JP2945422B2 - カメラ - Google Patents
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- JP2945422B2 JP2945422B2 JP1298693A JP29869389A JP2945422B2 JP 2945422 B2 JP2945422 B2 JP 2945422B2 JP 1298693 A JP1298693 A JP 1298693A JP 29869389 A JP29869389 A JP 29869389A JP 2945422 B2 JP2945422 B2 JP 2945422B2
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- Japan
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- distance
- aperture
- strobe
- photographing
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- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はカメラ、詳しくは近距離の被写体に対する
ストロボ発光撮影時の露出オーバを防止し、また近距離
側の被写界深度を深めるように露出を適正に制御するカ
メラに関するものである。
ストロボ発光撮影時の露出オーバを防止し、また近距離
側の被写界深度を深めるように露出を適正に制御するカ
メラに関するものである。
[従来の技術] 周知のように、コンパクトカメラのようなレンズシャ
ッタカメラにおけるストロボ発光撮影時の露出制御は、
従来、所謂フラッシュマチック方式と呼ばれる自動露出
制御方式が用いられている。このフラッシュマチック方
式は、ガイドナンバ(以下、GNoと記す)の定義(絞り
と照射距離の積が一定である)に基づき、一定値のスト
ロボガイドナンバに対してカメラ内の測距手段により測
定された測距情報による被写体距離(以下、D[m]と
記す)を用い、レンズの絞り値(以下、FNoと記す)を
制御し、適正露出を得るようにしたものである。
ッタカメラにおけるストロボ発光撮影時の露出制御は、
従来、所謂フラッシュマチック方式と呼ばれる自動露出
制御方式が用いられている。このフラッシュマチック方
式は、ガイドナンバ(以下、GNoと記す)の定義(絞り
と照射距離の積が一定である)に基づき、一定値のスト
ロボガイドナンバに対してカメラ内の測距手段により測
定された測距情報による被写体距離(以下、D[m]と
記す)を用い、レンズの絞り値(以下、FNoと記す)を
制御し、適正露出を得るようにしたものである。
即ち、 GNo=FNo×D ……(1A) なる式から FNo=(GNo)/D ……(1B) を求めて絞りを制御するようにしたものである。次に、
このフラッシュマチック方式を用いたときの設計用FMv
線図を第10図に示す。ここで、このFMv線図について説
明すると、従来カメラの適正露出を求める方式として
は、一般にアペックス方式(APEX system)が用いられ
る。
このフラッシュマチック方式を用いたときの設計用FMv
線図を第10図に示す。ここで、このFMv線図について説
明すると、従来カメラの適正露出を求める方式として
は、一般にアペックス方式(APEX system)が用いられ
る。
このアペックス方式は周知の通り、撮影露出Evを Ev=Av+Tv=Bv+Sv ……(2) の式で表す方式で、ここで Ev エクスポージャバリュー ;
露出量を表す Av アパーチャバリュー ;
レンズのFNoを表す Tv タイムバリュー ;
シャッタの有効露出時間を表す Bv ブライトネスバリュー(ルミナンスバリュー);
被写体輝度を表す Sv ASA(ISO)スピードバリュー ;フィル
ムの感度を表す 以上の各値は、次の式より表される。
露出量を表す Av アパーチャバリュー ;
レンズのFNoを表す Tv タイムバリュー ;
シャッタの有効露出時間を表す Bv ブライトネスバリュー(ルミナンスバリュー);
被写体輝度を表す Sv ASA(ISO)スピードバリュー ;フィル
ムの感度を表す 以上の各値は、次の式より表される。
そして、あるカメラの仕様が第11図に示す設計用Ev線
図で表されるとする。
図で表されるとする。
この第11図の設計用Ev線図で表される上記Avと上記Tv
の関係は、上記Ev線図中の太線で決定されており、S
v,Bvの値に応じたEvより上記太線で、Av,Tvが決定さ
れ適正露出が得られる。即ち、Bv=5,Sv=5とすると、
Ev=Bv+Sv=10となり、等Ev線図とはの交点より、Av
=4,Tv=6で制御されることになる。
の関係は、上記Ev線図中の太線で決定されており、S
v,Bvの値に応じたEvより上記太線で、Av,Tvが決定さ
れ適正露出が得られる。即ち、Bv=5,Sv=5とすると、
Ev=Bv+Sv=10となり、等Ev線図とはの交点より、Av
=4,Tv=6で制御されることになる。
また以上は、ストロボを使用しない場合の適正露出の
求め方であるが、ストロボを使用する暗黒下の撮影では
上記(1A)式を考慮しなければならない。しかし、上記
(1A)式にはフィルム感度が含まれていないので、これ
を含めると、次式(1C),(1D)のようになる。
求め方であるが、ストロボを使用する暗黒下の撮影では
上記(1A)式を考慮しなければならない。しかし、上記
(1A)式にはフィルム感度が含まれていないので、これ
を含めると、次式(1C),(1D)のようになる。
そして、上記(1C)式より とし、 となり、式(3)が成立すればストロボで適正露出が得
られることになる。これを上記(2)式と同様に FMv=Gv+Sv=Av+Dv ……(4) とおくと、上記Ev線図と同様に適正露出の組み合わせが
FMv線図から求められる。
られることになる。これを上記(2)式と同様に FMv=Gv+Sv=Av+Dv ……(4) とおくと、上記Ev線図と同様に適正露出の組み合わせが
FMv線図から求められる。
以上がFMv線図の原理の説明である。
さて、上記第10図および第11図の説明用線図に示すう
なカメラの仕様は 上記第10図において、黒丸で示すFMvがフィルム感度が
