JP2941894B2 - コンベヤー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はベルトコンベヤーに関し、特に案内用にベル
トを原動力として使用することなくコンベヤーベルトの
正確な整列を機械的に維持する改良された案内システム
に関する。

要約すれば本発明は、荷乗せステーシヨと荷降ろしス
テーシヨンとの間で材料を輸送するために可動に支持さ
れた、概ね水平な上方レベルと戻りの下方レベルとを備
えた可撓性のエンドレスベルトを有する形式のコンベヤ
ーである。横断方向に間隔をあけられた車輪付きトロリ
ー又はその他の形式の摺動機構の多数の対が、間隔をあ
けられた水平な案内レール上に可動に取付けられ、そし
てブラケツト及び可撓性ベルト材料の小片によつてコン
ベヤーベルトの両側に取付けられている。各トロリー
は、一対の水平方向に取付けられた車輪及び一対の垂直
方向に取付けられた車輪を有し、これらの車輪は案内レ
ールに沿つてコンベヤーベルトと共に動き、コンベヤー
ベルトの正確な案内及び走行を維持する。各トロリーの
対の一方はばねで付勢され案内レールに生じ得る変動を
補償する。

ベルトコンベヤーは、荷乗せステーシヨンと荷降ろし
ステーシヨンとの間で材料を輸送するために多くの応用
において使用されている。これらのコンベヤーは、輸送
すべき材料を支持する種々の形式の可撓性のベルト又は
固いベルトから構成され、ベルトは、荷乗せステーシヨ
ンと荷降ろしステーシヨンとの間に間隔をあけて配置さ
れた多数のロール、摺動板、又はその他の支持用構造体
の上を動く。多くのコンベヤーは、種々の織物で形成さ
れた可撓性のエンドレスベルトを使用する。エンドレス
ベルトは前部プーリー及び後部プーリーの周りを動き
（このプーリーの一方は駆動される）、そして通常は前
記支持用構造体の間を延びている間隔をあけられたロー
ル又は摺動板によつてベルトの上方輸送レベル及び下方
の戻りレベルの両方において支持されている。

ベルトが前部プーリーによつて長手方向に駆動される
とき、ベルトの左右への動き、あるいはロール又は摺動
板を横切る横断方向への動きを防止するために、垂直柱
のような隣接した支持構造体の間でベルトを整列した状
態に維持することが望ましい。ベルトを整列した状態に
維持する最も普通の手段の１つは、ベルトを正しい整列
状態に維持するようにベルトと係合する中高のプーリ
ー、側部案内ロール、又はその他の機械的機構と動いて
いるベルトとを係合させることにより、ベルト自身を原
動力として使用することである。

ベルトによつて輸送される材料が荷降ろしステーシヨ
ンに正確に輸送されるように、ベルトの走行を正確に維
持することが或る種の用途にとつて望ましい。例えば、
自動車用タイヤ、空気ばね及び同様な物品の製造の際の
種々のエラストマー材料のストリツプの輸送において、
このストリツプ材料を荷降ろしステーシヨンにおける巻
取りリールに正確に送らなければならない。ベルトが荷
乗せステーシヨンと荷降ろしステーシヨンとの間を動く
ときに横に動くならば、ストリツプ材料は巻取りリール
上に不正確に巻かれ、これは、次にほぐされるとき、特
定の製造工程に使用するのに必要なストリツプ材の正確
な供給を形成しないであろう。

従つて、コンベヤーで輸送される材料が荷降ろしステ
ーシヨンに正確に輸送されるように、コンベヤーが荷乗
せステーシヨンと荷降ろしステーシヨンとの間を正確に
移動することが或る種の製造作業にとつて極めて重要で
ある。ベルト自体を原動力として使用することにより案
内するのでは、或る種の応用に対して所望の精度が得ら
れないことが見い出された。

種々の形式の案内システムを使用した従来のコンベヤ
ーが、以下に説明する種々の特許に示されている。

米国特許第702,408号には、支持されたコンベヤーを
形成しているスラツトの横方向への移動を防止するため
に、トロリー車輪に対する案内として働くフレーム内に
位置決めされたトロリー軌条を有するコンベヤー構造が
開示されている。トロリーは交互にブラケツトに固定さ
れ、２つのトロリー車輪がチエーン上に回動可能に取付
けられている。

