JP2947998B2 - スイッチング回路 - Google Patents
スイッチング回路Info
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- JP2947998B2 JP2947998B2 JP3299745A JP29974591A JP2947998B2 JP 2947998 B2 JP2947998 B2 JP 2947998B2 JP 3299745 A JP3299745 A JP 3299745A JP 29974591 A JP29974591 A JP 29974591A JP 2947998 B2 JP2947998 B2 JP 2947998B2
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- pulse power
- resistor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源やCC
Dドライブ回路等の大電流高周波スイッチング回路の損
失の低減に関するものである。
Dドライブ回路等の大電流高周波スイッチング回路の損
失の低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源のスイッチ回路に用い
られるトランジスタの高速化の従来の技術としては、例
えば図7のように、電源Vccと負荷ZLと、スイッチ回
路SWを構成する第1のトランジスタQ1とパルス電源
E1と、抵抗R1、R2の他に第2のトランジスタQ2
と抵抗R3、R4と容量C1を設けたものがある。図7
を用いてこの動作を説明する。パルス電源E1が高レベ
ルになり、トランジスタQ1をオフさせるときは、パル
ス電源E1の正方向の微分波形がトランジスタQ2のベ
ースに加わり、トランジスタQ2が急速にオンすること
により、トランジスタQ1のベース電流を引き抜き、ト
ランジスタQ1のオフを高速化させる。トランジスタQ
1がオフした後に、トランジスタQ2も抵抗R4により
ベース電流が引き抜かれオフする。また、パルス電源E
1が低レベルとなり、トランジスタQ1がオンする時は
(トランジスタQ2のベースにパルス電源E1の負方向
の微分波形が加わるが)、トランジスタQ2はオフした
ままであり、トランジスタQ1のオンを邪魔しない。
られるトランジスタの高速化の従来の技術としては、例
えば図7のように、電源Vccと負荷ZLと、スイッチ回
路SWを構成する第1のトランジスタQ1とパルス電源
E1と、抵抗R1、R2の他に第2のトランジスタQ2
と抵抗R3、R4と容量C1を設けたものがある。図7
を用いてこの動作を説明する。パルス電源E1が高レベ
ルになり、トランジスタQ1をオフさせるときは、パル
ス電源E1の正方向の微分波形がトランジスタQ2のベ
ースに加わり、トランジスタQ2が急速にオンすること
により、トランジスタQ1のベース電流を引き抜き、ト
ランジスタQ1のオフを高速化させる。トランジスタQ
1がオフした後に、トランジスタQ2も抵抗R4により
ベース電流が引き抜かれオフする。また、パルス電源E
1が低レベルとなり、トランジスタQ1がオンする時は
(トランジスタQ2のベースにパルス電源E1の負方向
の微分波形が加わるが)、トランジスタQ2はオフした
ままであり、トランジスタQ1のオンを邪魔しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には、
トランジスタQ1のオンを積極的に高速化する手段がな
い。また、バイポーラトランジスタのベース・エミッタ
逆耐圧は通常5V前後なので、トランジスタQ2のベー
スに印加する微分波形電圧の振幅を大きくできない。そ
のため、トランジスタQ2のオン、オフを高速化でき
ず、トランジスタQ1のオフの高速化も不完全である。
本発明はこれらの欠点を除去し、トランジスタのオン、
オフの高速化とトランジスタのベース・エミッタ間逆耐
圧保護とを両立させることを目的とする。
トランジスタQ1のオンを積極的に高速化する手段がな
い。また、バイポーラトランジスタのベース・エミッタ
逆耐圧は通常5V前後なので、トランジスタQ2のベー
スに印加する微分波形電圧の振幅を大きくできない。そ
のため、トランジスタQ2のオン、オフを高速化でき
ず、トランジスタQ1のオフの高速化も不完全である。
