JP2948143B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2948143B2
JP2948143B2 JP8055140A JP5514096A JP2948143B2 JP 2948143 B2 JP2948143 B2 JP 2948143B2 JP 8055140 A JP8055140 A JP 8055140A JP 5514096 A JP5514096 A JP 5514096A JP 2948143 B2 JP2948143 B2 JP 2948143B2
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current
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speed
voltage
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美弘 奥山
英雄 隼瀬
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KOMYUUTA HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ電流を推定
して帰還するモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のモータ制御装置の一例を
示すブロック図である。モータ制御装置は、ゲインKa
の比例要素2とモータ部1とで構成され、モータ部1
は、たとえばDCブラシレスモータ等からなり、ステー
タ巻線抵抗Rおよびステータ巻線の自己インダクタンス
Lで定義される1次遅れ要素3と、モータのトルク定数
Ktで定義される比例要素4と、ロータの慣性モーメン
トJで定義される積分要素5と、逆起電圧定数Keで定
義される比例要素6とで構成され、比例要素6は帰還ル
ープを形成している。
【0003】速度指令信号ωiが電圧信号として入力さ
れると、比例要素2はゲインKaで増幅した電圧vをモ
ータ部1に印加する。すると、1次遅れ要素3は電流i
に変換し、比例要素4はトルクτに変換し、積分要素5
は角速度ωに変換する。比例要素6は角速度ωを電圧v
に変換して、比例要素2の出力に対して減算するように
帰還している。
【0004】図3において、1次遅れ要素3からの電流
iに関する伝達関数Gは、下記の式(1)(2)で与え
られる。なお、自己インダクタンスLは非常に小さいも
のとして無視している。
【0005】
【数1】
【0006】これらの式から、速度指令信号ωiに対し
てトルクを制御できず、負荷変動(角速度ω)の影響を
電流i、すなわちトルクτが受けることが判る。
【0007】図4は、従来のモータ制御装置の他の例を
示すブロック図である。ここでは電流iの帰還ループを
付加している。モータ制御装置は、ゲインKaの比例要
素2とモータ部1とで構成され、モータ部1は、たとえ
ばDCブラシレスモータ等からなり、ステータ巻線抵抗
Rおよびステータ巻線の自己インダクタンスLで定義さ
れる1次遅れ要素3と、モータのトルク定数Ktで定義
される比例要素4と、ロータの慣性モーメントJで定義
される積分要素5と、逆起電圧定数Keで定義される比
例要素6とで構成され、比例要素6は帰還ループを形成
している。さらに、1次遅れ要素3からの電流iは、ゲ
インKfで定義される比例要素7を介して帰還ループを
形成している。
【0008】速度指令信号ωiが電圧信号として入力さ
れると、比例要素2はゲインKaで増幅した電圧vをモ
ータ部1に印加する。すると、1次遅れ要素3は電流i
に変換し、比例要素4はトルクτに変換し、積分要素5
は角速度ωに変換する。比例要素6は角速度ωを電圧v
に変換して、比例要素2の出力に対して減算するように
帰還している。さらに、比例要素7は電流iを電圧vに
変換して、比例要素2の出力に対して減算するように帰
還している。
【0009】図4において、1次遅れ要素3からの電流
iに関する伝達関数Gは、下記の式(3)(4)で与え
られる。なお、モータ回転数が小さく、自己インダクタ
ンスLは非常に小さく、Ka≫J・R、Ka≫Kt・K
eとする。
【0010】
【数2】
【0011】これらの式から、速度指令信号ωiに対し
てトルクを制御でき、負荷変動(角速度ω)の影響が受
けないことが判る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図4のように電流帰還
