JP2941736B2 - 建築資材受止め具 - Google Patents
建築資材受止め具Info
- Publication number
- JP2941736B2 JP2941736B2 JP9166197A JP9166197A JP2941736B2 JP 2941736 B2 JP2941736 B2 JP 2941736B2 JP 9166197 A JP9166197 A JP 9166197A JP 9166197 A JP9166197 A JP 9166197A JP 2941736 B2 JP2941736 B2 JP 2941736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting base
- building material
- receiving
- receiving device
- locking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築資材受止め具
に係り、特に、小屋組に載せた建築資材を受け止めてお
くための建築資材受止め具に関するものである。
に係り、特に、小屋組に載せた建築資材を受け止めてお
くための建築資材受止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、木造一般住宅の建築において、
建前が済んだ後の屋根工事を始めるときは、作業を効率
良く進めることができるようにするために、小屋組の上
に野地板(のじいた)等の建築資材を、必要量、予め上
げておくのが一般的である。この場合、建築資材を小屋
組に載せる作業を建前に使用したレッカー車等の吊り上
げ機を利用して行うことが多い。
建前が済んだ後の屋根工事を始めるときは、作業を効率
良く進めることができるようにするために、小屋組の上
に野地板(のじいた)等の建築資材を、必要量、予め上
げておくのが一般的である。この場合、建築資材を小屋
組に載せる作業を建前に使用したレッカー車等の吊り上
げ機を利用して行うことが多い。
【0003】ところが、小屋組の上面には勾配があるた
めに、その上面に建築資材を単に載せて置くことはでき
ないので、従来は、主として、図6に示す方法によって
建築資材を小屋組に載せるようにしていた。即ち、同図
は小屋組の一例1を示すもので、3は建築資材を受け止
めるための仮の柱を示す。この仮の柱3は、その下部3
aを小屋束5や母屋7等に釘で固定し、上部3bを垂木
9より上にある程度突出させてあり、この上部3bを受
止め手段として野地板11やコンパネベニヤ等を積んで
置くようにしていた。また、このような仮の柱3を取り
付けない場合は、同図に二点鎖線で示すように野地板1
1等を2本の母屋7に掛け渡し状に載せて置くことが行
われている。
めに、その上面に建築資材を単に載せて置くことはでき
ないので、従来は、主として、図6に示す方法によって
建築資材を小屋組に載せるようにしていた。即ち、同図
は小屋組の一例1を示すもので、3は建築資材を受け止
めるための仮の柱を示す。この仮の柱3は、その下部3
aを小屋束5や母屋7等に釘で固定し、上部3bを垂木
9より上にある程度突出させてあり、この上部3bを受
止め手段として野地板11やコンパネベニヤ等を積んで
置くようにしていた。また、このような仮の柱3を取り
付けない場合は、同図に二点鎖線で示すように野地板1
1等を2本の母屋7に掛け渡し状に載せて置くことが行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の方法の
うち、仮の柱3を設けるものにあっては、耐荷重強度の
高い角材を探して適当な寸法に切断したり、その柱3を
釘打ちして固定したりして、使用後に柱3を取り外す
等、案外多くの手間がかかるために、作業性が悪いとい
う問題があった。このため、建前が行われた日のうちに
建築資材を上げることができなくて、翌日改めてレッカ
ー車を手配したり、それが間に合わなくて手作業で資材
を上げることになってしまうということもあった。しか
も、柱3の固定が外れたりすると、大量の野地板11や
コンパネが一度に落下して重大事故の原因になるという
大きな危険をはらんでいる。また、そのような事故が起
きないようにするために、柱3の固定はしっかり行う必
要があり、このことが母屋7や小屋束5を傷める原因に
なってしまうこともある。
うち、仮の柱3を設けるものにあっては、耐荷重強度の
高い角材を探して適当な寸法に切断したり、その柱3を
釘打ちして固定したりして、使用後に柱3を取り外す
等、案外多くの手間がかかるために、作業性が悪いとい
う問題があった。このため、建前が行われた日のうちに
建築資材を上げることができなくて、翌日改めてレッカ
ー車を手配したり、それが間に合わなくて手作業で資材
