JP2948375B2 - 濃淡のあるすじ模様の付いたゴム押出品の成形方法 - Google Patents

濃淡のあるすじ模様の付いたゴム押出品の成形方法

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JP2948375B2 JP3259880A JP25988091A JP2948375B2 JP 2948375 B2 JP2948375 B2 JP 2948375B2 JP 3259880 A JP3259880 A JP 3259880A JP 25988091 A JP25988091 A JP 25988091A JP 2948375 B2 JP2948375 B2 JP 2948375B2
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英俊 有馬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シール材、パッキン材
などのゴム押出品の表面に濃淡のあるすじ模様を付けて
押出成形する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、成形時にすじ模様を付けてゴム押
出品を押出成形する方法は公知であるが、この技術で形
成されるすじ模様は、連続直線状であって、しかもその
濃淡は一定したものであった。従って、ゴム押出品の表
面にすじ模様を付けることはできても、模様としての変
化性が乏しく、単調なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単なるすじ
模様ではなくて、長さ方向に沿って濃淡の変化があり、
場合によっては部分的に途切れたり、ぼけたりするすじ
模様をゴム押出品の表面に付けて押出成形することを課
題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した第1の手段は、ゴム押出品の基部を
成形するための基本流路と、この基本流路に臨む複数本
の極小幅のスリット状吐出口とを有する成形ダイを使用
して、この成形ダイの前記基本流路に第1の原料が流れ
ている状態において、原料押出圧によって前記スリット
状吐出口から第2の原料を前記第1の原料の流れる方向
に対してほぼ直交する方向から微少量ずつ吐出させるこ
とである。また、第2の手段は、相密着する二つの成形
ダイの一方にスリット状吐出口が形成されていて、原料
押出圧によりこのスリット状吐出口と、このスリット状
吐出口が形成されている部分における相密着する二つの
成形ダイの間の僅少の隙間との双方から第2の原料を微
少量ずつ吐出させることである。
【0005】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。最初に、本発明の実施に使用される押出成形装
置について説明する。図1ないし図4において、ヘッド
本体1内には、第1の成形ダイD1 と第2の成形ダイD
2とが内装されている。図3に、第1の成形ダイD1
後方から見た斜視図が示されている。この第1の成形ダ
イD1 の中央部には、長尺状のゴム押出品Pの外周形状
に対応した押出成形口2が形成され、その背面には、す
じ模様を形成するための第2の原料M2 の流路3が形成
され、この流路3と、押出成形口2におけるゴム押出品
Pの第1の成形部P1 を成形する部分とが、多数の極小
幅のスリット状吐出口4を介して接続されている。この
スリット状吐出口4は、この部分から吐出される第2の
原料M2 の流れ性を悪くして、原料押出圧により成形原
料を不規則的(単位時間当りの吐出量が一定していない
ことをいう)に吐出させる部分であって、押出成形口2
から押し出されるゴム押出品Pの幅方向に沿って所定の
間隔をおいて形成されている。このスリット状吐出口4
の〔幅(W)×深さ(E)×長さ(L)〕は、成形原料
の粘性、吐出圧によって異なるが、一般に [(0.1〜0.6)
mm×(0.1〜2.0)mm×(1〜20)mm]の範囲内であると、この
部分から吐出される原料の流れ性を低下させられる。
【0006】また、第1の成形ダイD1 の背面には、押
出成形口2におけるゴム押出品Pの第2の成形部P2
成形する部分に接続して第2の原料M2 の流路5が形成
されている。この流路5の中央部には、第2の原料M2
が押出成形口2の両側から偏りなく流れ込むように分岐
突起6が設けられている。この流路5と前記流路3との
各体積は、ゴム押出品Pの第2の成形部P2 と、第1の
成形部P1 の表面に付けられるすじ模様7とを成形でき
る大きさに定める。
【0007】第2の成形ダイD2 は、第1の成形ダイD
1 の背面に配置されるもので、図4に示されるように、
その前面には、第1の成形ダイD1 の押出成形口2に入
り込む中芯8が突設され、この中芯8の上方の部分に
は、ゴム押出品Pの第1の成形部P1 を成形するための
第1の原料M1 の流路9が前面と背面との間に貫通して
設けられている。図2に示されるように、ヘッド本体1
に第1及び第2の各成形ダイD1,2 が重ね合って内装
され、ヘッド本体1の前端面に装着したヘッド押え11
によって、ヘッド本体1に内装された第1及び第2の各
成形ダイD1,2 を押え付けている。なお、図2におい
て12は、第1及び第2の各原料M1,2 を分離させて
第1及び第2の各成形ダイD1,2 に供給するための原
料分離部材である。
【0008】ゴム押出品Pの基部である第1の成形部P
1 を成形するための第1の原料M1 と、すじ模様7を形
成するための第2の原料M2 とは色調が異なることが必
要であるが、その発泡率は同等であっても、異なっても
どちらでもよい。しかし、すじ模様を形成するための第
2の原料M2 として、カーボンブラックを多量配合した
原料(黒色配合材)を使用することは好ましくなく、避
ける必要がある。その理由は、上記原料は流れ性が良好
なために、前記スリット状吐出口4から安定して(単位
時間当たりの吐出量が一定となって)吐出されて、ゴム
押出品の基部表面に形成されるすじ模様が連続すると共
に、その濃度が一定してしまい、本発明の目的としてい
る濃度が変化して濃淡を有していたり、途中で途切れた
りするすじ模様を形成できないからである。
【0009】上記したような基準で選定した第1の原料
