JP2949408B2 - 昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置 - Google Patents

昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置

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JP2949408B2
JP2949408B2 JP28404594A JP28404594A JP2949408B2 JP 2949408 B2 JP2949408 B2 JP 2949408B2 JP 28404594 A JP28404594 A JP 28404594A JP 28404594 A JP28404594 A JP 28404594A JP 2949408 B2 JP2949408 B2 JP 2949408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降ガイドポスト付吊
り具の落下防止装置に係り、更に詳しくは、吊り具の吊
下ワイヤが切断された際に、瞬時かつ確実に吊り具の落
下を防止できる昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天井クレーンの一種として、天井
に敷設されたレールに沿って横移動可能な吊り基台に、
吊下フックと昇降ガイドポストとを有する吊り具が昇降
可能に取り付けられ、吊り基台に搭載されたウインチの
ドラムを回転させることにより、吊り基台に固着された
イコライザシーブと、吊り具に固着された吊り具側シー
ブとに掛け渡されて、ドラムの両端部にそれぞれの端部
が固着された1本の吊下ワイヤを導出させたり巻き取っ
たりして、吊り具を昇降ガイドポストに沿って横揺れな
く昇降させるものが知られている。この天井クレーンの
使用に際しては、レールに沿って吊り基台を被吊下物の
受け取り位置まで移動させ、ウインチのドラムに巻回さ
れた吊下ワイヤを導出させて吊り具を所定位置まで下降
させ、それから吊り具の吊下フックにより被吊下物を掛
止し、次いでドラムに吊下ワイヤを巻き取って吊り具を
上昇させ、その後、レールに沿って吊り基台を被吊下物
の受け渡し位置まで移動させて、吊り具を下降させた
後、吊下フックから被吊下物を受け渡す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術の天井クレーンでは、通常、吊り具の落下防止手
段として、昇降ガイドポストの上端部に鍔状の突出部を
有するリミットストッパが固着されているだけであるの
で、例えば吊り具の移動中に、仮に吊下ワイヤが切れた
場合には、重量の大きい吊り具が急降下し、吊下された
被吊下物を振り落としたり、吊り具の移動路の床上に配
置された設備を壊すなどの虞れがあった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、吊り具の吊下ワイヤが切断された際に、瞬時かつ確
実に吊り具の落下を防止できる昇降ガイドポスト付吊り
具の落下防止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置は、被
吊下物の吊下フックを有して、吊り基台に昇降ガイドポ
ストを介して昇降可能に取り付けられ、吊下ワイヤの引
回し経路の途中に、吊り具に固着された吊り具側シーブ
および前記吊り基台に固着されたイコライザシーブが配
置され、ウインチのドラムに両端が固着された前記吊下
ワイヤの導出や巻き取りにより前記吊り具を昇降させる
昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置であって、前
記昇降ガイドポストの側面に圧接可能な摩擦ストッパ
と、前記昇降ガイドポストの側面側に形成されたストッ
パ穴に抜き差し可能な差し込みストッパと、前記吊り基
台に取り付けられて、前記摩擦ストッパおよび前記差し
込みストッパを弾性部材の付勢力により作動させるスト
ッパ作動手段と、前記弾性部材の圧縮状態を解除可能に
保持するストッパ作動入力部材と、前記吊下ワイヤの吊
り具側シーブおよびイコライザシーブ間の部分に一端部
が連結されて、弾性部材圧縮位置にある前記ストッパ作
動入力部材を離脱可能に掛止するワイヤ切れ検知部材と
を備えるように構成されている。
【0006】また、請求項2記載の昇降ガイドポスト付
吊り具の落下防止装置は、請求項1記載の昇降ガイドポ
スト付吊り具の落下防止装置において、前記吊り基台が
レールに沿って移動可能な移動台車であるように構成さ
れている。
【0007】さらに、請求項3記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置は、請求項1または2記載の昇
降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置において、前記
摩擦ストッパが、周面に滑り止め加工されたカムローラ
で、前記差し込みストッパが、押し込みバネの付勢力に
より先端部を前記ストッパ穴に差し込み可能なピンスト
ッパであるように構成されている。
【0008】さらにまた、請求項4記載の昇降ガイドポ
