JP2941470B2 - 型開閉制御装置 - Google Patents
型開閉制御装置Info
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Description
御装置に関するものである。
された成形材料を高圧で金型内に射出し、その中で冷却
し、固化又は硬化させ、次いで金型を開いて成形品を取
り出すようにした射出成形機においては、機台に型締装
置と射出装置が設置され、上記型締装置には、固定プラ
テンと可動プラテンが設けられていて、型締用シリンダ
がタイバーに沿って可動プラテンを往復動させると、固
定金型と可動金型が接離するようになっている。
加熱して射出するノズルを往復動自在に備えており、該
ノズルから金型内に溶融樹脂が注入される。そして、成
形品は排出口から機台の下方に落下排出される。上記型
締装置には、油圧シリンダや電動機によって発生させた
力をトグル継手というリンクの組合せによって増幅し、
大きな型締力を得ようとするトグル式型締装置と、型締
シリンダに供給した油によって直接型締力を発生させる
直圧式型締装置がある。
向上させる必要性から高速で型開閉が行われるようにす
る必要があるが、型閉じを高速で行うと可動プラテン、
可動金型等の慣性力によって可動金型が固定金型に衝突
することがあり、また型開きを高速で行うと、上記と同
様の慣性力によって可動プラテンが型締シリンダ側に衝
突することがある。また、トグル式型締装置において
は、型締め位置の近くでは機構的に金型の速度が低下す
るようになっているが、直圧式型締装置のものにおいて
は、油圧制御弁によって型締シリンダの速度制御が行わ
れている。
ために、機械的なストッパが配設されている。ところ
が、上記制御装置においては、型締シリンダの位置制御
を機械的なストッパで行っているため、慣性が大きい場
合には、金型、型締シリンダを破損することがある。ま
た、振動や騒音の原因にもなり型開閉速度を所定以上に
高めることはできない。
う制御装置が提供されている。この油圧による制御に
は、ポンプから一定圧力の油の供給を得て制御弁により
制御する方式と、ポンプの吐出量を変化させて直接制御
する方式がある。図2は制御弁により制御する型開閉制
御装置を示す図である。図において、21は型締シリン
ダであり、シリンダの中にピストン22を摺動自在に配
設している。該ピストン22の両側には、大径ロッド2
3及び小径ロッド24が突出形成されていて、該大径ロ
ッド23は図示しない可動プラテンを介して可動金型に
連結されている。
動によって往復動して型開閉、型締めを行う。そして、
上記ピストン22の大径ロッド23側には油室26が形
成され、該油室26には型開き時に油が供給される。ま
た、上記ピストン22の小径ロッド24側には型締め用
の油室27が形成される。28はソレノイドa,bの作
動によって切換えが行われるとともに流量を比例制御す
る電磁比例流量制御弁であり、該電磁比例流量制御弁2
8の各ポートは、上記型締シリンダ21内の油室26,
27、可変容量ポンプ29、油タンク30に接続されて
いる。そして、ソレノイドaが駆動されると第1位置を
とり、ソレノイドbが駆動されると第2位置をとり、し
かも流量を比例制御することができる。なお、N位置は
中立位置である。
から吐出された油は型締シリンダ21内の油室27に供
給され、大径ロッド23を介して可動プラテンを右方向
に移動させ、型閉じを行う。また、第2位置において
は、可変容量ポンプ29から吐出された油は型締シリン
ダ21内の油室26に供給され、大径ロッド23を介し
て可動プラテンを左方向に移動させ、型開きを行う。N
位置においては、スプールが中立状態に置かれ型締シリ
ンダ21は停止する。
精度の位置制御を行うことが可能であるが、基本的には
弁制御と同じであり、動力の損失が大きい。これに対し
て、型締シリンダの両油室に選択的に油を供給する電磁
切換弁を設け、該電磁切換弁の一方の油室には可変容量
ポンプを、他方の油室には電磁比例流量制御弁を接続し
て、可変容量ポンプと電磁比例流量制御弁を制御するこ
とによって位置制御を行うものが提供されている。
弁を制御する型開閉制御装置を示す図である。図におい
て、31は型締シリンダであり、シリンダの中にピスト
ン32を摺動自在に配設している。該ピストン32の両
側には、大径ロッド33及び小径ロッド34が突出形成