米国特許第809,827号には、全体としてＵ字形の支持
要素がコンベヤー軌条のどちらかの側に位置したコンベ
ヤーが開示されている。ローラーは、可撓性材料の動き
を容易にするように位置決めされ、旦つコンベヤー材料
自体と前記要素とを本質的に分離する。

米国特許第1,026,617号には、多数のスラツトを備
え、これらの両側にローラーが取付けられ、これらが各
スラツトの両側の開口を通して取付けられているコンベ
ヤーが開示されている。

米国特許第1,708,357号には、連結用リンクによつて
ロール上に可動に支持され横断方向に延びている多数の
スリーブを有するコンベヤーが開示されている。ロール
は水平の軌条に沿つて動く。

米国特許第1,758,397号には、車輪が平行な軌条に沿
つて動き、そして車輪を整列状態に保持するために軌条
に案内が固定されているエンドレスコンベヤーが開示さ
れている。コンベヤー板はチエーン上に取付けられ、そ
の端部はピンによつて連結されたリンクに取付けられ、
このピンにはローラー又は車輪が回転可能に取付けられ
ている。

米国特許第2,558,832号には、ローラーが軌条上を動
き、コンベヤーの動きを容易にするためにスラツトに間
接的にい取付けられたローラーを備えたバーにブラケツ
トが取付けられ、支持構造体に沿つたこのようなスラツ
トを備えたコンベヤー機構が開示されている。

米国特許第2,694,484号には、適切なブラケツトによ
つてローラーが取付けられた板から成るエンドレスコン
ベヤーが開示されている。

上述の特許に開示されたコンベヤー及びその他の公知
のコンベヤー構造体のコンベヤー機構及び整列の特徴
は、コンベヤーベルトの整列の問題に対する多少の解決
を提供するが、これらの特許はいずれも、本発明におけ
るように、コンベヤーベルトの正確な整列又は走行を維
持するために、ベルトの一方の側において静止状態にて
取付けられそしてベルトの他方の側においてばねで付勢
されたトロリー車輪又はその他の形式の摺動機構を備え
た可撓性のベルトを有するコンベヤーを開示していると
は信じられない。本発明のこの構造を以下詳細に説明し
旦つ特許請求の範囲に記載する。

本発明の目的は、改良されたベルトコンベヤー及び特
にコンベヤーベルト案内システムを提供することにあ
り、このシステムは、従来のコンベヤー案内システムに
おけるようにベルトを原動力として用いて案内すること
なく、ベルトに直接取付けられた機械的手段によつて、
荷乗せステーシヨンと荷降ろしステーシヨンとの間を動
くときのエンドレスの可撓性コンベヤーベルトの正確な
整列又は走行を維持する。

本発明の別の目的は、ベルトを整列状態に維持するた
めに、車輪付きトロリー又はその他の形式の摺動機構が
コンベヤーベルトの両側に取付けられ、間隔をあけられ
た平行な案内レールに沿つて動き、トロリー又は摺動機
構の一方が案内レール内のいかなる変動も補償するよう
にばねで付勢されている、改良されたベルトコンベヤー
を提供することにある。

本発明の更に別の目的は、車輪付きトロリーの各々が
二対の車輪を備え、その一方の対は垂直面内でベルト取
付けブラケツトを支持し、他方の対は水平面内でベルト
取付けブラケツトを可動に支持し、それらの間を延びて
いるベルトの整列を維持するようなベルトコンベヤーを
提供することにある。

本発明の別の目的は、前方プーリー及び後方プーリー
のような通常の駆動手段によつて荷乗せステーシヨンと
荷降ろしステーシヨンとの間を動かされ、間隔をあけら
れた概ね水平なロール又は摺動板によつて支持された改
良されたベルトコンベヤーを提供することにあり、この
ベルトコンベヤーにおいては、改良された案内システム
が、コンベヤーの通常の上方レベル及び下方の戻りレベ
ルに沿つてベルトを機械的に案内する。

本発明の更に別に目的は、整列したトロリー又は摺動
機構及びブラケツトがベルトの両側の長手方向縁に沿つ
て間隔をあけられた位置において連結され、これによつ
て、ベルトの荷物支持面又は通常の前後のプーリーの周
りのベルトの動きに影響を与えない、改良されたベルト
コンベヤーを提供することにある。

