JP2001264420A - 電子支援対策受信システム - Google Patents

電子支援対策受信システム

Info

Publication number
JP2001264420A
JP2001264420A JP2000072704A JP2000072704A JP2001264420A JP 2001264420 A JP2001264420 A JP 2001264420A JP 2000072704 A JP2000072704 A JP 2000072704A JP 2000072704 A JP2000072704 A JP 2000072704A JP 2001264420 A JP2001264420 A JP 2001264420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
antenna
radar
esm
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000072704A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Oka
智広 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000072704A priority Critical patent/JP2001264420A/ja
Publication of JP2001264420A publication Critical patent/JP2001264420A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のレーダ装置を利用してシステムが構成
でき、システムの価格を低価格に抑えることが可能で経
済的なESM受信システムを得る。 【解決手段】 送信電波をアンテナ1から放射し、目標
で反射された反射電波をアンテナ1で受信し、受信され
た信号から目標に関する情報を求めるレーダ装置と、こ
のレーダ装置に設けられ、アンテナ1で受信された受信
信号の伝送路との結合によって受信信号の一部が取り出
される結合器5と、この結合器5から取り出された受信
信号を入力し、入力信号に含まれる未知到来波の分析を
行うESM受信装置8とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば妨害電波
のような未知到来波の性質を分析し、レーダに対する妨
害への対抗手段を行う電子支援対策(Electric
SupportMeasure「以下、ESMと記
す」)のための受信システムに関し、特に既存のレーダ
装置を利用してシステムが構成できるESM受信システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のレーダ装置を説明する説明
図である。図7において、1 は電波を放射/受信するレ
ーダアンテナ、2はアンテナに対する信号の入出力を切
り替える切替器、3はレーダ送信装置、4はレーダエコ
ーを受信するレーダ受信装置、6はアンテナのビームを
制御するビーム制御装置、22は受信信号を処理して得
られた各種の情報などを表示する表示装置である。
【0003】また、図8は特開平8−54457号公報
に開示されている従来のレーダ装置の他の例を示すブロ
ック図で、ESM機能を備えているものである。図8に
おいて、1はレーダアンテナ、6はビーム制御装置、1
8は切替器、19は送信機、20は受信装置、21は信
号処理装置、22は表示装置、23は周波数計測器、2
4はタイミング信号発生器である。このレーダ装置で
は、レーダ送受信ビームの形成とESM受信ビームの形
成とが、同一の電子ビーム走査可能なレーダアンテナ1
で行われている。また、アンテナ1は全方位走査が可能
な走査型空中線であり、レーダのビーム走査とESMの
受信のビーム制御とがビーム制御装置11により個別に
行われている。また、図から分かるように、周波数計測
装置23への入力信号は、検波後の信号が利用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置は前
述のとおり、自己システムよりの電波放射により目標の
存在を確認するものである。また、受信機能だけを働か
せ外来波の受信のみを行うように制御されるシステムも
存在するが、レーダ装置の瞬時受信周波数帯域幅は非常
に狭く、探知すべき目標が自ずから電波を放射している
ものを、目標の自己の電波放射のみから探知することは
目標の使用している周波数が不明であることと前述の自
己の瞬時受信周波数帯域幅が狭いことから、世に使用さ
れている周波数が当該レーダ装置の瞬時受信周波数帯域
内にて受信できることは非常に確率が低いものとなる。
【0005】また、レーダ装置は、レーダエコーについ
ては自らが放射した電波であることを前提とし目標まで
の距離,方位,速度などを算出する。しかしながら自ら
放射した電波以外のものを受信した場合には、その信号
