JPH07195481A - 表面に鮮明な模様を有する表面加飾押出成形品の製造方法並びにその装置およびその成形品 - Google Patents

表面に鮮明な模様を有する表面加飾押出成形品の製造方法並びにその装置およびその成形品

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JPH07195481A
JPH07195481A JP5352072A JP35207293A JPH07195481A JP H07195481 A JPH07195481 A JP H07195481A JP 5352072 A JP5352072 A JP 5352072A JP 35207293 A JP35207293 A JP 35207293A JP H07195481 A JPH07195481 A JP H07195481A
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resin
pattern
extruder
surface layer
base resin
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JP5352072A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Tomita
紘彦 冨田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出成形品の表面に鮮明な模様を付与する表
面加飾押出成形品の製造方法とその成形品を得ること。 【構成】 押出基材の表面に表層用樹脂で木目調模様、
その他の模様を、押出金型と表層用樹脂押出機の間にフ
ィードブロックを設け、この中に一方の樹脂に他方の樹
脂で模様をつける交換可能な注入ノズルブロックを用い
てなすことで押出品の表面の模様が互いに鮮明なものが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅等の内外装用化粧
材や、窓枠等に使用される表面に柾目模様や板目模様の
木目調模様、その他の模様を有する表面加飾押出成形品
の製造方法並びにその装置およびこの成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板体等の押出成形体表面に木目調
模様、特に板目模様を有する板状成形体の製造方法とし
ては、木目調模様の表面加飾押出成形体の基本的な技術
として、表面層形成用原料樹脂中に予めそれと相溶性の
ある同系統で溶融粘度のやや高い樹脂を暗色に着色して
これを少量添加しておき、適度な加工条件で押し出すこ
とによって、共押出成形体の表層面に木目模様の模様を
付ける方法がある。この木目模様を付ける方法は、もと
もとの原料樹脂中に着色ペレットを添加しておくことが
基本技術となっている。
【0003】これに対し特願平2−241940号(特
開平4−119816号)が他の代表的なものとしてあ
る。この方法は、化粧用基材樹脂の押出機の中へもう一
台の押出機から暗色に着色された相溶性のある樹脂を押
出し、もとの表層用樹脂と不均一ではあるが混合物とな
り一色になる前の状態で、共押出機金型へ注入し、主押
出機により基材樹脂と一体化して押出し、表面に木目模
様を付けるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の基本的
な技術では、同一の押出機の中で二色の原料はかなりの
剪断力を受けるため、ある程度の溶融粘度の差があった
としても、かなりの部分が混ざり合ってしまい共押出成
形品の表層面にはっきりとした木目模様を発現しにく
い。又ある程度発現できたとしても、押出条件に大きく
影響されるため、木目の再現性が乏しいという問題点を
有する。また、代表的な後者の方法では、表層用樹脂が
押出機の中で充分混練し溶融した後あたりの位置から模
様発現用の暗色原料を別の押出機で溶融させて注入する
ため、前者の場合ほどには、混合することはないが、そ
れでも、スクリューによる混練で、剪断力を受けるた
め、ある程度はまざり合うことになり、得られる押出製
品の木目調模様は、多少ぼけたものとなり、且つ模様の
再現性が乏しく、板目状態の木目調模様を得ることは比
較的やりやすいものの、ストライプ状の木目模様を得る
ことは困難で、特に連続的に再現性よく得ることが困難
であった。
【0005】本発明の目的は、前述の欠点を生じること
なく、予めデザインされたストライプ状の柾目模様や板
目模様等の木目調模様、その他の模様を簡便な方法で押
出成形品の基材樹脂表面に再現性よく付与せんとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、表面に鮮明な木目調模様その他の模様を
有する表面加飾押出成形品の製造方法として、基材樹脂
を主押出機で押出して長尺の成形体を得るにあたり、共
押出機を用いて基材樹脂より暗色の表層用樹脂を、主押
出機と共押出機の出口に設けたフィードブロック内にお
ける注入ノズルブロックの出口端が基材樹脂流の外面に
位置して配した注入孔を介して基材樹脂の外面に注出し
て基材樹脂と合流させ、互いにほとんど混ざり合うこと
なく共押出金型に流入させて基材樹脂表面に表層用樹脂
で木目調模様その他の模様を付与する方法を示したので
ある。ここに、模様づけの中で木目調模様やその他のス
トライプ状模様としては柾目模様又は板目模様等が採用
