JP2003015182A - ストロボ内蔵カメラ - Google Patents

ストロボ内蔵カメラ

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JP2003015182A
JP2003015182A JP2001200641A JP2001200641A JP2003015182A JP 2003015182 A JP2003015182 A JP 2003015182A JP 2001200641 A JP2001200641 A JP 2001200641A JP 2001200641 A JP2001200641 A JP 2001200641A JP 2003015182 A JP2003015182 A JP 2003015182A
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strobe
light emission
camera
diameter
shutter
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Norihiro Omae
徳宏 大前
Mitsuhiro Uchida
充洋 内田
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムシャッタを備えたカメラでストロ
ボ撮影を行ったときに、主要被写体と背景との露光量の
差が大きくなることを防ぐ。 【解決手段】 絞り兼用型のプログラムシャッタの露光
時間は、カメラの測光値に応じてTaとして決まり、シ
ャッタ羽根で形成される開口F値はFaになる。シャッ
タ羽根が開いてゆく過程でその開口径がストロボ発光開
口径Fsに達した時点でストロボが発光する。ストロボ
発光開口径Fsは、開放絞りF0よりも1ステップ以上
の小絞り開口径となっている。開放絞りF0のときにス
トロボ発光が行われることはなく、ストロボ発光による
主要被写体の露光量は確実に低く抑えられるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストロボ内蔵カメラ
に関するもので、詳しくは絞り兼用型のプログラムシャ
ッタとともに用いられるストロボ内蔵カメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトカメラでは、被写体輝度に応
じてシャッタ羽根の開閉時間が決められ、これに応じて
決まるシャッタ羽根の開口径が絞り径となるプログラム
シャッタが用いられている。さらに、常に一定の発光量
で発光するストロボを内蔵したものでは、シャッタ羽根
が開いてゆく過程で、オートフォーカス装置で測定され
た被写体距離に対応する絞り径に達したタイミングでス
トロボを発光させるフラッシュマチック制御を行ってス
トロボ光による露光量が適正になるようにしているもの
が多い。
【0003】また、内蔵ストロボとして発光量が可変で
ある調光ストロボを内蔵したカメラでは、ストロボの利
用効率を高めるためにシャッタ羽根が最大開口径に達し
たタイミングでストロボ発光を行わせるのが通常であ
る。そして、その発光量の制御は、測定された被写体距
離に対応して予め発光量を決めておくもののほかに、被
写体からの反射光を蓄積してその光量積分値が一定値に
達した時点でストロボの発光停止を行うオートストロボ
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラッ
シュマチック制御や、被写体距離に応じて調光ストロボ
の発光量を決めるようにした場合には、被写体距離の測
定が適切でなければ適正なストロボ撮影を行うことがで
きない。被写体距離の測定は、アクティブ方式,パッシ
ブ方式のいずれにせよ三角測距の原理により光電的に行
われているが、例えば二人の人物を主要被写体として測
距したとき、測距点が二人の間にセットされていること
に気づかずに測距してしまうと、主要被写体の背景を測
距するいわゆる中抜け測距となり、極端な場合には被写
体距離が無限遠として測定される。したがって、フラッ
シュマチック制御では絞りの開口径が最大開口に達した
時点でストロボ発光が行われ、また調光ストロボでは最
大の発光量でストロボが発光し、主要被写体は極端な露
光オーバーとなり真っ白に撮影されてしまう。
【0005】また、ストロボの反射光を測定して光量積
分値が一定レベルに達した時点でストロボ発光を停止さ
せるオートストロボを用いた場合には、一般に近距離に
位置している主要被写体からのストロボ反射光に基づい
て光量積分を行うことになるため、主要被写体に対して
