JPH06135524A - コンベア装置 - Google Patents
コンベア装置Info
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- JPH06135524A JPH06135524A JP4310766A JP31076692A JPH06135524A JP H06135524 A JPH06135524 A JP H06135524A JP 4310766 A JP4310766 A JP 4310766A JP 31076692 A JP31076692 A JP 31076692A JP H06135524 A JPH06135524 A JP H06135524A
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- JP
- Japan
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- belt
- conveyor device
- link chain
- frame
- rollers
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G15/00—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration
- B65G15/10—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration comprising two or more co-operating endless surfaces with parallel longitudinal axes, or a multiplicity of parallel elements, e.g. ropes defining an endless surface
- B65G15/12—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration comprising two or more co-operating endless surfaces with parallel longitudinal axes, or a multiplicity of parallel elements, e.g. ropes defining an endless surface with two or more endless belts
- B65G15/14—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration comprising two or more co-operating endless surfaces with parallel longitudinal axes, or a multiplicity of parallel elements, e.g. ropes defining an endless surface with two or more endless belts the load being conveyed between the belts
- B65G15/16—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration comprising two or more co-operating endless surfaces with parallel longitudinal axes, or a multiplicity of parallel elements, e.g. ropes defining an endless surface with two or more endless belts the load being conveyed between the belts between an auxiliary belt and a main belt
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G15/00—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration
- B65G15/10—Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration comprising two or more co-operating endless surfaces with parallel longitudinal axes, or a multiplicity of parallel elements, e.g. ropes defining an endless surface
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- B65G2201/00—Indexing codes relating to handling devices, e.g. conveyors, characterised by the type of product or load being conveyed or handled
- B65G2201/04—Bulk
Abstract
(57)【要約】
【目的】2枚のベルトで被搬送物を挟んで略垂直方向に
搬送するコンベア装置のメンテナンス性及び揚程変化の
自由度を向上させ且つコストを低減させる。 【構成】2枚のベルト5,6を近接対向させてベルト対
向部を構成し、該対向部に各ベルトの背面と交互に対接
する複数のキャリアローラー24を取り付けたリンクチェ
ン23を配設する。リンクチェンの上端をウインチ25に接
続し下端をウエイト29に接続する。ウインチによってリ
ンクチェンを巻き上げると共にフレームに固定し、ウエ
イトによって張力を付与するとキャリアローラーから各
ベルトに押圧力が作用する。フレームに対するリンクチ
ェンの固定を解除し、下方に移動させると該チェンが折
り畳まれ、キャリアローラーが互いに接近してメンテナ
ンスが容易となる。メンテナンス用の歩廊が不要となり
コストが低減する。
搬送するコンベア装置のメンテナンス性及び揚程変化の
自由度を向上させ且つコストを低減させる。 【構成】2枚のベルト5,6を近接対向させてベルト対
向部を構成し、該対向部に各ベルトの背面と交互に対接
する複数のキャリアローラー24を取り付けたリンクチェ
ン23を配設する。リンクチェンの上端をウインチ25に接
続し下端をウエイト29に接続する。ウインチによってリ
ンクチェンを巻き上げると共にフレームに固定し、ウエ
イトによって張力を付与するとキャリアローラーから各
ベルトに押圧力が作用する。フレームに対するリンクチ
ェンの固定を解除し、下方に移動させると該チェンが折
り畳まれ、キャリアローラーが互いに接近してメンテナ
ンスが容易となる。メンテナンス用の歩廊が不要となり
コストが低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2枚のベルトの間に被搬
送物を挟んで略垂直方向に搬送するコンベア装置に関
し、特にメンテナンスに対する作業性を向上させると共
に装置コストを低減させたコンベア装置に関するするも
のである。
送物を挟んで略垂直方向に搬送するコンベア装置に関
し、特にメンテナンスに対する作業性を向上させると共
に装置コストを低減させたコンベア装置に関するするも
のである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート,セメント,石炭,鉱石
類,肥料,穀類等の粒状物或いはスラリー状の流動体等
の被搬送物を略垂直に搬送する装置として、前記被搬送
物を2枚のベルトの間に挟んで搬送するコンベア装置が
用いられている。
類,肥料,穀類等の粒状物或いはスラリー状の流動体等
の被搬送物を略垂直に搬送する装置として、前記被搬送
物を2枚のベルトの間に挟んで搬送するコンベア装置が
用いられている。
【0003】上記コンベア装置は通常設置位置が固定さ
れており、例えば下方に設けた供給部と上方に設けた排
出部とを垂直搬送部によって接続して構成されている。
このコンベア装置は、装置全体が剛性を持ったフレーム
の所定位置に複数のローラー類,ホッパー,シュート,
駆動モーター等を取り付けて構成されている。即ち、コ
ンベア装置を構成する各部材はフレームによって取付位
置が規定されており、且つフレームは揚程,搬送長等の
仕様に応じて個別に設計される。
れており、例えば下方に設けた供給部と上方に設けた排
出部とを垂直搬送部によって接続して構成されている。
このコンベア装置は、装置全体が剛性を持ったフレーム
の所定位置に複数のローラー類,ホッパー,シュート,
駆動モーター等を取り付けて構成されている。即ち、コ
ンベア装置を構成する各部材はフレームによって取付位
置が規定されており、且つフレームは揚程,搬送長等の
仕様に応じて個別に設計される。
【0004】上記垂直搬送部には、近接対向させた2枚
のベルトの背面を支持するバックアップローラー或いは
支承ローラー等の名称を持った複数の支持ローラーが千
鳥状に配設されている。これ等の支持ローラーは垂直搬
送部を構成するフレームに取り付けられ、被搬送物に対
するベルトの挟持力を高めると共に被搬送物を挟持した
ベルトの膨らみ具合に応じて支持力を変化させる機能を
有している。そして前記支持ローラーによって垂直搬送
