JPH08278526A - ストロボ内蔵カメラ - Google Patents

ストロボ内蔵カメラ

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Publication number
JPH08278526A
JPH08278526A JP7080390A JP8039095A JPH08278526A JP H08278526 A JPH08278526 A JP H08278526A JP 7080390 A JP7080390 A JP 7080390A JP 8039095 A JP8039095 A JP 8039095A JP H08278526 A JPH08278526 A JP H08278526A
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JP
Japan
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light
strobe
exposure
distance
external light
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Pending
Application number
JP7080390A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ishiguro
稔 石黒
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication of JPH08278526A publication Critical patent/JPH08278526A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/16Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly in accordance with both the intensity of the flash source and the distance of the flash source from the object, e.g. in accordance with the "guide number" of the flash bulb and the focusing of the camera

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被写体距離や外光輝度に応じて最適な露光量で
被写体を撮影でき、省電力性に優れたストロボ内蔵カメ
ラを提供する。 【構成】撮影視野内の外光輝度の測光を行う測光部と、
被写体距離の測距を行う測距部と、AE自動露光機構と
を備え、前記測光部で測定した輝度及び前記測距部で測
定した被写体距離に基づいてストロボ光による露光量を
標準露光量から段階的に減少させるように制御する常時
発光方式のストロボ内蔵カメラについて、前記測距部で
測定した被写体距離が所定の距離D3 (例えば9m)以
上であって、且つ前記測光部で測定した外光輝度が撮影
に必要な標準露光量を得るのに十分な所定の輝度B2
(EV6)以上の場合は、ストロボ光を発光させないよ
うにしている。このような高輝度かつ遠距離の場合に
は、ストロボ光による露光の効果が殆ど期待できないこ
とから、無駄なストロボ発光を行わないようにしてい
る。これにより、被写体距離及び外光輝度に応じて最適
な露光を得ることができるとともに無駄な電力消費を抑
制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はストロボ内蔵カメラに係
り、特に、自動露光機能と常時発光式ストロボとを備え
て適正な露光量で撮影することができるストロボ内蔵カ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】人物を撮影する場合、逆光時には顔が暗
くなったり、逆光とまではいかなくても太陽が真上に有
るような場合には顔に影ができてしまう。このような被
写体の影を消すために日中でもストロボを発光させて、
外光による露光にストロボ光を付加させる常時発光方式
が知られている。ネガカラーフイルムを使用する場合、
露光オーバに対してラチチュードが広いため、このよう
な常時発光方式が好まれている。しかし、外光で定まる
露光量に加え、被写体距離に対応した絞り値で発光する
(フラッシュマチック)ストロボ光を付加すると、被写
体と背景のコントラストが強くなり背景が暗く感じられ
るようになる。
【0003】この種の常時発光方式を用いた従来のスト
ロボ内蔵カメラとしては、例えば特開昭56─1490
