JP2948557B2 - 開閉式テント - Google Patents
開閉式テントInfo
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- JP2948557B2 JP2948557B2 JP3984798A JP3984798A JP2948557B2 JP 2948557 B2 JP2948557 B2 JP 2948557B2 JP 3984798 A JP3984798 A JP 3984798A JP 3984798 A JP3984798 A JP 3984798A JP 2948557 B2 JP2948557 B2 JP 2948557B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設現場などの仮
設テントあるいは簡易倉庫などとして好適に使用される
開閉式テントに関するものである。
設テントあるいは簡易倉庫などとして好適に使用される
開閉式テントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビルの建設現場などに使用される開閉式
のテントとしては、例えば、特開平9−296609号
あるいは実用新案登録第2558016号に記載されて
いるような比較的大型な開閉式のテントが提案されてい
る。これらのテントは雨天であっても作業を可能にした
建築現場などの作業用仮設テントであって、特開平9−
296609号に記載される開閉移動式テントは、屋根
部分の中央に陣笠を設けて、両サイドを傾斜させた構造
のものであり、陣笠の下部及び両側端部にレール部を設
けると共に、このレール部に沿って移動可能にワイヤー
を張設し、このワイヤーに支持部材を介して屋根にあた
るシートを取り付け、ワイヤーを移動させることにより
シートを開閉させるというものである。
のテントとしては、例えば、特開平9−296609号
あるいは実用新案登録第2558016号に記載されて
いるような比較的大型な開閉式のテントが提案されてい
る。これらのテントは雨天であっても作業を可能にした
建築現場などの作業用仮設テントであって、特開平9−
296609号に記載される開閉移動式テントは、屋根
部分の中央に陣笠を設けて、両サイドを傾斜させた構造
のものであり、陣笠の下部及び両側端部にレール部を設
けると共に、このレール部に沿って移動可能にワイヤー
を張設し、このワイヤーに支持部材を介して屋根にあた
るシートを取り付け、ワイヤーを移動させることにより
シートを開閉させるというものである。
【0003】一方、実用新案登録第2558016号に
記載される仮設屋根は、対向する屋根フレームに夫々設
けたローラーで、屋根フレーム間に配設した鋼管の両端
を水平移動自在に支持すると共に、この鋼管にシートを
吊下げて、対向する屋根フレームを移動して仮設屋根を
伸縮するようにしたものである。
記載される仮設屋根は、対向する屋根フレームに夫々設
けたローラーで、屋根フレーム間に配設した鋼管の両端
を水平移動自在に支持すると共に、この鋼管にシートを
吊下げて、対向する屋根フレームを移動して仮設屋根を
伸縮するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決すべき課題】前記特開平9−296609
号に記載の開閉移動式テントは、中央部に陣笠を固定
し、この陣笠に設けた支持部材から両サイドのレール部
に設けた支持部材に張ったロープでテント地を支持して
いることから、シートの幅に限界があり、幅を広くする
には、陣笠と前記レール部との間に梁材を平行に設ける
などの方法をとらなければならず、また、陣笠及び梁材
を長くするためには陣笠とレール部との間に支持梁を固
定するとか、陣笠及び梁材下部に支持柱を立設するなど
の補強手段が必要となり、テントを閉じて上面を開口さ
せても陣笠及び梁材があることから、上面からの物資の
搬入や建設作業を能率的に行えないという問題があっ
た。
号に記載の開閉移動式テントは、中央部に陣笠を固定
し、この陣笠に設けた支持部材から両サイドのレール部
に設けた支持部材に張ったロープでテント地を支持して
いることから、シートの幅に限界があり、幅を広くする
には、陣笠と前記レール部との間に梁材を平行に設ける
などの方法をとらなければならず、また、陣笠及び梁材
を長くするためには陣笠とレール部との間に支持梁を固