部に於ける近接対向したベルトに押圧力を付与すること
で、被搬送物の搬送を円滑に行うと共に被搬送物が落下
することを防止し得るように構成している。前記支持ロ
ーラーは作業員によって日常のメンテナンスが実施され
る。
のベルトの背面を支持するバックアップローラー或いは
支承ローラー等の名称を持った複数の支持ローラーが千
鳥状に配設されている。これ等の支持ローラーは垂直搬
送部を構成するフレームに取り付けられ、被搬送物に対
するベルトの挟持力を高めると共に被搬送物を挟持した
ベルトの膨らみ具合に応じて支持力を変化させる機能を
有している。そして前記支持ローラーによって垂直搬送
部に於ける近接対向したベルトに押圧力を付与すること
で、被搬送物の搬送を円滑に行うと共に被搬送物が落下
することを防止し得るように構成している。前記支持ロ
ーラーは作業員によって日常のメンテナンスが実施され
る。
【0005】また特開昭60−148806号公報には、コンベ
ア装置のフレームにブラケットを介して回転可能に取り
付けた支承ローラーと、一端がフレームにブラケットを
介して枢支されると共に他端に滑車が取り付けられ且つ
略中央に前記支承ローラーと接続された支持ロッドを設
けた支持レバーと、一端がフレームの上部に固定される
と共に他端にウエイトを吊り下げ且つ支持レバーの滑車
に巻き付けられてウエイトによる張力を支持レバーに伝
達する吊りロープとを有して構成され、斜め方向に搬送
するコンベア装置が開示されている。
ア装置のフレームにブラケットを介して回転可能に取り
付けた支承ローラーと、一端がフレームにブラケットを
介して枢支されると共に他端に滑車が取り付けられ且つ
略中央に前記支承ローラーと接続された支持ロッドを設
けた支持レバーと、一端がフレームの上部に固定される
と共に他端にウエイトを吊り下げ且つ支持レバーの滑車
に巻き付けられてウエイトによる張力を支持レバーに伝
達する吊りロープとを有して構成され、斜め方向に搬送
するコンベア装置が開示されている。
【0006】上記のコンベア装置に於いて、吊りロープ
にはウエイトの重量に応じた張力が作用し、これによ
り、被搬送物によって支承ローラーに加わる反力と支持
レバーを介して伝達される付勢力とが釣合い、被搬送物
の搬送量に応じて変化するベルトの膨らみに対し支承ロ
ーラーが自動的に追従する。
にはウエイトの重量に応じた張力が作用し、これによ
り、被搬送物によって支承ローラーに加わる反力と支持
レバーを介して伝達される付勢力とが釣合い、被搬送物
の搬送量に応じて変化するベルトの膨らみに対し支承ロ
ーラーが自動的に追従する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンベア装
置に於いて、支持ローラー又は支承ローラーは垂直搬送
部を構成するフレームに所定の間隔を持って取り付けら
れている。このため、支持ローラーに対するメンテナン
ス作業を実施する場合、作業員はフレームに沿って昇降
することが必要となり、多大な労力が要求されるという
問題がある。
置に於いて、支持ローラー又は支承ローラーは垂直搬送
部を構成するフレームに所定の間隔を持って取り付けら
れている。このため、支持ローラーに対するメンテナン
ス作業を実施する場合、作業員はフレームに沿って昇降
することが必要となり、多大な労力が要求されるという
問題がある。
【0008】また上記メンテナンス作業を実施するため
に、フレームには複数の歩廊及び階段を所定の高さ毎に
設けることが必要となる。このため、歩廊,階段を構成
する部材が増加し、且つこれ等の部材を固定するために
フレーム自体の強度を増加させることが必要となる等に
よって、コンベア装置のコストが高くなるという問題が
ある。
に、フレームには複数の歩廊及び階段を所定の高さ毎に
設けることが必要となる。このため、歩廊,階段を構成
する部材が増加し、且つこれ等の部材を固定するために
フレーム自体の強度を増加させることが必要となる等に
よって、コンベア装置のコストが高くなるという問題が
ある。
【0009】またフレームは揚程に応じた高さで且つ全
体が剛性を持って一体的に構成されるため、揚程の変化
に対する自由度は全くないという問題がある。
体が剛性を持って一体的に構成されるため、揚程の変化
に対する自由度は全くないという問題がある。
【0010】また上記コンベア装置は、仕様及び被搬送
物の性質に応じて1台毎に設計されている。このような
中で如何に共通部品の拡大等を考慮しても装置コストを
低減させるには限界があるという問題がある。
物の性質に応じて1台毎に設計されている。このような
中で如何に共通部品の拡大等を考慮しても装置コストを
低減させるには限界があるという問題がある。
【0011】本発明の目的は、メンテナンスの作業性を
向上させると共に揚程の変化に対する自由度を向上させ
且つ装置コストを低減させたコンベア装置を提供するこ
とにある。
向上させると共に揚程の変化に対する自由度を向上させ
且つ装置コストを低減させたコンベア装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るコンベア装置は、第1のヘッドプーリと
第1のテールプーリの間に一部が縦方向に進むように張
り渡された第1のベルトと、第2のヘッドプーリと第2
のテールプーリの間に一部が縦方向に進むように張り渡
された第2のベルトとを有し、前記第1のベルトの一部
と第2のベルトの一部を近接対向させてベルト対向部を
構成し、前記ベルト対向部間に被搬送物を挟み略垂直方
向に搬送するように構成したコンベア装置に於いて、前
記ベルト対向部に互いに連接された複数のリンクよりな
る一対のリンクチェンを配設し、該リンクチェンの上端
をコンベア装置の上方に設けたフレームに対し固定及び
固定解除可能に構成すると共に下端を張力付与装置に接
続し、且つ前記一対のリンクチェンの関節に軸の両端を
取り付けた複数のキャリアローラーを設けると共に該複
数のキャリアローラーをベルト対向部に於いて前記第1
のベルトの背面と第2のベルトの背面に交互に対接する
ように千鳥状に配置し、前記張力付与装置によりリンク
チェンが牽引されることによるリンクの張力の分力がキ
ャリアローラーを介してベルトに押圧力として作用せし
められるように構成したものである。
に本発明に係るコンベア装置は、第1のヘッドプーリと
第1のテールプーリの間に一部が縦方向に進むように張
り渡された第1のベルトと、第2のヘッドプーリと第2
のテールプーリの間に一部が縦方向に進むように張り渡
された第2のベルトとを有し、前記第1のベルトの一部
と第2のベルトの一部を近接対向させてベルト対向部を
構成し、前記ベルト対向部間に被搬送物を挟み略垂直方
向に搬送するように構成したコンベア装置に於いて、前
記ベルト対向部に互いに連接された複数のリンクよりな
る一対のリンクチェンを配設し、該リンクチェンの上端
をコンベア装置の上方に設けたフレームに対し固定及び
固定解除可能に構成すると共に下端を張力付与装置に接
続し、且つ前記一対のリンクチェンの関節に軸の両端を
取り付けた複数のキャリアローラーを設けると共に該複
数のキャリアローラーをベルト対向部に於いて前記第1
のベルトの背面と第2のベルトの背面に交互に対接する
ように千鳥状に配置し、前記張力付与装置によりリンク
チェンが牽引されることによるリンクの張力の分力がキ
ャリアローラーを介してベルトに押圧力として作用せし
められるように構成したものである。
【0013】また上記コンベア装置に於いて、ベルト対
向部に配設した一対のリンクチェンの上端を該ベルト対
向部よりも上方に配置した巻上機のワイヤに接続して構
成することが好ましい。
向部に配設した一対のリンクチェンの上端を該ベルト対
向部よりも上方に配置した巻上機のワイヤに接続して構
成することが好ましい。
【0014】上記各コンベア装置に於いて、被搬送物の
供給を受け又は供給された被搬送物を排出する下部構造
部及び上部構造部と、前記下部構造部と上部構造部との
間に設けられ且つ第1のベルトと第2のベルトを近接対
向させて構成した垂直搬送部とを有し、前記下部構造部
を下方のフロアに設置された下部フレームの所定位置に
複数のローラーを配置して構成し、前記上部構造部を上
方に設けた上部フレームの所定位置に複数のローラーを
配置して構成し、且つ前記垂直搬送部を互いに連接され
た複数のリンクよりなり且つ関節に複数のキャリアロー
ラーを取り付けた一対のリンクチェンと該リンクチェン
の下端に取り付けられた張力付与装置とを配置して構成
することが好ましい。
供給を受け又は供給された被搬送物を排出する下部構造
部及び上部構造部と、前記下部構造部と上部構造部との
間に設けられ且つ第1のベルトと第2のベルトを近接対
向させて構成した垂直搬送部とを有し、前記下部構造部
を下方のフロアに設置された下部フレームの所定位置に
複数のローラーを配置して構成し、前記上部構造部を上
方に設けた上部フレームの所定位置に複数のローラーを
配置して構成し、且つ前記垂直搬送部を互いに連接され
た複数のリンクよりなり且つ関節に複数のキャリアロー
ラーを取り付けた一対のリンクチェンと該リンクチェン
の下端に取り付けられた張力付与装置とを配置して構成
することが好ましい。
【0015】
【作用】上記コンベア装置によれば、該コンベア装置に
対するメンテナンス作業性を向上させると共に揚程の変
化に対する自由度を向上させ且つ装置コストを低減させ
ることが出来る。
対するメンテナンス作業性を向上させると共に揚程の変
化に対する自由度を向上させ且つ装置コストを低減させ
ることが出来る。
【0016】即ち、第1及び第2のベルトを互いに近接
