JP2941643B2 - 乗員保護装置の起動装置 - Google Patents

乗員保護装置の起動装置

Info

Publication number
JP2941643B2
JP2941643B2 JP6076008A JP7600894A JP2941643B2 JP 2941643 B2 JP2941643 B2 JP 2941643B2 JP 6076008 A JP6076008 A JP 6076008A JP 7600894 A JP7600894 A JP 7600894A JP 2941643 B2 JP2941643 B2 JP 2941643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
acceleration
signal
value
waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6076008A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07277133A (ja
Inventor
信義 倉
満徳 丸山
行弘 沖本
孝志 古井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6076008A priority Critical patent/JP2941643B2/ja
Priority to US08/345,830 priority patent/US5515276A/en
Priority to DE19513646A priority patent/DE19513646C2/de
Priority to KR1019950008649A priority patent/KR0156666B1/ko
Publication of JPH07277133A publication Critical patent/JPH07277133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2941643B2 publication Critical patent/JP2941643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0132Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value
    • B60R21/0133Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value by integrating the amplitude of the input signal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0132Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばエアバッグやシ
ートベルトプリテンショナーなどのように、車両の衝突
を検知して動作する乗員保護装置の起動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図56は例えば特開平4−287748
号公報に示された従来のエアバッグ起動装置であり、図
56において、1は車両の加速方向、減速方向の加速度
信号を出力する加速度センサ、1Aは加速度センサ1の
出力に基づき車速の変化を表すトータル加速度積分値を
得る積分演算手段、2Aは上記トータル加速度積分値を
スレッショルドレベル(以下、しきい値と略称する)と
比較する第1比較手段、7は加速度センサ1からの加速
方向の加速度信号を積分する加速方向積分手段、4は加
速度センサ1からの減速方向の加速度信号を積分する減
速方向積分手段、3Aは上記加速方向積分手段7の積分
値に対する上記減速方向積分手段4の積分値の比を演算
する積分値比演算手段、4Aは上記積分値比をしきい値
と比較する第2比較手段、5Aは上記第1比較手段2A
において減算方向に増大したトータル加速度積分値がし
きい値を越え、かつ、上記第2比較手段4Aにおいて上
記積分比がしきい値を越えたと判断したときトリガ信号
を出力するトリガ信号出力手段、6Aは上記トリガ信号
を受けて起動する車両安全装置である。
【0003】次に上記従来装置の動作について説明す
る。加速度センサ1は車両衝突時の加速度を出力する。
積分演算手段1Aは加速度センサ1の出力を積分して車
速の変化を示す速度信号を出力する。第1比較手段2A
は積分手段1Aの出力が予め設定されたしきい値より大
きければ出力する。
【0004】加速方向積分手段7は加速度センサ1から
の加速方向の加速度信号のみを積分する。減速方向積分
手段4は加速度センサ1からの減速方向の加速度信号の
みを積分する。積分値比演算手段3Aは加速方向積分手
段7と減速方向積分手段4の積分値の比をとり第2比較
手段4Aにより予め設定された値と比較して出力する。
トリガ信号出力手段5Aは第1比較手段2Aの出力と第
2比較手段4Aの出力に基づいてトリガ信号を出力し、
このトリガ信号で車両安全装置を起動する。よって、ハ
ンマーブローのように、非常に大きな加速度が加速方
向、減速方向に交互に生じるような衝撃が車両に作用し
たときは積分値比は略一定となり、第2比較手段4Aか
ら出力が生じないため、トリガ信号出力手段5Aからト
リガ信号は出力されない。
【0005】仮に上記ハンマーブロー時に積分値比演算
手段3Aの出力がしきい値を越え第2比較手段4Aから
出力があったとしても、上記積分演算手段1Aの出力が
越えないように第1比較手段のしきい値を高めに設定し
てあるので、トリガ信号出力手段5Aはトリガ信号を出
力しない。一方、車両が実際に衝突した時には、減速方
向の積分値は比較的短い時間で第1比較手段2Aのしき
い値を越えるので、第1比較手段2Aと第2比較手段4
Aの出力に基づいてトリガ信号出力手段5Aがトリガ信
号を出力し、車両安全装置6Aを迅速に作動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の乗員保護装置の
起動装置は以上のように構成されているので、加速方向
と減速方向の加速度信号の積分値の比によって、起動装
置と起動すべきでないハンマーブロー等の衝撃を実際の
衝突による衝撃と区別して検出しようとしている。した
がって、衝撃の大きさにかかわらず減速方向の積分値が
加速方向の積分値より大きくなり、前記積分値の比が所
定値を少しでも越えれば、ハンマーブロー等を実際の衝
突と区別して検出できなくなる。このため、実際の衝突
判定を精度よく行うために積分値と対比すべきしきい値
を上げなければならず、実際の衝突判定が遅れてしまう
という問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、請求項1および4の発明は衝突
判定を遅らすことなく、起動装置を起動すべきでないハ
ンマーブロー等の衝撃に対しては反応しない乗員保護装
置の起動装置を提供することを目的とする。
【0008】請求項2の発明は、起動すべきでない衝撃
に対しては反応せず、この起動すべきでない衝撃の後に
連続して起きた起動すべき衝突に対しては迅速に起動す
る乗員保護装置の起動装置を提供することを目的とす
る。
【0009】請求項3の発明は、起動すべきでない衝撃
が連続して起きた場合に起動信号の出力を確実に防止で
きる乗員保護装置の起動装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る乗員保護装置の起動装置は、衝突時の加速度を検出す
る加速度センサと、この加速度センサの出力に基づいて
衝突を判定する衝突判定手段と、前記加速度センサの出
力から減速方向の加速度信号を積分する減速方向積分手
段と、前記加速度センサの出力から加速方向の加速度信
号を積分する加速方向積分手段と、第一の係数が乗算さ
れた前記減速方向積分手段の出力と前記第一の係数より
大きい第二の係数が乗算された前記加速方向積分手段の
出力との減算差をしきい値と比較する制御手段と、前記
衝突判定手段の出力と前記制御手段の出力との論理積に
より起動信号を出力する論理積手段とを具備したもので
ある。
【0011】請求項2記載の発明に係る乗員保護装置の
起動装置は、第一の係数が乗算された前記減速方向積分
手段の出力と第二の係数が乗算された前記加速方向積分
手段の出力との減算差に基づいて該減速方向積分手段と
該加速方向積分手段をある値に初期化する積分値リセッ
ト手段を具備したものである。
【0012】請求項3記載の発明に係る乗員保護装置の
起動装置は、上記加速度センサの出力を受けて作動を開
始し一定時間後に上記減速方向積分手段と上記加速方向
積分手段をある値に初期化するタイマリセット手段を具
備したものである。
【0013】請求項記載の発明に係る乗員保護装置の
起動装置は、上記加速度センサの出力を受けて作動を開
始し一定時間後に出力する遅延手段の出力に基づいて上
記制御手段の出力路を閉成するスイッチング手段を具備
したものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明における制御手段は、第一の係
数が乗算された前記減速方向積分手段の出力と前記第一
の係数より大きい第二の係数が乗算された前記加速方向
積分手段の出力との減算差から起動信号の発生を制御す
ることにより、ハンマーブロー等の起動すべきでない衝
撃に対しては起動信号の出力を確実に防止でき、かつ一
般の衝突に対しては、迅速に起動信号を出力することが
できる。
【0015】請求項2の発明における積分値リセット手
段は、第一の係数が乗算された前記減速方向積分手段の
出力と前記第一の係数より大きい第二の係数が乗算され
た前記加速方向積分手段の出力との減算差をもとに減速
方向積分値と加速方向積分値をある値に初期化すること
により、縁石乗り上げなどの起動信号を必要としない衝
撃発生後に連続して起きた一般の衝突に対し迅速に起動
信号を出力することができる。
【0016】請求項3の発明におけるタイマリセット手
段は、加速度信号の立ち上がりから一定時間後に減速方
向積分値と減速方向積分値をある値に初期化させること
により、起動信号を必要としない低速の衝突の後に連続
して起きた起動信号を必要としない縁石乗り上げなどの
衝撃に対して起動信号の出力を確実に防止できる。
【0017】請求項の発明における遅延手段は、加速
度センサの出力の立ち上がりから一定時間後に、起動信
号の発生を制御する制御手段の出力路のスイッチング手
段を閉成することにより、ハンマーブローのように衝撃
開始時に先鋭で大きな加速度が発生する部分では起動信
号の出力を確実に防止できる。
【0018】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
は請求項1の発明の基本構成を示すブロック図であり、
1は衝突時の加速度を検出する加速度センサ(以下、G
センサと略称する)、2はGセンサ1の出力に基づいて
衝突を判定する衝突判定手段、4はGセンサ1の出力か
ら減速方向の加速度信号を積分する減速方向積分手段、
7はGセンサ1の出力から加速方向の加速度信号を積分
する加速方向積分手段、50は減速方向積分手段4の出