の意味することを分析する能力には欠けることとなると
いう問題があった。また、自ら電波を放射することは自
己の秘匿性を維持したい場合には自己の存在を周りに知
らしめることとなるため、好ましいことではない。そこ
で、受信だけでも行いたいとしても、上述の確率が低い
という点が障害になるという問題があった。なお、瞬時
受信周波数帯域幅とは、一回の分析動作にてシステムが
分析可能である周波数の帯域幅をいう。例えば、受信周
波数帯域幅が5〜10GHzあるとして、瞬時受信周波
数帯域幅が500MHzであるとするならば、少なくと
も10回に分けて受信周波数帯域幅の中を見ていくこと
になる。この場合、全分析にかかる時間は10倍にな
る。
【0006】また、従来のESM機能を持たせたレーダ
装置については、アンテナビーム制御はレーダとESM
とで独立したものであるため、それぞれから独立したビ
ーム制御が行えるにも関わらず、ビームの制御はそれぞ
れの用途によって制約を受けるものである。従って、制
御が複雑になり装置の規模が大きくなるという問題があ
った。また、既存のレーダ装置へのESM機能の付与と
いうことは、考慮されていないため、既存レーダ装置を
利用することはできない。従って、価格的に高価なもの
となるという問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、レーダ装置と、このレーダ装置
に設けられ、アンテナで受信された受信信号の伝送路と
の結合によって受信信号の一部が取り出される結合器
と、この結合器から取り出された受信信号を入力し、入
力信号に含まれる未知到来波の分析を行うESM受信装
置とを備えることにより、既存のレーダ装置を利用して
システムが構成でき、システムの価格を低価格に抑える
ことが可能で経済的なESM受信システムを得ることを
目的とする。また、既存レーダ装置に信号分析機能を持
たせることで、レーダでは分析することができない、レ
ーダエコー信号以外の信号についての分析が行え、ま
た、自己秘匿性を重んじる状況においては自己の置かれ
ている状況を把握するために、レーダの高利得なアンテ
ナをESM受信装置で利用することで遠方からの電波放
射を効率的にとらえることができるESM受信システム
を得ることを目的とする。さらに、既存のレーダ装置の
アンテナの受信信号が利用できるので、レーダのシステ
ムを阻害せず、既存のレーダ装置のアンテナビーム制御
に同調した形でESM受信を行って到来電波が分析でき
るESM受信システムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るESM受
信システムは、送信電波をアンテナから放射し、目標で
反射された反射電波をアンテナで受信し、受信された信
号から目標に関する情報を求めるレーダ装置と、このレ
ーダ装置に設けられ、アンテナで受信された受信信号の
伝送路との結合によって受信信号の一部が取り出される
結合器と、この結合器から取り出された受信信号を入力
し、入力信号に含まれる未知到来波の分析を行うESM
受信装置とを備えたものである。また、ESM受信装置
の瞬時受信周波数帯域幅が、レーダ装置の瞬時受信周波
数帯域幅より広く設定されているものである。さらに、
ESM受信装置の受信周波数帯域幅が、レーダ装置の受
信周波数帯域幅より広く設定されているものである。
【0009】また、ESM受信装置が、レーダ装置のア
ンテナより覆域の広い広覆域アンテナ、及びレーダ装置
の結合器から得られた受信信号と広覆域アンテナで受信
された広覆域アンテナ信号とを混合する混合器を有し、
この混合器を介して信号を入力するものである。さら
に、ESM受信装置が、レーダ装置のアンテナより覆域
の広い広覆域アンテナ、及びレーダ装置の結合器から得
られた受信信号と広覆域アンテナで受信された広覆域ア
ンテナ信号とのいずれかが選択される切替器を有し、こ
の切替器を切り替えて信号を入力するものである。さら
にまた、ESM受信装置が、広覆域アンテナから得られ
る信号に基づいて、レーダ装置のカバーする周波数帯域
とは異なる周波数帯域を探知できるように、同調の制御
を行う同調制御部を有するものである。
【0010】また、ESM受信装置が、レーダ装置から
得られるビーム制御信号に基づいて目標の方位の分析を
行う機能を含む信号処理部を有するものである。さら
に、ESM受信装置が、レーダ装置の結合器から得られ
た受信信号に基づく情報と、広覆域アンテナで受信され
た広覆域アンテナ信号に基づく情報との相関をとること
により目標に関する情報を求める信号処理部を有するも
のである。また、ESM受信装置が、高速同調を行う周
波数シンセサイザからなる局部信号発振器を用いて、入
力信号を周波数変換した後分析を行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1によるESM受信システムを示すブロック
図である。図1において、1はレーダアンテナであり、
2は信号切替器、3はレーダ送信装置、4はレーダ受信