対向させたベルト対向部を構成し、このベルト対向部に
複数のキャリアローラーを取り付けた一対のリンクチェ
ンを配置し且つ該リンクチェンの上端を上方のフレーム
に固定及び固定解除可能に構成すると共に下端を張力付
与装置に接続し、更にキャリアローラーを第1のベルト
の背面と第2のベルトの背面と交互に千鳥状に対接する
ように配置したので、リンクチェンの上端をフレームに
固定して張力付与装置による張力を作用させると、該張
力によってキャリアローラーに該ローラーの上下に配設
されたリンクのなす角度に応じた分力が発生する。前記
分力はキャリアローラーから第1,第2のベルトに押圧
力として作用し、これ等のベルトを密着させると共に該
ベルトに挟まれた被搬送物を押圧することが出来る。従
って、前記ベルト対向部の一部によって垂直搬送部を構
成することで、第1,第2のベルトの間に被搬送物を挟
んで略垂直方向に搬送することが出来る。
対向させたベルト対向部を構成し、このベルト対向部に
複数のキャリアローラーを取り付けた一対のリンクチェ
ンを配置し且つ該リンクチェンの上端を上方のフレーム
に固定及び固定解除可能に構成すると共に下端を張力付
与装置に接続し、更にキャリアローラーを第1のベルト
の背面と第2のベルトの背面と交互に千鳥状に対接する
ように配置したので、リンクチェンの上端をフレームに
固定して張力付与装置による張力を作用させると、該張
力によってキャリアローラーに該ローラーの上下に配設
されたリンクのなす角度に応じた分力が発生する。前記
分力はキャリアローラーから第1,第2のベルトに押圧
力として作用し、これ等のベルトを密着させると共に該
ベルトに挟まれた被搬送物を押圧することが出来る。従
って、前記ベルト対向部の一部によって垂直搬送部を構
成することで、第1,第2のベルトの間に被搬送物を挟
んで略垂直方向に搬送することが出来る。
【0017】またキャリアローラーに対するメンテナン
ス作業を実施する際には、フレームに対するリンクチェ
ンの固定を解除し、該リンクチェンを下降させることに
よって、このリンクチェンを関節により折り畳むことが
出来、これにより、各キャリアローラーをコンベア装置
の下方に互いに接近させた状態に移動させることが出来
る。このため、作業員はフレームを昇降することなく前
記状態に保持されたキャリアローラーに対し容易にメン
テナンス作業を実施することが出来る。
ス作業を実施する際には、フレームに対するリンクチェ
ンの固定を解除し、該リンクチェンを下降させることに
よって、このリンクチェンを関節により折り畳むことが
出来、これにより、各キャリアローラーをコンベア装置
の下方に互いに接近させた状態に移動させることが出来
る。このため、作業員はフレームを昇降することなく前
記状態に保持されたキャリアローラーに対し容易にメン
テナンス作業を実施することが出来る。
【0018】上記の如く、垂直搬送部に配設されるキャ
リアローラーはリンクチェンに取り付けられ、リンクチ
ェンを折り畳むことでキャリアローラーに対するメンテ
ナンスを実施することが出来る。このため、垂直搬送部
のフレームに歩廊や階段を設ける必要がない。従って、
装置コストを低減させることが出来る。
リアローラーはリンクチェンに取り付けられ、リンクチ
ェンを折り畳むことでキャリアローラーに対するメンテ
ナンスを実施することが出来る。このため、垂直搬送部
のフレームに歩廊や階段を設ける必要がない。従って、
装置コストを低減させることが出来る。
【0019】また上記コンベア装置では、垂直搬送部に
特別なフレームを形成することなくコンベア装置を構成
することが出来る。即ち、コンベア装置の下部構造部及
び上部構造部をフレームの所定位置に設けた複数のロー
ラーによって構成し、且つ垂直搬送部にリンクに取り付
けた複数のキャリアローラーを配置してコンベア装置を
構成することが出来る。このため、コンベア装置に要求
された揚程が変化したとき、下部構造部或いは上部構造
部を基準として他方の構造部を変化した揚程に一致する
ように上昇或いは下降させて固定すると共に、下部構造
部,垂直搬送部,上部構造部に渡って第1のベルト及び
第2のベルトを張り渡すことで、変化した揚程に対応さ
せることが出来る。このとき、垂直搬送部がフレームを
形成することなく構成されているため、下部構造部或い
は上部構造部を容易に移動させることが出来る。
特別なフレームを形成することなくコンベア装置を構成
することが出来る。即ち、コンベア装置の下部構造部及
び上部構造部をフレームの所定位置に設けた複数のロー
ラーによって構成し、且つ垂直搬送部にリンクに取り付
けた複数のキャリアローラーを配置してコンベア装置を
構成することが出来る。このため、コンベア装置に要求
された揚程が変化したとき、下部構造部或いは上部構造
部を基準として他方の構造部を変化した揚程に一致する
ように上昇或いは下降させて固定すると共に、下部構造
部,垂直搬送部,上部構造部に渡って第1のベルト及び
第2のベルトを張り渡すことで、変化した揚程に対応さ
せることが出来る。このとき、垂直搬送部がフレームを
形成することなく構成されているため、下部構造部或い
は上部構造部を容易に移動させることが出来る。
【0020】また下部構造部及び上部構造部を予め第
1,第2のベルト幅に応じて複数の標準的な構造を設定
することで、新たに設置するコンベア装置であってもベ
ルトの長さを適宜設定することで多くの異なる揚程を持
ったコンベア装置に対応することが出来る。このため、
設計工数の低減をはかることと共に多くの部品の共通化
をはかることが可能となり装置コストを低減させること
が出来る。
1,第2のベルト幅に応じて複数の標準的な構造を設定
することで、新たに設置するコンベア装置であってもベ
ルトの長さを適宜設定することで多くの異なる揚程を持
ったコンベア装置に対応することが出来る。このため、
設計工数の低減をはかることと共に多くの部品の共通化
をはかることが可能となり装置コストを低減させること
が出来る。
【0021】
【実施例】以下上記コンベア装置の実施例について図を
用いて説明する。図1は第1実施例に係るコンベア装置
の全体構成を説明する側面図、図2はリンクチェンに取
り付けたキャリアローラーを説明する図であり図1のII
−II矢視図、図3はリンクチェンと巻上機との接続構造
を説明する図であり(a)は正面図,(b)は平面図、
図4はリンクチェンの上端をフレームに固定及び固定解
除する機構を説明する図であり図3のIV−IV矢視図、図
5はキャリアローラーによってベルトを押圧する状態を
説明する図、図6は巻上機のワイヤを巻き出してリンク
チェンを下方へ移動させた状態を説明する側面図、図7
は第2実施例に係るコンベア装置の側面図である。
用いて説明する。図1は第1実施例に係るコンベア装置
の全体構成を説明する側面図、図2はリンクチェンに取
り付けたキャリアローラーを説明する図であり図1のII
−II矢視図、図3はリンクチェンと巻上機との接続構造
を説明する図であり(a)は正面図,(b)は平面図、
図4はリンクチェンの上端をフレームに固定及び固定解
除する機構を説明する図であり図3のIV−IV矢視図、図
5はキャリアローラーによってベルトを押圧する状態を
説明する図、図6は巻上機のワイヤを巻き出してリンク
チェンを下方へ移動させた状態を説明する側面図、図7
は第2実施例に係るコンベア装置の側面図である。
【0022】図1は本発明の第1実施例に係るコンベア
装置を示したものである。このコンベア装置は装置全体
を剛性を持ったフレームによって構成し、第1,第2の
ベルトを近接対向させて構成した垂直搬送部にリンクチ
ェンに取り付けた複数のキャリアローラーを配置して構
成されている。そして被搬送物を搬送する時には巻上機
によってリンクチェンを伸長させ、上端を上部フレーム
に固定すると共に下端に接続した張力付与装置によって
張力を付与し、この張力の分力をキャリアローラーを介
して近接対向させた第1,第2のベルトに押圧力を作用
させてこれ等のベルトを密着させることで、垂直搬送部
に於ける被搬送物の落下を防止し得るように構成されて
いる。更に、メンテナンス作業時には、上部フレームに
対するリンクチェン上端の固定を解除して該リンクチェ
ンを下方に移動させ、これにより複数のキャリアローラ
ーを互いに接近させた状態で下方に移動させることで、
メンテナンス作業を容易に実施し得るように構成したも
のである。本実施例及び後述する第2実施例では被搬送
物を下方から上方へ搬送するように構成したコンベア装
置として説明する。
装置を示したものである。このコンベア装置は装置全体
を剛性を持ったフレームによって構成し、第1,第2の
ベルトを近接対向させて構成した垂直搬送部にリンクチ
ェンに取り付けた複数のキャリアローラーを配置して構
成されている。そして被搬送物を搬送する時には巻上機
によってリンクチェンを伸長させ、上端を上部フレーム
に固定すると共に下端に接続した張力付与装置によって
張力を付与し、この張力の分力をキャリアローラーを介
して近接対向させた第1,第2のベルトに押圧力を作用
させてこれ等のベルトを密着させることで、垂直搬送部
に於ける被搬送物の落下を防止し得るように構成されて
いる。更に、メンテナンス作業時には、上部フレームに
対するリンクチェン上端の固定を解除して該リンクチェ
ンを下方に移動させ、これにより複数のキャリアローラ
ーを互いに接近させた状態で下方に移動させることで、
メンテナンス作業を容易に実施し得るように構成したも
のである。本実施例及び後述する第2実施例では被搬送
物を下方から上方へ搬送するように構成したコンベア装
置として説明する。