本発明の更に別の目的は、通常のコンベヤーベルト材
料と共に使用するのに適し、旦つ従来の整列システムに
おけるようなベルトを原動力として頼みにせずにベルト
の正確な動き及び整列を与えるところの強固で耐久性の
ある構成要素で形成された、改良されたベルトコンベヤ
ー及びその案内システムを提供することにある。

これらの目的及び特徴は本発明の改良されたベルトコ
ンベヤーにより得られ、その一般的性質は、エンドレス
の可撓性コンベヤーベルトと、該コンベヤーベルトの両
側の長手方向の縁に沿つて延びている一対の平行な案内
レールと、該案内レールによつて支持され該案内レール
に沿つて動き得る摺動手段と、ベルトが間隔をあけられ
た該レールの間を該レールに沿つて長手方向に動くと
き、コンベヤーベルトの正確な走行を維持するために、
該摺動手段をコンベヤーベルトの両方の縁に取付けるブ
ラケツト手段とを含むものとして説明される。

本発明の原理の適用した最良の様式を示す好ましい実
施例が以下の説明において述べられ、旦つ図示され、更
に特許請求の範囲において特別に旦つ明確に指摘され説
明される。

本発明の改良されたベルトコンベヤーは全体として１
で示され、第１図乃至第３図に部分的に示されている。
コンベヤー１は、可撓性材料で作られたエンドレスコン
ベヤーベルト２を備えた通常の構成のものである。ベル
ト２は、駆動用の前部プーリー（図示せず）及び後部プ
ーリー３（第３図）の周りを延び、上方の概ね水平な載
荷用のレベルと水平な下方の戻りレベルとを形成してい
る。コンベヤーベルト２は、水平方向に延び旦つ間隔を
あけられた多数のロール４上に可動に支持されている。
これらのロール４は、間隔をあけられた垂直方向に延び
ている多数の支持柱５の間を延びそして該支持柱に取付
けられている。ベルト２は、全体として６で示されたテ
ンシヨン機構によつて長手方向に調整可能に取付けらる
ことができ（第１図及び第２図）、この機構は、ベルト
の伸びを補償し旦つ調整し所望のベルト張力を達成する
ように、後部プーリー３を水平方向に動かす。所望なら
ば、或る種の応用に対しては、コンベヤーベルト２を、
間隔をあけられた水平ロール４の代わりに多数の水平摺
動板（図示せず）上に摺動可能に支持することもでき
る。ベルトコンベヤー１の以上の説明は、可撓性エンド
レスコンベヤーベルトを使用した大多数のコンベヤー機
構について標準的なものである。

本発明により、全体としてとして８で示された一対の
水平方向案内レールが、コンベヤーベルト２の長手方向
の縁９に沿つて、ベルトの頂部又は荷物輸送レベルに隣
接した水平面内を好ましくは延びている。同様な案内レ
ールの第２の組10がコンベヤーベルトの戻りのレベルに
おいてベルトの長手方向縁に沿つて水平方向に延びてい
る。案内レール８と10とは互いに同様であり、従つて上
方の案内レール８だけを第４図及び第５図に詳細に示
す。各案内レール８は、間隔をあけられた頂部壁12及び
底壁13、並びに外側の垂直端部壁14及び内側の垂直側壁
16を有する箱状又は角状の管であることが好ましい。内
側の垂直壁15には、長手方向に水平に延びている細長い
開口16が設けられている。

各々が全体として18で示された多数のトロリーが、各
々が全体として19で示された多数のブラケツト組立体を
可動に支持するために、案内レール８及び10に可動に取
付けられそして支持されている。各ブラケツト組立体19
は、好ましくはベルト２と同じ材料で形成された可撓性
材料の短いストリツプ20によつてコンベヤーベルト２の
縁に連結されている。

第４図及び第５図を参照すると、各トロリー18は概ね
Ｈ字形の板22を備え、その上に一対のローラー23及び一
対の間隔をあけられた車輪24が回転可能に支持されてい
る。車輪24は、板22から直角に外側に延びている軸25上
に取付けられている。ねじの切られた軸26がトロリー板
22から内向きに延び、その上にブラケツト組立体19が一
対のナツト30により調整可能に取付けられている。ロー
ラー23は、案内レール８及び10の細長い開口16を通つて
延び、開口16の下方の縁と係合しこれに乗ることが好ま
しい。車輪24は、案内レールの内側の垂直壁15の内面に
乗り旦つこれと係合することが好ましい（第５図）。

