JP2947326B2 - 干渉防止装置 - Google Patents

干渉防止装置

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JP2947326B2
JP2947326B2 JP6108437A JP10843794A JP2947326B2 JP 2947326 B2 JP2947326 B2 JP 2947326B2 JP 6108437 A JP6108437 A JP 6108437A JP 10843794 A JP10843794 A JP 10843794A JP 2947326 B2 JP2947326 B2 JP 2947326B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレーダ等の電
波装置に於いてその相互干渉防止を行なう装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】レーダ等を新設すると、これが干渉源と
なり被干渉装置である既存レーダ等に影響を及ぼす。こ
れを防止する為に干渉防止策が施される。図11は特公
昭60ー6571号公報に示された従来の干渉防止装置
による干渉防止の概念を示す説明図である。同図におい
て、21は干渉波を発射する干渉源、22は干渉源21
からの干渉波を受信する被干渉装置、11は被干渉装置
22に設けられた主アンテナ、19は被干渉装置22に
設けられ、干渉防止装置の主体を成すサイドローブキャ
ンセラ、12はサイドローブキャンセラ19に設けられ
た補助アンテナ、15は被干渉装置22に設けられ、主
アンテナ11及びサイドローブキャンセラ19に接続さ
れた引算器である。
【0003】次に動作について図11により説明する。
図11において、干渉源21から干渉波が希望波に混入
して被干渉装置に入ってくる。主アンテナ11は希望波
が到来する方向に特に感度が強くなるように指向性を持
たせたアンテナであり、従って、希望波の感度は強く受
信され、干渉波の感度は相対的に弱く受信される。これ
に対して、補助アンテナ12は主アンテナ11の主ロー
ブ方向での利得よりは利得が低く、主アンテナ11のサ
イドローブ方向での利得よりは高い利得を有する無指向
性的なアンテナである。こうすることにより補助アンテ
ナで受信される干渉波の振幅は主アンテナで受信される
希望波の振幅よりも強く、一方希望波は逆に主アンテナ
よりも弱く受信され殆ど無視できる。従って、図11に
おいて、主アンテナ11の近傍に、補助アンテナ12を
設け、補助アンテナ12で受信した干渉波をサイドロー
ブキャンセラ19により、主アンテナ11に混入した干
渉波と同振幅で逆位相で合成する(即ち差し引く)ことに
よって主アンテナ11のサイドローブ方向から入射する
干渉波のみを消去できる。以上より、希望波のみを取り
出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した通り、従
来の干渉防止装置は干渉波を被干渉装置の受信アンテナ
で受信後に打ち消す方式を採用しているので、被干渉装
置に装備しなければならない。従って、例えば干渉源と
なる新規レーダを設置する際、被干渉装置となる既存レ
ーダにこの装置を追加するための改修が必要になる為、
費用と工期がかかるという問題があった。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、被干渉装置に何等改修を加えるこ
となく、相互干渉を防止できる装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる干渉防
止装置は干渉源とこの干渉源からの干渉波を受信する被
干渉装置との間にあって、上記干渉源からの干渉波を受
信する第1の受信アンテナと、上記被干渉装置に向けて
電波を送信する送信アンテナと、上記被干渉装置の入力
点において、上記送信アンテナからの電波の位相が上記
干渉源からの干渉波の位相と逆になるように上記第1の
受信アンテナで受信された干渉波の位相を制御する移相
器と、上記被干渉装置の入力点において、上記送信アン
テナからの電波の振幅が上記干渉源からの干渉波の振幅
と同一になるように上記第1の受信アンテナで受信され
た干渉波の振幅を制御する減衰器とを備えたものであ
る。
【0007】また、別の発明に係わる干渉防止装置は被
干渉装置の近くに設置した第2の受信アンテナからの受
