JP2991188B1 - 距離測定方法及びシステム - Google Patents
距離測定方法及びシステムInfo
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Abstract
【要約】
【課題】 航空機に搭載する装置の規模を小さくし、且
つ処理の簡略化が容易な距離測定システムを提供する。 【解決手段】 地上装置1の送信機3より出力された信
号を水平偏波アンテナ5及び垂直偏波アンテナ6により
空間に放射する。機上装置2は、直接波と大地反射波を
水平偏波アンテナ7及び垂直偏波アンテナ8で受信し、
それぞれ第1の受信機9と第2の受信機10で受信レベ
ルを計測する。処理器11では、計測された受信レベル
から大地反射係数を算出し、距離算出器12では、大地
反射係数から反射波の入射角を算出し、地上装置1から
機上装置2までの距離を算出する。
つ処理の簡略化が容易な距離測定システムを提供する。 【解決手段】 地上装置1の送信機3より出力された信
号を水平偏波アンテナ5及び垂直偏波アンテナ6により
空間に放射する。機上装置2は、直接波と大地反射波を
水平偏波アンテナ7及び垂直偏波アンテナ8で受信し、
それぞれ第1の受信機9と第2の受信機10で受信レベ
ルを計測する。処理器11では、計測された受信レベル
から大地反射係数を算出し、距離算出器12では、大地
反射係数から反射波の入射角を算出し、地上装置1から
機上装置2までの距離を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波による距離測
定に関し、特に、地上局から航空機までの距離を機上に
て測定する距離測定方法及びシステムに関する。
定に関し、特に、地上局から航空機までの距離を機上に
て測定する距離測定方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の距離測定システムとして
は、たとえば、昭和61年9月3日、岡田和男著「航空
電子入門」62頁によると、図4に示すように、機上装
置16と地上装置17から構成される。機上装置16
は、質問信号を送信する送信機18と、応答信号を受信
する受信機22と、質問信号の送信時刻と応答信号の受
信時刻から時間差を検出する時間回路23と、時間差を
計測するカウンタ24から構成される。一方、地上装置
17は、質問信号を受信する受信機19と、応答信号を
発生する応答回路20と、応答信号を送信する送信機2
1から構成される。
は、たとえば、昭和61年9月3日、岡田和男著「航空
電子入門」62頁によると、図4に示すように、機上装
置16と地上装置17から構成される。機上装置16
は、質問信号を送信する送信機18と、応答信号を受信
する受信機22と、質問信号の送信時刻と応答信号の受
信時刻から時間差を検出する時間回路23と、時間差を
計測するカウンタ24から構成される。一方、地上装置
17は、質問信号を受信する受信機19と、応答信号を
発生する応答回路20と、応答信号を送信する送信機2
1から構成される。
【0003】次に、従来の技術の動作を説明する。機上
装置16からは質問信号が送信機18より送信される。
地上装置17では、前記質問信号が受信機19で受信さ
れるとその信号は応答回路20で増幅された後、応答信
号として送信機21より再送信される。機上装置16で
は、再送信された応答信号を受信機22で受信し、時間
回路23及びカウンタ24では、質問信号の送信時刻と
応答信号の受信時刻の時間差から地上装置17と機上装
置16の距離を算出する。
装置16からは質問信号が送信機18より送信される。
地上装置17では、前記質問信号が受信機19で受信さ
れるとその信号は応答回路20で増幅された後、応答信
号として送信機21より再送信される。機上装置16で
は、再送信された応答信号を受信機22で受信し、時間
回路23及びカウンタ24では、質問信号の送信時刻と
応答信号の受信時刻の時間差から地上装置17と機上装
置16の距離を算出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、送信
系の機能を機上装置に搭載する必要があるが、一般的に
送信系は受信系に比べ装置規模が大きく、また、冷却機
構も併せ持つ必要があることから機上装置が大規模にな
り、小型の航空機等に搭載するには難点があるという問
題がある。
系の機能を機上装置に搭載する必要があるが、一般的に
送信系は受信系に比べ装置規模が大きく、また、冷却機
構も併せ持つ必要があることから機上装置が大規模にな
り、小型の航空機等に搭載するには難点があるという問
題がある。
【0005】また、システムの動作が機上装置側から勝
手に起動されるため、多数の機上装置が近接するように