を上げることになってしまうということもあった。しか
も、柱3の固定が外れたりすると、大量の野地板11や
コンパネが一度に落下して重大事故の原因になるという
大きな危険をはらんでいる。また、そのような事故が起
きないようにするために、柱3の固定はしっかり行う必
要があり、このことが母屋7や小屋束5を傷める原因に
なってしまうこともある。
【0005】この点、母屋7に掛け渡して置く方法は、
特別な準備作業が不要であり、母屋7等を傷めることも
少なくて済む。しかしながら、この方法による場合は、
レッカー車等の吊り上げ機を使用して必要量の建築資材
を一度に載せることができないために、作業に時間がか
かるという問題がある。しかも、垂木9が邪魔になっ
て、野地板11等を母屋7に思うように載せることが難
しく、特に、合板等幅の大きい資材は載せること自体不
可能である場合が多い。そして、この方法による場合
も、母屋7への載せ方が不安定であると、直ちに落下事
故につながるという危険を有している。その上、使用す
るときは、野地板11を一枚づつ足元から側方へ引き出
さなければならないので、単独での作業はかなり困難で
あって、引き出す際に野地板11又は作業者自身が落下
する危険を伴うという問題があった。
特別な準備作業が不要であり、母屋7等を傷めることも
少なくて済む。しかしながら、この方法による場合は、
レッカー車等の吊り上げ機を使用して必要量の建築資材
を一度に載せることができないために、作業に時間がか
かるという問題がある。しかも、垂木9が邪魔になっ
て、野地板11等を母屋7に思うように載せることが難
しく、特に、合板等幅の大きい資材は載せること自体不
可能である場合が多い。そして、この方法による場合
も、母屋7への載せ方が不安定であると、直ちに落下事
故につながるという危険を有している。その上、使用す
るときは、野地板11を一枚づつ足元から側方へ引き出
さなければならないので、単独での作業はかなり困難で
あって、引き出す際に野地板11又は作業者自身が落下
する危険を伴うという問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題点に着目して
為なされたものであり、小屋組への取付と取外しが極め
て簡単に済み、それでいて、取付状態が非常に安定し、
且つ、建築資材をしっかり受け止めることができる建築
資材受止め具を提供することを目的とする。
為なされたものであり、小屋組への取付と取外しが極め
て簡単に済み、それでいて、取付状態が非常に安定し、
且つ、建築資材をしっかり受け止めることができる建築
資材受止め具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、小屋組の垂木に着脱自在に取り付けて建
築資材を受け止める建築資材受止め具であって、少なく
とも一部が長手方向から見て下面が開口したコ字形を為
すように形成された取付ベースと、前記取付ベースの前
端部から立ち上がって建築資材を受け止める受止め柱
と、前記取付ベースと受止め柱とに掛渡し状に設けられ
て受止め柱を背後から支持する控え部材と、前記取付ベ
ースを垂木に載せた状態でこの取付ベースを垂木に固定
するための締付手段とを設けたものである。このように
構成することで、小屋組への取付と取外しが極めて簡単
に済み、それでいて、取付状態が非常に安定し、且つ、
建築資材をしっかり受け止めることができる。
に、本発明は、小屋組の垂木に着脱自在に取り付けて建
築資材を受け止める建築資材受止め具であって、少なく
とも一部が長手方向から見て下面が開口したコ字形を為
すように形成された取付ベースと、前記取付ベースの前
端部から立ち上がって建築資材を受け止める受止め柱
と、前記取付ベースと受止め柱とに掛渡し状に設けられ
て受止め柱を背後から支持する控え部材と、前記取付ベ
ースを垂木に載せた状態でこの取付ベースを垂木に固定
するための締付手段とを設けたものである。このように
構成することで、小屋組への取付と取外しが極めて簡単
に済み、それでいて、取付状態が非常に安定し、且つ、
建築資材をしっかり受け止めることができる。
【0008】請求項2の発明では、請求項1に記載した
建築資材受止め具において、取付ベースと受止め柱と控
え部材の3つの部材を2つの連結点を介して折り畳み自
在に連結し、前記3つの部材のうち互いに連結されてい
ない2つの部材の先端部どうしを係止分離自在に係止す
る係止手段を設け、使用するときは前記係止手段を係止
状態とすることで組み立てるようにしたものであり、こ
れにより、使用しないときはコンパクトに畳むことがで
きる。
建築資材受止め具において、取付ベースと受止め柱と控
え部材の3つの部材を2つの連結点を介して折り畳み自
在に連結し、前記3つの部材のうち互いに連結されてい
ない2つの部材の先端部どうしを係止分離自在に係止す
