JP2945637B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気・
排気弁の開閉時期を可変制御するバルブタイミング制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の内燃機関のバルブタイミ
ング制御装置としては、例えば図5に示すようなものが
知られている(実開平1−113111号公報等参
照)。
【0003】概略を説明すれば、図中1は機関のクラン
ク軸により回転駆動するタイミングスプロケット、2は
タイミングスプロケット1から伝達された回転力によっ
て図外の吸・排気バルブを作動させるカムシャフトであ
って、前記タイミングスプロケット1は、筒状本体3の
前端部に該前端開口を閉塞するフロントカバー4が複数
のボルト5により固定されている。
【0004】また、カムシャフト2の一端部2aには、
タイミングスプロケット1の後端側から内部に収納され
たスリーブ6が固定ボルト7によって軸方向から固定さ
れている。また、タイミングスプロケット1とスリーブ
6との間には、軸直角方向から2分割された筒状歯車8
がカムシャフト軸方向へ摺動自在に介装されており、こ
の筒状歯車8は、内外周に前記筒状本体3の内周面に形
成されたインナ歯3aとスリーブ6の外周面に形成され
たアウタ歯6aと噛合するはす歯形の内外歯8a,8b
が形成されている。
【0005】この筒状歯車8は、前端側に有する圧力室
9に油圧回路10を介して供給される油圧と、後端側に
有する圧縮スプリング11のばね力との相対圧で前後方
向に移動することによりタイミングスプロケット1とカ
ムシャフト2との相対回動位相を変換して、機関運転状
態に応じて吸気・排気弁の開閉時期を可変制御するよう
になっている。
【0006】さらに、前記固定ボルト7の頭部7aとフ
ロントカバー4の内側面との間には、フロントカバー4
を前方向へ付勢するコイルスプリング12が弾装されて
おり、このコイルスプリング12のばね力によってタイ
ミングスプロケット1とカムシャフト2の相対回動を容
易にするために両者1,2間に形成された隙間を消失さ
せて、相対回動位相変換時におけるタイミングスプロケ
ット1のカムシャフト2に対する軸方向からの衝突を防
止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
装置にあっては、フロントカバー4を複数のボルト5に
よって筒状本体3に固定するようになっているため、コ
イルスプリング12のばね力等に起因して、その組立作
業性が悪い。即ち、該装置を組み立てる際には、まず、
タイミングスプロケット1の筒状本体3のインナ歯3a
に筒状歯車8を予め組み付ける一方、スリーブ6のアウ
タ歯6aを、筒状歯車8の内歯8aに組み付ける。その
後、筒状本体3内に圧縮スプリング11を挿入し一端部
をリテーナ14により弾持しながら、該リテーナ14を
筒状本体3の後端でかしめ固定して該後端を封止する。
【0008】続いて、前記筒状本体3等のサブアッシー
を、カムシャフト2の一端部2aにスリーブ6を介して
組み付け、固定ボルト7で軸方向から締め付け固定す
る。次に、コイルスプリング12の一端部12aを固定
ボルト7の頭部7aに組み付けると共に、該コイルスプ
リング12の他端部12bをフロントカバー4の内端面
で押し付けながら、該フロントカバー4を筒状本体3の
前端部に複数のボルト5によって固定しなければならな
い。このため、その一連の作業が煩雑となり、組付作業
能率の低下を招いている。
【0009】また、スリーブ6の前端部6bを、筒状本
体3の前端部に一体に形成された円環部13の内周面で
外側から軸受けするようになっている。即ち、タイミン
グベルトの張力に起因してタイミングスプロケット1
径方向に作用するラジアル荷重を筒状本体3から円環部
13を介してスリーブ6により支持するようになってお
り、このスリーブ6の外周面を円環部13の内周面13
aで軸受するようになっている。このため、前記円環部
13の径方向の肉厚を筒状歯車8の肉厚より大きく設定
しなければならず、該円環部13の肉厚が必然的に大き
くなってしまう。また、軸受のための十分な接触面積を
確保するために円環部13の軸方向の長さを大きくしな
ければならない。この結果、装置の重量の増加を招いて
いるばかりか、装置の軸方向の長尺化が余儀なくされて
