JP2948276B2 - コンベア装置 - Google Patents

コンベア装置

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JP2948276B2 JP17468890A JP17468890A JP2948276B2 JP 2948276 B2 JP2948276 B2 JP 2948276B2 JP 17468890 A JP17468890 A JP 17468890A JP 17468890 A JP17468890 A JP 17468890A JP 2948276 B2 JP2948276 B2 JP 2948276B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一対のベルトによって搬送物を挟持しなが
ら搬送するコンベア装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、掘削現場、家畜サイロ、砕石工場、セメン
ト工場等には、一対のベルトに粒状搬送物を挟持して下
方から上方へ搬送するコンベア装置が設置されている。
このコンベア装置は、第6図に示すように、駆動プー
リ1,1と従動プーリ2,2とに掛け渡した一対のベルト3,3
に複数のローラ4,4…を配設して、ベルト3,3を全体とし
てクランク状に屈曲させ、搬送部Aにて搬送物を挟持し
ながら図中矢印イ方向へ搬送するようになっている。
また、この種のコンベア装置の駆動プーリ1,1及び従
動プーリ2,2は、それぞれ駆動プーリ支持フレーム及び
従動プーリ支持フレームに支持されている。そして、こ
れら駆動プーリ支持フレームと従動プーリ支持フレーム
との間には、ベルト3,3の両縁端部に沿って配置された
所定長さの中間フレームが固定されており、この中間フ
レームには、ベルト3,3の両縁端部に互い違いに当接し
てベルト3,3を支持する複数の支持ローラが所定間隔を
おいて固定されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、掘削現場等における掘削位置は、掘削作業
が進行するにしたがって下方へ移動するが、上記コンベ
ア装置は、駆動プーリ支持フレームと従動プーリ支持フ
レームとに中間フレームを固定して一体に組み立てたも
のであるので、搬送高さH及び傾斜角度θを変更するこ
とができず、掘削作業の進行による掘削位置の下方への
移動に対応させることができなかった。
また、従動プーリ支持フレームに設けられた搬入口B
及び従動プーリ支持フレームに設けられた搬出口Cが搬
送部Aと同一方向に設定されているので、搬送物を直線
方向へしか搬送させることができず、他の方向へ搬送す
る場合には、他のコンベア装置を併用して、搬出口Cに
搬送された搬送物を再び他のコンベア装置によって他の
方向へ搬送しなければならず、極めて非能率的であっ
た。
このように、上記コンベア装置は、一度組み立ててし
まうと、搬送高さH、傾斜角度θ、搬出入角度を変更す
ることができず、極めて凡用性に乏しいものであった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、設定
場所の条件に合わせて使用することが可能な凡用性に優
れたコンベア装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] この発明のコンベア装置は、駆動プーリと従動プーリ
とに掛け渡されかつ外周面の一部を当接させた一対の無
端状のベルトと、該ベルトの長さをそれぞれ調節するベ
ルト長さ調節機構と、前記駆動プーリを支持する駆動プ
ーリ支持フレームと、前記従動プーリを支持する従動プ
ーリ支持フレームと、前記ベルトの両縁端部近傍に沿っ
て配置されかつ駆動プーリ支持フレームと従動プーリ支
持フレームとに張設されたロープと、該ロープの一端部
に接続されかつ該ロープの長さを調節するロープ長さ調
節機構と、前記ロープに所定間隔をおいて脱着自在に設
けられかつ前記ベルトの両縁端部を支持する複数の支持
ローラ部とから構成され、これら支持ローラ部は、前記
駆動プーリ支持フレームと前記従動プーリ支持フレーム
との間における前記ベルトの長さ及びベルトの経路に合
わせて設置される支持フレームに支持されることを特徴
としている。
[作用] この発明のコンベア装置によれば、ロープ長さ調節機
構及びベルト長さ調節機構によってロープ及びベルトを
弛ませる。この状態において、駆動プーリ支持フレーム
と従動プーリ支持フレームとを互いに離間あるいは近接
する方向へ移動させ、ついで、ロープ長さ調節機構及び
ベルト長さ調節機構によってロープ及びベルトの長さを
調節し、ロープへ支持ローラ部を所定間隔において取り
付け、これら支持ローラ部を、駆動プーリ支持フレーム
と従動プーリ支持フレームとの間におけるベルトの長さ
及びベルトの経路に合わせて設置される支持フレームに
支持させることにより、コンベア装置の搬送高さは勿論