2号公報のものが知られている。この文献に記載された
ストロボ内蔵カメラは、被写体周囲の外光の光量を測定
する感光素子を備え、この感光素子で測定した光量に基
づいてストロボの光量制御を行っている。具体的には、
図10に示すように外光の光量が0%の場合には、スト
ロボ光だけで十分にフイルムを露光できるような露光寄
与率100%の光量のストロボ光を照射するように制御
し、また外光の光量が増加して露光寄与率が75%にな
るまでの間は、露光寄与率が35%になるまでストロボ
光の光量を減少させて、合計した露光寄与率が100%
以上になるように制御している。更に、外光の光量が増
加した場合は、絞りを自動調整して外光の露光寄与率7
5%を保持している。この場合はストロボ光の光量も一
定になるように調整され、ストロボ光の露光寄与率は3
5%を保持している。このため、外光の露光寄与率とス
トロボ光の露光寄与率の合計はフイルムを露光するのに
十分な110%となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストロボ内蔵カメラは、実際にはストロボ光が不要であ
るような状況下でもストロボ光を照射しているので、無
駄にバッテリーを消耗するという問題がある。即ち、外
光の輝度が十分に高く且つ被写体までの距離が極めて遠
距離である場合には、被写体に届くストロボ光の光量は
極めて少なく、ストロボ光の照射がフイルムの露光に殆
どの影響しておらず、実際に、高輝度かつ遠距離という
状況下でストロボ光を照射して撮影した写真とストロボ
光を照射しないで撮影した写真とを見比べてもその差は
視認できるものではない。このような場合にストロボ光
を照射するのは省電力化という観点から問題がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、被写体距離や外光輝度に応じて適正な露光量で
被写体を撮影でき、省電力性に優れたストロボ内蔵カメ
ラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、撮影視野内の輝度を測定する測光部と、前記
撮影視野内の被写体までの距離を測定する測距部と、所
定のシャッター開放時間で最適な露光が得られる外光輝
度を基準外光輝度とすると共にこのときの露光量を標準
露光量とすると、前記測光部で測定した輝度に基づいて
前記基準外光輝度以上の輝度の外光下で撮影する場合に
前記標準露光量が得られるように絞り羽根兼用シャッタ
ーを開閉する自動露光機構と、前記シャッターの開閉動
作と連動して常時発光すると共に、その発光による露光
量を前記測光部で測定した輝度及び前記測距部で測定し
た距離に基づいて前記標準露光量から段階的に減少させ
るストロボ光制御部と、を備え、前記ストロボ光制御部
は、前記測光部で測定した輝度が高い領域で且つ前記測
距部で測定した距離が遠い領域であり、全露光量に対し
てストロボ光がほとんど影響しない領域ではストロボ光
を発光させないようにしたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明は、外光の輝度が十分に高く且つ被写体
までの距離が極めて遠距離である場合には、ストロボ光
の照射がフイルムの露光に殆ど寄与せず、ストロボ光を
照射しなくても良好な写真撮影が可能であることが実験
によって確認されたことに着目し、高輝度かつ遠距離の
場合には、ストロボを発光させないこととして、無駄な
電力の消費を抑制するものである。
【0008】本発明によれば、測光部によって撮影視野
内の輝度を測定するとともに、測距部によって被写体ま
での距離を測定している。そして、前記測光部で測定し
た輝度及び前記測距部で測定した距離に基づいて、スト
ロボ発光による露光量を前記標準露光量から段階的に減
少させるように制御して、撮影に最適な露光量を得てい
る。一方、外光による露光量とストロボ光による露光量
との和(全露光量)に対してストロボ光が殆ど影響しな
い程に、前記測光部で測定した輝度が高い領域であって
且つ前記測距部で測定した距離が遠い領域の場合は、ス
トロボ光を発光させないようにしている。このように、
無駄なストロボ発光を行わないことにより省電力化が可
能となる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るストロボ
内蔵カメラの好ましい実施例について詳説する。図1
は、本発明に係るストロボ内蔵カメラの実施例の外観を
示す斜視図である。同図に示すストロボ内蔵カメラは、
直方体形状のカメラボディ10の上面にシャッターボタ
ン11が配置され、カメラボディ10の前面の中央部に
レンズ12の組み込まれた鏡胴13が取り付けられてい
る。
【0010】カメラボディ10前面の上部には図の左か
ら、投光器14、ファインダ15、受光器16、及びス
