JP2946887B2 - 磁気カード検査装置 - Google Patents

磁気カード検査装置

Info

Publication number
JP2946887B2
JP2946887B2 JP3304560A JP30456091A JP2946887B2 JP 2946887 B2 JP2946887 B2 JP 2946887B2 JP 3304560 A JP3304560 A JP 3304560A JP 30456091 A JP30456091 A JP 30456091A JP 2946887 B2 JP2946887 B2 JP 2946887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
magnetic
inspection
image
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3304560A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05143759A (ja
Inventor
将行 内宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP3304560A priority Critical patent/JP2946887B2/ja
Publication of JPH05143759A publication Critical patent/JPH05143759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2946887B2 publication Critical patent/JP2946887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレジットカードやキ
ャッシュカード等の磁気ストライプ付プラスチックカー
ド(以下、磁気カードと称する)の外観および機能を検
査する磁気カード検査装置に係り、特に磁気カードの検
査にかかる工程を一本化し、一度にかつ連続的に多品
種、大量の磁気カードの検査処理をインラインで自動的
にしかも正確に行ない得るようにした磁気カード検査装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばクレジットカードやキャッ
シュカード、IDカード等に利用される磁気カードは、
ポリ塩化ビニル等のプラスチックシートの単層または複
数積層体からなるカード基体に、磁気記録層をストライ
プ状に形成し、またカード表面に、文字、模様等の絵柄
部を印刷し、さらにカード所持者の本人確認用のサイン
パネル、さらにまたカード偽造防止のためにホログラム
シートを、カード上に形成するようにしている。
【0003】このように、一般に用いられる磁気カード
には、多数の加工が施されている。そのため、カードの
各加工段階でのチェックが行なわれている。
【0004】例えば、磁気カードを製造した場合、
(a)カードの寸法(幅、厚さ等)の検査、(b)磁気
記録が可能か否かの磁気情報書き込み検査、(c)カー
ド表面の印刷絵柄、キズの有無、磁気ストライプやサイ
ンパネルやホログラムシートの形成位置の検査をそれぞ
れ行なっている。
【0005】この場合、その各検査も、(a)と(b)
は機械化され、連続して検査を行なっているものの、
(c)については印刷絵柄が高精細となり、高い印刷品
質が要求されるようになっても、人手による目視検査が
主流となっている。このため、検査者によって検査レベ
ルが異なり、品質が一定しないという問題があり、また
検査数量に限界があり、高速大量処理が不可能であるた
め、全体の検査工程を一本化することができず、高品質
で安定した磁気カードの短期納入を困難にしている。
【0006】そこで、最近では、上記(c)の検査工程
の自動化を図るために、外見から図柄、形状を判断・識
別する手法が応用されてきている。例えば、(a)十分
に濃淡のある対象物をCCDカメラ等で読み取り、画像
処理して、事前に登録してある正常な画像と比較する方
法、(b)対象物に光を照射し、その輪郭を画像処理し
て、事前に登録してある正常な画像と比較する方法、
(c)淡い下地を有する面に、文字、数字等をCCDカ
メラ等で読み取り、画像処理して、事前に登録してある
正常な画像と比較し、それに最も近い画像を選択する文
字認識法、等があり、いずれもCCDカメラ等により画
像として読み取り、標準画像との比較を行なっている。
【0007】しかし、この場合、(a)検査対象物の形
状が単純、(b)検査対象物とそれ以外と2値化して区
別、(c)実際に肉眼で見える状態と異なった画像で処
理、(d)検査対象物の特徴のみを検査、(e)多色を