本発明はこれらの欠点を除去し、トランジスタのオン、
オフの高速化とトランジスタのベース・エミッタ間逆耐
圧保護とを両立させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の全体構成
を示すスイッチング回路のブロック図である。直流電源
Vccをスイッチ回路SW1により負荷ZLに印加する。
パルス電源E1とトランジスタQ1のベースまたはゲー
トG1を抵抗R1で接続し、トランジスタQ1のエミッ
タまたはソースS1とベースまたはゲートG1とを抵抗
R2で接続する。パルス電源E1とトランジスタQ2の
ベースまたはゲートG2を抵抗R3と容量C1で接続
し、トランジスタQ2のエミッタまたはソースS2とベ
ースまたはゲートG2とを抵抗R4で接続する。そし
て、トランジスタQ1のエミッタまたはソースS1とト
ランジスタQ2のコレクタまたはドレインD2とを接続
し、トランジスタQ1のベースまたはゲートG1とトラ
ンジスタQ2のエミッタまたはソースS2とを接続す
る。さらにダイオードD1でトランジスタQ1、Q2の
ベースまたはゲートG1、G2間を接続する。
を示すスイッチング回路のブロック図である。直流電源
Vccをスイッチ回路SW1により負荷ZLに印加する。
パルス電源E1とトランジスタQ1のベースまたはゲー
トG1を抵抗R1で接続し、トランジスタQ1のエミッ
タまたはソースS1とベースまたはゲートG1とを抵抗
R2で接続する。パルス電源E1とトランジスタQ2の
ベースまたはゲートG2を抵抗R3と容量C1で接続
し、トランジスタQ2のエミッタまたはソースS2とベ
ースまたはゲートG2とを抵抗R4で接続する。そし
て、トランジスタQ1のエミッタまたはソースS1とト
ランジスタQ2のコレクタまたはドレインD2とを接続
し、トランジスタQ1のベースまたはゲートG1とトラ
ンジスタQ2のエミッタまたはソースS2とを接続す
る。さらにダイオードD1でトランジスタQ1、Q2の
ベースまたはゲートG1、G2間を接続する。
【0005】
【作用】本発明の動作について図1を用いて説明する
と、パルス電源E1が高レベルとなり、トランジスタQ
1をオフさせるときは、パルス電源E1の正方向の微分
波形がトランジスタQ2のベースまたはゲートG2に加
わり、トランジスタQ2を急速にオンさせてトランジス
タQ1のベースまたはゲートG1の電荷を引き抜き、ト
ランジスタQ1のオフを高速化させる。トランジスタQ
1がオフした後にトランジスタQ2も抵抗R4によりベ
ースまたはゲートG2の電荷を引き抜かれオフする。
と、パルス電源E1が高レベルとなり、トランジスタQ
1をオフさせるときは、パルス電源E1の正方向の微分
波形がトランジスタQ2のベースまたはゲートG2に加
わり、トランジスタQ2を急速にオンさせてトランジス
タQ1のベースまたはゲートG1の電荷を引き抜き、ト
ランジスタQ1のオフを高速化させる。トランジスタQ
1がオフした後にトランジスタQ2も抵抗R4によりベ
ースまたはゲートG2の電荷を引き抜かれオフする。
【0006】また、パルス電源E1が低レベルとなり、
トランジスタQ1がオンする時は、容量C1と抵抗R3
により、トランジスタQ2のベースまたはゲートG2に
パルス電源E1の負方向の微分波形が印加される。ここ
で、トランジスタQ2はオフしているので、ダイオード
D1がオンし、トランジスタQ1のベースまたはゲート
G1にパルス電源E1の負方向の微分波形が印加され、
トランジスタQ1のオンを高速化する。さらに、トラン
ジスタQ2のベース、エミッタまたはゲート、ソースの
逆耐圧はダイオードD1で保護されているので、容量C
1と抵抗R3のインピーダンスが下げられ、パルス電源
E1の微分波形の強度が増やせる。その結果、トランジ
スタQ1、Q2のオン、オフともに高速化できる。
トランジスタQ1がオンする時は、容量C1と抵抗R3
により、トランジスタQ2のベースまたはゲートG2に
パルス電源E1の負方向の微分波形が印加される。ここ
で、トランジスタQ2はオフしているので、ダイオード
D1がオンし、トランジスタQ1のベースまたはゲート
G1にパルス電源E1の負方向の微分波形が印加され、
トランジスタQ1のオンを高速化する。さらに、トラン
ジスタQ2のベース、エミッタまたはゲート、ソースの
逆耐圧はダイオードD1で保護されているので、容量C
1と抵抗R3のインピーダンスが下げられ、パルス電源
E1の微分波形の強度が増やせる。その結果、トランジ
スタQ1、Q2のオン、オフともに高速化できる。
【0007】
【実施例】以下にまず、この発明のスイッチング回路の
実施例の概要を図2〜図6を用いて説明する。図2、図
3はスイッチング回路の負荷ZLの実施例の電圧変換回
路である。図2はダウンコンバート回路、図3はフライ
バック回路であるが、アップコンバート回路、インバー
トコンバート回路(共に図示しない)でも同様で、その
回路でも入力端子1にスイッチング波形が加わると、負
荷抵抗RLに直流電圧が供給される。図4はCCDドラ
イブ回路例で、CCDの端子間容量CCCDが負荷ZLとな
り、パルス電源E1に基づき、スイッチング回路SW
1、SW2により電源Vcc1、Vcc2が交互に印加され
る。(この場合、電源Vcc2は短絡されることが多
い)。
実施例の概要を図2〜図6を用いて説明する。図2、図
3はスイッチング回路の負荷ZLの実施例の電圧変換回
路である。図2はダウンコンバート回路、図3はフライ
バック回路であるが、アップコンバート回路、インバー
トコンバート回路(共に図示しない)でも同様で、その
回路でも入力端子1にスイッチング波形が加わると、負
荷抵抗RLに直流電圧が供給される。図4はCCDドラ
イブ回路例で、CCDの端子間容量CCCDが負荷ZLとな
り、パルス電源E1に基づき、スイッチング回路SW
1、SW2により電源Vcc1、Vcc2が交互に印加され
る。(この場合、電源Vcc2は短絡されることが多
い)。
【0008】図5、図6は、この発明のスイッチング回
路の実施例である。図5ではパルス電源E1に基づき負
荷ZLに正電源を印加する。また図5では、Q1がNP
Nトランジスタ、Q2がPNPトランジスタであるが、
図8のようにトランジスタQ1がNチャンネルのMOS
・FET、Q2がPチャンネルMOS・FETでも、Q
1が図10のようなP形IGBT(Insulated
Gate Bi−polar Transisto
r)でもよい。図6はパルス電源E1に基づき、負荷Z
Lに接地電圧を印加する。また、図6ではQ1がNPN
トランジスタ、Q2はPNPトランジスタであるが、Q
1がNチャンネルのMOS・FET、Q2がPチャンネ
ルMOS・FETでも、Q1は図9のようなN形IGB
Tでもよい。
路の実施例である。図5ではパルス電源E1に基づき負
荷ZLに正電源を印加する。また図5では、Q1がNP
Nトランジスタ、Q2がPNPトランジスタであるが、
図8のようにトランジスタQ1がNチャンネルのMOS
・FET、Q2がPチャンネルMOS・FETでも、Q
1が図10のようなP形IGBT(Insulated
Gate Bi−polar Transisto
r)でもよい。図6はパルス電源E1に基づき、負荷Z
Lに接地電圧を印加する。また、図6ではQ1がNPN
トランジスタ、Q2はPNPトランジスタであるが、Q
1がNチャンネルのMOS・FET、Q2がPチャンネ
ルMOS・FETでも、Q1は図9のようなN形IGB
Tでもよい。
【0009】次に各実施例を図2、図3、図5、図6を
用いて説明する。図5の負荷ZLに図2に示すものが接
続された場合、ダウンコンバートスイッチング電源とな
る。直流電源VccとトランジスタQ1のエミッタを接続
し、トランジスタQ1のコレクタは負荷ZL内のダイオ
ードD2のカソードとコイルL1に接続される。コイル
L1の他端は容量C2と負荷抵抗RLに接続され、ダイ
オードD2のアノードと容量C2の他端と負荷抵抗RL
の他端は接地される。パルス電源E1とトランジスタQ
1のベースとを抵抗R1で接続し、トランジスタQ1の
エミッタとベースとを抵抗R2で接続する。さらにパル
ス電源E1とトランジスタQ2のベースとを抵抗R3と
容量C1で直列接続し、トランジスタQ2のエミッタと
ベースとを抵抗R4とダイオードD1とで並列接続す
る。そして、トランジスタQ1のエミッタとトランジス
タQ2のコレクタとを接続し、トランジスタQ1のベー
スとトランジスタQ2のソースとを接続する。
用いて説明する。図5の負荷ZLに図2に示すものが接
続された場合、ダウンコンバートスイッチング電源とな
る。直流電源VccとトランジスタQ1のエミッタを接続
し、トランジスタQ1のコレクタは負荷ZL内のダイオ
ードD2のカソードとコイルL1に接続される。コイル
L1の他端は容量C2と負荷抵抗RLに接続され、ダイ