本発明の別の特徴により、横断方向に向かい合つたブ
ラケツト組立体の各組の一方のブラケツト組立体19は、
積み重ねられた多数のばね座金29によつてねじの切られ
た軸26上で、ばねで付勢されるように取付けられてい
る。座金29はナツト30の間に固定され、これらの内の２
つは軸26上に向かい合つたブラケツト組立体19を固定的
に取付けるために使用される。

各ブラケツト組立体19は、一対の側板31及び全体とし
て32で示された中間ブラケツト板を備えている。板32
は、ねじの切られた軸26が通つて延びる開口を形成され
た垂直に延びる後方壁部分33、水平底板34、及び段状の
内側端部35を有する。可撓性ベルトストリツプ20が、多
数のボルト36によつて各ブラケツト板32の段状の内側端
部35に固定されている。ベルトストリツプ20の他方の端
部は、縫い付け部37又はその他の形式の取付け手段によ
りベルトの縁に固定されている。

改良されたベルトコンベヤー、及び特にその案内及び
整列システムの作動を以下に説明する。多数の車輪付き
トロリー18が、横断方向に互いに間隔をあけられ向かい
合い旦つベルトの縁に沿つて長手方向に離間された間隔
にて取付けられている。トロリー18にはブラケツト組立
体19が取付けられ、一方、ブラケツト組立体は上述のよ
うに縫い付け部37によつてベルトの縁に取付けられてい
る。各車輪付きトロリーは、ローラー23と車輪24との係
合によりそれぞれの案内レールに動き得るように取付け
られ、特に第４図及び第５図に図示され上に説明された
ように、案内レールの協働した垂直部分及び水平部分と
各トロリー組立体の車輪及びローラーの対との係合によ
つて、取付けられたブラケツト組立体19を垂直及び水平
の整列状態に維持する。ばね座金29のばねによる付勢作
用は、コンベヤーの全長にわたり案内レールの整列のい
かなる変動をも補償し、両方のブラケツト組立体がコン
ベヤーベルトに固定されたときに得られるよりもより一
様なコンベヤーベルトの走行の整列を達成できる。

ベルトの支持は支持用ロール及び／又は摺動板によつ
て行なわれるため、ベルトを物質的に支持することなく
ベルトの案内と整列とを行う車輪付きトロリー18及び連
結されたブラケツト組立体19と共に通常の方法で、コン
ベヤーベルトは支持用ロール又は摺動板に沿つて動かさ
れる。しかしながら、取付けられたブラケツト組立体及
び車輪付きトロリーによつて、ベルトの縁はコンベヤー
の経路に沿つて正確な整列状態に維持され、そして支持
用ロールを横切る横断方向の動き又は左右の動きが防止
される。車輪付きトロリーはブラケツトの支持を提供
し、各トロリーの二対の車輪により水平及び垂直の両方
向におけるブラケツトの動きを防ぐ。更に、可撓性ベル
トストリツプ20によるベルトのブラケツトへの撓み可能
な取付けにより、コンベヤーベルト２は、荷乗せステー
シヨンと荷降ろしステーシヨンとの間のベルトの動きの
間、前部プーリー及び後部プーリーの周り及びその他の
ロール又はプーリーの周りでの動きが可能となる。ねじ
を切られた軸26とブラケツト取付け用ナツト30とは、ト
ロリー上のブラケツトの正確な調整と整列とを可能と
し、ばね座金29によるブラケツト組立体の１つの調整可
能なばね式の取付け方法によつて、間隔をあけられた軌
条のその他の僅かな変動及び不揃いが補償される。

以上の説明及び図面においては、摺動機構を二対の支
持車輪から構成された車輪付きトロリーであるとして説
明したが、間隔をあけられた側部レール内のベルトを連
結しているブラケツトを可動に支持するために、その他
の形式の摺動機構を使用することができる。例えば、種
々の形状の種々の形式の摺動ブロツクを相補的形状の案
内レール内に嵌合させあるいは該案内レールの周りを囲
むようにすることができ、ベルトに取付けられたブラケ
ツトのための可動支持体を形成できる。この摺動ブロツ
クは、低摩擦摺動面を形成する種々の材料で構成するこ
とができる。例えば、或る応用に対しては、案内レール
をプラスチツクで形成することができ、車輪付きトロリ
ーは相補的形状のプラスチツクの摺動ブロツクで置換さ
れる。この場合、プラスチツク材料間の滑り摩擦は比較
的小さく、摺動機構に対する水平及び垂直方向の支持を
形成し、ベルトが案内レールに沿つて長手方向に動くと
き、ベルトに連結されているブラケツトがベルトの整列
を与え旦つ維持することを可能にする。同様に、ブラケ
ツトの所望の可動支持体を形成するように、摺動機構
を、球状に形成された案内レールに取付け、又はこのレ
ールの周囲又は内側を延びるようにすることができる。