る係止手段を設け、使用するときは前記係止手段を係止
状態とすることで組み立てるようにしたものであり、こ
れにより、使用しないときはコンパクトに畳むことがで
きる。
【0009】請求項3の発明では、請求項2に記載した
建築資材受止め具において、係止手段の係止位置を複数
設けることにより、垂木の勾配に応じて、受止め柱の立
上り角度を選択的に設定できるようにした。
建築資材受止め具において、係止手段の係止位置を複数
設けることにより、垂木の勾配に応じて、受止め柱の立
上り角度を選択的に設定できるようにした。
【0010】請求項4の発明では、請求項2又は3に記
載した建築資材受止め具において、縛り紐を取り付ける
ための紐取付部を取付ベースに設け、この紐取付部に取
り付けた紐により、垂木に対する取付状態を補強した
り、使用しないときは受止め柱や控え部材を取付ベース
に折畳んだ状態でこれらをまとめて縛ることができるよ
うにした。
載した建築資材受止め具において、縛り紐を取り付ける
ための紐取付部を取付ベースに設け、この紐取付部に取
り付けた紐により、垂木に対する取付状態を補強した
り、使用しないときは受止め柱や控え部材を取付ベース
に折畳んだ状態でこれらをまとめて縛ることができるよ
うにした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る建築資材受止め具13を図1から図5に従って説明す
る。この建築資材受止め具13は、取付ベース15と、
この取付ベース15に回動自在に連結された受止め柱1
7及び控え桿19等から構成され、これら取付ベース1
5、受止め柱17及び控え桿19はいずれも軽量鋼材に
よって形成されており、受止め柱17と控え桿19は角
形パイプから成る。
る建築資材受止め具13を図1から図5に従って説明す
る。この建築資材受止め具13は、取付ベース15と、
この取付ベース15に回動自在に連結された受止め柱1
7及び控え桿19等から構成され、これら取付ベース1
5、受止め柱17及び控え桿19はいずれも軽量鋼材に
よって形成されており、受止め柱17と控え桿19は角
形パイプから成る。
【0012】取付ベース15は、長さが約1000ミリ
メートルあって、長手方向から見た形状は、下面が開口
したコ字形をしており、その左右(図1における左上方
へ向かう方向を左側とし、右上方へ向かう方向を前方と
する。以下の説明において向きを言うときは、この方向
によるものとする。)両側壁21間の寸法W(図3参
照)は略48ミリメートルになっている。この幅Wは一
般的な小屋組に用いられる垂木9の横幅より僅かに大き
い程度である。取付ベース15の上面23には、その前
端部から立った左右の支持片25と、後端部から立った
別の左右の支持片29がそれぞれ溶接されており、前側
の支持片25は左側へ偏寄して位置し、後側の支持片2
9は右側へ偏寄して位置している。これら支持片25及
び29には図示しない孔が形成されている。
メートルあって、長手方向から見た形状は、下面が開口
したコ字形をしており、その左右(図1における左上方
へ向かう方向を左側とし、右上方へ向かう方向を前方と
する。以下の説明において向きを言うときは、この方向
によるものとする。)両側壁21間の寸法W(図3参
照)は略48ミリメートルになっている。この幅Wは一
般的な小屋組に用いられる垂木9の横幅より僅かに大き
い程度である。取付ベース15の上面23には、その前
端部から立った左右の支持片25と、後端部から立った
別の左右の支持片29がそれぞれ溶接されており、前側
の支持片25は左側へ偏寄して位置し、後側の支持片2
9は右側へ偏寄して位置している。これら支持片25及
び29には図示しない孔が形成されている。
【0013】33は取付ベース15の一部を補強した補
強部材を示す。この補強部材33は前後方向から見て下
面が開口したコ字形をしており、取付ベース15の中間
から前側の位置に2つ互いに前後に間隔をおいて設けら
れ、取付ベース15を抱くようにして溶接されている。
35はナット(図3参照)を示し、このナット35は、
軸方向が左右方向を向く向きで、各補強部材33の右側
面に溶接されている。そして、取付ベース15の右側壁
21のうち上記ナット35の孔に対応した位置には孔3
7(図3参照)が形成され、ナット35には蝶ネジ39
の軸部41が螺合されている。
強部材を示す。この補強部材33は前後方向から見て下
面が開口したコ字形をしており、取付ベース15の中間
から前側の位置に2つ互いに前後に間隔をおいて設けら
れ、取付ベース15を抱くようにして溶接されている。
35はナット(図3参照)を示し、このナット35は、
軸方向が左右方向を向く向きで、各補強部材33の右側
面に溶接されている。そして、取付ベース15の右側壁
21のうち上記ナット35の孔に対応した位置には孔3
7(図3参照)が形成され、ナット35には蝶ネジ39