オードD2のアノードと容量C2の他端と負荷抵抗RL
の他端は接地される。パルス電源E1とトランジスタQ
1のベースとを抵抗R1で接続し、トランジスタQ1の
エミッタとベースとを抵抗R2で接続する。さらにパル
ス電源E1とトランジスタQ2のベースとを抵抗R3と
容量C1で直列接続し、トランジスタQ2のエミッタと
ベースとを抵抗R4とダイオードD1とで並列接続す
る。そして、トランジスタQ1のエミッタとトランジス
タQ2のコレクタとを接続し、トランジスタQ1のベー
スとトランジスタQ2のソースとを接続する。
【0010】以下この動作について説明する。図5のト
ランジスタQ1がオンすると、図2のコイルL1に図5
の直流電源Vccが加わり、トランジスタQ1がオフと
なると、コイルL1に電流が流れ続けるため、図2のダ
イオードD2のカソード電位が下がり、接地電位より下
がるとダイオードD2がオンする。また、図2の負荷抵
抗RLに加わる出力電圧Voは、コイルL1と容量C2
で平滑化される。その結果、直流電源Vccにパルス電
源E1のデューティー比をかけた電圧と出力電圧Voが
ほぼ等しくなる。
ランジスタQ1がオンすると、図2のコイルL1に図5
の直流電源Vccが加わり、トランジスタQ1がオフと
なると、コイルL1に電流が流れ続けるため、図2のダ
イオードD2のカソード電位が下がり、接地電位より下
がるとダイオードD2がオンする。また、図2の負荷抵
抗RLに加わる出力電圧Voは、コイルL1と容量C2
で平滑化される。その結果、直流電源Vccにパルス電
源E1のデューティー比をかけた電圧と出力電圧Voが
ほぼ等しくなる。
【0011】パルス電源E1が高レベルとなり、トラン
ジスタQ1をオフさせるときは、パルス電源E1の正方
向の微分波形がトランジスタQ2のベースに加わり、ト
ランジスタQ2を急速にオンさせてトランジスタQ1の
ベース電流を引き抜き、トランジスタQ1のオフを高速
化させる。トランジスタQ1がオフした後に、トランジ
スタQ2も図5の抵抗R4により、ベース電流を引き抜
かれオフする。また、パルス電源E1が低レベルとな
り、トランジスタQ1がオンする時は、図5の容量C1
と抵抗R3により、トランジスタQ2のベースにパルス
電源E1の負方向の微分波形が印加される。トランジス
タQ2はオフしているので、図5のダイオードD1がオ
ンし、トランジスタQ1のベースにパルス電源E1の負
方向の微分波形が印加され、トランジスタQ1のオンを
高速化する。
ジスタQ1をオフさせるときは、パルス電源E1の正方
向の微分波形がトランジスタQ2のベースに加わり、ト
ランジスタQ2を急速にオンさせてトランジスタQ1の
ベース電流を引き抜き、トランジスタQ1のオフを高速
化させる。トランジスタQ1がオフした後に、トランジ
スタQ2も図5の抵抗R4により、ベース電流を引き抜
かれオフする。また、パルス電源E1が低レベルとな
り、トランジスタQ1がオンする時は、図5の容量C1
と抵抗R3により、トランジスタQ2のベースにパルス
電源E1の負方向の微分波形が印加される。トランジス
タQ2はオフしているので、図5のダイオードD1がオ
ンし、トランジスタQ1のベースにパルス電源E1の負
方向の微分波形が印加され、トランジスタQ1のオンを
高速化する。
【0012】次に、図6の負荷ZLに図3に示すものが
接続された場合、フライバック電源となる。直流電源V
ccと負荷ZL内のトランスT1の片方の入力端子とを
接続し、トランスT1の他方の入力端をトランジスタQ
1のコレクタに接続する。図3の負荷ZL内の接続は、
トランスT1の出力端の片方はダイオードD3のアノー
ドに接続し、ダイオードD3のカソードは容量C2と負
荷抵抗RLに接続する。トランスT1の出力端の他方と
容量C2と負荷抵抗RLの他方を接続する。
接続された場合、フライバック電源となる。直流電源V
ccと負荷ZL内のトランスT1の片方の入力端子とを
接続し、トランスT1の他方の入力端をトランジスタQ
1のコレクタに接続する。図3の負荷ZL内の接続は、
トランスT1の出力端の片方はダイオードD3のアノー
ドに接続し、ダイオードD3のカソードは容量C2と負
荷抵抗RLに接続する。トランスT1の出力端の他方と
容量C2と負荷抵抗RLの他方を接続する。
【0013】図6の接続は、パルス電源E1とトランジ
スタQ1のベースとを抵抗R1で接続し、トランジスタ
Q1のエミッタとベースとを抵抗R2で接続する。パル
ス電源E1とトランジスタQ2のベースとを抵抗R3と
容量C1で直列接続し、トランジスタQ2のエミッタと
ベースとを抵抗R4とダイオードD1で並列接続する。
そしてトランジスタQ1のエミッタとトランジスタQ2
のコレクタとを接続し、トランジスタQ1のベースとト
ランジスタQ2のソースとを接続する。
スタQ1のベースとを抵抗R1で接続し、トランジスタ
Q1のエミッタとベースとを抵抗R2で接続する。パル
ス電源E1とトランジスタQ2のベースとを抵抗R3と
容量C1で直列接続し、トランジスタQ2のエミッタと
ベースとを抵抗R4とダイオードD1で並列接続する。
そしてトランジスタQ1のエミッタとトランジスタQ2
のコレクタとを接続し、トランジスタQ1のベースとト
ランジスタQ2のソースとを接続する。
【0014】以下この動作について説明する。図6のト
ランジスタQ1がオンすると、図3のトランスT1の入
力端子の両端に、直流電圧Vccが加わり、トランスT
1の1次巻線に電流が流れる。トランジスタQ1がオフ
すると、トランスT1が電流を保とうとして、端子両端
にフライバックパルス電圧が生じ、図3のダイオードD
3がオンする。また、図3の負荷抵抗RLに加わる出力
電圧Voは容量C2で平滑化される。その結果、トラン
ジスタQ1のオン時間TONとオフ時間TOFFとの比
と、トランスT1の巻線n1とn2との比と直流電源V
ccとを掛けた電圧が、出力電圧Voとほぼ等しくな
る。 Vo≒Vcc×(TON/TOFF)×(n2/n1)
ランジスタQ1がオンすると、図3のトランスT1の入
力端子の両端に、直流電圧Vccが加わり、トランスT
1の1次巻線に電流が流れる。トランジスタQ1がオフ
すると、トランスT1が電流を保とうとして、端子両端
にフライバックパルス電圧が生じ、図3のダイオードD
3がオンする。また、図3の負荷抵抗RLに加わる出力
電圧Voは容量C2で平滑化される。その結果、トラン
ジスタQ1のオン時間TONとオフ時間TOFFとの比
と、トランスT1の巻線n1とn2との比と直流電源V
ccとを掛けた電圧が、出力電圧Voとほぼ等しくな
る。 Vo≒Vcc×(TON/TOFF)×(n2/n1)
【0015】図6内の動作は、図5の動作と極性が異な
るだけで、下記のようになる。パルス電源E1が低レベ
ルとなり、トランジスタQ1をオフさせるときは、パル
ス電源E1の負方向の微分波形がトランジスタQ2のベ
ースに加わり、トランジスタQ2が急速にオンすること
により、トランジスタQ1のベース電流を引き抜き、ト
ランジスタQ1のオフを高速化させる。トランジスタQ
1がオフした後に、トランジスタQ2も抵抗R4により
ベース電流を引き抜かれオフする。また、パルス電源E
1が高レベルとなり、トランジスタQ1がオンする時
は、容量C1と抵抗R3により、トランジスタQ2のベ
ースにパルス電源E1の正方向の微分波形が印加され
る。トランジスタQ2はオフしているので、ダイオード
D1がオンし、トランジスタQ1のベースに、パルス電
源E1の正方向の微分波形が印加され、トランジスタQ
1のオンを高速化する。
るだけで、下記のようになる。パルス電源E1が低レベ
ルとなり、トランジスタQ1をオフさせるときは、パル
ス電源E1の負方向の微分波形がトランジスタQ2のベ
ースに加わり、トランジスタQ2が急速にオンすること
により、トランジスタQ1のベース電流を引き抜き、ト
ランジスタQ1のオフを高速化させる。トランジスタQ
1がオフした後に、トランジスタQ2も抵抗R4により
ベース電流を引き抜かれオフする。また、パルス電源E
1が高レベルとなり、トランジスタQ1がオンする時
は、容量C1と抵抗R3により、トランジスタQ2のベ
ースにパルス電源E1の正方向の微分波形が印加され
る。トランジスタQ2はオフしているので、ダイオード
D1がオンし、トランジスタQ1のベースに、パルス電
源E1の正方向の微分波形が印加され、トランジスタQ
1のオンを高速化する。
【0016】実施例特有の効果としては、Q1、Q2が
バイポーラトランジスタの場合、トランジスタQ1のベ
ース、エミッタ間逆耐圧は、ダイオードD1とトランジ
スタQ2のベース・コレクタ接合により保護される。Q
1、Q2がMOS・FETの場合は、MOS・FET、
Q1のゲート、ソース間逆耐圧はMOS・FET、Q2
の寄生ダイオードにより保護される。その結果、容量C