装置、5は結合器、6はビーム制御装置、7はレーダ信
号処理器である。そして、1〜7の各部によりレーダ装
置が構成されている。8はESM受信装置であり、前置
増幅器9、周波数変換装置10、周波数分析装置11、
ESM信号処理器12、諸元メモリ13、及び局部信号
発生器14により構成されている。このESM受信装置
8は、航空機,艦船,地上車両,地上固定の既存のレー
ダ装置に適用するため、およそレーダ装置より出力され
る信号のみを用いてESM機能を果たしており、レーダ
装置へのタイミング生成,割り込み処理などを積極的に
行わない。すなわち干渉を行わず、レーダ装置が有する
高利得のアンテナを利用するものである。従って、実施
の形態1によるESM受信システムは、レーダ装置のア
ンテナ1からレーダ受信装置4までの受信信号の伝送路
に、ESM受信装置の信号入力部を単に結合させて構成
されたものになる。
【0012】次に、動作について説明する。レーダ装置
は目標を探知するためにレーダ信号処理器7によって割
り当てた周波数および目標探知範囲の指示を、レーダ送
信機3、及びビーム制御装置6それぞれに指示を出し、
当該周波数についてレーダ送信機3により所用の出力を
発生し、アンテナ1を通じて空間に電波を放射する。次
に、目標に到達したレーダの電波は目標で反射し、エコ
ー信号となりレーダアンテナ1に帰着する。その際には
レーダ信号処理器7により信号切替器2が受信モードへ
と切替済みであり、レーダアンテナ1は受信アンテナと
して機能し、結合器5を介してレーダ受信装置4に進ん
だ信号は、ここで信号のフィルタリン処理,圧縮処理,
積分処理などがレーダ信号処理器7の指示により施さ
れ、結果として得られた信号の分析結果が信号処理器に
出力される。当該エコー信号の帰着までに要した時間,
周波数変移などの諸元と電波を放射した方向などをレー
ダ信号処理器7で総括して分析することで目標の位置速
度などを確定する。
【0013】なお、結合器5より出力される信号は、レ
ーダ装置などに存在するモニタ端子に出てくる信号に相
当する。従って、モニタ端子のあるレーダ装置であれ
ば、モニタ端子と前置増幅器9の入力端子とを接続すれ
ばよい。また、モニタ端子のないレーダ装置であれば、
信号切替器2とレーダ受信装置4との間の受信信号の伝
送路に結合器5(例えば、方向性結合器)を接続し結合
器5の出力信号を前置増幅器9へ入力すればよい。
【0014】次に、レーダ装置の活動中は、レーダアン
テナ1を用いているESM受信装置8は、ESM活動を
停止していてもよい。あるいは、レーダの目標の位置を
特定する動作をさせることもできる。つまり、レーダ装
置のアンテナ制御信号を知り、利用することができれ
ば、ESM受信装置8でも目標の位置を割り出すことが
できる。この場合は、目標の位置だけでなく目標の周波
数等の分析結果も付加された情報を出力することができ
る。あるいは、速度を検出する役割を担うための高利得
化されたレーダアンテナ1を利用した受信状態にしても
よい。自己のレーダ装置が出した周波数は、レーダ装置
とESM受信装置とが融合されたシステムとしては、E
SM受信装置にとっても既知の情報になる。従って、レ
ーダ装置が送信した信号のエコーをESM受信装置によ
り測定し、そのドップラ推移量により、相手の速度を調
べることが可能である。なお、上記のESM活動の停
止,目標の位置の特定,速度の検出の動作はESM信号
処理器12の制御の基に行われる。
【0015】レーダ装置の放射できる周波数範囲はその
レーダ装置の動作目的,使用用途によりおよそ決まって
いる。ESM受信装置8は、レーダの放射可能な周波数
諸元(レーダ送出信号のパルス幅,パルス繰り返し周波
数)があらかじめメモリされている諸元メモリ13を内
部持っており、レーダ装置のエコー信号と、そのほかの
信号(航空機でいえば、寮機の出している信号、自己の
脅威とはならないが、探知周波数内に入ってくる既知の
信号など)とをレーダ装置からの信号情報を得ることな
く、ESM受信装置8が受信した信号から分離可能とす
る能力を持っている。その分離に関する機能はESM信
号処理器12が行う。
【0016】また、レーダは自己で電波を空間に放射
し、そのエコー信号を分析する動作である。従って、目
標と自己の間の距離の4乗に反比例した電力の信号を受
信する必要があるため受信器は高感度にする必要があ
り、そのために受信帯域幅はESMの瞬時受信周波数帯
域幅に比して、極端に狭い瞬時受信周波数帯域幅となっ
ている。必要であるのは自己のシステムが放射した電波
のエコーであり、その他の信号(妨害波{レーダの動作
を阻害させるための相手側よりの信号}や相手側のレー
ダ波)はシステム動作を阻害あるいは性能を下げる要因
となるため、レーダエコーが自己システムに戻ってくる
までの間の時間に関して未知目標から放射される電波の
分析にESM受信装置8を活用する。このESM受信装
置8ではレーダ装置のもつ瞬時受信周波数帯域幅よりも
広い瞬時受信周波数帯域幅を持つように設計され、レー
ダエコー信号以外の周波数をも瞬時に受信可能な性能を