決まると選択される。
なカメラの仕様は 上記第10図において、黒丸で示すFMvがフィルム感度が
決まると選択される。
即ち、今、S=100とすると、太線のようなFNoと距
離Dの関係が求まる。つまり、S(ISO)100のときは、
Sv=5,Gv=2より、FMv=7これを満足するDv,Avの組み
合わせは太線の線図となる。また、S=3200とする
と、太線のような関係となる。つまり、このの場合
には、FNo=16より小絞りに制御できないため、0.5mで
はFMv=6に対し、FMv=12でしか制御できないので、6
段オーバとなる。
離Dの関係が求まる。つまり、S(ISO)100のときは、
Sv=5,Gv=2より、FMv=7これを満足するDv,Avの組み
合わせは太線の線図となる。また、S=3200とする
と、太線のような関係となる。つまり、このの場合
には、FNo=16より小絞りに制御できないため、0.5mで
はFMv=6に対し、FMv=12でしか制御できないので、6
段オーバとなる。
このように従来のレンズシャッタカメラにおける露出
制御方式では使用フィルムによって撮影可能距離(適正
露出になる距離)の範囲自体がシフトしてしまい、次の
ような長所と短所を併せ持っている。
制御方式では使用フィルムによって撮影可能距離(適正
露出になる距離)の範囲自体がシフトしてしまい、次の
ような長所と短所を併せ持っている。
先ず、長所としては近距離がわで小絞りとなり、ピン
トが深くできるので近距離で奥行きのある被写体でも良
くピントが合う。
トが深くできるので近距離で奥行きのある被写体でも良
くピントが合う。
しかし、高感度フィルムの使用時(高ISO時)に、近
距離がわでは露出オーバになり、またこの短所により近
距離がわで余分な発光エネルギを使用していることにな
り、エネルギロスが大きいという欠点がある。
距離がわでは露出オーバになり、またこの短所により近
距離がわで余分な発光エネルギを使用していることにな
り、エネルギロスが大きいという欠点がある。
また以上のことはレンズシャッタを採用したコンパク
トカメラについて言えることであるが、一眼レフレック
スカメラ等に使われている従来のオートストロボについ
て述べると、第12図の設計用FMv線図に示すように、オ
ートストロボは、1.4GNo11.3で無段階制御可能でカ
メラがわは、 50S3200 4FNo16 0.5mD とする。
トカメラについて言えることであるが、一眼レフレック
スカメラ等に使われている従来のオートストロボについ
て述べると、第12図の設計用FMv線図に示すように、オ
ートストロボは、1.4GNo11.3で無段階制御可能でカ
メラがわは、 50S3200 4FNo16 0.5mD とする。
通常、オートストロボは自身の反射光量を測定して発
光量を適正に制御するようになっており、これは反射光
から距離情報をフィードバック制御している。
光量を適正に制御するようになっており、これは反射光
から距離情報をフィードバック制御している。
一方、カメラとオートストロボは通常、この場合別体
であるため、ストロボがわのFNoの設定とカメラがわのF
Noの設定を手動操作で合致させなければならない。
であるため、ストロボがわのFNoの設定とカメラがわのF
Noの設定を手動操作で合致させなければならない。
例えば、第12図でISO100で、絞りF4を選択した場合
(太線)と絞りF16を選択した場合(太線)とでは 太線のとき、撮影可能範囲は0.5〜2.8m 太線のとき、撮影可能範囲は0.5〜0.7m となり、次のような長所および短所がある。
(太線)と絞りF16を選択した場合(太線)とでは 太線のとき、撮影可能範囲は0.5〜2.8m 太線のとき、撮影可能範囲は0.5〜0.7m となり、次のような長所および短所がある。
即ち、長所としては近距離がわの露出オーバがない
し、エネルギロスも小さい。しかし、絞りの選定が手動
で厄介であり、その絞り値を大きく選ぶと遠くまで発光
光が届かないし、また絞り値を小さく選ぶと近距離がわ
のピントが甘くなるという欠点がある。
し、エネルギロスも小さい。しかし、絞りの選定が手動
で厄介であり、その絞り値を大きく選ぶと遠くまで発光
光が届かないし、また絞り値を小さく選ぶと近距離がわ
のピントが甘くなるという欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 上述したように、従来のこの種技術手段においては、
コンパクトカメラのようにレンズシャッタを採用したカ
メラにあっては、高ISO感度のフィルム使用時に近距離
がわで露出オーバになるという問題点があり、この原因
としては、 i)一般にレンズシャッタでは最大のFNoが16以上にな
ると未露光危険性が増すため、FNo22,32,45といった小
絞りの制御が困難なこと ii)ストロボの制御を簡単化し、ローコスト化するため
のGNoの制御(光量制御)が困難なこと が挙げられる。
コンパクトカメラのようにレンズシャッタを採用したカ
メラにあっては、高ISO感度のフィルム使用時に近距離
がわで露出オーバになるという問題点があり、この原因
としては、 i)一般にレンズシャッタでは最大のFNoが16以上にな
ると未露光危険性が増すため、FNo22,32,45といった小
絞りの制御が困難なこと ii)ストロボの制御を簡単化し、ローコスト化するため
のGNoの制御(光量制御)が困難なこと が挙げられる。
また、近距離がわでエネルギロスが大きく、電源電池
の寿命はストロボ使用回数に大きく依存してしまうとい
う欠点は、主に上記ii)の原因によるものと判断され
る。
の寿命はストロボ使用回数に大きく依存してしまうとい
う欠点は、主に上記ii)の原因によるものと判断され
る。
そして、また一眼レフレックスカメラとオートストロ
ボの場合の原因としては、絞り値の選定が手動のため誤
操作により、遠距離がわでの露出不足、近距離がわでの
被写界深度が浅く、ピントの甘さが目立つことになる。
ボの場合の原因としては、絞り値の選定が手動のため誤
操作により、遠距離がわでの露出不足、近距離がわでの
被写界深度が浅く、ピントの甘さが目立つことになる。
従って、本発明の目的は、上記従来の欠点を除去し、
1)エネルギロスを防ぎ有効にストロボ光量を利用で
き、2)高感度フィルム(高ISO)の使用時の近距離が