なると地上装置からの応答信号が複雑になり誤動作を起
こす虞が生じうるという問題がある。
手に起動されるため、多数の機上装置が近接するように
なると地上装置からの応答信号が複雑になり誤動作を起
こす虞が生じうるという問題がある。
【0006】(発明の目的)本発明の目的は、機上装置
における装置規模を小さくすることが可能な距離測定方
法及びシステムを提供することにある。
における装置規模を小さくすることが可能な距離測定方
法及びシステムを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、複数の航空機の接近
時も計測誤動作を生じることがない距離測定方法及びシ
ステムを提供することにある。
時も計測誤動作を生じることがない距離測定方法及びシ
ステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の距離測定方法及
びシステムは、地上装置から送信された信号を受信系の
みを有する機上装置で直接波と大地反射波として受信す
ることにより距離を測定する。
びシステムは、地上装置から送信された信号を受信系の
みを有する機上装置で直接波と大地反射波として受信す
ることにより距離を測定する。
【0009】つまり、本発明の距離測定方法は、地上装
置と機上装置との間の距離を機上装置において電波を利
用して測定する距離測定方法において、地上装置は、水
平偏波成分と垂直偏波成分を含んだ高周波信号を放射
し、機上装置は、水平偏波アンテナ及び垂直偏波アンテ
ナを用いて前記高周波信号の直接波及び大地反射波をの
両成分を受信し、各偏波成分毎に直接波と大地反射波の
受信レベルを比較することにより大地反射係数を算出
し、前記高周波信号の大地入射角を算出し、高周波信号
の大地入射角と地上装置及び機上装置の高度に基づいて
地上装置から機上装置までの水平距離又は直接距離を算
出することを特徴とする。
置と機上装置との間の距離を機上装置において電波を利
用して測定する距離測定方法において、地上装置は、水
平偏波成分と垂直偏波成分を含んだ高周波信号を放射
し、機上装置は、水平偏波アンテナ及び垂直偏波アンテ
ナを用いて前記高周波信号の直接波及び大地反射波をの
両成分を受信し、各偏波成分毎に直接波と大地反射波の
受信レベルを比較することにより大地反射係数を算出
し、前記高周波信号の大地入射角を算出し、高周波信号
の大地入射角と地上装置及び機上装置の高度に基づいて
地上装置から機上装置までの水平距離又は直接距離を算
出することを特徴とする。
【0010】また、本発明の距離測定システムは、地上
装置と機上装置との間の距離を機上装置において電波を
利用して測定する距離測定システムにおいて、地上装置
は、高周波信号を発生する送信機と、前記高周波信号を
水平偏波成分及び垂直偏波成分を含む高周波信号として
放射するアンテナとを有し、機上装置は、前記高周波信
号を受信する水平偏波アンテナ及び垂直偏波アンテナ
と、前記各アンテナの出力を直接波及び大地反射波とし
て各偏波成分毎に受信する受信機と、受信された直接波
と大地反射波の受信レベル比により大地反射係数を算出
する処理器と、前記大地反射係数から前記高周波信号の
大地入射角を算出し地上装置と機上装置の高度により地
上装置から機上装置までの水平距離又は直接距離を算出
する距離算出器とを有することを特徴とする。
装置と機上装置との間の距離を機上装置において電波を
利用して測定する距離測定システムにおいて、地上装置
は、高周波信号を発生する送信機と、前記高周波信号を
水平偏波成分及び垂直偏波成分を含む高周波信号として
放射するアンテナとを有し、機上装置は、前記高周波信
号を受信する水平偏波アンテナ及び垂直偏波アンテナ
と、前記各アンテナの出力を直接波及び大地反射波とし
て各偏波成分毎に受信する受信機と、受信された直接波
と大地反射波の受信レベル比により大地反射係数を算出
する処理器と、前記大地反射係数から前記高周波信号の
大地入射角を算出し地上装置と機上装置の高度により地
上装置から機上装置までの水平距離又は直接距離を算出
する距離算出器とを有することを特徴とする。
【0011】更に、本発明の機上装置は、地上装置から
送信された水平偏波成分及び垂直偏波成分を含む高周波
信号を受信し、地上装置との間の距離を測定する機上装
置であって、前記高周波信号を受信する水平偏波アンテ
ナ及び垂直偏波アンテナと、前記各アンテナの出力を直
接波及び大地反射波として各偏波成分毎に受信する受信
機と、受信された直接波と大地反射波の受信レベル比に
より大地反射係数を算出する処理器と、前記大地反射係
数から前記高周波信号の大地入射角を算出し、前記大地
入射角と地上装置と機上装置の高度とにより地上装置か
ら機上装置までの水平距離又は直接距離を算出する距離