持つものである。
【0017】なお、瞬時に受信可能とは、前述した、一
回の分析動作にてシステムが分析可能である周波数の帯
域幅(瞬時受信周波数帯域幅)内で受信可能という意味
である。また、レーダ波及び未知到来波をESM受信装
置8内部に必要とされる信号レベルに適合させるために
結合器5から前置増幅器9を介し、また、周波数分析装
置11に周波数を適合させるために、周波数変換装置1
0を用い、また、周波数分析装置11に必要な信号を発
生する局部信号発生器14を用いる。周波数分析装置1
1に用いられるのはIF信号である。さらに、ESM受
信装置8は、ESM活動中に、レーダ装置の動作に干渉
する動作は行わない。例えば、レーダアンテナ1をレー
ダ装置として使いたいのにも関わらず、ESM受信装置
が割り込みをかけて、そのアンテナパターンをESM受
信装置に都合の良いように動作させるといったことはな
い。ESM活動中、ESM受信装置8に含まれる周波数
分析装置11はレーダ波と未知到来とが同時に入力され
る可能性があるため、複数波の同時分析が可能な、たと
えばチャネライザ受信装置などが選択される。
【0018】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2によるESM受信システムを示すブロック図であ
る。実施の形態2は、図2に示すESM受信装置8a
が、図1のESM受信装置8と比べて、レーダ装置の受
信周波数帯域よりも広帯域な周波数での受信が可能にな
っている点で、実施の形態1と異なる。レーダ装置にお
ける使用周波数は、レーダアンテナ1のビーム形成の周
波数依存性などが影響し、システムの要求する精度のビ
ーム形成が利用できる部分に限られる。しかしながら、
方位情報を必要としないESM受信装置では、ビーム形
成の精度は低下しても、ESM受信装置に必要なアンテ
ナの利得が得られればよい。そこで、レーダアンテナ1
の特性を、ビーム形成精度とは関係なく利得のみで見る
と、使用可能周波数帯域が、レーダ装置で利用している
周波数範囲よりも広くなる。したがって、レーダアンテ
ナ1をより有効に活用することが可能である。
【0019】なお、上記使用可能周波数帯域は、レーダ
装置で利用している周波数範囲の上もしくは下もしくは
上下に、幅を持った広周波数帯域になる。上記の点に対
応するため、前置増幅器9aは、上記広周波数帯域の信
号を増幅できる性能を持ったものにする。周波数変換装
置10aは、上記広周波数帯域の信号を変換できる性能
を持ったものにする。局部信号発生器14aは、上記広
周波数帯域の信号に対応した局部信号を発生できる性能
を持ったものにする。ESM受信装置8a は、前置増幅
器9a、周波数変換装置10a、局部信号発生器14a
による広帯域化ESM受信装置である。
【0020】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3によるESM受信システムを示すブロック図であ
る。図3において、図1と同一符号を付した部分は同一
部分を示している。実施の形態3は、実施の形態1に混
合器15及びESM受信アンテナ16を付加したもので
ある。動作については実施の形態1とほぼ同様であり、
やはり既存のレーダ装置について適用できるものであ
る。
【0021】実施の形態3は、レーダアンテナ1に加え
て、覆域の広い、たとえば航空機においては自機全周を
カバーするような1つあるいは複数のアンテナからな
り、ブロードなアンテナパターンを有する広覆域アンテ
ナ(以下、ESM受信アンテナと呼ぶ)16を設けてい
るので、レーダアンテナ1の高利得性を用いた遠方より
の電波放射をとらえること、及びESM受信アンテナ1
6を用いることにより、レーダアンテナ1を使用したこ
とに比して、近傍の目標の放射する電波を広範囲に瞬時
にとらえることが可能となる。このとき、混合器15
は、レーダアンテナ1からの信号と、ESM受信アンテ
ナ16のからの信号とを混合して、ESM受信装置8の
前置増幅器9に導く機能を有し、ESM信号処理器12
にてレーダアンテナ1からの入力信号とESM受信アン
テナ16からの入力信号とを一元して区別無く諸元の分
析が行われる。 なお、前置増幅器9,周波数変換装置
10及び局部信号発生器14は、実施の形態2と同様の
9a,10a,14aを用いてもよい。この場合は、受
信周波数帯域の広帯域化に対応できる。
【0022】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4によるESM受信システムを示すブロック図であ
る。実施の形態4は、ESM受信装置8の内部の局部信
号発生器14にその焦点をあてたものである。受信周波
数帯域を広くすることに対する対処は、周波数分析装置
11の使用可能な帯域を広げるか、局部信号発生器14
から周波数変換装置10への出力周波数を広げるかの手
段が考えられるが、14bのように固定発信器群を並べ
る方法は装置規模的にも,コスト的にも大きくなる。そ
こで、複数の周波数を小型で小コストで発生可能なもの