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明
は、機関により回転駆動される有底円筒状の回転体と、
回転駆動されることによって吸気弁または排気弁を作動
させるカムシャフトと、該カムシャフトの一端部に固定
ボルトによって固定され、かつ、前記回転体の内部に配
置されることで前記回転体からの回転力を前記カムシャ
フトに伝達するスリーブと、前記回転体と前記カムシャ
フトの一端部との間に介装されて、機関運転状態に応じ
て回転体とカムシャフトとの相対回動位相を変更する位
相変換手段とを備えたバルブタイミング制御装置におい
て、前記スリーブの先端に対峙する回転体の端部壁の中
央部に、前記固定ボルトが挿通可能なボルト挿通孔を形
成し、かつ該ボルト挿通孔の内端孔縁に前記スリーブを
内側から軸受けする円筒状の軸受部を一体に設けたこと
を特徴としている。
【0011】本発明によれば、装置をカムシャフトに組
み付ける際において、予め位相変換手段やスリーブを回
転体の内部に組み込むと共に、軸受部をスリーブ内に挿
入して、このスリーブの先端部を内側から軸受けする。
次に、回転体の端部壁のボルト挿通孔の外方から固定ボ
ルトを回転体内に挿入してスリーブをカムシャフトの一
端部に締め付け固定する。
【0012】請求項2記載の発明は、前記ボルト挿通孔
を閉塞するプラグを設けたことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、機関により回転駆
動される有底円筒状の回転体と、回転駆動されることに
よって吸気弁または排気弁を作動させるカムシャフト
と、該カムシャフトの一端部に固定ボルトによって固定
され、かつ、前記回転体の内部に配置されることで前記
回転体からの回転力を前記カムシャフトに伝達するスリ
ーブと、前記回転体と前記カムシャフトの一端部との間
に介装されて、機関運転状態に応じて回転体とカムシャ
フトとの相対回動位相を変更する位相変換手段と、前記
スリーブと、そのスリーブの先端に対峙する回転体の端
部壁との間に弾装されて、回転体をカムシャフト軸方向
へ付勢するばね部材とを備えたバルブタイミング制御装
置において、前記回転体の端部壁の中央部に、前記スリ
ーブを内側から軸受けする円筒状の軸受部を突設し、か
つ該軸受部の先端縁で前記ばね部材の一端部を弾持した
ことを特徴としている。
【0014】本発明によれば、装置をカムシャフトに組
み付ける際において、予め位相変換手段やスリーブを回
転体の内部に組み込むと共に、ばね部材の端部を回転体
の端部壁の軸受部の先端縁に弾持させると同時に、スリ
ーブを軸受部によって内側から軸受けする。
【0015】したがって、組み付け時にばね部材はスリ
ーブの内周面と軸受部の先端縁の間で案内され、軸受部
のスリーブへの挿入の進行に伴って正確な位置に配置さ
れるようになり、その結果、組立作業能率の向上が図れ
ようになる
【0016】また、軸受部は、スリーブの内側に配置さ
れているため、該軸受部の十分な軸方向の長さを確保し
つつ径方向の薄肉化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施形態】図1は本発明に係る内燃機関のバル
ブタイミング制御装置の第1実施形態を示し、図中21
は図外の機関のクランク軸からタイミングベルトを介し
て回転駆動力が伝達される回転体たるタイミングスプロ
ケット、22はタイミングスプロケット21から伝達さ
れた回転力によって図外の吸気弁を作動させるカムを有
するカムシャフトであって、タイミングスプロケット2
は、筒状本体23外周面略中央にタイミングベルト
が巻装される歯車部21aがボルト固定されていると共
に、筒状本体23の前端部に該前端開口を閉塞するフロ
ントカバー24(本発明における端部壁)が設けられて
いる。また、筒状本体23は、後端部にカムシャフト2
2の一端部22a外周面に摺動軸受される環状リテーナ
25がかしめ固定されていると共に、内周面前端側にイ
ンナ歯23aが形成されている。
【0018】一方、カムシャフト22は、シリンダヘッ
ド26の上端部に有するカム軸受26aによって支持さ
れていると共に、一端部22aにスリーブ27が固定ボ
ルト28によって軸方向から固定されている。このスリ
ーブ27は、内部の略中央に有する隔壁29の後端側の
内周にカムシャフト22の前端縁が嵌合する嵌合溝30
が形成されていると共に、前端側外周面にアウタ歯27
