性樹脂が用いられる。その具体的には、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニル−アクリレート共重合体、塩化ビニル−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、塩化ビニル−エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等の塩化ビニル共重合体の熱可塑性樹脂が挙
げられ、これらは単独で用いても併用してもよい。
このマトリックス樹脂には、ジブチルスズラウレー
ト、ジブチルスズマレート等のジブチルスズ系、オクチ
ルスズマレート等のオクチルスズ系等の安定剤、エステ
ルワックス、ステアリン酸等の滑剤、エポキシケレータ
等の安定助剤、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等の酸化防止
剤等が必要に応じて添加される。さらに、ディスク等の
表面潤滑性を付与するためのシリコーン系潤滑剤が配合
される。これらの配合剤の種類は特に限定されるもので
はなく上記の他に種々のものが使用できる。
本発明の情報記録媒体を製造するには、マトリックス
樹脂及びカーボンブラックに、上記したような安定剤、
安定助剤、酸化防止剤、滑剤、潤滑剤等を所定量加え、
さらにディスク表面の潤滑性を保持するために潤滑剤を
添加したものを、高剪断可能な撹拌機、例えばヘンシェ
ルミキサー等に入れて混合し、生成したコンパウンドを
ニーダー又はバンバリーミキサー等の混練機を用いて混
練してから造粒してペレットとする。次いで、得られた
ペレットを表面に情報信号の施された金型(スタンパ
ー)を取り付けた成形機に供給して、レプリカにより両
面情報記録を刻んだ成形体に成形する。樹脂組成物に配
合されるカーボンブラックの割合は、樹脂組成物に対し
て5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%である。
(実施例等) 次に、実施例及び比較例をあげてさらに詳細に説明す
るが、本発明はその実施例等によって限定されるもので
はない。
カーボンブラックの物性値は、以下の方法により測定
した。
(1)個数平均の一次粒径 電子顕微鏡で観察し統計計算により個数平均径及び標
準偏差(σY)を算出した。
(2)比表面積 BET法による。装置はソープトマチック(カルロエル
バ社製)を使用した。
(3)DBP吸収量 JIS K−6221−1982 A法に準拠して測定した。た
だし、サンプルは9gとした。
(4)20Å以下の細孔容積 分圧対吸着容量のカーブをもとに、Granston lnkley
式によって算出した。
(5)44μm篩上に残る粗粒分 JIS K−6221−1982 A法に準拠。
ただし、サンプルは1000gとした。
(6)灰分 JIS K−6221−1982 A法に準拠。
ただし、サンプルは20gとした。
また、情報記録媒体の物性は以下の方法で測定した。
(1)体積固有抵抗(導電率) 日本ゴム協会標準規格SRIS2301−1969に準拠して行っ
た。
(2)溶融粘度 高化式フローテスターを用い、JIS K−7210−1976
の流れ試験法に準拠して行った(180℃におけるズリ速
度10cm-1の流れ)。
(3)S/N(外周) 所定金型(テクニカルスタンパー)を圧縮成形機に取
り付け、所定枚数圧搾したディスクについて、外周部
(0′20″)に記録された信号(NTSC方式において50IR
Eグレー)のY−S/Nの値をシバソク社製ノイズメーター
925R/I型を用いて測定した。
(4)C/N(外周) 所定金型(テクニカルスタンパー)を圧縮成形機に取
り付け、所定枚数圧搾したディスクについて外周部
(0′00″)に記録された信号(NTSC方式において0IRE
ブラック)でのメインキャリアレベルとその近傍周波数
のノイズレベルとの差を算出した。
(5)分散性 ディスクからミクロトームにより1μm以下の薄片を
作成し、光学顕微鏡(400倍)で観察した。評価は1〜1
0の10段階で表した。
実施例1〜3 (カーボンブラックの製造) カーボンブラックは添付の第1図に示す構造を有する
カーボンブラック製造炉を用いて製造した。
第1帯域8に燃料として下記の第2表に示す組成の石
炭ガス及び燃焼用空気を第3表に示す各流量でノズル2
及びノズル3から供給し燃焼させ、得られた燃焼高温ガ
ス流中に原料油として下記の第1表に示す物性のクレオ
ソート油をノズル1から第3表に示す各流量でそれぞれ
供給し、さらに絞り部の下流部に第3表に示す条件で液
状水を導入して、第2帯域9でカーボンブラック粒子を
生成させた。次いで第2帯域9と第3帯域10との境でノ
ズル4から賦活剤として水蒸気を、ノズル7から補助燃
料(第2表に示す組成の石炭ガス)と空気をそれぞれ第
3表に示す各流量で導入して、第2帯域9で生成したカ
ーボンブラックを第3帯域10で第3表にそれぞれ示す賦
活温度及び賦活(滞留)時間の条件で保持して賦活処理
をした。
次いで、第3帯域10の後段においてノズル6から反応
停止用冷却水を噴霧して、反応を停止させると同時に生
成カーボンブラックを冷却したのち、バッグフィルター
でカーボンブラックを捕集した。反応停止用冷却水はカ
ーボンブラック製造炉出口における生成物温度が約500
℃になる量を噴霧した。
(カーボンブラックの精製) 得られた各カーボンブラックは、特開昭61−89262号
公報に記載の方法に従って灰分及び篩残分をコントロー
ルするための精製処理をした。
すなわち、各カーボンブラックを、まず水に4重量%
になるように混合し、強力に攪拌して粘度が50ポイズの
高濃度カーボンブラック水スラリーとした。次いで各ス
ラリーを2.5重量%に水で稀釈し、同濃度における平衡
粘度に達するまで攪拌し、次いで得られた各スラリーを
スラリーポンプを用いて濾過圧力0.2kg/cm2に昇圧し
て、発信振幅20μm、発振子と篩網間のクリアランスウ