とするため、局部信号発信器14として、高速同調を行
う周波数シンセサイザで構成された局部信号発信器14
cを採用する。このようにすることにより、例えば航空
機などへの搭載を考慮した場合については軽量化,消費
電力の削減も併せて可能となる。なお、周波数シンセサ
イザで構成された局部信号発信器14cは、実施の形態
2に限らず、実施の形態3や以下に述べる各実施の形態
にも適用できる。また、受信周波数帯域の広帯域化がな
されていない場合でも、軽量化,消費電力の削減の効果
は得られる。
【0023】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5によるESM受信システムを示すブロック図であ
る。実施の形態5は、ESM受信装置8に入力される信
号がレーダアンテナ1より入力された遠方よりの到来信
号か、ESM受信アンテナ16より入力されたものなの
かを判別できるようにしたものである。そのために、切
替器17を設け、ESM信号処理器12aよりの指令に
応じて切替器17を切り替えることにより、2つの入力
について区別を行い、探知された目標がレーダアンテナ
1を利用した際に得られる遠方目標であるか、ESM受
信アンテナ16により受信された目標であるかの判別を
行う。なお、前置増幅器9,周波数変換装置10及び局
部信号発生器14は、実施の形態2と同様の9a,10
a,14aを用いてもよい。この場合は、受信周波数帯
域の広帯域化に対応できる。
【0024】実施の形態6.実施の形態6は、図5を流
用して説明する。この実施の形態6は、図5中のESM
信号処理器12aにて、ESM受信装置8全体を、ES
M受信アンテナ16から得られる信号を用いることによ
るレーダのカバーする周波数帯域とは異なる周波数帯域
の探知が、レーダの使用と同時に行えるように制御する
方式である。つまり、ESM信号処理器12a内に、E
SM受信装置8全体が、レーダ装置のカバーする周波数
帯域とは異なる周波数帯域に同調するように制御を行う
同調制御部が設けられているものである。この実施の形
態5は、広範囲な探知能力が要求される場合に有効であ
る。なお、前置増幅器9,周波数変換装置10及び局部
信号発生器14は、実施の形態2と同様の9a,10
a,14aを用いてもよい。
【0025】実施の形態7.図6はこの発明の実施の形
態7によるESM受信システムを示すブロック図であ
る。実施の形態7では、レーダ装置のレーダ信号処理器
7より、外部へアンテナビーム制御信号が出力されてい
る。このアンテナビーム制御信号は、ESM受信装置8
内部のESM信号処理器12cへ入力され、ESM信号
処理器12cにて処理することにより、ESMによる諸
元検出機能に方位の分析機能を加えることができる。レ
ーダ側では、アンテナビームの方位を制御しているの
で、その制御データを取り込み、ESM側の入力信号と
タイミングをとり、入力がどの時点で(=どの方位で)
入ってきたかを付加する。このように方位情報を加える
ことによって、未知到来波の到来方位、つまり目標の方
位の分析が行える。なお、前置増幅器9,周波数変換装
置10及び局部信号発生器14は、実施の形態2と同様
の9a,10a,14aを用いてもよい。
【0026】実施の形態8.実施の形態8は、図6を流
用して説明する。この実施の形態8は、切替器17を備
えたものにおいて、レーダアンテナ1からの受信信号に
より探知された目標情報と、ESM受信アンテナ16で
受信された信号により探知された目標情報との相関をと
る機能を信号処理器12cにもたせたものである。実施
の形態8によれば、高感度なレーダアンテナ1より得ら
れる遠方の目標情報と、レーダアンテナ1よりも利得が
低く総合的にブロードなパターンをもつようなESM受
信アンテナ16からの目標情報とを総括して、おおよそ
の距離情報(相手と自分との)を得ることができる。
【0027】以下、距離情報の求め方の一例を説明す
る。レーダアンテナ1の利得をG1 ,ESM受信アンテ
ナ16の利得をG2 とする。なお、G1 >G2 である。
相手と自分との距離をl,相手の放射電力をPt,自分
の入力レベルをPinとすると、Pin=Pt・G1,2
/4πl2 となる。受信できる状態として2つの場合が
考えられ、(1)レーダアンテナ1で受信できて、ES
M受信アンテナ16で受信できない場合は、目標は少な
くともアンテナ16では観測できないところに(遠方
に)あることが分かり、l=(Pt・G1 /4π・Pi
n)1/2 となる。Ptの情報は自分が持っているので、
距離lを求めることができる。(2)両方のアンテナで
受信できる場合は、 l1 =(Pt・G1 /4π・Pin)1/22 =(Pt・G2 /4π・Pin)1/2 となり、l=
(l1 +l2 )/2 ,l=l1 及びl=l2 のうち、
自分から一番近いものを選択して、相手との距離とす
る。
【0028】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、送信電