aが形成されている。
【0019】また、隔壁29の嵌合溝30と反対側の円
柱溝31の内部には、フロントカバー24を介してタイ
ミングスプロケット21を図中左方向に付勢するばね部
材たるコイルスプリング32が弾装されている。このコ
イルスプリング32は、その外径が円柱溝31の内径よ
りも若干小さく設定されていると共に、一端部32aが
円柱溝31の底面に、他端部32bがフロントカバー2
4に夫々弾持されている。
【0020】更に、前記筒状本体23とスリーブ27と
の間には、位相変換手段たる筒状歯車33が介装されて
いる。この筒状歯車33は、従来と同様に軸直角方向か
ら2分割されて、内外周に前記インナ歯23aとアウタ
歯27aに噛合するはす歯形の内外歯33a,33bが
形成されている。また、この筒状歯車33は、筒状本体
23と後側歯車構成部との間に形成された円環状の圧力
室34内の油圧と後側歯車構成部とリテーナ25との間
に弾装された圧縮スプリング35のばね力との相対圧で
前後方向に摺動してタイミングスプロケット21とカム
シャフト22との相対回動位相を変換するようになって
いる。また、前記圧力室34には、固定ボルト28の軸
心方向に沿って形成された油圧通路36やスリーブ27
の隔壁29に形成された軸方向通路37及びスリーブ2
7の周壁に形成された通路孔38等からなる油圧回路を
介して電磁切換弁39の切り換え作動によりオイルポン
プ40から油圧が供給あるいはドレン通路41から排出
されるようになっている。
【0021】また、前記フロントカバー24は、略円環
状のカバー部42と、該カバー部42の中央部に形成さ
れたボルト挿通42aと、該ボルト挿通孔42a内に
ねじ込んで閉止するプラグ部43とから主として構成さ
れ、前記カバー部42は、外周部が筒状本体23の前端
部23bにかしめにより固定されていると共に、ボルト
挿通孔42aの孔縁にカムシャフト22方向へ突設され
た円筒状の軸受部44を一体に有している。この軸受部
44は、比較的薄肉に設定され、その外径がスリーブ2
7の円柱溝31の内径よりも若干小さく設定されて、外
周面でスリーブ27を内側から回転自在に軸受けしてい
る。また、軸受部44の先端縁で、前記コイルスプリン
グ32の他端部32bを弾持している。尚、図中48
は、カム軸受26aとカムシャフト22との間に潤滑油
を供給する潤滑油供給通路である。
【0022】したがって、この実施形態によれば、装置
を組み付けるには、まず、従来と同様にタイミングスプ
ロケット21の筒状本体23のインナ歯23aに、筒状
歯車33の外歯33bを組み付ける一方、スリーブ27
のアウタ歯27aを、筒状歯車33の内歯33aに組み
付ける。その後、筒状本体23の後端側内部に圧縮スプ
リング35を挿入しつつリテーナ25を筒状本体23の
後端部に嵌合しつつ該後端部をかしめて固定する。
【0023】次に、コイルスプリング32を、筒状本体
23の前端部側から円柱溝31内に挿入すると共に、フ
ロントカバー24のカバー部42を筒状本体23の前端
部に嵌合させ、かつ、軸受部44をスリーブ27の先端
部内に挿入して、筒状本体23の前端部をかしめてカバ
ー部42を固定する。これによって、コイルスプリング
32は、他端部32bが軸受部44の先端縁に弾持され
ながら圧縮して所定のばね力でタイミングスプロケット
21全体をスリーブ27に対して図中左方向に付勢す
る。次に、コイルスプリング32等を収容した筒状本体
23のサブアッシーを、カムシャフト22の一端部22
aにスリーブ27を介して嵌合すると共に、カバー部4
2のボルト挿通孔42a外方から固定ボルト28をスリ
ーブ27のボルト挿通孔27bを挿通させて、そのまま
カムシャフト22のボルト孔22b内に螺合して締め付
ければ、前記サブアッシーがカムシャフト22に固定さ
れる。
【0024】その後、プラグ部43を、外周のシールリ
ング45を介してボルト挿通孔42aに螺着させると共
に、圧縮スプリング35を内部に装着しながらリテーナ
25をかしめ固定すれば、装置の組立作業が完了する。
【0025】このように、本実施形態では、タイミング
スプロケット21内にスリーブ27を装着するだけでコ
イルスプリング32を所定位置に確実に弾装できると共
に、スリーブ27と軸受部44との組み付けが簡単にで
きるため、従来のようにフロントカバーを位置決めしつ
つ押し付けながらボルト締めする場合に比較して、全体