わの露出オーバを防止し、3)近距離時のピントの甘さ
を防止でき、4)最大のGNo値が常に保証され性能も最
大に保証され、5)かつ自動化することによって煩わし
い手動操作を不要とすることのできるカメラを提供する
にある。
1)エネルギロスを防ぎ有効にストロボ光量を利用で
き、2)高感度フィルム(高ISO)の使用時の近距離が
わの露出オーバを防止し、3)近距離時のピントの甘さ
を防止でき、4)最大のGNo値が常に保証され性能も最
大に保証され、5)かつ自動化することによって煩わし
い手動操作を不要とすることのできるカメラを提供する
にある。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明によるカメラは、フィルム感度を読み取るフィ
ルム感度情報出力手段と、撮影レンズの絞り値を制御す
る絞り制御手段と、ストロボ発光量を制御する発光量制
御手段と、被写体距離情報を出力する測距手段と、フィ
ルム感度情報と測距手段から出力される被写体距離とに
基いて、近距離側であるか遠距離側であるかを判定する
判定手段と、上記判定手段が近距離側であると判定した
際に、ストロボ発光量を一定に保ち、被写体距離に応じ
て撮影レンズの絞り値を制御し、上記判定手段が遠距離
側であると判定した際に、撮影レンズの絞り値を一定に
保ち、被写体距離に応じてストロボ発光量を制御するス
トロボ撮影制御手段とを具備したことを特徴とし、 また、ストロボと、撮影光学系内に設けられた絞り
と、被写体距離を測定して距離情報を出力する測距手段
と、カメラ本体に装填されたフィルムの感度情報を出力
する感度情報出力手段と、撮影光学系を通常撮影状態と
マクロ撮影状態とに切り換える切換手段と、上記撮影光
学系が通常撮影状態にある場合は、上記絞りの口径を一
定にして上記距離情報と感度情報に基づく上記ストロボ
の発光制御を行い、上記撮影光学系がマクロ撮影状態に
ある場合は、上記ストロボの発光量を一定にして上記距
離情報に基づく上記絞りの口径制御を行う制御手段とを
具備したことを特徴とし、 さらに、フィルム感度を読み取るフィルム感度情報出
力手段と、撮影レンズの絞り値を制御する絞り制御手段
と、ストロボ装置の発光量を制御する発光量制御手段
と、被写体距離情報を出力する測距手段と、撮影レンズ
の焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、フィルム感
度情報と撮影レンズの焦点距離と測距手段から出力され
る被写体距離とに基いて、遠距離側であるか近距離側で
あるかを判定する判定手段と、上記判定手段が近距離側
であると判定した際に、ストロボ発光量を一定に保ち、
被写体距離に応じて撮影レンズの絞り値を制御し、上記
判定手段が遠距離側であると判定した際に、撮影レンズ
の絞り値を一定に保ち、被写体距離に応じてストロボ発
光量を制御するストロボ撮影制御手段と、 を具備したことを特徴とするものである。
ルム感度情報出力手段と、撮影レンズの絞り値を制御す
る絞り制御手段と、ストロボ発光量を制御する発光量制
御手段と、被写体距離情報を出力する測距手段と、フィ
ルム感度情報と測距手段から出力される被写体距離とに
基いて、近距離側であるか遠距離側であるかを判定する
判定手段と、上記判定手段が近距離側であると判定した
際に、ストロボ発光量を一定に保ち、被写体距離に応じ
て撮影レンズの絞り値を制御し、上記判定手段が遠距離
側であると判定した際に、撮影レンズの絞り値を一定に
保ち、被写体距離に応じてストロボ発光量を制御するス
トロボ撮影制御手段とを具備したことを特徴とし、 また、ストロボと、撮影光学系内に設けられた絞り
と、被写体距離を測定して距離情報を出力する測距手段
と、カメラ本体に装填されたフィルムの感度情報を出力
する感度情報出力手段と、撮影光学系を通常撮影状態と
マクロ撮影状態とに切り換える切換手段と、上記撮影光
学系が通常撮影状態にある場合は、上記絞りの口径を一
定にして上記距離情報と感度情報に基づく上記ストロボ
の発光制御を行い、上記撮影光学系がマクロ撮影状態に
ある場合は、上記ストロボの発光量を一定にして上記距
離情報に基づく上記絞りの口径制御を行う制御手段とを
具備したことを特徴とし、 さらに、フィルム感度を読み取るフィルム感度情報出
力手段と、撮影レンズの絞り値を制御する絞り制御手段
と、ストロボ装置の発光量を制御する発光量制御手段
と、被写体距離情報を出力する測距手段と、撮影レンズ
の焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、フィルム感
度情報と撮影レンズの焦点距離と測距手段から出力され
る被写体距離とに基いて、遠距離側であるか近距離側で
あるかを判定する判定手段と、上記判定手段が近距離側
であると判定した際に、ストロボ発光量を一定に保ち、
被写体距離に応じて撮影レンズの絞り値を制御し、上記
判定手段が遠距離側であると判定した際に、撮影レンズ
の絞り値を一定に保ち、被写体距離に応じてストロボ発
光量を制御するストロボ撮影制御手段と、 を具備したことを特徴とするものである。
即ち、本発明では上記目的を達成するために、新規な
回路を有するストロボ光量制御手段を用い、近距離がわ
ではGNo値を一定値に保ち、FNo値を制御し、また遠距離
がわではFNo値を開放一定値に保ってGNo値を制御するよ
うにしたもので、つまり、オートフラッシュ方式の苦手
な近距離がわをフラッシュマチック方式で制御する。そ
の制御は使用するフィルム感度に対応して行なうように
した。またズームレンズ付ストロボ内蔵レンズシャッタ
カメラに最適なように、 a)マクロへの切換時、フィルム感度に対応し遠近の切
換を行う。
回路を有するストロボ光量制御手段を用い、近距離がわ
ではGNo値を一定値に保ち、FNo値を制御し、また遠距離
がわではFNo値を開放一定値に保ってGNo値を制御するよ
うにしたもので、つまり、オートフラッシュ方式の苦手
な近距離がわをフラッシュマチック方式で制御する。そ
の制御は使用するフィルム感度に対応して行なうように
した。またズームレンズ付ストロボ内蔵レンズシャッタ
カメラに最適なように、 a)マクロへの切換時、フィルム感度に対応し遠近の切
換を行う。
b)ズーミングに対応した遠近の切換を行う。
c)切換ポイントを手動でセットすることによりストロ
ボ発光制御モードを、ピント優先モードとエネルギセー