同時に検査できない、(f)検査対象物の特徴の入力に
手間がかかる、等の問題がある。このため、実際にカー
ドに応用するには単純な画像に限られており、製造工程
で生じるキズ、サインパネル等付加体の形状不良等は検
知することができず、また上記手段では最低4〜5色か
らなる高精細な印刷図柄には利用することができない。
【0008】さらに、色むら、色調等、人間の感覚に近
い判断が求められること、また多品種カード(クレジッ
トカード、キャッシュカード)対応のため、複数の印刷
図柄を設定することが事実上不可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
磁気カードの検査方法においては、カード表面の印刷絵
柄、キズの有無、磁気ストライプやサインパネルやホロ
グラムシートの位置の検査工程を自動化できないことか
ら、多品種、大量の磁気カードの検査処理を行なえない
ばかりでなく、検査処理結果にばらつきが出て正確な検
査が行なえないという問題があった。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ために成されたものであり、その目的は、磁気カードの
検査にかかる工程を一本化し、一度にかつ連続的に多品
種、大量の磁気カードの検査処理をインラインで自動的
にしかも正確に行なうことが可能な極めて信頼性の高い
磁気カード検査装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、クレジットカードやキャッシュカード
等の磁気カードの外観および機能を検査する装置におい
て、検査前の磁気カードを複数枚収納するカード供給用
ストッカ、カード供給用ストッカに収納された磁気カー
ドを検査工程に供給するカード供給フィーダ、カード供
給フィーダから供給される磁気カードを各検査工程に対
応させて搬送する検査工程搬送機構、検査後の磁気カー
ドを分別する仕分け機構、仕分け機構による仕分け別に
磁気カードを複数枚収納するカード保管用ストッカ、上
記各要素を制御する制御機構からなるカード搬送手段
と、基準ローラーと当該基準ローラーと対向する位置に
配置されて磁気カードの厚み方向に変位する第1の可変
式ローラー、第1の可変式ローラーを支持しその変位に
応じて回動する第1の支持体の変位量を光学的に測定す
る第1の光学センサを有するカード厚み測定手段と、ベ
ース部と当該ベース部と対向する位置に配置されて磁気
カードの幅方向に変位する第2の可変式ローラー、第2
の可変式ローラーを支持しその変位に応じて回動する第
2の支持体の変位量を光学的に測定する第2の光学セン
サを有するカード幅測定手段と、カード厚み測定手段お
よびカード幅測定手段により得られた各測定データとあ
らかじめ設定された各基準データとを比較判定してカー
ド寸法を検査する第1の比較判定手段とからなるカード
寸法検査手段と、磁気カードの表面側および裏面側にそ
れぞれ配置された磁気記録へッド、磁気読取りへッド、
磁気消去へッド、磁気消去確認へッドを有する磁気特性
検出手段と、磁気特性検出手段により得られた磁気デー
タとあらかじめ設定された基準データとを比較判定して
カード磁気特性を検査する第2の比較判定手段とからな
る磁気特性検査手段と、磁気カードの表面側および裏面
側にそれぞれ配置されたイメージセンサ、イメージセン
サを起動させるタイミングセンサを有する画像検出手段
と、画像検出手段により得られた画像データとあらかじ
め設定された基準データとを比較判定してカード絵柄を
検査する第3の比較判定手段とからなる画像検査手段
と、カード寸法検査手段、磁気特性検査手段、および画
像検査手段からの検査結果に基づいて検査後の磁気カー
ドを良品、不良品に分別し、カード保管用ストッカにそ
れぞれ収納するカード処理手段とを備えて構成してい
る。
【0012】ここで、特にカード搬送部の一部に、磁気
カードの表裏に接触して回転する粘着性ローラーからな
るカードクリーニング手段を有するようにしている。
【0013】
【作用】従って、本発明の磁気カード検査装置において
は、カード供給用ストッカに収納した検査前の磁気カー
ドが、カード供給フィーダから検査工程搬送機構に供給
され、各検査工程に対応させて搬送されながら各種の検
査が行なわれる。まず、カード寸法検査手段により、磁
気カードの寸法(厚みおよび幅)が測定され、得られた
各測定データと各基準データとを比較判定してカード寸
法の検査が行なわれる。次に、磁気特性検査手段によ
り、磁気カードの表面側および裏面側の磁気特性がそれ
ぞれ検出され、得られた磁気データと基準データとを比
較判定してカード磁気特性の検査が行なわれる。次に、
画像検査手段により、磁気カードの表面側および裏面側
の絵柄がそれぞれ検出され、得られた画像データと基準
データとを比較判定してカード絵柄の検査が行なわれ