はほぼ満足し得るストロボ撮影を行うことができるが、
背景に対してはかなりの露光アンダーになることが多
い。そして、このようなネガから写真プリントを行うと
きに補正を加えようとしても、主要被写体と背景との間
の露光量の差が大きいため、一方を適正にすれば他方が
極端な露光オーバーあるいは露光アンダーとなり、満足
のゆくプリントが得にくかった。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、ストロボ撮影を行ったときに、主要被写体と背景と
の間の露光量のバランスが大きく隔たることを防ぐとと
もに、ピントの良化も図ることができるストロボ内蔵カ
メラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、ストロボの発光タイミングを、常にプロ
グラムシャッタが開放絞り開口径に達する前の一段以上
小さいシャッタ開口径に達した時点に制限したものであ
る。ストロボには、被写体からのストロボ反射光量に基
づいて発光を停止させるオートストロボを用いるのが好
適で、またストロボ発光時のシャッタ開口径としては、
1m〜5mの撮影距離における被写体の像面上での錯乱
円直径が0.03mm以下となる開口径にしておくこと
が有効で、さらにこのストロボ発光開口径をフイルムの
ISO感度に応じて可変することも効果的である。
【0008】また、ストロボのガイドナンバーをGN、
フイルムのISO感度をX、ストロボ発光時のシャッタ
開口径のF値をFとし、ストロボ光の到達距離Dを、D
=(GN×(X/100)1/2 )/Fとしたとき、前記
F値が1m〜Dmの撮影距離における被写体の像面上で
の錯乱円直径が0.03mm以下となる開口径とし、よ
り具体的にはF11以上、さらにはF16以上となる小
絞り開口にしておくと効果的である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に本発明を用いたストロボ内
蔵カメラの外観を示す。レンズバリアの開放により、カ
メラボディの前面に撮影レンズ2が露呈する。ボディ前
面には、さらにファインダ対物窓のほかに、被写体輝度
を測光する測光窓3,ストロボ発光窓4,ストロボ反射
光を受光する受光窓5が設けられている。また、上面に
はシャッタボタン6やフイルムカウンタ窓7が設けら
れ、グリップ側底面にはフイルムカートリッジの装填蓋
8が開閉自在に組み付けられている。
【0010】撮影レンズ2には焦点距離が28mmの固
定焦点レンズが用いられ、ピント設定位置は撮影距離
1.7mの位置で固定され、プログラムシャッタの最大
開口径に相当する開放絞りはF4である。なお、上記焦
点距離及び開放絞り口径はカメラの諸元に応じて適宜に
選択することができる。撮影レンズ2には絞り兼用型の
周知のプログラムシャッタが組み込まれ、露出時間に対
応して撮影時の絞り開口径が決められる。絞り開口径
は、開放絞りのF4から最小絞りのF16まで無段階に
調節可能であり、露出時間は手振れ限界の(1/30)
秒が最長となっている。露出時間は、測光窓3の奥に組
み込まれた測光素子からの出力に応じて決められる。
【0011】図2にプログラムシャッタの露光線図を示
す。横軸Tが露出時間、縦軸Fがシャッタ羽根の開口F
値を表している。露出時間Taのときには、シャッタ羽
根が開放絞りF0 に達する前の絞りFaになった時点で
閉じ動作が開始される三角露光となる。最長露出時間T
bではシャッタ羽根が開放絞りF0 に達した後も露出が
継続され台形露光となる。
【0012】図3にこのカメラの電気的構成の概略を示
す。CPU10はシャッタボタン6の半押し信号,全押
し信号の入力を受けて露出制御シーケンスを実行する。
測光回路11は測光窓3の奥に組み込まれた測光素子1
1aを含み、CPU10はシャッタボタン6からの半押
し信号を受けて測光回路11で測定された被写体輝度の
測光データを読み込む。露出制御データメモリ12に
は、測光データにプログラムシャッタの露出時間を対応
させたデータが格納され、被写体輝度が高いほど短い露
出時間が対応づけられている。ISO感度検知装置13
は、装填されたフイルムカートリッジの信号部からフイ
ルムのISO感度を読み込んでCPU10に入力する。
そしてCPU10は、測光データと露出制御データメモ
リ12とからプログラムシャッタの露出時間を決定する
ときに、読み込まれたISO感度データに応じて露出時
間に補正を加える。
【0013】シャッタ駆動回路15は、CPU10から
入力される制御データに基づいてステッピングモータ1
5aを駆動する。ステッピングモータ15aには正転ク