力に係数k1 を乗算して重み付けを行う係数手段、8は
加速方向積分手段7の出力に係数k2 を乗算して重み付
けを行う係数手段、5は係数手段50で重み付けした減
速方向積分手段4の出力と係数手段8で重み付けした加
速方向積分手段7の出力とを減算する減算処理部、6は
減算処理部5の減算差出力をしきい値と比較する比較手
段にして、上記係数手段8,50、減算処理部5、比較
手段6は起動信号の発生を制御する制御手段100を構
成している。3は衝突判定手段2の出力と制御手段10
0の出力と論理積により起動信号を出力する論理積手段
である。
【0019】図2は請求項1記載の発明の具体的実施例
を示すブロック図であり、図2において、衝突判定手段
2は、Gセンサ1で検出した加速度信号gから一定値g
A を減算する減算処理部21と、この減算処理部21の
出力の積分値vが0より小さいときは0に初期化する機
能(以下、リセット機能と略称する)を備えた積分処理
部22と、この積分値vをしきい値THAと比較する比
較手段23を有しており、Gセンサ1の出力が立ち上が
ると同時に積分処理を開始できる。
【0020】図3はこの衝突判定手段2の具体的な回路
例を示したもので、例えば、p1 点にGセンサ1の出力
が入力されると、オフセット電圧Vg を越えた差電圧が
抵抗R1 とコンデンサC1 で形成される積分回路で積分
されP3 点に現われる(ただし、P2 点入力は反転入力
となっているため、P3 点の電圧は徐々に0Vより下が
る。)。ハンマリングによるGセンサ1の出力では、P
3 点の電圧がコンパレータCA のしきい値VTHA を下回
らないので、P4 点に衝突判定信号SA は出力されな
い。また、Gセンサ1の出力がない時は、オフセットV
g ずつ積分がされるので、C点の電圧は0Vより上がろ
うとするが、コンパレータC2 から信号が出力され、ス
イッチSWを閉じ、コンデンサC1 に蓄えられた電荷を
抵抗R2 を介し放電する。よって、P3 点の電圧は0V
以上は上がらない。Gセンサ1から中高速衝突時の出力
が入力される時は、積分された電圧がコンデンサC1
しきい値VTAを下回るので、コンパレータC1 から衝突
判定信号SA が出力される。
【0021】減速方向積分手段4は、Gセンサ1で検出
した加速度信号gから正側加速度(Gセンサ1は車両の
減速時に正の加速度が生じるものとする)のみを検出す
る正側加速度検出手段41と、この正側加速度検出手段
41の出力から一定値gB を減算する減算処理部42
と、この減算処理部42の出力を積分するリセット機能
を備えた積分処理部43を有している。図4はこの減速
方向積分手段4の具体的な回路例を示したもので、例え
ば、P1 点にGセンサ1の出力が入力されると、ダイオ
ードD1 ,D2 で構成された半波整流回路により、負側
がカットされた信号がP5 点に現われる。ただし、この
半波整流回路は反転入力となっているため、後段の反転
回路で反転し、P6 点には正側加速度のみが現われる。
これより後段回路は前記図3に示す積分判定手段と同様
の為省略する中高速衝突波形の場合は負側加速度はほと
んど出力されないため、正側加速度が検出される。
【0022】加速方向積分手段7は、Gセンサ1で検出
した加速度信号gから負側加速度のみを検出する負側加
速度検出手段71と、この負側加速度検出手段71の出
力から一定値gC を減算する減算処理部72と、この減
算処理部72の出力を積分するリセット機能を備えた積
分処理部73を有している。図5はこの加速方向積分手
段7の具体的な回路例を示したもので、例えば、ダイオ
ードD1 ,D2 で構成される半波整流回路により、正側
加速度がカットされ、P7 点には負側加速度が反転状態
(+)で出力される。ハンマリング時は負側加速度があ
る程度出力されるが、中高速衝突時には、ほとんどでな
い。後段回路は衝突判定手段と同様の為省略する。な
お、図2において、9は衝突判定手段2の出力の立ち下
がりより一定時間ON状態にするワンショットタイマ、
10は比較手段6の出力の立ち下がりより一定時間ON
状態にするワンショットタイマ、11は論理積手段3の
出力の立ち下がりよりさらに一定時間ON状態にするワ
ンショットタイマであり、このワンショットタイマ11
の出力により制御されるスイッチング用のトランジスタ
12と直列に、スクイブと呼ばれる乗員保護装置の起動
手段13と直流電源14が接続されている。
【0023】図6は図2に示した装置の構成によってハ
ード的に処理すべき衝突判定アルゴリズムを、マイクロ
コンピュータによってソフト的に処理ずべき状態を示し
たブロック図であり、Gセンサ1のアナログ出力をディ
ジタル化するA/Dコンバータ15と、入出力装置1
6、中央処理装置17(CPU)、ランダム/アクセス
メモリ18(RAM)、読みだし専用メモリ19(RO
M)からなるマイクロコンピュータ20とにより構成し
た状態を示すもので、他は図2と同一であるから同一部
分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0024】次に上記実施例1の動作を図6のマイクロ
コンピュータ20によりソフト的に処理する動作をフロ
ーチャートに従い説明する。図7は主制御を示すフロー
チャートであり、処理F10で動作が開始し、処理F1
1でサンプリング時間Tを入力、処理F12でオフセッ
ト値gA ,gB ,gc を設定し、処理F13で衝突判定
用のしきい値THA、THB、THCを入力する。そし
て、処理F14で積分手段に用いる積分値をある値、例
えば0に初期化し(以下、0に初期化あるいは0にリセ
ットと称する)、処理F15で起動信号Sc がHigh
ならばYESの方向へ進み、処理F16で起動信号を出
力し処理F15に戻る。また、処理F15で起動信号S
c がLowならばNOの方向へ進み、処理F15に戻り
同様の処理を繰り返す。
【0025】図8は上記主制御が行われている間に、一
定時間毎のタイマ割り込みにより行われる処理を表すフ
ローチャートであり、処理F20で動作が開始し、処理
F21で衝突判定が行われ、処理F22で減速方向積分
値、処理F23で加速方向積分値を求め、処理F24で
減速方向積分値vB に予め設定された定数k1 を乗算し
たものから、加速方向積分値vC に予め設定された定数
2 を乗算したものを減算し、その減算値をvD とす
る。次に、処理F25でvD と予め設定されたしきい値
と比較する。そして、処理F26で処理F21の判定結
果と処理F25の判定結果をもとに起動信号の可否を決
定しタイマ割り込み1を終了する。
【0026】衝突判定は図9に示すとおり、処理F31
でGセンサ1からの加速度信号をgに入力、処理F32
でオフセットgA をオフセットOFSに設定、処理F3
3で積分値vA を積分値Vに設定し、処理F34で積分
処理を行う。この積分処理は、図10に示す処理F50
から処理F55であり、処理F51で処理F31で入力
された加速度信号gより処理F32で設定されたオフセ
ット値OFSを減算したものを加速度信号Gとする。そ
して、処理F52で処理F33で設定された積分値Vと
処理F11で設定されたサンプリング時間Tと加速度信
号Gを掛け合わせたものを加算する。次に、処理F53
で積分値Vが0より小さければYESの方向すなわち処
理F54へ進み、積分値Vを0にリセットする。そして
処理F55へ進み処理F34に戻る。また処理F53で
積分値Vが0より大きければNOの方向すなわち処理F
55へ進み処理F34を終了する。
【0027】次に処理F35で積分値Vを積分値vA
戻し、処理F36で積分値vA がしきい値THAより小
さければNOの方向へ進み、処理F38で前回の衝突判
定信号SA がHighならば衝突判定信号の立ち下がり
を検出したことになり、YESの方向、処理F39へ進
む。そして処理F39で衝突判定信号SA が立ち下がっ
てから一定時間経過すれば、YESの方向処理F40に
進み衝突判定信号SAをLowとし処理41で処理F2
1へ戻る。また、処理F38で前回衝突判定信号SA
LowならばNOの方向へ進み、処理F40で衝突判定
信号SA をLowとし処理F41で処理F21へ戻る。
また、処理F36で積分値vA がしきい値THAより大
きい場合と処理F39で一定時間経過していない場合
は、処理F37で衝突判定信号SA をHighとし処理
F21へ戻る。
【0028】減速方向積分は図11に示すように、処理
F61で加速度信号gを加速度信号g’に設定し、処理
F62で入力した加速度信号gが0、より小さいかを判
断し小さければYESの方向へ進む。そして処理F63
で加速度信号gを0に設定し処理F64へ進む。また処
理F62で入力した加速度信号gが0より大きいと判断
したときは処理F64へ進む。次に処理F64でオフセ
ットgB をオフセットOFSに設定し、処理F65で積
分値vB を積分値Vに設定し、処理F66で前述の積分
処理を行う。そして処理F67で積分値Vを積分値vB
に設定し、処理F68で加速度信号g’を加速度信号g
に設定し、処理F69へ進み処理F22を終了する。
【0029】加速方向積分は図12に示すように、処理
F71では加速度信号gを加速度信号g’に設定し、処
理F72で加速度信号gが0より大きいかを判断し、大
きければYESの方向へ進む。処理F73で加速度信号
gを0とし処理F75へ進む。また処理F72で加速度
信号gが0より小さいと判断されれば、NOの方向へ進
み処理F74で加速度信号gの絶対値をとり処理F75
に進む。そして処理F75でオフセットgC をオフセッ
トOFSに設定し、積分値vC を積分値Vに設定し処理
F77で前述の積分処理を行う。次に処理F78でVを
積分値vC に設定し、処理F79で加速度信号g’を加
速度信号gと設定し、処理F80へ進み処理F23を終
了する。
【0030】しきい値判定は図13に示すように、処理
F91で積分値vD がしきい値THBより小さければN
Oの方向へ進み、処理F93で前回の制御信号SB がH
ighならば該制御信号SB の立ち下がりを検出したこ
とになりYESの方向へ進む。そして処理F94で制御
信号SB が立ち下がってから一定時間経過すればYES
の方向へ進み、処理F95で制御信号SB をLowとす
る。また、処理F94で制御信号SB が立ち下がってか
ら一定時間経過していない場合と処理F91でvD がし
きい値THBより大きい場合は、処理F92で制御信号
B をHighとする。
【0031】起動信号判定は図14に示すように、処理
F101で衝突判定信号SA と制御信号SB が少なくと
も一方がLowの場合は、NOの方向、処理F103に
進み、起動信号SC をLowとする。また、処理F10
1で衝突判定信号SA と制御信号SB のどちらもHig
hならば、処理F102で起動信号SC をHighとす
る。
【0032】図15は乗員保護装置の起動信号を必要と
する中速衝突(25km/h前後)時における図2に示
す装置各部の出力波形である。図15において、(a)
は起動信号SC を必要とする中速衝突時のGセンサ1の
出力波形、(b)は(a)の出力波形より予め定められ
た値gA を減算して図2の積分処理部22で積分した積
分出力波形であり、図中のしきい値THAは起動信号S
C を必要としない低速の衝突(13km/h前後)の加
速度波形の積分値をもとに定めた値である。そして、