定するとか、陣笠及び梁材下部に支持柱を立設するなど
の補強手段が必要となり、テントを閉じて上面を開口さ
せても陣笠及び梁材があることから、上面からの物資の
搬入や建設作業を能率的に行えないという問題があっ
た。
【0005】また、この開閉移動式テントは、柱、陣笠
及び両サイドのレール部を建設中の構造物に固定したの
ち、シートを陣笠とレール部によって支持することか
ら、テントの組立及び撤去作業が煩雑になるという不都
合もあった。
及び両サイドのレール部を建設中の構造物に固定したの
ち、シートを陣笠とレール部によって支持することか
ら、テントの組立及び撤去作業が煩雑になるという不都
合もあった。
【0006】一方、実用新案登録第2558016号に
記載される仮設屋根は、屋根フレーム内に鋼管の一部を
挿入させることで、仮設屋根を短縮させて開口部を形成
するようにした屋根構造なので、シートを張った状態の
屋根すなわち屋根の全体面積に対し、開口できる最大面
積は半分以下になることから、開口部分を構造的に大き
くできず、長尺な資材の搬入などが困難であったり、搬
入箇所が限定されるので能率的な作業が行えないなどの
課題を有している。
記載される仮設屋根は、屋根フレーム内に鋼管の一部を
挿入させることで、仮設屋根を短縮させて開口部を形成
するようにした屋根構造なので、シートを張った状態の
屋根すなわち屋根の全体面積に対し、開口できる最大面
積は半分以下になることから、開口部分を構造的に大き
くできず、長尺な資材の搬入などが困難であったり、搬
入箇所が限定されるので能率的な作業が行えないなどの
課題を有している。
【0007】また、この考案の場合、複数の鋼管が使用
されることや、できるだけ開口面積を大きくしようとす
ると屋根フレームの全体幅が長くなることから、屋根の
構成部材の体積及び重量が嵩み、運搬及び組み立て作業
が大がかりになるなどの不都合があった。
されることや、できるだけ開口面積を大きくしようとす
ると屋根フレームの全体幅が長くなることから、屋根の
構成部材の体積及び重量が嵩み、運搬及び組み立て作業
が大がかりになるなどの不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来における
この種のテントの問題点を解消すると共に、シートを支
える支持フレームの移動を簡単に行えるようにして、シ
ートの展開及び折り畳みを容易にした開閉式テントの提
供を目的とするものである。
この種のテントの問題点を解消すると共に、シートを支
える支持フレームの移動を簡単に行えるようにして、シ
ートの展開及び折り畳みを容易にした開閉式テントの提
供を目的とするものである。
【0009】本発明に係る請求項1の開閉式テントは、
そのための具体的手段として、所定の間隔を置いて平行
に配置した一対のレール上に、夫々シートを保持した複
数の支持フレームの両端を走行可能に掛け渡し、隣接す
る各支持フレームの間隔を広げることでシートが展開
し、間隔を縮めることでシートが各支持フレーム間に小
さく折り畳めるようにした開閉式テントの、前記シート
を保持する支持フレームは両端に設けた走行台車を介し
て前記レール上に支持されており、また、前記走行台車
及び支持フレームには夫々複数個の滑車が配設されてい
て、前記レールの一端に立設した支持柱から延出する複
数本のワイヤーを、互いに隣接する各支持フレームにお
ける一方の外側支持フレームの走行台車に設けた滑車か
ら、前記外側支持フレームの長手方向に沿って配設した
滑車を介して、内側支持フレーム及び他方の外側支持フ
レームの長手方向に沿った夫々の滑車を経由して、他方
の外側支持フレームの走行台車に設けた滑車から前記レ
ールの他端に立設した支持柱に接続するように張設し、
前記各支持フレーム間に張られた複数本のワイヤーに吊
り下げた複数個の吊具によりシートが懸吊支持されてい
ることを特徴とする。
そのための具体的手段として、所定の間隔を置いて平行
に配置した一対のレール上に、夫々シートを保持した複
数の支持フレームの両端を走行可能に掛け渡し、隣接す
る各支持フレームの間隔を広げることでシートが展開
し、間隔を縮めることでシートが各支持フレーム間に小
さく折り畳めるようにした開閉式テントの、前記シート
を保持する支持フレームは両端に設けた走行台車を介し
て前記レール上に支持されており、また、前記走行台車
及び支持フレームには夫々複数個の滑車が配設されてい