スト付吊り具の落下防止装置は、請求項3記載の昇降ガ
イドポスト付吊り具の落下防止装置において、前記スト
ッパ作動手段が、前記吊り基台に固着されたベース部材
に、前記弾性部材により上方付勢状態で取り付けられ、
しかも前記ストッパ作動入力部材が連結された昇降板
と、前記ピンストッパを前記ストッパ穴に押し込む押し
込みバネと、該押し込みバネのバネ収縮位置まで押し込
まれた前記ピンストッパを掛止する抜き取り可能なピン
掛止部材と、前記昇降板に一端部が固着されて、他端部
が前記カムローラに連結された第1の出力子と、前記昇
降板に一端部が固着されて、他端部が前記ピン掛止部材
に連結された第2の出力子とを有するように構成されて
いる。
【0009】そして、請求項5記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置は、請求項1〜4のうち何れか
1項記載の昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置に
おいて、前記ワイヤ切れ検知部材と前記吊下ワイヤと
が、可撓性連結部材により所定の弛み状態で連結される
ように構成されている。
【0010】そして、請求項6記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置は、請求項1〜5のうち何れか
1項記載の昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置に
おいて、前記ストッパ作動入力部材がワイヤであるよう
に構成されている。
【0011】また、請求項7記載の昇降ガイドポスト付
吊り具の落下防止装置は、請求項1〜6のうち何れか1
項記載の昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置にお
いて、前記吊り具には昇降ガイドポストが2本取り付け
られ、前記吊り基台の各昇降ガイドポスト側に前記スト
ッパ作動手段が取り付けられ、該各ストッパ作動手段の
ストッパ作動入力部材どうしを対向させて、該対向部分
を前記ワイヤ切れ検知部材を介して、前記吊り基台側に
離脱可能に掛止させるように構成されている。
【0012】
【作用】請求項1〜7記載の昇降ガイドポスト付吊り具
の落下防止装置において、吊下フックにより被吊下物を
掛止した吊り具は、ウインチのドラムに巻回された吊下
ワイヤを巻き取ることにより、昇降ガイドポストに沿っ
て、横揺れなく所定位置まで引き上げられる。この吊り
具の引き上げ時(昇降途中をも含む)で、吊下ワイヤが
切断された場合には、ワイヤ切断による吊り具の落下に
伴って、ウインチ運転時にはほとんど停止状態の吊下ワ
イヤの吊り具側シーブおよびイコライザシーブ間の部分
が上方または下方へ引っ張られ、この部分に連結された
ワイヤ切れ検知部材がストッパ作動入力部材から離脱し
て、ストッパ作動入力部材により圧縮保持されていた弾
性部材が伸長することによりストッパ作動手段が作動
し、第1に摩擦ストッパが昇降ガイドポストの側面に圧
接されて吊り具の落下にブレーキがかかると共に、第2
に差し込みストッパが昇降ガイドポストの側面側に形成
されたストッパ穴に差し込まれて完全に落下が停止す
る。
【0013】特に、請求項3記載の昇降ガイドポスト付
吊り具の落下防止装置は、ストッパ作動手段によりカム
ローラが回転し、その一部が昇降ガイドポストの側面に
圧接されて吊り具の落下にブレーキがかかるが、この
際、カムローラの周面は滑り止め加工されているので、
摩擦力が増大して吊り具のブレーキ効果が向上する。ま
た、ストッパ作動手段が作動して、押し込みバネの付勢
力によりピンストッパがストッパ穴に瞬時に差し込まれ
るので、ピンストッパのワイヤ切断に対する反応性が向
上する。
【0014】また、請求項4記載の昇降ガイドポスト付
吊り具の落下防止装置は、ワイヤ切断に伴って、吊下ワ
イヤに連結されたワイヤ切れ検知部材がストッパ作動入
力部材から離脱し、弾性部材圧縮位置にあったストッパ
作動入力部材により圧縮保持されていた弾性部材が伸長
し、昇降板が押し上げられると、第1、2の出力子が可
動する。このうち、第1の出力子によりカムローラが回
転して昇降ガイドポストに圧接され、また第2の出力子
によりピン掛止部材が抜き取られてバネ収縮位置まで押
し込まれていたピンストッパが、押し込みバネによりス
トッパ穴に差し込まれる。
【0015】さらに、請求項5記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置は、理論上、ウインチ運転時に
ほとんど停止状態となる吊下ワイヤの吊り具側シーブお
よびイコライザシーブ間の部分に、例えばワイヤの伸び
などにより若干の移動があっても、ワイヤ切れ検知部材
と吊下ワイヤとが、可撓性連結部材により所定の弛み状
態で連結されているので、その移動時に誤作動して、ワ
イヤ切れ検知部材がストッパ作動入力部材から離脱する
虞れがない。
【0016】そして、請求項7記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置は、ワイヤ切断されると、ワイ
ヤ切れ検知部材が、それぞれのストッパ作動手段のスト