【0023】図に於いて、コンベア装置1は、被搬送物
の供給を受ける下部構造部2と、下方から供給された被
搬送物を排出する上部構造部3と、これ等の上下構造部
2,3の間に設けた垂直搬送部4とによって構成されて
いる。そして下部構造部2から垂直搬送部4及び上部構
造部3に渡って、第1のベルトとなる支持ベルト5と第
2のベルトとなるカバーベルト6が張り渡されている。
この支持ベルト5とカバーベルト6は、下部構造部2に
形成された下部湾曲部7で互いに近接対向し、この状態
を維持して垂直搬送部4に導入され且つ上部湾曲部8ま
で移送される。そして上部湾曲部8を通過した時点で近
接対向状態が解除され、その後、夫々のリターン経路を
通って下部湾曲部7に至るように配設されている。
の供給を受ける下部構造部2と、下方から供給された被
搬送物を排出する上部構造部3と、これ等の上下構造部
2,3の間に設けた垂直搬送部4とによって構成されて
いる。そして下部構造部2から垂直搬送部4及び上部構
造部3に渡って、第1のベルトとなる支持ベルト5と第
2のベルトとなるカバーベルト6が張り渡されている。
この支持ベルト5とカバーベルト6は、下部構造部2に
形成された下部湾曲部7で互いに近接対向し、この状態
を維持して垂直搬送部4に導入され且つ上部湾曲部8ま
で移送される。そして上部湾曲部8を通過した時点で近
接対向状態が解除され、その後、夫々のリターン経路を
通って下部湾曲部7に至るように配設されている。
【0024】本実施例に於いて、コンベア装置1は被搬
送物の供給方向と排出方向とが同一方向に設定され、搬
送経路がC型となる所謂C型コンベア装置として構成さ
れている。然し、本発明に係るコンベア装置は本実施例
の形状に限定するものではなく、搬送経路がS型に構成
されたS型コンベア装置に適用することが可能であり、
且つ他の形式のコンベアであっても適用することが可能
である。
送物の供給方向と排出方向とが同一方向に設定され、搬
送経路がC型となる所謂C型コンベア装置として構成さ
れている。然し、本発明に係るコンベア装置は本実施例
の形状に限定するものではなく、搬送経路がS型に構成
されたS型コンベア装置に適用することが可能であり、
且つ他の形式のコンベアであっても適用することが可能
である。
【0025】下部構造部2は、H形鋼,I形鋼,溝形
鋼,山形鋼等の構造用形鋼を組み合わせて形成された下
部フレーム9の所定位置に複数のローラー類を配置して
構成されている。即ち、下部構造部2には被搬送物を供
給するホッパー10の下側に対向して水平搬送部11が形成
されており、この水平搬送部11に所定のトラフ角を持っ
て形成された複数のローラー11aが配置されている。ま
た下部フレーム9の下部湾曲部部7に対応する位置には
図示しない湾曲フレームが固着され、該フレームに複数
のローラー7aが配置されている。
鋼,山形鋼等の構造用形鋼を組み合わせて形成された下
部フレーム9の所定位置に複数のローラー類を配置して
構成されている。即ち、下部構造部2には被搬送物を供
給するホッパー10の下側に対向して水平搬送部11が形成
されており、この水平搬送部11に所定のトラフ角を持っ
て形成された複数のローラー11aが配置されている。ま
た下部フレーム9の下部湾曲部部7に対応する位置には
図示しない湾曲フレームが固着され、該フレームに複数
のローラー7aが配置されている。
【0026】下部構造部2には各ベルト5,6のリター
ン経路を規定する複数のリターンローラー12が配置され
ている。また水平搬送部11の端部には支持ベルト5の末
端を規定する第1のテールプーリとなるテールプーリ13
が配置され、且つ下部湾曲部部7の端部にはカバーベル
ト6の末端を規定する第2のテールプーリとなるテール
プーリ14が配置されている。前記テールプーリ13,14は
下部フレーム9に固定したテークアップユニット15に取
り付けられ、このテークアップユニット15を操作してテ
ールプーリ13,14を移動させることで、各ベルト5,6
に付与する張力及び蛇行を調整し得るように構成されて
いる。
ン経路を規定する複数のリターンローラー12が配置され
ている。また水平搬送部11の端部には支持ベルト5の末
端を規定する第1のテールプーリとなるテールプーリ13
が配置され、且つ下部湾曲部部7の端部にはカバーベル
ト6の末端を規定する第2のテールプーリとなるテール
プーリ14が配置されている。前記テールプーリ13,14は
下部フレーム9に固定したテークアップユニット15に取
り付けられ、このテークアップユニット15を操作してテ
ールプーリ13,14を移動させることで、各ベルト5,6
に付与する張力及び蛇行を調整し得るように構成されて
いる。
【0027】上記の如く構成された下部構造部2は、地
表或いは地下レベルのフロア16上に設置されている。
表或いは地下レベルのフロア16上に設置されている。
【0028】上部構造部3は下部構造部2とは異なる上
部フレーム17によって構成されており、下部構造部2及
び上部構造部3は夫々独立した構造部として構成されて
いる。この上部構造部3は下部構造部2から供給された
被搬送物をカバーベルト6によって上部ホッパー18に排
出し、該ホッパー18を介して所定の供給部に供給するも
のである。
部フレーム17によって構成されており、下部構造部2及
び上部構造部3は夫々独立した構造部として構成されて
いる。この上部構造部3は下部構造部2から供給された
被搬送物をカバーベルト6によって上部ホッパー18に排
出し、該ホッパー18を介して所定の供給部に供給するも
のである。
【0029】上部構造部3は、下部構造部2と同様に構
造用形鋼を組み合わせて形成された上部フレーム17の所
定位置に複数のローラー類を配置して構成されている。
即ち、上部ホッパー18と対向する位置に第1のヘッドプ
ーリとなる支持ベルト5のヘッドプーリ19が配置され、
且つ第2のヘッドプーリとなるカバーベルト6のヘッド
プーリ20が配置されている。また各ベルト5,6のリタ
ーン経路を規定する複数のリターンローラー12が配置さ
れている。また上部フレーム17の上部湾曲部8に対応す
る位置には図示しない湾曲フレームが固着され、この湾
曲フレームに複数のローラー8aが配置されている。
造用形鋼を組み合わせて形成された上部フレーム17の所
定位置に複数のローラー類を配置して構成されている。
即ち、上部ホッパー18と対向する位置に第1のヘッドプ
ーリとなる支持ベルト5のヘッドプーリ19が配置され、
且つ第2のヘッドプーリとなるカバーベルト6のヘッド
プーリ20が配置されている。また各ベルト5,6のリタ
ーン経路を規定する複数のリターンローラー12が配置さ
れている。また上部フレーム17の上部湾曲部8に対応す
る位置には図示しない湾曲フレームが固着され、この湾
曲フレームに複数のローラー8aが配置されている。
【0030】支持ベルト5のヘッドプーリ19は図示しな
い駆動装置によって駆動され、カバーベルト6は支持ベ
ルト5との接触摩擦によって該ベルト5の移送に伴って
従動する。このため、上部フレーム17には、駆動モータ
ー,減速装置,変速装置等からなる駆動装置が取り付け
られており、この駆動装置と支持ベルト5のヘッドプー
リ19とがVベルト或いはチェン等の伝導部材によって接
続されている。
い駆動装置によって駆動され、カバーベルト6は支持ベ
ルト5との接触摩擦によって該ベルト5の移送に伴って
従動する。このため、上部フレーム17には、駆動モータ
ー,減速装置,変速装置等からなる駆動装置が取り付け
られており、この駆動装置と支持ベルト5のヘッドプー
リ19とがVベルト或いはチェン等の伝導部材によって接
続されている。
【0031】垂直搬送部4は、近接対向した支持ベルト
5とカバーベルト6の間に被搬送物を挟んで略垂直に搬
送するものであり、下部構造部2の下部フレーム9及び
上部構造部3の上部フレーム17とは独立して構成された
複数の垂直フレーム21a〜21cによって構成されてい
る。前記各垂直フレーム21a〜21cは、構造用形鋼によ
って形成した筒状のフレームとして構成されており、各
ベルト5,6の搬送側或いはリターン側を支持するため
のローラー類は取り付けられていない。また各垂直フレ
ーム21a〜21cの両端には夫々アングル或いはチャンネ
ルからなる接続部材22が固着されており、これ等の接続
部材22を介して下部フレーム9及び上部フレーム17と接
合されている。
5とカバーベルト6の間に被搬送物を挟んで略垂直に搬
送するものであり、下部構造部2の下部フレーム9及び
上部構造部3の上部フレーム17とは独立して構成された
複数の垂直フレーム21a〜21cによって構成されてい
る。前記各垂直フレーム21a〜21cは、構造用形鋼によ
って形成した筒状のフレームとして構成されており、各
ベルト5,6の搬送側或いはリターン側を支持するため
のローラー類は取り付けられていない。また各垂直フレ
ーム21a〜21cの両端には夫々アングル或いはチャンネ
ルからなる接続部材22が固着されており、これ等の接続
部材22を介して下部フレーム9及び上部フレーム17と接
合されている。
【0032】上記の如く構成された垂直搬送部4では、
予めベルト幅に対応した断面寸法と異なる長さを持った
複数種の標準化された垂直フレームを設定しておくこと
で、部材の共通化,設計コストの削減等を実現して装置
コストを低減させることが可能であり、且つ個々のコン
ベア装置に要求される揚程に対応して垂直フレームを選
択することで、異なる揚程に対応することが可能であ
る。
予めベルト幅に対応した断面寸法と異なる長さを持った
複数種の標準化された垂直フレームを設定しておくこと
で、部材の共通化,設計コストの削減等を実現して装置
コストを低減させることが可能であり、且つ個々のコン
ベア装置に要求される揚程に対応して垂直フレームを選
択することで、異なる揚程に対応することが可能であ
る。
【0033】垂直搬送部4に於ける近接対向したベルト
5,6の幅方向両側には一対のリンクチェン23が配設さ
れている。このリンクチェン23は、複数のリンク23aを
連設すると共に関節にキャリアローラー24を取り付けて
構成されている。
5,6の幅方向両側には一対のリンクチェン23が配設さ
れている。このリンクチェン23は、複数のリンク23aを
連設すると共に関節にキャリアローラー24を取り付けて
構成されている。
【0034】個々のリンク23aは予め設定された長さと
剛性を有する材料によって形成されており、コンベア装
置1の揚程に応じて所定数のリンク23aを接続してリン
クチェン23を構成している。またキャリアローラー24は
近接対向したベルト5,6の背面を千鳥状に交互に支持
し得るように配置されている。このため、個々のリンク
23aは近接対向したベルト5,6の側面と交差するよう
にジッグザッグ状に配設されている。
剛性を有する材料によって形成されており、コンベア装
置1の揚程に応じて所定数のリンク23aを接続してリン
クチェン23を構成している。またキャリアローラー24は
近接対向したベルト5,6の背面を千鳥状に交互に支持
し得るように配置されている。このため、個々のリンク
23aは近接対向したベルト5,6の側面と交差するよう
にジッグザッグ状に配設されている。
【0035】キャリアローラー24は、図2に示すように
各ベルト5,6の背面を支持する2本のローラー24aに
よって構成されている。前記ローラー24aは両側に配設
されたリンク23aの関節を貫通して設けられた軸24bに
回転可能に取り付けられている。また軸24bの軸端の近
傍は予め所定の角度で屈折して形成されており、これに
より被搬送物を挟持して膨らんだベルト5,6の背面を
支持し得るように構成されている。然し、キャリアロー
ラー24の構成は本実施例に限定するものではなく、例え
ば軸24bとしてユニバーサルジョイントやフレキシブル
シャフト等を用いて構成しても良いことは当然である。
各ベルト5,6の背面を支持する2本のローラー24aに
よって構成されている。前記ローラー24aは両側に配設
されたリンク23aの関節を貫通して設けられた軸24bに
回転可能に取り付けられている。また軸24bの軸端の近
傍は予め所定の角度で屈折して形成されており、これに
より被搬送物を挟持して膨らんだベルト5,6の背面を
支持し得るように構成されている。然し、キャリアロー
ラー24の構成は本実施例に限定するものではなく、例え
ば軸24bとしてユニバーサルジョイントやフレキシブル
シャフト等を用いて構成しても良いことは当然である。
【0036】図3及び図4に示すように、リンクチェン
23の上端は上部フレーム17に取り付けた巻上機となるウ
インチ25にワイヤ25aを介して接続され、且つ上部フレ
ーム17に固定及び固定解除可能に構成されている。即
ち、上部フレーム17の垂直搬送部4の上方に対応する位
置にウインチ25を構成するスタンド25bが設けられてお
り、このスタンド25のリンクチェン23と対向する位置に
ワイヤシーブ25c及び巻胴25dが取り付けられている。
巻胴25dにはハンドル25eが取り付けられ、このハンド
ル25eを回転させることでワイヤ25aを巻き取り或いは
巻き戻すことが可能なように構成されている。ワイヤシ
ーブ25cは巻胴25dに対し所定角度偏向して配置されて
いる。このため、巻胴25dに一対のリンクチェン23に対
応する2本のワイヤ25aを同時に巻き取ってもこれ等の
ワイヤ25aが重なることがない。
23の上端は上部フレーム17に取り付けた巻上機となるウ
インチ25にワイヤ25aを介して接続され、且つ上部フレ
ーム17に固定及び固定解除可能に構成されている。即
ち、上部フレーム17の垂直搬送部4の上方に対応する位
置にウインチ25を構成するスタンド25bが設けられてお
り、このスタンド25のリンクチェン23と対向する位置に
ワイヤシーブ25c及び巻胴25dが取り付けられている。
巻胴25dにはハンドル25eが取り付けられ、このハンド
ル25eを回転させることでワイヤ25aを巻き取り或いは
巻き戻すことが可能なように構成されている。ワイヤシ
ーブ25cは巻胴25dに対し所定角度偏向して配置されて
いる。このため、巻胴25dに一対のリンクチェン23に対
応する2本のワイヤ25aを同時に巻き取ってもこれ等の
ワイヤ25aが重なることがない。
【0037】夫々のリンクチェン23は上端に固着したロ
ッドエンド26を介してワイヤ25aと接続されている。ま
た夫々のリンクチェン23の上端所定位置には、長方形の
板材からなる止めプレート27がナット27aによって取り
付けられている。上部フレーム17には夫々のリンクチェ
ン23と対向する位置に、止めプレート27を90度回動させ
ることで該止めプレートを係止し或いは通過させる係止
部28が形成されている。この係止部28は上部フレーム17
に固着した係止部材28a,28bによって構成されてい
る。
ッドエンド26を介してワイヤ25aと接続されている。ま
た夫々のリンクチェン23の上端所定位置には、長方形の
板材からなる止めプレート27がナット27aによって取り
付けられている。上部フレーム17には夫々のリンクチェ
ン23と対向する位置に、止めプレート27を90度回動させ
ることで該止めプレートを係止し或いは通過させる係止
部28が形成されている。この係止部28は上部フレーム17
に固着した係止部材28a,28bによって構成されてい
る。
【0038】従って、ウインチ25を巻き上げてリンクチ
ェン23を伸長させ、止めプレート27が係止部28を通過し
たとき、該止めプレート27を90度回動させると共にウイ
ンチ25を巻き戻すとリンクチェン23が下降し、これによ
り、止めプレート27が係止部28の係止部材28bと係合し
て上部フレーム17に固定される。また前記状態からウイ
ンチ25を巻き上げて上部フレーム17に対する止めプレー
ト27の固定を解除し、その後、該止めプレート27を90度
回動させてウインチ25を巻き戻すことで、止めプレート
27は係止部28を通過し、これによりリンクチェン23を下
降させることが可能である。
ェン23を伸長させ、止めプレート27が係止部28を通過し
たとき、該止めプレート27を90度回動させると共にウイ
ンチ25を巻き戻すとリンクチェン23が下降し、これによ
り、止めプレート27が係止部28の係止部材28bと係合し
て上部フレーム17に固定される。また前記状態からウイ
ンチ25を巻き上げて上部フレーム17に対する止めプレー
ト27の固定を解除し、その後、該止めプレート27を90度
回動させてウインチ25を巻き戻すことで、止めプレート
27は係止部28を通過し、これによりリンクチェン23を下
降させることが可能である。
【0039】リンクチェン23の下端には張力付与装置と
なるウエイト29が接続されている。ウエイト29はリンク
チェン23の下端に対し着脱可能に接続されており、被搬
送物の性質や搬送量等に応じて最も適した重量のものを
接続し得るように構成されている。また張力付与装置と
してはウエイト29に限定するものではなく、例えばリン
クチェン23の下端を油圧シリンダーのロッドに接続して
構成しても良い。この場合、油圧シリンダーに供給する
圧油の圧力を適宜調整することによってリンクチェン23
を介してキャリアローラー24に付与するベルト5,6を
押圧する力を所望の値に調整することが可能となる。
なるウエイト29が接続されている。ウエイト29はリンク
チェン23の下端に対し着脱可能に接続されており、被搬
送物の性質や搬送量等に応じて最も適した重量のものを
接続し得るように構成されている。また張力付与装置と
してはウエイト29に限定するものではなく、例えばリン
クチェン23の下端を油圧シリンダーのロッドに接続して
構成しても良い。この場合、油圧シリンダーに供給する
圧油の圧力を適宜調整することによってリンクチェン23
を介してキャリアローラー24に付与するベルト5,6を
押圧する力を所望の値に調整することが可能となる。
【0040】上記の如く構成された垂直搬送部4に於い
て、ウインチ25によってリンクチェン23を巻き上げる
と、リンクチェン23は各リンク23aが近接対向したベル
ト5,6に沿って上下方向に伸長し、関節に取り付けら
れたキャリアローラー24がベルト5,6の背面と当接す
る。リンクチェン23の伸長に伴ってウエイト29が吊り上
げられ、且つ止めプレート27が係止部28を通過した後、
該止めプレート27を90度回動させると共にウインチ25を
巻き戻してリンクチェン23を上部フレーム17に固定す
る。
て、ウインチ25によってリンクチェン23を巻き上げる
と、リンクチェン23は各リンク23aが近接対向したベル
ト5,6に沿って上下方向に伸長し、関節に取り付けら
れたキャリアローラー24がベルト5,6の背面と当接す
る。リンクチェン23の伸長に伴ってウエイト29が吊り上
げられ、且つ止めプレート27が係止部28を通過した後、
該止めプレート27を90度回動させると共にウインチ25を
巻き戻してリンクチェン23を上部フレーム17に固定す
る。
【0041】上記の如くしてリンクチェン23をウインチ
25によって巻き上げ、ウエイト29が吊り上げられたと
き、図5(a)に示すようにウエイト29の重量がリンク
チェン23を介してキャリアローラー24に伝達され、更