従つて、ベルトコンベヤー及びその案内システムは、
単純化され、多くの目的の総てを達成する有効、安全、
安価、旦つ効果的な構造を提供し、従来の構造にあつた
困難を無くし、更に問題を解決し技術的に新しい結果が
得られた。

以上の説明において、或る種の用語を簡潔化、明瞭化
及び理解のために使用したが、これらの用語は説明の目
的に使用され広く解釈されることを意図したものであ
り、従来技術の要求以上に不必要な限定をこれに含ませ
るべきでない。

更に、本発明の説明及び図解は例示のためのものであ
り、本発明の限界は図示され説明された正確な詳細に限
定されるものではない。

本発明の特徴、新規制、及び原理を説明したが、改良
されたベルトコンベヤー及びその案内システムが構成さ
れ旦つ使用される方法、構成の特性、及び有利、新規旦
つ有効な結果が得られた。新規旦つ有用な構成、装置、
要素、配置、部品及び組み合わせが実施態様に説明され
る。

本発明の種な特徴及び実施態様につき説明すれば以下
のとおりである。

1.a）エンドレスの可撓性コンベヤーベルトと、 ｂ）コンベヤーベルトの両側の長手方向の縁に沿つて延
びている一対の平行な案内レールと、 ｃ）案内レールによつて支持され旦つ案内レールに沿つ
て動き得る摺動手段と、 ｄ）ベルトが間隔をあけられた該レールに沿つて該レー
ルの間を長手方向に動くとき、コンベヤーベルトの正確
な走行を維持するためにコンベヤーベルトの両側の縁に
該摺動手段を取付けるブラケツト手段、 とを備えた改良されたコンベヤー。

2.摺動手段は横断方向に間隔をあけられた対の摺動機構
を多数備え、各対の摺動機構の一方をばねで付勢される
関係にてそのブラケツト手段に動き得るように取付ける
ために、各対の摺動機構の該一方はばね手段によつてそ
のブラケツト手段に動き得るように取付けられている上
記第１項に記載のコンベヤー。

3.摺動手段は、間隔をあけられた車輪付きトロリーの多
数の対である上記第１項に記載のコンベヤー。

4.一対の案内レールは同じであり、その各々は間隔をあ
けられた頂部壁と底部壁及び間隔をあけられた内側側壁
と外側側壁を有する箱形の部材であり、車輪付きトロリ
ーは該箱形部材内に全体的に収納され、内側側壁の各々
に長手方向に延びた細長い開口が形成され、そしてトロ
リーを該レール上に動き得るように部分的に支持するた
めにローラー手段が該細長い開口を通つて延びている上
記第３項に記載のコンベヤー。

5.ブラケツト手段をレール上に動き得るように支持する
ために、車輪付きトロリーの各々は一対の車輪と一対の
ローラーとを備えている上記第３項に記載のコンベヤ
ー。

6.前記車輪の対は各案内レールの実質的に垂直な部分に
沿つて動き、前記ローラーの対は各案内レールの実質的
に水平な長手方向の部分に沿つて動く上記第５項に記載
のコンベヤー。

7.案内レールのいかなる変動をも補償するために、ブラ
ケツト手段の一方がトロリーの一方にばねで付勢された
関係にて動き得るように取付けられている上記第３項に
記載のコンベヤー。

8.各ブラケツト手段は、可撓性材料の部片によつてコン
ベヤーベルトに取付けられている上記第３項に記載のコ
ンベヤー。

9.可撓性材料は、コンベヤーベルトと同じ材料である上
記第８項に記載のコンベヤー。

10.ブラケツト手段は多数の強固なブラケツトを有し、
その各々はコンベヤーベルトに取付けるための取付け端
部及び摺動手段に取付けるための端部壁を有している上
記第１項に記載のコンベヤー。