の軸部41が螺合されている。
【0014】受止め柱17は約900ミリメートルの長
さを有し、その一端部にはここを厚み方向へ貫通した図
示しない孔が形成され、他端部寄りの位置には長手方向
で間隔を置いた第一の係止孔45及び第二の係止孔47
が形成されている。そして、受止め柱17の一端部が取
付ベース15の前側の2つの支持片25の間に位置した
状態で、フランジ付の連結軸49が、支持片25の孔と
受止め柱17の孔を通され、連結軸49の先端部には図
示しない割ピンが通される。これにより、受止め柱17
の一端部が取付ベース15の前端部に回動自在に連結さ
れる。
さを有し、その一端部にはここを厚み方向へ貫通した図
示しない孔が形成され、他端部寄りの位置には長手方向
で間隔を置いた第一の係止孔45及び第二の係止孔47
が形成されている。そして、受止め柱17の一端部が取
付ベース15の前側の2つの支持片25の間に位置した
状態で、フランジ付の連結軸49が、支持片25の孔と
受止め柱17の孔を通され、連結軸49の先端部には図
示しない割ピンが通される。これにより、受止め柱17
の一端部が取付ベース15の前端部に回動自在に連結さ
れる。
【0015】控え桿19は1200ミリメートル程度の
長さを有し、その一端部には図示しない孔が形成され、
他端部には左方へ向けて突出した丸棒状の係止ピン51
(図2及び図3参照)が設けられている。この係止ピン
51の先端部は軸53に回動自在に支持されたロック子
55になっている。控え桿19の一端部が取付ベース1
5の後側の2つの支持片29の間に位置した状態で、別
の連結軸57が、支持片29の孔と控え桿19の孔に通
され、連結軸57の先端部の孔59(図3参照)には割
ピン61が通される。これにより、控え桿19の一端部
が取付ベース15の後端部に回動自在に連結される。
長さを有し、その一端部には図示しない孔が形成され、
他端部には左方へ向けて突出した丸棒状の係止ピン51
(図2及び図3参照)が設けられている。この係止ピン
51の先端部は軸53に回動自在に支持されたロック子
55になっている。控え桿19の一端部が取付ベース1
5の後側の2つの支持片29の間に位置した状態で、別
の連結軸57が、支持片29の孔と控え桿19の孔に通
され、連結軸57の先端部の孔59(図3参照)には割
ピン61が通される。これにより、控え桿19の一端部
が取付ベース15の後端部に回動自在に連結される。
【0016】63は取付ベース15の上面23に固定さ
れたフックを示し、このフック63には丈夫な紐65の
中間部が結ばれている。建築資材受止め具13は以上の
ように構成されており、その全体に赤色の塗装を施すこ
とで、視認性が良いようにしてある。
れたフックを示し、このフック63には丈夫な紐65の
中間部が結ばれている。建築資材受止め具13は以上の
ように構成されており、その全体に赤色の塗装を施すこ
とで、視認性が良いようにしてある。
【0017】次に、建築資材受止め具13の使用方法を
説明する(図4及び図5を参照)。建築資材受止め具1
3を使用するときは、これを次のように組み立てる(こ
の組立ては、小屋組に上げる前でも後でも良く、垂木9
に取り付けた後でも可能である。)。組立ては、受止め
柱17を取付ベース15の前端部から略垂直に立ち上が
るように起こすと共に、控え桿19を斜めに起こして、
その係止ピン51を係止孔45又は47に通し、ロック
子55を倒すことで行う。これにより、取付ベース15
と受止め柱17と控え桿19とが三角形を形成するよう
に組み立てられる。この場合、係止ピン51を第一の係
止孔45に通したときは、受止め柱17が、図5に実線
で示すように、取付ベース15から略90°の開き角で
もって立上り、係止ピン51を第二の係止孔47に通し
たときは、受止め柱17が、同図に二点鎖線で示すよう
に、取付ベース15から略100°の開き角でもって立
上る。
説明する(図4及び図5を参照)。建築資材受止め具1
3を使用するときは、これを次のように組み立てる(こ
の組立ては、小屋組に上げる前でも後でも良く、垂木9
に取り付けた後でも可能である。)。組立ては、受止め
柱17を取付ベース15の前端部から略垂直に立ち上が
るように起こすと共に、控え桿19を斜めに起こして、
その係止ピン51を係止孔45又は47に通し、ロック
子55を倒すことで行う。これにより、取付ベース15
と受止め柱17と控え桿19とが三角形を形成するよう
に組み立てられる。この場合、係止ピン51を第一の係
止孔45に通したときは、受止め柱17が、図5に実線
で示すように、取付ベース15から略90°の開き角で
もって立上り、係止ピン51を第二の係止孔47に通し
たときは、受止め柱17が、同図に二点鎖線で示すよう
に、取付ベース15から略100°の開き角でもって立
上る。
【0018】この開き角の選択は、屋根勾配が5寸勾配