信信号に基づいて、移相器と減衰器を制御する制御器
を備えたものである。
【0008】また、別の発明に係わる干渉防止装置は被
干渉装置からの受信信号に基づいて、移相器と減衰器を
制御する制御器とを備えたものである。
【0009】また、別の発明に係わる干渉防止装置は干
渉源からのビーム方位信号に基づいて、移相器と減衰器
を制御して電波を被干渉装置に向けて発射するものであ
る。
【0010】また、別の発明に係わる干渉防止装置は干
渉源と被干渉装置との間に複数個設置して使用するよう
に構成されたものである。
【0011】また、別の発明に係わる干渉防止装置は目
標と、この目標からの反射波のマルチパスによる干渉波
を受信するレーダとの間にあって、上記干渉波を受信す
る受信アンテナと、上記レーダに向けて電波を送信する
送信アンテナと、上記レーダの入力点において、上記送
信アンテナからの電波の位相が上記干渉波の位相と逆に
なるように上記受信アンテナで受信された干渉波の位相
を制御する移相器と、上記レーダの入力点において、上
記送信アンテナからの電波の振幅が上記干渉波の振幅と
同一になるように上記受信アンテナで受信された干渉波
の振幅を制御する減衰器とを備えたものである。
【0012】
【作用】この発明に係わる干渉防止装置は、干渉源と被
干渉装置との間に設置され、干渉源からの干渉波を第1
の受信アンテナで受信した後、被干渉装置の入力点にお
いて、送信アンテナからの電波の位相が干渉源からの干
渉波の位相と逆になるように干渉波の位相を移相器で制
御すると共に、上記電波の振幅が上記干渉波の振幅と同
じになるように増幅器で増幅されるよう減衰器を制御す
る。この出力信号は増幅器で増幅した後に、被干渉装置
に向かって送信波として発射される。従って、干渉源か
ら被干渉装置に到来した干渉波は被干渉装置のアンテナ
から入力される前に、干渉防止装置からの送信波と合成
されることによって空間で打ち消される。
【0013】また、別の発明に係わる干渉防止装置で
は、被干渉装置の近くに設置された第2の受信アンテナ
で受信された信号に基づき、送信アンテナからの送信波
の位相が上記第2の受信アンテナにおいて干渉源からの
干渉波の位相と逆で、しかも上記送信波の振幅が上記干
渉波の振幅と同一になるように制御器で上記移相器と上
記減衰器をそれぞれ制御する。こうすることにより干渉
源から被干渉装置に到来した干渉波が空間で打ち消され
る。
【0014】また、別の発明に係わる干渉防止装置で
は、被干渉装置で受信された干渉波に基づいて、上記被
干渉装置において、送信アンテナからの送信波の位相が
干渉源からの干渉波の位相と逆で、しかも上記送信波の
振幅が上記干渉波の振幅と同一になるように制御器で移
相器と減衰器をそれぞれ制御する。こうすることにより
上記干渉源から上記被干渉装置に到来した干渉波が空間
で打ち消される。
【0015】また、別の発明に係わる干渉防止装置で
は、干渉源からのビーム方位信号を制御部に入力するこ
とにより、上記干渉源即ち回転しているレーダが被干渉
装置の方角を向いた時にのみ、上記被干渉装置の受信ア
ンテナにおいて、送信アンテナからの送信波の位相が干
渉波の位相と逆で、しかも上記送信波の振幅が上記干渉
波の振幅と同一になるように制御して上記被干渉装置へ
送信波として発射する。従って、上記干渉源からの干渉
波は被干渉装置で入力される前に、上記送信アンテナか
らの送信波と合成されることによって空間で打ち消され
る。
【0016】また、別の発明に係わる干渉防止装置で
は、干渉源と被干渉装置との間に複数の干渉防止装置を
間隔をおいて直列に配置して干渉源からの干渉波を最終
段以外の各段の干渉防止装置間で次々に中継する。最終
段の干渉防止装置ではこの中継された干渉波を受信する
と被干渉装置のアンテナ入力において、送信アンテナか
らの送信波の位相が干渉源からの干渉波の位相と逆に、
しかも上記送信波の振幅が上記干渉波の振幅と同じにな
るように移相器と減衰器をそれぞれ制御し、この信号を
増幅器で増幅して送信波として被干渉装置に発射するこ
とにより干渉源から被干渉装置に到来した干渉波を空間
で打ち消す。
【0017】また、別の発明に係わる干渉防止装置で
は、干渉防止装置をレーダと目標の間に設置して、上記
干渉防止装置の受信アンテナで目標からの反射波のマル
チパスによる干渉波を受信する。次に、上記レーダの入
力点において、上記干渉防止装置送信アンテナからの電
波の位相が上記干渉波の位相と逆になるように上記受信
