JPS592115Y2 - 金属ストリツプの連続片面電気メツキ装置 - Google Patents

金属ストリツプの連続片面電気メツキ装置

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JPS592115Y2
JPS592115Y2 JP8410680U JP8410680U JPS592115Y2 JP S592115 Y2 JPS592115 Y2 JP S592115Y2 JP 8410680 U JP8410680 U JP 8410680U JP 8410680 U JP8410680 U JP 8410680U JP S592115 Y2 JPS592115 Y2 JP S592115Y2
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plating
strip
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plated
electrode
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JP8410680U
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達郎 阿南
弘幸 袴着
豊 大久保
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日本鋼管株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金属ストリップの連続片面電気メツキ装置に
関し、更に詳しくは、高噴流速度メツキライン及び高速
度ラインの電気メツキ装置において、金属ストリップが
電極に向い合う面の反対側の面へのメッキの電着を抑制
できる電気メツキ装置に関する。
一般に、電気メツキ設備におけるメッキ液の循環は第1
図の如くに行われている。
図は被メッキ材(金属ストリップ)の進行方向線上から
見た立面断面図で、図において1は循環タンク、2は循
環タンク1上に設けられたメッキタンク、Pはメッキ液
循環用のポンプ、3はメッキ液の吐出口、4はメッキ液
の排出口、5はメッキ用の電極(陽極板)、6は被メッ
キ材の金属ストリップである。
ストリップがメッキタンク側壁を通過する個所に設けら
れたメッキ液漏出防止のためのダムロールは図示を省略
しである。
循環タンク1内のメッキ液EはポンプPによってメッキ
タンク2ヘポンプアツプされ、メッキタンク2の一方の
側壁にある吐出口3からメッキタンク内に吐出され、他
方の側壁にある排出口4からオーバーフローしたメッキ
液が循環タンク1へ自然流下することによってメッキ液
は循環する。
上記の如き循環系統による金属ストリップの片面電気メ
ッキにおいては、メッキタンク2内の液面を、例えばス
トリップ鋼板6の如き帯状被メッキ材のパスラインのレ
ベルに保持しく通常ストリップ表面上20mmを越えな
いように調整)、被メッキ材の上表面がメッキ液により
あまり濡れない状態に保つ必要があり、そのためにポン
プのメッキ液吐出量を調節して液面を制御しなければな
らない。
このようなメッキ液レベルの保持は非常に不安定で、そ
のために起る被メッキ材の上表面へのメッキ液の廻り込
み部分はメッキされることになるし、又ラインスピード
が低速の状態に適合するようメッキ液の循環量が調整さ
れたメッキ液レベルは、ラインスピードが高速になると
被メッキ材がメッキ液を持ち逃げする等によって低下し
、被メッキ材のパスラインレベルより低くなって電着不
良の原因となる。
又、高電流密度によるメッキを行う場合には、被メッキ
材と電極間のメッキ液流速を大きくすることが有効とな
るが、上記の如き循環方法では、メッキ液面レベルを被
メッキ材のパスラインレベルと同程度に合せる必要があ
るためにメッキ液吐出量を制限しなければならず、メッ
キ液流速を大きくすることが困難である。
従って、従来の方法での片面メッキ製造においては、ラ
インスピードを100m/min以上とすることは困難
であった。
上記メッキ液レベルの保持を容易にしながら、ストリッ
プの電極に向い合う面と反対側の面(以下非メッキ面と
称する)の両縁部における迂回電流による不要な電着を
防止するメッキ装置として、実用新案出願公告昭47−
42487号によって提案された装置がある。
これは第2図に示されるように、ストリップ6の非メッ
キ面の両側縁部に、電気絶縁性を有する軟質の帯状体を
夫々ストリップの長手方向に沿って軽く接触させるよう
にしたもので、第2図aはストリップ進行方向に直角な
方向より見たメッキタンク部の構成を示す断面図でbは
前記帯状体の部分の拡大斜視図である。
図において、2はメッキタンク、Eはメッキ液、5は電
極、6はストリップで、7が電気絶縁性の軟質の帯状体