て、前記レールの一端に立設した支持柱から延出する複
数本のワイヤーを、互いに隣接する各支持フレームにお
ける一方の外側支持フレームの走行台車に設けた滑車か
ら、前記外側支持フレームの長手方向に沿って配設した
滑車を介して、内側支持フレーム及び他方の外側支持フ
レームの長手方向に沿った夫々の滑車を経由して、他方
の外側支持フレームの走行台車に設けた滑車から前記レ
ールの他端に立設した支持柱に接続するように張設し、
前記各支持フレーム間に張られた複数本のワイヤーに吊
り下げた複数個の吊具によりシートが懸吊支持されてい
ることを特徴とする。
【0010】また、夫々の支持フレームは、上部に折り
畳まれたシートの上面を覆うためのシートカバーを備え
ると共に、これら支持フレームにおける両端の走行台車
は車輪軸着部の下端に車輪外れ止めを備え、かつ、少な
くとも夫々外側支持フレームの走行台車に駆動モーター
を備えた構成にすることが好ましい。
畳まれたシートの上面を覆うためのシートカバーを備え
ると共に、これら支持フレームにおける両端の走行台車
は車輪軸着部の下端に車輪外れ止めを備え、かつ、少な
くとも夫々外側支持フレームの走行台車に駆動モーター
を備えた構成にすることが好ましい。
【0011】さらに、支持フレームに支持されるシート
は、支持フレームと平行な面に間隔を置いて複数の芯部
材が介挿され、この芯部材介挿部がワイヤーに設けた吊
具の下端部により挟着支持されるようにした構成、及び
シートが折り畳まれた状態において互いに当接する前記
走行台車の相対向する側面間に、夫々の走行台車を互い
連結固定するための連結手段を備えた構成にすることが
好ましい。
は、支持フレームと平行な面に間隔を置いて複数の芯部
材が介挿され、この芯部材介挿部がワイヤーに設けた吊
具の下端部により挟着支持されるようにした構成、及び
シートが折り畳まれた状態において互いに当接する前記
走行台車の相対向する側面間に、夫々の走行台車を互い
連結固定するための連結手段を備えた構成にすることが
好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る開閉式テントの好適
な実施例について説明すると、この発明の開閉式テント
1は、図1及び図2に示すように、被覆されるべき対象
物、例えば建設現場あるいは物資の保管場所となる場所
の両側部に一対のレール2を平行に配置すると共に、複
数の支持フレーム3の両端を前記レール2上に走行可能
に掛け渡し、各支持フレーム3間にシート4を取り付け
て、互いに隣接する支持フレーム3の間隔を広げること
で前記シートが展開し、支持フレーム3の間隔を縮める
ことでシート4が折り畳めることを基本的な構造として
いる。
な実施例について説明すると、この発明の開閉式テント
1は、図1及び図2に示すように、被覆されるべき対象
物、例えば建設現場あるいは物資の保管場所となる場所
の両側部に一対のレール2を平行に配置すると共に、複
数の支持フレーム3の両端を前記レール2上に走行可能
に掛け渡し、各支持フレーム3間にシート4を取り付け
て、互いに隣接する支持フレーム3の間隔を広げること
で前記シートが展開し、支持フレーム3の間隔を縮める
ことでシート4が折り畳めることを基本的な構造として
いる。
【0013】前記支持フレーム3は、軽量にして強度を
有するようなトラス梁からなっており、両端にこの支持
フレーム3の長さ方向と直交するように前記レール2上
に配置された走行台車7を設けて、夫々の支持フレーム
3がこの走行台車7に支持された状態でレール2上を自
由に移動できるようになっている。なお、この支持フレ
ーム3は、スパンが大きい場合にはボックス形のトラス
梁としてもよい。
有するようなトラス梁からなっており、両端にこの支持
フレーム3の長さ方向と直交するように前記レール2上
に配置された走行台車7を設けて、夫々の支持フレーム
3がこの走行台車7に支持された状態でレール2上を自
由に移動できるようになっている。なお、この支持フレ
ーム3は、スパンが大きい場合にはボックス形のトラス
梁としてもよい。
【0014】また、前記支持フレーム3は、いずれも両
端に走行台車7を備える構成において共通しているが、
前記シート4を展開したり、折り畳むための役割の違い
によって、前記レール2の両端側、つまりこのテントを
平面から見た場合に、夫々外側に配置された駆動支持フ
レーム3aと、これら外側の駆動支持フレーム3aの間