る。そして、最終的に、カード処理手段により、カード
寸法検査手段、磁気特性検査手段、画像検査手段での検
査結果を基に、磁気カードの良品または不良品に分別さ
れて、カード保管用ストッカに良品、不良品毎にそれぞ
れ収納される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明による磁気カード検査装置
の構成例を示すブロック図である。すなわち、本実施例
の磁気カード検査装置は、図1に示すように、カード供
給用ストッカ、およびカード供給フィーダからなるカー
ド供給側機構部1と、検査工程搬送機構2と、仕分け機
構、およびカード保管用ストッカからなるカード排出側
機構部3と、カードクリーニング部4と、カード厚み測
定部5と、カード幅測定部6と、JIS1型の磁気特性
検査部7と、JIS2型の磁気特性検査部8と、カード
表面側の画像検査部9と、カード裏面側の画像検査部1
0と、演算処理部11と、制御部12とから構成してい
る。
【0016】なお、カード供給側機構部1と検査工程搬
送機構2とカード排出側機構部3とからカード搬送手段
を構成し、カード厚み測定部5とカード幅測定部6とか
らカード寸法測定手段を構成している。
【0017】ここで、カード供給側機構部1のカード供
給用ストッカは、例えば図2に示すように、あらかじめ
マガジン(検査前の磁気カード500枚収納可)1Aを
6個マガジンホッパーにセットした、回転式のマガジン
オートチェンジャー1Bからなっている。
【0018】また、カード供給側機構部1のカード供給
フィーダは、例えば図3に示すように、マガジン1Aか
らバキューム1Cによる力で磁気カード13を1枚ずつ
吸着し、検査工程搬送機構2に供給するようになってい
る。
【0019】さらに、検査工程搬送機構2は、カード供
給側機構部1から供給される磁気カード13を、ローラ
ーとベルトとにより各検査工程に対応させて搬送するよ
うになっている。
【0020】一方、カード排出側機構部3の仕分け機構
は、検査工程搬送機構2からの検査後の磁気カード13
を分別するものである。
【0021】また、カード排出側機構部3のカード保管
用ストッカは、例えば図2に示すように、あらかじめ空
のマガジン(検査後の磁気カード500枚収納可)3A
を6個マガジンデリバリーにセットした、回転式のマガ
ジンオートチェンジャー3Bからなっている。
【0022】一方、カードクリーニング部4は、例えば
図4に示すように、磁気カード13の表裏に接触して回
転する粘着性のある着脱自在なウレタン系のゴムローラ
ー4Aからなり、ゴムローラー4Aを磁気カード13の
表裏に接触回転させて、磁気カード13上のごみ13A
等をローラー4Aに付着させて、磁気カード13をクリ
ーニングするようになっている。
【0023】また、カード厚み測定部5は、例えば図5
に示すように、基準ローラー5Aとこの基準ローラー5
Aと対向する位置に配置されて磁気カード13の厚み方
向に変位する第1の可変式ローラー5B、この第1の可
変式ローラー5Bを支持しその変位に応じて回動する第
1の支持体5Cの変位量を光学的に測定する第1の光学
センサ5Dからなっている。
【0024】さらに、カード幅測定部6は、例えば図6
に示すように、ベース部6Aとこのベース部6Aと対向
する位置に配置されて磁気カード13の幅方向に変位す
る第2の可変式ローラー6B、この第2の可変式ローラ
ー6Bを支持しその変位に応じて回動する第2の支持体
6Cの変位量を光学的に測定する第2の光学センサ6D
からなっている。
【0025】一方、磁気特性検査部7は、例えば図7の
(a)および(b)に示すように、磁気カード13の表
面側および裏面側にそれぞれ配置された磁気記録へッド
7A、磁気読取りへッド7B、図示しない磁気消去へッ
ドおよび磁気消去確認へッド、ヘッドローラー7Cから
なっている。
【0026】また、磁気特性検査部8は、その図示を省
略するが、上記磁気特性検査部7と同様に、磁気カード
の表面側および裏面側にそれぞれ配置された磁気記録へ
ッド、磁気読取りへッド、磁気消去へッドおよび磁気消
去確認へッド、ヘッドローラーからなっている。
【0027】さらに、画像検査部9は、例えば図8に示
すように、磁気カード13の表面側に配置されたイメー
ジセンサ(例えば、1024ビットカラーイメージセン
サを用いる)9A、このイメージセンサ9Aを起動させ
る図示しないタイミングセンサ、磁気カード13の表面
側に配置されてカード表面を照明するライト9Bからな
っている。
【0028】さらにまた、画像検査部10は、例えば図
8に示すように、磁気カード13の裏面側に配置された
イメージセンサ(例えば、1024ビットカラーイメー
ジセンサを用いる)10A、このイメージセンサ10A
を起動させる図示しないタイミングセンサ、磁気カード