トロボ17が配置されている。これらのうちの投光器1
4と受光器16とで被写体までの距離を測定する測距部
が構成される。この測距部では、例えば三角測量の原理
に基づいて被写体までの距離が求められる。また、カメ
ラボディ10前面の鏡胴13の右脇に撮影視野内の外光
輝度を測定するための測光部18が組み込まれている。
この測光部18は、カメラボディ10の表面に形成され
た入射窓18aと、この入射窓18aの内側に配置され
たレンズ18bと、レンズ18bの結像位置近傍に受光
面が配された受光素子18cとを備えている。
【0011】前記受光素子18cの受光面は、レンズ1
8bの結像位置とずらして配置されているので、受光素
子18cの受光面には完全な被写体像が結像されること
はなく、被写体を含む撮影視野全体の平均外光光量が受
光素子18cで検出される。更に、カメラボディ10内
部のレンズ12の光軸上には、フイルムに必要な露光量
を与えるシャッター19が組み込まれている。
【0012】前記ストロボ17は、シャッター19の開
口タイミングに合わせて自動的にストロボ発光を行うも
のであり、本実施例では、このストロボ17の発光タイ
ミングをシャッター19の開口タイミングに対して微妙
にずらすことにより、被写体面での露光量の調整を行っ
ている。この調整方法を図2のタイムチャートを参照し
て説明する。図2に示すタイムチャートは、シャッター
19が始動してから、どのタイミングでストロボ17を
発光すると、どの程度の露光量が得られるかを示したも
のである。同図(a)より、シャッター19が始動して
時間t1 経過したタイミングでストロボ光を照射した場
合(図2(b))は、まだシャッター19の開口面積が
小さく、フイルムを露光する光束も小さい。このため、
露光量は少ない(図2(c))。
【0013】これに対して、シャッター19が始動して
時間t2 経過したタイミングでストロボ光を照射した場
合(図2(d))には、シャッター19の開口面積が最
大になっているので、フイルムを露光する光束は大き
い。この為時間t1 での露光量に比べてほぼ2倍の露光
量となる(図2(e))。このように、ストロボ17の
発光タイミングを調整することにより、ストロボ17の
発光量を変えることなくストロボ17による露光量を自
由に調整することができる。
【0014】本実施例では、投光器14及び受光器16
で測定される被写体までの距離と測光部18で測定され
る撮影視野内の外光輝度とから、撮影に最適な露光を得
るためのストロボ光の発光タイミング制御を行ってい
る。図3は、発光タイミング制御を行うための具体的な
構成を示すブロック図である。同図に示すように、発光
タイミング制御はROM21に書き込まれた制御プログ
ラム21aに基づいてCPU20が中心になって行って
いる。
【0015】CPU20には、シャッターボタン11か
ら半押し信号又は全押し信号が与えられる。シャッター
ボタン11から半押し信号を受けたCPU20は、投光
器14に対して被写体までの距離を測定するための信号
を与えると共に、測光器18に対して撮影視野内の外光
輝度を測定するための信号を与える。これらの信号に基
づいて、投光器14(及び受光器16)と測光部18は
それぞれ測距・測光を行い、測定結果をCPU20に与
える。また、シャッターボタン11から全押し信号を受
けたCPU20は、ストロボ17に対してストロボ発光
を行うための信号を与え、シャッター19に対してシャ
ッター開閉を行う為の信号を与える。
【0016】次に、制御プログラム21aに基づいてC
PU20が行う発光タイミング制御の処理の流れを図4
のフローチャートを用いて説明する。先ず、電源スイッ
チが投入されると、CPU20に内蔵されたメモリのク
リアやI/Oポートの設定など初期処理が行われる(ス
テップ100)。そして、何れかのスイッチが起動され
るまで、処理を待機する(ステップ101)。前記スイ
ッチには、シャッターボタン11以外に図示しないセル
フタイマースイッチやズームスイッチなどがある。何れ
かのスイッチが起動された場合に(ステップ102)、
どのスイッチが起動されたかを検出し(ステップ10
3)、シャッターボタン11以外のスイッチの場合はス
イッチ毎の処理を行う(ステップ104)。
【0017】ステップ103でシャッターボタン11が
半押しされたことを検出すると、電源電池の残量のチェ
ックが行われる(ステップ105)。続いて、CPU2
0からの信号が測光部18に与えられ、測光部18では
撮影視野内の外光輝度の測定を行う(ステップ10
6)。更に、CPU20からの信号が投光器14に与え
られ、投光器14と受光器16で被写体までの距離の測
定を行う(ステップ107)。この測定は、例えば三角
測量の原理に基づいて行われる。そして、ステップ10
6で求めた外光輝度のアペックス値(BV)とフイルム
