JP2949203B2 - 電動送風機用遠心ファンの製造方法 - Google Patents

電動送風機用遠心ファンの製造方法

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JP2949203B2 JP1068139A JP6813989A JP2949203B2 JP 2949203 B2 JP2949203 B2 JP 2949203B2 JP 1068139 A JP1068139 A JP 1068139A JP 6813989 A JP6813989 A JP 6813989A JP 2949203 B2 JP2949203 B2 JP 2949203B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の属する技術分野 本発明は電気掃除機等に用いられる電動送風機用遠心
ファンの製造方法に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、電気掃除機に用いられる電動送風機として、回
転軸を突出した電動機と前記回転軸に装着される遠心フ
ァンとを備え、該遠心ファンが、前記回転軸への取付部
を形成した第1端板と、吸気口を形成した第2端板と、
これらの両端板の間に放射状に形成された複数の翼板と
から構成されるものが知られている。
ところが、第13図の如く、その電動送風機の翼板9aと
第1、2端板6a、8aとの接合部分は略直角となっている
ので、第2端板8aの吸気口より吸い込まれ、翼板9aに押
圧されて外周部に押し出される空気は、翼板9aと第1、
2端板6a、8aとの接合部分における流れがスムースに行
われず、それによって乱流が発生して電動送風機の送風
特性が低下することがあった。
これに対し、翼板9aと第1、2端板6a、8aとの接合部
分に曲面部を形成し、空気の流れをスムースにした電動
送風機が、特開昭60−88898号公報にて知られている。
しかしながら、この構成においても、曲面部、翼板及
び端板の相互間の接合部分における隙間から空気が漏
れ、遠心ファンのファン効率が低下する問題があった。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 本発明は、上記問題点に鑑みて成されたもので、両端
板と翼板との間の隙間からの空気漏れを抑制して送風効
率を向上させることのできる電動送風機用遠心ファンを
提供することを課題とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、電動機の回転軸への取付部を形成した第1
端板と吸気口を形成した第2端板との間に複数の翼板を
介在させ、翼板の端面に形成した凸部を両端板に形成し
た嵌合凹部に挿入して両端板と翼板とを固定して遠心フ
ァンを構成し、この遠心ファンを回転させながら第2端
板の吸気口から被覆剤を噴入し、両端板の相対向する面
及び翼板の両面を被覆剤にて被覆することを特徴とす
る。
(ホ) 実施の形態 以下、図に示す実施の形態に基づいて本発明を詳述す
る。尚、この発明は本実施の形態に限定されるものでは
ない。
まず、第1図において、掃除機用電動送風機1は、回
転軸2を突出した小型電動機3と、回転軸2に装着され
た遠心ファン4とを備え、この遠心ファン4は回転軸2
への取付口5(第2図参照)を形成した第1端板6と、
吸気口7を形成した第2端板8と、これらの両端板の間
に放射状に形成された複数の翼板9、9…と、これらの
翼板の露出表面及び両端板6、8の対向表面(翼板側表
面)に連続一体に被覆形成された合成樹脂層10とからな
る。尚、19はモータフレーム20に固定されたディフュー
ザ、21は前記モータフレーム20に圧入されたファンカバ
ーである。
前記翼板9は、両端板側の端面に夫々複数の凸部11、
11…、12、12…を有する。
一方、第1端板6は前記凸部11、11…を嵌入する嵌合
凹部13、13…を有し、第2端板8は前記凸部12、12…を
嵌入する嵌合凹部14、14…を有する。
前記合成樹脂層10は、後述する如く、翼板9と両端板
6、8の対向表面に被覆形成された薄い部分16、17とを
なめらかな円弧面で結ぶ曲面部18、18…を有している。
かくして、電動送風機1は、翼板9の露出表面及び両
端板6、8の対向表面に連続一体に合成樹脂層10を被覆
形成している(翼板9と両端板6、8との嵌合部分及び
接合部分を覆って合成樹脂層10を形成している)ので、
遠心ファン4の翼板9と両端板6、8との周りに生じる
圧力差を弱めることなく維持でき、それによって遠心フ
ァン4の送風能力を上昇できる(吸込仕事率約2%上
昇)。
さらに、合成樹脂層10は、翼板9と両端板6、8との
接合部分に特定の曲面部18、18を有しているので、翼板
9によって生じる空気の流れがスムースになり(渦流の
発生が少なく、空気の流れの乱れが少ない)、遠心ファ
ンの送風能力をさらに上昇できる。尚、合成樹脂層10
は、第1端板6の嵌合凹部13とこの嵌合凹部に嵌入され
た凸部11との間隔を介して漏れる気流により、その間隔
部分と外側部分(第10図の曲面部18′)にも連続一体に
形成されている。
次に、遠心ファン4に合成樹脂層10を形成する方法を
説明する。
まず、翼板9と第1、第2端板6、8とを、各凸部1
1、11…、12、12…を嵌合凹部13、13…、14、14…に嵌
入して組み立てた後(仮止め状態)、第11図の如く、電
動機3の回転軸2に取り付ける。尚、この構成は、第1
図の電動送風機1の構成からディフューザ19を取り除い
たものである。
さて、電動機3を定格電圧より低い電圧で作動させ、
遠心ファン4を低速度で遠心ファン4の送風方向と同方
向に回転させて、吸気口7から被覆剤(常温硬化型エラ
スト・プラスチックシリコーンワニス、希釈剤としてキ
シレン及びトルエンを使用)を霧状にて噴入する。かく
して、被覆剤は翼板9の露出表面及び第1、第2端板
6、8の対向表面に付着すると共に、翼板9と両端板
6、8との接合部分及び嵌入部分に入り込み(充填さ
れ)、上記合成樹脂層10を形成する。
特に、遠心ファン4の回転により生じる気流Kに沿う
部分は、気流Kによって被覆剤が押されて薄くなって必
要最低限の被覆となり、逆に気流Kの沿いにくい、両端
板6、8と翼板9との接合部分などには、気流Kに押さ
れた被覆剤が集まり、翼板9の露出表面に被覆形成され
た部分と両端板6、8の対向表面に被覆形成された部分
とを滑らかな円弧で結ぶ上記曲面18が形成される。従っ
て、合成樹脂層10によって、乱流の発生を抑制して空気
の流れをスムースにすることができ、送風効率を向上す
ることができる。
以上の如く、曲面部18は、電動機3の作動によって遠
心ファン4に噴入するだけで形成できるので、別体の成
形品として曲面部を形成するのに比し、製造が容易でし
かも極めて大きなシール効果が得られる。
尚、ディフューザ19は第6〜8図の如く、合成樹脂層
の一体形成よりなり、第1図の如く遠心ファン4によっ
て翼板9の外周部に送られた空気を、合成樹脂層10の形
成によって高められた風力を維持しつつ放射状の凹溝22
に沿って滑らかに逆行させ、モータブラケット23内へ案
内する。その後ブラケット内の空気は後方に向かって外
部へ放出される。
(ヘ) 発明の効果 本発明によれば、両端板と翼板との接合部分を気密状
態にして空気の漏れを抑制することができると共に、該
接合部分に被覆剤によって曲面部が形成されるため、空
気の流れをスムースにすることができ、送風効率を向上
することができる。また、製造工程等において両端板及
び翼板表面に傷が生じたり表面が粗い場合においても、
被覆剤により表面を滑らかにすることができ、両端板及
び翼板の抵抗を低減して送風能力を向上することができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる電動送風機の一実施の形態を示
す一部正面図を含む断面図、第2図はその実施の形態の
遠心ファンの前面図、第3図はその遠心ファンの断面
図、第4図はその遠心ファンに用いられる翼板の側面
図、第5図は遠心ファンの後面図、第6図は同実施の形
態のディフューザの後面図、第7図はそのディフューザ
の斜面図(前面を上にした状態)、第8図は同斜視図
(但し後面を上にした状態)、第9図は同実施の形態の
モータフレームの後面図、第10図は第2図のA−A拡大
断面図、第11図は上記実施の形態の遠心ファンの製造方
法を説明する説明図、第12図は遠心ファン内での被覆剤
の噴流れの流れを説明する説明図、第13図は従来の第10
図相当である。 1……電動送風機、2……回転軸、3……電動機、4…
…遠心ファン、6……第1端板、8……第2端板、9…
…翼板、10……合成樹脂層、11、12……凸部、13、14…
…嵌合凹部、18……曲面部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−8395(JP,A) 特開 昭53−7807(JP,A) 特開 昭63−192993(JP,A) 特開 昭53−30008(JP,A) 特開 昭64−53099(JP,A) 特開 昭56−81298(JP,A) 実開 昭50−51204(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の回転軸への取付部を形成した第1
    端板と吸気口を形成した第2端板との間に複数の翼板を
    介在させ、翼板の端面に形成した凸部を両端板に形成し
    た嵌合凹部に挿入して両端板と翼板とを固定して遠心フ
    ァンを構成し、この遠心ファンを回転させながら第2端
    板の吸気口から被覆剤を噴入し、両端板の相対向する面
    及び翼板の両面を被覆剤にて被覆することを特徴とする
    電動送風機用遠心ファンの製造方法。
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JPS646393U (ja) * 1987-06-30 1989-01-13

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