以下である場合は第一の係止孔45を用いたときの角度
とし、屋根勾配が6寸勾配以上である場合は第二の係止
孔47を用いたときの角度とするのが良い。
以下である場合は第一の係止孔45を用いたときの角度
とし、屋根勾配が6寸勾配以上である場合は第二の係止
孔47を用いたときの角度とするのが良い。
【0019】垂木9への建築資材受止め具13の取付
は、取付ベース15を垂木9にこれを抱くように置いた
状態で、蝶ネジ39を垂木9に対して締め付けることで
行う(図3参照)。これにより、取付ベース15が当該
垂木9に圧接して固定され、受止め柱17は当該垂木9
に対して略90°又は略100°の開き角で立ち上がる
ように位置する。尚、建築資材受止め具13を垂木7に
固定した後でも、建築資材を受け止める前であれば、係
止ピン51を係止する係止孔を変更することは可能であ
る。そして、念のため当該垂木9に紐65を縛りつける
(図3及び図5参照)。このようにしておけば、垂木9
への取付を補強することができるし、万一、蝶ネジ39
が緩んだ場合でも建築資材受止め具13そのものが落下
するのをある程度高い確率で防止することができる。
は、取付ベース15を垂木9にこれを抱くように置いた
状態で、蝶ネジ39を垂木9に対して締め付けることで
行う(図3参照)。これにより、取付ベース15が当該
垂木9に圧接して固定され、受止め柱17は当該垂木9
に対して略90°又は略100°の開き角で立ち上がる
ように位置する。尚、建築資材受止め具13を垂木7に
固定した後でも、建築資材を受け止める前であれば、係
止ピン51を係止する係止孔を変更することは可能であ
る。そして、念のため当該垂木9に紐65を縛りつける
(図3及び図5参照)。このようにしておけば、垂木9
への取付を補強することができるし、万一、蝶ネジ39
が緩んだ場合でも建築資材受止め具13そのものが落下
するのをある程度高い確率で防止することができる。
【0020】このようにして、建築資材受止め具13を
2つ横に並べて取り付ける(図4参照)。具体的には、
この建築資材受止め具13に受止めさせようとする建築
資材の長さよりある程度短い距離をおいて、建築資材受
止め具13を2つ垂木9に取り付ける。この場合、受止
め柱17の立上り角は2つの建築資材受止め具13のい
ずれにおいても一致させる。このように取り付けた建築
資材受止め具13の前側に、野地板11や角材その他の
建築資材を積み重ねると、その建築資材の荷重は、当該
垂木9と受止め柱17とによって支持され、受止め柱1
7にはその荷重の水平分力が加わる。尚、建築資材の積
み上げは、レッカー車等を使用して一度に行えば良く、
この場合、建築資材受止め具13の全体には赤色の塗装
が施されているために、レッカー車の運転席からでも良
く視認できる。
2つ横に並べて取り付ける(図4参照)。具体的には、
この建築資材受止め具13に受止めさせようとする建築
資材の長さよりある程度短い距離をおいて、建築資材受
止め具13を2つ垂木9に取り付ける。この場合、受止
め柱17の立上り角は2つの建築資材受止め具13のい
ずれにおいても一致させる。このように取り付けた建築
資材受止め具13の前側に、野地板11や角材その他の
建築資材を積み重ねると、その建築資材の荷重は、当該
垂木9と受止め柱17とによって支持され、受止め柱1
7にはその荷重の水平分力が加わる。尚、建築資材の積
み上げは、レッカー車等を使用して一度に行えば良く、
この場合、建築資材受止め具13の全体には赤色の塗装
が施されているために、レッカー車の運転席からでも良
く視認できる。
【0021】建築資材受止め具13を使用しない間は、
図2に示すように、受止め柱17及び控え桿19を取付
ベース15の上面に重ねるように畳んで、受止め柱17
及び控え桿19を紐65により縛っておくと良い。この
ようにしておけば、運搬が容易かつ安全である上に、か
さをとらないで済む。
図2に示すように、受止め柱17及び控え桿19を取付
ベース15の上面に重ねるように畳んで、受止め柱17
及び控え桿19を紐65により縛っておくと良い。この
ようにしておけば、運搬が容易かつ安全である上に、か
さをとらないで済む。
【0022】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態においては、取付ベースの全体を長手方向から
見てコ字形にしたが、必要な強度を失わない限り、一部
だけをコ字形にしても良いし、受止め柱と控え部材はパ
イプ形のものに限らず、所謂アングル鋼材やその他の鋼
材を用いることも考えられる。
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態においては、取付ベースの全体を長手方向から
見てコ字形にしたが、必要な強度を失わない限り、一部
だけをコ字形にしても良いし、受止め柱と控え部材はパ