され、特に本製造方法においては、柾目模様やストライ
プ状模様を持つ表面加飾押出成形品を製造するのに適し
ている。
【0007】又、フィードブロックは、前記の如く主押
出機と共押出機の出口ノズルと、共押出金型間に設けら
れ、基体と該基体に着脱自在に設けた注入ノズルブロッ
クとからなり、該注入ノズルブロックは、断面形状が円
形状或いは矩形状、スリット状等の種々のものが注入ノ
ズルブロックとしての筒体の外面から内面へつまりその
内面に位置する主押出機からの樹脂流へ連通する注入孔
を設け、筒体外部に該注入孔へのマニホルド等の分配路
等を設けたものである。
【0008】更に、注入ノズルブロックとしては、その
内部に前記のような分配路並びに注入孔に加えて模様変
化エレメントを単又は複数個互いに近接或いは離間して
設けものも採用されうる。又、これらに用いられる表層
用樹脂と基材樹脂は、互いに相溶性を有するものが求め
られる。つまり、このような要素を用いた表面加飾押出
成形品の製造法が提案される。
【0009】次に、該方法に用いられる前記注入ブロッ
クの詳細としては、基材樹脂の表面に表層用樹脂で模様
を形成するために用いられ、主押出機並びに共押出機の
それぞれの押出用ノズルと連結され、内部にそれぞれの
樹脂を案内するための2つの流路を有する基体と、該基
体の内部に着脱自在に設けることができる筒状ブロック
で、中心には前記基体の流路の一方と連通する主流路を
有し、この主流路に向けて、筒状ブロックを構成する筒
体を貫通して表層用樹脂を注入する注入孔を多数開設す
るとともに、注入孔基端はマニホルド等の分配路を介し
て基体の第2共押出機からの他の流路に連通させてなる
ものとして更に開示される。
【0010】そして、注入ノズルブロックは前記基体に
設けた凹部に嵌合される筒体であって、内部に長さ方向
へ貫通し、基材樹脂が供給される基体の一方の流路と連
通する主流路を有し、且つこの主流路へ向けて筒体外方
から表層用樹脂を流入させるための複数個の注入孔を一
段として、これを筒体長さ方向に単或いは複数段に設け
るとともに、これらの注入孔の筒体外面には注入孔へ表
層用樹脂を分配させるためのマニホルド、その他の分配
路を設けてなるものが、その装置詳細として示される。
【0011】加えて、該基体の中に収容される注入ノズ
ルブロックの筒体内には、その長さ方向に基材樹脂の主
流路を貫通して設け、この流路に対し流路入口側に単又
は複数段で表層用樹脂注入孔を設けてなることは前記の
とおりであるが、これに加えて基材樹脂の主流路の出口
側に模様変化エレメントを単又は複数個互いに近接又は
離間して配した注入ノズルブロックを利用することも装
置の一例として提案される。
【0012】このような方法並びに装置によって得られ
る押出成形品は、基材樹脂を主押出機から押出し、この
押出された基材樹脂の樹脂流の外周表面に表層用樹脂を
複数の注入路から注出して基材樹脂と混合せず、鮮明な
模様としてこれらを一体的に押出し、これを更に基材樹
脂の表面に表層用樹脂を木目調模様その他の模様として
配された状態で拡大させて一体的に押出してなる表面に
木目調模様その他の模様を有する成形品を形成してなる
ものであって、本発明によってこのような製造方法並び
に装置、そして押出成形品が提案される。
【0013】図示した例によって発明の詳細を説明する
と、図1は、本発明における押出成形品を作る為の製造
装置の概略図である。図中1が内部にスクリュー等の押
出手段を有する主押出機1であり、この押出機1の前方
には、共押出金型2が常法どおり設けられている。主押
出機1から塩化ビニル樹脂等を用いた基材樹脂3が押し
出され、共押出金型2の先端押出口4から押出成形品5
としての板材を矢印方向へ押出し成形するものである。
そのとき、押出されて形成される平板表面に模様付用の
表層用樹脂6で木目調模様や他の一般的なストライプ模
様等の模様を付けんとするものである。
【0014】ここに表層用樹脂6は、基材樹脂3と互い
に相溶性があることが望まれ、又基材樹脂3と表層用樹
脂6の間においては、その粘度が互いに等しいか、基材
樹脂3よりも表層用樹脂6の粘度が低いことが好まれ
る。この共押出金型2には、図例の如く、基材樹脂3の
供給が可能なように、樹脂供給管7が設けられ、この樹
脂供給管7と主押出機1、共押出機8の交点にフィード
ブロック9を設けている。つまり、共押出機8は、主押
出機1で押し出し成形した基材の表面に、これよりも暗
色の色目で模様を付ける表層用樹脂6を押出す装置であ
る。そして、これらの主押出機1、共押出機8の先端ノ
ズル10、11は、フィードブロック9に連通連結されてい
る。フィードブロック9は、図2で示されるように、前
記主押出機1、共押出機8のノズル10、11と連通連結で
き、内部に各樹脂を案内する為の流路を12、13の如く設
けた基体14と、この基体14の内部に着脱自在、例えばネ
ジ込み方式や、他の固定金具等で着脱自在に設けた注入
ノズルブロック15とよりなっている。注入ノズルブロッ
ク15は、図3で更にその詳細が分かる如く、円筒体、角
筒体等の筒体16があり、その内部には前記主押出機1の
ノズル10と連通連結して、共押出金型2へつながる主流
路17を設けている。
【0015】この主流路17に対して、図3で示される如
く、筒体16外周面に環状のマニホルドや、図8で示すよ
うに、共押出機8のノズルから供給された樹脂が、供給
先端で互いに分断され、縁切りされた状態の図例の如き
先端分断型マニホルド等の分配路18が設けられ、この分
