JPH066967A - 自己消孤型素子の駆動回路 - Google Patents
自己消孤型素子の駆動回路Info
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- JPH066967A JPH066967A JP3215646A JP21564691A JPH066967A JP H066967 A JPH066967 A JP H066967A JP 3215646 A JP3215646 A JP 3215646A JP 21564691 A JP21564691 A JP 21564691A JP H066967 A JPH066967 A JP H066967A
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- drive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自己消孤型素子の駆動回路の小型化、低コス
ト化を図るとともに、スイッチ用MOSFETの同時オ
ン期間にサージ電流が流れるといった問題を解決する。 【構成】 駆動信号を高周波パルス列で変調する駆動信
号変調回路6と、駆動信号変調回路6の出力を入力と
し、二次巻線側に中間タップを備えた高周波変成器5
と、変成器5の中間タップを基準として正、負の二つの
直流電位を得る電源回路10と、前記駆動変調信号を駆
動信号に復調する駆動信号復調回路19と、駆動信号復
調回路19によって復調された駆動信号を入力とし、変
成器5の中間タップを基準として正電圧、負電圧を出力
し、被駆動デバイス18を駆動する。
ト化を図るとともに、スイッチ用MOSFETの同時オ
ン期間にサージ電流が流れるといった問題を解決する。 【構成】 駆動信号を高周波パルス列で変調する駆動信
号変調回路6と、駆動信号変調回路6の出力を入力と
し、二次巻線側に中間タップを備えた高周波変成器5
と、変成器5の中間タップを基準として正、負の二つの
直流電位を得る電源回路10と、前記駆動変調信号を駆
動信号に復調する駆動信号復調回路19と、駆動信号復
調回路19によって復調された駆動信号を入力とし、変
成器5の中間タップを基準として正電圧、負電圧を出力
し、被駆動デバイス18を駆動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば静電誘導サイリ
スタの如き自己消孤型素子の駆動回路に関するものであ
る。
スタの如き自己消孤型素子の駆動回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の高周波パルス列による自
己消孤型素子の駆動回路は、例えば、特開平2−879
63号公報に開示されているようなものがあり、図3に
示すような回路構成になっている。なお、図4は同回路
におけるタイミングチャートである。
己消孤型素子の駆動回路は、例えば、特開平2−879
63号公報に開示されているようなものがあり、図3に
示すような回路構成になっている。なお、図4は同回路
におけるタイミングチャートである。
【0003】図3に示す自己消孤型素子であるMOSF
ET35の駆動回路において、ゲート回路21,22
は、入力信号SGに対応して相補的動作を行う。つま
り、入力信号SGがH(High)になり、ゲート回路21が
高周波パルス列を出力しているとき、ゲート回路22は
無信号状態であり、入力信号SGがL(Low) になり、ゲ
ート回路21が無信号状態のとき、ゲート回路22は高
周波パルス列を出力している。
ET35の駆動回路において、ゲート回路21,22
は、入力信号SGに対応して相補的動作を行う。つま
り、入力信号SGがH(High)になり、ゲート回路21が
高周波パルス列を出力しているとき、ゲート回路22は
無信号状態であり、入力信号SGがL(Low) になり、ゲ
ート回路21が無信号状態のとき、ゲート回路22は高
周波パルス列を出力している。
【0004】ゲート回路21,22より出力された高周
波パルス列は、増幅器23,24により増幅され、図4
に示すバイポールの方形波パルス列P1 ,P2 となり、
それぞれ変成器25,26に入力される。
波パルス列は、増幅器23,24により増幅され、図4
に示すバイポールの方形波パルス列P1 ,P2 となり、
それぞれ変成器25,26に入力される。
【0005】入力信号SGがHとなり、バイポールの方
形波パルス列P1 が変成器25の一次巻線に入力される
時、変成器25の二次巻線側には対応するバイポールの
方形波パルスが出力され、二次巻線の両端に接続された