の組み立て作業能率の向上が図れる。
【0026】しかも、軸受部44は、スリーブ27を内
側から軸受するようになっているため、該軸受部44の
軸方向の長さを十分に確保しつつ、径方向の肉厚を十分
に薄肉にすることが可能になる。この結果、装置の軽量
化が図れると共に、装置の軸方向の長さの短尺化が図
れ、機関への搭載性が向上する。
【0027】また、前述のように固定ボルト28をカバ
ー部42のボルト挿通孔42aから挿通してスリーブ2
7をカムシャフト22に固定し、その後そのボルト挿通
孔42aを1つのプラグ部43によって密封するだけで
あるから、全体のコンパクト化と組み付け性の向上が図
れる。そして、プラグ部43の先端部は軸受部44の内
側に位置されるため、軸受部44の剛性はプラグ部43
によって高められる。
【0028】図2及び図3は、本発明の第2実施形態を
示し、第1実施形態と異なるところは、圧力室34が筒
状歯車33の前端側に形成されていると共に、該圧力室
34に連通する油圧回路の一部である油通路45が隔壁
29やスリーブ27の周壁に形成するのではなく、軸受
部44の外周とカバー部42の内周面に沿って形成され
ている。
【0029】また、コイルスプリング32は、カバー部
42側が縮径された略円錐状に形成され、その他端部3
2bが軸受部44の先端縁とプラグ部43の外周縁に亘
って形成された環状溝47内に保持されている。
【0030】したがって、この実施形態によれば、オイ
ルポンプ40から圧送された作動油は、矢印で示すよう
に油圧回路の油圧通路36を通ってプラグ部43と固定
ボルト28頭部との間を流入する。そして、そのまま油
通路45を通って直接的に圧力室34に供給される。つ
まり、油通路45を作動油のほぼ流動方向である軸受部
44とカバー部42に形成したことにより、第1実施形
態の場合に比較して油圧回路の構造が単純化されたた
め、作動油の流動性が良好となり、圧力室34への供給
速度及び排出速度が向上する。この結果、筒状歯車33
の前後方向の移動速度が上昇してバルブタイミング制御
応答性が向上する。
【0031】しかも、コイルスプリング32を円錐状に
形成したことにより、該コイルスプリング32の外周縁
と円柱溝31の内周面31aとの間に隙間Cが形成され
るため、スリーブ27と軸受部44の相対回動時にコイ
ルスプリング32の捩れによ外径が拡張しても、該コ
イルスプリング32の外周縁が円柱溝31の内周面31
aにこじり状態で圧接することがなくなる。この結果、
タイミングスプロケット21とカムシャフト22との円
滑な相対回動に支障を来すことがないことは勿論のこ
と、円柱溝31内周面31aやコイルスプリング32外
周縁の摩耗等の発生が防止される。
【0032】図4は本発明の第3実施形態を示し、前記
第1,第2実施形態のカバー部42及び軸受部44を筒
状本体23と一体に形成したものである。他は、第1,
第2実施形態の構成と略同一である。
【0033】そして、この装置を組み付けるには、ま
ず、筒状本体23のインナ歯23aに筒状歯車33の外
歯33bを噛合させて組み付ける。その後、筒状本体2
3の後端部側から内部にコイルスプリング32を挿入し
て他端部32bを軸受部44の先端縁に弾接しつつスリ
ーブ27を筒状歯車33の内歯33aに噛合させて組み
付ける。
【0034】その後、圧縮スプリング35を、筒状本体
23の後端部内に挿入して、リテーナ25をかしめ固定
する。
【0035】次に、前記筒状本体23のサブアッシーを
固定ボルト28によってカムシャフト22に締め付け固
定した後、プラグ部43によってボルト挿通孔42aを
閉塞すれば組立作業が完了する。
【0036】このように、本実施形態では、フロントカ
バー24のカバー部42と軸受部44とを筒状本体23
と一体に形成したため、その製造作業性が良好になると
共に、組み付け作業性もさらに良好になり、コストもさ
らに低下させることが可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、装置の組み付け時において、位相
変換手段やスリーブ等を、回転体内にサブアッシーした
後に、このサブアッシーをカムシャフトに取り付けるに
際し、固定ボルトを回転体の端部壁のボルト挿通孔から
内部に挿入してそのまま螺着しつつ締め付ければスリー
ブをカムシャフトに固定できるため、装置の組立作業が
簡単になり、該作業能率の向上が図れる。