配路18から前記樹脂主流路17に対して、複数の注入孔19
を設けている。実線で示した図例のものは、複数の注入
孔19と、一つのマニホルドからなる一段型のものを示し
たが、想像線で示す如く、これを2段型、又他の複数段
に設けることも可能である。そして、この注入孔19の配
置位置の例が、図6によって、その平面状態が理解され
る。
【0016】注入ノズルブロック15は、図3において
は、その代表例を示したが、図4において示されるもの
は、主流路17の中間において内径を縮径20したり、又図
5の如く、拡径21した状態のもの等がそれぞれ変化した
状態のものとして採用される。尚、注入孔19の断面形状
は円形でも、矩形でも、スリット状でもよく、あるいは
これら各種断面のものを組合せて適宜採用される。
【0017】注入孔19のサイズとしては、断面円形のも
のとしては、0.3mmφ〜2.5mmφ程度で、好ま
しくは0.8〜1.5mmφである。又、スリットを利
用した場合では、幅0.3〜1.5mm、長さ1.0〜
5.0mm程度のもので、いずれの場合も注入孔19の深
さは、注入ノズルブロック15の筒体16壁の厚さにほぼ等
しいもの又はこれよりもやや大きいもの(傾斜させてい
るとき)である。更に注入孔19のサイズは注入する表層
用樹脂6の粘度によって適当に選択すればよいし、注入
孔19の配置も分配路18としてのマニホルドのどこにあっ
てもよく、希望する木目調模様のパターンによって注入
孔19のサイズや数および配置を選択すればよい。
【0018】そして、このような注入孔19によって表層
用樹脂6が主流路17を流れる基材樹脂3の表面に各種模
様として与えられるのであるがこの模様は、単なるスト
ライプ状模様や柾目模様が基材樹脂3のまわり全体に設
けうるも図8の切替弁22を利用して片面にのみ模様づけ
をしたり全外周に設けたりできる。更に、図7の如く弁
23を切替え可能としストライプ状模様でも上下の注入孔
の出口端を上下で互いに設置を変化させておくことで模
様の位置をかえたり、断続的にしたりすることができ
る。
【0019】次に、図9で示す前記フィードブロック9
に用いる注入ノズルブロック15は、図3のものとやや趣
を異にする。マニホルドによる分配路18とそれにつなが
る複数の注入孔19を設けたという意味においては同じで
あるが、主流路17を通過する樹脂に対し、前記注入孔19
から表層用樹脂6がその表面に注出された後、図中24と
して示す単又は複数の模様変化エレメントによって、基
材樹脂3表面に形成されている表層用樹脂6の模様のあ
り方を変化させんとするものである。
【0020】この模様変化エレメントは、図10〜11に示
すように上縁25に対して下縁26が図例の如く筒枠27直径
方向の略中心を境にして両側が互いに逆方向に15°〜
45°のねじれ角度θでねじった一対の曲面傾斜板28、
29を有する模様変化案内板30を筒枠27内に設けて構成し
たものである。このエレメントの機能は、基材樹脂3と
表層用樹脂6の層流がこのエレメントを通過する際、こ
の一対の曲面傾斜板28、29によってその流線方向を右又
は左方向へねじ曲げるものである。その結果、基材樹脂
3の外周に沿ってストライプ状に流入した着色流はねじ
曲げられた形でエレメントから出てくることになり、そ
のままの状態で金型に流入すると、共押出金型2の押出
口4で、模様の巾の拡大と共に、板目状の木目調模様を
発現する。又このような同じ形状のエレメントを複数個
互いに近接させたり離間させて直列につなげて、注入ブ
ロック内に配置することによってストライプ状の表面流
線の曲がり程度を調節することができる。一方、左右1
対の曲面傾斜板28、29の曲がり方向が互いに異なるタイ
プのエレメントを直列に使用した場合、例えば、図10の
曲面傾斜板28、29に対し、下段のそれは上段の傾斜方向
と逆の曲面傾斜板を使用した場合には、先の場合と異な
って、流線の曲がりが、下方のエレメントの逆方向の曲
面傾斜板28、29によって曲がりが元に戻されるような作
用を受ける。その結果、注入ノズルブロック15内の表層
用樹脂流の外面に沿ったストライプ状の着色流線は、左
右へ振り動かされることで流線の太線化とゆらぎが生じ
ることになり、その状態が共押出金型2を通過後、押出
成形品表面層に、ゆらぎと部分的に太線化された木目調
模様を発現する。
【0021】つまり、このようなノズルブロックを使用
することによって、前記の種々の形状寸法の注入孔19か
ら基材樹脂3表面に注出された表層用樹脂6の模様、図
例のものにおいてはストライプ状の模様を意図的に変化
させることによって、押出成形品5の表面に発現するス
トライプ状の木目調模様に特徴的な変化を付与すること
ができるのである。従って、注入ノズルブロック内にセ
ットするエレメント24の数やサイズのあり方は、希望す
る木目調模様、その他の模様のパターンによって自由に
選択すればよい。つまり、このようにすることによっ
て、基材樹脂3がフィードブロック9内の注入ノズルブ
ロック内主流路19を通過するときに、その樹脂柱の外面
に、表層用樹脂6が共押出機8で押出されて、図3にお
いては、ストライプ状の模様が作られ、又図9の如く、
模様変形エレメント24を用いたときにおいては、変形さ
れた模様が、基材樹脂3表面に形成され、これがフィー
ドブロック9につながる樹脂供給管7で共押出金型2内
へ案内され基材樹脂3表面に模様としてつけられて押出
し成形される。
【0022】ここに本発明で用いられる基材樹脂及び表
層用樹脂は、相溶性のあるものであれば、同一又は異種