されていて、該大径ロッド33は図示しない可動プラテ
ンを介して可動金型に連結されている。
動によって往復動して型開閉、型締めを行う。そして、
上記ピストン32の小径ロッド34の端面部分には油室
35が形成され、該油室35には可動プラテンを固定プ
ラテン側に移動させる型閉じ時に油が供給される。ま
た、上記ピストン32の大径ロッド33側には、油室3
6が形成されるとともに該油室36には型開き時に油が
供給される。
4側であるピストン32の端面部分には型締め用の油室
37が形成される。38はソレノイドa,bの作動によ
って切換えが行われる電磁切換弁であり、該電磁切換弁
38の各ポートは、上記型締シリンダ31内の油室3
5,36、可変容量ポンプ39、電磁切換弁45及び電
磁比例流量制御弁40に接続されている。そして、ソレ
ノイドaが駆動されると第1位置をとり、ソレノイドb
が駆動されると第2位置をとる。なお、N位置は中立位
置である。第1位置においては、可変容量ポンプ39か
ら吐出された油は型締シリンダ31内の油室35に供給
され、大径ロッド33を介して可動プラテンを右方向に
移動させ、型閉じを行う。また、第2位置においては、
可変容量ポンプ39から吐出された油は型締シリンダ3
1内の油室36に供給され、大径ロッド33を介して可
動プラテンを左方向に移動させ型開きを行う。N位置に
おいては、スプールが中立状態に置かれ型締シリンダ3
1は停止する。
角が変わり、吐出量が上記信号に比例して変更される可
変容量ポンプである。また、40はソレノイドaによっ
て電気的に制御され、電気信号によって流量が比例制御
される電磁比例流量制御弁である。該電磁比例流量制御
弁40はメータアウト回路を構成し、該電磁比例流量制
御弁40を制御することによって型締シリンダ31内の
油室35,36から排出される油量を絞り、型締シリン
ダ31のピストン32に制動作用を与える。
置と第2位置をとる電磁切換弁である。第1位置におい
ては、電磁比例流量制御弁40と油タンク44が連通さ
れ、第2位置においては、油路42と電磁比例流量制御
弁40間を油路43が連絡する。上記電磁切換弁45
は、ソレノイドaの作動によって第1位置と第2位置を
とる。電磁切換弁45は型開き時及び型閉じ時には第1
位置をとり、型締め用の油室37はパイロットチェック
付プレフィル弁47を通じて油タンク49との間で油の
吸入、吐出を行う。型締め時には電磁切換弁45は第2
位置をとり、電磁切換弁38を通じて型締め用の油室3
7に油が供給される。
ノイドa,bによって切り換えられるだけのものであっ
て、通過抵抗が小さい構造となっている。上記構成の油
圧回路において、ピストン32が移動すると、移動スト
ロークを変位センサ51が検出し、該変位センサ51か
らの変位指令信号が制御装置52に送られ、該制御装置
52からの制御信号によって可変容量ポンプ39及び電
磁比例流量制御弁40が制御される。
来の型開閉制御装置においては、可変容量ポンプ39と
電磁比例流量制御弁40の動作をマッチングする必要が
あり、可変容量ポンプ39及び電磁比例流量制御弁40
のいずれの装置にも高い精度が要求される。したがっ
て、上記型開閉制御装置を高精度の位置制御に使用する
ことはできない。
は、可変容量ポンプ39の最大吐出容量によって制限さ
れるので、可動プラテンの最大移動速度を高くすること
ができず、立上りが遅くなってしまう。本発明は、上記
従来の型開閉制御装置の問題点を解決して、高精度の位
置制御を行うことができるだけでなく、可動プラテンの
移動時における速度の立上りを早くすることができる型
開閉制御装置を提供することを目的とする。
開閉制御装置においては、可変容量ポンプと、該可変容
量ポンプと並列に配設され、オンロードとアンロードと
の切換えが行われる固定容量ポンプと、速度指令信号が
設定値になったときに、固定容量ポンプをオンロードす
る手段と、上記可変容量ポンプ及び固定容量ポンプに接
続された型開閉シリンダと、上記速度指令信号を積分し
て位置指令信号を発生させる積分器とを有する。
置を検出する位置検出器と、該位置検出器によって検出
されたピストンの位置と上記位置指令信号との偏差によ
って、上記可変容量ポンプの吐出流量を制御する手段と
を有する。
においては、可変容量ポンプと、該可変容量ポンプと並
列に配設され、オンロードとアンロードとの切換えが行