3.0mm、篩目開き28μmに設定された超音波振動篩装置
に移送して、水不溶性固形異物の除去処理をした。
次いで、得られたカーボンブラック水スラリーに、有
機溶剤のヘキサンをカーボンブラック100gに対して300m
l加えて攪拌し、カーボンブラックをヘキサン相に移行
させると同時に造粒させた。得られたヘキサン含有のカ
ーボンブラックを水と分離し180℃のスチーム加熱乾燥
機で約5時間乾燥した。
得られた精製処理後の各カーボンブラックの物性は第
3表に示す通りであった。
比較例1〜4 カーボンブラックの製造及び精製 製造条件を第3表に示すように変更したほかは、実施
例1と同様の方法で製造及び精製を行った。
得られた各カーボンブラックの物性は、第3表に示す
とおりであった。
実施例4〜9及び比較例5〜8 実施例1、2及び3で得られたカーボンブラック、並
びに比較例1及び4のカーボンブラックをそれぞれ使用
し、下記の方法により情報記録媒体(ビデオディスク)
を製造した。
すなわち、平均重合度500のエチレンと酢酸ビニルと
の共重合体をグラフト成分として3.2重量%含有する、
該共重合体と塩化ビニルとのグラフト共重合体(徳山積
水工業株式会社 商品名 トセエースGK)100重量部
に、ジブチル錫メルカプト系安定剤(三共有機合成株式
会社 商品名 RES−1)5重量部、脂肪酸グリセリン
エステル系滑剤(理研ビタミン株式会社 商品名 RES
−210)2重量部、脂肪酸アルキルエステル系滑剤(花
王石鹸株式会社 商品名 RES−310)0.5重量部及びジ
メチルポリシロキサン(信越化学工業株式会社 商品名
RES−421)1.0重量部を0.2μmのフィルターを通して
添加し、ヘンシェルミキサーに入れ高速攪拌して110℃
まで昇温したのち、各カーボンブラックを第4表に示す
割合で配合し、再び110〜120℃まで昇温し、20分間ヘン
シェルミキサーで高温で高速攪拌したのち室温まで冷却
した。次いで得られた各コンパウンドを押し出し機(ブ
ス社製)を用いて充分に混練し造粒してペレットを得
た。各ペレットを50mm単軸押し出し機に入れ、シリンダ
ー温度150℃で予備成形品に成形してから、さらにスタ
ンパーを装着した圧縮成形機に供給して、各ビデオディ
スクに成形した。
得られたペレットの分散性や粘度さらに成形物(ビデ
オディスク)の導電性や画質(S/N,C/N)を評価し、そ
の結果を第4表にしめした。
(発明の効果) 本発明のカーボンブラックは、粒子径が小さい上に、
比表面積が大きく、さらに特定範囲の細孔容積を多く有
するので、静電容量方式記録媒体用の導電性材料として
優れた性能を発揮する。すなわち、静電容量方式記録媒
体に用いると、マトリックス樹脂との混練時の粘度がほ
とんど上昇せず生産性に優れ、S/NやC/Nに代表される画
質は従来のカーボンブラックに比較して非常に優れ鮮明
且つ繊細な再生画面が得られる。
さらに、樹脂マトリックスへのカーボンブラックの配
合量は、従来に比べ少ない配合量であるにもかかわらず
S/NやC/Nに代表される画質が大幅に改善され経済的にも
大きな効果を有している。
すなわち、本発明の静電容量方式記録媒体用カーボン
ブラック及び同方式記録媒体は、生産性、経済性及び性
能の面で優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カーボンブラックの製造炉の一例を示す縦断
面概略図である。図中の各符号はそれぞれ下記の通りで
ある。 1……原料油供給ノズル 2……燃料供給ノズル 3……酸素含有ガス供給ノズル 3……液状水導入ノズル 5……賦活剤導入ノズル 6……冷却水導入ノズル 7……補助加熱用高温ガス供給ノズル 8……第1帯域 9……第2帯域 10……第3帯域 11……煙道 12……絞り部からの距離 13……絞り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 敏明 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 辻田 公二 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 赤井 俊夫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−311567(JP,A) 特開 平2−311568(JP,A) 特開 昭63−117352(JP,A) 特開 昭57−200954(JP,A) 特開 昭60−197962(JP,A) 特開 昭61−252270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09C 1/48 - 1/60 G11B 9/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N2吸着法による20Å以下の細孔容積が0.25
    cc/g以上、比表面積が1600m2/g以上で、かつ平均粒子径
    が15nm以下であることを特徴とする静電容量方式情報記
    録媒体用カーボンブラック。
  2. 【請求項2】カーボンブラックのジブチルフタレート吸
    油量が300ml/100g以上である第1請求項記載の静電容量
    方式情報記録媒体用カーボンブラック。
  3. 【請求項3】樹脂マトリックス中に、N2吸着法による20
    Å以下の細孔容積が0.25cc/g以上で、比表面積が1600m2
    /g以上で、かつ平均粒子径が15nm以下であるカーボンブ
    ラックを分散せしめて成形してなることを特徴とする静
    電容量方式情報記録媒体。
  4. 【請求項4】カーボンブラックのジブチルフタレート吸
    油量が300ml/100g以上である第3請求項記載の静電容量
    方式情報記録媒体。
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