感度のアペックス値(SV)を次式に代入して、シャ
ッター19の制御値である露光値EVを算出する(ステ
ップ108)。
【0018】EV=SV+BV… このEV値の算出によって、撮影に必要や露光量を得る
ためのシャッター速度と絞り値の組み合わせが決定す
る。次に、ストロボ17を発光させるタイミングを決め
るためのAV値を算出する(ステップ108)。AV値
はストロボ17を発光させた際のシャッター19の開口
面積に対応する値である。つまり、AV値が求められれ
ば、シャッター19が始動して徐々に増加する開口面積
がどの面積になったときにストロボ17を発光させれば
よいか判るので、AV値からストロボ17の発光タイミ
ングを求めることができる。
【0019】AV値の算出には、先ず、ステップ107
で求めた被写体までの距離(D)を次式に、ガイドナ
ンバー(GNo .)を次式に、それぞれ代入して、D
V値、GV値を求める。 DV=−2log2 D … GV=2log2 GNo . … 次に、補正値であるOFS値をROM21に書き込まれ
た補正テーブル21bから求める。補正テーブル21b
は図5の例に示すように、撮影視野内の外光輝度と被写
体までの距離とをパラメータとしたテーブルである。こ
の例では、撮影視野内の外光輝度を(〜B1 、B1 〜B
2 、B2 〜B3 、B3 〜)の4段階に分け、被写体まで
の距離を(〜D1 、D1 〜D2 、D2 〜D3 、D3 〜)
の4段階に分けている(但し、B1 <B2 <B3 、D1
<D2 <D3 )。そして、ステップ106で測定した撮
影視野内の外光輝度とステップ107で測定した被写体
までの距離とからOFS値を求めることができる。例え
ば、距離D1 とD2 の間で、輝度がB2 とB3 の間の場
合はOFS=1/4となる。また、距離がD3 以上で、
輝度がB1 とB2 の間の場合はOFS=1となる。この
OFS値を次式に代入することにより、FL値が得ら
れる。
【0020】FL=log2 OFS … 前記式乃至により得られたDV値、GV値、FL
値、及びフイルム感度(SV)を次式に代入すること
によりAV値が得られる(ステップ109)。 AV=GV+SV+DV+FL−5 … 尚、フイルム感度とSV値の対応関係は、ISO10
0、200、400、800、1600…に対して、そ
れぞれSV5、6、7、8、9…である。
【0021】次に、シャッターボタン11が半押しの状
態から更に押されて、全押しの状態になるまで処理を待
機し(ステップ110、111)、全押しされずにシャ
ッターボタン11から指が離れて元に戻った場合は、ス
テップ101の処理まで処理を戻す。また、シャッター
ボタン11が全押しされた場合は、シャッター19を開
閉して写真撮影を行う。シャッター19の開閉制御はス
テップ108で算出したEV値に基づいて行う。そし
て、シャッター19の開口面積がステップ109で算出
したAV値となったタイミングでストロボ17を発光す
る(ステップ112)。このストロボ17の発光により
撮影に充分な露光が得られる。
【0022】シャッター19が閉じた後にフイルムを給
送し(ステップ113)、ストロボ17の充電を行う
(ステップ114)。そして、シャッターボタン11が
半押し状態の間、処理を待機し(ステップ115)、シ
ャッターボタン11から指が離れてシャッターボタン1
1が元に戻った後に、処理をステップ101に戻す。本
実施例は、ステップ109でAV値を算出する際に、補
正テーブル21bに基づいてストロボ17による露光量
を調整している。即ち、前述のとおり補正テーブル21
bは被写体までの距離と撮影視野内の外光輝度とをそれ
ぞれ4段階に分け、ストロボ17による露光量の補正値
であるOFS値を各段階ごとに細かく割り付けている
(図5参照)。基本的には、外光輝度が低いB1 以下の
場合は外光輝度だけでは露光量が不足するので、ストロ
ボ17による露光量が減少しない補正値OFS=1が割
り付けられている。そして、外光輝度がB1 以上の場合
は、ストロボ17による露光量を減少させる補正値OF
S=1/2〜1/8が割り付けられている。この時の減
少量は、被写体距離が短い場合に大きくなるように調整
されている。
【0023】本実施例の特徴は、被写体距離がD3 以上
であって且つ外光輝度がB2 以上の場合には、ストロボ
発光をOFFしている点である。この補正テーブル21
bによって補正されたストロボ17による露光量と撮影
視野内の外光による露光量との関係を図6〜図9のグラ
フを用いて説明する。尚、これら図6乃至図9のグラフ
はフイルム感度がISO100(SV=5)の場合につ
いてのものであり、補正テーブル21bでの各距離(〜
D1 、D1 〜D2、D2 〜D3 、D3 〜)に対応してい
る。尚、前記各距離D1 乃至D3 は、例えばD1 =1.
