JP2947888B2 - めっき装置 - Google Patents
めっき装置Info
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- JP2947888B2 JP2947888B2 JP18280290A JP18280290A JP2947888B2 JP 2947888 B2 JP2947888 B2 JP 2947888B2 JP 18280290 A JP18280290 A JP 18280290A JP 18280290 A JP18280290 A JP 18280290A JP 2947888 B2 JP2947888 B2 JP 2947888B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速度めっきにおけるめっき装置に関す
る。
る。
〔従来の技術〕 高速度めっきにおける従来のめっき装置を第3図を用
いて説明する。
いて説明する。
図は断面図であり、図において1は上側セル板であ
り、めっき室3となる凹部が形成されている。2は下側
セル板であり、上記上側セル板1と一体となってめっき
室3を形成している。
り、めっき室3となる凹部が形成されている。2は下側
セル板であり、上記上側セル板1と一体となってめっき
室3を形成している。
この上側セル板1に陽極4があり、この陽極4のめっ
き室3内側には一般に耐蝕性の白金被覆チタン板5が接
続してある。
き室3内側には一般に耐蝕性の白金被覆チタン板5が接
続してある。
また、下側セル板2には陰極6が設けてあり、この陰
極6のめっき室3内側に被めっき物7であるチタン板が
配置してある。8はパッキングである。
極6のめっき室3内側に被めっき物7であるチタン板が
配置してある。8はパッキングである。
以上の構成によると、めっき槽を水平に保った状態で
めっき室3にめっき浴を高速で流し、高電流密度でめっ
きを行うものである。
めっき室3にめっき浴を高速で流し、高電流密度でめっ
きを行うものである。
上記従来技術によると、めっき中に上極の耐蝕性陽極
から主として酸素からなるガスが発生し、そのガスが電
極の有効電極面に付着、停滞して電極面積を狭窄する問
題があり、また、ガスが液の中に巻き込まれるため、槽
電圧が上昇して電流密度が下がることが問題となってい
る。
から主として酸素からなるガスが発生し、そのガスが電
極の有効電極面に付着、停滞して電極面積を狭窄する問
題があり、また、ガスが液の中に巻き込まれるため、槽
電圧が上昇して電流密度が下がることが問題となってい
る。
このような問題の対策として上下両極間を広くして液
の流速を増大させる方法が採用されているが、極間を20
mm以上にすると、浴の電気抵抗が増大して槽電圧を上昇
させることになり、めっき金属の特性に悪影響を及ぼす
問題がある。
の流速を増大させる方法が採用されているが、極間を20
mm以上にすると、浴の電気抵抗が増大して槽電圧を上昇
させることになり、めっき金属の特性に悪影響を及ぼす
問題がある。
そこで本発明は、密閉されためっき室内に耐蝕性陽極
と陰極とを対向配置し、そのめっき室内にめっき浴を強
制的に流して陰極の被めっき物にめっきを施すめっき装
置において、めっき室の電極より上部にガス排出用溝を
形成したことを特徴とする。
と陰極とを対向配置し、そのめっき室内にめっき浴を強
制的に流して陰極の被めっき物にめっきを施すめっき装
置において、めっき室の電極より上部にガス排出用溝を
形成したことを特徴とする。
以上の構成によると、陽極から発生する酸素ガスは電
極面から速やかにガス排出用溝に排除されてめっき浴に
よって排出させることができ、高速めっきを行っても有
害なクラックや焼けの発生を防ぐことができる。
極面から速やかにガス排出用溝に排除されてめっき浴に
よって排出させることができ、高速めっきを行っても有
害なクラックや焼けの発生を防ぐことができる。
以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は第1実施例の断面図であり、図において9は
上側セル板であり、めっき室10(幅40×高さ15×長さ35
0mm)となる凹部を形成し、このめっき室10の両側上部
にガス排出用溝11(幅6×高さ6×長さ350mm)が形成
されている。12は下側セル板であり、上記上側セル板9
と一体となり、めっき室10を形成する。
上側セル板であり、めっき室10(幅40×高さ15×長さ35
0mm)となる凹部を形成し、このめっき室10の両側上部
にガス排出用溝11(幅6×高さ6×長さ350mm)が形成
されている。12は下側セル板であり、上記上側セル板9
と一体となり、めっき室10を形成する。
なお、このめっき室10の排出側をわずかに上方となる
ようにしておくとガス排出用溝11のガスの排出が良好と
なる。
ようにしておくとガス排出用溝11のガスの排出が良好と
なる。
この上側セル板9に陽極4があり、この陽極4のめっ
き室10内側には一般的な耐蝕性の白金被覆チタン板5
(幅36×長さ300×厚さ1mm)が接続してある。なお、上
記ガス排出用溝11はこの陽極4の両側の上部に位置する
ようになっている。
き室10内側には一般的な耐蝕性の白金被覆チタン板5
(幅36×長さ300×厚さ1mm)が接続してある。なお、上
記ガス排出用溝11はこの陽極4の両側の上部に位置する
ようになっている。
また、下側セル板12には陰極6が設けてあり、この陰
極6のめっき室10内側に被めっき物7であるチタン板
(幅38×長さ310×厚さ1mm)が配置してある。8はパッ
キングである。
極6のめっき室10内側に被めっき物7であるチタン板
(幅38×長さ310×厚さ1mm)が配置してある。8はパッ
キングである。
以上の構成によると、めっき槽を水平に保った状態に
し、めっき室10に一般的なめっき浴である白金20g/、
スルファミン酸浴を18/minで流し、陽極4と陰極6に
直流電圧を2.2V前後印加すると12Aのめっき電流が流
れ、陰極6の被めっき物7であるチタン板に白金がめっ
きされることになる。
し、めっき室10に一般的なめっき浴である白金20g/、
スルファミン酸浴を18/minで流し、陽極4と陰極6に
直流電圧を2.2V前後印加すると12Aのめっき電流が流
れ、陰極6の被めっき物7であるチタン板に白金がめっ
きされることになる。
一方陽極4には酸素が発生するが、その酸素は約1.4c
c/secの気泡となって上方にあるガス排出用溝11に排出
され、めっき浴の流れによって排出側から排出されるこ