ロックパルスと逆転クロックパルスとが入力され、それ
ぞれシャッタ羽根16を開き方向,閉じ方向に駆動す
る。そして、正転クロックパルスの数を調節することに
よって露出時間が決まる。なお、台形露光時にはシャッ
タ羽根16が開放絞りに達した時点でリミッタが作用し
て開放絞り位置で保持され、その後に入力される逆転ク
ロックパルスにより閉じ位置に戻って一回の露出が終わ
る。
【0014】ストロボ回路18は、ストロボ発光窓4の
奥に組み込まれたストロボ放電管18aを発光させ、さ
らにはストロボ反射光を受光してその発光を停止させる
作用をもつオートストロボ用のものである。具体的に
は、ストロボ発光用のメインコンデンサに充電を行う充
電回路、シャッタ駆動回路15から入力されるトリガ信
号に応答してストロボ放電管18aの発光を開始させる
トリガ回路、受光窓5の奥に組み込まれた受光素子18
bからの光電流を積分し、その光電流積分が所定値に達
したときにストロボ放電管18aの発光を停止させる調
光回路などが含まれる。
【0015】図4に、撮影レンズ2の被写界深度を表す
錯乱円径のグラフを示す。横軸に撮影距離、縦軸にはフ
イルム面上での錯乱円径をとったもので、シャッタ羽根
で形成される絞り口径がそれぞれF11,F16のとき
の撮影距離ごとの錯乱円径を示している。撮影レンズ2
は撮影距離1.7mでピントが合うように固定されてい
るので、1.7mがベストピント位置となっている。ま
た、フイルム面上では0.03mmが実用的に問題のな
い錯乱円径であることが知られているから、F11の絞
り開口径のもとでは、1mから6mまでが実用的な被写
界深度内に収まることがわかり、F16では800cm
から無限遠まで被写界深度に収まる。
【0016】ところで、オートストロボは被写体からの
ストロボ反射光を受光し、その光量積分が規定レベルに
達した時点で発光が停止する。一般にストロボ撮影は、
被写体輝度が低く、図2に示す露光線図で最長露出時間
Tbでも露光アンダーになるときに行われる。そして、
ストロボの利用効率を高めてストロボ光の到達距離を長
くするために、ストロボの発光タイミングはプログラム
シャッタが開放絞りF0になった瞬間に設定されるのが
通常であり、本発明のストロボ内蔵カメラもこれを前提
にして光量積分の規定レベルが決められている。
【0017】ところが、ほとんどの場合、ストロボ撮影
は主要被写体の撮影距離が1〜3mのもとで行われるこ
とが多く、プログラムシャッタの開放絞りF0でストロ
ボ発光させると、光量積分のほとんどが近距離にある主
要被写体からのストロボ反射光によって行われること
や、ストロボ反射光が強いときにはストロボの発光停止
タイミングに遅れが出やすいことなどの理由から、背景
がかなりの露光アンダーになり、主要被写体が露光オー
バー気味で撮影されてしまう。フイルムのISO感度が
高くなるとその傾向も著しくなる。
【0018】以上を考慮し、本発明を適用したストロボ
内蔵カメラでは、ストロボ撮影時に近距離に位置するこ
とが多い主要被写体が露光オーバーになることを避け、
背景の露光量との差を少なくするためにストロボの発光
タイミングを早め、常にプログラムシャッタが開放絞り
F0(最大開口径)に達する以前の、少なくとも一段以
上小さい開口径(ストロボ発光開口径Fs:図2参照)
に達した瞬間にストロボを発光させるようにしている。
このストロボ発光開口径Fsは、具体的にはF11ある
いはF16に固定することができ、いずれも開放絞りF
0(F4)よりも一段以上小さい開口径である。また、
プログラムシャッタがストロボ発光開口径Fsに達した
ことは、シャッタ駆動回路15からステッピングモータ
15aに供給されるクロックパルスの計数により検知す
ることができる。
【0019】ストロボ発光開口径Fs及び撮影レンズの
ピントセット位置の具体的な値は以下のように決める。
ストロボのガイドナンバー(最大発光量に相当する値)
をGN、フイルムのISO感度をXとしたとき、ストロ
ボ到達距離Dは次式で定義される。 D=(GN×(X/100)1/2 )/Fs ・・・・・(1) ストロボ発光開口径Fsのもとでは、1m〜Dmの撮影
距離における被写体の像面上での錯乱円直径が0.03
mm以下となるようにストロボ発光開口径Fs及び撮影
レンズのピントセット位置を決めるようにしている。ま
た、ストロボ到達距離Dは3m以上が好ましく、最も好
ましくは5m以上である。
【0020】以下、上記ストロボ内蔵カメラの作用につ
いて、さらに図5に挙げたストロボ撮影用のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。通常のストロボ撮影は、カ