の何れでもよく、かかる樹脂としては、ビニル系樹脂
(ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル共重合樹脂)、
スチレン系樹脂(ポリスチレン樹脂、ゴム変性ポリスチ
レン樹脂、ABS樹脂等)、アクリル系樹脂(ポリメチ
ルメタクリレート樹脂、ポリメチルアクリレート樹脂
等)が例示される。又、基材樹脂については、上記の樹
脂に発泡剤、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウ
ム、アゾジカルボン酸アミド、ベンゼンスルホニルヒド
ラジド等を適宜配合(例えば0.3〜3.0重量%)さ
れた低発泡用樹脂組成物も使用される。なお、相溶性の
程度については、ソルビリティパラメーターで、その差
が1.5程度以内のものであれば特に問題は生じない
が、それより差が大きく相溶性の乏しいもの同士の組合
せの場合には、基材と表面層との剥離や、表面模様層の
剥がれ等の問題生じる可能性がある。
【0023】このように本発明では、先ず基材樹脂3を
主押出機1で押出し、その押し出した樹脂流の外周か
ら、図3で示すような注入ノズルブロック15を用いて、
同じ相溶性のある樹脂で、しかも基材樹脂3よりも暗色
に設定した樹脂を注入することで、樹脂流の周りには、
前記注入孔19の数に応じて、色の異なる表層用樹脂6が
平行な、つまりストライプ状の模様として与えられ、こ
れが共押出金型2で基材樹脂3の表面に拡大して、板状
に一体的に接着され、表面に木目調模様のある押出成形
品5が得られる。
【0024】〔実施例1〕低発泡ポリ塩化ビニル樹脂製
の平板押出品の表面に木目模様を付けたものを得るに
は、原料樹脂として、まず基材樹脂として低発泡ポリ
塩化ビニル樹脂組成物(重合度=700)の粉末状組成
物を使用し、表層用樹脂としてポリメチルメタクリレ
ート樹脂(鐘淵化学工業株式会社製 SD−005樹
脂)を濃い茶褐色に着色したペレットを用いる。主押
出機は55mmφコニカルツイン押出機を用い、共押
出機として30mmφシングル押出機を用いる。金型
としては共押出平板金型を用いる。注入ノズルブロッ
クとしては、主流路内径が40mmφ、長さ100m
m、マニホルドの孔径が0.8mmφ、注入孔の数20
個穿孔したものを用いる。そしてこのような原材料並び
に押出機、金型を用い基材樹脂表面に表層用樹脂で模様
付けを行ったところ、基材樹脂表面に明瞭な柾目模様を
発現した比重0.6の低発泡ポリ塩化ビニル平板押出品
を得られた。
【0025】〔実施例2〕角パイプ型ポリ塩化ビニル異
形品に木目模様をつけたものを得るのに下記条件を設定
した。 基材樹脂として窓枠用ポリ塩化ビニル樹脂を用い、 表層樹用樹脂として窓枠用ポリ塩化ビニル樹脂組成
物(重合度=1000)で濃い茶褐色に着色したペレッ
トを用いる。 主押出機としては55mmφコニカルツイン押出材
を、 共押出機としては、40mmφシングル押出材を用
いる。 金型は、70mm角で肉厚3mmの角パイプ型異型
押出金型を用い、 注入ノズルブロックとしては、主流路内径50mm
φ、長さ100mm、マニホルドの注入孔孔径は2mm
φ、18個設定し、主押出機と押出金型の間にフィード
ブロックを設け、その中に設定した。 このような条件で押し出すことによって課題異形品が得
られ、この押出品は、角パイプの表面だけではなく内面
にも明瞭な柾目模様を発現した。
【0026】
【発明の効果】以上のような本発明に係る表面に鮮明な
木目模様その他の模様を有する表面加飾押出成形品の製
造方法並びにその装置およびその成形品では、 木目調模様付与の為の暗色に着色した表層用樹脂と基
材樹脂を別々の押出機を用いて押出し、共押出金型へ入
る直前で両樹脂を合流させるために、双方の押出し加工
条件に影響されることなく、殆ど混ざり合わない状態で
共押出金型に流入させることができるので、成形品の表
面層に、鮮明な木目調模様その他の模様を付与すること
ができる。
【0027】木目調模様付与の為の基本デザインをフ
ィードブロック内の注入ノズルブロックに設けた注入孔
の形状サイズ、配置を変化させること並びに注入口の出
口部分における注入ノズル内壁形状や、模様変化エレメ
ントを採用することや、基材樹脂と、表層用樹脂の押出
量比を適当に選択すること等により、成形品の表面層に
任意の略ストライプ状木目調模様やその他の模様を連続
的且つ再現性よく付与することができる。
【0028】注入ノズルの中で合流した2種類の樹脂
は、その後ほとんどまざり合う工程がないので、樹脂の
粘度差を付ける必要がなく、樹脂と加工条件の選択幅が
大幅に拡大できる。
【0029】又、本発明は従来の既存の成形用押出し
装置に対して、主押出機と、共押出金型との間に木目調
模様、その他の模様を付与できるようデザインされ、且
つ交換可能な注入ノズルブロックを組み込んだフィード
ブロックと、表層用樹脂の押出機を追加するだけで多用
なストライプ状木目調模様やその他の模様を付与でき又
このような成形品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造方法に用いる装置の配置図である。
【図2】その要部であるフィードブロック部分の断面説
明図である。
【図3】注入ノズルブロックの第1実施例断面説明図で
ある。
【図4】注入ノズルブロックの第2実施例断面説明図で
ある。
【図5】注入ノズルブロックの第3実施例断面説明図で
ある。
【図6】図3の平面説明図である。