われる固定容量ポンプと、速度指令信号が設定値になっ
たときに、固定容量ポンプをオンロードする手段と、上
記可変容量ポンプ及び固定容量ポンプに接続された型開
閉シリンダと、上記速度指令信号を積分して位置指令信
号を発生させる積分器とを有する。
置を検出する位置検出器と、該位置検出器によって検出
されたピストンの位置と上記位置指令信号との偏差によ
って、上記可変容量ポンプの吐出流量を制御する手段と
を有する。この場合、速度指令信号が設定値になると、
固定容量ポンプがオンロードされ、上記可変容量ポンプ
及び固定容量ポンプが同時に作動させられて大量の油が
吐出される。また、速度指令信号が設定値より小さくな
ると、固定容量ポンプがアンロードされ、上記可変容量
ポンプだけが作動させられる。そして、上記速度指令信
号は積分器によって積分され、位置指令信号が発生させ
られる。また、型開閉シリンダのピストンの位置が検出
され、検出されたピストンの位置と上記位置指令信号と
の偏差によって上記可変容量ポンプの吐出流量が制御さ
れる。
ながら詳細に説明する。図1は本発明の型開閉制御装置
のブロック図、図4は本発明の型開閉制御装置における
速度指令信号の変化を示す図、図5は本発明の型開閉制
御装置における位置指令信号及び位置の変化を示す図で
ある。
り、油タンク2から油を吸引してライン3を介して型開
閉シリンダ4に吐出する。該型開閉シリンダ4は、シリ
ンダの中にピストン5を摺動自在に配設していて、型開
閉を行う。型締めは別に設けられ、図1に図示しない型
締シリンダにより行われる。上記ピストン5の両側に
は、ロッド6,7が突出形成されていて、該ロッド7は
可動プラテン8を介して可動金型に連結されている。
によって往復動して型開閉を行う。そして、上記ピスト
ン5のロッド6側には、油室9が形成され、該油室9に
は型閉じ時に油が供給される。また、上記ピストン5の
ロッド7側には油室10が形成され、型開き時に油が供
給される。12は上記可変容量ポンプ1に並列に配設さ
れ、同様に油タンク2から油を吸引してライン13を介
して型開閉シリンダ4に吐出する固定容量ポンプであ
る。
み開示してあるが、任意の自然数の台数を配設すること
ができる。上記ライン13には、アクチュエータからの
油の逆流を防止するための逆止弁14が配設されるとと
もに、ソレノイドで作動させられるアンロード弁16が
分岐接続される。
ンプ12のアンロードとオンロードの判定を行うために
コンパレータ18が上記アンロード弁16に接続されて
おり、速度指令信号dxlref/dtが入力される。ま
た、該速度指令信号dxlref/dtは積分器19にも入
力され、該積分器19によって積分されて位置指令信号
xlrefとなる。
示すように設定され、最初は高速の速度指令が行われ、
所定位置に近くなると低速の速度指令が行われる。上記
位置指令信号xlref、及び位置検出器124によって検
出された可動プラテン8の位置、すなわち、ピストン5
の位置xl は、上記減算器20に送られ、該減算器20
において、上記位置xl と位置指令信号xlrefとの偏差
を得ることができる。そして、該偏差は増幅器(PG)
21に送られ、該増幅器21によって所定のゲインで増
幅された信号が上記可変容量ポンプ1に出力され、該可
変容量ポンプ1は上記位置指令信号xlrefに対応させて
油を吐出する。なお、上記位置指令信号xlrefは、図5
に示すように出力される。
が大きい場合、コンパレータ18は上記アンロード弁1
6に対してオンロードの指令を出し、固定容量ポンプ1
2をオンロードする。これにより固定容量ポンプ12の
吐出油は可変容量ポンプ1の吐出油と合流して型開閉シ
リンダ4に送られ、ピストン5の移動速度を高くして立
上がりを良好にすることができる。また、速度指令信号
dxlref/dtが小さい場合や位置制御時には、固定容
量ポンプ12はアンロードされ、従来の型開閉制御装置
と同様に可変容量ポンプ1のみが制御される。この場
合、位置制御の精度は変わらない。
12及びアンロード弁16から成る油圧回路は、同じ最
大流量を得ることが可能な2台の可変容量ポンプ又は大
型の可変容量ポンプを採用した油圧回路よりコストを低
減することができる。なお、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形
することが可能であり、それらを本発明の範囲から排除
