JP2941704B2 - 発光素子の駆動回路 - Google Patents

発光素子の駆動回路

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JP2941704B2
JP2941704B2 JP8093742A JP9374296A JP2941704B2 JP 2941704 B2 JP2941704 B2 JP 2941704B2 JP 8093742 A JP8093742 A JP 8093742A JP 9374296 A JP9374296 A JP 9374296A JP 2941704 B2 JP2941704 B2 JP 2941704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内あるいは屋外
用の表示装置として使用されるLED(発光ダイオー
ド)などの発光素子を駆動させる発光素子の駆動回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の発光素子の駆動回路4に発
光素子として複数のLED21をマトリクス状に配置し
たドットマトリクスユニット2及び表示データ源、シフ
トレジスタ、メモリなどからなる表示コントローラ3を
接続したLED表示装置のブロック図であって、駆動回
路4はドットマトリクスユニット2の列数と同数個の定
電圧電源41、抵抗42、第1トランジスタ13、ドッ
トマトリクスユニット2の行数と同数個の第2トランジ
スタ14で構成されている。
【0003】LED21のアノードは抵抗42を介して
第1トランジスタ13のエミッタ端子E1に、カソード
は第2トランジスタ14のコレクタ端子C2にそれぞれ
接続されており、定電圧電源41はLED21に順方向
に所定の電圧を印加するように第1トランジスタ13の
コレクタ端子C1に接続されており、第2トランジスタ
14のエミッタ端子E2は接地されている。
【0004】表示コントローラ3は第1トランジスタ1
3のベース端子B1と第2トランジスタ14のベース端
子B2とに所定電圧の高レベル信号またはほぼ0Vの低
レベル信号のどちらかを出力し、第1トランジスタ1
3、第2トランジスタ14は前記高レベル信号が入力さ
れるとONになる。ONになった第1トランジスタ13
のエミッタ端子E1にそのアノードが接続されており、
かつ、ONになった第2トランジスタ14のコレクタ端
子C2にそのカソードが接続されているLED21に電
流が流れて点灯する。
【0005】尚、第2トランジスタ14には、第1行、
第2行、第3行、………の順に基本点灯時間Tの所定時
間単位で前記高レベル信号が入力され(図6参照)、第
1トランジスタ13に入力される信号に応じて第1行、
第2行、第3行、………の順に1行ずつLED21が点
灯するものとする。
【0006】LED21に流れる電流値については、L
ED21が発光する色によって異なる所定のもの、例え
ば赤色を発光するLED21には20mA、緑色を発光
するLED21には30mA、青色を発光するLED2
1には40mA、となるように抵抗42が選択されてい
る。尚、この例ではドットマトリクス2の同一列には発
光色が同一のLED21が配置されているものとする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ドットマトリクスユニ
ット2は通常上下左右に連ねて使用することが多いが、
LED21の特性にばらつきがあるため、各ユニット間
で輝度が異なってくる。そこで、このようなユニット間
での輝度差をなくすため、ドットマトリクスユニット2
毎に輝度調整を行う(輝度を変化させる)ことができる
ようになっている。この輝度調整は、上記従来の駆動回
路41ではLED21の駆動電流が固定であるので、L
ED21の点灯時間を変化させることによって行わなけ
ればならず、これが原因で階調制御が困難になってい
る。
【0008】というのは、階調制御もLED21の点灯
時間を制御することによって行うので、LED21の点
灯状態、つまり第1トランジスタ13への入力信号を、
図7に示すように、高周波パルスを含むものとしなけれ
ばならないからである。したがって、駆動回路41の能
力を考えるとあまり細かく階調制御することができず、
また、高周波パルスが原因となってノイズ放出の心配も
ある。
【0009】そこで、本発明は、より細かな階調制御を
行うことができ、また、ノイズ放出の心配のない発光素
子の駆動回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発光素子の駆動回路では、発光素
子を所定時間単位で駆動する発光素子の駆動回路におい
て、発光素子を連続的に駆動する駆動区間と発光素子を
駆動しない非駆動区間との2つの区間で前記所定時間単
位を構成し、前記駆動区間の長さを制御することによっ
て階調制御を行い、発光素子の駆動電流値を制御するこ
とによって輝度調整を行い、所定の輝度を呈する駆動電
流値を記憶したメモリを有し、前記メモリに記憶されて
いる駆動電流値で発光素子を駆動するとともに、前記メ
モリには複数の異なる輝度毎に各輝度を呈する駆動電流
値が記憶されている
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】以上のようにすることによって、発光素子
の駆動電流を制御して輝度調整を行うので、輝度調整の
ために発光素子の点灯時間を変化させる必要はなくな
り、階調制御のためだけに発光素子の点灯時間を制御す
ればよいことになる。したがって、輝度調整に当ててい
た時間を階調制御の時間とすることができるので、高周
波パルスで階調制御せずにすむ。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態であ
る発光素子の駆動回路1に発光素子として複数のLED
21をマトリクス状に配置したドットマトリクスユニッ