メラの測光結果がLV10未満であり、室内撮影か夜間
の撮影と判断された場合に行われる。室内撮影の場合、
ほとんどのシーンで定常光は主要被写体に対して逆光と
なっており、測光値に応じて露光して背景露出が適正に
できたとしても主要被写体は露光アンダーになってしま
うか、また夜間の撮影の場合はプログラムシャッタを最
長露出時間で駆動しても露光アンダーになってしまう。
【0021】例えば、ISO感度400のフイルムを用
いてLV10未満の室内で撮影を行う場合には、CPU
10は、プログラムシャッタについては測光値に応じて
背景を適正露光にできる露出時間(図2に示す露出時間
Ta)で動作させるとともに、プログラムシャッタの開
口径がストロボ発光開口径Fsに達したタイミングでス
トロボを発光させる。ストロボ発光開口径Fsの値は、
ISO感度データに対応づけて露出制御データメモリ1
2の中に予め書き込まれており、ISO感度400に対
してはF11が割り当てられている。したがって、例え
ば測光値がLV7の場合、(1/30)秒の露出時間、
開放絞りF4のもとでプログラムシャッタが開閉し、プ
ログラムシャッタの開口径がF11に達した時点でスト
ロボ発光が行われる。
【0022】ストロボの発光は、受光素子18bからの
光電流積分が規定レベルに達し、発光量Lsとなった時
点で発光停止するが、プログラムシャッタは図2に示す
ように引き続き開放され定常光による露光を継続する。
そして、(1/30)秒の露出時間が経過すると閉じ信
号によりプログラムシャッタが閉止して一回の露光を終
了する。ストロボの発光量Lsは、被写体条件、特に主
要被写体の撮影距離によって変動するが、オートストロ
ボによって発光量が制御され、主要被写体はストロボに
よって適正露光量で露光される。
【0023】一方、背景に対する露光は、ストロボ発光
停止後もプログラムシャッタの開放期間中は定常光によ
り継続して行われることになるため、適正露光量に近づ
く露光が行われるようになる。これに伴い、主要被写体
に対する露光量と背景に対する露光量をどちらも適正露
光量に近づけることができるとともに、その差を小さく
することができるようになり、プリント時の補正を加味
した場合には、従来と比較して、主要被写体を適正露光
にしながらも背景の描写性を向上させることが可能とな
る。
【0024】さらに、ストロボの発光が、常にプログラ
ムシャッタの開口径がF11に達した時点で行われるこ
とになるので、撮影距離1.7mに固定した撮影レンズ
2を用いながらも、図4に示すように1m〜6mの撮影
距離にある主要被写体に対しては、錯乱円径が0.03
mm以下となる被写界深度内を確保することができるよ
うになり、ピントの合った写真が得られる。
【0025】また、例えばISO感度3200のフイル
ムを使用し、カメラの測光値がLV10未満の場合には
自動的にストロボ撮影が行われるが、そのときのストロ
ボ発光開口径Fsは1ステップ絞られ、F16となる。
これにより、露光に関してはほぼ同様の結果が得られる
とともに、ピントに関しては、図4に示すように撮影距
離80cmから被写界深度内に含まれるようになる。し
たがって、使用されるフイルムのISO感度に応じてス
トロボ発光開口径Fsを変えるようにすれば、高感度フ
イルムほど広範囲の撮影距離でピントの合った撮影がで
きるようになる。
【0026】本発明は、ピント位置が固定された固定焦
点のカメラのみならず、ゾーンフォーカス式にピント位
置の切換えが可能なカメラや、オートフォーカス装置を
内蔵したカメラにも適用可能である。すなわち、ストロ
ボ撮影が行われるときには、(1)式を満足するストロ
ボ発光開口径Fsに達した時点でストロボ発光を行わ
せ、かつそのストロボ発光開口径Fsのもとで、1m〜
Dmの撮影距離における被写体の像面上での錯乱円直径
が0.03mm以下となるピントセット位置に撮影レン
ズを強制的に移動させるようにしておけばよい。
【0027】また、上記のように、プログラムシャッタ
が一回の開閉を行う間に定常光による露光とストロボ光
を併用した露光とを行うのが好ましいが、それぞれの露
光ごとにプログラムシャッタを開閉していわゆる多重露
光方式で撮影を行うようにしてもよい。さらに、ストロ
ボ反射光による光電流積分で発光停止を行うオートスト
ロボに代えて、主要被写体までの撮影距離を測定し、そ
の撮影距離に応じてストロボの発光量を制御する調光ス
トロボを用いてもよい。そして、ストロボ撮影を行うか
否かを測光値に応じて自動切換えするカメラだけでな
く、撮影者の意図に応じてストロボ撮影の要否を決める
ようにしたカメラにも本発明は適用可能である。