13の裏面側に配置されてカード裏面を照明するライト
10Bからなっている。
【0029】一方、演算処理部11は、カード厚み測定
部5およびカード幅測定部6により得られた各測定デー
タと、あらかじめ設定された各基準データとを比較判定
してカード寸法を検査する第1の比較判定機能、各磁気
特性検査部7,8により得られた磁気データと、あらか
じめ設定された基準データとを比較判定してカード磁気
特性を検査する第2の比較判定機能、各画像検査部9,
10により得られた画像データと、あらかじめ設定され
た基準データとを比較判定してカード絵柄を検査する第
3の比較判定機能を有するものである。
【0030】また、制御部12は、演算処理部11によ
る、カード寸法検査結果、磁気特性検査結果、および画
像検査結果に基づいて、検査後の磁気カード13を良
品、不良品に分別し、上記マガジンオートチャンバー3
Bのマガジン3Aにそれぞれ収納するカード処理機能、
上記各要素を制御する制御機能を有するものである。
【0031】次に、以上のように構成した本実施例の磁
気カード検査装置の作用について説明する。
【0032】図において、カード供給側機構部1では、
あらかじめマガジン(検査前の磁気カード500枚収納
可)1Aを6個マガジンオートチェンジャー1Bにセッ
トしており、カード供給フィーダによって、マガジン1
Aからバキューム力で磁気カード13が1枚ずつ吸着さ
れ、検査工程搬送機構2に供給される。これにより、5
00×6=3000枚の磁気カード13が、連続的に検
査工程搬送機構2に供給されることになる。そして、こ
の検査工程搬送機構2に供給された磁気カード13は、
各検査工程に対応させて搬送されながら各種の検査が行
なわれる。
【0033】すなわち、まずカードクリーニング部4で
は、粘着性のあるウレタン系ゴムローラー4Aを磁気カ
ード13の表裏に接触回転させることにより、磁気カー
ド13上のごみ13A等をローラー4Aに付着させて、
磁気カード13がクリーニングされる。
【0034】次に、このクリーニング後の磁気カード1
3は、カード厚み測定部5に搬送され、磁気カード13
が接触することによってカードの厚み方向に変位する第
1の可変式ローラー5Bの変位に応じて回動する第1の
支持体5Cの変位量が、第1の光学センサ5Dで光学的
に測定され、その測定データが演算処理部11に入力さ
れる。
【0035】次に、この厚み測定後の磁気カード13
は、カード幅測定部6に搬送され、磁気カード13が接
触することによってカードの幅方向に変位する第2の可
変式ローラー6Bの変位に応じて回動する第2の支持体
6Cの変位量が、第2の光学センサ6Dで光学的に測定
され、その測定データが演算処理部11に入力される。
次に、この幅測定後の磁気カード13は、磁気特性検査
部7に搬送され、JIS1型の磁気特性が検出され、そ
の磁気データが演算処理部11に入力される。すなわ
ち、磁気記録へッド7A、磁気読取りへッド7B、磁気
消去へッドおよび磁気消去確認へッドを磁気カード13
に接触・通過させ、実際に磁気カード13の磁気テープ
上に磁気記録(ライト)し、それを読み取る(リード)
ことによって、磁気特性が検出される。この場合、検査
内容としては、読み取り結果に対して、電圧レベル、電
圧ピーク間隔が検出される。そして、この磁気記録した
内容は、磁気消去へッドで消去され、それが磁気消去確
認へッドで確認される。
【0036】次に、このJIS1型の磁気特性検出後の
磁気カード13は、磁気特性検査部8に搬送され、JI
S2型の磁気特性が検出され、その磁気データが演算処
理部11に入力される。すなわち、磁気記録へッド、磁
気読取りへッド、磁気消去へッドおよび磁気消去確認へ
ッドを磁気カード13に接触・通過させ、実際に磁気カ
ード13の磁気テープ上に磁気記録(ライト)し、それ
を読み取る(リード)ことによって、磁気特性が検出さ
れる。この場合、検査内容としては、読み取り結果に対
して、電圧レベル、電圧ピーク間隔が検出される。そし
て、この磁気記録した内容は、磁気消去へッドで消去さ
れ、それが磁気消去確認へッドで確認される。
【0037】次に、このJIS2型の磁気特性検出後の
磁気カード13は、カード表面側の画像検査部9に搬送
され、磁気カード13の表面側の画像が撮像され、その
画像データが演算処理部11に入力される。すなわち、
磁気カード13の表面をライト9Bで照明し、1024
ビットのカラーイメージセンサ9Aによって、磁気カー
ド13の表面側の画像データが得られる。
【0038】次に、この画像検査後の磁気カード13
は、カード裏面側の画像検査部10に搬送され、磁気カ
ード13の裏面側の画像が撮像され、その画像データが
演算処理部11に入力される。すなわち、磁気カード1
3の裏面をライト10Bで照明し、1024ビットのカ