波をアンテナから放射し、目標で反射された反射電波を
アンテナで受信し、受信された信号から目標に関する情
報を求めるレーダ装置と、このレーダ装置に設けられ、
アンテナで受信された受信信号の伝送路との結合によっ
て受信信号の一部が取り出される結合器と、この結合器
から取り出された受信信号を入力し、入力信号に含まれ
る未知到来波の分析を行うESM受信装置とを備えたも
のであるから、既存のレーダ装置を利用してESM受信
システムが構成できる。従って、高利得なレーダアンテ
ナをESM受信装置のアンテナとして用いることで、よ
り遠方の目標を探知可能となる。このことにより、パッ
シブな目標探知能力がレーダ装置に付加されるという効
果を有する。
【0029】また、ESM受信装置が、レーダ装置のア
ンテナより覆域の広い広覆域アンテナ、及びレーダ装置
の結合器から得られた受信信号と広覆域アンテナで受信
された広覆域アンテナ信号とを混合する混合器を有し、
この混合器を介して信号を入力するものであるから、レ
ーダアンテナとは特性を異とする広覆域アンテナとの併
用により広範囲なESM探知能力をレーダ装置に付加す
ることができるという効果を有する。
【0030】さらに、ESM受信装置が、レーダ装置の
アンテナより覆域の広い広覆域アンテナ、及びレーダ装
置の結合器から得られた受信信号と広覆域アンテナで受
信された広覆域アンテナ信号とのいずれかが選択される
切替器を有し、この切替器を切り替えて信号を入力する
ものであるから、受信目標を区別することが可能とな
り、レーダアンテナよりの信号入力として遠方目標か、
又は広覆域アンテナによる近傍の探知目標かを判別する
ことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるESM受信シ
ステムを示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるESM受信シ
ステムを示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるESM受信シ
ステムを示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるESM受信シ
ステムを示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5及び実施の形態6に
よるESM受信システムを示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態7及び実施の形態8に
よるESM受信システムを示すブロック図である。
【図7】 従来のレーダ装置を説明するる説明図であ
る。
【図8】 従来のレーダ装置の他の例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 レーダアンテナ、2 信号切替器、3 レーダ送信
装置、4 レーダ受信装置、5 結合器、6 ビーム制
御装置、7 レーダ信号処理器、8 ESM受信装置、
9 前置増幅器、10 周波数変換装置、11 周波数
分析装置、12 ESM信号処理器、13 諸元メモ
リ、14 局部信号発信器、15 混合器、16 ES
M受信アンテナ、17 切替器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信電波をアンテナから放射し、目標で
    反射された反射電波を上記アンテナで受信し、受信され
    た信号から上記目標に関する情報を求めるレーダ装置
    と、 このレーダ装置に設けられ、上記アンテナで受信された
    受信信号の伝送路との結合によって上記受信信号の一部
    が取り出される結合器と、 この結合器から取り出された上記受信信号を入力し、入
    力信号に含まれる未知到来波の分析を行う電子支援対策
    受信装置とを備えたことを特徴とする電子支援対策受信
    システム。
  2. 【請求項2】 電子支援対策受信装置の瞬時受信周波数
    帯域幅が、レーダ装置の瞬時受信周波数帯域幅より広く
    設定されていることを特徴とする請求項1記載の電子支
    援対策受信システム。
  3. 【請求項3】 電子支援対策受信装置の受信周波数帯域
    幅が、レーダ装置の受信周波数帯域幅より広く設定され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電
    子支援対策受信システム。
  4. 【請求項4】 電子支援対策受信装置が、レーダ装置の
    アンテナより覆域の広い広覆域アンテナ、及びレーダ装
    置の結合器から得られた受信信号と上記広覆域アンテナ
    で受信された広覆域アンテナ信号とを混合する混合器を
    有し、この混合器を介して信号を入力することを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の電子支援
    対策受信システム。
  5. 【請求項5】 電子支援対策受信装置が、レーダ装置の