ブモードの2つに切換可能とした。
ボ発光制御モードを、ピント優先モードとエネルギセー
ブモードの2つに切換可能とした。
[実施例] 以下、図示の実施例によって本発明を説明する。
第1図は、本発明によるカメラ1の全体の構成を示し
たものである。このカメラ1は、オートフォーカス等の
測距手段2と、フィルムのDXコードの読取手段3と、カ
メラの撮影シーケンスを制御するCPU4と、ストロボ5を
発光制御するストロボ回路6と、絞り7と、ズーム手段
8と、図示されない撮影光学系およびシャッタ等で主に
構成されている。
たものである。このカメラ1は、オートフォーカス等の
測距手段2と、フィルムのDXコードの読取手段3と、カ
メラの撮影シーケンスを制御するCPU4と、ストロボ5を
発光制御するストロボ回路6と、絞り7と、ズーム手段
8と、図示されない撮影光学系およびシャッタ等で主に
構成されている。
このように構成されたカメラ1においては、上記オー
トフォーカス等の測距手段2により、被写体9までの距
離を測定し、その距離情報が上記CPU4に入力される。一
方、カメラ1に装填されたフィルムパトローネ等のDXコ
ードがDXコード読取手段3によって読み取られて使用フ
ィルムのフィルム感度情報が上記CPU4に入力される。そ
して、CPU4ではこれらの情報に基づき、ストロボ5を発
光させるか否かの制御および絞り開口の制御等を行い撮
影シーケンスに入る。
トフォーカス等の測距手段2により、被写体9までの距
離を測定し、その距離情報が上記CPU4に入力される。一
方、カメラ1に装填されたフィルムパトローネ等のDXコ
ードがDXコード読取手段3によって読み取られて使用フ
ィルムのフィルム感度情報が上記CPU4に入力される。そ
して、CPU4ではこれらの情報に基づき、ストロボ5を発
光させるか否かの制御および絞り開口の制御等を行い撮
影シーケンスに入る。
この場合、上記ストロボ5の発光量を表すGNoは、第
3図の特性図に示すように、ストロボGNoと消費エネル
ギの関係は、GNoを大きくしようとすると、GNoの2乗に
比例した莫大なエネルギを消費するため、できるだけ小
さなGNoで発光させたい。
3図の特性図に示すように、ストロボGNoと消費エネル
ギの関係は、GNoを大きくしようとすると、GNoの2乗に
比例した莫大なエネルギを消費するため、できるだけ小
さなGNoで発光させたい。
また、第4図はレンズの焦点距離(f・l)、FNoに
よる被写界深度を示したもので、L(m)にピントが合
ったときの許容錯乱円8Dμに相当する被写体距離Lr(後
端),Lf(前端)とその範囲(Lr−Lf)を表したもので
ある。この第4図からも判るように、同一レンズでは近
距離がわ程、被写界深度が浅くなるので、一般のユーザ
向けには近距離がわは、ストロボ5の発光量を大きくし
て絞り値FNoを小さく制御し被写界深度を得たい。
よる被写界深度を示したもので、L(m)にピントが合
ったときの許容錯乱円8Dμに相当する被写体距離Lr(後
端),Lf(前端)とその範囲(Lr−Lf)を表したもので
ある。この第4図からも判るように、同一レンズでは近
距離がわ程、被写界深度が浅くなるので、一般のユーザ
向けには近距離がわは、ストロボ5の発光量を大きくし
て絞り値FNoを小さく制御し被写界深度を得たい。
従って、距離情報に基づき、レンズの被写界深度を参
考にして、ある一定距離でストロボ発光と絞り値制御と
を切換えれば、エネルギロスも防止でき、かつ近距離で
の被写界深度の浅さもカバーできることになる。
考にして、ある一定距離でストロボ発光と絞り値制御と
を切換えれば、エネルギロスも防止でき、かつ近距離で
の被写界深度の浅さもカバーできることになる。
ところが、使用するフィルムによってストロボ光量の
到達距離が左右されるし、また低感度フィルムではスト
ロボ光量を絞っても殆んど露光はアンダとなる。
到達距離が左右されるし、また低感度フィルムではスト
ロボ光量を絞っても殆んど露光はアンダとなる。
そこで本発明では、フィルム感度情報により上記ある
一定距離での切換の際、各フィルム感度に対応して切り
換えるようにし、至近がわではストロボ発光量を一定値
に制御し、かつ絞り値を距離情報に対応して制御するこ
とにより適正露出を得るようにしたのである。
一定距離での切換の際、各フィルム感度に対応して切り
換えるようにし、至近がわではストロボ発光量を一定値
に制御し、かつ絞り値を距離情報に対応して制御するこ
とにより適正露出を得るようにしたのである。
また、切換距離から以遠がわでは絞り値を一定とし、
前記フィルム感度情報に対応したストロボ発光量一定値
から最大発光量がわへ距離情報に応じて光量制御するこ
とにより適正露光を得るものである。
前記フィルム感度情報に対応したストロボ発光量一定値
から最大発光量がわへ距離情報に応じて光量制御するこ
とにより適正露光を得るものである。
第2図は、レンズシャッタでの制御例を示したもので
あり、第2図(A)は、ある一定の切換距離より至近が
わの例で、各FNoに対応した発光タイミングでフィルム
感度(ISO)情報に基づく一定光量を発光させて絞り値
を制御した場合、第2図(B)は、ある一定の切換距離
より以遠がわの例で、一定FNoに対応した発光量を制御
した場合をそれぞれ示している。
あり、第2図(A)は、ある一定の切換距離より至近が
わの例で、各FNoに対応した発光タイミングでフィルム
感度(ISO)情報に基づく一定光量を発光させて絞り値
を制御した場合、第2図(B)は、ある一定の切換距離
より以遠がわの例で、一定FNoに対応した発光量を制御
した場合をそれぞれ示している。
第5図は、このカメラ1に用いられているストロボ光
量制御手段における上記ストロボ5と上記CPU4との接
読、および上記ストロボ回路6の一例を示す電気回路図
である。図において、レリーズ釦の1段押しによって第
1スイッチSW1がオンし、測距,測光等の撮影シーケン
ス動作が開始される。そして、レリーズ釦の2段押しに
よってシャッタがレリーズされると共に、ストロボによ
る閃光発光撮影が行われる。即ちレリーズ釦の2段押し
に伴ない第2スイッチSW2がオンすると、CPU4の出力ポ
ートO1に出力される信号のレベルがハイ(H)→ロウ
(L)になる。すると、ストロボ回路6のトランジスタ
Q103が低抗R103を介してオンとなり、これによってトラ