アンテナで受信された干渉波の位相を移相器で制御する
と共に、上記レーダの入力点において、上記送信アンテ
ナからの電波の振幅が上記干渉波の振幅と同一になるよ
うに増幅器で増幅されるよう上記受信アンテナで受信さ
れた干渉波の振幅を減衰器で制御する。次に、この信号
を増幅器で増幅して送信波として被干渉装置に発射する
ことにより干渉源から被干渉装置に到来した干渉波を空
間で打ち消す。
【0018】
【実施例】実施例1. 図1(a)はこの発明の一実施例を示した干渉防止装置を
含むシステムの構成図であり、同図において、21は干
渉波を発射する干渉源、22は干渉源21から到来した
干渉波を受信する被干渉装置、6は干渉防止装置であ
る。次に干渉防止装置6の構成について述べる。1は常
に干渉源21の方角を向き、該干渉源21からの干渉波
を受信する第1の受信アンテナ、2は第1の受信アンテ
ナ1で受信したRF(Radio Frequency)信号の位相を制
御する移相器、3は移相器2で位相制御された信号の振
幅を制御する減衰器、4は減衰器3からの出力信号を一
定の利得で増幅する増幅器、5は増幅器4の出力信号を
送信波として空間へ発射する送信アンテナである。この
ように構成された干渉防止装置6は上空より見て干渉源
21と被干渉装置22とを結ぶ直線上でしかも干渉源2
1と被干渉装置22との間に配置される。
【0019】次に動作について述べる。図1(a)にお
いて予め被干渉装置22の受信アンテナの入力前に受信
された干渉波が打ち消されるように干渉防止装置6から
発射される電波(以後「送信波」と呼ぶ)の位相と振幅を
移相器2と減衰器3により調整しておく。即ち、被干渉
装置22の受信アンテナの入力前で送信波の位相が干渉
波のそれと逆になるように移相器2を調整し、被干渉装
置22の受信アンテナの入力前で送信波の振幅が干渉波
のそれと丁度同じになるように減衰器3を調整する。こ
の調整時には干渉波が打ち消されることを確認する為の
試験装置は必要であるが、干渉波の消滅が確認された後
は不要なので通常は使用しない。次に干渉防止装置6の
動作について述べる。干渉源21から干渉波が被干渉装
置22に向かって発せられた場合、干渉源21からの干
渉波は、同時に干渉防止装置6の第1の受信アンテナ1
でも受信され、移相器2に導かれる。この信号は、移相
器2で予め調整済みの位相調整を受ける。 次に、移相
器2で位相調整を受けた出力信号は減衰器3に導かれ、
ここで予め調整済みの振幅調整を受けた後増幅器4で増
幅され、送信アンテナ5から送信波として発射される。
この送信波は、図1(b)に示すように干渉源21からの
干渉波と逆位相で等振幅になるよう制御されているの
で、被干渉装置22への入力前に送信波と干渉波が互い
に打ち消されることにより、干渉源21からの干渉を防
止することができる。また、干渉源21から干渉波が被
干渉装置22に発せられない場合は、干渉防止装置6に
も干渉波が受信されないので、送信波はノイズレベル程
度となり、被干渉装置に影響を与えない。以上により、
干渉を防止するために被干渉装置に改めて改修を加える
必要がなく、干渉防止装置を干渉源と被干渉装置との間
に設置するだけで済む。
【0020】また、図2に示すように干渉防止装置6は
直接波による干渉だけでなく、水面等からの反射波によ
る干渉の影響が強ければ、その干渉波に対しても上記と
同様な方法で防止することができるのはいうまでもな
い。
【0021】実施例2. また、図3はこの発明の別の実施例を示した干渉防止装
置を含むシステムの構成図であり、同図において、1〜
6、21、22は図1(a)の符号と同じなので説明を
省略する。16は干渉防止装置6に設けられた干渉波測
定用の第2の受信アンテナで第1の受信アンテナを持つ
被干渉装置22の近くに設置される。7は第2の受信ア
ンテナ16に接続された制御器であり、移相器2及び減
衰器3を制御し、位相及び振幅を変化させるものであ
る。1〜5と制御器7で干渉防止装置6を構成する。
【0022】次に動作について述べる。干渉源21から
被干渉装置22に向かって干渉波が発せられたとき、第
2の受信アンテナ16で受信した干渉波は制御器7に送
られ、その受信レベルが最小になるように制御器7で移
相器2と減衰器3を制御して位相と振幅をそれぞれ調整
する。こうすることにより、干渉防止装置6の位相及び
振幅の特性が温度や時間等で変化する場合でも被干渉装