ダイオード27,28によって全波整流されて図4のe
1 に示す整流出力を造出し、抵抗31を介してMOSF
ET33のゲート電極に印加され、MOSFET33は
導通状態となる。この時、変成器26には信号が入力さ
れないため、MOSFET34は遮断状態であるから、
第1の回路37から第2の回路38に電流が流れ込むこ
とはない。従って、駆動すべきMOSFET35のゲー
ト・ソース間には整流出力e1 が印加され、MOSFE
T35はターンオンする。
形波パルス列P1 が変成器25の一次巻線に入力される
時、変成器25の二次巻線側には対応するバイポールの
方形波パルスが出力され、二次巻線の両端に接続された
ダイオード27,28によって全波整流されて図4のe
1 に示す整流出力を造出し、抵抗31を介してMOSF
ET33のゲート電極に印加され、MOSFET33は
導通状態となる。この時、変成器26には信号が入力さ
れないため、MOSFET34は遮断状態であるから、
第1の回路37から第2の回路38に電流が流れ込むこ
とはない。従って、駆動すべきMOSFET35のゲー
ト・ソース間には整流出力e1 が印加され、MOSFE
T35はターンオンする。
【0006】次に、入力信号SGがLとなり、バイポー
ルの方形波パルス列P2 が変成器26の一次巻線に入力
される時、二次巻線側に誘起された方形波は、ダイオー
ド29,30により全波整流され、図4の整流出力e2
が発生し、抵抗32を介してMOSFET34のゲート
電極に印加され、MOSFET34は導通状態となる。
この時、第1の回路37には整流出力e1 は発生してい
ないので、MOSFET33は遮断状態であり、第2の
回路38から第1の回路37に電流が流れ込むことはな
い。従って、駆動すべきMOSFET35のゲート・ソ
ース間は整流出力e2 によって逆バイアスされ、MOS
FET35はターンオフする。
ルの方形波パルス列P2 が変成器26の一次巻線に入力
される時、二次巻線側に誘起された方形波は、ダイオー
ド29,30により全波整流され、図4の整流出力e2
が発生し、抵抗32を介してMOSFET34のゲート
電極に印加され、MOSFET34は導通状態となる。
この時、第1の回路37には整流出力e1 は発生してい
ないので、MOSFET33は遮断状態であり、第2の
回路38から第1の回路37に電流が流れ込むことはな
い。従って、駆動すべきMOSFET35のゲート・ソ
ース間は整流出力e2 によって逆バイアスされ、MOS
FET35はターンオフする。
【0007】以上の動作を繰り返すことによって、MO
SFET35のゲート・ソース間の駆動電圧を正負に変
化させることができるため、MOSFET35を確実に
オン・オフさせることができる。また、高周波パルス列
を利用しているため、変成器25,26は小型化が可能
となる。更に、PWM信号のようにデューティー比が大
きく変化する信号を入力した場合でも変成器25,26
を飽和させることがなく、コンスタントな駆動電力を得
ることができ、ゲート信号によるMOSFET35の長
期の停止も可能である。
SFET35のゲート・ソース間の駆動電圧を正負に変
化させることができるため、MOSFET35を確実に
オン・オフさせることができる。また、高周波パルス列
を利用しているため、変成器25,26は小型化が可能
となる。更に、PWM信号のようにデューティー比が大
きく変化する信号を入力した場合でも変成器25,26
を飽和させることがなく、コンスタントな駆動電力を得
ることができ、ゲート信号によるMOSFET35の長
期の停止も可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自己消孤型素子の駆動回路では、オン・オフ
信号に対応する駆動電力を別々に作り出す必要があるた
め、1つのMOSFETの駆動のために、スイッチ用M
OSFET、整流回路、変成器、増幅器、ゲート回路が
それぞれ2つ必要となり、回路も複雑なものとなり、回
路の小型化、低コスト化を阻害する。
うな従来の自己消孤型素子の駆動回路では、オン・オフ
信号に対応する駆動電力を別々に作り出す必要があるた
め、1つのMOSFETの駆動のために、スイッチ用M
OSFET、整流回路、変成器、増幅器、ゲート回路が
それぞれ2つ必要となり、回路も複雑なものとなり、回
路の小型化、低コスト化を阻害する。
【0009】また、ターンオン制御側のスイッチ用MO
SFET33とターンオフ制御側のスイッチ用MOSF
ET34には、僅かではあるが同時オン期間が存在する