ト2及び表示データ源、シフトレジスタ、メモリなどか
らなる表示コントローラ3を接続したLED表示装置の
ブロック図であって、駆動回路1は輝度調整回路11、
ドットマトリクスユニット2の列数と同数個の定電流電
源12、第1トランジスタ13、ドットマトリクスユニ
ット2の行数と同数個の第2トランジスタ14で構成さ
れている。
【0016】LED21のアノードは第1トランジスタ
13のエミッタ端子E1に、カソードは第2トランジス
タ14のコレクタ端子C2にそれぞれ接続されており、
定電流電源12はLED21に順方向に所定の電流を流
すように第1トランジスタ13のコレクタ端子C1に接
続されており、第2トランジスタ14のエミッタ端子E
2は接地されている。
【0017】表示コントローラ3は第1トランジスタ1
3のベース端子B1と第2トランジスタ14のベース端
子B2に所定電圧の高レベル信号またはほぼ0Vの低レ
ベル信号のどちらかを出力し、第1トランジスタ13、
第2トランジスタ14は前記高レベル信号が入力される
とONになる。ONになった第1トランジスタ13のエ
ミッタ端子E1にそのアノードが接続されており、か
つ、ONになった第2トランジスタ14のコレクタ端子
2にそのカソードが接続されているLED21に電流
が流れて点灯する。
【0018】尚、第2トランジスタ14には、第1行、
第2行、第3行、………の順に基本点灯時間Tの所定時
間単位で前記高レベル信号が入力され(図6参照)、第
1トランジスタ13に入力される信号に応じて第1行、
第2行、第3行、………の順に1行ずつLED21が点
灯するものとする。
【0019】輝度調整回路11はメモリを有しており、
そのメモリに予め各LED21毎に駆動電流値(定電流
電源12の調整値)を複数記憶しており(そのイメージ
図を図2に示す)、図示しない輝度指定部から入力され
る輝度に応じてメモリから調整値を読み出して、それに
したがって定電流電源制御信号Aを各定電流電源12に
出力し、定電流電源12が供給する電流を制御する。
【0020】その結果、図2のイメージ図にしたがった
具体的な例をあげると、第1列のLED21に接続され
た定電流電源12の供給電流は、図3に示すように、輝
度として1が指定されると最初の基本点灯時間Tの間は
20mA、次の基本点灯時間Tの間には30mA、さら
に次の基本点灯時間Tの間には40mA、………とな
り、輝度として2が指定されると最初の基本点灯時間T
の間には22mA、次の基本点灯時間Tの間には33m
A、さらに次の基本点灯時間Tの間には44mA、……
…となり、………というようになる。
【0021】つまり、LED21に流れる電流値を、第
1行、第1列のLED21では20mA、第2行、第1
列のLED21では30mA,第3行、第1列のLED
21では40mA、………にして輝度を1に、LED2
1に流れる電流値を、第1行、第1列のLED21では
22mA、第2行、第1列のLED21では33mA,
第3行、第1列のLED21では44mA、………にし
て輝度を2に、………というように輝度調整を行う。
【0022】以上のようにして、LED21の駆動電流
を制御してやることによって輝度を調整済みであるの
で、輝度調整のために点灯時間を変化させる必要はなく
なり、階調制御のためだけにLED21の点灯時間を制
御すれば良いことになる。したがって、LED21の点
灯状態、つまり第1トランジスタ13への入力信号は図
4に示すようになり、輝度調整に当てていた時間を階調
制御の時間とすることができるので、高周波パルスで階
調制御せずにすむ。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発光素子
の駆動回路によれば、高周波パルスで階調制御する必要
がなくなるので、駆動回路の負担が減少し、より細かな
階調制御を行うことができ、また、ノイズ放出の心配も
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である発光素子の駆動回
路1を用いたLED表示装置のブロック図。
【図2】 輝度調整回路11が輝度に応じたLEDの駆
動電流値を記憶しているイメージ図。
【図3】 定電流電源12の供給電流を説明する図。
【図4】 本発明の発光素子の駆動回路による発光素子
の点灯状態を示す図。
【図5】 一従来例の発光素子の駆動回路4を用いたL
ED表示装置のブロック図。
【図6】 第2トランジスタ14に入力される信号を示
す図。
【図7】 従来の発光素子の駆動回路による発光素子の
点灯状態を示す図。
【符号の説明】
1 本発明の一実施形態である発光素子の駆動回路 2 ドットマトリクスユニット 3 表示コントローラ 4 従来例の発光素子の駆動回路 11 輝度調整回路 12 定電流電源 13 第1トランジスタ 14 第2トランジスタ 21 LED(発光ダイオード) 41 定電圧電源 42 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 3/32 G09G 3/32 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子を所定時間単位で駆動する発光
    素子の駆動回路において、発光素子を連続的に駆動する
    駆動区間と発光素子を駆動しない非駆動区間との2つの
    区間で前記所定時間単位を構成し、前記駆動区間の長さ
    を制御することによって階調制御を行い、発光素子の駆
    動電流値を制御することによって輝度調整を行い、所定
    の輝度を呈する駆動電流値を記憶したメモリを有し、前
    記メモリに記憶されている駆動電流値で発光素子を駆動
    するとともに、前記メモリには複数の異なる輝度毎に各
    輝度を呈する駆動電流値が記憶されていることを特徴と
    する発光素子の駆動回路。
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