置22の受信アンテナ入力前に干渉波を打ち消すことが
できる。
【0023】実施例3. また、図4はこの発明の別の実施例を示した干渉防止装
置を含むシステムの構成図であり、同図において、1〜
7、16、21、22は図3の符号と同じなので説明を
省略する。1〜5と制御器7で干渉防止装置6を構成す
る。また、制御器7は干渉源21とビーム方位信号が流
れるケーブルで接続されている。
【0024】次に動作について説明する。ここでは、干
渉源21の常時回転しているアンテナがどの方角を向い
ているのかがビーム方位信号により干渉源21から干渉
防止装置6の制御器7に送られる。このビーム方位信号
に基づいて制御器7は干渉源21のアンテナが被干渉装
置22の方角を向いている時のみ移相器2、減衰器3を
調整する。仮に干渉源21が向く方角が被干渉装置22
の方角とずれている場合に位相と振幅を調整すると、干
渉源21以外の干渉源からの干渉波や雑音等の受信レベ
ルが最小になるように調整してしまう。そのため位相と
振幅の調整値が大きくずれ、その後方角が一致しても移
相器や減衰器の調整に時間がかかるため充分に干渉波を
打ち消すことができない。 ところが、上記のように方
角が一致した時のみ位相と振幅を調整するようにすれば
図4に示す実施例2に比べ位相と振幅を制御するタイミ
ングが正確になり、位相と振幅をより高精度に制御する
ことができる。
【0025】なお、移相器及び減衰器の制御は実施例1
のように予め試験により設定してもよいし、図3のよう
に第2の受信アンテナ16からの受信信号に基づいて制
御してもよいし、被干渉装置22からの受信信号に基づ
いて制御してもよい。
【0026】実施例4. また、図5はこの発明の別の実施例を示した干渉防止装
置を含むシステムの構成図であり、図4に示す実施例3
の第2の受信アンテナ16の代わりに被干渉装置22で
受信した信号を用いた場合の構成図である。図5におい
て、1〜6、21、22は図4の符号と同じなので説明
を省略する。7は被干渉装置22に接続された干渉防止
装置6の制御器であり、移相器2及び減衰器3を制御し
て受信した信号の位相及び振幅を変化させるものであ
る。1〜5と制御器7で干渉防止装置6を構成する。
【0027】次に動作について説明する。干渉源21が
被干渉装置22の方角を向くと、ビーム方位信号が干渉
源21から干渉防止装置6へ送られる。これに基づいて
制御器7は移相器2と減衰器3を調整する。一方、干渉
波は受信アンテナ1を介して干渉防止装置6の移相器2
に入力される。また、被干渉装置22で受信された干渉
波は上記の制御器7に送られ、被干渉装置22における
受信レベルが最小になるように制御器7で移相器2と減
衰器3とを制御して、送信波の位相と振幅を調整する。
これにより、実施例3に比べ、受信アンテナが不要にな
るので省スペースになるだけでなく、さらに高精度に干
渉波を打ち消すことができる。
【0028】実施例5. また、図6はこの発明の別の実施例を示した干渉防止装
置を含むシステムの構成図であり、図1(a)に示す実
施例1の受信アンテナ1から入力されるRF信号の代わ
りに干渉源21から直接ケーブルでRF信号を入力する
場合の構成図である。図6において、2〜5、21、2
2は図1(a)の符号と同じなので説明を省略する。
【0029】次に動作について説明する。実施例1と同
様にして予め被干渉装置22の受信アンテナの入力側で
受信された干渉波が打ち消されるように干渉防止装置6
からの送信波の位相と振幅を移相器2と減衰器3により
調整しておく。この調整時には干渉波が打ち消されるこ
とを確認する為の試験装置は必要であるが、干渉波の十
分な減衰が確認された後は不要なので取り外しておく。
干渉源21から干渉波が被干渉装置22に向かって発せ
られた場合、同時に干渉源21からRF信号が干渉防止
装置6に送られ、干渉防止装置6の移相器2に入力され
る。この入力信号は、移相器2で予め調整済みの位相を
設定される。次に移相器2からの出力信号は減衰器3で
予め調整済みの振幅を設定された後増幅器4で増幅さ
れ、送信アンテナ5から送信波として発射される。この
送信波は、干渉源21からの干渉波と逆位相で等振幅に
なるように制御されているので、被干渉装置22の入力
前に送信波と干渉波が互いに打ち消されることにより、
簡単な装置で干渉源21からの干渉を防止することがで
きる。こうすることによって、干渉防止装置6では干渉
源21から必要な干渉波を実施例1よりも確実に受ける