(c)はワンショットタイマ9の出力波形(d)はGセ
ンサ1の出力波形の正側(減速方向)加速度信号を取り
出し予め定められたオフセット値gBを減算して、図2
の積分処理部43で積分した積分出力波形に予め定めら
れた係数k1 を乗算した時の係数手段50の出力波形で
ある。(e)はGセンサ1の出力波形の内、負側(加速
方向)加速度信号を取りだし予め定められたオフセット
値gC を減算し、図2の減算処理部73で積分した積分
出力波形に係数k1 より大きめに設定された係数k2
乗算した時の係数手段8の出力波形である。(f)は係
数手段50の出力波形(d)より係数手段8の出力波形
(e)を減算した減算処理部5の出力波形であり、図中
のしきい値THBは縁石乗り上げ及びハンマーブロー等
の起動を必要としない波形の減算処理部5の波形のピー
ク値より大きく定めた値である。(g)はワンショット
タイマ10の出力波形、(h)はワンショットタイマ9
の出力波形(c)とワンショットタイマ(g)の出力波
形の論理積を論理積手段3でとり、この論理積手段3の
出力で駆動されたワンショットタイマ11から出力され
る起動信号の出力波形である。
【0033】図示例は(b)に示すように、積分処理部
22からの出力の積分波形はしきい値THAを比較的早
くに越え、(c)のワンショットタイマ9の出力波形は
ある時間でHighとなる。中速衝突波形の正側加速度
信号の積分値は負側加速度信号の積分値に比べ、衝突開
始後比較的早くに大きくなるため、(d)の係数手段5
0の出力波形より係数手段8の出力波形を減算した減算
処理部5の出力波形(f)は、しきい値THBを比較的
早くに越える。そしてワンショットタイマ10の出力波
形(g)はHighとなり、ワンショットタイマ9の出
力波形とワンショットタイマ10の出力波形の論理積に
よりワンショットタイマ11を駆動することにより起動
信号SC の出力波形(h)はある時刻でHighとな
る。このHighの起動信号SCでトランジスタ12を
導通させ、起動手段13を作動させて乗員保護を行う。
【0034】図16はハンマーブロー等の衝撃時におけ
る図2に示す装置各部の出力波形である。図において、
(a)は起動を必要としないハンマーブロー時のGセン
サ1の出力波形、(b)はこの出力波形から予め定めら
れたオフセット値gA を減算して、図2の積分処理部2
2で積分した積分出力波形、(c)はワンショットタイ
マ9の出力波形、(d)はGセンサ1の出力波形の正側
加速度信号を取りだし予め定められたオフセット値gB
を減算し、図2の積分処理部43で積分した積分出力波
形に予め定められた係数k1 を乗算した時の係数手段5
0の出力波形である。(e)はGセンサ1の出力波形
の、負側加速度信号を取り出し予め定められたオフセッ
ト値gC を減算して、図2の減算処理部73で積分した
積分出力波形に係数k1 より大きめに設定された係数k
2 を乗算した時の図2の係数手段8の出力波形である。
また(f)は係数手段50の出力波形(d)より係数手
段8の出力波形(e)を減算した減算処理部5の出力波
形、(g)はワンショットタイマ10の出力波形、
(h)はワンショットタイマ9の出力波形(c)とワン
ショットタイマ10の出力波形(g)の論理積を論理積
手段3でとり、この論理積手段3の出力で駆動されたワ
ンショットタイマ11から出力される起動信号SCの出
力波形である。
【0035】図16(a)に示すように、ハンマーブロ
ー衝撃による加速度波形は、衝突波形に比べて衝撃開始
時に高加速度で先鋭な波形となるため、(b)に示すよ
うに積分処理部22の出力波形は破線で示す予め設定さ
れたしきい値THAを比較的早い時間に越える。このた
め、(c)のワンショットタイマ9の出力波形がある時
間Highとなる。また、ハンマーブロー時は衝突終了
時の正側加速度の積分値と負側加速度の積分値は同程度
であるが、正側加速度の積分値に乗算される係数k1
り大きめに設定された係数k2 を負側加速度の積分値に
乗算して重み付けすることにより、減算処理部5の出力
波形(f)は破線で示すしきい値THBを越えることが
なく、ワンショットタイマ10の出力波形はLowであ
る。よって(h)に示す起動信号の出力波形はLowで
あり、ハンマーブローによっては起動信号は出力するこ
とがない。
【0036】次に上記の動作について定性的な説明をす
る。正側加速度信号の積分値をΔV+ 、負側加速度信号
の積分値をΔV- と表せば、図1の構成は(1)式で表
される。ただし、Vthは比較手段のしきい値とする。 k1 ΔV+ =k2 ΔV- +Vth ・・・・(1) また、従来例のように正側加速度信号の積分値と負側加
速度信号の積分値の比より判定する場合は(2)式で表
される。ただし、説明上k=k2 /k1 とする。 ΔV+ =kΔV- ・・・・(2) (1),(2)式の特性を図に示すと、図17(a)の
ようになり、上記(2)式では直線で示すようなON
領域とOFF領域となり、ΔV- が小さいところ(衝撃
開始時)ではΔV+ が少しでも直線を越えるとON状
態になる。ところが本実施例1の構成では直線で示す
ようなON領域とOFF領域であり、ΔV- =0のとこ
ろでもk1 ΔV+ がVthを越えるまではONしない。よ
って、ハンマーブロー衝撃のように、ΔV- =0の状態
から急峻に正側加速度が大きくなる波形では、(2)式
では簡単にON状態となる恐れがあるが、(1)式では
1 ΔV+ がVthになるまでON状態とならないので、
ハンマーブローによる起動信号の出力を防止できる。
【0037】また、ハンマーブロー衝撃は一般の衝突波
形に比べ、負側加速度信号が大きく出る上、正側加速度
信号と負側加速度信号が交互に振れる(ただし、必ずし
も正側加速度信号と負側加速度信号の大きさが等しいわ
けではない。)。
【0038】よって、図17(b)に示すようにハンマ
ーブロー時のΔV+ −ΔV- 特性において、(2)式で
はハンマーブローによる点火を防ぐためには、係数手段
kの値を(1)式の設定値より大きくせざるを得ない。
そのため、図17(c)に示すように中高速衝突時で加
速度波形の前半に負側加速度信号が多く出ている場合
は、(1)式による本実施例1の方が(2)式による従
来例より、ΔV+ 、ΔV- の小さいところ、すなわちl
1 (従来例ではl2 )のように衝撃の始まりにおいて、
早くON判定できる。
【0039】図18にハンマリング時と中高速衝突時に
おける加速度波形(a)、減速方向加速度積分波形
(b)、加速方向加速度積分波形(c)、ΔV+ −ΔV
- 特性(d)を示す。ハンマリング時の加速度波形は衝
撃開始直後の加速度が非常に大きく、衝撃持続時間が短
く、しかも負側加速度信号も中高速衝突時に比べ大きく
でている。一方、中高速衝突時の加速度波形は衝突開始
直後からしだいに大きくなり、衝撃持続時間が長く、衝
撃開始時には負側の加速度信号がでていない。よって、
各加速度方向の積分波形は(b)、(c)となり、
(d)のΔV+ −ΔV- 特性は、ハンマリング時はΔV
- が0のところで、ΔV+ がわずかに出力され、ΔV-
と共に伸びて行く特性となる。しかし、中高速衝突時の
波形は、ΔV- が0のところで急激にΔV+ が大きくな
り、後半ΔV- が大きくなる特性となる。
【0040】上記の特性を考慮すると、(d)波形の直
線1により、ハンマリング時に対してはΔV- が0のと
ころでしきい値を高く設定でき、またΔV- が大きくな
るにつれてしきい値は増加するので、ΔV+ ,ΔV-
小さなところでは、従来例に比べOFFマージンを大き
くとれる(従来例ではΔV=0のところでΔV+ が少し
でもでると、しきい値を越える。)。なお、中高速衝突
時は、ΔV- が0のところでΔV+ が急激に大きくな
り、しきい値をすぐに越えるため、OFFマージンによ
る遅れはほとんど生じない。
【0041】ハンマリング時は、ΔV+ のMAX値でし
きい値を決めると、ΔV- =0の付近のしきい値も大き
くなるので、直線1に傾きをもたせ、ΔV- が0付近の
しきい値を低くし、中高速波形でできる限り早くONで
きるようにしている。
【0042】図19は縁石乗り上げ時に発生する衝撃に
おける図2の装置各部の信号波形である。図において、
(a)のGセンサ1の出力波形よりオフセット値gA
減算し積分すると、(b)の積分処理部22の出力波形
となり、加速度が大きく出ている部分でしきい値THA
を越え、(c)のワンショットタイマ9の出力波形はO
N状態となる。また、(d)の係数手段50の出力波形
から(e)の係数比較手段8の出力波形を減算すれば、
(f)の減算処理部5の出力波形となり、(e)の係数
手段8の出力は衝撃発生後しばらくしてある程度大きな
値になるため、(f)の減算処理部5の波形はしきい値
THBを越えず、結果として(h)の起動信号は出力さ
れない。よって、起動信号を必要としない程度の加速度
積分値が存在していて、正側加速度信号が急激に大きく
なり、しきい値を越えてしまう場合でも本実施例1では
確実に起動信号SC の発生を禁止することができる。
【0043】実施例2. 図20は請求項2記載の発明の基本構成を示すブロック
図であり、前記図1と同一部分には同一符号を付して重
複説明を省略する。図20において、30は減算処理部
5の出力をしきい値と比較する比較手段、51は比較手
段30の出力に基づいて減速方向積分手段4、加速方向
積分手段7をある値例えば0に初期化する積分値リセッ
ト手段である。
【0044】図21は請求項2記載の発明の具体的実施
例を示すブロック図である。図において、比較手段30
のしきい値THDは、起動信号を必要としない衝撃発生
時において減算処理部5の出力を0に初期化できるよう
に定めたものであり、減算処理部5の出力がしきい値T
HDより小さければリセット信号を発生する。そして、
その信号をもとに積分値リセット手段51は、積分処理
部43の出力と積分処理部73の出力を0に初期化する
もので、その他の構成は図2と同一であるから同一部分
に同一符号を付して重複説明を省略する。
【0045】次に実施例2の動作を図22のフローチャ
ートに従って説明する。主制御のフローは実施例1と同
一であるから説明を省略する。図22の処理F110で
一定時間毎のタイマ割り込み2が開始し、処理F21で
一般の衝突判定を行う。次に処理F22で減速方向の加
速度信号の積分を行い、そして処理F23で加速方向の
加速度信号の積分を行う。次に処理F24では処理F2
2において求まる積分処理部43の出力値vB に係数手
段50の係数k1 を乗算した値より、処理F23におい
て求まる積分処理部73の出力値vC に係数手段8の係
数k2 を乗算した値を減算して積分値vD に設定する。
【0046】そして、処理F111において、この積分
値vD が予め設定されたしきい値THD以下になると、
YESの方向に進み、処理F112で積分値vB
C ,vD を0に初期化し、処理F25へ進む。また処
理F111で積分値vD がしきい値THDより大きい場
合は、NOの方向、すなわち処理F25に進む。そして
処理F25で積分値vD の値をもとにしきい値判定を行
い、処理F26で衝突判定信号SA と制御信号SB をも
とに起動信号SC の発生判定を行って、処理F113で
タイマ割り込み2が終了する。
【0047】図23は縁石乗り上げと中速衝突が連続し