のこと、駆動プーリ支持フレームと従動プーリ支持フレ
ームとの間におけるベルトの長さ、経路、傾斜角度及び
搬出入角度を、支持フレームによって希望どおりに設定
することができ、しかも、ベルトに捻りを加えることも
できる。
また、駆動プーリ支持フレームと従動プーリ支持フレ
ームとの間をロープによって連結したものであるので、
傾斜角度及び搬送方向を希望どうりに設定することがで
き、極めて凡用性に優れたコンベア装置とすることがで
きる。
[実施例] 以下、本発明のコンベア装置の一実施例を第1図及び
第2図によって説明する。
なお、従来例と同一構造部分には、同一符号を付して
説明を省略する。
図において、符号11及び12はそれぞれ駆動プーリ支持
フレーム及び従動プーリ支持フレームである。これら駆
動プーリ支持フレーム11と従動プーリ支持フレーム12と
の間には、ベルト3,3の両縁端部近傍に沿ってロープ13,
13が張設されている。このロープ13,13の一端部は、駆
動プーリ支持フレーム11の一端部に連結されており、同
他端部は従動プーリ支持フレーム12の一端部に回動自在
に支持されたプーリ14,14へ巻回され、ロープ長さ調節
機構15に接続されている。このロープ長さ調節機構15
は、ローラ15aを回動させることにより、ロープ13,13の
巻き取り及び送り出しを行うとともに、ロープ13,13に
所定の張力を与えるものである。
また、ロープ13,13には、前記ベルト3,3の両縁端部に
互い違いに当接してベルト3,3を支持する複数の支持ロ
ーラ部16,16…が所定間隔をおいて設けられている。こ
れら支持ローラ部16,16…は、第3図に示すように、前
記ロープ13,13に脱着することができるローラ支持部17,
17…に、支持ローラ18,18…を支持させたもので、この
支持ローラ18,18…は、回動軸19,19…の軸線を中心とし
て回動するようになっている。
また、符号21は、前記支持ローラ部16,16…をベルト
3,3の両縁端部に沿って支持する支持フレームであり、
この支持フレーム21は、設置場所に設けられた仮設ガイ
ドフレーム22,22に支持されている。
また、前記駆動プーリ支持フレーム11近傍には、それ
ぞれのベルト3,3の長さを調節するベルト長さ調節機構2
3,23が設けられている。このベルト長さ調節機構23,23
は、回動自在に支持された外周面押さえプーリ24,24と
内周面押さえプーリ25,25とをベルト3,3の面方向に沿っ
て互いに逆方向へ移動させることにより、各ベルト3,3
を屈曲させて長さを調節するものである。
上記構造のコンベア装置によって、搬送物を搬送させ
る場合には、まず、従動プーリ支持フレーム12の搬入口
Bへ搬送物を投入する。
このようにすると、この搬送物がベルト3,3の移動に
ともない搬送部Aへ送り込まれ、ベルト3,3同士に挟持
されて搬送部Aを第1図中矢印イ方向へ搬送され、駆動
プーリ支持フレーム11の搬出口Cから搬出される。そし
て、この搬出された搬送物をトラック等に載置して運び
出す。
ところで、掘削現場等においては、掘削作業が進行す
ることにより、掘削位置はさらに下方へ下がり、これに
ともないコンベア装置の搬送高さHを変更する必要が生
じる。
ここで、上記構造のコンベア装置の搬送高さHを高く
する場合について説明する。
まず、ロープ長さ調節機構15のローラ15aを駆動さ
せ、ロープ13,13を送り出すとともに、ベルト長さ調節
機構23,23によってベルト3,3を弛ませる。この状態にお
いて、従動プーリ支持フレーム12を下方の掘削位置へ移
動させて設置する。
次に、ベルト長さ調節機構23,23によってベルト3,3の
長さを調節するとともに、ロープ長さ調節機構15によっ
てロープ13,13の長さを調節し、あらためて支持ローラ
部16,16…をロープ13,13へ所定間隔をおいて取り付け
る。
ここで、支持ローラ部16,16…間の間隔が開きすぎる
場合には、他の支持ローラ部を補充して、ベルト3,3の
両縁端部から搬送物が漏れないように配置する。
なお、コンベア装置の搬送高さHを低くする場合に
は、まず、ロープ13,13に取り付けられた支持ローラ部1
6,16を取り外し、ついで、従動プーリ支持フレーム12を
上方へ移動させる。そして、弛んだロープ13,13の長さ
をロープ長さ調節機構15によって調節するとともに、ベ
ルト3,3の長さをベルト長さ調節機構23,23によって調節
して張力を与える。
そして、ロープ13,13に支持ローラ部16,16を所定間隔
をおいて取り付ける。
このように、上記のコンベア装置によれば、必要に応
じて搬送高さHを容易に変更することができ、掘削位置
の移動に極めて容易に対応させることができる。しか
も、駆動プーリ支持フレーム11と従動プーリ支持フレー
ム12との間をロープ13,13によって連結したものである
ので、搬送路Aの傾斜角度θも希望どうりに設定するこ
とができる。
また、上記実施例のコンベア装置によれば、搬入口B