ンジスタQ101,Q102,抵抗R101,R102,昇圧トランスT101が
図示のように接続されて構成された周知のDC/DCコンバ
ータ回路の発振動作が行なわれて、メインコンデンサC1
01への充電がダイオードD101,D102を介して行なわれ
る。
量制御手段における上記ストロボ5と上記CPU4との接
読、および上記ストロボ回路6の一例を示す電気回路図
である。図において、レリーズ釦の1段押しによって第
1スイッチSW1がオンし、測距,測光等の撮影シーケン
ス動作が開始される。そして、レリーズ釦の2段押しに
よってシャッタがレリーズされると共に、ストロボによ
る閃光発光撮影が行われる。即ちレリーズ釦の2段押し
に伴ない第2スイッチSW2がオンすると、CPU4の出力ポ
ートO1に出力される信号のレベルがハイ(H)→ロウ
(L)になる。すると、ストロボ回路6のトランジスタ
Q103が低抗R103を介してオンとなり、これによってトラ
ンジスタQ101,Q102,抵抗R101,R102,昇圧トランスT101が
図示のように接続されて構成された周知のDC/DCコンバ
ータ回路の発振動作が行なわれて、メインコンデンサC1
01への充電がダイオードD101,D102を介して行なわれ
る。
抵抗R1,R2,コンデンサC1は、メインコンデンサC101と
ほぼ同様の電圧を分圧し、CPU4のA/D入力ポートI1に入
力する。ここで、メインコンデンサC101,トリガ用トラ
ンスT102,コンデンサC103,抵抗R109,IGBT(Insulated G
ate Bipolar Transistor)Q104は、閃光発光管Xeのトリ
ガ回路を形成している。このIGBTQ104は、ゲートの電圧
レベルがハイ(H)かロウ(L)かにより、瞬時に大電
流を制御できる素子である。
ほぼ同様の電圧を分圧し、CPU4のA/D入力ポートI1に入
力する。ここで、メインコンデンサC101,トリガ用トラ
ンスT102,コンデンサC103,抵抗R109,IGBT(Insulated G
ate Bipolar Transistor)Q104は、閃光発光管Xeのトリ
ガ回路を形成している。このIGBTQ104は、ゲートの電圧
レベルがハイ(H)かロウ(L)かにより、瞬時に大電
流を制御できる素子である。
次に、閃光発光管Xeの発光制御回路について説明する
と、抵抗R104,R105,R109,IGBTQ104,コンデンサC102,ダ
イオードD104は、倍電圧回路、即ち、発光時に閃光発光
管XeのA−K間にメインコンデンサC101の両端電圧の2
倍の電圧を印加することにより、閃光発光管Xeの発光開
始電圧を低く抑えるものである。トランジスタQ105,Q10
6,Q107,Q108は、CPU4の出力ポートO2からの発光信号を
受けて、IGBTQ104のゲートの制御を行なっている。ダイ
オードD103,抵抗R110,定電圧ダイオードZD,コンデンサC
104は、IGBTQ104のゲート電圧を発生させるための電源
回路である。
と、抵抗R104,R105,R109,IGBTQ104,コンデンサC102,ダ
イオードD104は、倍電圧回路、即ち、発光時に閃光発光
管XeのA−K間にメインコンデンサC101の両端電圧の2
倍の電圧を印加することにより、閃光発光管Xeの発光開
始電圧を低く抑えるものである。トランジスタQ105,Q10
6,Q107,Q108は、CPU4の出力ポートO2からの発光信号を
受けて、IGBTQ104のゲートの制御を行なっている。ダイ
オードD103,抵抗R110,定電圧ダイオードZD,コンデンサC
104は、IGBTQ104のゲート電圧を発生させるための電源
回路である。
抵抗R108にCPU4の出力ポートO2からの発光信号が印加
されないと、トランジスタQ108,Q107,Q106はオフとなっ
ていて、IGBTQ104のゲートはバイアスされていない。一
方、CPU4の出力ポートO2より発光信号が印加されると、
トランジスタQ108,Q107,Q106がオンし、トランジスタQ1
05がオフとなるから、抵抗R106を通じてIGBTQ104のゲー
トがハイ(H)レベルにバイアスされる。コンデンサC1
03は、抵抗R104を通じて予めメインコンデンサC101の両
端電圧にチャージされており、またコンデンサC102も同
じように抵抗R104,R105,R109を通じてメインコンデンサ
C101の両端電圧に予めチャージされている。
されないと、トランジスタQ108,Q107,Q106はオフとなっ
ていて、IGBTQ104のゲートはバイアスされていない。一
方、CPU4の出力ポートO2より発光信号が印加されると、
トランジスタQ108,Q107,Q106がオンし、トランジスタQ1
05がオフとなるから、抵抗R106を通じてIGBTQ104のゲー
トがハイ(H)レベルにバイアスされる。コンデンサC1
03は、抵抗R104を通じて予めメインコンデンサC101の両
端電圧にチャージされており、またコンデンサC102も同
じように抵抗R104,R105,R109を通じてメインコンデンサ
C101の両端電圧に予めチャージされている。
IGBTQ104がオンすると、コンデンサC103の電荷はIGBT
Q104を通じてトリガ用トランスT102の一次側に放電さ
れ、これによって同トランスT102の二次側のトリガ電極
に高圧を発生させ、閃光発光管Xeをイオン化させる。同
時に、コンデンサC102を通じて閃光発光管Xeのカソード
の電圧を−VC101に引き下げ、その結果、閃光発光管Xe
のA−K間には2VC101の電圧が印加されることになり、
閃光発光間Xeの発光が容易になる。そして、閃光発光管
Xeが発光を開始すると、その発光電流はC101→閃光発光
管Xe→D104→C101と放電して、閃光発光管Xeの発光が行
なわれる。その後、CPU4の出力ポートO2から出力される
発光信号がロウ(L)レベルになると、トランジスタQ1
08,Q107,Q106がオフし、同時にトランジスタQ105がオン
する。よって、IGBTQ104のゲートはトランジスタQ105で
ショートされ、IGBTQ104がオフとなる。従って、コンデ
ンサC103には閃光発光管Xeを通じて、一瞬のうちに電荷
がチャージされ、同時に閃光発光管Xeはその発光を停止
する。そして、次の発光の準備がこの発光と同時に終了