    アンテナより覆域の広い広覆域アンテナ、及びレーダ装
    置の結合器から得られた受信信号と上記広覆域アンテナ
    で受信された広覆域アンテナ信号とのいずれかが選択さ
    れる切替器を有し、この切替器を切り替えて信号を入力
    することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一
    項記載の電子支援対策受信システム。
  6. 【請求項6】 電子支援対策受信装置が、広覆域アンテ
    ナから得られる信号に基づいて、レーダ装置のカバーす
    る周波数帯域とは異なる周波数帯域を探知できるよう
    に、同調の制御を行う同調制御部を有することを特徴と
    する請求項4又は請求項5記載の電子支援対策受信シス
    テム。
  7. 【請求項7】 電子支援対策受信装置が、レーダ装置か
    ら得られるビーム制御信号に基づいて目標の方位の分析
    を行う機能を含む信号処理部を有することを特徴とする
    請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の電子支援対策
    受信システム。
  8. 【請求項8】 電子支援対策受信装置が、レーダ装置の
    結合器から得られた受信信号に基づく情報と、広覆域ア
    ンテナで受信された広覆域アンテナ信号に基づく情報と
    の相関をとることにより目標に関する情報を求める信号
    処理部を有することを特徴とする請求項5記載の電子支
    援対策受信システム。
  9. 【請求項9】 電子支援対策受信装置が、高速同調を行
    う周波数シンセサイザからなる局部信号発振器を用い
    て、入力信号を周波数変換した後分析を行うことを特徴
    とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の電子支
    援対策受信システム。
JP2000072704A 2000-03-15 2000-03-15 電子支援対策受信システム Pending JP2001264420A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072704A JP2001264420A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 電子支援対策受信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072704A JP2001264420A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 電子支援対策受信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001264420A true JP2001264420A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18591070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072704A Pending JP2001264420A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 電子支援対策受信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001264420A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019678A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 信号処理装置
WO2013045231A1 (fr) 2011-09-30 2013-04-04 Thales Dispositif de detection et de localisation de mobiles equipes de radars et procede associe
JP2013156115A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Mitsubishi Electric Corp 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法
WO2015133575A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 三菱電機株式会社 レーダ装置
US9213095B2 (en) 2008-10-30 2015-12-15 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Combined direction finder and radar system, method and computer program product