算出器とを有することを特徴とする。
送信された水平偏波成分及び垂直偏波成分を含む高周波
信号を受信し、地上装置との間の距離を測定する機上装
置であって、前記高周波信号を受信する水平偏波アンテ
ナ及び垂直偏波アンテナと、前記各アンテナの出力を直
接波及び大地反射波として各偏波成分毎に受信する受信
機と、受信された直接波と大地反射波の受信レベル比に
より大地反射係数を算出する処理器と、前記大地反射係
数から前記高周波信号の大地入射角を算出し、前記大地
入射角と地上装置と機上装置の高度とにより地上装置か
ら機上装置までの水平距離又は直接距離を算出する距離
算出器とを有することを特徴とする。
【0012】より具体的には、地上装置からそれぞれ水
平偏波及び垂直偏波で信号を送信する水平偏波アンテナ
(図1の5)及び垂直偏波アンテナ(図1の6)と、機
上装置側でそれぞれ水平偏波及び垂直偏波で信号を受信
する水平偏波アンテナ(図1の7)及び垂直偏波アンテ
ナ(図1の8)と、各々の受信信号の受信レベルを測定
する受信機(図1の9及び10)と、受信レベルから大
地反射係数を算出する処理器(図1の11)と、算出し
た大地反射係数に基づいて地上装置と機上装置の間の距
離を測定する距離算出器(図1の12)とを有する。
平偏波及び垂直偏波で信号を送信する水平偏波アンテナ
(図1の5)及び垂直偏波アンテナ(図1の6)と、機
上装置側でそれぞれ水平偏波及び垂直偏波で信号を受信
する水平偏波アンテナ(図1の7)及び垂直偏波アンテ
ナ(図1の8)と、各々の受信信号の受信レベルを測定
する受信機(図1の9及び10)と、受信レベルから大
地反射係数を算出する処理器(図1の11)と、算出し
た大地反射係数に基づいて地上装置と機上装置の間の距
離を測定する距離算出器(図1の12)とを有する。
【0013】(作用)地上装置から高周波信号を送信
し、機上装置はこの信号を受信し大地入射角を求めて地
上装置との距離を測定する。機上装置側に送信系を設け
る必要がなく、また、送信信号は地上装置からの1波だ
けで距離測定を行う。
し、機上装置はこの信号を受信し大地入射角を求めて地
上装置との距離を測定する。機上装置側に送信系を設け
る必要がなく、また、送信信号は地上装置からの1波だ
けで距離測定を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の距離測定方法及び
システムの一実施の形態について図面を参照して詳細に
説明する。
システムの一実施の形態について図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図1を参照すると、地上装置1は、送信信
号を発生する送信機3と、送信信号を2分配する分配器
4と、送信信号を水平偏波で空間に放射する水平偏波ア
ンテナ5と、送信信号を垂直偏波で空間に放射する垂直
偏波アンテナ6を有している。また、機上装置2は、水
平偏波信号を受信する水平偏波アンテナ7と、水平偏波
信号の受信レベルを計測する第1の受信機9と、垂直偏
波信号を受信する垂直偏波アンテナ8と、垂直偏波信号
の受信レベルを計測する第2の受信機10と、水平偏波
信号と垂直偏波信号の受信レベルから大地反射係数を算
出する処理器11と、大地反射係数を用いて地上装置1
から機上装置2までの距離を算出する距離算出器12と
を有している。
号を発生する送信機3と、送信信号を2分配する分配器
4と、送信信号を水平偏波で空間に放射する水平偏波ア
ンテナ5と、送信信号を垂直偏波で空間に放射する垂直
偏波アンテナ6を有している。また、機上装置2は、水
平偏波信号を受信する水平偏波アンテナ7と、水平偏波
信号の受信レベルを計測する第1の受信機9と、垂直偏
波信号を受信する垂直偏波アンテナ8と、垂直偏波信号
の受信レベルを計測する第2の受信機10と、水平偏波
信号と垂直偏波信号の受信レベルから大地反射係数を算
出する処理器11と、大地反射係数を用いて地上装置1
から機上装置2までの距離を算出する距離算出器12と
を有している。
【0016】送信機3からは、パルス変調された高周波
信号が増幅されて出力され、分配器4は、水平偏波アン
テナ5と垂直偏波アンテナ6に、この高周波信号を均等
に分配する。水平偏波アンテナ5及び垂直偏波アンテナ
6より空間に放射された信号は、各々、機上装置2の水
平偏波アンテナ7及び垂直偏波アンテナ8で受信され
る。各々の偏波成分は、第1の受信機9及び第2の受信
機10で受信処理され、受信レベルが計測される。
信号が増幅されて出力され、分配器4は、水平偏波アン
テナ5と垂直偏波アンテナ6に、この高周波信号を均等
に分配する。水平偏波アンテナ5及び垂直偏波アンテナ
6より空間に放射された信号は、各々、機上装置2の水
平偏波アンテナ7及び垂直偏波アンテナ8で受信され