【図7】注入ノズルブロックへの表層用樹脂供給方法を
示す説明図である。
【図8】注入ノズルブロックにおける分配路の他の例と
表層用樹脂供給方法を示す説明図である。
【図9】模様変化エレメントを組込んだ他の注入ノズル
ブロックの実施例を示す断面説明図である。
【図10】模様変化エレメントの説明図である。
【図11】模様変化エレメントの上縁に対し下縁がどの程
度のねじれ角度であるかを示す説明図である。
【符号の説明】
1 主押出機 2 共押出金型 3 基材樹脂 4 押出口 5 押出成形品 6 表層用樹脂 7 樹脂供給管 8 共押出機 9 フィードブロック 10 ノズル 11 ノズル 12 流路 13 流路 14 基体 15 注入ノズルブロック 16 筒体 17 主流路 18 分配路 19 注入孔 20 縮径 21 拡径 22 切替弁(図8) 23 切替弁(図7) 24 模様変化エレメント 25 上縁 26 下縁 27 筒枠 28 曲面傾斜板 29 曲面傾斜板 30 模様変化案内板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、板体等の押出成形体表面に木目調
模様、特に板目模様を有する板状成形体の製造方法とし
ては、木目調模様の表面加飾押出成形体の基本的な技術
として、表面層形成用原料樹脂中に予めそれと相溶性の
ある同系統で溶融粘度のやや高い樹脂を暗色に着色して
これを少量添加しておき、適度な加工条件で押し出すこ
とによって、押出成形体の表層面に木目模様の模様を付
ける方法がある。この木目模様を付ける方法は、もとも
との原料樹脂中に着色ペレットを添加しておくことが基
本技術となっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 これに対し特願平2−241940号
(特開平4−119816号)が他の代表的なものとし
てある。この方法は、化粧用基材樹脂の押出機の中へも
う一台の押出機から暗色に着色された相溶性のある樹脂
を押出し、もとの表層用樹脂と不均一ではあるが混合物
となり一色になる前の状態で、押出金型へ注入し、主押
出機により基材樹脂と一体化して押出し、表面に木目模
様を付けるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の基本的
な技術では、同一の押出機の中で二色の原料はかなりの
剪断力を受けるため、ある程度の溶融粘度の差があった
としても、かなりの部分が混ざり合ってしまい押出成形
の表層面にはっきりとした木目模様を発現しにくい。
又ある程度発現できたとしても、押出条件に大きく影響
されるため、木目の再現性が乏しいという問題点を有す
る。また、代表的な後者の方法では、表層用樹脂が押出
機の中で充分混練し溶融した後あたりの位置から模様発
現用の暗色原料を別の押出機で溶融させて注入するた
め、前者の場合ほどには、混合することはないが、それ
でも、スクリューによる混練で、剪断力を受けるため、
ある程度はまざり合うことになり、得られる押出製品の
木目調模様は、多少ぼけたものとなり、且つ模様の再現
性が乏しく、板目状態の木目調模様を得ることは比較的
やりやすいものの、ストライプ状の木目模様を得ること
は困難で、特に連続的に再現性よく得ることが困難であ
った。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、表面に鮮明な木目調模様その他の模様を
有する表面加飾押出成形品の製造方法として、基材樹脂
を主押出機で押出して長尺の成形体を得るにあたり、共
押出機を用いて基材樹脂より暗色の表層用樹脂を、主押
出機と共押出機の出口に設けたフィードブロック内にお
ける注入ノズルブロックの出口端が基材樹脂流の外面に
位置して配した注入孔を介して基材樹脂の外面に注出し
て基材樹脂と合流させ、互いにほとんど混ざり合うこと
なく押出金型に流入させて基材樹脂表面に表層用樹脂で
木目調模様その他の模様を付与する方法を示したのであ
る。ここに、模様づけの中で木目調模様やその他のスト
ライプ状模様としては柾目模様又は板目模様等が採用さ
れ、特に本製造方法においては、柾目模様やストライプ
状模様を持つ表面加飾押出成形品を製造するのに適して
いる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 又、フィードブロックは、前記の如く主
押出機と共押出機の出口ノズルと、押出金型間に設けら
れ、基体と該基体に着脱自在に設けた注入ノズルブロッ
クとからなり、該注入ノズルブロックは、断面形状が円
形状或いは矩形状、スリット状等の種々のものが注入ノ
ズルブロックとしての筒体の外面から内面へつまりその
内面に位置する主押出機からの樹脂流へ連通する注入孔
を設け、筒体外部に該注入孔へのマニホルド等の分配路
等を設けたものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 次に、該方法に用いられる前記注入ブロ
ックの詳細としては、基材樹脂の表面に表層用樹脂で模
様を形成するために用いられ、主押出機並びに共押出機
のそれぞれの押出用ノズルと連結され、内部にそれぞれ
の樹脂を案内するための2つの流路を有する基体と、該
基体の内部に着脱自在に設けることができる筒状ブロッ
クで、中心には前記基体の流路の一方と連通する主流路
を有し、この主流路に向けて、筒状ブロックを構成する
筒体を貫通して表層用樹脂を注入する注入孔を多数開設
するとともに、注入孔基端はマニホルド等の分配路を介