、8はその支持具、9がダムロールである。
この装置によればメッキ液のレベルが高くても両縁部の
不要なメッキ部分の長さく縁から中央に向っての)即ち
メッキ返り長さが小さくなるという効果があるが、高電
流密度及び高速度ラインにおける電気メッキにおいては
ストリップの非メツキ面中央部のメッキ量が多くなると
いう欠点がある。
一般に、電気メッキを行う場合、メッキ電流は第3図a
、l)に示すような挙動を示す。
第3図において、2はメッキタンク、5は電極、6は金
属ストリップ、iはメッキ電流、Sは電気絶縁物である
第3図aで、ストリップ6の下方にある電極5から流れ
るメッキ電流iは、メッキ液中を通って、ストリップ6
の上部への廻り込む。
従って、非メツキ側もメッキされることとなる。
そこで、第3図すに示す如く、ストリップ6に対して直
角で、メッキ液の流通を許さぬ高さの電気絶縁物Sを設
けると、非メツキ面側へ廻り込まんとする電流iは遮断
され、非メツキ面両縁部夫々のほんの一部分を除き、中
央部にはメッキされなくなる。
本考案では、前記電気絶縁物Sに、前記実用新案出願公
告昭47−42487号に関する本明細書の第2図に示
される電気絶縁性の軟質帯状体7を組合わせた遮蔽仕切
りを設けることにより、高電流密度及び高速度ラインに
おける電気メッキにおいて、非メツキ面両縁部のメッキ
返り長さを抑制すると共に、中央部に発生する不要なメ
ッキをも抑制することができる金属ストリップの連続片
面電気メツキ装置を提供するものである。
本考案の詳細を実施例に関し図面を参照しながら以下に
説明する。
第4図は、本考案装置の構成を示す図で、a図は、スト
リップの進行方向線により見た完断面図、b図は平面図
、0図は側断面図、dは遮蔽仕切りの斜視図を示す。
図において、1は循環タンク、2はメッキタンク、Pは
ポンプ、3はメッキ液吐出口、4はメッキ液排出り、5
は電極、6は被メッキ材のストリップ、9はダムロール
、Eはメッキ液で、10が支持具8によって支持され、
ストリップの非メツキ面側夫々にストリップに接近して
設けられたストリップに平行な面と、液面に直角でメッ
キ液の流通を阻止する面とより構成される遮蔽仕切りで
ある。
本考案のメッキ装置の使用にあたっては、循環タンク1
からポンプPによりメッキ液吐出口3を通じてメッキタ
ンク2へ送られるメッキ液Eの流れは、遮蔽仕切り10
とストリップ6との間、ストリップ6と電極5との間を
通ってメッキ液排出口4からオーバーフローされ、その
間ストリップ6は電極5側の面にメッキされる。
非メツキ両側では遮蔽仕切り10の効果により全面的に
不要メッキ量が減少する。
電気絶縁性遮蔽仕切す10の材質は、メッキ液に対して
耐食性を有し、液温により変形しないものであればよい
ストリップ6が蛇行しても、該仕切り10がストリップ
6の両縁部夫々の最端部を覆っておればよく、通常ライ
ンで、蛇行量は±50mm以下であることより、遮蔽仕
切り10の巾は100mmあればよい。
該仕切り10のストリップ進行方向の長さは、電極5の
長さと同一か、それ以上であることが好ましい。
該仕切り10の高さは前記の如くメッキ液の流通が阻止
できる高さか構造であればよく、該仕切り10とストリ
ップ6との間隔は0〜15mm範囲の可及的に小さいこ
とが求められ、第4図dに示される調整ボルト12によ
り微調整され、メッキ液の流通を極力抑制する。
斯くすることにより、メッキ液の循環量を多くしても不
要の電着を抑制できる。
従って、メッキの高速化を図る場合に必要な高電流密度
メッキや高ラインスピ−ドに対して極めて有利である。
次に実施例によって本考案の効果を確認すべく、ストリ
ップ進行方向におけるメッキタンクの長さ2000 m
m、電極の長さ15000 mm、遮蔽仕切りの長さ1
800 mm、ストリップ進行方向と直角の方向におけ
るメッキタンクの巾1500 mm、電極の巾1100
mm、ストリップの巾1200 mmの電気メツキ装
置により亜鉛電気メッキを実施した。
メッキ条件は、 ’ilt@[DA 130 A/dr1?//目
付量 45 g/rd /低メッキ液速度 1.5 m/秒スス
ストリップ速度 120 m7分ポンプ能力
4m”7分 X 40m本試験では、本考案装置
としては遮蔽仕切り高さ110mm、中央々IQQ m
m、 遮蔽仕切りとストリップの間隔10〜50mmと
し、実用新案出願公告昭47−42487号装置として
はメッキ液面をストリップ面上30〜50mmに調整し
、従来装置においてもできるだけ液面調整をして、三者
の比較試験をした。
試験結果は第1表に示す如くであった。第1表によれば
、前述の如くス) IJツブと遮蔽仕切りとの間隔を0
〜15mmとした本考案のメッキ装置のメッキ結果は、
従来の装置及び実用新案出願公告昭47−42487号
の装置に比較して非メッキ面の中央部のメッキ量及び両
端部のメッキ返り長さは共に明かに減少し、良好な結果