ラーイメージセンサ10Aによって、磁気カード13の
裏面側の画像データが得られる。
【0039】一方、演算処理部11では、まずカード厚
み測定部5およびカード幅測定部6により得られた各測
定データと、あらかじめ設定された各基準データとを比
較判定することにより、磁気カード13の寸法(厚さ、
幅)が良であるか否かの検査が行なわれる。すなわち、
各測定データと各基準データとの差が、許容範囲内にあ
るかどうかの検査が行なわれる。その結果、両者の差が
それぞれ許容範囲内の場合には、厚さが良、幅が良であ
り、カード寸法(カード外観の一項目)が良と判定され
る。
【0040】また、演算処理部11では、各磁気特性検
査部7,8により得られた各磁気データと、あらかじめ
設定された各基準データとを比較判定することにより、
磁気カード13の磁気特性が良であるか否かの検査が行
なわれる。すなわち、コードの書き込み位置、磁気が正
確に記録できるかどうか等の磁気情報書き込みの検査が
行なわれる。その結果、磁気情報が正確に書き込める場
合には、磁気特性が良であり、カード磁気特性が良と判
定される。
【0041】さらに、演算処理部11では、各画像検査
部9,10により得られた各画像データと、あらかじめ
設定された各基準データとを比較判定することにより、
磁気カード13の絵柄が良であるか否かの検査が行なわ
れる。すなわち、カード表面の印刷絵柄のずれ、打ち抜
き不良、調子欠陥、キズの有無、磁気ストライプの形成
位置のずれ、サインパネルの形成位置のずれ、ホログラ
ムシートの形成位置のずれの検査が行なわれる。その結
果、両者の差がそれぞれ許容範囲内の場合には、カード
絵柄(カード外観の一項目)が良と判定される。
【0042】次に、制御部12では、演算処理部11に
おけるカード寸法(厚さ、幅)の検査結果、磁気特性の
検査結果、および画像の検査結果を基に、全ての検査終
了後の磁気カード13がカード排出側機構部3の仕分け
機構で良品、不良品に分別され、すなわち全ての検査結
果が良である磁気カード13は良品として、また一つで
も検査結果が不良である磁気カード13は不良品として
分別され、マガジンオートチャンバー3Bのマガジン3
Aに良品、不良品毎にそれぞれ収納される。
【0043】上述したように、本実施例の磁気カード検
査装置は、検査前の磁気カード13を複数枚収納するカ
ード供給用ストッカ、およびカード供給用ストッカに収
納された磁気カード13を検査工程に供給するカード供
給フィーダからなるカード供給側機構部1と、カード供
給側機構部1から供給される磁気カード13を各検査工
程に対応させて搬送する検査工程搬送機構2と、検査後
の磁気カード13を分別する仕分け機構、および仕分け
機構による仕分け別に磁気カードを複数枚収納するカー
ド保管用ストッカからなるカード排出側機構部3と、粘
着性のある着脱自在なウレタン系のゴムローラー4Aを
磁気カード13の表裏に接触回転させて磁気カード13
をクリーニングするカードクリーニング部4と、基準ロ
ーラー5Aと対向する位置に配置されて磁気カード13
の厚み方向に変位する第1の可変式ローラー5Bを支持
しその変位に応じて回動する第1の支持体5Cの変位量
を第1の光学センサ5Dで光学的に測定してカード厚み
を測定するカード厚み測定部5と、ベース部6Aと対向
する位置に配置されて磁気カード13の幅方向に変位す
る第2の可変式ローラー6Bを支持しその変位に応じて
回動する第2の支持体6Cの変位量を第2の光学センサ
6Dで光学的に測定してカード幅を測定するカード幅測
定部6と、磁気カード13の表面側および裏面側にそれ
ぞれ配置された磁気記録へッド7A、磁気読取りへッド
7B、磁気消去へッドおよび磁気消去確認へッド、ヘッ
ドローラー7Cからなり、磁気カード13のJIS1型
の磁気特性を検査する磁気特性検査部7と、磁気カード
13の表面側および裏面側にそれぞれ配置された磁気記
録へッド、磁気読取りへッド、磁気消去へッドおよび磁
気消去確認へッド、ヘッドローラーからなり、磁気カー
ド13のJIS2型の磁気特性を検査する磁気特性検査
部8と、磁気カード13の表面側に配置された1024
ビットカラーイメージセンサ9A、イメージセンサ9A
を起動させるタイミングセンサ、磁気カード13の表面
側に配置されてカード表面を照明するライト9Bからな
り、磁気カード13表面側の画像を検査する画像検査部
9と、磁気カード13の裏面側に配置された1024ビ
ットカラーイメージセンサ10A、イメージセンサ10
Aを起動させるタイミングセンサ、磁気カード13の裏
面側に配置されてカード裏面を照明するライト1−Bか
らなり、磁気カード13裏面側の画像を検査する画像検
査部10と、カード厚み測定部5およびカード幅測定部
6により得られた各測定データと、あらかじめ設定され