ため、MOSFET35のオン・オフの状態が遷移する
瞬間に大きなサージ電流が流れ、駆動ロスが大きくなる
上に、大電流容量のMOSFET34を使用する必要が
あり、ここでも回路の小型化、低コスト化を阻害する要
因となる。
SFET33とターンオフ制御側のスイッチ用MOSF
ET34には、僅かではあるが同時オン期間が存在する
ため、MOSFET35のオン・オフの状態が遷移する
瞬間に大きなサージ電流が流れ、駆動ロスが大きくなる
上に、大電流容量のMOSFET34を使用する必要が
あり、ここでも回路の小型化、低コスト化を阻害する要
因となる。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、回路の小型化、低コスト
化が図れ、しかも、スイッチ用MOSFETの同時オン
期間にサージ電流が流れるといった問題のない自己消孤
型素子の駆動回路を提供することにある。
で、その目的とするところは、回路の小型化、低コスト
化が図れ、しかも、スイッチ用MOSFETの同時オン
期間にサージ電流が流れるといった問題のない自己消孤
型素子の駆動回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る自己消孤型素子の駆動回路は、駆動信
号を高周波パルス列で変調する駆動信号変調回路と、該
駆動信号変調回路の出力を入力とし、二次巻線側に中間
タップを備えた高周波変成器と、該高周波変成器の中間
タップを基準として正、負の二つの直流電位を得る電源
回路と、前記駆動変調信号を駆動信号に復調する駆動信
号復調回路と、該駆動信号復調回路によって復調された
駆動信号を入力とし、前記高周波変成器の中間タップを
基準として正電圧、負電圧を出力する増幅回路を備えた
ことを特徴とする。
め、本発明に係る自己消孤型素子の駆動回路は、駆動信
号を高周波パルス列で変調する駆動信号変調回路と、該
駆動信号変調回路の出力を入力とし、二次巻線側に中間
タップを備えた高周波変成器と、該高周波変成器の中間
タップを基準として正、負の二つの直流電位を得る電源
回路と、前記駆動変調信号を駆動信号に復調する駆動信
号復調回路と、該駆動信号復調回路によって復調された
駆動信号を入力とし、前記高周波変成器の中間タップを
基準として正電圧、負電圧を出力する増幅回路を備えた
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】図2−Bに示す駆動信号は、駆動信号変調回路
により図2−Aに示す高周波パルス列で変調される。変
調された駆動信号は高周波変成器に入力され、出力端子
の両端には図2−Cに示すような駆動変調信号が発生す
る。この駆動変調信号は電源回路によって、高周波変成
器の中間タップを基準として図2−D,Eに示すような
正、負の二つの直流電圧を発生する。また、前記駆動変
調信号は駆動信号復調回路を介して図2−Fに示すよう
に駆動信号に復調される。復調された駆動信号は増幅回
路によって前記高周波変成器の中間タップを基準として
図2−Gに示すような正電圧、負電圧を出力する。その
出力により被駆動デバイスである自己消孤型素子が駆動
される。
により図2−Aに示す高周波パルス列で変調される。変
調された駆動信号は高周波変成器に入力され、出力端子
の両端には図2−Cに示すような駆動変調信号が発生す
る。この駆動変調信号は電源回路によって、高周波変成
器の中間タップを基準として図2−D,Eに示すような
正、負の二つの直流電圧を発生する。また、前記駆動変
調信号は駆動信号復調回路を介して図2−Fに示すよう
に駆動信号に復調される。復調された駆動信号は増幅回
路によって前記高周波変成器の中間タップを基準として
図2−Gに示すような正電圧、負電圧を出力する。その
出力により被駆動デバイスである自己消孤型素子が駆動
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す回路図で、自己消
孤型素子の一つである静電誘導サイリスタ18の駆動回
路は、駆動信号変調回路6と電源回路10と駆動信号復
調及び増幅回路19とから構成されている。
する。図1は本発明の一実施例を示す回路図で、自己消
孤型素子の一つである静電誘導サイリスタ18の駆動回
路は、駆動信号変調回路6と電源回路10と駆動信号復
調及び増幅回路19とから構成されている。
【0014】駆動信号変調回路6は、最大駆動信号周波
数より高い周波数を発生する高周波パルス列発生源1
と、高周波パルス列発生源1の出力端子と駆動信号入力
端子2に入力端子が接続されたAND回路3と、AND
回路3の出力にゲート端子が接続されたn−MOSFE