【0038】そして、さらにボルト挿入時の案内を兼ね
る円筒状の軸受部によってスリーブを内側から軸受した
ため、該軸受部の軸方向の十分な長さを確保しつつ径方
向の薄肉化が図れる。この結果、装置の軽量化が図れる
と共に、装置の軸方向の長さを短尺化でき、機関への搭
載性が向上する。
【0039】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、ボルト挿通孔を閉塞するプラグを設
けるようにしたため、そのプラグによって円筒状の軸受
部の剛性を確実に高めることができる。
【0040】さらに、請求項3記載の発明は、軸受部に
よってスリーブを内側から軸受したため、該軸受部の軸
方向の十分な長さを確保しつつ径方向の薄肉化を図るこ
とができ、しかも、軸受部の先端部でばね部材の一端部
を弾持したことから、組み付け時にばね部材をスリーブ
の内周面と軸受部による案内作用によって正規の位置に
容易に組み付けることができる。したがって、この発明
においても、機関の搭載性が向上すると共に、組付作業
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図。
【図2】本発明の第2実施形態を示す縦断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本発明の第3実施形態を示す縦断面図。
【図5】従来の装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
21…タイミングスプロケット(回転体) 22…カムシャフト 22a…一端部 23…筒状本体 24…フロントカバー(回転体,端部壁) 27…スリーブ 28…固定ボルト 32…コイルスプリング(ばね部材) 32b…他端部 33…筒状歯車(位相変換手段) 42…カバー部 42a…ボルト挿通孔 44…軸受部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関により回転駆動される有底円筒状の
    回転体と、回転駆動されることによって吸気弁または排
    気弁を作動させるカムシャフトと、該カムシャフトの一
    端部に固定ボルトによって固定され、かつ、前記回転体
    の内部に配置されることで前記回転体からの回転力を前
    記カムシャフトに伝達するスリーブと、前記回転体と前
    記カムシャフトの一端部との間に介装されて、機関運転
    状態に応じて回転体とカムシャフトとの相対回動位相を
    変更する位相変換手段とを備えたバルブタイミング制御
    装置において、前記スリーブの先端に対峙する回転体の端部壁の中央部
    に、前記固定ボルトが挿通可能な ボルト挿通孔を形成
    し、かつ該ボルト挿通孔の内端孔縁に前記スリーブを内
    側から軸受けする円筒状の軸受部を一体に設けたことを
    特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ボルト挿通孔を閉塞するプラグを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 機関により回転駆動される有底円筒状の
    回転体と、回転駆動されることによって吸気弁または排
    気弁を作動させるカムシャフトと、該カムシャフトの一
    端部に固定ボルトによって固定され、かつ、前記回転体
    の内部に配置されることで前記回転体からの回転力を前
    記カムシャフトに伝達するスリーブと、前記回転体と前
    記カムシャフトの一端部との間に介装されて、機関運転
    状態に応じて回転体とカムシャフトとの相対回動位相を
    変更する位相変換手段と、前記スリーブと、そのスリー
    ブの先端に対峙する回転体の端部壁との間に弾装され
    て、回転体をカムシャフト軸方向へ付勢するばね部材と
    を備えたバルブタイミング制御装置において、前記回転体の端部壁の中央部に、 前記スリーブを内側か
    ら軸受けする円筒状の軸受部を突設し、かつ該軸受部の
    先端縁で前記ばね部材の一端部を弾持したことを特徴と
    する内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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