た各基準データとを比較判定してカード寸法を検査する
第1の比較判定機能、各磁気特性検査部7,8により得
られた磁気データと、あらかじめ設定された基準データ
とを比較判定してカード磁気特性を検査する第2の比較
判定機能、各画像検査部9,10により得られた画像デ
ータと、あらかじめ設定された基準データとを比較判定
してカード絵柄を検査する第3の比較判定機能を有する
演算処理部11と、演算処理部11による、カード寸法
検査結果、磁気特性検査結果、および画像検査結果に基
づいて、検査後の磁気カード13を良品、不良品に分別
し、上記マガジンオートチャンバー3Bのマガジン3A
にそれぞれ収納するカード処理機能、上記各要素を制御
する制御機能を有する制御部12とから構成するように
したものである。
【0044】従って、次のような種々の効果が得られる
ものである。
【0045】(a)従来では、数十名の人手によって行
なっている、カードの外観検査(カード表面の印刷絵
柄、キズの有無、磁気ストライプやサインパネルやホロ
グラムシートの形成位置の検査)を自動化できるため、
検査の際の著しい省人化を図ることが可能となる。
【0046】その結果、従来では1時間当たり500枚
しか行なえなかった磁気カードの検査を、1時間当たり
3500枚の磁気カードの検査を行なうことができる
(ただし、(スピード5000枚/時)×稼働率70%
と見積もった場合)。
【0047】(b)従来では、人間が官能的に行なって
いたカードの外観検査(カード表面の印刷絵柄、キズの
有無、磁気ストライプやサインパネルやホログラムシー
トの形成位置の検査)を計量的に行なえるため、重欠陥
の見逃し(人間エラーによる)をほとんど皆無とするこ
とが可能となり、極めて安定した検査を行なうことがで
きる。
【0048】(c)磁気カード13の外観検査(画像の
表裏同時検査、寸法検査)、および機能検査(磁気特性
検査)を同一ラインで行なえるため、従来の工程とほぼ
同一工程で検査を行なうことが可能となる。
【0049】(d)従来では、磁気カードの画像を2値
化等の処理により単一色に対して荒く検査を行なってい
るのに対し、本検査装置では、1024ビットカラーセ
ンサを使用しているため、0.15m/m角の微小欠陥
の検出が可能となり、さらに画像データ(R,G,B)
を各256階調でフルカラー処理することにより、人間
の感覚に近い色調の検査を行なうことも可能となる。
【0050】一例として、印刷の網点レベルの欠陥に対
しても、正確に検査を行なうことが可能となる。
【0051】(e)本検査装置は、条件設定が容易で、
基本的パラメータを設定しておくようにすれば、検査基
準となる磁気カードの画像を1枚以上記憶させることに
よって条件設定が終了する。これにより、小ロット多品
種の生産ラインへの対応も可能となる。
【0052】(f)磁気カード13の画像検査に際して
は、磁気カード13の表面側および裏面側に1024ビ
ットカラーセンサを2台配置しているため、磁気カード
13の表面と裏面を同時に絵柄検査することが可能とな
り、1台の場合と同じスピードで検査を行なうことがで
きる。
【0053】以上により、磁気カード13の検査にかか
る工程を一本化できるため、一度にかつ連続的に多品
種、大量の磁気カードの検査処理をインラインで自動的
にしかも正確に行なうことが可能となる。
【0054】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0055】例えば、上記実施例では、カードクリーニ
ング部4を有する場合について説明したが、これは本発
明に必ずしも必要不可欠な要素ではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気カードの検査にかかる工程を一本化し、一度にかつ連
続的に多品種、大量の磁気カードの検査処理をインライ
ンで自動的にしかも正確に行なうことが可能な極めて信
頼性の高い磁気カード検査装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気カード検査装置の一実施例を
示すブロック図。
【図2】同実施例におけるカード供給側機構部1のカー
ド供給用ストッカ、およびカード排出側機構部3のカー
ド保管用ストッカの構成例を示す概要図。
【図3】同実施例におけるカード供給側機構部1のカー
ド供給フィーダの構成例を示す概要図。
【図4】同実施例におけるカードクリーニング部4の構
成例を示す概要図。
【図5】同実施例におけるカード厚み測定部5の構成例
を示す概要図。
【図6】同実施例におけるカード幅測定部6の構成例を
示す概要図。
【図7】同実施例における磁気特性検査部7の構成例を
示す概要図。
【図8】同実施例における画像検査部9,10の構成例
を示す概要図。
【符号の説明】