3m 、D2 =2m、D3 =9mという値とする。
【0024】図6は被写体までの距離がD1 以下でスト
ロボ17による露光量と外光による露光量との関係を示
すグラフである。同図に示すように、外光輝度がEV4
以下の場合は、シャッター19を開いている時間が手ブ
レ防止限界となり一定であるため、外光だけでは撮影に
必要な100%の露光が得られない。即ち、EV4は、
いわゆるAE自動制御ができる限界の輝度である。
【0025】このため、外光輝度がEV4になるまで外
光による露光量は増加し続ける。そして、外光輝度がE
V4以上になるとAE自動制御が働いてシャッター19
が制御され、外光による露光量が100%を維持するよ
うに調整される。このため、外光輝度がEV4以上では
外光による露光量は一定となる。これに対して、ストロ
ボ17による露光量は、外光輝度がB1 以下の場合には
撮影に必要な100%の露光量であり、外光輝度が増加
するに従って、〜B1 、B1 〜B2 、B2 〜B3 、B3
〜の外光輝度に対してそれぞれOFS=1、OFS=1
/2、OFS=1/4、OFS=1/8が補正テーブル
21bに割り付けられている。
【0026】フイルムを露光する総露光量は、外光によ
る露光量とストロボによる露光量との和で示されるが、
外光輝度がEV4より低い領域において、外光による露
光寄与量が次第に大きくなってくる輝度B1 で、ストロ
ボによる露光寄与量を減少させるようにストロボによる
露光量を切り替えている。即ち、図6の切り替え輝度B
1 ではストロボによる露光寄与量を50%に減少する切
替制御を行っている。これにより、総露光量が適正露光
量から過大にオーバとなるのを防止している。尚、総露
光量は常に適正露光量を満たすようにストロボによる露
光量及びその切り替え輝度を決定している。
【0027】これにより、前記AE自動制御ができる限
界の輝度EV4の近傍のときのストロボ光による露光量
が過度にならないようにすることができ、被写体面と背
景の光量のバランスを保つことができ、被写体が白く浮
かび上がった写真になるのを防ぐことができる。また、
EV4以上の外光輝度の領域についても、外光輝度が高
くなるに従ってストロボ17による露光量が段階的に少
なくなっている。即ち、B1 〜B2 (EV6)まではス
トロボによる露光寄与量は50%、B2 〜B3 ではスト
ロボによる露光寄与量は25%、B3 〜はストロボによ
る露光寄与量は12.5%と、それぞれ段階的に少なく
なっている。
【0028】もし、外光輝度が高くなった場合でも、ス
トロボ17による露光量が一定であるように発光させる
と被写体に対する背景の光量比率が下がり、背景が暗く
感じられる写真が撮影されてしまう。本実施例では、外
光輝度が高くなるに従ってストロボ17による露光量が
段階的に少なくなっているので、外光輝度が高い場合で
も被写体に対する背景の光量比率が下がることはない。
このため、高輝度下においても背景が暗くならない写真
が撮影され、写真としての雰囲気が損なわれることはな
い。尚、後述するように被写体までの距離がD1 以上の
場合でも、外光輝度が高くなるに従ってストロボ17に
よる露光量が段階的に少なくなるよう調整されているの
で、被写体までの距離が長くなっても同様の効果が得ら
れる。
【0029】また、被写体までの距離がD1 以下と短い
場合は、外光輝度がB4 以上でのストロボ17による露
光量は極めて少なくなっている(露光寄与量12.5
%)。これは、近距離の被写体の撮影では背景に比べて
被写体の占める面積が大きくなるので、被写体面と背景
の光量のバランスが崩れ、被写体が白く浮かび上がった
写真となり易いという点を考慮したもので、本実施例で
は、近距離で且つ外光輝度が高い場合に、ストロボ光の
照射による光量が非常に少なくなるように制御されてい
るので、被写体面と背景のバランスが保たれ、被写体が
白く浮かび上がった写真となることはない。
【0030】次に、被写体までの距離がD1 とD2 の間
でのストロボ17による露光量と外光による露光量との
関係を図7に示す。同図のグラフより、外光による露光