ループを追加して、速度指令信号ωiとトルクτとの関
係を比例に設定するには、電流帰還ループを構成する比
例要素7のゲインKfを大きくする必要がある。
【0013】しかしながら、ゲインKfを大きくする
と、電流iに存在するノイズも同様に増幅されてしま
い、制御誤差が大きくなる。また、帰還信号にあるノイ
ズを除去するフィルタを電流帰還ループに挿入すると、
位相の遅れが発生して制御特性が悪化する。また、電流
iを検出する電流センサ等の部品が別途必要となる。
【0014】本発明の目的は、電流センサを使用せずに
モータ電流を推定することによって、安定なモータ制御
を実現できるモータ制御装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、速度指令信号
ωiに応じてモータに電圧vを印加するとともに、モー
タ角速度ωを検出してモータ印加電圧vへ帰還する帰還
ループを有するモータ制御装置において、モータ回転角
を検出して、当該回転角信号θおよび速度指令信号ωi
を演算式に代入してモータ電流iを推定し、推定したモ
ータ電流iを電圧変換してモータ印加電圧vへ帰還する
第2の帰還ループを有し、第2の帰還ループは、回転角
信号θを角速度ωに変換する微分要素と、速度指令信号
ωiおよび微分要素が出力する角速度ωからトルクτを
算出する速度−トルク指令変換部と、回転角信号θおよ
び速度−トルク指令変換部が出力するトルクτからモー
タ電流iを推定するモータ電流推定部とを備え、前記演
算式は、電流推定値I、巻線抵抗R、モータのトルク定
数Kt、逆起電圧定数Ke、速度指令信号ωi、角速度
ω、ロータ永久磁石の磁束密度φ、モータ回転角θを用
いた次式(13)〜(15)のいずれかであることをを
特徴とするモータ制御装置である。
【数7】 本発明に従えば、当該回転角信号および速度指令信号を
用いてモータ電流を推定しているため、電流センサ等の
特別な部品が不要になる。また、こうして推定したモー
タ電流に基づいてモータ印加電圧へ帰還することによっ
て、安定したモータ制御を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示すブロック図である。モータ制御装置は、ゲインKa
の比例要素12とモータ部11とモータ電流推定部とで
構成される。モータ部11は、たとえばDCブラシレス
モータ等からなり、ステータ巻線抵抗Rおよびステータ
巻線の自己インダクタンスLで定義される1次遅れ要素
13と、モータのトルク定数Ktで定義される比例要素
14と、ロータの慣性モーメントJで定義される積分要
素15と、逆起電圧定数Keで定義される比例要素16
とで構成され、比例要素16は帰還ループを形成してい
る。積分要素18は、レゾルバなどで構成され、モータ
の角速度ωを回転角θに変換して、回転角θに応じた電
気信号を出力する。
【0017】さらに、モータ電流推定部は、回転角θを
角速度ωに変換する微分要素19と、速度指令信号ωi
および微分要素19からの角速度ωに基づいてトルクτ
に変換する速度−トルク指令変換部21と、速度トルク
指令変換部21からのトルクτおよび積分要素18から
の回転角θに基づいて電流iを推定するモータ電流推定
部20と、ゲインKfで定義され、モータ電流推定部2
0からの電流iを電圧vに変換してモータ印加電圧に帰
還するための比例要素17とで構成される。
【0018】速度指令信号ωiが電圧信号として入力さ
れると、比例要素12はゲインKaで増幅した電圧vを
モータ部11に印加する。すると、1次遅れ要素13は
電流iに変換し、比例要素14はトルクτに変換し、積
分要素15は角速度ωに変換する。比例要素16は角速
度ωを電圧vに変換して、比例要素12の出力に対して
減算するように帰還している。
【0019】次に、モータ電流の推定について説明す
る。モータの角速度ωは積分要素18によって回転角θ
に変換され、この回転角θはたとえばレゾルバ等の角度
センサによって検出される。検出された回転角θは、モ
ータ電流推定部20および微分要素19に供給され、微
分要素19は再び角速度ωに変換する。速度−トルク指
令変換部21は、角速度ωおよび速度指令信号ωiに基
づいてトルクτを推定し、さらにモータ電流推定部20
はトルクτおよび回転角θに基づいて電流iを推定す
る。推定された電流iは比例要素17によって電圧vに
変換され、比例要素12の出力に対して減算するように
帰還している。
【0020】次に、速度−トルク指令変換部21の動作
について説明する。モータの電気等価回路から以下の方
程式が得られる。なお、一般に、自己インダクタンスは
巻線抵抗Rに比べて小さいため、自己インダクタンスL
を無視している。また、理解容易のためにKa=1とし
ている。
【0021】 ωi = R・i+Ke・ω …(5) τ = Kt・i …(6) 次に、式(6)を式(5)に代入して整理する。
【0022】
【数3】
【0023】こうして角速度ωおよび速度指令信号ωi
に基づいてトルクτを算出することができる。
【0024】次に、モータ電流推定部20の動作につい
て説明する。モータとしてDCブラシレスモータを想定
すると、モータ電流推定値は以下のように算出できる。
ここで、Iは電流推定値(ベクトル)、Cは変換ベクト
ル、Aは定数(スカラ)、τはトルク(スカラ)、φは
ロータ永久磁石の磁束密度(スカラ)、θはモータ回転
角である。
【0025】
【数4】
【0026】こうして得られた式(10)〜(12)に
式(8)を代入する。
【0027】
【数5】
【0028】このようにステータが1相の場合には角速
度ωおよび速度指令信号ωiを用いて電流Iを算出で
き、ステータが2相または3相の場合にはさらに回転角
θを用いることによって、電流ベクトルIを算出するこ
とができる。
【0029】図2は、図1の構成をソフトウェアで実現
する場合の回路例である。バス33には、プログラムを
実行するCPU(中央処理装置)30と、プログラムや
データを格納したROM(リードオンリメモリ)31
と、ワークエリアとなるRAM(ランダムアクセスメモ
リ)32とが接続され、さらにモータ部11を駆動する
ためのドライバ34と、レゾルバ37から信号をデジタ
ル値に変換するAD変換部39とが接続されている。モ
ータ部11にはロータの回転角θを検出するレゾルバ3
7が設けられ、検出された回転角θはデコーダ38およ
びAD変換部39を介してCPU30等に取り込まれ、
ソフトウェアで処理される。
【0030】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、該
回転角信号および速度指令信号に基づいてモータ電流を
推定しているため、電流センサ等の特別な部品が不要に
なる。また、こうして推定したモータ電流に基づいてモ
ータ印加電圧へ帰還することによって、安定したモータ
制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の構成をソフトウェアで実現する場合の回
路例である。
【図3】従来のモータ制御装置の一例を示すブロック図
である。
【図4】従来のモータ制御装置の他の例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11 モータ部 12、14、16、17 比例要素 13 1次遅れ要素 15、18 積分要素 19 微分要素 20 モータ電流推定部 21 速度−トルク指令変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 5/00 H02P 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度指令信号ωiに応じてモータに電圧
    vを印加するとともに、モータ角速度ωを検出してモー
    タ印加電圧vへ帰還する帰還ループを有するモータ制御
    装置において、 モータ回転角を検出して、当該回転角信号θおよび速度
    指令信号ωiを演算式に代入してモータ電流iを推定
    し、推定したモータ電流iを電圧変換してモータ印加電
    圧vへ帰還する第2の帰還ループを有し、 第2の帰還ループは、回転角信号θを角速度ωに変換す
    る微分要素と、速度指令信号ωiおよび微分要素が出力
    する角速度ωからトルクτを算出する速度−トルク指令
    変換部と、回転角信号θおよび速度−トルク指令変換部
    が出力するトルクτからモータ電流iを推定するモータ
    電流推定部とを備え、 前記演算式は、電流推定値I、巻線抵抗R、モータのト
    ルク定数Kt、逆起電圧定数Ke、速度指令信号ωi、
    角速度ω、ロータ永久磁石の磁束密度φ、モータ回転角
    θを用いた次式(13)〜(15)のいずれかであるこ
    とをを特徴とするモータ制御装置。 【数6】
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JPH09247977A JPH09247977A (ja) 1997-09-19
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