ッパ作動入力部材から同時に離脱するので、両昇降ガイ
ドポスト側の摩擦ストッパおよび差し込みストッパを同
時に作動させる。
【0017】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。なお、説明の都合上、昇降ガイドポスト付吊り具の
移動方向をX方向、それに直交する方向をY方向、上下
方向をZ方向とする。ここに、図1は本発明の一実施例
に係る昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置が適用
された昇降ガイドポスト付吊り具の要部拡大正面図、図
2は同使用状態の側面図、図3は同使用状態の拡大正面
図、図4は同平面図、図5は同拡大側面図、図6は図3
のS6−S6断面図、図7は同要部拡大平面図、図8は
ストッパ作動手段の拡大平面図、図9はストッパ作動手
段の拡大断面図、図10は摩擦ストッパの要部拡大平面
図、図11は差し込みストッパの拡大断面図、図12は
ストッパ穴の部分拡大正面図、図13はワイヤ切れ検知
部材の作動状態を示す要部拡大側面図、図14はワイヤ
切れ検知部材の作動状態を示す要部拡大平面図、図15
はストッパ作動入力部材の要部拡大断面図である。
【0018】図2、3に示すように、本発明の一実施例
に係る昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置10が
適用された昇降ガイドポスト付吊り具(以下、吊り具と
いう)11は、圧延設備のコイル圧延機から組替え台車
12により組替えステージ13まで取り出された使用済
みの圧延ローラ14を、ローラ研磨装置15が配備され
た研磨ステージ16へ搬送する搬送経路上に、吊り基台
の一例である移動台車17により移動可能に配備されて
いる。組替えステージ13と研磨ステージ16とを結ぶ
X方向のライン上には、圧延ローラ14を待機させる上
下2段の載置装置18が配置されており、これらの上方
には、架台19aにより下方支持された一対の横長なラ
ンウエイガーダ19が、互いに所定間隔をあけて配置さ
れている。両ランウエイガーダ19の対向側の縁部に
は、両端部にストッパ20aが配置されたX方向へ延び
るレール20が、ランウエイガーダ19のほぼ全長にわ
たって設けられている。
【0019】図4に示すように、移動台車17は、駆動
モータ17aの出力を、減速機17bを介して、移動台
車17の一端部に軸着されたY方向へ延びる駆動軸17
cへ伝達し、これにより駆動軸17cの両端部に固着さ
れた駆動車輪17dを回転させることによりレール20
上をX方向へ移動する。なお、移動台車17の他端部に
は一対の従動車輪17eが軸着されており、その他、移
動台車17には、レール20からの脱輪防止用のガイド
ローラ17fや、駆動軸17cに装着されたディスクブ
レーキ17gが配備されている。また、移動台車17に
は、図1、7に示すように、平面視して長方形の一対の
昇降孔21が所定間隔をあけて形成されており、昇降孔
21の形成部には、移動台車17の表面および裏面にそ
れぞれ4個ずつ配置されたガイドローラ22が、取り付
けケース台22aおよび台部22bを介して取り付けら
れている。さらに、移動台車17の中央部には、昇降孔
21どうしを結ぶラインと直交する方向へ軸芯方向が向
けられたウインチ24のドラム25が取り付けられてお
り、ドラム25の外周部の一側部下方に、取り付け冶具
26aを介してイコライザシーブ26が固着されてい
る。なお、各取り付けケース台22aは、図8に示すよ
うに、位置調整できる長穴構造22cを介しているの
で、ガイドローラ22の昇降ガイドポスト27への当接
状態を調整できる。次に、図1、3〜6を参照して、吊
り具11を詳細に説明する。
【0020】図1、3、4、6に示すように、吊り具1
1はY方向へ向かって横長な枠体フレームであり、その
両端部上には、前記ガイドローラ22を介して、移動台
車17の昇降孔21に昇降可能に挿入された昇降ガイド
ポスト27が垂直に延びている。吊り具11の中央部上
には、軸芯方向をドラム25の軸芯方向に揃え、しかも
ベアリング構造により各々独立して回転できるようにシ
ーブ軸28に装着された一対の吊り具側シーブ29が固
着されている。ドラム25の一側部に巻回された吊下ワ
イヤ30は下方へ引き回されて、一方の吊り具側シーブ
29に掛けられた後、上方のイコライザシーブ26に掛
けわたされてから再び下方へ引き戻され、次いで他方の
吊り具側シーブ29に巻き付けられた後、上方へ引き回
されてドラム25の他側部に固着されている。
【0021】従って、図4に示すように、移動台車17
上の電動モータ31の回転軸を回転させて、電磁ブレー
キ32やギヤボックス33を介してドラム25を回転さ
せることにより、吊下ワイヤ30が導出または巻き戻さ
れ、これによりイコライザシーブ26と両吊り具側シー
ブ29との間の吊下ワイヤ30は略停止状態であるにも
かかわらず、移動台車17の下方に吊下された吊り具1
1が、横揺れなく昇降ガイドポスト27に沿って垂直方
向へ昇降する。
【0022】図3、5に示すように、吊り具11の長幅
方向の両端部の下部中央部には、被吊下物の一例である
2本の圧延ローラ14の両端部を一度に掬い取る吊下フ