る。各々の偏波成分は、第1の受信機9及び第2の受信
機10で受信処理され、受信レベルが計測される。
【0017】処理器11では、第1の受信機9で計測さ
れた受信レベルから水平偏波に対する大地反射係数を算
出する。同様に、第2の受信機10で計測された受信レ
ベルから垂直偏波に対する大地反射係数を算出する。距
離算出器12では、処理器11より出力された水平距離
及び垂直偏波に対する大地反射係数から反射波の入射角
を算出し、距離を算出する。
れた受信レベルから水平偏波に対する大地反射係数を算
出する。同様に、第2の受信機10で計測された受信レ
ベルから垂直偏波に対する大地反射係数を算出する。距
離算出器12では、処理器11より出力された水平距離
及び垂直偏波に対する大地反射係数から反射波の入射角
を算出し、距離を算出する。
【0018】次に、本実施の形態の動作、特に、処理器
11及び距離算出器12の動作について、図2を参照し
て詳細に説明する。まず、処理前記11の処理動作につ
いて説明する。
11及び距離算出器12の動作について、図2を参照し
て詳細に説明する。まず、処理前記11の処理動作につ
いて説明する。
【0019】図2において、A点は地上装置1の送信
点、B点は機上装置2の受信点、O点は大地反射点であ
る。A点より送信された信号は、通常、直接波(経路:
A→B)と反射波(経路:A→O→B)としてB点で受
信される。
点、B点は機上装置2の受信点、O点は大地反射点であ
る。A点より送信された信号は、通常、直接波(経路:
A→B)と反射波(経路:A→O→B)としてB点で受
信される。
【0020】送信信号の送信電界レベルの水平偏波成分
をEH、垂直偏波成分をEV、直接波の受信信号の水平
偏波成分をEDH、垂直偏波成分をEDV、反射波の受
信信号の水平偏波成分をERH、垂直偏波成分をERV
とする。水平偏波及び垂直偏波に対する大地反射係数を
ρH、ρVとすると、EDH、EDV、ERH及びE
RVはそれぞれ次式(1)〜(4)で表される。
をEH、垂直偏波成分をEV、直接波の受信信号の水平
偏波成分をEDH、垂直偏波成分をEDV、反射波の受
信信号の水平偏波成分をERH、垂直偏波成分をERV
とする。水平偏波及び垂直偏波に対する大地反射係数を
ρH、ρVとすると、EDH、EDV、ERH及びE
RVはそれぞれ次式(1)〜(4)で表される。
【0021】 EDH=L1・EH …………(1) EDV=L1・EV …………(2) ERH=L2・ρH・EH …………(3) ERV=L2・ρV・EV …………(4) ここで、L1、L2は、それぞれ直接波及び反射波の大
気の伝搬ロスである。図2において、地上装置と機上装
置との水平距離Dがそれぞれの高度h1、h2に比べて
十分大きい時は、L1≒L2となる。
気の伝搬ロスである。図2において、地上装置と機上装
置との水平距離Dがそれぞれの高度h1、h2に比べて
十分大きい時は、L1≒L2となる。
【0022】従って、この場合、水平偏波及び垂直偏波
に対する大地反射係数ρH、ρVは(1)〜(4)式よ
り次式(5)、(6)で表わされる。
に対する大地反射係数ρH、ρVは(1)〜(4)式よ
り次式(5)、(6)で表わされる。
【0023】 ρH=ERH/EDH …………(5) ρV=ERV/EDV …………(6) (5)、(6)式は、水平偏波及び垂直偏波の直接波及
び反射波の受信レベル比が大地反射係数に等しいことを
示している。
び反射波の受信レベル比が大地反射係数に等しいことを
示している。
【0024】このように、同一の送信パルスに対する直
接波及び反射波の受信レベルを受信機9及び受信機10
で計測することによって、図2の配置における水平偏波
及び垂直偏波に対する大地反射係数ρH、ρVが算出で
きる。
接波及び反射波の受信レベルを受信機9及び受信機10
で計測することによって、図2の配置における水平偏波
及び垂直偏波に対する大地反射係数ρH、ρVが算出で
きる。
【0025】処理器11は、前記(5)、(6)式によ
り水平偏波及び垂直偏波に対する大地反射係数ρH、ρ
Vを算出する。
り水平偏波及び垂直偏波に対する大地反射係数ρH、ρ
Vを算出する。
【0026】次に、距離算出器12の処理動作について
説明する。
説明する。
【0027】一般的に大地反射係数は、反射点の媒質と
入射角によって決定され、また、水平偏波と垂直偏波に
対する大地反射係数も異なることが知られている。そし
て、入射角に対する水平偏波と垂直偏波の大地反射係数
は図表等として示されている(渋谷茂一著「電波伝搬基
礎図表」第2章、昭和51年2月20日参照)。従っ
て、媒質が決定されれば、処理器11より算出された水
平偏波及び垂直偏波に対する大地反射係数ρH、ρVか
ら反射波の入射角θが算出することができる。図2にお