に配置された従動支持フレーム3bとからなっており、
前記駆動支持フレーム3aにはいずれも駆動モーター9
が設けられている。
端に走行台車7を備える構成において共通しているが、
前記シート4を展開したり、折り畳むための役割の違い
によって、前記レール2の両端側、つまりこのテントを
平面から見た場合に、夫々外側に配置された駆動支持フ
レーム3aと、これら外側の駆動支持フレーム3aの間
に配置された従動支持フレーム3bとからなっており、
前記駆動支持フレーム3aにはいずれも駆動モーター9
が設けられている。
【0015】一方、前記両側のレール2の両端には夫々
一対の支柱6が立設されていて、夫々のレール2の支柱
6間には、各支持フレーム3間に保持された前記シート
4を小さく折り畳んだ状態で吊り下げるための複数本の
ワイヤー5の両側が上下方向に間隔を置いて接続されて
いると共に、前記外側の駆動支持フレーム3aの走行台
車7の中央の柱部8には前記ワイヤー5と同数の滑車1
0が上下方向に間隔を置いて設けられている。
一対の支柱6が立設されていて、夫々のレール2の支柱
6間には、各支持フレーム3間に保持された前記シート
4を小さく折り畳んだ状態で吊り下げるための複数本の
ワイヤー5の両側が上下方向に間隔を置いて接続されて
いると共に、前記外側の駆動支持フレーム3aの走行台
車7の中央の柱部8には前記ワイヤー5と同数の滑車1
0が上下方向に間隔を置いて設けられている。
【0016】さらに、前記外側の駆動支持フレーム3a
の上面には、この開閉テント1を平面から見て該駆動支
持フレーム3a中央部を境とする左右両側に、いずれも
前記駆動支持フレーム3aの走行台車7における中央柱
部8の滑車10と同数の滑車11が、該駆動支持フレー
ム3aの長さに適応した間隔を置いて設けられており、
また、前記従動支持フレーム3bの上面にも、前記駆動
支持フレーム3aの上面の滑車11と同じ位置に、同数
の案内滑車12が縦向きに設けられている。
の上面には、この開閉テント1を平面から見て該駆動支
持フレーム3a中央部を境とする左右両側に、いずれも
前記駆動支持フレーム3aの走行台車7における中央柱
部8の滑車10と同数の滑車11が、該駆動支持フレー
ム3aの長さに適応した間隔を置いて設けられており、
また、前記従動支持フレーム3bの上面にも、前記駆動
支持フレーム3aの上面の滑車11と同じ位置に、同数
の案内滑車12が縦向きに設けられている。
【0017】そして、図2に示すように、レール2の一
端の支柱6に接続された前記ワイヤー5が、一方の駆動
支持フレーム3aの走行台車7における中央柱部8の滑
車10から、該駆動支持フレーム3aの上面の滑車11
を通って、従動支持フレーム3bの上面の案内滑車12
を経由し、次いで他方の駆動支持フレーム3aの上面の
滑車11及びその走行台車7の滑車10を順次経由し
て、同じ側のレール2の他端における支柱6に接続され
るように張り渡されている。
端の支柱6に接続された前記ワイヤー5が、一方の駆動
支持フレーム3aの走行台車7における中央柱部8の滑
車10から、該駆動支持フレーム3aの上面の滑車11
を通って、従動支持フレーム3bの上面の案内滑車12
を経由し、次いで他方の駆動支持フレーム3aの上面の
滑車11及びその走行台車7の滑車10を順次経由し
て、同じ側のレール2の他端における支柱6に接続され
るように張り渡されている。
【0018】前記シート4は、図3に示すように、夫々
の支持フレーム3の上面間、つまり一方の駆動支持フレ
ーム3aの上面とこれに隣接する従動支持フレーム3b
の上面の間、各従動支持フレーム3bの上面の間、従動
支持フレーム3bと他方の駆動支持フレーム3aの上面
との間に夫々接続固定されている。
の支持フレーム3の上面間、つまり一方の駆動支持フレ
ーム3aの上面とこれに隣接する従動支持フレーム3b
の上面の間、各従動支持フレーム3bの上面の間、従動
支持フレーム3bと他方の駆動支持フレーム3aの上面
との間に夫々接続固定されている。
【0019】またシート4は、表面に布地がコーティン
グされた合成樹脂製のシートからなっていて、図4に示
すように、内側にピアノ線などの芯部材16を包み込ん
だ複数の補強部15が前記支持フレーム3の長さ方向と
平行するように設けられていて、前記ワイヤー5に摺動
自在に挿通された複数の吊具13の下端における挟持部
14が前記補強部15を挟着固定することで、シート4