イプ形のものに限らず、所謂アングル鋼材やその他の鋼
材を用いることも考えられる。
【0023】また、実施の形態においては、受止め柱の
下端部と控え部材の後端部を取付ベースに回動自在に連
結し受止め柱の上端部と控え部材の前端部とを係止手段
により随時係止するようにしたが、本発明を実施するに
際しては、取付ベースと受止め柱と控え部材をいずれも
独立部材の形で提供し、使用する者が随時組み立てるよ
うにしても良い。更には、実施の形態に示したもののよ
うに各部材を予め連結しておく場合は、取付ベースの前
端部と控え部材の前端部を受止め柱に回動自在に連結し
ておいて取付ベースと控え部材の各後端部どうしを係止
手段で随時係止するように構成するか、又は、取付ベー
スの後端部と受止め柱の上端部を控え部材に回動自在に
連結しておいて取付ベースの前端部と受止め柱の下端部
とを係止手段で随時係止するように構成しても良い。
下端部と控え部材の後端部を取付ベースに回動自在に連
結し受止め柱の上端部と控え部材の前端部とを係止手段
により随時係止するようにしたが、本発明を実施するに
際しては、取付ベースと受止め柱と控え部材をいずれも
独立部材の形で提供し、使用する者が随時組み立てるよ
うにしても良い。更には、実施の形態に示したもののよ
うに各部材を予め連結しておく場合は、取付ベースの前
端部と控え部材の前端部を受止め柱に回動自在に連結し
ておいて取付ベースと控え部材の各後端部どうしを係止
手段で随時係止するように構成するか、又は、取付ベー
スの後端部と受止め柱の上端部を控え部材に回動自在に
連結しておいて取付ベースの前端部と受止め柱の下端部
とを係止手段で随時係止するように構成しても良い。
【0024】また、上記の係止手段としては、実施の形
態に示したものの他に、フック式やネジ止め式のもの等
であっても良い。また、その係止位置の数は、広い範囲
の勾配に適応させるために3つ以上設けることも考えら
れる。そして、本発明は、所謂木造家屋に限らず、少な
くとも小屋組に垂木が設けられる各種建築物の工事にお
いて建築資材を受け止めておくための建築資材受け止め
具として広く使用することができる。尚、実施の形態に
示した各部材の寸法は、あくまでも一例として示したに
過ぎず、本発明を実施する際のサイズを限定したもので
は無い。
態に示したものの他に、フック式やネジ止め式のもの等
であっても良い。また、その係止位置の数は、広い範囲
の勾配に適応させるために3つ以上設けることも考えら
れる。そして、本発明は、所謂木造家屋に限らず、少な
くとも小屋組に垂木が設けられる各種建築物の工事にお
いて建築資材を受け止めておくための建築資材受け止め
具として広く使用することができる。尚、実施の形態に
示した各部材の寸法は、あくまでも一例として示したに
過ぎず、本発明を実施する際のサイズを限定したもので
は無い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明建築資材受止め具
にあっては、少なくとも一部が長手方向から見て下面が
開口したコ字形を為すように形成された取付ベースと、
前記取付ベースの前端部から立ち上がって建築資材を受
け止める受止め柱と、前記取付ベースと受止め柱とに掛
渡し状に設けられて受止め柱を背後から支持する控え部
材と、締付手段とを備え、取付ベースを垂木にこれを抱
くように載せた状態で、この取付ベースを前記締付手段
により垂木に圧接するようにしたので、垂木への取付
は、取付ベースを垂木に載せてから締め付け手段を操作
するだけで完了し、取外しは締め付け手段による締め付
けを緩めるだけで済む。従って、小屋組への取付及び取
外しは単独で簡単に済ませることができ、それでいて、
垂木に取り付けた状態は非常に安定したものになる。
にあっては、少なくとも一部が長手方向から見て下面が
開口したコ字形を為すように形成された取付ベースと、
前記取付ベースの前端部から立ち上がって建築資材を受
け止める受止め柱と、前記取付ベースと受止め柱とに掛
渡し状に設けられて受止め柱を背後から支持する控え部
材と、締付手段とを備え、取付ベースを垂木にこれを抱
くように載せた状態で、この取付ベースを前記締付手段
により垂木に圧接するようにしたので、垂木への取付
は、取付ベースを垂木に載せてから締め付け手段を操作
するだけで完了し、取外しは締め付け手段による締め付
けを緩めるだけで済む。従って、小屋組への取付及び取
外しは単独で簡単に済ませることができ、それでいて、
垂木に取り付けた状態は非常に安定したものになる。
【0026】そして、受止め柱は背後から控え部材によ
って支持されるので、高い強度を持ち、従って、建築資
材をしっかり受け止めることができる。その上、小屋組
に用いられる垂木の横幅寸法は、通常、略一定であるた
め、いずれの小屋組にも汎用的に用いることができる。