いて、A点の高度h1、B点の高度h2が既知であれ
ば、A点とB点の水平距離Dは、次式(7)により算出
することができる。
入射角によって決定され、また、水平偏波と垂直偏波に
対する大地反射係数も異なることが知られている。そし
て、入射角に対する水平偏波と垂直偏波の大地反射係数
は図表等として示されている(渋谷茂一著「電波伝搬基
礎図表」第2章、昭和51年2月20日参照)。従っ
て、媒質が決定されれば、処理器11より算出された水
平偏波及び垂直偏波に対する大地反射係数ρH、ρVか
ら反射波の入射角θが算出することができる。図2にお
いて、A点の高度h1、B点の高度h2が既知であれ
ば、A点とB点の水平距離Dは、次式(7)により算出
することができる。
【0028】 D=(h1+h2)・cotθ ……(7) 次に、水平距離Dが算出されれば直接距離Rは次式
(8)により算出することができる。
(8)により算出することができる。
【0029】
【数1】 (発明の他の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の
形態について図面を参照して詳細に説明する。
形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0030】図3を参照すると、本発明の第2の実施の
形態は、図1に示された第1の実施の形態における分配
器4、水平偏波アンテナ5、垂直偏波アンテナ6の代わ
りに、斜め偏波アンテナ15を有する点で異なる。斜め
偏波アンテナ15は、送信信号を斜め45°偏波で空間
に放射するものとする。この場合、空間に放射された信
号の水平偏波成分と垂直偏波成分とは等しくなるため、
等価的に第1の実施の形態と同じ働きをする。以下の動
作は、第1の実施の形態と同様である。本発明の第2の
実施の形態は、第1の実施の形態の効果に加えて、地上
装置の規模を小さくできるという効果も有する。
形態は、図1に示された第1の実施の形態における分配
器4、水平偏波アンテナ5、垂直偏波アンテナ6の代わ
りに、斜め偏波アンテナ15を有する点で異なる。斜め
偏波アンテナ15は、送信信号を斜め45°偏波で空間
に放射するものとする。この場合、空間に放射された信
号の水平偏波成分と垂直偏波成分とは等しくなるため、
等価的に第1の実施の形態と同じ働きをする。以下の動
作は、第1の実施の形態と同様である。本発明の第2の
実施の形態は、第1の実施の形態の効果に加えて、地上
装置の規模を小さくできるという効果も有する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、機上装置には送信系の
機能を搭載する必要がないため機上装置の装置規模が小
さくすることができ、小型の航空機でも利用することが
可能である。
機能を搭載する必要がないため機上装置の装置規模が小
さくすることができ、小型の航空機でも利用することが
可能である。
【0032】また、機上装置は地上装置からの1波だけ
を受信処理の対象とすればよいため機上装置における受
信処理が容易となる。
を受信処理の対象とすればよいため機上装置における受
信処理が容易となる。
【0033】更に、航空機が多数接近するような状況に
おいても距離測定の誤動作を生じることがなく、また、
地上装置自体の誤動作対策を必要とすることがないとい
う利点を有する。
おいても距離測定の誤動作を生じることがなく、また、
地上装置自体の誤動作対策を必要とすることがないとい
う利点を有する。
【0034】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】本実施の形態の電磁波の伝搬経路に関する幾何
学的な位置関係を示す配置図である。
学的な位置関係を示す配置図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】従来例のシステムを示すブロック図である。
1、16 地上装置 2、17 機上装置 3、18、21 送信機 4 分配器 5、7 水平偏波アンテナ 6、8 垂直偏波アンテナ 9、10、19、22 受信機 11 処理器 12 距離算出器 13 直接波の受信信号 14 反射波の受信信号 15 斜め偏波アンテナ 20 応答回路 23 時間回路 24 カウンタ
Claims (7)
- 【請求項1】 地上装置と機上装置との間の距離を機上
装置において電波を利用して測定する距離測定方法にお
いて、 地上装置は、水平偏波成分と垂直偏波成分を含んだ高周
波信号を放射し、機上装置は、水平偏波アンテナ及び垂
直偏波アンテナを用いて前記高周波信号の直接波及び大
地反射波をの両成分を受信し、各偏波成分毎に直接波と
大地反射波の受信レベルを比較することにより大地反射