【0028】なお、日中シンクロ撮影のように、被写体
輝度が十分に高い場合のストロボ撮影では、ストロボの
発光タイミングは当然にプログラムシャッタが最大開口
径に達する前に設定されることになるが、この場合に
は、背景に対して主要被写体が1ステップ以上露光アン
ダーにならないようにストロボによる露光量を確保する
のが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のストロボ内蔵カ
メラでは、プログラムシャッタが最大開口径に達するよ
りも前の、少なくとも1ステップ以上小さい開口径に達
したときにストロボを発光させ、最大開口径でストロボ
が発光しないようにしてあるから、近距離に位置するこ
とが多い主要被写体に対してストロボ光による露光オー
バーを確実に防ぐことができ、同時に被写界深度を深め
てピントの改善も行うことができる。このようにして撮
影されたネガは、主要被写体と背景との露光量の差が小
さくなっているから、プリント時の補正により主要被写
体及び背景の双方についてほぼ満足のゆくプリント写真
が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたストロボ内蔵カメラの外観図で
ある。
【図2】プログラムシャッタの動作を示す露光線図であ
る。
【図3】図1に示すカメラの電気的構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図4】撮影レンズの被写界深度を示す説明図である。
【図5】ストロボ撮影時の処理の流れを表すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 撮影レンズ 10 CPU 12 露出制御データメモリ 13 ISO感度検出装置 15 シャッタ駆動回路 18 ストロボ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 CC34 CD03 CD06 CD11 CD12 CD14 FB24 FB25 FB32 FB38 2H053 AA07 AA08 AA09 AD04 AD11 AD14 AD21 AD25 CA41 2H082 BB45 BB46 CC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り兼用型のプログラムシャッタを備え
    たストロボ内蔵カメラにおいて、 ストロボの発光タイミングを、プログラムシャッタが開
    放絞り開口径よりも少なくとも1ステップ以上小さいシ
    ャッタ開口径に達した時点よりも小絞りのタイミングに
    したことを特徴とするストロボ内蔵カメラ。
  2. 【請求項2】 ストロボが被写体からのストロボ反射光
    に基づいて発光を停止させるオートストロボであること
    を特徴とする請求項1記載のストロボ内蔵カメラ。
  3. 【請求項3】 ストロボ発光時のシャッタ開口径は、1
    〜5mの撮影距離における被写体の結像面上における錯
    乱円直径が0.03mm以下となる開口径であることを
    特徴とする請求項2記載のストロボ内蔵カメラ。
  4. 【請求項4】 ストロボ発光時のシャッタ開口径は、使
    用されるフイルムのISO感度に対応して可変されるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のストボ内
    蔵カメラ。
  5. 【請求項5】 ストロボのガイドナンバーをGN、フイ
    ルムのISO感度をX、ストロボ発光時のシャッタ開口
    径のF値をFとし、ストロボ光の到達距離Dを、 D=(GN×(X/100)1/2 )/F としたとき、前記F値が1m〜Dmの撮影距離における
    被写体の像面上での錯乱円直径が0.03mm以下とな
    る開口径であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か記載のストロボ内蔵カメラ。
  6. 【請求項6】 ストロボ発光時のシャッタ開口径のF値
    がF11以上であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか記載のストロボ内蔵カメラ。
  7. 【請求項7】 ストロボ発光時のシャッタ開口径のF値
    がF16以上であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか記載のストロボ内蔵カメラ。
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