て起きた場合の図2の装置各部の処理波形を示す。図2
3(a)は初めに縁石乗り上げによる衝撃が現れ、中速
衝突による衝撃が続いた場合のGセンサ1の出力波形で
ある。(b)は(a)の加速度波形より予め定められた
オフセット値gA を減算して積分したものであり、縁石
乗り上げ時の積分波形はしきい値THAを越えず、中速
衝突時にしきい値THAを大きく越え、(c)のワンシ
ョットタイマ9の出力、つまり衝突判定信号SA はON
状態となる。そして、(d)の正側加速度積分値に係数
を乗算した係数手段50の出力波形より(e)の負側加
速度積分値に係数を乗算した係数手段8の出力波形を減
算すると、(f)の減算処理部5の出力波形となる。こ
の場合、(f)の波形は縁石乗り上げ後半でマイナス値
となっており、中速衝突時前半でもマイナス値は続き、
しだいにプラス値となり、やがて時刻ta でしきい値T
HBを越え、(g)のワンショットタイマ10の出力、
つまり制御信号SB はこの時点でON状態になり、衝突
判定信号SA との論理積によって(h)の起動信号SC
が出力される。
【0048】図24は縁石乗り上げと中速衝突が連続し
て起きた場合の図21の装置各部の処理波形を示す。図
24(a),(b),(c)の波形は図23と同様であ
るため説明は省略するが、(d)の係数手段50の出力
から(e)の係数手段8の出力を減算すると、(f)の
減算処理部5の出力波形となる。また、縁石乗り上げ時
の加速度信号はマイナス側にも大きく現れるため、
(f)の減算処理部5の出力はマイナス値をとり、その
値を基準として定めたしきい値THDに、縁石乗り上げ
と中速衝突が連続して起きた場合の(f)の減算処理部
5の出力が到達した時刻tb ,tcで減算処理部5の値
は0にリセットされて初期化され、また同時に(d)の
係数手段50の出力及び(e)の係数手段8の積分処理
部43の出力も0にリセットされる。
【0049】この結果、縁石乗り上げ時において、時刻
b で(f)の減算処理部5の出力は0となっているた
め、直後に中速衝突が始まると、(f)の波形はすぐに
プラス側に立ち上がり、時刻td でしきい値THBを越
える。そして(g)のワンショットタイマ10の出力波
形は図19に示す時刻ta よりも早く時刻td でON状
態となり、衝突判定信号SA との論理積によって(h)
の起動信号SC が出力される。
【0050】実施例3. 図25は請求項3の発明の基本構成を示すブロック図で
あり、前記図1と同一部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。図25において、31はGセンサ1の出
力を受けて作動を開始し一定時間後に前記減速方向積分
手段4と前記加速方向積分手段7をある値に初期化する
タイマリセット手段である。
【0051】図26は請求項3の発明の具体的実施例を
示すブロック図であり、タイマリセット手段31は加速
度立ち上がり検出手段32とワンショットタイマ33と
立ち下がりエッジ検出手段34より構成されている。他
の構成は図2と同じであるから、同一部品に同一符号を
付して重複説明を省略する。図27はこのタイマリセッ
ト手段31の具体的な回路例を示すもので、例えば、図
27(a)において、P1 点に衝撃によるGセンサ1の
出力が入力され、しきい値Vgtを越えると、P8 点の信
号はHighとなり、タイマ時間を過ぎるとLowとな
る。この時、P10,P11,P12の出力は図27(b)の
ようになり、P8 点の立ち下がりで、P12点の波形はH
ighとなる。この結果、衝撃により起動後、タイマ時
間後にP12点に信号が出力され、この信号をもとに各積
分手段4,7をリセットする。
【0052】次に実施例3の動作を図28,図29のフ
ローチャートに従って説明する。主制御のフローは実施
例1と同一であるから説明を省略する。
【0053】図28の処理F120で一定時間毎のタイ
マ割り込み3が開始、処理F21で一般の衝突判定を行
い、処理F22で減速方向積分を行い、そして処理F2
3で加速方向積分を行う。
【0054】次に処理F130でタイマリセットの処理
に移り、図29に示す処理F131でタイマリセット処
理を開始する。処理F132ではGセンサ1より得られ
た加速度信号gの値が2G以上なっている時間が一定時
間継続したら、YESの方向すなわち処理F133に進
み、ワンショットタイマ33の出力であるタイマリセッ
ト信号SD をHighとして処理F134に進む。ま
た、処理F132で加速度信号gの値が2G以上になっ
ている時間が一定時間より小さければ、NOの方向すな
わち処理134へ進む。そして、処理F134でタイマ
リセット信号SDが一定時間High状態であったなら
YESの方向すなわち処理F135へ進み、タイマリセ
ット信号SD を強制的にLowとし、処理F136で処
理F130へ戻る。また、処理F134でタイマリセッ
ト信号SD の値がHighになってから一定時間経過し
ていない場合はNOの方向すなわち処理F136へ進み
処理F130へ戻る。以上のタイマリセット処理で加速
度の立ち上がりから一定時間Highとなるタイマリセ
ット信号SD が生成される。
【0055】次に処理F121でタイマリセット信号S
D の立ち下がりを検出したならば、YESの方向すなわ
ち処理F122へ進み、処理F22で求まる正側加速度
積分値vB と処理F23で求まる負側加速度積分値vC
を0にリセットして処理F24へ進む。また、処理F1
21でタイマリセット信号SD の立ち下がりを検出して
いない時はNOの方向へ進み処理F24に進む。処理F
24では正側加速度積分値vB に係数k1 を乗算した値
から負側加速度積分値vC に係数k2 を乗算した値を減
算し、減算処理部5の出力を積分値vD に設定する。そ
して処理F25で上記積分値vD の値をもとにしきい値
判定を行い、処理F26で衝突判定信号SA と制御信号
B をもとに起動信号SC の発生判定を行い、処理F1
23でタイマ割り込み3が終了する。
【0056】本実施例3の構成においてタイマリセット
手段31の効果を説明するために起動信号SC を必要と
しない低速衝突と縁石乗り上げが連続して起きた場合を
図30,図31を用いて説明する。
【0057】図30は図2の構成における各部装置の出
力波形を示すもので、(a)は低速衝突の後に縁石乗り
上げの衝撃が連続して起きる、起動信号を必要としない
衝撃が連続した場合のGセンサ1の出力波形を示してい
る。このGセンサ1の出力波形から予め設定されたオフ
セット値gA を減算し積分すると、(b)の積分処理部
22の出力波形となり、後半の縁石乗り上げが起きた直
後にしきい値THAを越え、(c)のワンショットタイ
マ9の出力波形はON状態となる。
【0058】次に係数手段8の係数k2 は係数手段50
の係数k1 より大きめに設定されている(減速方向積分
値に比べ加速方向積分値に重みを置くことに相当する)
として、(d)の係数手段50の出力波形より(e)の
係数手段8の出力波形を減算すると、(f)の減算処理
部5の出力波形となる。そして、(d)の係数手段50
の出力は低速衝突終了時にプラスの積分値が残っている
ため、縁石乗り上げによる衝撃が加わると正側積分値が
さらに加算されて、(f)の減算処理部5の出力波形
は、縁石乗り上げ時においてもしきい値THBを越えた
ままとなり、(g)のワンショットタイマ10の出力波
形は縁石乗り上げ時においてもON状態となる。この結
果、衝突判定手段2の出力に基づく衝突判定信号S
A と、比較手段6の出力に基づく制御信号SB とがON
状態であるため、(h)の起動信号SC が出力される。
なお、低速衝突に縁石乗り上げによる衝撃が重畳する時
間が長くなると、この現象は顕著に現れてくる。
【0059】一方、図31は図26の構成における各部
装置の出力波形を示すもので、(a),(b),(c)
の波形は図30と同様であるため重複説明は省略する。
低速衝突が始まり加速度立ち上がり検出手段32により
加速度の立ち上がりが検出されると、ワンショットタイ
マ33が作動し、タイマリセット手段31の構成要素で
ある立ち下がりエッジ検出手段34は、図31(j)に
示すように一般の衝突持続時間より定めた時間High
信号を出力する。そして、この立ち下がりエッジ検出手
段34がワンショットタイマ33の立ち下がりエッジを
検出すると、積分処理部43と積分処理部73の出力を
0に初期化する。
【0060】このようにして、(d)の係数手段50の
出力波形と(e)の係数手段8の出力波形は、立ち下が
りエッジ検出手段34の立ち下がり時刻te ,tf で0
にリセットされるため、(f)の減算処理部5の出力波
形は縁石乗り上げが始まってもしきい値THBを越えな
いため、(g)のワンショットタイマ10の出力波形は
低速衝突の時のみON状態となり、(h)の起動信号は
出力されない。ただし、低速衝突に縁石乗り上げによる
衝撃が重複する時間がある程度長くなると、タイマリセ
ット手段31によるリセット処理がない場合と同様に起
動信号を出力するが、この場合に乗員が受ける衝撃は起
動信号を必要とする衝突相当になるため、問題はない。
【0061】実施例4. 図32は本発明の一実施例の基本構成を示すブロック図
であり、前記図1と同一部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。図32において、30は減速方向積分
手段4の出力と前記加速方向積分手段7の出力の差を基
準値と比較して出力する比較手段、31はGセンサ1の
出力を受けて作動を開始し一定時間後に出力するタイマ
リセット手段、35は比較手段30の出力と前記タイマ
リセット手段31の出力から判断して前記減速方向積分
手段4と前記加速方向積分手段7をある値に初期化する
リセット信号発生手段である。
【0062】図33はこの実施例の具体的な構成を示す
ブロック図であり、タイマリセット手段31は加速度立
ち上がり検出手段32とワンショットタイマ33と立ち
下がりエッジ検出手段34から構成される。他の構成は
図2と同じであるから、同一部品に同一符号を付して重
複説明を省略する。
【0063】また、リセット信号発生手段35は比較手
段30の出力がある場合にGセンサ1の出力をもとに、
加速度立ち上がり検出手段32が衝撃を検出してからタ
イマリセット手段31で定まる所定時間内に第2の比較
手段30からの出力が無い場合は、タイマリセット手段
31の出力を有効とし、減速方向積分手段4と加速方向
積分手段7の出力を0に初期化するものである。図34
はこのリセット信号発生手段35の具体的な回路例を示
すものである。
【0064】次に実施例4の動作を図35のフローチャ
ートに従って説明する。主制御のフローは実施例1と同
一であるから説明を省略する。図35の処理F140で
一定時間毎のタイマ割り込み4が開始し、処理F21で
一般の衝突判定を行い、処理F22で減速方向積分を行
う。そして、処理F23で加速方向積分を行い、処理F
130でタイマリセットを行う。次いで、処理F121
でタイマリセット信号SD がLowならばYESの方向
すなわち処理F141に進む。処理F141でリセット
フラグFがLowならばYESの方向へ進み、処理F1
22で積分値vB ,vC を0に初期化する。また、処理
F141でリセットフラグFがHighならば、タイマ