量は図6のグラフと同じである。これに対して、ストロ
ボ17による露光量は外光輝度がB2 以下の場合には図
6のグラフと同じであるが、図6のグラフと異なるの
は、外光輝度がB3 以上と高くなってもストロボ17に
よる露光量を更に1/2に減少するといった細かい処理
を行っていない点である。
【0031】これは、被写体までの距離がD1 とD2 の
間においては、外光輝度がB3 以上に高くなると上述し
たような被写体面と背景の光量のバランスが崩れるとい
った問題が生じないことが実験によって確認されたこと
に基づいている。このため、外光輝度がB4 のときにス
トロボ17による露光量を1/2に減少するといった細
かい処理は行っていない。
【0032】次に、被写体までの距離がD2 とD3 の間
でのストロボ17による露光量と外光による露光量との
関係を図8に示す。同図のグラフが図7のグラフと異な
るのは、外光輝度がB1 になってもストロボ17による
露光量が減少していないで、外光輝度がB2 になるまで
ストロボ17による露光量を100%の露光量としてい
る点と、外光輝度がB3 になってもストロボ17による
露光量を更に1/2に減少するといった細かい処理を行
っていない点である。
【0033】これは、被写体までの距離がD2 以上と図
7のグラフに比べて更に長くなったところでは、外光輝
度がEV4以下においてストロボ17による露光量を減
少させても、そのことによる効果が図6、図7に示すよ
うな近距離領域に比べて顕著でなく、また外光輝度の全
域について総露光量が適正露光量より過大であっても、
上述したような被写体面と背景の光量のバランスが崩れ
るといった問題が生じることが少ないことが実験によっ
て確認されたことに基づいている。
【0034】次に、被写体までの距離がD3 以上でのス
トロボ17による露光量と外光による露光量との関係を
図9に示す。同図のグラフは本実施例の特徴を示すもの
であり、外光輝度がB2 になるまでストロボ17による
露光量を100%の露光量とする点は図8と同じである
が、B2 以上の外光輝度になるとストロボ17の発光を
止める(OFFする)ように制御している点で図8と異
なる。このように、被写体までの距離がD3 以上と長く
且つ外光輝度がB2 以上と高い場合は、被写体に届くス
トロボの光量が極めて少ないので、ストロボ17の発光
を止めても写真撮影には殆ど影響しないためである。
【0035】本実施例では、ストロボ発光をOFFする
ように切り替える距離D3 を予め補正テーブル21b上
に設定した場合を説明したが、これに限らず、補正テー
ブル上にはストロボ発光をOFFするように切り替える
距離D3 を設けずに、例えば以下に示すような演算によ
ってストロボ発光を行わないようにしてもよい。即ち、
ストロボ17を発光させるタイミングを決めるためのA
V値の算出において、先ず、ストロボ基準露光量を得る
ためのAV値(AV′)を次式 AV′=GV+SV+DV−5 … により求め、次いで該ストロボ基準露光量AV′に対し
て不足する光量を表すΔAVを次式により算出する。
【0036】ΔAV=AV′−AV0 … 但し、AV0 は開放F値のAV値(設定し得る最小のA
V値) そして、このΔAVが所定値以下であって、且つ前記式
のEV値(輝度)が所定値以上の場合にストロボ発光
を行わないとしてもよい。この方法によれば、ストロボ
発光をOFFする距離を任意のフイルム感度について算
出することができ、図5に示すような補正テーブル21
bをフイルム感度毎に複数設ける必要がなくなる。
【0037】また、本実施例では、図5に示す補正テー
ブル21bについて説明したが、補正テーブルの態様は
これに限らず、外光輝度の区分や被写体までの距離の区
分について更に細かく段階を設けてもよいし、逆に、図
5に示す補正テーブル21bよりも少ない段階のもので
もよい。以上、フイルム感度ISO100の場合につい
て述べたが、他の感度についてもBV値をスライドさせ
ることにより同様の効果が得られる。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能である。例えば本実施例で