って支持されるので、高い強度を持ち、従って、建築資
材をしっかり受け止めることができる。その上、小屋組
に用いられる垂木の横幅寸法は、通常、略一定であるた
め、いずれの小屋組にも汎用的に用いることができる。
【0027】請求項2の発明によれば、取付ベースと受
止め柱と控え部材の3つの部材を2つの連結点を介して
折り畳み自在に連結し、前記3つの部材のうち互いに連
結されていない2つの部材の先端部どうしを係止分離自
在に係止する係止手段を設け、使用するときは前記係止
手段を係止状態とすることで組み立てるようにしたの
で、係止手段を係止状態としていない状態では、取付ベ
ースと受止め柱及び控え部材を互いに折り畳むことがで
きる。従って、使用しないときは折り畳んだ状態で運搬
や保管等をすることで取り扱いが簡単になり、且つ、場
所を取られないで済み、また、使用するときは、係止手
段を係止状態とするだけで組立てを完了することができ
る。
止め柱と控え部材の3つの部材を2つの連結点を介して
折り畳み自在に連結し、前記3つの部材のうち互いに連
結されていない2つの部材の先端部どうしを係止分離自
在に係止する係止手段を設け、使用するときは前記係止
手段を係止状態とすることで組み立てるようにしたの
で、係止手段を係止状態としていない状態では、取付ベ
ースと受止め柱及び控え部材を互いに折り畳むことがで
きる。従って、使用しないときは折り畳んだ状態で運搬
や保管等をすることで取り扱いが簡単になり、且つ、場
所を取られないで済み、また、使用するときは、係止手
段を係止状態とするだけで組立てを完了することができ
る。
【0028】請求項3の発明によれば、係止手段の係止
位置が複数設けられているので、係止手段の係止位置を
選ぶことにより、当該小屋組の勾配に応じて垂木に対す
る受止め柱の立ち上がり角を選ぶことができるので、受
止め柱にかかる建築資材の荷重の水平分力をより小さく
することができる。
位置が複数設けられているので、係止手段の係止位置を
選ぶことにより、当該小屋組の勾配に応じて垂木に対す
る受止め柱の立ち上がり角を選ぶことができるので、受
止め柱にかかる建築資材の荷重の水平分力をより小さく
することができる。
【0029】請求項4の発明によれば、縛り紐を固定す
るための紐取付部を取付ベースに設けたので、ここに取
り付けた紐によって垂木への取付状態を補強することが
でき、また、折り畳んだ状態では取付ベースと受止め柱
と控え部材とをまとめて縛るのに使用できる。
るための紐取付部を取付ベースに設けたので、ここに取
り付けた紐によって垂木への取付状態を補強することが
でき、また、折り畳んだ状態では取付ベースと受止め柱
と控え部材とをまとめて縛るのに使用できる。
【図1】本発明の実施の形態に係る建築資材受止め具を
組立状態で示す全体斜視図である。
組立状態で示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す建築資材受止め具を折り畳み状態で
示す拡大斜視図である。
示す拡大斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿って切断した要部の拡大断
面図である。
面図である。
【図4】図1に示す建築資材受止め具を2つ小屋組に取
り付けた状態を示す平面図である。
り付けた状態を示す平面図である。
【図5】図1に示す建築資材受止め具を小屋組に取り付
けた状態を示す一部切欠き側面図である。
けた状態を示す一部切欠き側面図である。
【図6】小屋組上で行われる従来の建築資材の受止め方
法の例を示す正面図である。
法の例を示す正面図である。
1 小屋組 9 垂木 11 建築資材 13 建築資材受止め具 15 取付ベース 17 受止め柱 19 控え部材 35、39 締付手段 45 係止位置 47 係止位置 45、47、51 係止手段 63 紐取付部 65 紐
Claims (4)
- 【請求項1】小屋組の垂木に着脱自在に取り付けて建築
資材を受け止める建築資材受止め具であって、少なくと
も一部が長手方向から見て下面が開口したコ字形を為す
ように形成された取付ベースと、前記取付ベースの前端
部から立ち上がって建築資材を受け止める受止め柱と、
前記取付ベースと受止め柱とに掛渡し状に設けられて受
止め柱を背後から支持する控え部材と、前記取付ベース
を垂木に載せた状態でこの取付ベースを垂木に固定する
ための締付手段とを備えたことを特徴とする建築資材受
止め具。 - 【請求項2】請求項1に記載した建築資材受止め具にお
いて、取付ベースと受止め柱と控え部材の3つの部材を
2つの連結点を介して折り畳み自在に連結し、前記3つ
の部材のうち互いに連結されていない2つの部材の先端
部どうしを係止分離自在に係止する係止手段を設け、使
用するときは前記係止手段を係止状態とすることで組み