1…カード供給側機構部、1A…マガジン、1B…マガ
ジンオートチェンジャー、1C…バキューム、2…検査
工程搬送機構、3…カード排出側機構部、3A…マガジ
ン、3B…マガジンオートチェンジャー、4…カードク
リーニング部、4A…ウレタン系ゴムローラー、5…カ
ード厚み測定部、5A…基準ローラー、5B…第1の可
変式ローラー、5C…第1の支持体、5D…第1の光学
センサ、6…カード幅測定部、6A…ベース部、6B…
第2の可変式ローラー、6C…第2の支持体、6D…第
2の光学センサ、7…磁気特性検査部、7A…磁気記録
へッド、7B…磁気読取りへッド、7C…ヘッドローラ
ー、8…磁気特性検査部、9…画像検査部、9A…イメ
ージセンサ、9B…ライト、10…画像検査部、10A
…イメージセンサ、10B…ライト、11…演算処理
部、12…制御部、13…磁気カード、13A…ごみ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレジットカードやキャッシュカード等
    の磁気カードの外観および機能を検査する装置におい
    て、 検査前の磁気カードを複数枚収納するカード供給用スト
    ッカ、前記カード供給用ストッカに収納された磁気カー
    ドを検査工程に供給するカード供給フィーダ、前記カー
    ド供給フィーダから供給される磁気カードを各検査工程
    に対応させて搬送する検査工程搬送機構、検査後の磁気
    カードを分別する仕分け機構、前記仕分け機構による仕
    分け別に磁気カードを複数枚収納するカード保管用スト
    ッカ、前記各要素を制御する制御機構からなるカード搬
    送手段と、 基準ローラーと当該基準ローラーと対向する位置に配置
    されて磁気カードの厚み方向に変位する第1の可変式ロ
    ーラー、前記第1の可変式ローラーを支持しその変位に
    応じて回動する第1の支持体の変位量を光学的に測定す
    る第1の光学センサを有するカード厚み測定手段と、ベ
    ース部と当該ベース部と対向する位置に配置されて磁気
    カードの幅方向に変位する第2の可変式ローラー、前記
    第2の可変式ローラーを支持しその変位に応じて回動す
    る第2の支持体の変位量を光学的に測定する第2の光学
    センサを有するカード幅測定手段と、前記カード厚み測
    定手段およびカード幅測定手段により得られた各測定デ
    ータとあらかじめ設定された各基準データとを比較判定
    してカード寸法を検査する第1の比較判定手段とからな
    るカード寸法検査手段と、 前記磁気カードの表面側および裏面側にそれぞれ配置さ
    れた磁気記録へッド、磁気読取りへッド、磁気消去へッ
    ド、磁気消去確認へッドを有する磁気特性検出手段と、
    前記磁気特性検出手段により得られた磁気データとあら
    かじめ設定された基準データとを比較判定してカード磁
    気特性を検査する第2の比較判定手段とからなる磁気特
    性検査手段と、 前記磁気カードの表面側および裏面側にそれぞれ配置さ
    れたイメージセンサ、前記イメージセンサを起動させる
    タイミングセンサを有する画像検出手段と、前記画像検
    出手段により得られた画像データとあらかじめ設定され
    た基準データとを比較判定してカード絵柄を検査する第
    3の比較判定手段とからなる画像検査手段と、 前記カード寸法検査手段、磁気特性検査手段、および画
    像検査手段からの検査結果に基づいて検査後の磁気カー
    ドを良品、不良品に分別し、前記カード保管用ストッカ
    にそれぞれ収納するカード処理手段と、 を備えて成ることを特徴とする磁気カード検査装置。
  2. 【請求項2】 カード搬送部の一部に、前記磁気カード
    の表裏に接触して回転する粘着性ローラーからなるカー
    ドクリーニング手段を有することを特徴とする請求項1
    に記載の磁気カード検査装置。
JP3304560A 1991-11-20 1991-11-20 磁気カード検査装置 Expired - Fee Related JP2946887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3304560A JP2946887B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 磁気カード検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3304560A JP2946887B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 磁気カード検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05143759A JPH05143759A (ja) 1993-06-11