がワイヤー5により部分的に吊り下げられ、図2及び図
7に示すように、各支持フレーム3を接近した時に、シ
ート4が多数の谷間状に小さく折り畳むことができるよ
うになっている。
グされた合成樹脂製のシートからなっていて、図4に示
すように、内側にピアノ線などの芯部材16を包み込ん
だ複数の補強部15が前記支持フレーム3の長さ方向と
平行するように設けられていて、前記ワイヤー5に摺動
自在に挿通された複数の吊具13の下端における挟持部
14が前記補強部15を挟着固定することで、シート4
がワイヤー5により部分的に吊り下げられ、図2及び図
7に示すように、各支持フレーム3を接近した時に、シ
ート4が多数の谷間状に小さく折り畳むことができるよ
うになっている。
【0020】さらに、図3に示したように、前記の各支
持フレーム3の上面には、前記シート4が折り畳まれた
ときの上面を覆うためのシートカバー18が設けられて
いる。このシートカバー18は、矩形状に折り曲げられ
た金属製パイプからなるフレーム19を、支持フレーム
3上面に突出させた短い支柱21を介して前記滑車1
1,12の上方に支持させ、このフレーム19にシート
20を張設したもので、図6に示すように、横幅Wを前
記走行台車7の横幅と略同じ程度の大きさとし、図7の
ように、各支持フレーム3を互いに接近させてシート4
が折り畳まれた時に、各支持フレーム3間に接続される
シート4の半分の上面を雨水などから防ぐような大きさ
に設定されている。
持フレーム3の上面には、前記シート4が折り畳まれた
ときの上面を覆うためのシートカバー18が設けられて
いる。このシートカバー18は、矩形状に折り曲げられ
た金属製パイプからなるフレーム19を、支持フレーム
3上面に突出させた短い支柱21を介して前記滑車1
1,12の上方に支持させ、このフレーム19にシート
20を張設したもので、図6に示すように、横幅Wを前
記走行台車7の横幅と略同じ程度の大きさとし、図7の
ように、各支持フレーム3を互いに接近させてシート4
が折り畳まれた時に、各支持フレーム3間に接続される
シート4の半分の上面を雨水などから防ぐような大きさ
に設定されている。
【0021】図5に示すように、前記走行台車7に軸着
された車輪22の軸着部23の下端には、レール2の上
フランジの下面に臨ませることで走行台車7がレール2
から浮き上がることを防止するための外れ止め24が設
けられている。
された車輪22の軸着部23の下端には、レール2の上
フランジの下面に臨ませることで走行台車7がレール2
から浮き上がることを防止するための外れ止め24が設
けられている。
【0022】さらに、図2に示すように、夫々の走行台
車7を互いに接近させてシート4を折り畳んだ時に、互
いに当接する夫々の走行台車7を一体に固定しておくた
めに、走行台車7の相対向する側面にボルトなどの固定
手段25を設けておくことが好ましい。
車7を互いに接近させてシート4を折り畳んだ時に、互
いに当接する夫々の走行台車7を一体に固定しておくた
めに、走行台車7の相対向する側面にボルトなどの固定
手段25を設けておくことが好ましい。
【0023】このように構成される本発明の開閉式テン
トでは、上記のように、シート4を保持した各支持フレ
ーム3を両側のレール2に沿って移動可能に配置すると
共に、夫々のレール2の両端支柱6間に緩みなく張設し
たワイヤー5を夫々の支持フレーム3に滑車10,1
1,12を介して挿通し、前記シート4をこれらのワイ
ヤー5により吊具13を介して吊り下げたので、図7に
示すように、各支持フレーム3の走行台車7を互いに接
近するように移動させた時にシート4を多数の谷間状に
小さく折り畳むことができ、しかも図6に示すように、
支持フレーム3の走行台車7を互いに引き離すように移
動することでシート4を全面的あるいは部分的に展開す
ることができる。
トでは、上記のように、シート4を保持した各支持フレ
ーム3を両側のレール2に沿って移動可能に配置すると
共に、夫々のレール2の両端支柱6間に緩みなく張設し
たワイヤー5を夫々の支持フレーム3に滑車10,1
1,12を介して挿通し、前記シート4をこれらのワイ
ヤー5により吊具13を介して吊り下げたので、図7に
示すように、各支持フレーム3の走行台車7を互いに接
近するように移動させた時にシート4を多数の谷間状に
小さく折り畳むことができ、しかも図6に示すように、
支持フレーム3の走行台車7を互いに引き離すように移