ック34が、リニヤガイド35を有する水平拡縮機構3
6により、互いに接離可能に取り付けられている。吊り
具11の下部の両側に設けられた一対の電動シリンダ3
7のロッド38を出し入れさせることにより、リニヤガ
イド35を介して両吊下フック34が互いに接離するよ
うに移動し、圧延ローラ14の両端部を掛止したり掛止
解除する。
【0023】なお、図3の部分拡大断面図に示すよう
に、吊下フック34には、ピン39を中心に回動して圧
延ローラ14の掛止状態を確認するスイッチ板40が軸
着されている。また、吊下フック34の内面には、スイ
ッチ板40の中間部の貫通孔に遊挿された回動幅規制用
のボルト41が突出状態で固着されており、スイッチ板
40は、ボルト41に挿通されたスプリングにより、常
時、吊り具内側へ付勢されている。電動シリンダ37に
より、吊下フック34が圧延ローラ14側へ移動して行
くと、圧延ローラ14の端部がスイッチ板40へ当接
し、その後、スイッチ板40は押し込まれて、スプリン
グの圧縮を伴いながらピン39を中心に吊り具外側へ回
動し、吊下フック34の下部内面に取り付けられたリミ
ットスイッチ42により、電動シリンダ37が停止され
て、吊下フック34の移動が止まる。なお、それから圧
延ローラ14はウインチ24によって吊り具11が上昇
することにより引き上げられる。次に、図1、7〜15
を参照して、前記昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止
装置(以下、落下防止装置)10を詳細に説明する。
【0024】図1、7に示すように、落下防止装置10
は、移動台車17の前記昇降孔21の形成部の対向側に
それぞれ取り付けられており、吊下ワイヤ30の切断時
に、摩擦ストッパの一例であるカムローラ43を昇降ガ
イドポスト27に圧接させたり、差し込みストッパの一
例であるピンストッパ44を、昇降ガイドポスト27に
設けられたストッパ穴45に差し込むストッパ作動手段
46を有している。カムローラ43およびピンストッパ
44は後述するとして、まずストッパ作動手段46の構
成を具体的に説明する。
【0025】図8、9に示すように、両昇降ガイドポス
ト27の対向側に配置された取り付けケース台22a上
に、舌片状の突出部に凹部47が形成された肉厚なベー
ス部材48が取り付けられており、ベース部材48の上
方に、弾性部材の一例である2個のスプリング49を介
して上方付勢された平面視して横L字形の昇降板50
が、昇降可能に取り付けられている。すなわち、それぞ
れスプリング49が挿着された比較的細い2個のガイド
ロッド51の一端部が、ベース部材48の凹部47の両
側部に固着されて上方へ延びており、両ガイドロッド5
1が、昇降板50の長尺部の中央部両側に形成された一
対の貫通孔52に遊挿されている。両ガイドロッド51
のネジ切りされた先端部には、昇降板50の最上位置を
規制するナット53が螺合されている。
【0026】また、昇降板50の長尺部の中央部には貫
通孔54が形成されており、貫通孔54に遊挿された長
尺な入力ロッド55が、ベース部材48の凹部47の中
央部に形成された貫通孔48aを遊挿状態で通過して下
方へ延びている。なお、入力ロッド55の下端にはスト
ッパ作動入力部材の一例である入力ワイヤ56が連結さ
れている。また、入力ロッド55のネジ切りされた先端
部には、スプリング49による入力ワイヤ56の張力状
態を調整するナット57が螺合されている。ベース部材
48の凹部47の形成部両側には、比較的大径なスライ
ドロッド58が上方へ立設されており、両スライドロッ
ド58に対応するスライドリング59が、昇降板50の
長尺部の所定位置に取り付けられている。入力ロッド5
5の下方への引っ張り力を強めたり弱めたりすると、ガ
イドロッド51に螺合されたナット53までの高さの範
囲で、スプリング49により上方付勢された昇降板50
が、スライドロッド58に沿って垂直方向へ昇降する。
【0027】図8〜10に示すように、昇降板50の屈
曲部には、下方配置されたカムローラ43側へ延びる第
1の出力子の一例である長尺な第1の出力ロッド60
が、ダブルナット構造61により高さ調整可能に取り付
けられており、また図8、11に示すように、昇降板5
0の短尺部の先端部にピンストッパ44側へ延びる第2
の出力子とピン掛止部材とを兼務した短尺な第2の出力
ロッド62が、ダブルナット構造63により高さ調整可
能に取り付けられている。以下、図1、8〜12を参照
して、カムローラ43およびピンストッパ44を詳細に
説明する。
【0028】図9、10に示すように、カムローラ43
は、それぞれの落下防止装置10側のガイドローラ22
を両側から挟むように一対ずつ配置されており、各々ガ
イドローラ22と同一回動軸22dに固着されている。
カムローラ43は、周面に滑り止め加工が施され、カム
ローラ43の上部には、昇降ガイドポスト27の昇降孔
21の対向側面の中央部に、略全長にわたって取り付け
られた押し当て板64に押接される凸部43aが一体的
に形成されている。また、両カムローラ43の入力ロッ
ド55側の側部には、突出部65が一体形成されてお
り、これらの突出部65間に介在された連結部65a
に、第1の出力ロッド60の下端部が軸着されている。