係数を算出し、前記高周波信号の大地入射角を算出し、
高周波信号の大地入射角と地上装置及び機上装置の高度
に基づいて地上装置から機上装置までの水平距離又は直
接距離を算出することを特徴とする距離測定方法。 - 【請求項2】 地上装置は、前記高周波信号の放射を水
平偏波アンテナ及び垂直偏波アンテナの組み合わせ又は
斜め偏波アンテナを用いて行うことを特徴とする請求項
1記載の距離測定方法。 - 【請求項3】 前記高周波信号はパルス状の振幅変調波
として地上装置から放射されることを特徴とする請求項
1又は2記載の距離測定システム。 - 【請求項4】 地上装置と機上装置との間の距離を機上
装置において電波を利用して測定する距離測定システム
において、 地上装置は、高周波信号を発生する送信機と、前記高周
波信号を水平偏波成分及び垂直偏波成分を含む高周波信
号として放射するアンテナとを有し、 機上装置は、前記高周波信号を受信する水平偏波アンテ
ナ及び垂直偏波アンテナと、前記各アンテナの出力を直
接波及び大地反射波として各偏波成分毎に受信する受信
機と、受信された直接波と大地反射波の受信レベル比に
より大地反射係数を算出する処理器と、前記大地反射係
数から前記高周波信号の大地入射角を算出し地上装置と
機上装置の高度により地上装置から機上装置までの水平
距離又は直接距離を算出する距離算出器とを有すること
を特徴とする距離測定システム。 - 【請求項5】 地上装置は、アンテナとして水平偏波ア
ンテナ及び垂直偏波アンテナの組み合わせからなるアン
テナ又は斜め偏波アンテナを有することを特徴とする請
求項4記載の距離測定システム。 - 【請求項6】 前記送信機は、パルス状の振幅変調波を
出力することを特徴とする請求項4又は5記載の距離測
定システム。 - 【請求項7】 地上装置から送信された水平偏波成分及
び垂直偏波成分を含む高周波信号を受信し、地上装置と
の間の距離を測定する機上装置であって、 前記高周波信号を受信する水平偏波アンテナ及び垂直偏
波アンテナと、前記各アンテナの出力を直接波及び大地
反射波として各偏波成分毎に受信する受信機と、受信さ
れた直接波と大地反射波の受信レベル比により大地反射
係数を算出する処理器と、前記大地反射係数から前記高
周波信号の大地入射角を算出し、前記大地入射角と地上
装置と機上装置の高度とにより地上装置から機上装置ま
での水平距離又は直接距離を算出する距離算出器とを有
することを特徴とする機上装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10172970A JP2991188B1 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 距離測定方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10172970A JP2991188B1 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 距離測定方法及びシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2991188B1 true JP2991188B1 (ja) | 1999-12-20 |
JP2000009827A JP2000009827A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15951744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10172970A Expired - Lifetime JP2991188B1 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 距離測定方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991188B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020059235A1 (ja) * | 2018-09-19 | 2020-03-26 | 日本電産株式会社 | 位置推定システム、位置推定方法 |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP10172970A patent/JP2991188B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000009827A (ja) | 2000-01-14 |
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