を示している。
一般に片面亜鉛メッキ鋼板は自動車用の耐食性鋼板とし
ての用途が多く、その場合、非メッキ面のメッキ付着量
は塗装後の外観仕上りと耐食性を考慮して30〜40m
g/m2以下であることが望まれ、又非メツキ面両縁部
のメッキ返り長さは成型時の押え代となり切捨部に入る
範囲内である30〜50mm以下となることが望まれて
いるが、本考案のメッキ装置によれば、遮蔽仕切りとス
トリップの間隔を0〜15mmとすることによって十分
にその条件を満足させることが出来る。
以上に述べたように、本考案のメッキ装置によれば、(
1)メッキ液面のコントロールなしで良好な結果が得ら
れるので、高速メッキが可能となる。
(2)非メッキ面のメッキ量が減少するのでツッキ歩留
が向上する、等の優れた効果が得られる。
又この効果は電極の自溶性、不溶液にががわらず、且つ
メッキ液吐出口の形状9位置及びオーバーフロー口の形
状にかかわらず得られるものである。
本考案は、電流密度200 A/dm’fffi度まで
は適用可能であり、ライン速度Loom/min以上に
適用して良好な結果が得られる。
前記遮蔽仕切す10にス) IJツブ6が移動中に接触
し、ストリップ6面にすり疵が発生することが製品品質
上不都合な時は、第5図に示す如く、ローラ11を装着
した遮蔽仕切り構造を採用することができる。
また、消耗電極亜鉛の補給の便のために、電極5と遮蔽
仕切す10との関係位置を、上記とは逆に、第6図に示
す如くすることも可能である。
更に、本考案装置は、上述の如き、ス) IJツブが水
平に移動する型式にかぎらず、第7図a−1)に示され
る如き垂直に移動する竪型型式とし、遮蔽仕切り10を
並行の2枚の電極5の中間に設け、遮蔽仕切り10と電
極5との量大々にストリップ6を通過させることも可能
である。
前例の共用の遮蔽仕切り10に代えて第8図a、l)は
各電極5に対して別個としたものを示す。
第7・8図共、遮蔽仕切り10以外の構造は前述に準す
る。
以上の如く本考案装置によると、高電流密度及び高速度
ラインにおける電気メッキにおいて、非メツキ面両縁部
のメッキ返り長さを抑制すると共に、中央部に発生し易
い不要なメッキを抑制することができ、装置のメッキ能
率の質・量両面において貢献するところ甚だ大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は電気メツキ設備におけるメッキ液の循環図、第
2図a、l)は実用新案出願公告昭47−42487号
の要部図、第3図は一般電気メツキにおけるメッキ電流
の挙動図で、aは遮蔽板がない場合の図、bは遮蔽板が
ある場合の図、第4図は本考案装置図で、aは完断面図
、bは平面図、Cは側断面図、dは遮蔽件切りの斜視図
、第5・6図は他の実施例の完断面図、第8・7図は竪
型の実施例2例につきaは完断面図、bは平断面図を示
す。 1・・・・・・循環タンク、2・・・・・・メッキタン
ク、3・・・・・・メッキ液吐出口、4・・・・・・メ
ッキ液排出口、5・・・・・・電極(陽極板)、6・・
・・・・金属ス) IJツブ、7・・・・・・電気絶縁
性の軟質の帯状体、8・・・・・・支持具、9・・・・
・・ダムロール、10・・・・・・遮蔽仕切す、11・
・・・・・ローラ、12・・・・・・調整ボルト、P・
・・・・・ポンプ、E・・・・・・メッキ液、i・・・
・・・メッキ電流、S・・・・・・電気絶縁物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メッキ液中に、連続的に移動する金属ストリップの一方
    の面に向い合わせて陽極板が配置されてなる金属ストリ
    ップの連続片面電気メツキ装置において、前記金属スト
    リップの両縁部の夫々に近接して配置され、前記金属ス
    ) IJツブに平行な面と液面に直角で前記メッキ液の
    流量を阻止する面とよりなり、前記陽極板の前記金属板
    ストリップの移動方向の長さよりも長い遮蔽仕切りが配
    置された構造を特徴とする金属ストリップの連続片面電
    気メツキ装置。
JP8410680U 1980-06-18 1980-06-18 金属ストリツプの連続片面電気メツキ装置 Expired JPS592115Y2 (ja)

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JPS60149796A (ja) * 1984-01-13 1985-08-07 Nippon Steel Corp 両面めっき用装置を用いてストリップの片面に電気めっきを行う方法
JP5212225B2 (ja) * 2009-03-31 2013-06-19 日立電線株式会社 銅箔のめっき方法及びそのめっき装置

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