立てるようにしたことを特徴とする建築資材受止め具。 - 【請求項3】請求項2に記載した建築資材受止め具にお
いて、係止手段の係止位置が複数設けられたことを特徴
とする建築資材受止め具。 - 【請求項4】請求項2又は3に記載した建築資材受止め
具において、縛り紐を取り付けるための紐取付部を取付
ベースに設けたことを特徴とする建築資材受止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9166197A JP2941736B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 建築資材受止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9166197A JP2941736B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 建築資材受止め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266500A JPH10266500A (ja) | 1998-10-06 |
JP2941736B2 true JP2941736B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=14032685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9166197A Expired - Fee Related JP2941736B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 建築資材受止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941736B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012144892A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 充電スタンド付きブック型動画再生機器 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9166197A patent/JP2941736B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10266500A (ja) | 1998-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5303520A (en) | Brace for reinforcing roof attachment | |
US4381635A (en) | Instant truss roof support system | |
US6601838B1 (en) | Clamp for use in wood framing | |
JP2004068270A (ja) | 屋根作業用転落防止装置 | |
JP2941736B2 (ja) | 建築資材受止め具 | |
JP2006291473A (ja) | 先行手摺枠及び緊結式枠組足場 | |
US5572838A (en) | Strongback attachment system | |
JPS6346571Y2 (ja) | ||
JP2572268Y2 (ja) | 作業足場 | |
JP3215626U (ja) | 保護綱係止用具 | |
JP3416574B2 (ja) | 屋根用親綱支柱取付構造 | |
JPH026187Y2 (ja) | ||
KR20060104644A (ko) | 합벽 지지대 | |
KR200383699Y1 (ko) | 콘크리트 거푸집 고정빔 | |
WO2002081831A2 (en) | Building structure assembly | |
JP3189170B2 (ja) | 枠組足場の側枠取付装置 | |
JP2002070304A (ja) | 足場用緊結金具及び筋交部材 | |
JPH08260573A (ja) | 物置・ペット小屋・下小屋・テント簡単組み立てパネルと骨組み | |
JPH0119718Y2 (ja) | ||
JP2024037287A (ja) | 荷受けステージ | |
JPH11100898A (ja) | 木造柱の取付け構造 | |
JP2834060B2 (ja) | 建設用折畳み屋根盤 | |
JP2660953B2 (ja) | 建築工法 | |
JPH11247459A (ja) | 転落防止具 | |
JPH0342201Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |