JPH06135525A - コンベア装置 - Google Patents

コンベア装置

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Publication number
JPH06135525A
JPH06135525A JP31076792A JP31076792A JPH06135525A JP H06135525 A JPH06135525 A JP H06135525A JP 31076792 A JP31076792 A JP 31076792A JP 31076792 A JP31076792 A JP 31076792A JP H06135525 A JPH06135525 A JP H06135525A
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JP
Japan
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pulley
belt
frame
tail
attached
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JP31076792A
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English (en)
Inventor
Toshio Akesaka
登始夫 明坂
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Iseki Poly Tech Inc
Original Assignee
Iseki Poly Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被搬送物を挟む2枚のベルトに対し1組の張力
付与装置によって同時に同等の張力を付与する。 【構成】2枚のベルト5,6のテールプーリ11,12を夫
々のプーリに対応して下部フレーム9aに設けたテーク
アップ機構13に取り付けると共に該機構に移動シーブ18
を取り付ける。下部フレームに複数の固定シーブ21a〜
21cを取り付け、一端を下部フレームに固定したワイヤ
22をテールプーリ11の移動シーブ18,固定シーブ21a,
テールプーリ12の移動シーブ18,固定シーブ21b,21c
の順に掛け渡しウエイト23と接続する。ウエイトの荷重
はワイヤ,移動シーブ,テールプーリを介して各ベルト
に同時に伝達され、これにより、各ベルトに対し同時に
且つ同等の張力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2枚のベルトの間に被搬
送物を挟んで略垂直方向に搬送するコンベア装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート,セメント,石炭,鉱石
類,肥料,穀類等の粒状物或いはスラリー状の流動体等
の被搬送物を略垂直に搬送する装置として、前記被搬送
物を2枚のベルトの間に挟んで搬送するコンベア装置が
用いられている。このコンベア装置は、被搬送物の供給
部と排出部及びこれ等の間に設けた垂直搬送部によって
構成されており、供給部から垂直搬送部及び排出部に渡
って2枚のベルトが張り渡され、垂直搬送部に於いて前
記2枚のベルトを近接対向させて被搬送物を挟んで略垂
直搬送し得るように構成されている。
【0003】上記コンベア装置では、2枚のベルトに対
し一定の張力を付与し、この張力によってベルトと被搬
送物との間に摩擦力を作用させて被搬送物を挟むように
構成されている。このようなコンベア装置の代表的な例
として特公昭56−3288号公報に開示された技術がある。
この技術では、一方のベルトのリターン側にローラーを
配置した迂回路を構成し、このローラーにウエイトから
なる自動張力装置を接続することで該ベルトに張力を付
与し得るように構成すると共に、他方のベルトの支持プ
ーリに自動張力装置を接続することで該ベルトに張力を
付与し得るように構成している。
【0004】また特開昭56-93608号公報には3枚のベル
トを用いて被搬送物を垂直搬送するコンベア装置が開示
されている。この技術では、2枚のベルトのリターン側
に緊張用プーリを配置してこれ等のベルトに張力を付与
し得るように構成すると共に、他のベルトの緊張用プー
リに重錘を接続することで該ベルトに張力を付与し得る
ように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンベア装
置に於いて、個々のベルトに張力を付与する機構はベル
トの数に対応して夫々独立して構成されている。このた
め、ベルト数に対応した自動張力装置が必要となり、コ
ストアップ要因となる。
【0006】またカバーベルト或いは従接ベルトと呼ば
れるベルトでは、該ベルトの張り渡し状態から必然的に
自動張力装置の設置位置が制限され、コンベア装置の設
置フロアに近い位置に設けることが出来ない。このた
め、コンベア装置を構成するフレームの剛性を高くする
ことが必要となり、コストアップ要因となる。
【0007】本発明の目的は、1組の張力付与装置によ
って2枚のベルトに同時に張力を付与することが出来、
且つ装置コストを低減させることが出来るコンベア装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るコンベア装置は、第1のヘッドプーリと
第1のテールプーリの間に一部が縦方向に進むように張
り渡された第1のベルトと、第2のヘッドプーリと第2
のテールプーリの間に一部が縦方向に進むように張り渡
された第2のベルトとを有し、前記第1のベルトの一部
と第2のベルトの一部を近接対向させてベルト対向部を
構成し、前記ベルト対向部間に被搬送物を挟み略垂直方
向に搬送するように構成したコンベア装置に於いて、第
1のテールプーリを該プーリによって第1のベルトに張
力を付与し得る方向に移動可能に取り付けると共に第2
のテールプーリを該プーリによって第2のベルトに張力
を付与し得る方向に移動可能に取り付けたフレームと、
前記第1のテールプーリに対し一体的に取り付けられフ
レームに対し移動可能な第1の滑車と、前記第2のテー
ルプーリに対し一体的に取り付けられフレームに対し移
動可能な第2の滑車と、前記フレームに移動不能に取り
付けられた複数の定滑車と、一端がフレーム又はフレー
ムの外部に設けた固定部に固定され且つ第1の滑車,定
滑車,第2の滑車,定滑車に掛け渡されると共に他端が
張力付与装置に接続されたワイヤと、を有して構成され
るものである。
【0009】上記コンベア装置に於いて、前記第1のテ
ールプーリと第1の滑車及び前記第2のテールプーリと
第2の滑車のフレームに対する取付構造が、前記フレー
ムの両側面に形成されたガイド部と、前記ガイド部によ
って移動方向を規制された一対の移動部材と、前記移動
部材の同方向の端部を接続して配置された軸とを有し、
前記軸にテールプーリを取り付けると共に前記移動部材
の他方の端部に滑車を取り付けて構成することが好まし
い。
【0010】また上記コンベア装置に於いて、前記一対
の移動部材の何れか一方の移動部材に他方の移動部材に
向けてアームを突設すると共に、該アームの端部に先端
が前記他方の移動部材と当接するネジ部材を設け、前記
ネジ部材を回転させることによって前記一対の移動部材
を相対的に移動させて該移動部材の端部に取り付けたテ
ールプーリの傾斜角度を調整してベルトの蛇行を防止し
得るように構成することが好ましい。
【0011】
【作用】上記コンベア装置によれば、1組の張力付与装
置によって2枚のベルトに同時に張力を付与することが
出来る。
【0012】即ち、第1及び第2のベルトの末端を規定
する第1及び第2のテールプーリをこれ等のベルトに対
し張力を付与し得る方向に移動可能に構成してフレーム
に取り付けると共に、第1,第2のテールプーリと夫々
一体的に第1及び第2の滑車を取り付け、且つフレーム
に複数の定滑車を取り付け、これ等の滑車及び定滑車に
一端が固定部に固定され他端を張力付与装置に接続した
ワイヤを掛け渡してコンベア装置を構成したので、第
1,第2のテールプーリに対しワイヤを介して同時に張
力付与装置からの張力を付与することが出来る。従っ
て、1組の張力付与装置によって2枚のベルトに同時に
張力を付与することが出来る。
【0013】また第1,第2のテールプーリと夫々一体
的に取り付けられた第1,第2の滑車は動滑車としての
機能を有する。このため、従来のベルト毎に独立して張
力を付与する場合と比較して張力付与装置の荷重を小さ
くすることが出来る。従って、張力付与装置のコストを
低減させると共にフレームの剛性を小さくすることが可
能となり、これにより装置コストを低減することが出来
る。
【0014】またテールプーリと滑車の取り付け構造
を、フレームの両側面にガイド部を形成すると共に該ガ
イド部に一対の移動部材を取り付け、更に移動部材の同
方向の端部を接続する軸を設けて該軸にテールプーリを
取り付けると共に移動部材の他方の端部に滑車を取り付
けて構成したので、張力付与装置からワイヤを介して伝
達される荷重に応じてテールプーリをガイド部に沿って
円滑に移動させ、これによりテールプーリと接触する第
1又は第2のベルトに張力を付与することが出来る。
【0015】また前記一対の移動部材の何れか一方の移
動部材に他方の移動部材に向けたアームを突設し、該ア
ームの端部に先端が前記他方の移動部材と当接するネジ
部材を設けたので、ネジ部材を回転させることによって
一対の移動部材を相対的に移動させ、これによりテール
プーリの傾斜角度を調整してベルトの蛇行を防止するこ
とが出来る。
【0016】
【実施例】以下上記コンベア装置の一実施例について図
を用いて説明する。図1はコンベア装置の全体構成を説
明する側面図、図2は滑車とワイヤの関係を説明する模
式図、図3は図2の平面図である。図に示すコンベア装
置は、第1,第2のベルトに対し1組の張力付与装置に
よって同時に予め設定された張力を付与し得るように構
成したものである。
【0017】図に於いて、コンベア装置1は、被搬送物
の供給を受ける下部搬送部2と、下方から供給された被
搬送物を排出する上部搬送部3と、これ等の各搬送部
2,3の間に設けた垂直搬送部4とによって構成されて
いる。そして下部搬送部2から垂直搬送部4及び上部搬
送部3に渡って、第1のベルトとなる支持ベルト5と第
2のベルトとなるカバーベルト6が張り渡されている。
【0018】上記支持ベルト5とカバーベルト6は下部
搬送部2に形成された下部湾曲部7で互いに近接対向
し、この状態を維持して垂直搬送部4に導入され且つ上
部湾曲部8まで移送される。そして上部湾曲部8を通過
した時点で近接対向状態が解除され、その後、夫々のリ
ターン経路を通って下部湾曲部7に至るように配設され
ている。
【0019】上記下部搬送部2,上部搬送部3,垂直搬
送部4は剛性を持ったフレーム9によって構成されてい
る。本実施例に於いて、前記フレーム9はコンベア装置
1に要求された揚程,搬送長等の条件に応じて設計さ
れ、下部搬送部2に対応する下部フレーム9a,上部搬
送部3に対応する上部フレーム9b,垂直搬送部4に対
応する垂直フレーム9cを個別に組み立てると共に、こ
れ等のフレーム9a〜9cを接続して構成されている。
【0020】下部搬送部2は、該搬送部2の上方に配置
されたホッパー10から支持ベルト5上に被搬送物を供給
すると共に供給された被搬送物を水平に搬送し、搬送方
向下流側に形成された下部湾曲部7の導入部分で支持ベ
ルト5にカバーベルト6を近接対向させて被搬送物を挟
み、且つ被搬送物を挟んだ状態を維持して下部湾曲部7
から垂直搬送部4に導入するものである。
【0021】下部搬送部2には、支持ベルト5の供給側
端部を規定すると共に該ベルト5に張力を付与する第1
のテールプーリとなるテールプーリ11と、カバーベルト
6の供給側端部を規定すると共に該ベルト6に張力を付
与する第2のテールプーリとなるテールプーリ12が配置
されている。前記各テールプーリ11,12の下部フレーム
9aに対する取付構造は同一であり、以下代表してテー
ルプーリ11の下部フレーム9aに対する取付構造につい
て説明しテールプーリ12に対する説明は省略する。
【0022】図2,図3に示すように、テールプーリ11
は下部フレーム9aに構成したテークアップ機構13に取
り付けられている。このテークアップ機構13は、下部フ
レーム9aの搬送方向両側に形成されたガイド部14と、
ガイド部14によって移動方向を規制される移動部材とな
る一対のスライドプレート15,16とを有して構成されて
いる。
【0023】ガイド部14は、スライドプレート15,16の
厚さと対応する寸法を持った溝が形成され、且つ該プレ
ート15,16を円滑にガイドし得る長さを持って形成され
た一対のガイド部材14によって構成されている。そして
前記ガイド部材14を下部フレーム9aの両側に且つ水平
方向に対向して固着することで、スライドプレート15,
16の移動方向を支持ベルト5の移送方向と平行となるよ
うに規制している。
【0024】スライドプレート15,16は搬送方向上流側
(図2に於ける左側、以下同じ)の端部に取り付けた軸
17によって互いに接続されており、この軸17にテールプ
ーリ11が回転可能に取り付けられている。尚、軸17を図
示しない自動調心式のベアリングを介してスライドプレ
ート15,16に取り付けることが好ましい。またスライド
プレート15,16の搬送方向下流側(図2に於ける右側、
以下同じ)の端部には夫々滑車となる移動シーブ18が回
転可能に取り付けられている。従って、テールプーリ11
と移動シーブ18とスライドプレート15,16を介して一体
的に構成されている。
【0025】一方のスライドプレート15の略中央に他方
のスライドプレート16の方向に向かってアーム15aが突
設されており、他方のスライドプレート16の略中央であ
って前記アーム15aと対向する位置に該プレート16の長
手方向に長孔16aが形成されている。アーム15aはスラ
イドプレート15,16が下部フレーム9aに取り付けられ
たとき長孔16aを貫通し得る長さを有しており、且つ先
端にはネジ部材となるネジ19が螺合されている。また長
孔16aの搬送方向上流側に端部にはブラケット20が突設
されており、該ブラケット20に前記ネジ19の先端が回転
可能に取り付けられている。
【0026】上記の如く構成されたテークアップ機構13
では、ネジ19を回転させるとスライドプレート15と16が
長手方向に相対的に移動し、支持ベルト5の移送方向に
対するテールプーリ11の角度を調整することが可能であ
る。このため、支持ベルト5に蛇行が生じたとき、ネジ
19を操作してテールプーリ11の前記角度を適宜調整する
ことで支持ベルト5の蛇行を防止することが可能とな
る。
【0027】下部搬送部2を構成する下部フレーム9a
には複数の定滑車となる固定シーブ21a〜21cが位置移
動不能に取り付けられている。固定シーブ21aはテール
プーリ11の移動シーブ18よりも上方で且つ搬送方向上流
側に取り付けられ、また固定シーブ21bはテールプーリ
12の移動シーブ18よりも上方で且つ搬送方向上流側に取
り付けられている。更に、固定シーブ21cは支持ベルト
5のリターン側の経路よりも外側(図2に於ける右側)
となる位置に取り付けられている。
【0028】ワイヤ22は、一端が下部フレーム9aの搬
送方向上流側の端部であって且つテールプーリ11の移動
シーブ18より下方となる位置に固定され、テールプーリ
11の移動シーブ18,固定シーブ21a,テールプーリ12の
移動シーブ18,固定シーブ21b,21cの順に掛け渡さ
れ、固定シーブ21c側の端部が張力付与装置となるウエ
イト23と接続されている。
【0029】従って、ウエイト23の重量がワイヤ22を介
して各移動シーブ18に作用し、これにより各テールプー
リ11,12を搬送方向上流側に付勢する。即ち、1個のウ
エイト23によって支持ベルト5及びカバーベルト6に対
し同時に張力を付与することが可能である。また各テー
ルプーリ11,12と一体的に構成された移動シーブ18が動
滑車の機能を有することとなり、従来のコンベア装置に
於ける張力付与装置の荷重よりも小さい荷重で同等の張
力を付与することが可能となる。即ち、2枚のベルトに
同一の張力を付与することを条件として従来のコンベア
装置と本実施例とを比較すると、本実施例に於ける総荷
重は従来のコンベア装置に於ける総荷重の1/4の値と
なる。
【0030】支持ベルト5は上部搬送部3の上部フレー
ム9bに設けた第1のヘッドプーリとなるヘッドプーリ
24に巻き掛けられており、またカバーベルト6も同様に
上部搬送部3に設けた第2のヘッドプーリとなるヘッド
プーリ25に巻き掛けられている。そしてヘッドプーリ24
を図示しない駆動装置によって駆動することで支持ベル
ト5を所定の搬送方向に移送すると共にカバーベルト6
を支持ベルト5との接触摩擦によって移送し得るように
構成されている。またヘッドプーリ25と対向して搬送さ
れた被搬送物を次工程に排出するホッパー26が配置され
ている。
【0031】垂直搬送部4には近接対向したベルト5,
6の背面に押圧力を作用させる複数のキャリアローラー
27が配置されている。これ等のキャリアローラー27はベ
ルト5,6の背面に対し高さ方向に交互当接し得るよう
に千鳥状に配置されている。本実施例では、下部搬送部
2の下部湾曲部7から垂直搬送部4を上下方向に貫通し
て上部搬送部3の上部湾曲部8に至るリンクチェン28を
配置し、該リンクチェン28の関節にキャリアローラー27
を取り付けている。前記リンクチェン28の上端は上部フ
レーム9cに設けたウインチ29と接続され、且つ下端は
ウエイト30と接続されている。
【0032】従って、ウインチ29を巻き上げることでリ
ンクチェン28を垂直搬送部4に伸長させると共に各キャ
リアローラー27を各ベルト5,6の背面に当接させ、該
ローラー27にウエイト30の荷重による分力を作用させて
各ベルト5,6を押圧するように構成している。
【0033】上記の如く構成されたコンベア装置1に於
いて、下部搬送部2に対向して配置されたホッパー10か
ら被搬送物を供給すると、この被搬送物は下部湾曲部7
で支持ベルト5とカバーベルト6とによって挟まれて垂
直搬送部4に導入される。そして垂直搬送部4では、キ
ャリアローラー27によって各ベルト5,6に対する押圧
力を付与することで被搬送物の落下を防止しつつ上部湾
曲部8に導入する。更に、上部搬送部3で支持ベルト5
とカバーベルト6とによる被搬送物の挟み込みが解除さ
れ、搬送された被搬送物はホッパー26から次工程に排出
される。
【0034】上記の如くして被搬送物を搬送している
間、各ベルト5,6には、ワイヤ22,移動シーブ18,テ
ールプーリ11又は12を介して伝達されるウエイト23の荷
重が作用し、この荷重により常に一定の張力が付与され
る。このため、各ベルト5,6と被搬送物の間に略一定
の摩擦力が作用することで安定した搬送状態を維持する
ことが可能となる。
【0035】上記の如く構成されたコンベア装置に於い
て、各ベルト5,6には付与された張力によって伸びが
生じることがある。この伸び長さはウエイト23の吊り下
げ高さに倍加されて作用する。このような場合にはワイ
ヤ22の固定端側或いはウエイト23側の端部を切断するこ
とで対応することが可能である。即ち、ベルト5,6が
夫々長さlの伸びが生じると、ウエイト23は固定シーブ
21cから2×lだけ下方に移動することとなる。このよ
うな場合にはワイヤ22を2×lに相当する長さだけ切断
することで、ウエイト23の吊り下げ高さを維持すること
が可能である。
【0036】上記の如く構成されたコンベア装置1で
は、各ベルト5,6に張力を付与するための機構(テー
クアップ機構13,固定シーブ21a〜21c)が全て下部フ
レーム9aに取り付けられている。このため、ウエイト
23からなる張力付与装置をコンベア装置1の低い位置に
設けることが可能となり、安全性を向上させると共に張
力付与装置に対するメンテナンスの作業性を向上させる
ことが可能となる。
【0037】本実施例に於いて、コンベア装置1は被搬
送物の供給方向と排出方向とが同一方向に設定され、搬
送経路がC型となる所謂C型コンベア装置として構成さ
れている。然し、本発明に係るコンベア装置は本実施例
の形状に限定するものではなく、搬送経路がZ型に構成
されたZ型コンベア装置に適用することが可能であり、
且つ他の形式のコンベアであっても適用することが可能
である。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
コンベア装置では、1組の張力付与装置によって第1,
第2のベルトに同時に張力を付与することが出来る。こ
のため、従来ベルトの数に対応して設けられていた張力
付与装置の数を低減させることが可能となり、コストを
低減させることが出来る。また滑車の原理を応用して各
ベルトに張力を付与するため、張力付与装置の荷重を小
さくすることが出来る。このため、更にコストを低減さ
せることが出来る。
【0039】またコンベア装置に対するメンテナンスの
作業性を向上させることが出来る。例えば各ベルトに伸
びが生じたような場合、従来はベルトを切断して再接続
する作業が要求されていたが、ワイヤの長さを調整する
ことでベルトの伸びに対応することが可能となり、簡単
な作業でメンテナンスを実施することが出来る。更に、
従来取り付け位置が制限されていた一方のベルトに対す
る張力付与装置を自由な位置に設定することが可能とな
る。従って、張力付与装置をコンベア装置の下部搬送部
に構成した場合には、安全性を向上させると共に該装置
に対するメンテナンスの作業性を向上させることが出来
る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンベア装置の全体構成を説明する側面図であ
る。
【図2】滑車とワイヤの関係を説明する模式図である。
【図3】図2の平面図である。
【符号の説明】
1 コンベア装置 2 下部搬送部 3 上部搬送部 4 垂直搬送部 5 支持ベルト 6 カバーベルト 7 下部湾曲部 8 上部湾曲部 9a 下部フレーム 9b 上部フレーム 9c 垂直フレーム 11,12 テールプーリ 13 テークアップ機構 14 ガイド部材 15,16 スライドプレート 15a アーム 16a 長孔 18 移動シーブ 19 ネジ 21a〜21c 固定シーブ 22 ワイヤ 23 ウエイト 24,25 ヘッドプーリ 27 キャリアローラー 28 リンクチェン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のヘッドプーリと第1のテールプー
    リの間に一部が縦方向に進むように張り渡された第1の
    ベルトと、第2のヘッドプーリと第2のテールプーリの
    間に一部が縦方向に進むように張り渡された第2のベル
    トとを有し、前記第1のベルトの一部と第2のベルトの
    一部を近接対向させてベルト対向部を構成し、前記ベル
    ト対向部間に被搬送物を挟み略垂直方向に搬送するよう
    に構成したコンベア装置に於いて、第1のテールプーリ
    を該プーリによって第1のベルトに張力を付与し得る方
    向に移動可能に取り付けると共に第2のテールプーリを
    該プーリによって第2のベルトに張力を付与し得る方向
    に移動可能に取り付けたフレームと、前記第1のテール
    プーリに対し一体的に取り付けられフレームに対し移動
    可能な第1の滑車と、前記第2のテールプーリに対し一
    体的に取り付けられフレームに対し移動可能な第2の滑
    車と、前記フレームに移動不能に取り付けられた複数の
    定滑車と、一端がフレーム又はフレームの外部に設けた
    固定部に固定され且つ第1の滑車,定滑車,第2の滑
    車,定滑車に掛け渡されると共に他端が張力付与装置に
    接続されたワイヤと、を有することを特徴とするコンベ
    ア装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のテールプーリと第1の滑車及
    び前記第2のテールプーリと第2の滑車のフレームに対
    する取付構造が、前記フレームの両側面に形成されたガ
    イド部と、前記ガイド部によって移動方向を規制された
    一対の移動部材と、前記移動部材の同方向の端部を接続
    して配置された軸とを有し、前記軸にテールプーリを取
    り付けると共に前記移動部材の他方の端部に滑車を取り
    付けて構成したことを特徴とした請求項1記載のコンベ
    ア装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の移動部材の何れか一方の移動
    部材に他方の移動部材に向けてアームを突設すると共
    に、該アームの端部に先端が前記他方の移動部材と当接
    するネジ部材を設け、前記ネジ部材を回転させることに
    よって前記一対の移動部材を相対的に移動させて該移動
    部材の端部に取り付けたテールプーリの傾斜角度を調整
    してベルトの蛇行を防止し得るように構成したことを特
    徴とした請求項2記載のコンベア装置。
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JP (1) JPH06135525A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0655215A1 (en) * 1993-11-29 1995-05-31 G.S. Blodgett Corporation Improved belt cooking apparatus
WO2009085906A3 (en) * 2007-12-21 2009-10-01 Cinetic Sorting Corp. Unstacking conveyor with floating surface
JP2021037435A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 株式会社サタケ 搬送昇降機

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