T4と、一次側入力端子の一方が電源VCCに接続され、
他方が前記n−MOSFET4のドレインに接続された
二次側に中間タップを有する変成器5とから成り、前記
n−MOSFET4のソースがグランドに接続された構
成により駆動入力信号を高周波パルス列で変調する。
数より高い周波数を発生する高周波パルス列発生源1
と、高周波パルス列発生源1の出力端子と駆動信号入力
端子2に入力端子が接続されたAND回路3と、AND
回路3の出力にゲート端子が接続されたn−MOSFE
T4と、一次側入力端子の一方が電源VCCに接続され、
他方が前記n−MOSFET4のドレインに接続された
二次側に中間タップを有する変成器5とから成り、前記
n−MOSFET4のソースがグランドに接続された構
成により駆動入力信号を高周波パルス列で変調する。
【0015】電源回路10は、前記変成器5の二次側出
力の両端端子に接続されたダイオードブリッジ7と、ダ
イオードブリッジ7の正極出力端子に一方の端子が接続
された第1のコンデンサ8と、ダイオードブリッジ7の
負極出力端子に一方の端子が接続された第2のコンデン
サ9とから成り、前記両コンデンサ8,9の他方の端子
がいずれも前記変成器5の二次側中間タップ端子に接続
された構成により、入力変調信号から直流電力を抽出
し、中間タップを基準として正、負の二つの電位を得
る。
力の両端端子に接続されたダイオードブリッジ7と、ダ
イオードブリッジ7の正極出力端子に一方の端子が接続
された第1のコンデンサ8と、ダイオードブリッジ7の
負極出力端子に一方の端子が接続された第2のコンデン
サ9とから成り、前記両コンデンサ8,9の他方の端子
がいずれも前記変成器5の二次側中間タップ端子に接続
された構成により、入力変調信号から直流電力を抽出
し、中間タップを基準として正、負の二つの電位を得
る。
【0016】駆動信号復調及び増幅回路19は、前記ダ
イオードブリッジ7の一入力端子にアノード端子が接続
されたダイオード11と、該ダイオード11のカソード
端子に一方の端子が接続され、他方の端子がダイオード
ブリッジ7の負極出力端子に接続された第3のコンデン
サ12と、該コンデンサ12に並列に接続された抵抗1
3と、前記ダイオード11のカソード端子にゲート端子
が接続され、ドレイン端子が抵抗15を介してダイオー
ドブリッジ7の正極出力端子に接続され、ソース端子が
ダイオードブリッジ7の負極出力端子に接続されたn−
MOSFET14と、該n−MOSFET14のドレイ
ン端子にベース端子が接続され、ダイオードブリッジ7
の正極出力端子にコレクタ端子が接続されたnpn−ト
ランジスタ16と、該npn−トランジスタ16のエミ
ッタ端子にエミッタ端子が接続され、n−MOSFET
14のドレイン端子にベース端子が接続され、ダイオー
ドブリッジ7の負極出力端子にコレクタ端子が接続され
たpnp−トランジスタ17とで構成され、前記変調信
号を駆動信号に復調し、増幅する。
イオードブリッジ7の一入力端子にアノード端子が接続
されたダイオード11と、該ダイオード11のカソード
端子に一方の端子が接続され、他方の端子がダイオード
ブリッジ7の負極出力端子に接続された第3のコンデン
サ12と、該コンデンサ12に並列に接続された抵抗1
3と、前記ダイオード11のカソード端子にゲート端子
が接続され、ドレイン端子が抵抗15を介してダイオー
ドブリッジ7の正極出力端子に接続され、ソース端子が
ダイオードブリッジ7の負極出力端子に接続されたn−
MOSFET14と、該n−MOSFET14のドレイ
ン端子にベース端子が接続され、ダイオードブリッジ7
の正極出力端子にコレクタ端子が接続されたnpn−ト
ランジスタ16と、該npn−トランジスタ16のエミ
ッタ端子にエミッタ端子が接続され、n−MOSFET
14のドレイン端子にベース端子が接続され、ダイオー
ドブリッジ7の負極出力端子にコレクタ端子が接続され
たpnp−トランジスタ17とで構成され、前記変調信
号を駆動信号に復調し、増幅する。
【0017】上記駆動回路によって駆動される静電誘導
サイリスタ18は、そのカソード端子が変成器5の二次
側中間タップ端子に接続され、ゲート端子がnpn−ト
ランジスタ16のエミッタ端子に接続されている。
サイリスタ18は、そのカソード端子が変成器5の二次
側中間タップ端子に接続され、ゲート端子がnpn−ト
ランジスタ16のエミッタ端子に接続されている。
【0018】次に、上記実施例回路の動作を図2に示す
タイミングチャートを参照して説明する。なお、図2は
図1に示す実施例回路における各部の電圧波形図であ