と搬出口Cとの搬入方向及び搬出方向も希望どうりの方
向に設定することができる。
すなわち、駆動プーリ支持フレーム11と従動プーリ支
持フレーム12とを、第4図に示すように、角度αをつけ
てそれぞれ設置すると、搬送部Aにおいてベルト3,3に
角度αの捻りが加えられる(第3図参照)が、搬送部A
におけるベルト3,3の両縁端部を支持する支持ローラ部1
6,16はロープ13,13に支持されているので、ベルト3,3を
無理なく捻らせて搬入口Bと搬出口Cとの搬出入角度α
を希望どうりに設定することができる。しかも、駆動プ
ーリ支持フレーム11及び従動プーリ支持フレーム12の据
え付け精度を必要としないので、仮設設備としても使用
することができる。
なお、上記実施例のコンベア装置によれば、第5図に
示すように、支持フレーム21によって搬送部Aの途中に
複数の段部A1,A2,A3(角度変換部)を設けることによ
り、搬送物のずり落ちが防止された極めて搬送高さHの
高い大深度のコンベア装置とすることができる。この場
合、支持フレーム21は、段部A1,A2,A3に対応した屈曲形
状のものを使用する。
このように、上記実施例のコンベア装置は、搬送高さ
H、傾斜角度θ、搬出入角度αを希望どうりに設定する
ことができるので、設置場所の設置条件の影響を受けに
くくすることができ、極めて凡用性に優れたコンベア装
置とすることができる。これにより、例えば、このコン
ベア装置をユニットシリーズ化して製作し、様々な設置
場所(掘削現場、家畜サイロ、砕石工場、セメント工場
等)へリースすることも可能である。
[発明の効果] 以上、説明したようにこの発明のコンベア装置によれ
ば下記の効果を得ることができる。
.ロープ長さ調節機構及びベルト長さ調節機構によっ
てロープ及びベルトを弛ませ、駆動プーリ支持フレーム
と従動プーリ支持フレームとを互いに離間あるいは近接
する方向へ移動させ、ついで、ロープ長さ調節機構及び
ベルト長さ調節機構によってロープ及びベルトの長さを
調節し、ロープへ支持ローラ部を所定間隔をおいて取り
付け、これら支持ローラ部を、駆動プーリ支持フレーム
と従動プーリ支持フレームとの間におけるベルトの長さ
及びベルトの経路に合わせて設置される支持フレームに
支持させることにより、コンベア装置の搬送高さは勿論
のこと、駆動プーリ支持フレームの従動プーリ支持フレ
ームとの間におけるベルトの長さ、経路、傾斜角度及び
搬出入角度を、支持フレームによって希望どおり設定す
ることができ、しかも、ベルトに捻りを加えることもで
きる。
.駆動プーリ支持フレームと従動プーリ支持フレーム
との間をロープによって連結し、このロープにベルトを
支持する複数の支持ローラを取り付けたものであるの
で、傾斜角度及び搬出入角度を希望どうりに設定するこ
とができ、極めて凡用性に優れたコンベア装置とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施例のコンベア装置を
説明する図であって、第1図はコンベア装置の構造を説
明する側面図、第2図は搬送部の側面図、第3図は搬送
部の断面図、第4図はコンベア装置の概略平面図、第5
図は、大深度のコンベア装置の概略側面図である。 また、第6図は従来のコンベア装置の概略側面図であ
る。 1……駆動プーリ、2……従動プーリ、3……ベルト、
11……駆動プーリ支持フレーム、12……従動プーリ支持
フレーム、13……ロープ、15……ロープ長さ調節機構、
16……支持ローラ、21……支持フレーム、23……ベルト
長さ調節機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 15/00 - 15/28 B65G 15/60 - 15/64 B65G 21/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動プーリと従動プーリとに掛け渡されか
    つ外周面の一部を当接させた一対の無端状のベルトと、
    該ベルトの長さをそれぞれ調節するベルト長さ調節機構
    と、前記駆動プーリを支持する駆動プーリ支持フレーム
    と、前記従動プーリを支持する従動プーリ支持フレーム
    と、前記ベルトの両縁端部近傍に沿って配置されかつ駆
    動プーリ支持フレームと従動プーリ支持フレームとに張
    設されたロープと、該ロープの一端部に接続されかつ該
    ロープの長さに調節するロープ長さ調節機構と、前記ロ
    ープに所定間隔をおいて脱着自在に設けられかつ前記ベ
    ルトの両縁端部を支持する複数の支持ローラ部とから構
    成され、これら支持ローラ部は、前記駆動プーリ支持フ
    レーム前記従動プーリ支持フレームとの間における前記
    ベルトの長さ及びベルトの経路に合わせて設置される支
    持フレームに支持されることを特徴とするコンベア装
    置。
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