ことができる。
【0030】また、実施例1、実施例2、実施例3にお
いて受信アンテナ1からの入力信号の代わりに干渉源2
1からのRF信号を用いてもよいのはいうまでもない。
【0031】実施例6. また、図7は図1(a)に示す実施例1の干渉防止装置
6を干渉源21と被干渉装置22の間に複数個間隔をお
いて設置した場合のシステム構成図である。同図におい
て6、21、22については図1(a)の符号と同じな
ので説明を省略する。
【0032】次に動作について説明する。図7におい
て、複数の干渉防止装置6を干渉源21と被干渉装置2
2の間に配置して、干渉源21に最も近い干渉防止装置
は干渉源21の干渉波を受け取り、空間伝播による電波
の減衰を予め調整済みの所定の利得で補償した後、位相
の調整をせずにそのまま干渉波を次段の干渉防止装置に
中継する。次段の干渉防止装置も同様の処理をしてさら
に次段の干渉防止装置に中継する。この動作を繰り返し
て最終段の干渉防止装置に干渉波が中継されると、最終
段の干渉防止装置は実施例1または実施例2と同様に動
作して受信された干渉波の位相と振幅を調整した上で送
信波として被干渉装置22に向けて発射する。これによ
り干渉防止装置相互の間の距離を短くできる為、干渉防
止装置の受信感度及び送信出力が低くても使用すること
が可能となる。従って、他のレーダ装置からの干渉波の
影響を受けたり、逆に他のレーダ装置等へ与える影響を
無視できる程度に減じることができる。最終段以外の干
渉防止装置は基本的に干渉源からの干渉波を単純に次段
の干渉防止装置に伝達するのみである。従って、移相器
と減衰器は不要になる。あるいは設定を固定しておけば
よい。
【0033】また、初段の干渉防止装置に実施例5を適
用してもよく、最終段の干渉防止装置に実施例2を適用
してもよい。
【0034】実施例7. 図8は図1(a)に示す実施例1の干渉防止装置をレー
ダ目標とレーダとの間に設置したシステム構成図であ
り、同図において23はレーダ、24は航空機のような
レーダ目標である。6は図1(a)の符号と同じであ
る。
【0035】次に動作について説明する。図8におい
て、航空機24からの反射波が水平面等に当って生じる
ようなマルチパスによる干渉波に対しては、図2に示す
場合と同様である。即ち、干渉防止装置6をレーダ23
と上記干渉源(マルチパス発生地点)との間に設置し、上
記干渉防止装置6は上記干渉波を受信して、上記レーダ
の入力点における送信アンテナからの電波の位相が上記
干渉波の位相と逆で、上記レーダの入力点における振幅
が上記電波の上記干渉波の振幅と同一であるように移相
器と減衰器(図示せず)を制御する。こうすることにより
マルチパスによる干渉を防止することができる。
【0036】実施例8. 図9は干渉防止装置を航空機に搭載した場合のシステム
構成を示した図であり、同図において、23はレーダ、
24はレーダ目標となる航空機、6は航空機24に搭載
された干渉防止装置である。
【0037】次に動作について説明する。上記の場合、
レーダ23からの送信波が自機(航空機24を示す)に
より反射する反射波を打ち消すように干渉防止装置6に
より位相と振幅を制御し送信波を発射することにより、
自機をレーダに探知されないようにすることができる。
この場合、干渉防止装置6を航空機24に搭載し、予め
試験用レーダからの入射波の入射方向に対する反射波の
方向と入射波の振幅に対する反射波の振幅の比率を種々
の角度から試験してその結果をデータとして記憶してお
く。この場合、反射波の方向や振幅を測定する測定装置
は試験時には必要であるが試験以外では不要なので通常
は取り外しておく。レーダ23からのレーダ送信波を干
渉防止装置6のアンテナ装置で受信したらこの波の方向
から反射波の振幅を記憶されているデータに基づいて計
算し、この反射波と同じ振幅で位相が逆の送信波をレー
ダ23の方向に送ることにより、反射波を打ち消すこと
ができる。このように、反射波を自機から発生させない
ので相手のレーダに探知されないようにすることができ
る。
【0038】実施例9. 図10は図9に示すレーダがバイスタティックレーダ
(送信局と受信局が2つの固定局に分かれたレーダ)の場
合を示すシステム構成図であり、同図において6及び2
4は図9の符号と同じなので説明を省略する。25はバ
イスタティックレーダ送信装置、26はバイスタティッ
クレーダ受信装置である。即ち、25、26でバイスタ
ティックレーダ装置を構成する。