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019678A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 信号処理装置
US9213095B2 (en) 2008-10-30 2015-12-15 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Combined direction finder and radar system, method and computer program product
WO2013045231A1 (fr) 2011-09-30 2013-04-04 Thales Dispositif de detection et de localisation de mobiles equipes de radars et procede associe
FR2980853A1 (fr) * 2011-09-30 2013-04-05 Thales Sa Dispositif de detection et de localisation de mobiles equipes de radars et procede associe
JP2013156115A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Mitsubishi Electric Corp 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法
WO2015133575A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 三菱電機株式会社 レーダ装置
JPWO2015133575A1 (ja) * 2014-03-06 2017-04-06 三菱電機株式会社 レーダ装置
US10254400B2 (en) 2014-03-06 2019-04-09 Mitsubishi Electric Corporation Radar device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9213095B2 (en) Combined direction finder and radar system, method and computer program product
US7710311B2 (en) Short range radar small in size and low in power consumption and controlling method thereof
EP1026514B1 (en) Method and apparatus for detecting fault of radar apparatus using movement distance
EP1795914B1 (en) RF transceiver module and millimeter-wave FMCW radar sensor using the same
KR101167906B1 (ko) 차량용 레이더시스템 및 차량용 레이더 시스템의 표적탐지 방법
US9285457B2 (en) High-accuracy detection in collaborative tracking systems
JP2003014843A (ja) レーダ装置
JP2001264420A (ja) 電子支援対策受信システム
JP2006105723A (ja) 無線タグ位置検知システム、無線タグ位置検知装置及び無線タグ
JPH11133141A (ja) ミリ波画像形成装置
JP2004325130A (ja) レーダ装置
JP3484995B2 (ja) 瞬時パッシブ距離測定装置
US6507310B2 (en) Radar device for detecting response signal
JPH10206535A (ja) レーダ遮蔽域支援装置
JP3411531B2 (ja) 電子戦システム
JPH0854457A (ja) レーダ装置
Pfeffer et al. An S-FSCW Based Multi-Channel Reader System for Beamforming Applications using Surface Acoustic Wave Sensors.
JP2020041969A (ja) レーダ装置
JPH1153030A (ja) ミリ波誘導装置
CN110333488A (zh) 一种毫米波宽角波束扫描雷达传感器
JP3514297B2 (ja) レーダ装置
JP2002174677A (ja) レーダ装置
JP3348031B2 (ja) レーダシステム
JP2002055160A (ja) レーダ装置
JP3723854B2 (ja) レーダ装置