リセット手段31により定まる衝撃開始一定時間内に、
積分処理部43と積分処理部73の出力値を0に初期化
するリセット信号が出力されたと見なし処理F142へ
進み、リセットフラグFをLowとする。また処理F1
21でタイマリセット信号SD の値がHighの場合に
は処理F24へ進む。
【0065】処理F24では正側加速度積分値vB に予
め定められた係数k1 を乗算した値より負側加速度積分
値vC の値に予め定められた係数k2 を乗算した値を減
算し、減算処理部5の出力値vD とする。次に処理F1
43で積分値vD の値がしきい値THCより小さい場合
は、処理F144で積分値vB ,vC ,vD の値を0に
初期化し、さらにリセットフラグFをHighとして処
理F25へ進む。また処理F143で積分値vD の値が
しきい値THCより大きければ処理F25へ進みしきい
値判定を行い、処理F26で起動信号出力の制御を行っ
た後処理F145で主制御に処理を戻しタイマ割り込み
4が終了する。以上のタイマ割り込み4の処理により、
タイマリセット手段31からのリセット信号と比較手段
30からのリセット信号を制御し、起動信号を必要とし
ない衝撃が終了する時点で積分処理部43と積分処理部
73の値を0に初期化しておくことにより、次に連続す
る衝撃に対しすぐに反応できる。
【0066】次に本実施例4の構成において、リセット
信号発生手段35の効果を説明するために、リセット信
号発生手段35が比較手段30と立ち下がり手段34の
論理和処理である場合、すなわち立ち下がりエッジ検出
手段34の出力と比較手段30の出力の少なくともどち
らか一方で積分手段43と積分手段73にリセットをか
ける場合を想定して、起動信号を必要としない縁石乗り
上げと起動信号を必要とする中速衝突が連続して起きた
場合の図33の各部装置の出力波形を図36に示す。
【0067】図36において、(a)のGセンサ1の出
力波形が示すように前半に縁石乗り上げによる衝撃、後
半に中速衝突の衝撃が続く場合、オフセット値gA を減
算して積分すると、(b)の積分処理部22の出力波形
となり、中速衝突が始まりしばらくしてしきい値THA
を越えて、(c)のワンショットタイマ9の出力がON
状態となる。そして、(f)の減算処理部5の出力は縁
石乗り上げ終了時にマイナス値になり、やがてしきい値
THDに達すると0にリセットされ、その後中速衝突が
始まるとプラス方向へ伸びようとするが、(j)の立ち
下がりエッジ検出手段34のリセット信号により時刻t
g で0にリセットされるので、時刻t1 までしきい値T
HBを越えない。この結果、(g)のワンショットタイ
マ10の出力は時刻t1 でHighとなり、(h)の起
動信号が出力される。
【0068】次に本実施例4の構成でリセット信号発生
手段35が本来の動作をする場合の各部装置の出力波形
を図37に示す。図37において、(a),(b),
(c)の波形は図36の波形と同一であるため説明を省
略する。(f)の減算処理部5の波形は図36(f)の
波形と同様に縁石乗り上げ終了時にしきい値THDに達
して0にリセットされるが、中速衝突が始まって(j)
の立ち下がり検出34によるリセット信号が出力されて
も、加速度立ち上がり検出手段32が作動してから一定
時間の間に比較手段30からリセット信号が1度でも出
力されていれば、時刻tg でリセットは行われない構成
となっているため、(f)の減算処理部5の波形は0に
リセットされない。よって、(f)の減算処理部5の出
力波形は、図36の(f)の減算処理部5の波形に比
べ、比較的早くに立ち上がり時刻tj でしきい値THB
に達する。従って、(g)のワンショットタイマ10の
出力は図36に示した時刻ti よりも早い時刻tj でH
ighとなり、(h)の起動信号が出力される。その結
果、リセット信号発生手段35によるリセット信号の制
御により衝突判定までの時間の遅れが生じない。
【0069】実施例5. 図38は請求項の発明の基本構成を示すブロック図で
ある。図38において、36はGセンサ1の出力を積分
する積分手段、37は積分手段36の出力をしきい値と
比較する比較手段、38は比較手段37の出力を遅延し
て出力するディレイタイマであり、これ等により遅延手
段102を構成している。55は減算処理部5の出力路
に設けたスイッチング手段であり、遅延手段102の出
力を受けて閉成する。なお、他の構成は前記図1と同一
であるため説明を省略する。図39は請求項記載の発
明の具体的実施例を示すブロック図であり、積分手段3
6はGセンサ1の出力からオフセット値gE を減算する
減算処理部55と該減算処理部の出力をリセット機能を
用いて積分する積分処理部56により構成され、その他
の構成は図2と同一であるから同一符号を付して説明を
省略する。
【0070】次に本実施例5の動作を図40のフローチ
ャートに従って説明する。主制御のフローは実施例1と
同一であるから説明を省略する。処理F150で一定時
間毎のタイマ割り込み5が開始し、処理F21で低速衝
突とそれ以外の中高速衝突の判定を行い、処理F160
で図39のスイッチング手段55を開閉する信号を出力
する図41に示すスイッチ信号出力処理を行う。
【0071】スイッチ信号処理において、処理F162
でオフセット値gE をオフセット値OFSに設定し、処
理F163で積分値vE を積分値Vに設定する。次に処
理F34でオフセット値OFS、積分値Vをもとに積分
処理を行い、処理F164で積分値Vを積分値vE に戻
す。そして処理F165でディレイタイマ用フラグF’
がLowならばNOの方向すなわち処理F166へ進
み、さらに処理F166で積分値vE がしきい値THE
以上であれば処理F167に進む。また、処理167で
遅延信号SE がLowの時はYESの方向へ進み、処理
F168でディレイタイマ用フラグF’をHighとし
処理F175に進む。処理F167で遅延信号SE がH
ighの場合も同様に処理F175へ進む。
【0072】また、処理F166で積分値vE がしきい
値THEより小さければNOの方向へ進み、処理F16
9で起動信号SE がHighならば処理F170へ進
む。そして、処理F170で起動信号SE がHighと
なり、一定時間経過すれば処理F171で起動信号SE
をLowとし処理F175へ進む。処理F170で一定
時間経過していないときも同様に処理F175へ進む。
【0073】また、処理F165でディレイタイマ用フ
ラグF’がHighの時はYESの方向へ進み、処理F
172でディレイタイマ用フラグF’がHighとな
り、予め設定された時間Δt経過すればYESの方向へ
進む。そして処理173で起動信号SE をHighと
し、処理F174でディレイタイマ用フラグF’をLo
wとし処理F174へ進む。処理F172でディレイタ
イマ用フラグF’がHighとなり、Δt時間経過して
いない時は、NOの方向、すなわち処理F175へ進
む。この処理F175で以上のスイッチ信号処理を終了
し主制御に処理を戻す。次いで、処理F22で減速方向
積分を行い、処理F23で加速方向積分を行う。処理F
152では正側加速度積分値VB に予め定められた係数
1 を乗算した値から、負側加速度積分値VC の値に予
め定められた係数k2 を乗算した値を減算し、減算処理
部5の出力値VD とする。次に処理F153で起動信号
E がHighならば、処理F25でしきい値判定を行
い、処理F26で起動信号出力の制御を行う。また、処
理F153で起動信号SE がLowの時も処理F26へ
進む。そして、処理F154で主制御部に処理を戻し、
タイマ割り込み5が終了する。
【0074】図42は本実施例5の構成において、スイ
ッチング手段55の効果を説明する各部装置の出力波形
を示すもので、(a)はハンマーブロー時のGセンサ1
の出力であり、(b)はGセンサ1の出力からオフセッ
トgA を減算して積分処理部22で積分した出力波形で
あり、加速度が急激に大きくなる部分でしきい値THA
を越え、(c)のワンショットタイマ9の出力はHig
hとなる。
【0075】次に、積分処理部56の出力波形におい
て、しきい値THEは通常走行時の積分処理部56の出
力をもとに定めたしきい値THAより小さめに設定した
値であり、ハンマーブローの衝撃では積分処理部22の
出力がしきい値THAを越える以前にしきい値THEを
越える。
【0076】(m)のディレイタイマ38の出力はディ
レイタイマ時間Δtだけ遅れてHighとなり、スイッ
チング手段55を閉じるため、(f)の減算処理部5の
出力波形は、(n)の比較処理部6の入力波形のように
(f)の減算処理部5の出力波形がしきい値THBを越
えている部分では、(n)の比較処理部6の入力波形は
0であるため、しきい値THBを越えず、(g)のワン
ショットタイマの出力、及び(h)の起動信号の出力は
されない。
【0077】このようにスイッチング手段55の開閉に
より、ハンマーブロー波形のように急激に大きな加速度
が生じる波形において起動信号の出力を防止している。
この結果、ハンマーブローによって起動信号の出力を防
止するために必要なしきい値THBより低いしきい値T
HB’を設定することができ、本来、起動信号の出力を
必要とする中高速衝突時に迅速に起動信号SC を出力で
きるようになる。
【0078】実施例6. 図43は本発明の一実施例の基本構成を示すブロック
図、図44はその具体的な構成を示すブロック図であ
る。図43,44において、31はGセンサ1の出力の
立ち上がりを検出し、一定時間検出信号を出力するタイ
マリセット手段、58はタイマリセット手段31の出力
をトリガとして時間関数の1種であるランプ関数を発生
するランプ関数発生手段(第1の時間関数発生手段)、
60は減算処理部5の出力とランプ関数発生手段58の
出力を乗算する乗算処理部(乗算手段)であり、その他
の構成は図1,2と同一であるから同一部分に同一符号
を付して重複説明を省略する。なお、時間関数に2次,
3次……n次の任意関数を用いてもよい。
【0079】次に本実施例6の動作を図45のフローチ
ャートに従って説明する。主制御のフローは実施例1と
同一であるから説明を省略する。図45の処理F176
で一定時間毎のタイマ割り込みが開始し、処理F21で
低速衝突とそれ以外の中高速衝突の判定を行い、処理F
130でランプ関数発生手段58のトリガ信号SD を生
成する。そして、処理F177でトリガ信号SDがHi
ghならばYESの方向へ進み、処理F178でトリガ
信号SD の立ち上がりからの時間t(以下立ち上がり時
間と略す)にサンプリング時間Δtを加算する。また、
処理F177で起動信号SD がLowの場合はNOの方
向へ進み、処理F179で立ち上がり時間tを0に初期
化する。そして、処理F22で減速方向加速度積分、処
理F23で加速方向積分を行い、処理F180で減速方
向積分値に係数k1 を乗じた値より加速方向積分値に係
数k2 を乗じた値を減算して積分値vD とし、処理F1
81で立ち上がり時間tを積分値vD に乗算し積分値v
F とする。
【0080】次に処理F182で積分値vF の値が予め
設定されたしきい値Aより大きければ、YESの方向す
なわち処理F185に進み、制御信号SB をHighと
する。また、処理F182で積分値vF の値がしきい値
Aより小さければ、NOの方向処理F183に進み、前
回の制御信号SB がHighならばYESの方向処理F
184へ進む。そして処理F184で制御信号SB がH
ighとなってから一定時間経過した場合と処理F18
3で前回の起動信号SB がLowの時は処理F186へ
進み、制御信号SB をLowとする。また、処理F18
4で前回の制御信号SB がHighとなってから一定時
間経過していないときは、NOの方向処理F185へ進
む。次に処理F185または処理F186から処理F2
6へ進み、起動信号判定を行い、処理F187で主制御
に処理を戻し、タイマ割り込み6の処理が終了する。
【0081】図46は(3)式であらわされる特性を示
しており、ランプ関数発生手段58の出力と減算処理部
5の出力を乗算する場合のしきい値曲線を示している。
また、図中の斜線部は起動信号の出力をしないOFF領
域を示している。 ΔV=A/t ・・・・・(3) ここで、ΔV=k1 ΔV+ −k2 ΔV-ただし、Aは起
動信号を必要としない低速の衝突において、ΔVがしき
い値曲線を越えないように設定しておくものとすると、
(3)式は衝撃波形が始まった直後には非常に高いしき
い値にあり、ハンマーブロー等の衝撃波形のように、時
間幅の短く高加速度を有する衝撃波形ではOFF領域に
入り起動信号の出力を防止できる。
【0082】図47は起動信号を必要とする中速衝突時
における図44の各部装置出力波形である。(a)は、
Gセンサ1の出力波形であり、オフセットgA を減算し
て積分すると、(b)の積分処理部22の出力波形とな
り、衝突後にしばらくしてしきい値THAを越え、
(c)のワンショットタイマ9の出力がHighとな
る。次に(p)のランプ関数発生手段の出力波形はタイ
マリセット手段31の出力をトリガとしてランプ関数が
始まり、(f)の減算処理部5の出力波形と掛け合わせ
ると、(q)の乗算処理部60の出力波形となる。そし
て、(q)の乗算処理部60の出力はしきい値THAを
越え、(g)のワンショットタイマ53の出力波形はO
N状態となり、(h)の起動信号が出力される。
【0083】次に起動信号を必要としないハンマーブロ
ー時における図44の各部装置の出力波形を図48に示
す。(a)のGセンサ1の出力波形よりオフセットgA
を減算し積分すると、(b)の積分処理部22の出力波
形となり、衝撃開始直後にしきい値THAを越え、
(c)のワンショットタイマ9の出力波形はHighと
なる。そして、(p)のランプ関数発生手段58の出力
はタイマリセット手段31の出力をトリガとしてランプ
関数が始まり、(f)の減算処理部5の出力波形の前半
部は突出した大きな積分値の山が存在するが、(p)の
ランプ関数発生手段58の出力波形は衝撃開始直後は小
さな値であるため、(f)の波形と(p)の波形を掛け
合わせた乗算処理部60の波形(q)は、衝撃直後の瞬
間的な大きな加速度によりしきい値Aを越えることはな
く、(g)のワンショットタイマ53の出力波形はLo
wとなり、(h)の起動信号は出力されない。この結
果、起動信号を必要とする衝突とハンマリング等の起動
信号を必要としない衝撃とを的確に判別し、起動信号の
出力を制御できる。
【0084】実施例7. 図49は本発明の一実施例の基本構成を示すブロック
図、図50はその具体的な構成を示すもので、図におい
て、59はタイマリセット手段31の出力をトリガとし
て二次関数を発生する二次関数発生手段(第2の時間関
数発生手段)、62は乗算処理部60の出力から二次関
数発生手段59の出力を減算する減算処理部であり、そ
の他の構成は図43,44と同一であるから同一符号を
付して説明を省略する。
【0085】次に本実施例7の動作を図51のフローチ
ャートに従って説明する。なお、主制御のフローは実施
例1と同一であるから説明を省略する。図51の処理F
190で一定時間毎のタイマ割り込み7が開始し、処理
F21で一般の衝突判定を行い、処理F130でランプ
関数発生手段58のトリガ信号SD を生成する。そして
処理F191でトリガ信号SD がHighならばYES
の方向へ進み、処理F192で立ち上がり時tにサンプ
リング時間Δtを加算する。また、処理F191でトリ
ガ信号SD がLowならばNOの方向へ進み、処理F1
93で立ち上がり時間tを0に初期化する。
【0086】次に処理F22で減速方向積分を行い、処
理F23で加速方向積分を行い、処理F194で減速方
向積分値vB に予め設定された係数k1 を乗算した値か
ら、加速方向積分値vC に予め設定された係数k2 を乗
算した値を減算して積分値vD とする。次に処理F19
5で立ち上がり時間tを積分値vD を乗算して積分値v
F とし、処理F196で積分値vF から二次関数比例定
数Bに立ち上がり時間tの二乗を乗算した値を減算して
積分値vH とする。
【0087】そして、処理F197で積分値vH が予め
設定されたしきい値A’(図53)を越えると、YES
の方向処理F201に進み制御信号SB をHighとす
る。また、処理F197で積分値vH が予め設定された
しきい値A’より小さい場合は、NOの方向処理F19
8に進む。処理198で前回の制御信号SB がHigh
ならば、制御信号SB の立ち下がりを検知したことにな
り、YESの方向処理F199へ進み、制御信号SB
立ち下がりから一定時間経過していない場合はNOの方
向処理F201に進む。また制御信号SB の立ち下がり
から一定時間経過した場合と処理F198で前回制御信
号SB がLowの場合は処理F2000へ進み制御信号
B をLowとする。次に処理F200または処理20
1に続き処理F26で起動信号判定を行い、処理F20
2で主制御に処理を戻し、タイマ割り込み7が終了す
る。
【0088】図52は(4)式であらわされる特性を示
しており、乗算処理部60の出力から二次関数発生手段
59の出力を減算する場合のしきい値曲線を示してい
る。また、図中の斜線部は起動信号SC の出力をしない
OFF領域を示している。 ΔV=Bt+A’/t ・・・・・(4) ただし、ランプ関数の傾きにあたる値A’と二次関数発
生手段59の比例定数にあたるBは、起動信号SC を必
要としない低速の衝突において、ΔVがしきい値曲線を
越えないように設定しておくものとすると、(4)式は
衝撃波形が始まった直後には非常に高いしきい値にあ
り、ハンマーブロー等の衝撃波形のように、時間幅の短
く高加速度を有する衝撃波形ではOFF領域に入り起動
信号SC の出力を防止できる。次に衝突判定要求時間内
では従来のしきい値Vthとほぼ同等の値になるようにし
きい値曲線を設定でき、起動信号SC を必要とする衝突
に対して起動判定時間を遅らすこと無く、かつ起動信号
を必要としない衝突に対しては起動せず、従来の同等の
判定時間で判定できることがわかる。
【0089】本実施例7の構成で起動信号を必要としな
いハンマーブロー等の衝撃が連続しておきた場合の図5
0の各部装置の出力波形を図53に示す。図53(a)
はGセンサ1の出力波形であり、オフセットgA を減算
して積分すると、(b)の積分処理部22の出力波形と
なり、衝撃が始まるとすぐにしきい値THAを越え、
(c)のワンショットタイマ9の出力はHighとな
る。次に(p)のランプ関数発生手段58の出力波形は
タイマリセット手段31の出力をトリガとしてランプ関
数が開始し、(p)のランプ関数発生手段58の出力と
(d)の減算処理部5の出力波形とを乗算すると(q)
の乗算処理部60の出力波形となる。(q)の乗算処理
部60の出力波形はしきい値A’を越える部分が存在す
るが、(s)の二次関数発生手段59の出力と減算する
と、(r)の減算処理部62の出力波形となり、衝撃開
始後時間が経過すると、(r)の減算処理部62の出力
波形は減少傾向となり、しきい値A’を越えず、(g)
のワンショットタイマ53の出力はLowであり、
(h)の起動信号はされない。
【0090】図54は起動信号を必要とする中高速の衝
突時における図50の各部装置の出力波形を示すもの
で、図54(a)はGセンサ1の出力波形であり、オフ
セットgA を減算して積分すると、(b)の積分処理部
22の出力波形となり、衝突後にしばらくしてしきい値
THAを越え、(c)のワンショットタイマ9の出力が
Highとなる。次に加速度立ち上がり検出手段32の
出力をトリガとしてランプ関数が開始し、(p)のラン
プ関数発生手段58の出力と(d)の減算処理部5の出
力を乗算すると、(q)の乗算処理部60の出力波形と
なる。また、加速度立ち上がり検出手段32の出力をト
リガとして、(s)の二次関数発生手段59の関数が始
まり、(q)乗算処理部60の出力波形より(s)の二
次関数発生手段59の出力波形を減算すると、(r)の
減算処理部62の出力波形となり、しきい値A’を越
え、(g)のワンショットタイマ53の出力はHigh
となり、(h)の起動信号が出力される。なお、(r)
の減算処理部62の出力波形は、(s)の二次関数発生
手段59の出力が増加するにつれて小さくなる。しか
し、しきい値THAを越えるまでの時間は、二次関数発
生手段59がない場合の時間と変わらない。この結果、
起動信号SC を必要としない鋭い加速度をもつ衝撃が、
連続またはある時間続くあるいは低い加速度が長時間続
く場合には、起動信号SC の判定を禁止でき、起動信号
C を必要とする衝撃に対しては判定時間に遅れを生じ
させることがない。
【0091】図55は低速衝突,中高速衝突,ハンマリ
ング時の本実施例7におけるGセンサ1の出力波形と減
算処理部5の出力波形を示すものである。図55に示す
ように、ハンマリング時の減算処理部5の出力波形より
しきい値曲線1を決定すると、ハンマリング時は確実に
起動信号を出力せず、一般の衝突時(低速および中高速
衝突時)には衝突判定要求時間内(時刻tX ,tY )で
制御信号SB の出力が生じる。このように、低速衝突時
は減算処理部5の出力波形が時刻tr でしきい値曲線1
を越え、制御信号SB を出力するが、衝突判定手段2か
らは衝突判定信号SAが出力されないようになっている
ため、最終の起動信号SC は出力されない。なお、上記
各実施例における衝突判定手段を、マイクロコンピュー
タのソフトウェアで行っているが、その一部または全部
をハードウェアの回路のみで構成することもできる。ま
た、上記各実施例は減速方向積分手段4の出力から加速
方向積分手段7の出力を減算しているが、両者の減算差
を得ればよいので、上記とは反対に、加速方向積分手段
7の出力から減速方向積分手段4の出力を減算しても同
様の作用効果が得られる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、第一の係数が乗算された前記減速方向積分手段の
出力と前記第一の係数より大きい第二の係数が乗算され
た前記加速方向積分手段の出力との減算差に基づいて起
動信号の発生を制御するように構成したので、ハンマー
ブローのように瞬間的に減速方向加速度が大きくなる衝
撃波形に対し、しきい値を高めに設定することなく起動
信号の出力を防止でき、一般の中高速衝突に対しては迅
速に起動信号を出力することができる効果がある。
【0093】請求項2記載の発明によれば、第一の係数
が乗算された前記減速方向積分手段の出力と前記第一の
係数より大きい第二の係数が乗算された前記加速方向積