り、Aは高周波パルス列発生源1の出力波形、Bは駆動
入力信号波形、Cは変成器5の二次側出力端子の両端電
圧波形、Dは正極電圧発生側コンデンサ8の両端電圧波
形、Eは負極電圧発生側コンデンサ9の両端電圧波形、
Fは駆動信号復調側コンデンサ12の両端電圧波形、G
は静電誘導サイリスタ18のゲート・カソード端子間電
圧波形である。
タイミングチャートを参照して説明する。なお、図2は
図1に示す実施例回路における各部の電圧波形図であ
り、Aは高周波パルス列発生源1の出力波形、Bは駆動
入力信号波形、Cは変成器5の二次側出力端子の両端電
圧波形、Dは正極電圧発生側コンデンサ8の両端電圧波
形、Eは負極電圧発生側コンデンサ9の両端電圧波形、
Fは駆動信号復調側コンデンサ12の両端電圧波形、G
は静電誘導サイリスタ18のゲート・カソード端子間電
圧波形である。
【0019】まず、駆動信号入力端子2に制御回路(図
示せず)によって入力される図2−Bに示す駆動入力信
号と、高周波パルス列発生源1が発生する図2−Aに示
す高周波パルス列との論理積がAND回路3でとられ、
その結果がAND回路3の出力端子からn−MOSFE
T4のゲートに入力される。そして、このゲート入力信
号でn−MOSFET4はスイッチ動作をし、駆動変調
信号を作り出し、変成器5に入力する。
示せず)によって入力される図2−Bに示す駆動入力信
号と、高周波パルス列発生源1が発生する図2−Aに示
す高周波パルス列との論理積がAND回路3でとられ、
その結果がAND回路3の出力端子からn−MOSFE
T4のゲートに入力される。そして、このゲート入力信
号でn−MOSFET4はスイッチ動作をし、駆動変調
信号を作り出し、変成器5に入力する。
【0020】変成器5の出力端子の両端には、図2−C
に示すような駆動変調信号が発生する。この駆動変調信
号はダイオードブリッジ7によって全波整流され、コン
デンサ8,9によって平滑され、その結果、変成器5の
二次側中間タップに対してダイオードブリッジ7の正極
出力端子側がプラス(+)、同じく負極出力端子側がマ
イナス(−)のそれぞれの直流電圧が得られる。ただ
し、駆動変調信号は高周波のパルス列部分と無信号部分
が交互に出現する信号であり、無信号部分では電力の供
給が行われないため、コンデンサ8,9の両端の直流電
圧は図2−D,Eに示すように脈動する。
に示すような駆動変調信号が発生する。この駆動変調信
号はダイオードブリッジ7によって全波整流され、コン
デンサ8,9によって平滑され、その結果、変成器5の
二次側中間タップに対してダイオードブリッジ7の正極
出力端子側がプラス(+)、同じく負極出力端子側がマ
イナス(−)のそれぞれの直流電圧が得られる。ただ
し、駆動変調信号は高周波のパルス列部分と無信号部分
が交互に出現する信号であり、無信号部分では電力の供
給が行われないため、コンデンサ8,9の両端の直流電
圧は図2−D,Eに示すように脈動する。
【0021】この場合、静電誘導サイリスタ18に十分
な駆動電力を与え、確実にオン・オフさせるために、タ
ーンオフ時に高周波パルス電力を供給するように駆動信
号を変調している。これは、静電誘導サイリスタ18の
運転中は残留キャリアを引き抜くために、ターンオフ時
の方にターンオン時よりパワーが要求されることと、静
電誘導サイリスタ18の停止中はノイズ等による誤点孤
を防ぐため、長期間ゲート逆バイアスを与える必要があ
ることと、オン期間は一般的に言ってオフ期間より短
く、オン時のゲート電流の注入はオフ期間中の充電電荷
で十分供給できることとによる。
な駆動電力を与え、確実にオン・オフさせるために、タ
ーンオフ時に高周波パルス電力を供給するように駆動信
号を変調している。これは、静電誘導サイリスタ18の
運転中は残留キャリアを引き抜くために、ターンオフ時
の方にターンオン時よりパワーが要求されることと、静
電誘導サイリスタ18の停止中はノイズ等による誤点孤
を防ぐため、長期間ゲート逆バイアスを与える必要があ
ることと、オン期間は一般的に言ってオフ期間より短
く、オン時のゲート電流の注入はオフ期間中の充電電荷
で十分供給できることとによる。
【0022】前記駆動変調信号は、上述のように直流電
力に変換される他に、ダイオード11によって整流さ
れ、第3のコンデンサ12によって平滑されて、図2−
Fに示すように駆動信号に復調される。
力に変換される他に、ダイオード11によって整流さ
れ、第3のコンデンサ12によって平滑されて、図2−
Fに示すように駆動信号に復調される。
【0023】復調された駆動信号は、ソース接地のn−