【0039】次に動作について説明する。上記の場合、
干渉防止装置6を航空機24に搭載し、予めレーダから
の入射波の入射方向に対する反射波の方向と入射波の振
幅に対する反射波の振幅の比率を種々の角度から試験し
てその結果をデータとして記憶しておく。この場合、反
射波の方向や振幅を測定する測定装置は試験時には必要
であるが試験以外では不要なので通常は取り外してお
く。バイスタティックレーダ送信装置25からの送信波
を干渉防止装置6のアンテナ装置で受信したらこの波の
方向から反射波の振幅を記憶されているデータに基づい
て計算し、この反射波と同じ振幅で位相が逆の送信波を
バイスタティックレーダ受信装置26の方向に送ること
により、反射波を打ち消すことができる。以上により、
実施例8と同様にしてバイスタティックレーダ受信装置
26に対しても自機をレーダで探知されないようにする
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、干渉
源とこの干渉源からの干渉波を受信する被干渉装置との
間にあって、上記干渉源からの干渉波を受信する第1の
受信アンテナと、上記被干渉装置に向けて電波を送信す
る送信アンテナと、上記被干渉装置の入力点において、
上記送信アンテナからの電波の位相が上記干渉源からの
干渉波の位相と逆になるように上記第1の受信アンテナ
で受信された干渉波の位相を制御する移相器と、上記被
干渉装置の入力点において、上記送信アンテナからの電
波の振幅が上記干渉源からの干渉波の振幅と同一になる
ように上記第1の受信アンテナで受信された干渉波の振
幅を制御する減衰器とを備えたので、干渉を防止するた
めに被干渉装置に改修を加える必要がなく、干渉防止装
置を干渉源と被干渉装置との間に設置するだけでよいと
いう効果がある。
【0041】また、別の発明よれば、被干渉装置の近く
に設置した第2の受信アンテナからの受信信号に基づい
て、移相器と減衰器を制御する制御器を備えたので、干
渉防止装置の位相及び振幅の特性が温度や時間等で変化
する場合でも被干渉装置の受信アンテナ入力前に干渉波
を打ち消すことができるという効果がある。
【0042】また、別の発明によれば、被干渉装置から
の受信信号に基づいて、移相器と減衰器を制御する制御
とを備えたので、受信アンテナが不要であり省スペー
スになるということと、干渉波を打ち消す能力の精度が
向上するという効果がある。
【0043】また、別の発明によれば、干渉源からのビ
ーム方位信号に基づいて、移相器と減衰器を制御して上
記電波を被干渉装置に向けて発射するので、被干渉装置
における干渉源からの干渉波が空間で打ち消される精度
が向上するという効果がある。
【0044】また、別の発明によれば、干渉源と干渉装
置との間に複数の干渉防止装置を間隔をおいてシリーズ
に設置して干渉源からの干渉波を中継して最終段からの
送信波が位相・振幅共に干渉波を打ち消すようにしたの
で送信波として大電力を使用する必要がないという効果
がある。
【0045】また、別の発明によれば、目標と、この目
標からの反射波のマルチパスによる干渉波を受信するレ
ーダとの間にあって、上記干渉波を受信する受信アンテ
ナと、上記レーダに向けて電波を送信する送信アンテナ
と、上記レーダの入力点において、上記送信アンテナか
らの電波の位相が上記干渉波の位相と逆になるように上
記受信アンテナで受信された干渉波の位相を制御する移
相器と、上記レーダの入力点において、上記送信アンテ
ナからの電波の振幅が上記干渉波の振幅と同一になるよ
うに上記受信アンテナで受信された干渉波の振幅を制御
する減衰器とを備えたのでレーダの目標検出精度が上が
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示した干渉防止装置を
含むシステムの構成図である。
【図2】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図3】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図4】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図5】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図6】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図7】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図8】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図9】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装置