動することでシート4を全面的あるいは部分的に展開す
ることができる。
【0024】従って、建設現場の作業場などとして使用
する場合、雨や直射日光を避けたい時は、支持フレーム
3の走行台車7を互いに引き離すように移動してシート
4により作業場の上面を覆い、また、搬入作業などのよ
うに上面を開けておいた方が良い時には、走行台車7を
互いに接近するように移動させてシート4を折り畳むよ
うにする。なお、部分的に覆いをしたい場合には、走行
台車7の一部を引き離して一部を接近させるというよう
にして、シート4の展開部分と折り畳む部分とを適宜自
由に選択すればよい。
する場合、雨や直射日光を避けたい時は、支持フレーム
3の走行台車7を互いに引き離すように移動してシート
4により作業場の上面を覆い、また、搬入作業などのよ
うに上面を開けておいた方が良い時には、走行台車7を
互いに接近するように移動させてシート4を折り畳むよ
うにする。なお、部分的に覆いをしたい場合には、走行
台車7の一部を引き離して一部を接近させるというよう
にして、シート4の展開部分と折り畳む部分とを適宜自
由に選択すればよい。
【0025】なお、作業場が長大な場合には、各支持フ
レーム3のうち、外側の駆動支持フレーム3aの間に配
置する従動支持フレーム3bの数を増やしてテント1の
全体の長さを大きくしたり、従動支持フレーム3bにも
自走用のモーターを付設して駆動支持フレーム3aの牽
引負荷を軽減し、シート4の展開を能率的にすることも
可能である。また、走行台車7の車輪22に適宜ロック
装置を設ければ、シート4にかかる風圧によって支持フ
レーム3が移動してしまうというようなこともない。
レーム3のうち、外側の駆動支持フレーム3aの間に配
置する従動支持フレーム3bの数を増やしてテント1の
全体の長さを大きくしたり、従動支持フレーム3bにも
自走用のモーターを付設して駆動支持フレーム3aの牽
引負荷を軽減し、シート4の展開を能率的にすることも
可能である。また、走行台車7の車輪22に適宜ロック
装置を設ければ、シート4にかかる風圧によって支持フ
レーム3が移動してしまうというようなこともない。
【0026】また、夫々の走行台車7を互いに接近させ
てシート4を折り畳んだ時に、互いに当接する夫々の走
行台車7を固定手段25により一体に固定できるように
しておけば、シート4を折り畳んだ時における支持フレ
ーム3の不用意な移動を防いだり、テント1の据付け及
び撤去する場合に、支柱6に接続したワイヤー5を外す
ことで纏めてクレーンなどで吊り上げ移動することがで
きる。
てシート4を折り畳んだ時に、互いに当接する夫々の走
行台車7を固定手段25により一体に固定できるように
しておけば、シート4を折り畳んだ時における支持フレ
ーム3の不用意な移動を防いだり、テント1の据付け及
び撤去する場合に、支柱6に接続したワイヤー5を外す
ことで纏めてクレーンなどで吊り上げ移動することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る開閉
式テントでは、隣接する支持フレームの間隔を広げるこ
とでシートを展開できることはもとより、レールの両端
間に張設したワイヤーを夫々の支持フレームに介装し
て、このワイヤーでシートを吊るようにしたので、支持
フレームの間隔を縮めることで面積の大きいシートを多
数の谷間状に小さく折り畳むことができ、従って、支持
フレームの移動操作を適宜選択することでどの部分でも
自由に開閉することができるという作用効果を有する。
式テントでは、隣接する支持フレームの間隔を広げるこ
とでシートを展開できることはもとより、レールの両端
間に張設したワイヤーを夫々の支持フレームに介装し
て、このワイヤーでシートを吊るようにしたので、支持
フレームの間隔を縮めることで面積の大きいシートを多
数の谷間状に小さく折り畳むことができ、従って、支持
フレームの移動操作を適宜選択することでどの部分でも
自由に開閉することができるという作用効果を有する。
【0028】また、シートを吊り下げているワイヤー
は、レールの両端の支柱間に緩みなく緊張された状態で
接続されていて、各支持フレームはこれらの緊張された
ワイヤーに対して滑車を介してレールに沿って移動可能
に配置されているので、シートを折り畳んで、各支持フ
レームを中央部かいずれか片側に移動した状態におい
て、これらの支持フレームが移動した後の作業場の上面