とになり、陽極4面に付着することがないために有効電
極面積を狭くすることがなく、しかもめっき浴の中にガ
スを巻き込んで電流密度を下げることもなく良好なめっ
きを行うことができ、3時間で約100μmの白金めっき
が得られた。
c/secの気泡となって上方にあるガス排出用溝11に排出
され、めっき浴の流れによって排出側から排出されるこ
とになり、陽極4面に付着することがないために有効電
極面積を狭くすることがなく、しかもめっき浴の中にガ
スを巻き込んで電流密度を下げることもなく良好なめっ
きを行うことができ、3時間で約100μmの白金めっき
が得られた。
なお、従来技術によると、同様の条件でめっきを行っ
ても槽電圧が2.8V以上となり、堆積した白金めっきはク
ラックのある焼けめっきとなった。
ても槽電圧が2.8V以上となり、堆積した白金めっきはク
ラックのある焼けめっきとなった。
第2図は第2実施例を示す断面図であり、被めっき物
を垂直に設置する場合の実施例である。
を垂直に設置する場合の実施例である。
図において、13はセル板であり、めっき室14を形成す
る凹部を形成し、このめっき室14の上部にガス排出用溝
15が形成してある。
る凹部を形成し、このめっき室14の上部にガス排出用溝
15が形成してある。
このようにしたセル板13を互いの凹部を合わせて対向
させて接合してめっき室14を形成し、一方のセル板13に
陽極4を設け、この陽極4のめっき室14内側には一般的
な耐蝕性の白金被覆チタン板5が配置してある。
させて接合してめっき室14を形成し、一方のセル板13に
陽極4を設け、この陽極4のめっき室14内側には一般的
な耐蝕性の白金被覆チタン板5が配置してある。
他方のセル板13には陰極6が設けてあり、この陰極6
のめっき室14内側に被めっき物7であるチタン板が配置
してある。16はパッキングである。
のめっき室14内側に被めっき物7であるチタン板が配置
してある。16はパッキングである。
以上の構成によると、上記第1実施例とまったく同様
に被めっき物7にめっきを施すことができる。
に被めっき物7にめっきを施すことができる。
以上詳細に説明した本発明によると、密閉しためっき
室内に耐蝕性陽極と陰極とを対向配置し、そのめっき室
内にめっき浴を強制的に流して陰極の被めっき物にめっ
きを施すめっき装置において、めっき室の陽極電極より
上部に位置するようにガス排出用溝を形成したことによ
り、陽極から発生する酸素ガスは電極面から速やかにガ
ス排出用溝に排除されてめっき浴によって排出させるこ
とができ、高速めっきを行っても有害なクラックや焼け
の発生を防いで良好なめっきを得ることができる効果を
有する。
室内に耐蝕性陽極と陰極とを対向配置し、そのめっき室
内にめっき浴を強制的に流して陰極の被めっき物にめっ
きを施すめっき装置において、めっき室の陽極電極より
上部に位置するようにガス排出用溝を形成したことによ
り、陽極から発生する酸素ガスは電極面から速やかにガ
ス排出用溝に排除されてめっき浴によって排出させるこ
とができ、高速めっきを行っても有害なクラックや焼け
の発生を防いで良好なめっきを得ることができる効果を
有する。
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図は第
2実施例を示す断面図、第3図は従来例を示す断面図。 4……陽極 6……陰極 7……被めっき物 9……上側セル板 10……めっき室 11……ガス排出用溝 12……下側セル板 13……セル板 14……めっき室 15……ガス排出用溝
2実施例を示す断面図、第3図は従来例を示す断面図。 4……陽極 6……陰極 7……被めっき物 9……上側セル板 10……めっき室 11……ガス排出用溝 12……下側セル板 13……セル板 14……めっき室 15……ガス排出用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C25D 21/04 C25D 5/08 C25D 17/00
Claims (2)
- 【請求項1】密閉されためっき室内に耐蝕性陽極と陰極
とを対向配置し、そのめっき室内にめっき浴を強制的に
流して陰極の被めっき物にめっきを施すめっき装置にお
いて、 めっき室の陽極電極より上部に位置するようにガス排出
用溝を形成したことを特徴とするめっき装置。 - 【請求項2】請求項1において、めっき室のめっき浴の
排出側をわずか上方となるようにしたことを特徴とする
めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18280290A JP2947888B2 (ja) | 1990-07-12 | 1990-07-12 | めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18280290A JP2947888B2 (ja) | 1990-07-12 | 1990-07-12 | めっき装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472096A JPH0472096A (ja) | 1992-03-06 |
JP2947888B2 true JP2947888B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16124681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18280290A Expired - Fee Related JP2947888B2 (ja) | 1990-07-12 | 1990-07-12 | めっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947888B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4729345B2 (ja) * | 2005-05-30 | 2011-07-20 | 博明 山口 | 移動機構、移動機構用部材及び該移動機構の制御方法 |
-
1990
- 1990-07-12 JP JP18280290A patent/JP2947888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0472096A (ja) | 1992-03-06 |
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