を含むシステムの構成図である。
【図10】 この発明の別の実施例を示した干渉防止装
置を含むシステムの構成図である。
【図11】 従来の干渉防止装置による干渉防止の概念
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の受信アンテナ 2 移相器 3 減衰器 4 増幅器 5 送信アンテナ 6 干渉防止装置7 制御器 11 主アンテナ 12 補助アンテナ16 第2の受信アンテナ 19 サイドローブキャンセラ 21 干渉源 22 被干渉装置 23 レーダ 24 航空機 25 バイスタティックレーダ送信装置 26 バイスタティックレーダ受信装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−96886(JP,A) 特開 平2−60245(JP,A) 特開 昭60−237381(JP,A) 特開 昭63−305267(JP,A) 特開 昭64−21382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/36 - 7/38 G01S 7/02 - 7/03

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉源とこの干渉源からの干渉波を受信
    する被干渉装置との間にあって、上記干渉源からの干渉
    波を受信する第1の受信アンテナと、上記被干渉装置に
    向けて電波を送信する送信アンテナと、上記被干渉装置
    の入力点において、上記送信アンテナからの電波の位相
    が上記干渉源からの干渉波の位相と逆になるように上記
    第1の受信アンテナで受信された干渉波の位相を制御す
    る移相器と、上記被干渉装置の入力点において、上記送
    信アンテナからの電波の振幅が上記干渉源からの干渉波
    の振幅と同一になるように上記第1の受信アンテナで受
    信された干渉波の振幅を制御する減衰器とを備えたこと
    を特徴とする干渉防止装置。
  2. 【請求項2】 上記被干渉装置の近くに設置した第2の
    受信アンテナからの受信信号に基づいて、上記移相器と
    上記減衰器を制御する制御器とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の干渉防止装置。
  3. 【請求項3】 上記被干渉装置からの受信信号に基づい
    て、上記移相器と上記減衰器を制御する制御器とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の干渉防止装置。
  4. 【請求項4】 上記干渉源からのビーム方位信号に基づ
    いて、上記移相器と上記減衰器を制御して上記電波を被
    干渉装置に向けて発射することを特徴とする請求項1又
    は2又は3記載の干渉防止装置。
  5. 【請求項5】 上記干渉源と上記被干渉装置との間に複
    数個設置して使用するように構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の干渉防止装置。
  6. 【請求項6】 目標と、この目標からの反射波のマルチ
    パスによる干渉波を受信するレーダとの間にあって、上
    記干渉波を受信する受信アンテナと、上記レーダに向け
    て電波を送信する送信アンテナと、上記レーダの入力点
    において、上記送信アンテナからの電波の位相が上記干
    渉波の位相と逆になるように上記受信アンテナで受信さ
    れた干渉波の位相を制御する移相器と、上記レーダの入
    力点において、上記送信アンテナからの電波の振幅が上
    記干渉波の振幅と同一になるように上記受信アンテナで
    受信された干渉波の振幅を制御する減衰器とを備えたこ
    とを特徴とする干渉防止装置。
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