して基体の共押出機からの他の流路に連通させてなるも
のとして更に開示される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 図示した例によって発明の詳細を説明す
ると、図1は、本発明における押出成形品を作る為の製
造装置の概略図である。図中1が内部にスクリュー等の
押出手段を有する主押出機1であり、この押出機1の前
方には、押出金型2が常法どおり設けられている。主押
出機1から塩化ビニル樹脂等を用いた基材樹脂3が押し
出され、押出金型2の先端押出口4から押出成形品5と
しての板材を矢印方向へ押出し成形するものである。そ
のとき、押出されて形成される平板表面に模様付用の表
層用樹脂6で木目調模様や他の一般的なストライプ模様
等の模様を付けんとするものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 ここに表層用樹脂6は、基材樹脂3と互
いに相溶性があることが望まれ、又基材樹脂3と表層用
樹脂6の間においては、その粘度が互いに等しいか、基
材樹脂3よりも表層用樹脂6の粘度が低いことが好まれ
る。この押出金型2には、図例の如く、基材樹脂3の供
給が可能なように、樹脂供給管7が設けられ、この樹脂
供給管7と主押出機1、共押出機8の交点にフィードブ
ロック9を設けている。つまり、共押出機8は、主押出
機1で押し出し成形した基材の表面に、これよりも暗色
の色目で模様を付ける表層用樹脂6を押出す装置であ
る。そして、これらの主押出機1、共押出機8の先端ノ
ズル10、11は、フィードブロック9に連通連結され
ている。フィードブロック9は、図2で示されるよう
に、前記主押出機1、共押出機8のノズル10、11と
連通連結でき、内部に各樹脂を案内する為の流路を1
2、13の如く設けた基体14と、この基体14の内部
に着脱自在、例えばネジ込み方式や、他の固定金具等で
着脱自在に設けた注入ノズルブロック15とよりなって
いる。注入ノズルブロック15は、図3で更にその詳細
が分かる如く、円筒体、角筒体等の筒体16があり、そ
の内部には前記主押出機1のノズル10と連通連結し
て、押出金型2へつながる主流路17を設けている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 この模様変化エレメントは、図10〜1
1に示すように上縁25に対して下縁26が図例の如く
筒枠27直径方向の略中心を境にして両側が互いに逆方
向に15°〜45°のねじれ角度θでねじった一対の曲
面傾斜板28、29を有する模様変化案内板30を筒枠
27内に設けて構成したものである。このエレメントの
機能は、基材樹脂3と表層用樹脂6の層流がこのエレメ
ントを通過する際、この一対の曲面傾斜板28、29に
よってその流線方向を右又は左方向へねじ曲げるもので
ある。その結果、基材樹脂3の外周に沿ってストライプ
状に流入した着色流はねじ曲げられた形でエレメントか
ら出てくることになり、そのままの状態で金型に流入す
ると、共押出金型2の押出口4で、模様の巾の拡大と共
に、板目状の木目調模様を発現する。又このような同じ
形状のエレメントを複数個互いに近接させたり離間させ
て直列につなげて、注入ブロック内に配置することによ
ってストライプ状の表面流線の曲がり程度を調節するこ
とができる。一方、左右1対の曲面傾斜板28、29の
曲がり方向が互いに異なるタイプのエレメントを直列に
使用した場合、例えば、図10の曲面傾斜板28、29
に対し、下段のそれは上段の傾斜方向と逆の曲面傾斜板
を使用した場合には、先の場合と異なって、流線の曲が
りが、下方のエレメントの逆方向の曲面傾斜板28、2
9によって曲がりが元に戻されるような作用を受ける。
その結果、注入ノズルブロック15内の表層用樹脂流の
外面に沿ったストライプ状の着色流線は、左右へ振り動
かされることで流線の太線化とゆらぎが生じることにな
り、その状態が押出金型2を通過後、押出成形品表面層
に、ゆらぎと部分的に太線化された木目調模様を発現す
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 つまり、このようなノズルブロックを使
用することによって、前記の種々の形状寸法の注入孔1
9から基材樹脂3表面に注出された表層用樹脂6の模
様、図例のものにおいてはストライプ状の模様を意図的
に変化させることによって、押出成形品5の表面に発現
するストライプ状の木目調模様に特徴的な変化を付与す
ることができるのである。従って、注入ノズルブロック
内にセットするエレメント24の数やサイズのあり方
は、希望する木目調模様、その他の模様のパターンによ
って自由に選択すればよい。つまり、このようにするこ
とによって、基材樹脂3がフィードブロック9内の注入
ノズルブロック内主流路19を通過するときに、その樹
脂柱の外面に、表層用樹脂6が共押出機8で押出され
て、図3においては、ストライプ状の模様が作られ、又
図9の如く、模様変形エレメント24を用いたときにお
いては、変形された模様が、基材樹脂3表面に形成さ
れ、これがフィードブロック9につながる樹脂供給管7
押出金型2内へ案内され基材樹脂3表面に模様として
つけられて押出し成形される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 ここに本発明で用いられる基材樹脂及び
表層用樹脂は、相溶性のあるものであれば、同一又は異
種の何れでもよく、かかる樹脂としては、ビニル系樹脂
(ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル共重合樹脂
)、スチレン系樹脂(ポリスチレン樹脂、ゴム変性ポ
リスチレン樹脂、ABS樹脂等)、アクリル系樹脂(ポ
リメチルメタクリレート樹脂、ポリメチルアクリレート
樹脂等)が例示される。又、基材樹脂については、上記
の樹脂に発泡剤、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸アンモ
ニウム、アゾジカルボン酸アミド、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド等を適宜配合(例えば0.3〜3.0重量
%)された低発泡用樹脂組成物も使用される。なお、相
溶性の程度については、ソルビリティパラメーターで、
その差が1.5程度以内のものであれば特に問題は生じ
ないが、それより差が大きく相溶性の乏しいもの同士の
組合せの場合には、基材と表面層との剥離や、表面模様
層の剥がれ等の問題生じる可能性がある
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 このように本発明では、先ず基材樹脂3
を主押出機1で押出し、その押し出した樹脂流の外周か
ら、図3で示すような注入ノズルブロック15を用い
て、同じ相溶性のある樹脂で、しかも基材樹脂3よりも
暗色に設定した樹脂を注入することで、樹脂流の周りに
は、前記注入孔19の数に応じて、色の異なる表層用樹
脂6が平行な、つまりストライプ状の模様として与えら
れ、これが押出金型2で基材樹脂3の表面に拡大して、
板状に一体的に接着され、表面に木目調模様のある押出
成形品5が得られる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【実施例】 〔実施例1〕低発泡ポリ塩化ビニル樹脂製の平板押出品
の表面に木目模様を付けたものを得るには、原料樹脂と
して、まず基材樹脂として低発泡ポリ塩化ビニル樹脂
組成物(重合度=700)の粉末状組成物を使用し、
表層用樹脂としてポリメチルメタクリレート樹脂(鐘淵
化学工業株式会社製 SD−005樹脂)を濃い茶褐色
に着色したペレットを用いる。主押出機は55mmφ
コニカルツイン押出機を用い、共押出機として30m
mφシングル押出機を用いる。金型としては平板押出
金型を用いる。注入ノズルブロックとしては、主流路
内径が40mmφ、長さ100mm、マニホルドの孔径
が0.8mmφ、注入孔の数20個穿孔したものを用い
る。そしてこのような原材料並びに押出機、金型を用い
基材樹脂表面に表層用樹脂で模様付けを行ったところ、
基材樹脂表面に明瞭な柾目模様を発現した比重0.6の
低発泡ポリ塩化ビニル平板押出品を得られた。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【発明の効果】以上のような本発明に係る表面に鮮明な
木目模様その他の模様を有する表面加飾押出成形品の製
造方法並びにその装置およびその成形品では、 木目調模様付与の為の暗色に着色した表層用樹脂と基
材樹脂を別々の押出機を用いて押出し、押出金型へ入る
直前で両樹脂を合流させるために、双方の押出し加工条
件に影響されることなく、殆ど混ざり合わない状態で
出金型に流入させることができるので、成形品の表面層
に、鮮明な木目調模様その他の模様を付与することかで
きる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 又、本発明は従来の既存の成形用押出
し装置に対して、主押出機と、押出金型との間に木目調
模様、その他の模様を付与できるようデザインされ、且
つ交換可能な注入ノズルブロックを組み込んだフィード
ブロックと、表層用樹脂の押出機を追加するだけで多用
なストライプ状木目調模様やその他の模様を付与でき又
このような成形品を提供できる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造方法に用いる装置の配置図である。
【図2】その要部であるフィードブロック部分の断面説
明図である。
【図3】注入ノズルブロックの第1実施例断面説明図で
ある。
【図4】注入ノズルブロックの第2実施例断面説明図で
ある。
【図5】注入ノズルブロックの第3実施例断面説明図で
ある。
【図6】図3の平面説明図である。
【図7】注入ノズルブロックへの表層用樹脂供給方法を
示す説明図である。
【図8】注入ノズルブロックにおける分配路の他の例と
表層用樹脂供給方法を示す説明図である。
【図9】模様変化エレメントを組込んだ他の注入ノズル
ブロックの実施例を示す断面説明図である。
【図10】模様変化エレメントの説明図である。
【図11】模様変化エレメントの上縁に対し下縁がどの
程度のねじれ角度であるかを示す説明図である。
【符号の説明】 1 主押出機 2 押出金型 3 基材樹脂 4 押出口 5 押出成形品 6 表層用樹脂 7 樹脂供給管 8 共押出機 9 フィードブロック 10 ノズル 11 ノズル 12 流路 13 流路 14 基体 15 注入ノズルブロック 16 筒体 17 主流路 18 分配路 19 注入孔 20 縮径 21 拡径 22 切替弁(図8) 23 切替弁(図7) 24 模様変化エレメント 25 上縁 26 下縁 27 筒枠 28 曲面傾斜板 29 曲面傾斜板 30 模様変化案内板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材樹脂を主押出機で押し出して長尺の