昇降板50が昇降すると、第1の出力ロッド60が上下
動してカムローラ43が回動軸22dを中心に回動し、
凸部43aが押し当て板64に接離される。
【0029】図1、8、11に示すように、ピンストッ
パ44は、ベース部材48の一側部のY方向の両側面を
貫通させて形成された孔部66に収納されている。孔部
66の外側の開口部には、ピンストッパ44を両昇降ガ
イドポスト27側へ押し出す押し込みバネの一例である
スプリング67を収納したキャップ68が取り付けられ
ており、ピンストッパ44の元部側の端面には、キャッ
プ68の中央部に形成された貫通孔69より外方へ突出
する引き戻しロッド70の元部が固着されている。昇降
ガイドポスト27の落下防止装置10側の面の一側部に
は、図12に示すように、長穴状のストッパ穴45が垂
直方向に向かって一定ピッチで形成された縦長の穴プレ
ート71が固着されている。また、ピンストッパ44の
比較的大径な元部側の周面には、全周にかけて掛止溝7
2が形成されており、この掛止溝72に、ベース部材4
8に形成された貫通孔48bを介して、昇降板50から
延びた第2の出力ロッド62の下端部が、離脱可能に掛
止されている。昇降板50が上昇すると、第2の出力ロ
ッド62が引き上げられて、スプリング67の付勢力に
より、ピンストッパ44の先端部がストッパ穴45に差
し込まれる。次に、図1、13〜15を参照して、吊下
ワイヤ30の切断検知構造を詳細に説明する。
【0030】図1、13、14に示すように、吊下ワイ
ヤ30の吊り具側シーブ29およびイコライザシーブ2
6間の部分には、ピンにより2枚の取り付け金具73が
挟み付けられており、取り付け金具73の一端部には、
ピン74を介して可撓性連結部材の一例であるチェーン
75が連結されている。チェーン75の先端には、入力
ワイヤ56を離脱可能に掛止するワイヤ切れ検知部材の
一例であるU字ピン82が連結されている。一方、両ス
トッパ作動手段46の入力ロッド55から下方へ引かれ
た入力ワイヤ56は、移動台車17の下部の各落下防止
装置10側にある台部22bに固着されたプーリ76を
介して、それぞれ前記取り付け金具73側へ引き回され
る。移動台車17のイコライザシーブ26の取り付け部
の下部には、取り付けプレート77が固着されており、
取り付けプレート77に、一対の支持板78を介して、
回動体79が軸支されている。回動体79には、両端面
を貫通して断面長穴状のワイヤ挿入孔80が形成されて
おり、回動体79の周面には、直径方向へ延びる平行な
2本の貫通孔81が形成されている。
【0031】それぞれの入力ワイヤ56の先端部が、回
動体79の両端面の開口部からワイヤ挿入孔80内に挿
入され、また回動体79の両貫通孔81に、U字ピン8
2が挿着されることにより、回動体79内において、両
入力ワイヤ56が対向状態でU字ピン82に掛止される
(図14、15参照)。このとき、両入力ワイヤ56
は、ストッパ作動手段46のスプリング49が押し縮め
られて昇降板50が引き下げられた弾性部材圧縮位置に
ある。なお、チェーン75はU字ピン82を貫通孔81
に挿入した状態で、若干弛みを持たせている。図13に
示すように、吊下ワイヤ30が切れると、通常のウイン
チ運転時にはほとんど停止状態の吊下ワイヤ30の吊り
具側シーブ29およびイコライザシーブ26間の部分
が、上方または下方へ移動し、チェーン75が引っ張ら
れて回動体79が同方向へ回動され、U字ピン82が回
動体79の貫通孔81から抜き取られる。これにより、
スプリング49により所定のテンションで引っ張られて
いた入力ワイヤ56が引き戻されて、昇降板50が上昇
する。
【0032】図2において、符号15aは圧延ローラ1
4の仮置き場、符号83は圧延ローラ14をローラ研磨
装置15側へ移送する際に使用される第1の移載機、符
号84は圧延ローラ14を圧延機側へ移送する際に使用
される第2の移載機である。
【0033】続いて、本発明の一実施例に係る昇降ガイ
ドポスト付吊り具の落下防止装置10の動作を説明す
る。図2に示すように、図外の圧延機から組替え台車1
2により組替えステージ13まで取り出された一対の圧
延ローラ14は、一旦、第1の移載機83に受け渡さ
れ、その後、第1の移載機83上へ移動台車17が移動
し、そこでウインチ24により吊り具11を下降させ
て、吊下フック34により各圧延ローラ14の両端部を
掛止し、それから吊り具11を上昇させた後、移動台車
17を移動させて、ローラ研磨装置15の仮置き場15
aか、載置装置18の所定位置に載置する。
【0034】仮置き場15aに載置された圧延ローラ1
4は、所定順序でローラ研磨装置15の研磨部へ送られ
てローラ周面が研磨され、研磨後の圧延ローラ14は、
仮置き場15aへ戻された後、吊り具11により組替え
ステージ13へ引き戻され、それから第2の移載機8
4、次いで組替え台車12へ移載されて図外の圧延機へ
送られる。なお、載置装置18に載置された圧延ローラ
14は、適宜時期に、吊り具11により仮置き場15a
へ移された後、研磨部で研磨される。
【0035】吊り具11の引き上げ時(昇降途中を含
む)に、吊下ワイヤ30が切断された場合、吊下ワイヤ
30の切断による吊り具11の落下に伴って、ウインチ