する。即ち、本回路は、IGBTQ104で発光のトリガ回路
と、倍電圧回路と、発光のメインスイッチ素子との3つ
の機能を兼ね備えた回路となっている。
Q104を通じてトリガ用トランスT102の一次側に放電さ
れ、これによって同トランスT102の二次側のトリガ電極
に高圧を発生させ、閃光発光管Xeをイオン化させる。同
時に、コンデンサC102を通じて閃光発光管Xeのカソード
の電圧を−VC101に引き下げ、その結果、閃光発光管Xe
のA−K間には2VC101の電圧が印加されることになり、
閃光発光間Xeの発光が容易になる。そして、閃光発光管
Xeが発光を開始すると、その発光電流はC101→閃光発光
管Xe→D104→C101と放電して、閃光発光管Xeの発光が行
なわれる。その後、CPU4の出力ポートO2から出力される
発光信号がロウ(L)レベルになると、トランジスタQ1
08,Q107,Q106がオフし、同時にトランジスタQ105がオン
する。よって、IGBTQ104のゲートはトランジスタQ105で
ショートされ、IGBTQ104がオフとなる。従って、コンデ
ンサC103には閃光発光管Xeを通じて、一瞬のうちに電荷
がチャージされ、同時に閃光発光管Xeはその発光を停止
する。そして、次の発光の準備がこの発光と同時に終了
する。即ち、本回路は、IGBTQ104で発光のトリガ回路
と、倍電圧回路と、発光のメインスイッチ素子との3つ
の機能を兼ね備えた回路となっている。
なお、符号E1は電源電池を示している。
第6図は、上記のように構成されたカメラ1によって
実施される本発明の第1実施例におけるFMv線図であ
る。また、この第1実施例は、AF測距手段2(第1図参
照)からの測距情報により制御方法を切り換えるように
したものであり、適正露出のための制御は太線の線図
ですべて表される。即ち、 (i)フィルム感度(ISO)3200のとき、光量制御範囲
は太線で示す範囲となり、この太線から等FMvを辿
って距離0.5m〜2mまでGNo1.4一定でFNoが制御され、距
離2m〜32mでは距離に対応してGNoが大きい方向へ制御さ
れる。
実施される本発明の第1実施例におけるFMv線図であ
る。また、この第1実施例は、AF測距手段2(第1図参
照)からの測距情報により制御方法を切り換えるように
したものであり、適正露出のための制御は太線の線図
ですべて表される。即ち、 (i)フィルム感度(ISO)3200のとき、光量制御範囲
は太線で示す範囲となり、この太線から等FMvを辿
って距離0.5m〜2mまでGNo1.4一定でFNoが制御され、距
離2m〜32mでは距離に対応してGNoが大きい方向へ制御さ
れる。
(ii)フィルム感度(ISO)100のとき、光量制御範囲は
太線で示す範囲となり、距離0.5m〜2mまでGNo8一定で
FNoが16〜4で制御され、距離2m〜4mまでFNo4一定でGNo
8〜16へ制御される。
太線で示す範囲となり、距離0.5m〜2mまでGNo8一定で
FNoが16〜4で制御され、距離2m〜4mまでFNo4一定でGNo
8〜16へ制御される。
つまり、第6図において、 (i)ISO3200の場合 被写体距離0.5〜2mまでは、上記太線の45゜の傾斜
部でFNoが制御され、FMv=6の線上を左上に辿ると、IS
O3200ではGNo1.4の一定値となる。
部でFNoが制御され、FMv=6の線上を左上に辿ると、IS
O3200ではGNo1.4の一定値となる。
被写体距離2m〜以遠では太線の水平部でFNo=4で
一定値、 となり、GNoが制御される。
一定値、 となり、GNoが制御される。
(ii)ISO100の場合 被写体距離0.5〜2mまでは、FNo(16〜4)制御でFMv
=6とISO100の交点でGNo8で一定値となる。
=6とISO100の交点でGNo8で一定値となる。
2mでは、FMv=6で Sv=5との交点でGNo=8 2.8mでは、FMv=7で Sv=5との交点でGNo=11.3 4mでは、FMv=8で Sv=5との交点でGNo=16 以上のように制御される。
次に第7図は本発明の第2実施例のカメラにおけるFM
v線図を示したものである。
v線図を示したものである。
この第2実施例は、AF測距手段2(第1図参照)から
の測距情報によりマクロ撮影への切換に連動して制御方
法を変更するようにしたものであり、適正露出のための
制御は太線の線図ですべて表される。即ち、 (i)フィルム感度(ISO)100のとき、光量制御範囲は
太線で示す範囲となり、この太線から等FMvを辿っ
て距離0.5m〜1.4mまでGNo5.7一定でFNoが11〜4へ制御
される。
の測距情報によりマクロ撮影への切換に連動して制御方
法を変更するようにしたものであり、適正露出のための
制御は太線の線図ですべて表される。即ち、 (i)フィルム感度(ISO)100のとき、光量制御範囲は
太線で示す範囲となり、この太線から等FMvを辿っ
て距離0.5m〜1.4mまでGNo5.7一定でFNoが11〜4へ制御
される。
(ii)フィルム感度(ISO)3200のとき、光量制御範囲
は太線で示す範囲となり、 距離0.5m〜1.4mでGNo1.4となって1Evオーバ 距離1.4m〜2mでGNo1.4で1〜0Evオーバ 距離2m〜32mでFNo4でGNo1.4〜16 以上のように制御される。
は太線で示す範囲となり、 距離0.5m〜1.4mでGNo1.4となって1Evオーバ 距離1.4m〜2mでGNo1.4で1〜0Evオーバ 距離2m〜32mでFNo4でGNo1.4〜16 以上のように制御される。
また、この第2実施例においては、切換距離が1.4mと
なり、この点でカメラが仕様上、マクロ撮影への切換を
行うようになっている。この第2実施例は、例えばズー
ムレンズ内蔵のカメラであって、ワイド〜テレの通常撮
影範囲が1.4m以遠のものにおいて、テレのみレンズをシ
フトしてマクロへの切換によって0.5〜1.4mまでのマク
ロ撮影が可能となるものに適用できる。
なり、この点でカメラが仕様上、マクロ撮影への切換を
行うようになっている。この第2実施例は、例えばズー
ムレンズ内蔵のカメラであって、ワイド〜テレの通常撮
影範囲が1.4m以遠のものにおいて、テレのみレンズをシ
フトしてマクロへの切換によって0.5〜1.4mまでのマク
ロ撮影が可能となるものに適用できる。
なお、この線図ではフィルム感度ISO3200で、GNoが1.