MOSFET14とトランジスタ16,17のプッシュ
プル回路で構成される反転増幅回路に入力され、その出
力が静電誘導サイリスタ18のゲートに入力され、静電
誘導サイリスタ18を駆動する。
MOSFET14とトランジスタ16,17のプッシュ
プル回路で構成される反転増幅回路に入力され、その出
力が静電誘導サイリスタ18のゲートに入力され、静電
誘導サイリスタ18を駆動する。
【0024】ここで、静電誘導サイリスタ18をターン
オフするためには、駆動入力信号BをHとすることによ
って、変成器5に高周波パルス列Aを入力する。変成器
5の二次側出力端子に現れる高周波パルス列Cは電源回
路10で整流、平滑され、第1のコンデンサ8にオン駆
動電力用の正電圧、第2のコンデンサ9にオフ駆動電力
用の負電圧をそれぞれ発生する。また、高周波パルス列
Cはダイオード11と第3のコンデンサ12で整流、平
滑されて、n−MOSFET14のゲートに正電圧を入
力し、n−MOSFET14をターンオンさせる。そし
て、n−MOSFET14のドレイン電位は下がり、n
pn−トランジスタ16がオフ、pnp−トランジスタ
17がオンとなり、第2のコンデンサ9→静電誘導サイ
リスタ18のカソード→同ゲート→pnp−トランジス
タ17→第2のコンデンサ9の経路がつながり、静電誘
導サイリスタ18のゲート・カソード間は逆バイアスさ
れて、静電誘導サイリスタ18はターンオフする。この
時、ターンオフ用の駆動電力は継続的に変成器5の一次
側から供給されるため、長期のオフ時にも駆動電圧が減
少することはなく、ノイズ等による誤点孤を防止でき
る。
オフするためには、駆動入力信号BをHとすることによ
って、変成器5に高周波パルス列Aを入力する。変成器
5の二次側出力端子に現れる高周波パルス列Cは電源回
路10で整流、平滑され、第1のコンデンサ8にオン駆
動電力用の正電圧、第2のコンデンサ9にオフ駆動電力
用の負電圧をそれぞれ発生する。また、高周波パルス列
Cはダイオード11と第3のコンデンサ12で整流、平
滑されて、n−MOSFET14のゲートに正電圧を入
力し、n−MOSFET14をターンオンさせる。そし
て、n−MOSFET14のドレイン電位は下がり、n
pn−トランジスタ16がオフ、pnp−トランジスタ
17がオンとなり、第2のコンデンサ9→静電誘導サイ
リスタ18のカソード→同ゲート→pnp−トランジス
タ17→第2のコンデンサ9の経路がつながり、静電誘
導サイリスタ18のゲート・カソード間は逆バイアスさ
れて、静電誘導サイリスタ18はターンオフする。この
時、ターンオフ用の駆動電力は継続的に変成器5の一次
側から供給されるため、長期のオフ時にも駆動電圧が減
少することはなく、ノイズ等による誤点孤を防止でき
る。
【0025】次に、静電誘導サイリスタ18をターンオ
ンさせるためには、駆動入力信号BをLにすることによ
って、変成器5には信号を入力しない。この時、前述の
第3のコンデンサ12に蓄えられていた電荷は、抵抗1
3を通して急速に放電され、n−MOSFET14のゲ
ート電位は0となる。その結果、n−MOSFET14
はターンオフし、n−MOSFET14のドレイン電位
は上昇し、npn−トランジスタ16がオン、pnp−
トランジスタ17がオフとなり、第1のコンデンサ8→
npn−トランジスタ16→静電誘導サイリスタ18の
ゲート→同カソード→第1のコンデンサ8の経路がつな
がり、静電誘導サイリスタ18のゲート・カソード間は
順バイアスされて、静電誘導サイリスタ18はターンオ
ンする。この時、ターンオン用の駆動電力は、ターンオ
フ時に第1のコンデンサ8に蓄えられた電荷で賄ってい
る。従って、アプリケーションに従ってコンデンサ8の
容量を適当に選べば静電誘導サイリスタ18のオン期間
中確実に駆動できる。
ンさせるためには、駆動入力信号BをLにすることによ
って、変成器5には信号を入力しない。この時、前述の
第3のコンデンサ12に蓄えられていた電荷は、抵抗1
3を通して急速に放電され、n−MOSFET14のゲ
ート電位は0となる。その結果、n−MOSFET14
はターンオフし、n−MOSFET14のドレイン電位
は上昇し、npn−トランジスタ16がオン、pnp−
トランジスタ17がオフとなり、第1のコンデンサ8→
npn−トランジスタ16→静電誘導サイリスタ18の
ゲート→同カソード→第1のコンデンサ8の経路がつな
がり、静電誘導サイリスタ18のゲート・カソード間は
順バイアスされて、静電誘導サイリスタ18はターンオ
ンする。この時、ターンオン用の駆動電力は、ターンオ
フ時に第1のコンデンサ8に蓄えられた電荷で賄ってい