24運転時にはほとんど停止状態の吊下ワイヤ30の吊
り具側シーブ29およびイコライザシーブ26間の部分
が上方へ引っ張られる(切断箇所によっては下方へ引っ
張られる場合もある)。これにより、図13に示すよう
に、チェーン75は斜め上方へ引き上げられ、U字ピン
82が持ち上げられて回動体79が上方へ回動しなが
ら、U字ピン82が回動体79の貫通孔81から抜き取
られる。従って、両入力ワイヤ56がU字ピン82によ
り掛止される弾性部材圧縮位置に保持されていた両入力
ワイヤ56の掛止状態が解除され、両ストッパ作動手段
46の圧縮されていたスプリング49の付勢力により、
それぞれの入力ワイヤ56が引き戻されると共に、各昇
降板50がスライドロッド58に沿って上昇する。
【0036】この昇降板50の上昇に伴って、第1、2
の出力ロッド60、62が引き上げられ、図9に示すよ
うに、カムローラ43が回動軸22dを中心に回動し、
凸部43aが昇降ガイドポスト27の押し当て板64に
押し当てられて、吊り具11の落下にブレーキがかかる
一方、図11に示すように、第2の出力ロッド62によ
るピンストッパ44の掛止状態が解除されて、スプリン
グ67によりピンストッパ44の先端部が、穴プレート
71のストッパ穴45の何れかに押し込まれて吊り具1
1の落下が完全に停止される。なお、カムローラ43の
周面には滑り止め加工が施されているので、凸部43a
を押し当て板64へ押し当てた際の摩擦力が増大し、吊
り具11のブレーキ効果を向上できる。
【0037】このように、吊り具11が上昇状態にあっ
て吊下ワイヤ30が切断された場合に、U字ピン82に
より弾性部材圧縮位置にある入力ワイヤ56の掛止状態
を解除してストッパ作動手段46を作動させ、吊り具1
1のカムローラ43によるブレーキと、ピンストッパ4
4による完全ロックとを行なうようにしたので、従来の
昇降ガイドポストの上端部にリミットストッパが固着さ
れただけのものでは、ワイヤ切れの際に略昇降ガイドポ
ストの長さ分だけ落下していたが、本手段では落下が始
まる当初において、瞬時かつ確実に吊り具11の落下を
防止できる。また、ピンストッパ44を、スプリング6
7の付勢力によりストッパ穴45へ差し込むようにした
ので、吊下ワイヤ30の切断に対するピンストッパ44
の反応性を向上できる。
【0038】さらに、吊下ワイヤ30が切断されると、
U字ピン82が、それぞれのストッパ作動手段46の入
力ワイヤ56から同時に離脱される構造としたので、そ
れぞれの昇降ガイドポスト27に配置された落下防止装
置10のカムローラ43およびピンストッパ44を、同
一タイミングで作動できる。さらにまた、昇降ガイドポ
スト27の落下防止装置10側の面に、長穴状のストッ
パ穴45を垂直方向に向かって多数個形成させたので、
吊り具11の引き上げ位置だけでなく、昇降中のどの高
さ位置で吊下ワイヤ30が切れても、ピンストッパ44
を何れかのストッパ穴45に差し込んで、吊り具11の
完全ロックができる。ところで、ウインチ24運転時に
は、ほとんど停止状態であるはずの吊下ワイヤ30の吊
り具側シーブ29とイコライザシーブ26と間の部分
に、吊下ワイヤ30の伸びなどを原因として若干の引き
上げや引き下げが生じるが、実施例では、U字ピン82
と吊下ワイヤ30とを、所定の弛み状態のチェーン75
により連結しているので、この吊下ワイヤ30の部分に
若干引っ張り力が加わっても誤作動は起きない。
【0039】以上、本発明を説明したが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲での設計などの変更があっても本発明に含まれ
る。例えば、実施例では、本発明を圧延機の使用済み圧
延ローラを、ローラ研磨装置へ搬送する吊り具に適用し
たが、これに限定しなくても、その他、昇降ガイドポス
トおよびイコライザシーブを有する吊り具であれば、移
動機構の有無に係わらず、どのような品種の被吊下物を
吊下する吊り具にも採用できる。
【0040】また、実施例では、吊り具のそれぞれの昇
降ガイドポストに本発明の落下防止装置を配備させた
が、これに限定しなくても、複数の昇降ガイドポストが
あった場合には、少なくとも1つの昇降ガイドポストに
落下防止装置を取り付けておけばよい。さらに、実施例
では、摩擦ストッパとしてカムローラを採用したが、こ
れに限定しなくても、例えば他のどのような摩擦ストッ
パでもよい。
【0041】さらにまた、実施例では、差し込みストッ
パとしてピンストッパを採用したが、これに限定しなく
ても、昇降ガイドポスト側に設けられたストッパ穴に差
し込み可能なものであれば、どのような差し込みストッ
パでもよい。そして、ストッパ作動手段は、実施例のも
のに限定しなくても、摩擦ストッパや差し込みストッパ
を弾性部材の付勢力により作動できれば、その他どのよ
うな構造のものでもよい。また、実施例では、弾性部材
の圧縮状態を解除可能に保持するストッパ作動入力部材
としてワイヤを示したが、これに限定しなくても、板部
材、棒部材、チェーン、ロープなどその他どのようなス
トッパ作動入力部材でもよい。
【0042】さらに、実施例では、吊下ワイヤのワイヤ
切れの検知方法として、一対の昇降ガイドポストに配備
された落下防止装置から各々延びたストッパ作動入力部