4までしか制御できないことになり、0.5m FNo16で1段
オーバとなるが、GNo=1が制御できれば適正となる。
4までしか制御できないことになり、0.5m FNo16で1段
オーバとなるが、GNo=1が制御できれば適正となる。
更に、第8図は本発明の第3実施例のカメラにおける
FMv線図を示したものである。
FMv線図を示したものである。
この第3実施例のカメラは、ズーミングにより開放FN
oが変化するもので、切換距離の設定点をワイド(Wid
e)がわとテレ(Tele)がわで変化させるようにしたも
のである。即ち、レンズの焦点距離,FNoによる被写界深
度は、ズーミングによりテレがわ程浅くなる。最近のズ
ームレンズ内蔵カメラでは、テレがわ程FNoが暗くな
り、FNo上は深度が深くなる方向であるが、前記第4図
に示した如く、ズーミングの焦点距離変化がきいてFNo
が暗くなっても、矢張り深度はテレ側で浅くなる。
oが変化するもので、切換距離の設定点をワイド(Wid
e)がわとテレ(Tele)がわで変化させるようにしたも
のである。即ち、レンズの焦点距離,FNoによる被写界深
度は、ズーミングによりテレがわ程浅くなる。最近のズ
ームレンズ内蔵カメラでは、テレがわ程FNoが暗くな
り、FNo上は深度が深くなる方向であるが、前記第4図
に示した如く、ズーミングの焦点距離変化がきいてFNo
が暗くなっても、矢張り深度はテレ側で浅くなる。
そこで、f・l=35、FNo=4のときは1mで切換、f
・l=100、FNo=8のときは2mで切り換えるようにすれ
ば、Lr−Lfの深度値は0.4〜0.5mでほぼ一定にすること
ができ、近距離がわでのピントを保証できる。
・l=100、FNo=8のときは2mで切り換えるようにすれ
ば、Lr−Lfの深度値は0.4〜0.5mでほぼ一定にすること
ができ、近距離がわでのピントを保証できる。
第8図はFMv線図において、(W)はワイド,(T)
はテレの場合をそれぞれ示しており、適正露出のための
上記切換制御は、(W)の場合は黒太線で、(T)の
場合は白太線で表される。また、フィルム感度(IS
O)100のとき、光量制御範囲は(W)の場合、黒太線
で示す範囲で、(T)の場合は白太線で示す範囲とな
り、フィルム感度(ISO)3200のとき、光量制御範囲は
(W)の場合、黒太線で示す範囲で、(T)の場合は
白太線で示す範囲となる。
はテレの場合をそれぞれ示しており、適正露出のための
上記切換制御は、(W)の場合は黒太線で、(T)の
場合は白太線で表される。また、フィルム感度(IS
O)100のとき、光量制御範囲は(W)の場合、黒太線
で示す範囲で、(T)の場合は白太線で示す範囲とな
り、フィルム感度(ISO)3200のとき、光量制御範囲は
(W)の場合、黒太線で示す範囲で、(T)の場合は
白太線で示す範囲となる。
そして、(W)では1.4mで、(T)では2mで切換え
る。このため、ズーミングによって近距離がわでは、GN
oが常に一定ではなく、ズーミングにより決まる一定値
となる。
る。このため、ズーミングによって近距離がわでは、GN
oが常に一定ではなく、ズーミングにより決まる一定値
となる。
即ち、 1.4mでは、 ワイド FNo=4 GNo=5.7(ISO 100) テレ FNo=8 GNo=11.3(ISO 100) となる。
また、第9図に本発明の第4実施例のカメラにおける
FMv線図を示す。
FMv線図を示す。
この第4実施例のカメラは、上記第1〜第3実施例
を、更に発展させ、撮影者の意図あるいはシーンの自動
判定によって線図を切り換えるようにしたものである。
即ち、黒太線で示す線図によって制御されるエネルギ
セーブモード(連写スピード優先モード)、点太線の
線図により制御される標準プログラムモード、白太線
の線図で制御されるピント優先モードを選択できるよう
になっている。
を、更に発展させ、撮影者の意図あるいはシーンの自動
判定によって線図を切り換えるようにしたものである。
即ち、黒太線で示す線図によって制御されるエネルギ
セーブモード(連写スピード優先モード)、点太線の
線図により制御される標準プログラムモード、白太線
の線図で制御されるピント優先モードを選択できるよう
になっている。
(i)上記エネルギセーブモード(連写スピード優先モ
ード) このモードは連写スピードをアップし、被写界深度の
浅い写真を取る場合に選択され、上記黒太線の線図に
よって制御される。
ード) このモードは連写スピードをアップし、被写界深度の
浅い写真を取る場合に選択され、上記黒太線の線図に
よって制御される。
この場合には、GNoの制御が最小値になるまで、出来
るだけFNoの開放を保ち、適正露出でエネルギロスを防
止し、従って、連写スピードをアップすることができ
て、深度も浅くして前後の不要な被写体をピンボケにす
ることができる。
るだけFNoの開放を保ち、適正露出でエネルギロスを防
止し、従って、連写スピードをアップすることができ
て、深度も浅くして前後の不要な被写体をピンボケにす
ることができる。
(ii)上記標準のプログラムモード このモードを選択した場合には、点太線の線図によ
り、前記第1実施例の場合とほぼ同様に制御される。
り、前記第1実施例の場合とほぼ同様に制御される。
(iii)上記ピント優先モード このピント優先モードの場合には、白太線の線図に
示すように可能な限り絞り込んで被写界深度を深くす
る。即ち、遠距離がわ→近距離がわへ、先ずGNoを最大
の一定値としてFNoを制御し、FNo=最大(MAX)となっ
た時点で、このFNoを一定としGNoの制御に移行する。
示すように可能な限り絞り込んで被写界深度を深くす
る。即ち、遠距離がわ→近距離がわへ、先ずGNoを最大
の一定値としてFNoを制御し、FNo=最大(MAX)となっ
た時点で、このFNoを一定としGNoの制御に移行する。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、 A)オートフラッシュ方式の苦手な近距離がわをフラッ
シュマチック方式で制御するようにしたので、エネルギ
ロスが防止でき、電源電池の寿命を長く保てるし、ま
た、必然的にストロボの閃光発光管Xeに流れる電流も小
さくなり発光管の寿命も長くなる。
シュマチック方式で制御するようにしたので、エネルギ
ロスが防止でき、電源電池の寿命を長く保てるし、ま
た、必然的にストロボの閃光発光管Xeに流れる電流も小
さくなり発光管の寿命も長くなる。
B)従来、高感度フィルム(ISO)の使用時に露出オー
バとなっていたものが適正露出を得ることができる。
バとなっていたものが適正露出を得ることができる。
C)近距離がわでFNoを絞り込むために、前後方向に奥
行きのある被写体でもピントが良く合う。
行きのある被写体でもピントが良く合う。