る。従って、アプリケーションに従ってコンデンサ8の
容量を適当に選べば静電誘導サイリスタ18のオン期間
中確実に駆動できる。
【0026】上記の動作を繰り返すことによって、静電
誘導サイリスタ18のゲート・カソード間には、図2−
Gに示すような電圧波形が現れ、静電誘導サイリスタ1
8を確実にスイッチングさせることができる。
誘導サイリスタ18のゲート・カソード間には、図2−
Gに示すような電圧波形が現れ、静電誘導サイリスタ1
8を確実にスイッチングさせることができる。
【0027】なお、本発明における被駆動デバイスは静
電誘導サイリスタに限定されるものではなく、例えばM
OSFET、BJT、IGBT等のように自己消孤型素
子であればどのようなものにも適用できることは言うま
でもない。
電誘導サイリスタに限定されるものではなく、例えばM
OSFET、BJT、IGBT等のように自己消孤型素
子であればどのようなものにも適用できることは言うま
でもない。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る自己消孤型素子の駆動回路
では、駆動入力信号を高周波パルス列の有無に変調する
駆動信号変調回路を備え、二次側に中間タップを備えた
1つの高周波変成器を通して、高周波パルス列で変調さ
れた駆動信号を二次側に送り、二次側で、前記駆動変調
信号から正負の2電源と駆動信号を抽出する回路構成と
することにより、従来のこの種の高周波パルス列を利用
した自己消孤型素子の駆動回路では、1つの自己消孤型
素子のスイッチングのためにスイッチ用MOSFET、
整流回路、変成器、増幅器、ゲート回路がそれぞれ2つ
必要であったのに対して、それぞれ1つで構成できるた
め、回路が簡単になり、小型化、低コスト化が可能とな
る。また、スイッチ用MOSFETの同時オン期間にサ
ージ電流が流れるといった問題もなくなり、駆動電流も
小さくできる。
では、駆動入力信号を高周波パルス列の有無に変調する
駆動信号変調回路を備え、二次側に中間タップを備えた
1つの高周波変成器を通して、高周波パルス列で変調さ
れた駆動信号を二次側に送り、二次側で、前記駆動変調
信号から正負の2電源と駆動信号を抽出する回路構成と
することにより、従来のこの種の高周波パルス列を利用
した自己消孤型素子の駆動回路では、1つの自己消孤型
素子のスイッチングのためにスイッチ用MOSFET、
整流回路、変成器、増幅器、ゲート回路がそれぞれ2つ
必要であったのに対して、それぞれ1つで構成できるた
め、回路が簡単になり、小型化、低コスト化が可能とな
る。また、スイッチ用MOSFETの同時オン期間にサ
ージ電流が流れるといった問題もなくなり、駆動電流も
小さくできる。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】上記実施例回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
トである。
【図3】従来例を示す回路図である。
【図4】上記従来例回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
トである。
1 高周波パルス列発生源 2 駆動信号入力端子 3 AND回路 4 n−MOSFET 5 変成器 6 駆動信号変調回路 7 ダイオードブリッジ 8 第1のコンデンサ 9 第2のコンデンサ 10 電源回路 11 ダイオード 12 第3のコンデンサ 13 抵抗 14 n−MOSFET 15 抵抗 16 npn−トランジスタ 17 pnp−トランジスタ 18 静電誘導サイリスタ 19 駆動信号復調及び増幅回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8221−5J H03K 17/687 D
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動信号を高周波パルス列で変調する駆
動信号変調回路と、該駆動信号変調回路の出力を入力と
し、二次巻線側に中間タップを備えた高周波変成器と、
該高周波変成器の中間タップを基準として正、負の二つ
の直流電位を得る電源回路と、前記駆動変調信号を駆動
信号に復調する駆動信号復調回路と、該駆動信号復調回
路によって復調された駆動信号を入力とし、前記高周波
変成器の中間タップを基準として正電圧、負電圧を出力