にワイヤーなどの障害物のない空間を形成することがで
き、この空間部を利用して資材の搬入や建設作業を効率
的に行うことができるという利点を有する。
は、レールの両端の支柱間に緩みなく緊張された状態で
接続されていて、各支持フレームはこれらの緊張された
ワイヤーに対して滑車を介してレールに沿って移動可能
に配置されているので、シートを折り畳んで、各支持フ
レームを中央部かいずれか片側に移動した状態におい
て、これらの支持フレームが移動した後の作業場の上面
にワイヤーなどの障害物のない空間を形成することがで
き、この空間部を利用して資材の搬入や建設作業を効率
的に行うことができるという利点を有する。
【0029】さらに、隣接する各支持フレームを互いに
固定することによりクレーンなどでテントを纏めて移動
できることから、据付け及び撤去を簡単に行うことがで
きると共に別の場所で組立てて据付けることもできる。
固定することによりクレーンなどでテントを纏めて移動
できることから、据付け及び撤去を簡単に行うことがで
きると共に別の場所で組立てて据付けることもできる。
【0030】しかも、各支持フレームの上面にシートカ
バーを設けたことにより、シートを折り畳んだ状態にお
いて、折り畳まれたシートの谷間に雨水や塵埃などが蓄
積することを適切に防止することができるので、シート
の緩みや劣化を防止することに役立つ。
バーを設けたことにより、シートを折り畳んだ状態にお
いて、折り畳まれたシートの谷間に雨水や塵埃などが蓄
積することを適切に防止することができるので、シート
の緩みや劣化を防止することに役立つ。
【0031】なお、上記の実施例では、このテントを建
設現場や簡易倉庫の仮設テントとして説明したが、例え
ば、貯水槽やプールの日除け、防塵用のテントとして利
用すれば、藻の繁殖による水質の低下や塵埃による排水
口の閉塞などが可及的に阻止でき、しかも、支持フレー
ムを移動してテントを畳むと水槽の上面に障害物がない
ので清掃作業などを能率的に行うことができる。この場
合、テントのシートに適宜排水孔を設けることで、雨水
の排水や槽内から発生する水蒸気の排出を適切に行うこ
とができる。
設現場や簡易倉庫の仮設テントとして説明したが、例え
ば、貯水槽やプールの日除け、防塵用のテントとして利
用すれば、藻の繁殖による水質の低下や塵埃による排水
口の閉塞などが可及的に阻止でき、しかも、支持フレー
ムを移動してテントを畳むと水槽の上面に障害物がない
ので清掃作業などを能率的に行うことができる。この場
合、テントのシートに適宜排水孔を設けることで、雨水
の排水や槽内から発生する水蒸気の排出を適切に行うこ
とができる。
【図1】本発明に係る開閉式テントの全体斜視図。
【図2】部分拡大斜視図。
【図3】支持フレームとシートとの構成を示す部分斜視
図。
図。
【図4】シートの取り付け状態を示す部分斜視図。
【図5】レールと車輪との構成を示す正面図。
【図6】テントを展開した状態の側面図。
【図7】テントを折り畳んだ状態の側面図。
1:開閉式テント 2:レール 3:支持フレーム 3a:駆動支持フレーム 3b:従動支持フレーム 4:シート 5:ワイヤー 6:支柱 7:走行台車 8:柱部 9:駆動モーター 10,11:滑車 12:案内滑車 13:吊具 14:挟持部 15:補強部 16:芯部材 18:シートカバー 19:フレーム 20:シート 21:支柱 22:車輪 23:軸着部 24:外れ止め 25:固定手段
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の間隔を置いて平行に配置した一対
のレール上に、夫々シートを保持した複数の支持フレー
ムの両端を走行可能に掛け渡し、隣接する各支持フレー
ムの間隔を広げることでシートが展開し、間隔を縮める
ことでシートが各支持フレーム間に小さく折り畳めるよ
うにした開閉式テントにおいて、シート4を保持する支
持フレーム3は両端に設けた走行台車7を介してレール
2上に支持されており、また、前記走行台車7及び支持
フレーム3には夫々複数個の滑車10,11,12が配
設されていて、前記レール2の一端に立設した支柱6か
ら延出する複数本のワイヤー5を、互いに隣接する各支
持フレーム3における一方の外側に位置する支持フレー
ム3aの走行台車7に設けた滑車10から、前記外側の
支持フレーム3aの長手方向に沿って配設した滑車11
を介して、内側に位置する支持フレーム3b及び他方の