するものではない。
れば、型開閉制御装置においては、可変容量ポンプと、
該可変容量ポンプと並列に配設され、オンロードとアン
ロードとの切換えが行われる固定容量ポンプと、速度指
令信号が設定値になったときに、固定容量ポンプをオン
ロードする手段と、上記可変容量ポンプ及び固定容量ポ
ンプに接続された型開閉シリンダと、上記速度指令信号
を積分して位置指令信号を発生させる積分器とを有す
る。
置を検出する位置検出器と、該位置検出器によって検出
されたピストンの位置と上記位置指令信号との偏差によ
って、上記可変容量ポンプの吐出流量を制御する手段と
を有する。この場合、速度指令信号を積分することによ
って位置指令信号が発生させられるとともに、型開閉シ
リンダのピストンの位置が検出され、検出されたピスト
ンの位置と位置指令信号との偏差によって上記可変容量
ポンプの吐出流量が制御される。したがって、電磁比例
流量制御弁等を使用する必要がないので、型開閉シリン
ダの移動速度を高くすることができる。その結果、可動
プラテンの移動時における速度の立上りを早くすること
ができる。また、型開閉制御装置において高精度の位置
制御を行うことができる。
である。
る型開閉制御装置を示す図である。
の変化を示す図である。
及び位置の変化を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)可変容量ポンプと、 (b)該可変容量ポンプと並列に配設され、オンロード
とアンロードとの切換えが行われる固定容量ポンプと、 (c)速度指令信号が設定値になったときに、固定容量
ポンプをオンロードする手段と、 (d)上記可変容量ポンプ及び固定容量ポンプに接続さ
れた型開閉シリンダと、 (e)上記速度指令信号を積分して位置指令信号を発生
させる積分器と、 (f)上記型開閉シリンダのピストンの位置を検出する
位置検出器と、 (g)該位置検出器によって検出されたピストンの位置
と上記位置指令信号との偏差によって、上記可変容量ポ
ンプの吐出流量を制御する手段とを有することを特徴と
する型開閉制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8022891A JP2941470B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 型開閉制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8022891A JP2941470B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 型開閉制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04312808A JPH04312808A (ja) | 1992-11-04 |
JP2941470B2 true JP2941470B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=13712496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8022891A Expired - Fee Related JP2941470B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 型開閉制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941470B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2674519B2 (ja) * | 1994-08-31 | 1997-11-12 | 日本電気株式会社 | 射出圧縮成形機 |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP8022891A patent/JP2941470B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04312808A (ja) | 1992-11-04 |
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