材を、離脱可能な1個のワイヤ切れ検知部材により一連
に掛止するようにしたが、これに限定しなくても、各々
別個のワイヤ切れ検知部材によりストッパ作動入力部材
を掛止するようにしてもよい。さらにまた、実施例で
は、吊り基台として、レールに沿って移動可能な移動台
車を採用したが、これに限定しなくても、固定式の吊り
基台でもよい。さらにまた、実施例では、昇降ガイドポ
ストの落下防止装置側の面に、長穴状のストッパ穴を垂
直方向に向かって多数個形成させたが、これに限定しな
くても、例えば吊り具の最大引き上げ位置に1個だけと
いうように、任意個数形成させてもよい。
【0043】そして、実施例では、摩擦ストッパの周面
に滑り止め加工を施したが、これに限定しなくても、滑
り止めのない摩擦ストッパでもよい。また、実施例で
は、ワイヤ切れ検知部材と吊下ワイヤとを連結する部材
としてチェーンを採用したが、これに限定しなくても、
例えばワイヤ、ロープ、チェーンなどの他の可撓性連結
部材でもよい。さらに、安全性を向上させるために、昇
降ガイドポストの先端部に、キャップ状のリミットスト
ッパを設けるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1〜7記載の昇降ガイドポスト付
吊り具の落下防止装置は、このように吊り具が引き上げ
状態(昇降途中も含む)でワイヤ切断された場合に、ワ
イヤ切れ検知部材により弾性部材圧縮位置にあるストッ
パ作動入力部材の掛止状態を解除してストッパ作動手段
を作動させ、吊り具の摩擦ストッパによるブレーキと、
差し込みストッパによる完全ロックとを行なうようにし
たので、瞬時かつ確実に吊り具の落下を防止できる。
【0045】特に、請求項3記載の昇降ガイドポスト付
吊り具の落下防止装置では、摩擦ストッパとして、周面
に滑り止め加工されたカムローラを採用しているので、
昇降ガイドポスト側に押接された際の摩擦力が増大して
吊り具のブレーキ効果が向上する。また、ピンストッパ
が、押し込みバネの付勢力によりストッパ穴に差し込ま
れるようにしたので、ピンストッパのワイヤ切断に対す
る反応性を向上できる。
【0046】さらに、請求項5記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置では、ワイヤ切れ検知部材と吊
下ワイヤとを、可撓性連結部材により所定の弛み状態で
連結しているので、通常のウインチ運転時に、ほとんど
停止状態である吊下ワイヤの吊り具側シーブとイコライ
ザシーブと間の部分が若干上下方向へ引っ張られても、
ストッパ作動手段の誤作動は起きない。
【0047】そして、請求項7記載の昇降ガイドポスト
付吊り具の落下防止装置は、ワイヤ切断時に、ワイヤ切
れ検知部材が各ストッパ作動手段のストッパ作動入力部
材から同時に離脱されるので、両昇降ガイドポスト側の
摩擦ストッパおよび差し込みストッパの同時作動が簡単
に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る昇降ガイドポスト付吊
り具の落下防止装置が適用された昇降ガイドポスト付吊
り具の要部拡大正面図である。
【図2】同使用状態の側面図である。
【図3】同使用状態の拡大正面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同拡大側面図である。
【図6】図3のS6−S6断面図である。
【図7】同要部拡大平面図である。
【図8】ストッパ作動手段の拡大平面図である。
【図9】ストッパ作動手段の拡大断面図である。
【図10】摩擦ストッパの要部拡大平面図である。
【図11】差し込みストッパの拡大断面図である。
【図12】ストッパ穴の部分拡大正面図である。
【図13】ワイヤ切れ検知部材の作動状態を示す要部拡
大側面図である。
【図14】ワイヤ切れ検知部材の作動状態を示す要部拡
大平面図である。
【図15】ストッパ作動入力部材の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置 11 昇降ガイドポスト付吊り具 12 組替え台車 13 組替えステージ 14 圧延ローラ 15 ローラ研磨装置 15a 仮置き場 16 研磨ステージ 17 移動台車 17a 駆動モータ 17b 減速機 17c 駆動軸 17d 駆動車輪 17e 従動車輪 17f ガイドローラ 17g ディスクブレーキ 18 載置装置 19 ランウエイガーダ 19a 架台 20 レール 20a ストッパ 21 昇降孔 22 ガイドローラ 22a 取り付けケース台 22b 台部 22c 長穴構造 22d 回動軸 24 ウインチ 25 ドラム 26 イコライザーシーブ 26a 取り付け冶具 27 昇降ガイドポスト 28 シーブ軸 29 吊り具側シーブ 30 吊下ワイヤ 31 電動モータ 32 電磁ブレーキ 33 ギヤボックス 34 吊下フック 35 リニヤガイド 36 水平拡縮機構 37 電動シリンダ 38 ロッド 39 ピン 40 スイッチ板 41 ボルト 42 リミットスイッチ 43 カムローラ 43a 凸部 44 ピンストッパ 45 ストッパ穴 46 ストッパ作動手段 47 凹部 48 ベース部材 48a 貫通孔 48b 貫通孔 49 スプリング 50 昇降板 51 ガイドロッド 52 貫通孔 53 ナット 54 貫通孔 55 入力ロッド 56 入力ワイヤ 57 ナット 58 スライドロッド 59 スライドリング 60 第1の出力ロッド 61 ダブルナット構造 62 第2の出力ロッド 63 ダブルナット構造 64 押し当て板 65 突出部 65a 連結部 66 孔部 67 スプリング 68 キャップ 69 貫通孔 70 引き戻しロッド 71 穴プレート 72 掛止溝 73 取り付け金具 74 ピン 75 チェーン 76 プーリ 77 取り付けプレート 78 支持板 79 回動体 80 ワイヤ挿入孔 81 貫通孔 82 U字ピン 83 第1の移載機 84 第2の移載機