1 を第2の成形ダイD2 の流路9を通して、第1の成
形ダイD1 の押出成形口2から押し出すと共に、第2の
原料M2 を第1の成形ダイD1 の流路5を通してその押
出成形口2から押し出すと、第1及び第2の各原料M1,
2 により第1及び第2の各成形部P1,2 がそれぞれ
成形され、成形ダイの内部において原料の押出圧により
第1及び第2の各成形部P1,2 が接合した長尺状のゴ
ム押出品Pが押出成形口2から連続して押し出される。
【0010】第1の成形ダイD1 に形成した多数のスリ
ット状吐出口4は、その幅(W)と深さ(E)とが極め
て小さく、しかもその長さ(L)は所定長が確保されて
いるために、スリット状吐出口4の部分は、吐出される
原料に対して大きな抵抗となって、原料の流れ性を悪く
する。また、第1の原料M1 の流れる方向と、スリット
状吐出口4からの第2の原料M2 の吐出方向とは、直交
しているために、第1の原料M1 の押出圧と第2の原料
2 の吐出圧との相対的変化に伴って、スリット状吐出
口4からの第2の原料M2 の吐出量が変化する。これら
のことが相俟って、ゴム押出品Pの押出成形時におい
て、第1の成形ダイD1 の背面に形成された流路3に導
かれた第2の原料M2 は、原料押出圧によって極小幅の
多数のスリット状吐出口4から不規則的に吐出されて、
第1の原料M1 により成形されたゴム押出品Pの第1の
成形部P1 の表面に、濃度の差(濃淡)があって、しか
も部分的に途切れた独自のすじ模様7が押出方向に沿っ
て形成される。
【0011】また、図6及び図7に示されるように、第
1の成形ダイD1 の背面におけるスリット状吐出口4が
設けられている面13を僅かに(20〜30μm程度)
削って他の部分よりも低く形成して、第2の成形ダイD
2と密着させた場合に隙間14を形成すると、以下のよ
うにしてぼかし模様を形成できる。即ち、スリット状吐
出口4から吐出される第2の原料M2 の押出圧により、
このスリット状吐出口4と前記隙間14との双方から第
2の原料M2 が吐出され、しかもこの第2の原料M2
断続的に吐出されることによって、ゴム押出品Pの第1
の成形部P1 の表面に形成されるすじ模様7の幅が広く
なってぼけ、これにより木目調のぼかし模様15が形成
される。
【0012】
【発明の効果】本発明は、基本流路に臨む複数本の極小
幅のスリット状吐出口を有する成形ダイを使用して、こ
の基本流路に第1の原料が流れている状態において、原
料押出圧によって前記スリット状吐出口から第2の原料
を第1の原料の流れる方向に対してほぼ直交する方向か
ら微少量ずつ吐出させることにより、長尺状のゴム押出
品の表面に濃淡を有し、しかも部分的に途切れることの
ある独自のすじ模様を形成できる。また、成形ダイに設
けられたスリット状吐出口と、このスリット状吐出口の
部分における相密着する二つの成形ダイの間の僅少の隙
間との双方から第2の原料を微少量ずつ吐出させると、
ゴム押出品の表面に形成されるすじ模様がぼけて、木目
調のぼかし模様を形成することもできる。このように、
本発明によれば、ゴム押出品の表面に、濃淡を有してい
て途切れることのある変化性を有する独自のすじ模様、
或いは木目調のぼかし模様を形成することができるの
で、パッキン材、シ−ル材などのゴム押出品の成形に実
施すると、これらの物品の美的価値を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する押出成形装置、及びゴム押出
品Pの斜視図である。
【図2】本発明に使用する押出成形装置の断面図であ
る。
【図3】第1の成形ダイD1 を後方から見た斜視図であ
る。
【図4】第2の成形ダイD2 を前方から見た斜視図であ
る。
【図5】第1の成形ダイD1 のスリット状吐出口4の部
分の拡大斜視図である。
【図6】第1及び第2の各成形ダイD1,2 を重ね合わ
せた状態におけるスリット状吐出口4の部分の拡大断面
図である。
【図7】ぼかし模様15が形成されたゴム押出品の平面
図である。
【符号の説明】
1 :第1の成形ダイ D2 :第2の成形ダイ M1 :第1の原料 M2 :第2の原料 P:ゴム押出品 P1 :ゴム押出品の第1の成形部(基部) 2:第1の成形ダイの押出成形口(基本流路) 4:スリット状吐出口 7:すじ模様 9:第2の成形ダイの流路(基本流路) 14:第1及び第2の各成形ダイの間の僅少の隙間 15:ぼかし模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−153017(JP,A) 特開 昭51−136767(JP,A) 特開 昭52−963(JP,A) 特開 昭52−69967(JP,A) 特開 昭62−240527(JP,A) 特開 昭53−90372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム押出品の基部を成形するための基本
    流路と、この基本流路に臨む複数本の極小幅のスリット
    状吐出口とを有する成形ダイを使用して、この成形ダイ
    の前記基本流路に第1の原料が流れている状態におい
    て、原料押出圧によって前記スリット状吐出口から第2
    の原料を前記第1の原料の流れる方向に対してほぼ直交
    する方向から微少量ずつ吐出させることにより、第1の
    原料により成形されるゴム押出品の基部の表面に第2の
    原料によって濃淡を有するすじ模様を押出方向に沿って
    連続して、又は部分的に途切れた状態にして形成するこ
    とを特徴とする濃淡のあるすじ模様の付いたゴム押出品
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 相密着する二つの成形ダイの一方に前記
    スリット状吐出口が形成されていて、原料押出圧により
    このスリット状吐出口と、このスリット状吐出口の部分
    における相密着する二つの成形ダイの間の僅少の隙間と
    の双方から第2の原料を微少量ずつ吐出させることによ
    り、ゴム押出品の基部の表面に形成されるすじ模様をぼ
    かすことを特徴とする請求項1に記載の濃淡のあるすじ
    模様の付いたゴム押出品の成形方法。
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