    表面加飾成形体を得るにあたり、共押出機を用いて基材
    樹脂より暗色の表層用樹脂を、主押出機、共押出機の出
    口に設けたフィードブロック内における注入ノズルブロ
    ックの出口端が基材樹脂流の外面に位置して配した注入
    孔を介して基材樹脂の外面に注出し、基材樹脂と合流さ
    せ、殆ど混ざり合うことなく共押出金型に流入させて基
    材樹脂表面に表層用樹脂で木目調模様その他の模様を付
    与することを特徴とする表面加飾押出成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】木目調模様として柾目模様又は板目模様で
    ある請求項1記載の表面加飾押出成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】フィードブロックが、基体とその該基体に
    着脱自在に設けた注入ノズルブロックとからなる請求項
    1記載の表面加飾押出成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】注入ノズルブロックの注入孔断面形状が円
    形状又は矩形状である請求項3記載の表面加飾押出成形
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】注入ノズルブロックの内部には模様変化エ
    レメントを単又は複数個互いに近接又は離間して設けて
    なる請求項1記載の表面加飾押出成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】表層用樹脂並びに基材樹脂が互いに相溶性
    を有するものである請求項1記載の表面加飾押出成形品
    の製造方法。
  7. 【請求項7】基材樹脂の表面に表層用樹脂で模様を形成
    するために用いられ、主押出機並びに共押出機のそれぞ
    れの押出用ノズルと連結され、内部にそれぞれの樹脂を
    案内するための流路を有する基体と、 該基体の内部に着脱自在に取付けることができる筒状ブ
    ロックで、中心には前記基体の流路の一方と連通する主
    流路を有しこの主流路に向けて筒状ブロックの壁体を貫
    通して表層用樹脂注入孔を多数開設するとともに、注入
    孔は筒状ブロックの外周面に設けたマニホルド等の分配
    路を介して基体の共押出機からの他方の流路に連通させ
    てなる注入ノズルブロックと、 からなる基材樹脂表面への表層用樹脂による模様付用フ
    ィードブロック。
  8. 【請求項8】注入ノズルブロックとして前記フィードブ
    ロックの基体に設けた凹部に嵌合される筒体であって、
    内部に長さ方向へ貫通し、基材樹脂が供給される基体の
    一方の流路と連通する主流路を有し、この主流路へ向け
    て筒体外方から表層用樹脂を流入させるための複数個の
    注入孔を一段としてこれを筒体長さ方向に単又は複数段
    に、その出口端が入口端よりも主流路の出口側へ位置さ
    せて設けるとともに、これらの注入孔の筒体外面には、
    注入孔へ表層用樹脂を分配流入させるためのマニホル
    ド、その他の分配路を設けてなるものである請求項7記
    載のフィードブロック。
  9. 【請求項9】フィードブロックの基体と注入ノズルブロ
    ックを互いに着脱可能にしてなる請求項8記載のフィー
    ドブロック。
  10. 【請求項10】前記基体の中に収容される注入ノズルブロ
    ックの筒体内には、その長さ方向に基材樹脂の主流路を
    貫通して設けてなり、この流路に対し流路入口側に単又
    は複数段で表層用樹脂注入路を設けるとともに、基材樹
    脂の主流路の出口側に模様変化エレメントを単又は複数
    個互いに近接又は離間して配した注入ノズルブロックを
    利用してなる請求項7〜9記載のフィードブロック。
  11. 【請求項11】基材樹脂を主押出機から押出し、この押し
    出された基材樹脂の樹脂流のまわりからその外周表面に
    模様づけ用表層用樹脂を複数の注入路から注出して基材
    樹脂と混合せず鮮明な模様として、これらを一体的に押
    出し、これを更に基材樹脂の表面に表層用樹脂を木目調
    模様、その他の模様として配した状態で、拡大させて一
    体的に押し出してなる表面に木目調模様、その他の鮮明
    な模様を有する押出成形品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455759B1 (ko) * 2000-08-02 2004-11-09 강판규 압출물에 문자 및 형상을 성형하는 장치 및 성형방법
KR100847620B1 (ko) * 2006-10-14 2008-07-21 김명섭 이색 무늬체 및 그 제조장치
JP2014198404A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 株式会社ジェイエスピー ポリスチレン系樹脂発泡体の製造方法
CN111070623A (zh) * 2019-12-04 2020-04-28 广州康森新材料科技有限公司 一种仿木纹共挤混色木塑复合材料的制备方法

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