フロントページの続き (72)発明者 天野 吉雄 山口県光市大字島田3434 新日本製鐵株 式会社光製鐵所内 (72)発明者 田沢 徹 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (56)参考文献 特開 昭63−165294(JP,A) 実開 昭62−13987(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 15/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被吊下物の吊下フックを有して、吊り基
    台に昇降ガイドポストを介して昇降可能に取り付けら
    れ、吊下ワイヤの引回し経路の途中に、吊り具に固着さ
    れた吊り具側シーブおよび前記吊り基台に固着されたイ
    コライザシーブが配置され、ウインチのドラムに両端が
    固着された前記吊下ワイヤの導出や巻き取りにより前記
    吊り具を昇降させる昇降ガイドポスト付吊り具の落下防
    止装置であって、 前記昇降ガイドポストの側面に圧接可能な摩擦ストッパ
    と、前記昇降ガイドポストの側面側に形成されたストッ
    パ穴に抜き差し可能な差し込みストッパと、前記吊り基
    台に取り付けられて、前記摩擦ストッパおよび前記差し
    込みストッパを弾性部材の付勢力により作動させるスト
    ッパ作動手段と、前記弾性部材の圧縮状態を解除可能に
    保持するストッパ作動入力部材と、前記吊下ワイヤの吊
    り具側シーブおよびイコライザシーブ間の部分に一端部
    が連結されて、弾性部材圧縮位置にある前記ストッパ作
    動入力部材を離脱可能に掛止するワイヤ切れ検知部材と
    を備えたことを特徴とする昇降ガイドポスト付吊り具の
    落下防止装置。
  2. 【請求項2】 前記吊り基台がレールに沿って移動可能
    な移動台車である請求項1記載の昇降ガイドポスト付吊
    り具の落下防止装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦ストッパが、周面に滑り止め加
    工されたカムローラで、前記差し込みストッパが、押し
    込みバネの付勢力により先端部を前記ストッパ穴に差し
    込み可能なピンストッパである請求項1または2記載の
    昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ作動手段が、前記吊り基台
    に固着されたベース部材に、前記弾性部材により上方付
    勢状態で取り付けられ、しかも前記ストッパ作動入力部
    材が連結された昇降板と、前記ピンストッパを前記スト
    ッパ穴に押し込む押し込みバネと、該押し込みバネのバ
    ネ収縮位置まで押し込まれた前記ピンストッパを掛止す
    る抜き取り可能なピン掛止部材と、前記昇降板に一端部
    が固着されて、他端部が前記カムローラに連結された第
    1の出力子と、前記昇降板に一端部が固着されて、他端
    部が前記ピン掛止部材に連結された第2の出力子とを有
    していることを特徴とする請求項3記載の昇降ガイドポ
    スト付吊り具の落下防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤ切れ検知部材と前記吊下ワイ
    ヤとが、可撓性連結部材により所定の弛み状態で連結さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1
    項記載の昇降ガイドポスト付吊り具の落下防止装置。
  6. 【請求項6】 前記ストッパ作動入力部材がワイヤであ
    る請求項1〜5のうち何れか1項記載の昇降ガイドポス
    ト付吊り具の落下防止装置。
  7. 【請求項7】 前記吊り具には昇降ガイドポストが2本
    取り付けられ、前記吊り基台の各昇降ガイドポスト側に
    前記ストッパ作動手段が取り付けられ、該各ストッパ作
    動手段のストッパ作動入力部材どうしを対向させて、該
    対向部分を前記ワイヤ切れ検知部材を介して、前記吊り
    基台側に離脱可能に掛止させたことを特徴とする請求項
    1〜6のうちの何れか1項記載の昇降ガイドポスト付吊
    り具の落下防止装置。
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