11.各ブラケツトの端部壁は取付け端部の面に対して概
ね直角に延び、各摺動手段は、摺動手段をブラケツト手
段に取付けるために、端部壁に形成された開口を通つて
延びている軸を有する上記第10項に記載のコンベヤー。

12.多数のばね座金が前記軸に取付けられ、ばねが摺動
手段をブラケツトから遠ざけるように付勢する上記第11
項に記載のコンベヤー。

13.両側のトロリーの少なくとも一方は取付け板及び該
板をブラケツト手段に取付けるための軸を有し、車輪手
段の第１の対及び第２の対が回転可能に該板に取付けら
れ、該板を案内レールに対して動き得るように支持する
ために、車輪手段の該第１の対は車輪手段の該第２の対
に対して90度の角度を成している上記第３項に記載のコ
ンベヤー。

14.車輪手段の第１の対は概ね水平な面内にブラケツト
手段を支持する一対のローラーであり、車輪手段の第２
の対は案内レールの概ね垂直な面に対してブラケツト手
段を動き得るように支持する一対の車輪である上記第13
項に記載のコンベヤー。

15.コンベヤーベルト手段は、概ね水平な面内を動く上
記第14項に記載のコンベヤー。

16.各トロリーは二対の車輪を有し、一方の対はブラケ
ツト手段を水平に動き得るように支持し、他方の対は関
連した案内レールに対してブラケツト手段を垂直方向に
動き得るように支持する上記第３項に記載のコンベヤ
ー。

17.ベルトの両側の長手方向の縁に沿いこれらに隣接し
て取付けられた多数の間隔をあけられた垂直な支持柱を
備え、少なくも２つの平行な案内レールがコンベヤーベ
ルトの上方レベル及び下方の戻りレベルに隣接した支持
柱に垂直方向に間隔をあけられて取付けられ、ベルトが
該案内レールの間を概ね水平に延びている上記第１項に
記載のコンベヤー。

18.或るブラケツト手段は、それに関連する案内レール
に向かつてばねで付勢されている上記第１項に記載のコ
ンベヤー。

19.コンベヤーベルトが、その上方レベル及び戻りのレ
ベルの下を水平方向に延びている多数の間隔をあけられ
たロール上に動き得るように支持されている上記第１項
に記載のコンベヤー。

【図面の簡単な説明】

第１図は、改良されたベルトコンベヤー及びその案内機
構の一部を示す、概ね図式的な部分的平面図。 第２図は、第１図に示す改良されたベルトコンベヤーの
概ね図式的な側面図。 第３図は、第１図の線３−３において得られた概ね図式
的な拡大断面図。 第４図は、関連する案内レール上に取付けられた一対の
向かい合つた車輪付きトロリーの一対を拡大した部分的
断面図。 第５図は、第４図の線５−５において得られた部分的断
面図。 図中、１……ベルトコンベヤー、２……コンベヤーベル
ト、３……プーリー、４……ロール、５……支持柱、8,
10……案内レール、18……トロリー、19……ブラケツト
組立体、20……ストリツプ、23……ローラー、24……車
輪、26……ねじの切られた軸、29……ばね座金、37……
縫い付け部、である。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ａ）前部プーリーと後部プーリーとの間を
   延びている可撓性エンドレスコンベヤーベルトであっ
   て、該前部プーリー及び該後部プーリーの一方が、長手
   方向に該コンベヤーベルトを直線的に移動するように、
   駆動されるコンベヤーベルトと、 ｂ）該コンベヤーベルトの両側の長手方向の縁に沿つて
   延びている一対の平行な案内レールと、 ｃ）該案内レールによつて支持され且つ案内レールに沿
   つて動き得る摺動手段と、 ｄ）該案内レールに沿って該摺動手段が移動できるよう
   に、該摺動手段を該コンベヤーベルトの両側に取り付け
   る、横方向に離間した対をなしたブラケツト手段と、 ｅ）該コンベヤーベルトの一方の側に位置するブラケツ
   ト手段のみに設置されて、該コンベヤーベルトが該離間
   したレールに沿ってそれらの間を直線的に長手方向に移
   動するときに、該コンベヤーベルトの他方の側に位置す
   る案内レールと該該コンベヤーベルトとの間の間隔を一
   定に維持するばね手段とを具備することを特徴とするコ
   ンベヤー。