に、キャリアローラー24を介して各ベルト5,6に対し
押圧力fとして作用する。前記押圧力fは、同図(b)
に示すようにウエイト29の重量によってリンク23aに作
用する張力Fの分力であり、キャリアローラー24の上下
に配設されたリンク23aのなす角度に応じて変化する値
である。
25によって巻き上げ、ウエイト29が吊り上げられたと
き、図5(a)に示すようにウエイト29の重量がリンク
チェン23を介してキャリアローラー24に伝達され、更
に、キャリアローラー24を介して各ベルト5,6に対し
押圧力fとして作用する。前記押圧力fは、同図(b)
に示すようにウエイト29の重量によってリンク23aに作
用する張力Fの分力であり、キャリアローラー24の上下
に配設されたリンク23aのなす角度に応じて変化する値
である。
【0042】近接対向したベルト5,6が一様な膨らみ
を持って垂直搬送部4を移送される場合、近接対向した
ベルト5,6には複数のキャリアローラー24から等しい
押圧力fが作用する。然し、バラ物を搬送する場合、被
搬送物に於ける粒度のバラツキ,下部ホッパー10から水
平搬送部11に対する供給のバラツキ等に起因して、近接
対向したベルト5,6が一様な膨らみ状態となることは
少ない。このような場合、部分的にリンク23aのなす角
度が変化し、ベルト5,6には部分的に異なる押圧力f
が作用することとなる。
を持って垂直搬送部4を移送される場合、近接対向した
ベルト5,6には複数のキャリアローラー24から等しい
押圧力fが作用する。然し、バラ物を搬送する場合、被
搬送物に於ける粒度のバラツキ,下部ホッパー10から水
平搬送部11に対する供給のバラツキ等に起因して、近接
対向したベルト5,6が一様な膨らみ状態となることは
少ない。このような場合、部分的にリンク23aのなす角
度が変化し、ベルト5,6には部分的に異なる押圧力f
が作用することとなる。
【0043】即ち、他の部分に比較して近接対向したベ
ルト5,6の膨らみが大きい部分では、キャリアローラ
ー24は該膨らみに応じて外側(図2に於ける上下方向)
に変位し、この変位に伴ってキャリアローラー24の上下
に配設されたリンク23aのなす角度が小さくなる。この
ため、図5(b)から明らかなように、各ベルト5,6
に作用する押圧力fの値が増加し、より強い力でベルト
5,6を押圧することとなる。従って、近接対向したベ
ルト5,6に対し、該ベルト5,6の膨らみに応じた押
圧力fを作用させて被搬送物を挟持させることが可能と
なり、垂直搬送部4に於ける被搬送物の落下を防止する
と共に良好な状態で上方に搬送することが可能となる。
ルト5,6の膨らみが大きい部分では、キャリアローラ
ー24は該膨らみに応じて外側(図2に於ける上下方向)
に変位し、この変位に伴ってキャリアローラー24の上下
に配設されたリンク23aのなす角度が小さくなる。この
ため、図5(b)から明らかなように、各ベルト5,6
に作用する押圧力fの値が増加し、より強い力でベルト
5,6を押圧することとなる。従って、近接対向したベ
ルト5,6に対し、該ベルト5,6の膨らみに応じた押
圧力fを作用させて被搬送物を挟持させることが可能と
なり、垂直搬送部4に於ける被搬送物の落下を防止する
と共に良好な状態で上方に搬送することが可能となる。
【0044】垂直搬送部4に配設されたリンクチェン23
及びキャリアローラー24に対するメンテナンス作業を実
施する場合、ウインチ25を巻き上げて止めプレート27を
90度回動させることで上部フレーム17に対するリンクチ
ェン23の固定を解除し、更にウインチ25を巻き戻して図
6に示すように、リンクチェン23を下降させる。これに
より、リンクチェン23を折り畳むと共にウエイト29を支
持部29aによって支持し、リンク23a及びキャリアロー
ラー24をコンベア装置1の下方に且つ互いに接近させた
状態に移動させることが可能となる。このため、作業員
はコンベア装置1の垂直フレーム21a〜21cを昇降する
ことなくメンテナンス作業を実施することが可能とな
り、メンテナンスの作業性を向上させると共に作業員の
疲労を軽減させることが可能となる。
及びキャリアローラー24に対するメンテナンス作業を実
施する場合、ウインチ25を巻き上げて止めプレート27を
90度回動させることで上部フレーム17に対するリンクチ
ェン23の固定を解除し、更にウインチ25を巻き戻して図
6に示すように、リンクチェン23を下降させる。これに
より、リンクチェン23を折り畳むと共にウエイト29を支
持部29aによって支持し、リンク23a及びキャリアロー
ラー24をコンベア装置1の下方に且つ互いに接近させた
状態に移動させることが可能となる。このため、作業員
はコンベア装置1の垂直フレーム21a〜21cを昇降する
ことなくメンテナンス作業を実施することが可能とな
り、メンテナンスの作業性を向上させると共に作業員の
疲労を軽減させることが可能となる。
【0045】図7は本発明の第2実施例に係るコンベア
装置を示している。尚、図に於いて前述の第1実施例と
同一部分及び同様の機能を有する部分には同一の符号を
付して説明を省略している。
装置を示している。尚、図に於いて前述の第1実施例と
同一部分及び同様の機能を有する部分には同一の符号を
付して説明を省略している。
【0046】図に示すコンベア装置31は、剛性を持った
フレーム9,17によって下部構造部2と上部構造部4を
構成し、垂直搬送部4にはフレームを形成することなく
リンクチェン23に取り付けた複数のキャリアローラー24
を配置し、被搬送物を搬送する時にはウインチ25によっ
てリンクチェン23を伸長させると共にウエイト29によっ
て張力を付与し得るように構成したものである。このコ
ンベア装置31でも前述のコンベア装置1と同様にメンテ
ナンス作業を容易に実施することが可能であり、且つ揚
程の変化に対する自由度を向上させると共に装置コスト
を低減させることが可能である。
フレーム9,17によって下部構造部2と上部構造部4を
構成し、垂直搬送部4にはフレームを形成することなく
リンクチェン23に取り付けた複数のキャリアローラー24
を配置し、被搬送物を搬送する時にはウインチ25によっ
てリンクチェン23を伸長させると共にウエイト29によっ
て張力を付与し得るように構成したものである。このコ
ンベア装置31でも前述のコンベア装置1と同様にメンテ
ナンス作業を容易に実施することが可能であり、且つ揚
程の変化に対する自由度を向上させると共に装置コスト
を低減させることが可能である。
【0047】本実施例に於いて上部構造部3は、上部フ
レーム17を図示しない支持部に固定することで所定の高
さを持った位置に保持されている。前記支持部として
は、例えば被搬送物が穀類であって、コンベア装置31が
穀類をサイロに貯蔵する際に使用されるような場合には
このサイロ又はサイロの構造部分を支持部として利用す
ることが可能である。また被搬送物が鉱石類であって、
この鉱石類を建屋内の貯蔵ヤードに供給する場合には建
屋の構造部分を支持部として利用することも可能であ
る。更に、船舶によって運搬された穀類や鉱石類を地上
のトラック或いは地上に設けた貯蔵ヤードに供給するよ
うな場合には移動可能な台車に支持部を構成して上部フ
レーム17を固着することも可能である。このように、上
部構造部3を支持する支持部としては特に限定を付すも
のではなく、コンベア装置31を設置する際の周囲の構造
に応じて適宜設定することが可能である。
レーム17を図示しない支持部に固定することで所定の高
さを持った位置に保持されている。前記支持部として
は、例えば被搬送物が穀類であって、コンベア装置31が
穀類をサイロに貯蔵する際に使用されるような場合には
このサイロ又はサイロの構造部分を支持部として利用す
ることが可能である。また被搬送物が鉱石類であって、
この鉱石類を建屋内の貯蔵ヤードに供給する場合には建
屋の構造部分を支持部として利用することも可能であ
る。更に、船舶によって運搬された穀類や鉱石類を地上
のトラック或いは地上に設けた貯蔵ヤードに供給するよ
うな場合には移動可能な台車に支持部を構成して上部フ
レーム17を固着することも可能である。このように、上
部構造部3を支持する支持部としては特に限定を付すも
のではなく、コンベア装置31を設置する際の周囲の構造
に応じて適宜設定することが可能である。
【0048】上記の如く構成されたコンベア装置31に於
いて、該コンベア装置31の揚程を変化させる必要が生じ
た場合、下部構造部2或いは上部構造部3の何れかを基
準として当初の設置レベルに維持し、他方を変更すべき
レベルまで上昇或いは下降させる。このとき、下部構造
部2と上部構造部3とが互いに独立したフレーム9,17
によって構成されるため、前記変更を容易に行うことが
可能である。そして揚程の変化に応じて支持ベルト5,
カバーベルトの長さを変更させる必要のある場合には、
これ等のベルト5,6を交換すれば良く、また変化した
揚程が極めて小さくテールプーリ13,14の位置を変化さ
せることで吸収し得る場合には、テークアップユニット
15を操作して各テールプーリ13,14の位置を調整すれば
良い。
いて、該コンベア装置31の揚程を変化させる必要が生じ
た場合、下部構造部2或いは上部構造部3の何れかを基
準として当初の設置レベルに維持し、他方を変更すべき
レベルまで上昇或いは下降させる。このとき、下部構造
部2と上部構造部3とが互いに独立したフレーム9,17
によって構成されるため、前記変更を容易に行うことが
可能である。そして揚程の変化に応じて支持ベルト5,
カバーベルトの長さを変更させる必要のある場合には、
これ等のベルト5,6を交換すれば良く、また変化した
揚程が極めて小さくテールプーリ13,14の位置を変化さ
せることで吸収し得る場合には、テークアップユニット
15を操作して各テールプーリ13,14の位置を調整すれば
良い。
【0049】前述の各実施例では、支持ベルト5,カバ
ーベルト6に対して張力を付与する手段をテールプーリ
13,14のテークアップユニット15によって構成した場合
について説明したが、この構成に限定するものではな
く、従来の一般的な2枚のベルトを近接対向させたコン
ベア装置のように、各ベルト5,6のリターン経路中に
迂回路を設け、この迂回路中にウエイトを配置して張力
を付与するように構成しても良いことは当然である。こ
の場合、極めて小さい揚程の変化はベルトの迂回長で吸
収することが可能である。
ーベルト6に対して張力を付与する手段をテールプーリ
13,14のテークアップユニット15によって構成した場合
について説明したが、この構成に限定するものではな
く、従来の一般的な2枚のベルトを近接対向させたコン
ベア装置のように、各ベルト5,6のリターン経路中に
迂回路を設け、この迂回路中にウエイトを配置して張力
を付与するように構成しても良いことは当然である。こ
の場合、極めて小さい揚程の変化はベルトの迂回長で吸
収することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
コンベア装置では、被搬送物を搬送する時には、ベルト
対向部に配設したリンクチェンを巻上機によって巻き上
げてフレームに固定すると共に張力付与装置により張力
を作用させることで、キャリアローラーを第1のベルト
の背面と第2のベルトの背面と交互に千鳥状に対接させ
且つこれ等のベルトに前記張力による分力を押圧力とし
て作用させることが出来る。このため、第1,第2のベ
ルトの間に被搬送物を挟んで略垂直方向に搬送すること
が出来る。またキャリアローラーに対するメンテナンス
作業を実施する際には、フレームに対するリンクチェン
の固定を解除して下降させることで、リンクチェンを関
節を介して折り畳み、これにより各キャリアローラーを
コンベア装置の下方に互いに接近した状態に移動させる
ことが出来、この状態でキャリアローラーに対するメン
テナンス作業を実施することで作業性を向上させること
が出来る。
コンベア装置では、被搬送物を搬送する時には、ベルト
対向部に配設したリンクチェンを巻上機によって巻き上
げてフレームに固定すると共に張力付与装置により張力
を作用させることで、キャリアローラーを第1のベルト
の背面と第2のベルトの背面と交互に千鳥状に対接させ
且つこれ等のベルトに前記張力による分力を押圧力とし
て作用させることが出来る。このため、第1,第2のベ
ルトの間に被搬送物を挟んで略垂直方向に搬送すること
が出来る。またキャリアローラーに対するメンテナンス
作業を実施する際には、フレームに対するリンクチェン
の固定を解除して下降させることで、リンクチェンを関
節を介して折り畳み、これにより各キャリアローラーを
コンベア装置の下方に互いに接近した状態に移動させる
ことが出来、この状態でキャリアローラーに対するメン
テナンス作業を実施することで作業性を向上させること
が出来る。
【0051】上記の如く、垂直搬送部にはリンクチェン
に取り付けられたキャリアローラーが配設され、該キャ
リアローラーをコンベア装置の下方に移動させてメンテ
ナンス作業を実施することが出来る。このため、垂直搬
送部のフレームにメンテナンス用の歩廊や階段を設ける
必要がなく、且つローラー類を取り付ける必要がないの
で、該フレームの標準化をはかることが容易となり装置
コストを低減させることが出来る。
に取り付けられたキャリアローラーが配設され、該キャ
リアローラーをコンベア装置の下方に移動させてメンテ
ナンス作業を実施することが出来る。このため、垂直搬
送部のフレームにメンテナンス用の歩廊や階段を設ける
必要がなく、且つローラー類を取り付ける必要がないの
で、該フレームの標準化をはかることが容易となり装置
コストを低減させることが出来る。
【0052】また垂直搬送部に特別なフレームを形成す
ることなく、コンベア装置を構成した場合には更に装置
コストを低減させることが出来る。またコンベア装置に
要求された揚程が変化した場合、垂直搬送部の長さを変
更することで、容易にこの変化に対応することが出来
る。更に、下部構造部及び上部構造部を予め第1,第2
のベルト幅に応じて複数の標準的な構造を設定すること
で、新たに設置するコンベア装置であってもベルトの長
さを適宜設定することで多くの異なる揚程を持ったコン
ベア装置に対応することが出来る。このため、設計工数
の低減をはかることと共に多くの部品の共通化をはかる
ことが可能となり装置コストを低減させることが出来る
等の特徴を有するものである。
ることなく、コンベア装置を構成した場合には更に装置
コストを低減させることが出来る。またコンベア装置に
要求された揚程が変化した場合、垂直搬送部の長さを変
更することで、容易にこの変化に対応することが出来
る。更に、下部構造部及び上部構造部を予め第1,第2
のベルト幅に応じて複数の標準的な構造を設定すること
で、新たに設置するコンベア装置であってもベルトの長
さを適宜設定することで多くの異なる揚程を持ったコン
ベア装置に対応することが出来る。このため、設計工数
の低減をはかることと共に多くの部品の共通化をはかる
ことが可能となり装置コストを低減させることが出来る
等の特徴を有するものである。
【図1】第1実施例に係るコンベア装置の全体を説明す
る側面図である。
る側面図である。
【図2】リンクチェンに取り付けたキャリアローラーを
説明する図であり、図1のII−II矢視図である。
説明する図であり、図1のII−II矢視図である。
【図3】リンクチェンと巻上機との接続構造を説明する
図であり(a)は正面図,(b)は平面図である。
図であり(a)は正面図,(b)は平面図である。
【図4】リンクチェンの上端をフレームに固定及び固定
解除する機構を説明する図であり図3のIV−IV矢視図で
ある。
解除する機構を説明する図であり図3のIV−IV矢視図で
ある。
【図5】キャリアローラーによってベルトを押圧する状
態を説明する図である。
態を説明する図である。
【図6】巻上機のワイヤを巻き出してリンクチェンを下
方へ移動させた状態を説明する側面図である。
方へ移動させた状態を説明する側面図である。
【図7】第2実施例に係るコンベア装置の側面図であ
る。
る。
1,31 コンベア装置 2 下部構造部 3 上部構造部 4 垂直搬送部 5 支持ベルト 6 カバーベルト 7 下部湾曲部 8 上部湾曲部 9 下部フレーム 13,14 テールプーリ 15 テークアップユニット 17 上部フレーム 19,20 ヘッドプーリ 21a〜21c 垂直フレーム 23 リンクチェン 23a リンク 24 キャリアローラー 24a ローラー 24b 軸 25 ウインチ 27 止めプレート 28 係止部 29 ウエイト
Claims (3)
- 【請求項1】 第1のヘッドプーリと第1のテールプー
リの間に一部が縦方向に進むように張り渡された第1の
ベルトと、第2のヘッドプーリと第2のテールプーリの
間に一部が縦方向に進むように張り渡された第2のベル
トとを有し、前記第1のベルトの一部と第2のベルトの
一部を近接対向させてベルト対向部を構成し、前記ベル
ト対向部間に被搬送物を挟み略垂直方向に搬送するよう
に構成したコンベア装置に於いて、前記ベルト対向部に
互いに連接された複数のリンクよりなる一対のリンクチ
ェンを配設し、該リンクチェンの上端をコンベア装置の
上方に設けたフレームに対し固定及び固定解除可能に構
成すると共に下端を張力付与装置に接続し、且つ前記一
対のリンクチェンの関節に軸の両端を取り付けた複数の
キャリアローラーを設けると共に該複数のキャリアロー
ラーをベルト対向部に於いて前記第1のベルトの背面と
第2のベルトの背面に交互に対接するように千鳥状に配
置し、前記張力付与装置によりリンクチェンが牽引され
ることによるリンクの張力の分力がキャリアローラーを
介してベルトに押圧力として作用せしめられるように構
成されていることを特徴とするコンベア装置。 - 【請求項2】 ベルト対向部に配設した一対のリンクチ
ェンの上端を該ベルト対向部よりも上方に配置した巻上
機のワイヤに接続したことを特徴とした請求項1記載の
コンベア装置。 - 【請求項3】 被搬送物の供給を受け又は供給された被
搬送物を排出する下部構造部及び上部構造部と、前記下
部構造部と上部構造部との間に設けられ且つ第1のベル
トと第2のベルトを近接対向させて構成した垂直搬送部
とを有し、前記下部構造部を下方のフロアに設置された
下部フレームの所定位置に複数のローラーを配置して構
成し、前記上部構造部を上方に設けた上部フレームの所
定位置に複数のローラーを配置して構成し、且つ前記垂
直搬送部を互いに連接された複数のリンクよりなり且つ
関節に複数のキャリアローラーを取り付けた一対のリン
クチェンと該リンクチェンの下端に取り付けられた張力
付与装置とを配置して構成したことを特徴とした請求項
1又は2記載のコンベア装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4310766A JPH06135524A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | コンベア装置 |
CN93119495A CN1088534A (zh) | 1992-10-27 | 1993-10-26 | 传送带装置 |