する増幅回路とからなる自己消孤型素子の駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3215646A JPH066967A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 自己消孤型素子の駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3215646A JPH066967A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 自己消孤型素子の駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH066967A true JPH066967A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16675854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3215646A Pending JPH066967A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 自己消孤型素子の駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066967A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020473A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-19 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力半導体モジュールのゲートドライブ回路 |
JP2009219294A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
WO2013114818A1 (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-08 | パナソニック株式会社 | ゲート駆動回路 |
CN113691240A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-11-23 | 北京无线电测量研究所 | 一种隔离50kV高压的SiC MOSFET驱动电路 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP3215646A patent/JPH066967A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020473A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-19 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力半導体モジュールのゲートドライブ回路 |
JP4498036B2 (ja) * | 2004-07-05 | 2010-07-07 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電力半導体モジュールのゲートドライブ回路 |
JP2009219294A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
JP4528841B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2010-08-25 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電力変換装置 |
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US8847663B2 (en) | 2012-01-30 | 2014-09-30 | Panasonic Corporation | Gate drive circuit |
CN113691240A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-11-23 | 北京无线电测量研究所 | 一种隔离50kV高压的SiC MOSFET驱动电路 |
CN113691240B (zh) * | 2021-07-16 | 2024-02-20 | 北京无线电测量研究所 | 一种隔离50kV高压的SiC MOSFET驱动电路 |
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