外側に位置する支持フレーム3aの長手方向に沿った夫
々の滑車12,11を経由し、他方の外側に位置する支
持フレーム3aの走行台車7に設けた滑車10より前記
レール2の他端に立設した支柱6に接続するように張設
し、前記各支持フレーム3間に張られた複数本のワイヤ
ー5に吊り下げた複数個の吊具13によりシート4が懸
吊支持されていることを特徴とする開閉式テント。 - 【請求項2】 夫々の支持フレーム3は上部に折り畳ま
れたシート4の上面を覆うためのシートカバー18を備
えると共に、これら支持フレーム3における両端の走行
台車7は車輪軸着部23の下端に車輪外れ止め24を備
え、かつ、少なくとも夫々外側に位置する支持フレーム
3aの走行台車7に駆動モータ9を備えている請求項1
に記載の開閉式テント。 - 【請求項3】 シート4の支持フレーム3と平行な面に
間隔を置いて複数の芯部材16を介挿し、この芯部材1
6の介挿部をワイヤー5に設けた吊具13の下端部で挟
着支持してなる請求項1又は請求項2に記載の開閉式テ
ント。 - 【請求項4】 支持フレーム3の走行台車7は、シート
4が折り畳まれた状態において互いに当接する前記走行
台車7の相対向する側面間に、夫々の走行台車7を互い
に連結固定するための固定手段25を備えている請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の開閉式テント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3984798A JP2948557B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 開閉式テント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3984798A JP2948557B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 開閉式テント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11223048A JPH11223048A (ja) | 1999-08-17 |
JP2948557B2 true JP2948557B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=12564365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3984798A Expired - Fee Related JP2948557B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 開閉式テント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2948557B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106567552A (zh) * | 2016-11-02 | 2017-04-19 | 上海建工二建集团有限公司 | 采用快速折叠式遮盖棚的地铁车站动态封闭施工方法 |
CN109667431A (zh) * | 2018-12-31 | 2019-04-23 | 宁波二十冶建设有限公司 | 一种折叠式防尘网及施工方法 |
CN110552369A (zh) * | 2019-08-23 | 2019-12-10 | 中国一冶集团有限公司 | 一种管廊冬季施工采用电动开闭设计的保温棚 |
KR102594000B1 (ko) * | 2021-05-17 | 2023-10-24 | 차현우 | 햇빛 차단용 차양막 처짐 방지장치 |
CN118327328B (zh) * | 2024-06-17 | 2024-08-20 | 安徽建工三建集团有限公司 | 一种用于建筑施工基坑防尘装置 |
-
1998
- 1998-02-06 JP JP3984798A patent/JP2948557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11223048A (ja) | 1999-08-17 |
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