CA002109277A CA2109277A1 (en) | 1992-10-27 | 1993-10-26 | Vertical type conveyor |
US08/141,014 US5392897A (en) | 1992-10-27 | 1993-10-26 | Conveyor |
EP93308554A EP0595613A1 (en) | 1992-10-27 | 1993-10-27 | A vertical type conveyor |
KR1019930022484A KR940009026A (ko) | 1992-10-27 | 1993-10-27 | 컨베이어 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4310766A JPH06135524A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | コンベア装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135524A true JPH06135524A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=18009222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4310766A Pending JPH06135524A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | コンベア装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5392897A (ja) |
EP (1) | EP0595613A1 (ja) |
JP (1) | JPH06135524A (ja) |
KR (1) | KR940009026A (ja) |
CN (1) | CN1088534A (ja) |
CA (1) | CA2109277A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103465010A (zh) * | 2013-09-26 | 2013-12-25 | 中国十九冶集团有限公司 | 转炉的斗式运输皮带整体更换方法 |
CN105059904A (zh) * | 2015-07-15 | 2015-11-18 | 无锡松大重工机械有限公司 | 自卸船用c型物料提升机 |
CN113236281A (zh) * | 2021-04-21 | 2021-08-10 | 中建二局第三建筑工程有限公司 | 一种出渣率可调的深埋盾构施工渣土自动化传输装置 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US5996769A (en) * | 1998-09-15 | 1999-12-07 | Svedala Industries, Inc. | Conveyor system |
NO311460B1 (no) * | 2000-07-14 | 2001-11-26 | Zopa As | Fremgangsmåte og anordning for kjöling av produkter i et transportsystem |
NO20003637L (no) * | 2000-07-14 | 2002-01-15 | Zopa As | Anordning for fremföring av produkter |
US20040146381A1 (en) * | 2003-01-23 | 2004-07-29 | Hanson Silo Company | Silo unloader |
DE102009007481A1 (de) * | 2009-01-30 | 2010-09-02 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Fördersystem zum Transport von Materialien, insbesondere von Schüttgut |
US20120261235A1 (en) * | 2010-04-02 | 2012-10-18 | SOVEMA S.p.A | Apparatus for recovering pieces of paste made of active matter for plates of lead accumulators |
IT1399140B1 (it) * | 2010-04-02 | 2013-04-05 | Sovema Spa | Apparecchiatura per il recupero di spezzoni di pasta di materia attiva per piastre di accumulatori al piombo |
CN102602660B (zh) * | 2011-01-19 | 2016-01-06 | 上海东蒙路桥机械有限公司 | 物料提升机构 |
AU2012379301B2 (en) * | 2012-05-07 | 2017-11-09 | Metso Outotec Finland Oy | Vertical conveyor |
CN114560252B (zh) * | 2022-03-28 | 2023-01-13 | 安徽大鼎智能装备有限公司 | 一种夹带式高倾角输送机 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE848026C (de) * | 1947-03-07 | 1952-09-01 | Peter Ellis Crawshaw Smith | Foerdervorrichtung mit zwei biegsamen Baendern, die das zu foerdernde Stueckgut zwischen sich aufnehmen |
US2833394A (en) * | 1953-11-12 | 1958-05-06 | Cordis Nat | Dual-belt elevator for poultry feeds |
US3672487A (en) * | 1969-07-29 | 1972-06-27 | Ralfs Kg Org | Vertical conveyors |
US3805946A (en) * | 1971-06-30 | 1974-04-23 | Borg Warner Canada Ltd | Conveyor apparatus |
US4645035A (en) * | 1984-06-21 | 1987-02-24 | Bavis Edward F | Modular conveyor system for drive-in banks and the like |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP4310766A patent/JPH06135524A/ja active Pending
-
1993
- 1993-10-26 US US08/141,014 patent/US5392897A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-10-26 CN CN93119495A patent/CN1088534A/zh active Pending
- 1993-10-26 CA CA002109277A patent/CA2109277A1/en not_active Abandoned
- 1993-10-27 EP EP93308554A patent/EP0595613A1/en not_active Withdrawn
- 1993-10-27 KR KR1019930022484A patent/KR940009026A/ko not_active Application Discontinuation
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103465010A (zh) * | 2013-09-26 | 2013-12-25 | 中国十九冶集团有限公司 | 转炉的斗式运输皮带整体更换方法 |
CN103465010B (zh) * | 2013-09-26 | 2015-05-27 | 中国十九冶集团有限公司 | 转炉的斗式运输皮带整体更换方法 |
CN105059904A (zh) * | 2015-07-15 | 2015-11-18 | 无锡松大重工机械有限公司 | 自卸船用c型物料提升机 |
CN113236281A (zh) * | 2021-04-21 | 2021-08-10 | 中建二局第三建筑工程有限公司 | 一种出渣率可调的深埋盾构施工渣土自动化传输装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0595613A1 (en) | 1994-05-04 |
KR940009026A (ko) | 1994-05-16 |
CN1088534A (zh) | 1994-06-29 |
US5392897A (en) | 1995-02-28 |
CA2109277A1 (en) | 1994-04-28 |
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