JP2946887B2 true JP2946887B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=17934466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3304560A Expired - Fee Related JP2946887B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 磁気カード検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2946887B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101082758B1 (ko) 2011-06-03 2011-11-10 정완진 Ic칩의 인코딩 방법 및 장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4518756B2 (ja) * 2003-08-11 2010-08-04 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 カード情報読み取り装置およびicカードリーダ
JP5702078B2 (ja) * 2010-05-26 2015-04-15 武一 鈴木 カード打抜検査装置およびカード打抜検査方法
JP2020051795A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 長野日本無線株式会社 印刷面の不良検査方法及び装置
JP6541140B1 (ja) * 2018-12-11 2019-07-10 株式会社ダブルスタンダード 認証システム、認証方法、認証プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101082758B1 (ko) 2011-06-03 2011-11-10 정완진 Ic칩의 인코딩 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05143759A (ja) 1993-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI506271B (zh) 用於檢驗一軟板之方法、系統及電腦可讀儲存媒體
US5714743A (en) Card and card issuing apparatus
US8238646B2 (en) Apparatus and method for the automated marking of defects on webs of material
CN101468543B (zh) 检查组数据管理系统
CN101669023A (zh) 木材的检测方法及装置及程序
JP2946887B2 (ja) 磁気カード検査装置
JP2008032747A (ja) フィルム状製品
JP4155742B2 (ja) フィルムに対する欠陥検査方法及びその装置
JP4467284B2 (ja) カード材料表面検査装置
JPH06160301A (ja) ホログラムカード検査装置及びホログラムカード検査方法
JP5273704B2 (ja) 磁気記録カードエンコード装置
JP3833369B2 (ja) 磁気カードの検査装置および検査方法
JPS61120907A (ja) プリント基板のホ−ル検査方法
JP2003042900A (ja) 検査装置及び検査方法
JPH08329210A (ja) カード及びカードチェック方法
JPH03237570A (ja) 記号印刷面の検査方法および装置
JP2004020373A (ja) シート状成形体の検査結果記録方法、検査結果判定方法、検査結果記録システム、及び、シート状成形体の加工方法、及び、シート状成形体、及び、枚葉物
JPS6194271A (ja) 磁気カ−ド
JPH06275686A (ja) 半導体装置の製造方法及び製造装置
JP2000090206A (ja) シート外観検査装置
JPS58130442A (ja) 磁気カ−ド検査装置
JPH08225113A (ja) 検査システム
JP2002347220A (ja) 印刷物検査装置および印刷物検査方法
JPH02103753A (ja) 光カード検査装置
JP2000037977A (ja) エンボス文字チェック機構付きエンボス加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees