JP2949176B2 - シューティングライドゲーム機 - Google Patents

シューティングライドゲーム機

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JP2949176B2
JP2949176B2 JP4135578A JP13557892A JP2949176B2 JP 2949176 B2 JP2949176 B2 JP 2949176B2 JP 4135578 A JP4135578 A JP 4135578A JP 13557892 A JP13557892 A JP 13557892A JP 2949176 B2 JP2949176 B2 JP 2949176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗物に乗って射撃を楽
しむシューティングライドゲーム機に関する。
【0002】
【従来技術】この種のゲーム機には、乗物に搭乗する遊
戯者がヘッドマウントディスプレイを頭に装着するもの
があるが、従来のものは一人乗りの乗物で、乗物には既
にヘッドマウントディスプレイが接離できないように接
続されていた。
【0003】
【解決しようとする課題】したがって乗物が一人乗り用
でヘッドマウントディスプレイによる体験を友達等と共
有することができず、一緒にゲームを楽しむことができ
なかった。
【0004】またヘッドマウントディスプレイは多くの
人が頭に装着するものなので、衛生面から常に消毒をす
る必要があるが、乗物に接離不能に接続されているため
消毒を徹底させるのが難しかった。すなわちゲーム終了
毎に作業員が乗物に接続されたヘッドマウントディスプ
レイを消毒するのは、乗物の数が多いと大変な労力であ
り、次の遊戯者にしばらく待ってもらう必要が生じたり
して回転効率を低下させることにもなるとともに、遊戯
者に不潔感を与えるおそれが多分にある。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、多人数で楽しむことができ、
衛生面でも優れたシューティングライドゲーム機を供す
る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、揺動する多人数乗りの乗物
と、同乗物に備えられた模擬銃と、姿勢センサーにより
液晶モニター像を移動させるヘッドマウントディスプレ
イとよりなるゲーム機であって、前記ヘッドマウントデ
ィスプレイは前記乗物に備えられたジャックにコードを
接続して使用し、同一乗物に接続された複数のヘッドマ
ウントディスプレイはモニター像が同時進行するシュー
ティングライドゲーム機とした。
【0007】同一の乗物に乗った遊戯者は、同時進行す
る各ヘッドマウントディスプレイのモニター像を見てゲ
ームをするので、友達等と一緒になってゲームを楽しむ
ことかでき興趣が倍加する。なお同一乗物に接続された
複数のヘッドマウントディスプレイはモニター像が同時
進行するものであって、同じ画像が映し出されるもので
はない。 すなわち同じ乗物に載った遊戯者は各ヘッドマ
ウントディスプレイにより映し出される同時に進行する
仮想空間を共有しながらそれぞれ別個の画像を見ること
ができる。
【0008】またヘッドマウントディスプレイはジャッ
クからコードを抜き乗物から外すことができるので、遊
戯者が乗物に乗り込むときにでも、消毒済のヘッドマウ
ントディスプレイを渡すようにすれば、消毒を徹底でき
衛生面での問題がないとともに、遊戯者に不潔感を与え
ることがない。
【0009】
【実施例】以下図1ないし図5に図示した本発明の一実
施例について説明する。
【0010】図1は、同実施例に係る遊戯場の平面図で
あり、右側の入口1から場内に入ると、正面中央に遊戯
者Pを複数人乗せて小型宇宙船11の発射台10まで誘導す
る誘導用カプセル2が配置されている。
【0011】図2に示すように誘導用カプセル2は、円
筒状をしたカプセルが油圧シリンダ3で上下に昇降可能
に支持されており、カプセルの前後に扉4、5が設けら
れ内部にはTVモニター6が備えられている。
【0012】遊戯者Pは、まずこの誘導用カプセル2に
前方の扉4から乗り込むと、油圧シリンダ3が作動して
カプセルを上昇させ、同時にTVモニター6が上昇して
いく様子を恰も窓から眺めているような画面を映し出
す。またTVモニター6にはこれから搭乗する宇宙船11
の操作方法等も音声による説明とともに映し出される。
【0013】このようにして待ち時間を飽きさせず却っ
てこれから体験するゲームへの期待感を増すものとして
いる。
【0014】そして発射台10に着くと後方の扉5が開
き、遊戯者Pが外に出たところで各遊戯者Pにヘッドマ
ウントディスプレイ20が手渡される。この時に手渡され
るヘッドマウントディスプレイ20は、すでに消毒済で衛
生的である。
【0015】中央の通路7の両側に壁により仕切られた
部屋が2部屋ずつあり、各部屋に発射台10が設けられ、
小型宇宙船11が配置されている。遊戯者Pは、渡された
ヘッドマウントディスプレイ20を持っていずれかの発射
台10から小型宇宙船11に乗り込む。
【0016】図3に図示するように小型宇宙船11は、前
後左右を油圧シリンダ12で支持されてローリングおよび
ピッチング等の揺動を自在としており、また前後に4人
ずつ搭乗できる座席が設けられ、座席の前のフロントパ
ネル13には各人毎に模擬銃14が備付けられている。各座
席の背もたれには、スピーカが内蔵されているとともに
磁気発生器17が取り付けられている。
【0017】またフロントパネル13には図4に図示する
ようにインフォメイションモニター15がやはり各人毎に
配備され、各インフォメイションモニター15の脇にはヘ
ッドマウントディスプレイ用のジャック16が設けられて
いる。
【0018】小型宇宙船11に搭乗した遊戯者Pは、イン
フォメイションモニター15に映し出される説明にしたが
ってヘッドマウントディスプレイ20を頭に装着し、ヘッ
ドマウントディスプレイ20より延出したコード26の先端
の接続端子27をジャック16に差し込み接続する。
【0019】ヘッドマウントディスプレイ20はゴーグル
状をなし、レンズに相当する目隠部21は目の前から左右
側方まで覆うように湾曲しており、同目隠部21の上縁に
沿って形成されたフレーム22がその左右側片を湾曲させ
てさらに後方へ延出しており、フレーム22の両側片によ
り頭部を挟むようにしてヘッドマウントディスプレイ20
を頭部に装着する。
【0020】フレーム22は中央部が後方へ膨出し、同膨
出部23から上方へ湾曲しながら斜め後方へアンテナ24が
立設され、同アンテナ24には磁気センサー25が設けられ
ている。前記コード26は目隠部21の左端から延出してい
る。
【0021】ヘッドマウントディスプレイ20の目に対向
する目隠部21は、図5に示すように両眼の前方位置に対
向してレンズ26が配設され、同レンズ26の前方に斜め内
側に向いてミラー27が配置され、同ミラー27の内側に液
晶ディスプレイ28が左右に平行に設けられ、両液晶ディ
スプレイ28間に光源29を有する。したがって液晶ディス
プレイ28の画像はミラー27で反射してレンズ26を通して
目に入る。
【0022】左右の液晶ディスプレイ28の画像が各々左
右の目に入り統一されて一つの広がりを持った映像とし
て知覚される。液晶ディスプレイ28は宇宙空間を表示し
ており、その空間内に敵の飛行体その他当該ヘッドマウ
ントディスプレイ20を装着した遊戯者が操作する前記模
擬銃14の照準も表示され、模擬銃14の動きに対応してこ
の照準も動く。
【0023】またヘッドマウントディスプレイ20から突
出したアンテナ24の磁気センサー25が、常時背もたれの
磁気発生器17から発生する磁気を捉えてヘッドマウント
ディスプレイ20の姿勢を検知しており、頭を左右いずれ
かの方向に向けるとこれを検知して目隠部21の画像も対
応して移動させて頭を向けた方向の宇宙空間の映像が映
し出されるようになっている。
【0024】さらに頭を側方に向けると隣の座席の搭乗
者も画面に入ってくるようになっているので、油圧シリ
ンダ12による揺動と相まって実際に宇宙船に乗って宇
宙を飛行しているようなバーチャルリアリティに富んだ
ゲームを楽しむことができる。しかも同一の宇宙船に乗
った者の装着するヘッドマウントディスプレイ20は
れぞれ別の画像を映し出すことになるが、共通の仮想宇
宙空間で同時に進行するモニター画像が映し出されるよ
うになっているので、同乗者は皆共通の体験をすること
になり、協力して敵を倒すという単独では得られないお
もしろ味がある。
【0025】なお遊戯者が模擬銃14を操作して敵飛行体
に照準を合わせて撃ち落とすと、画面上で同飛行体が爆
発して失われるとともにヒット数がフロントパネル13の
インフォメイションモニター15に表示され、ゲーム終了
時には搭乗者全員の成績が一覧表示される。
【0026】こうしてゲームが終了すると遊戯者はヘッ
ドマウントディスプレイ20を外し、コード26をジャック
16から抜いて宇宙船11から下り、ヘッドマウントディス
プレイ20を返還して出口8から外に出る。このようにし
てヘッドマウントディスプレイ20は回収されるので、ま
とめて消毒することができ手間をかけずに消毒を徹底す
ることができ衛生面の問題を解消している。
【0027】本実施例のヘッドマウントディスプレイ20
は、自身スピーカ等を備えない(スピーカは座席の背も
たれに内蔵)小型軽量のものなので、頭に装着しても負
担とならないとともに手渡したり回収保管したりするの
が容易で消毒作業も簡単にできる。ヘッドマウントディ
スプレイ20により大掛かりな施設やジオラマを作る必要
がないので、狭い立地スペースでも設置できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、同一の乗物に乗った遊戯者
は、同時進行する各ヘッドマウントディスプレイのモニ
ター像を見てゲームをするので、友達等と共通の体験を
し一緒になってゲームを楽しむことができ興趣が倍加す
る。
【0029】またヘッドマウントディスプレイはジャッ
クからコードを抜き乗物から外すことができるので、消
毒を徹底でき衛生面での問題がないとともに、遊戯者に
不潔感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例の遊戯施設の平面図で
ある。
【図2】 同実施例の誘導カプセルの断面図である。
【図3】 宇宙船の側面図である。
【図4】 ヘッドマウントディスプレイおよびフロント
パネルの一部を示す見取り図である。
【図5】 ヘッドマウントディスプレイの要部断面図で
ある。
【符号の説明】
P…遊戯者、1…入口、2…誘導カプセル、3…油圧シ
リンダ、4、5…扉、6…TVモニター、7…通路、8
…出口、10…発射台、11…宇宙船、12…油圧シリンダ、
13…フロントパネル、14…模擬銃、15…インフォメイシ
ョンモニター、16…ジャック、17…磁気発生器、20…ヘ
ッドマウントディスプレイ、21…目隠部、22…フレー
ム、23…膨出部、24…アンテナ、25…磁気センサー、26
…レンズ、27…ミラー、28…液晶ディスプレイ、29…光
源。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動する多人数乗りの乗物と、同乗物に
    備えられた模擬銃と、姿勢センサーにより液晶モニター
    像を移動させるヘッドマウントディスプレイとよりなる
    ゲーム機であって、前記ヘッドマウントディスプレイは
    前記乗物に備えられたジャックにコードを接続して使用
    し、同一乗物に接続された複数のヘッドマウントディス
    プレイはモニター像が同時進行することを特徴とするシ
    ューティングライドゲーム機。
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