D)最大GNoの性能がフィルム感度(ISO)によって決ま
る距離で常に保証される。
る距離で常に保証される。
E)自動的にカメラ内で処理されるため、誤操作がな
い。
い。
等の種々の効果が得られる。
第1図は、本発明によるカメラの全体の構成を示すブロ
ック線図、 第2図(A),(B)は、レンズシャッタでの制御例を
示す線図であって、第2図(A)は絞り値制御時、第2
(B)は発光量制御時をそれぞれ示す線図、 第3図は、ストロボの発光量(GNo)と消費エネルギと
の関係を示す線図、 第4図は、レンズの焦点距離とFNoによる被写界深度の
関係を表で示した線図、 第5図は、本発明によるカメラのストロボ光量制御手段
の一例を示す電気回路図、 第6図は、本発明の第1実施例を示すカメラにおけるFM
v線図、 第7図は、本発明の第2実施例を示すカメラにおけるFM
v線図、 第8図および第9図は、本発明の第3実施例および第4
実施例を示すカメラにおける各FMv線図、 第10図と第11図は、フラッシュマチック方式を用いたと
きの設計用FMv線図と設計用Ev線図、 第12図は、従来のオートストロボ用の設計用FMv線図で
ある。 1……カメラ 2……測距手段 3……フィルム感度情報出力手段 4……CPU 5……ストロボ 7……絞り
ック線図、 第2図(A),(B)は、レンズシャッタでの制御例を
示す線図であって、第2図(A)は絞り値制御時、第2
(B)は発光量制御時をそれぞれ示す線図、 第3図は、ストロボの発光量(GNo)と消費エネルギと
の関係を示す線図、 第4図は、レンズの焦点距離とFNoによる被写界深度の
関係を表で示した線図、 第5図は、本発明によるカメラのストロボ光量制御手段
の一例を示す電気回路図、 第6図は、本発明の第1実施例を示すカメラにおけるFM
v線図、 第7図は、本発明の第2実施例を示すカメラにおけるFM
v線図、 第8図および第9図は、本発明の第3実施例および第4
実施例を示すカメラにおける各FMv線図、 第10図と第11図は、フラッシュマチック方式を用いたと
きの設計用FMv線図と設計用Ev線図、 第12図は、従来のオートストロボ用の設計用FMv線図で
ある。 1……カメラ 2……測距手段 3……フィルム感度情報出力手段 4……CPU 5……ストロボ 7……絞り
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−120228(JP,A) 特開 昭54−47638(JP,A) 特開 昭63−267926(JP,A) 実開 昭60−21732(JP,U) 実開 平2−7628(JP,U) 実開 昭60−21726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 7/00 - 7/28 G03B 15/05
Claims (3)
- 【請求項1】フィルム感度を読み取るフィルム感度情報
出力手段と、 撮影レンズの絞り値を制御する絞り制御手段と、 ストロボ発光量を制御する発光量制御手段と、 被写体距離情報を出力する測距手段と、 フィルム感度情報と測距手段から出力される被写体距離
とに基いて、近距離側であるか遠距離側であるかを判定
する判定手段と、 上記判定手段が近距離側であると判定した際に、ストロ
ボ発光量を一定に保ち、被写体距離に応じて撮影レンズ
の絞り値を制御し、上記判定手段が遠距離側であると判
定した際に、撮影レンズの絞り値を一定に保ち、被写体
距離に応じてストロボ発光量を制御するストロボ撮影制
御手段と を具備したことを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】ストロボと、 撮影光学系内に設けられた絞りと、 被写体距離を測定して距離情報を出力する測距手段と、 カメラ本体に装填されたフィルムの感度情報を出力する
感度情報出力手段と、 撮影光学系を通常撮影状態とマクロ撮影状態とに切り換
える切換手段と、 上記撮影光学系が通常撮影状態にある場合は、上記絞り
の口径を一定にして上記距離情報と感度情報に基づく上
記ストロボの発光制御を行い、上記撮影光学系がマクロ
撮影状態にある場合は、上記ストロボの発光量を一定に
して上記距離情報に基づく上記絞りの口径制御を行う制
御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。 - 【請求項3】フィルム感度を読み取るフィルム感度情報
出力手段と、 撮影レンズの絞り値を制御する絞り制御手段と、 ストロボ装置の発光量を制御する発光量制御手段と、 被写体距離情報を出力する測距手段と、 撮影レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、 フィルム感度情報と撮影レンズの焦点距離と測距手段か
ら出力される被写体距離とに基いて、遠距離側であるか
近距離側であるかを判定する判定手段と、 上記判定手段が近距離側であると判定した際に、ストロ
ボ発光量を一定に保ち、被写体距離に応じて撮影レンズ
の絞り値を制御し、上記判定手段が遠距離側であると判
定した際に、撮影レンズの絞り値を一定に保ち、被写体
距離に応じてストロボ発光量を制御するストロボ撮影制
御手段と を具備したことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1298693A JP2945422B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1298693A JP2945422B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03157631A JPH03157631A (ja) | 1991-07-05 |
JP2945422B2 true JP2945422B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=17863062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1298693A Expired - Fee Related JP2945422B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2945422B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP1298693A patent/JP2945422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03157631A (ja) | 1991-07-05 |
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