分手段の出力との減算差に基づいて、減速方向積分値と
加速方向積分値をある値に初期化するように構成したの
で、縁石乗り上げに連続して中高速衝突が起きた場合の
起動信号の出力の遅れを短縮することができる効果があ
る。
【0094】請求項3記載の発明によれば、加速度信号
の立ち上がりによって衝撃を検知した一定時間後に、減
速方向積分値と加速方向積分値をある値に初期化するよ
うに構成したので、低速衝突に連続して縁石乗り上げが
起きた場合の起動信号の出力を確実に防止することがで
きる効果がある。
【0095】請求項記載の発明によれば、衝撃を検知
してから一定時間遅れて起動信号の発生を制御する制御
手段の出力路のスイッチング手段をONさせるように構
成したので、ハンマーブロー等の持続時間が短くて非常
に高加速度を発生する衝撃による起動信号の出力を確実
に防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明の実施例を示す基本構成
のブロック図である。
【図2】 図1の実施例の具体的構成を示すブロック図
である。
【図3】 衝突判定手段の具体的回路図である。
【図4】 減速方向積分手段の具体的回路図である。
【図5】 加速方向積分手段の具体的回路図である。
【図6】 請求項1記載の発明の衝突判定アルゴリズム
をマイクロコンピュータで構成した状態を示すブロック
図である。
【図7】 図1の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【図8】 図1の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【図9】 図1の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【図10】 図1の実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図11】 図1の実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図12】 図1の実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図13】 図1の実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図14】 図1の実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図15】 図1の実施例の動作を説明する各部の信号
波形図である。
【図16】 図1の実施例の動作を説明する各部の信号
波形図である。
【図17】 図1の実施例の原理を説明する特性図であ
る。
【図18】 図1の実施例の動作を説明する各部の信号
波形図である。
【図19】 図1の実施例の動作を説明する各部の信号
波形図である。
【図20】 請求項2記載の発明の実施例を示す基本構
成のブロック図である。
【図21】 図20の実施例の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図22】 図20の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図23】 図20の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図24】 図20の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図25】 請求項3記載の発明の実施例を示す基本構
成のブロック図である。
【図26】 図25の実施例の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】 タイマリセット手段の具体的回路図および
その各部の信号波形図である。
【図28】 図25の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図29】 図25の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図30】 図25の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図31】 図25の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図32】 発明の実施例を示す基本構成のブロック
図である。
【図33】 図32の実施例の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図34】 リセット信号発生手段の具体的回路図であ
る。
【図35】 図29の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図36】 図29の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図37】 図29の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図38】 請求項記載の発明の実施例を示す基本構
成のブロック図である。
【図39】 図38の実施例の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図40】 図38の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図41】 図38の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図42】 図38の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図43】 発明の実施例を示す基本構成のブロック
図である。
【図44】 図43の実施例の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図45】 図44の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図46】 図44の実施例の原理を説明する特性図で
ある。
【図47】 図44の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図48】 図44の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図49】 発明の実施例を示す基本構成のブロック
図である。
【図50】 図49の実施例の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図51】 図49の実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図52】 図49の実施例の原理を説明する特性図で
ある。
【図53】 図49の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図54】 図49の実施例の動作を説明する各部の信
号波形図である。
【図55】 各種衝突時におけるGセンサの出力波形と
減算処理部の出力波形を示す信号波形図である。
【図56】 従来の起動装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 Gセンサ(加速度センサ)、2 衝突判定手段、3
論理積手段、4 減速方向積分手段、7 加速方向積
分手段、31 タイマリセット手段、35 リセット信
号発生手段、51 積分値リセット手段、55 スイッ
チング手段、58 ランプ関数発生手段(第1の時間関
数発生手段)、59 二次関数発生手段(第2の時間関
数発生手段)、60 乗算処理部(乗算手段)、62
減算処理部(減算手段)、100 制御手段、102
遅延手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖本 行弘 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機株 式会社 三田製作所内 (72)発明者 古井 孝志 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機株 式会社 三田製作所内 (56)参考文献 特開 平4−287748(JP,A) 特開 平5−330398(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/32 B60R 22/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝突時の加速度を検出する加速度センサ
    と、この加速度センサの出力に基づいて衝突を判定する
    衝突判定手段と、前記加速度センサの出力から減速方向
    の加速度信号を積分する減速方向積分手段と、前記加速
    度センサの出力から加速方向の加速度信号を積分する加
    速方向積分手段と、第一の係数が乗算された前記減速方
    向積分手段の出力と前記第一の係数より大きい第二の係
    数が乗算された前記加速方向積分手段の出力との減算差
    をしきい値と比較する制御手段と、前記衝突判定手段の
    出力と前記制御手段の出力との論理積により起動信号を
    出力する論理積手段とを備えた乗員保護装置の起動装
    置。
  2. 【請求項2】 第一の係数が乗算された前記減速方向積
    分手段の出力と第二の係数が乗算された前記加速方向積
    分手段の出力との減算差に基づいて該減速方向積分手段
    と該加速方向積分手段をある値に初期化する積分値リセ
    ット手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の乗員
    保護装置の起動装置。置の起動装置。
  3. 【請求項3】 前記加速度センサの出力を受けて作動を
    開始し一定時間後に前記減速方向積分手段と前記加速方
    向積分手段をある値に初期化するタイマリセット手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置の
    起動装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度センサの出力を受けて作動を
    開始し一定時間後に出力する遅延手段と、この遅延手段
    の出力に基づいて前記制御手段の出力路を閉成するスイ
    ッチング手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    乗員保護装置の起動装置。
JP6076008A 1994-04-14 1994-04-14 乗員保護装置の起動装置 Expired - Lifetime JP2941643B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6076008A JP2941643B2 (ja) 1994-04-14 1994-04-14 乗員保護装置の起動装置
US08/345,830 US5515276A (en) 1994-04-14 1994-11-21 Starting apparatus for passenger protecting apparatus
DE19513646A DE19513646C2 (de) 1994-04-14 1995-04-04 Auslösevorrichtung für eine Insassenrückhaltevorrichtung
KR1019950008649A KR0156666B1 (ko) 1994-04-14 1995-04-13 승객보호장치용 기동장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6076008A JP2941643B2 (ja) 1994-04-14 1994-04-14 乗員保護装置の起動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07277133A JPH07277133A (ja) 1995-10-24
JP2941643B2 true JP2941643B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=13592792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6076008A Expired - Lifetime JP2941643B2 (ja) 1994-04-14 1994-04-14 乗員保護装置の起動装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5515276A (ja)
JP (1) JP2941643B2 (ja)
KR (1) KR0156666B1 (ja)
DE (1) DE19513646C2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3301305B2 (ja) * 1996-03-15 2002-07-15 トヨタ自動車株式会社 起動判定装置
DE19619412C1 (de) * 1996-05-14 1997-08-28 Telefunken Microelectron Auslöseverfahren für passive Sicherheitseinrichtungen in Fahrzeugen
US6005479A (en) * 1997-01-10 1999-12-21 Denso Corporation Side impact passenger protection system for vehicle and crash determination device of same
WO2001000955A1 (fr) * 1999-06-25 2001-01-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de déverrouillage pour portière automatique
US6236921B1 (en) 1999-08-04 2001-05-22 Visteon Global Technologies, Inc. Three speed algorithm for airbag sensor activation
JP2004502593A (ja) * 2000-07-07 2004-01-29 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 自動車用の乗員拘束システム
DE10155659A1 (de) * 2001-11-13 2003-06-18 Bayerische Motoren Werke Ag Verfahren zum Bestimmen der für das Auslösen einer passiven Sicherheitseinrichtung in einem Fahrzeug maßgeblichen Crasphasen
JP3982445B2 (ja) * 2003-04-10 2007-09-26 株式会社デンソー 車両用乗員保護装置の起動装置
EP1616758B1 (en) * 2004-07-12 2007-12-26 Calsonic Kansei Corporation Vehicle occupant protection apparatus and initiation method to use for vehicle occupant protection apparatus
WO2008126423A1 (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corporation 乗員保護装置の起動装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2808872C2 (de) * 1978-03-02 1986-01-23 Messerschmitt-Bölkow-Blohm GmbH, 8000 München Auslöseschaltung für eine Insassenschutzeinrichtung in Kraftfahrzeugen
JPH07115625B2 (ja) * 1987-12-23 1995-12-13 本田技研工業株式会社 車両の衝突検知装置
DE3920091A1 (de) * 1989-04-06 1990-10-11 Bosch Gmbh Robert Sicherheitseinrichtung fuer fahrzeuginsassen
US5546307A (en) * 1989-05-30 1996-08-13 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Method and apparatus for discriminating vehicle crash conditions
JPH0343058U (ja) * 1989-09-06 1991-04-23
US5109341A (en) * 1989-11-03 1992-04-28 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Method and apparatus for sensing a vehicle crash in the frequency domain
DE3942011C3 (de) * 1989-12-20 1996-10-17 Telefunken Microelectron Einrichtung zur Auslösung einer passiven Sicherheitseinrichtung für Fahrzeuginsassen
JPH03253440A (ja) * 1990-03-01 1991-11-12 Zexel Corp 車両安全装置のための制御システム
DE4192257T (ja) * 1990-09-20 1993-01-28
JP2875040B2 (ja) * 1991-03-13 1999-03-24 アスコ株式会社 車両安全装置の制御システム
JP2570916B2 (ja) * 1991-04-15 1997-01-16 株式会社デンソー 車両安全装置の制御装置
US5363302A (en) * 1991-06-04 1994-11-08 Automotive Systems Laboratory, Inc. Power rate system and method for actuating vehicle safety device
DE69205067T2 (de) * 1991-06-07 1996-03-21 Kansei Kk Aufprall-Schutzvorrichtung für Passagiere in einem Kraftfahrzeug oder dergleichen.
JPH04361163A (ja) * 1991-06-07 1992-12-14 Takata Kk 車両衝突検知装置
JP2793084B2 (ja) * 1992-05-29 1998-09-03 三菱電機株式会社 乗員保護装置の起動装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE19513646C2 (de) 1997-04-30
KR0156666B1 (ko) 1998-10-15
DE19513646A1 (de) 1995-10-19
US5515276A (en) 1996-05-07
JPH07277133A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2785133B2 (ja) 受動式安全装置の動作開始装置
JP2941643B2 (ja) 乗員保護装置の起動装置
JP2003112598A (ja) 車両用ロールオーバ検出システム及びその作動方法
US5629847A (en) Control system for vehicle safety devices
JP3335815B2 (ja) 乗員保護装置の起動装置
US20060069509A1 (en) Collision determining apparatus for a vehicle
JP3120716B2 (ja) 乗員保護装置の起動制御装置
US5668720A (en) Air bag controlling apparatus
JP2875040B2 (ja) 車両安全装置の制御システム
JP3473449B2 (ja) 車両用乗員保護システム及びその判定装置
JP4864242B2 (ja) 車両用衝突判定装置
JP3120290B2 (ja) 衝突検知方法
JP4263335B2 (ja) 車両用衝突判定装置
JP2669227B2 (ja) エアバック制御装置
JPH07112808B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JP2002178873A (ja) 乗員保護装置
JPH04191151A (ja) 車両用乗員保護装置
JPH0825431B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH0825430B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH07112805B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH08521B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH07112802B2 (ja) 車両用乗員保護装置の駆動方法
JPH0999805A (ja) 車両急減速状態判定装置
JPH07112803B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH08519B2 (ja) 車両用乗員保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990511

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term