1と抵抗R3のインピーダンスが下げられ、パルス電源
E1の微分波形の強度が増やせる。また、ダイオードD
1にトランジスタのベース、エミッタ接合を用いれば、
ダイオードD1とトランジスタQ2とは、チップトラン
ジスタアレイで実現でき、損失が少ない事と合わせて、
高密度実装が容易になる。
バイポーラトランジスタの場合、トランジスタQ1のベ
ース、エミッタ間逆耐圧は、ダイオードD1とトランジ
スタQ2のベース・コレクタ接合により保護される。Q
1、Q2がMOS・FETの場合は、MOS・FET、
Q1のゲート、ソース間逆耐圧はMOS・FET、Q2
の寄生ダイオードにより保護される。その結果、容量C
1と抵抗R3のインピーダンスが下げられ、パルス電源
E1の微分波形の強度が増やせる。また、ダイオードD
1にトランジスタのベース、エミッタ接合を用いれば、
ダイオードD1とトランジスタQ2とは、チップトラン
ジスタアレイで実現でき、損失が少ない事と合わせて、
高密度実装が容易になる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチング回路を構
成するトランジスタのドライブ電流の平均値を増加させ
る事なく、小容量のトランジスタ、ダイオード、抵抗、
容量の追加で、スイッチング用トランジスタのオン、オ
フともに高速化できるため、大電流高周波スイッチング
回路の損失が低減できる。そのため、スイッチング電源
や高画素CCDドライブ回路の低消費電力化、小型化ま
たは温度上昇の低下による長寿命化が図れる。
成するトランジスタのドライブ電流の平均値を増加させ
る事なく、小容量のトランジスタ、ダイオード、抵抗、
容量の追加で、スイッチング用トランジスタのオン、オ
フともに高速化できるため、大電流高周波スイッチング
回路の損失が低減できる。そのため、スイッチング電源
や高画素CCDドライブ回路の低消費電力化、小型化ま
たは温度上昇の低下による長寿命化が図れる。
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明のスイッチング回路の負荷ZLの一実施
例の回路図。
例の回路図。
【図3】本発明のスイッチング回路の負荷ZLの他の実
施例の回路図。
施例の回路図。
【図4】本発明のスイッチング回路のCCDドライブ回
路適用例のブロック図。
路適用例のブロック図。
【図5】本発明の一実施例を示す回路図。
【図6】本発明の他の実施例を示す回路図。
【図7】従来技術を示す回路図。
【図8】本発明の実施例に用いる素子の一例を示す図。
【図9】本発明の実施例に用いる素子の一例を示す図。
【図10】本発明の実施例に用いる素子の一例を示す図
である。
である。
Vcc,Vcc1,Vcc2 直流電源 ZL 負荷 SW1,SW2 スイッチング回路 E1 パルス電源 Q1,Q2 トランジスタ D1,D2,D3 ダイオード
Claims (1)
- 【請求項1】 電源を開閉する第1のトランジスタのベ
ースあるいはゲート等の電極に該第1のトランジスタと
逆極性の第2のトランジスタのエミッタあるいはソース
等の電極と抵抗を介してパルス電源とを接続し、上記第
2のトランジスタのベースあるいはゲート等の電極には
上記パルス電源の微分波形を容量結合で印加し、上記第
1のトランジスタのベースあるいはゲート等の電極と上
記第2のトランジスタのベースあるいはゲート等の電極
とを抵抗とダイオードとで並列接続したことを特徴とす
るスイッチング回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299745A JP2947998B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | スイッチング回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299745A JP2947998B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | スイッチング回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JPH05110400A (ja) | 1993-04-30 |
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