は、図2で示したようにストロボ17の発光タイミング
をシャッタータイミングと微妙にずらすことによって露
光量を調整しているが、ストロボ17の発光タイミング
を一定にして発光量自体を変えることにより露光量を調
整してもよい。
【0039】また、被写体までの距離の測定は、投光器
14と受光器16を用いたアクティブ方式で行っている
が、パッシブ方式を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るストロ
ボ内蔵カメラによれば、測光部で測定した輝度及び測距
部で測定した被写体距離に基づいてストロボ光による露
光量を標準露光量から段階的に減少させるように制御し
て、最適な露光を得ることができるとともに、全露光量
に対してストロボ光が殆ど影響しない程に、前記測光部
で測定した輝度が高い領域であって且つ前記測距部で測
定した距離が遠い領域の場合は、ストロボ光を発光させ
ないようにしたことにより、ストロボ光による露光の効
果が殆ど期待できない無駄なストロボ発光を抑制するこ
とができ、省電力化が可能となる。これにより、被写体
距離や外光輝度に応じて常に良好な写真撮影ができる同
時に、限られた電力を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストロボ内蔵カメラの実施例の外
観を示す斜視図
【図2】シャッターの開口タイミングとストロボ発光タ
イミングとの関係を示すタイムチャート
【図3】発光タイミング制御を行うための具体的な構成
を示すブロック図
【図4】発光タイミング制御の処理の流れを示すフロー
チャート
【図5】補正テーブルの一例を示す図
【図6】被写体までの距離がD1 以下でのストロボによ
る露光量と撮影視野内の外光による露光量との関係を示
す図
【図7】被写体までの距離がD1 〜D2 でのストロボに
よる露光量と撮影視野内の外光による露光量との関係を
示す図
【図8】被写体までの距離がD2 〜D3 でのストロボに
よる露光量と撮影視野内の外光による露光量との関係を
示す図
【図9】被写体までの距離がD3 以上でのストロボによ
る露光量と撮影視野内の外光による露光量との関係を示
す図
【図10】従来のストロボ内蔵カメラでの外光による露
光量とストロボによる露光量との関係を示す図
【符号の説明】
10…カメラボディ 14…投光器(測距部) 16…受光器(測距部) 18…測光部 20…CPU(ストロボ光制御部) 21a…制御プログラム(ストロボ光制御部) 21b…補正テーブル(ストロボ光制御部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影視野内の輝度を測定する測光部と、 前記撮影視野内の被写体までの距離を測定する測距部
    と、 所定のシャッター開放時間で最適な露光が得られる外光
    輝度を基準外光輝度とすると共にこのときの露光量を標
    準露光量とすると、前記測光部で測定した輝度に基づい
    て前記基準外光輝度以上の輝度の外光下で撮影する場合
    に前記標準露光量が得られるように絞り羽根兼用シャッ
    ターを開閉する自動露光機構と、 前記シャッターの開閉動作と連動して常時発光すると共
    に、その発光による露光量を前記測光部で測定した輝度
    及び前記測距部で測定した距離に基づいて前記標準露光
    量から段階的に減少させるストロボ光制御部と、を備
    え、 前記ストロボ光制御部は、前記測光部で測定した輝度が
    高い領域で且つ前記測距部で測定した距離が遠い領域で
    あり、全露光量に対してストロボ光がほとんど影響しな
    い領域ではストロボ光を発光させないようにしたことを
    特徴とするストロボ内蔵カメラ。
JP7080390A 1995-04-05 1995-04-05 ストロボ内蔵カメラ Pending JPH08278526A (ja)

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