JP2674519B2 - 射出圧縮成形機 - Google Patents

射出圧縮成形機

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JP2674519B2
JP2674519B2 JP6207335A JP20733594A JP2674519B2 JP 2674519 B2 JP2674519 B2 JP 2674519B2 JP 6207335 A JP6207335 A JP 6207335A JP 20733594 A JP20733594 A JP 20733594A JP 2674519 B2 JP2674519 B2 JP 2674519B2
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Japan
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mold
mold clamping
hydraulic pressure
space
ram
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雅仁 篠原
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NEC Corp
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出圧縮成形機に係
り、とくに圧縮代を考慮した直圧式の射出圧縮成形機に
関する。
【0002】
【従来の技術】直圧式の射出圧縮成形機は、レンズや光
ディスク基板のように光学歪を低く抑えることが要求さ
れる成形に用いられている。
【0003】図3に従来例を示す。この図3の従来例は
樹脂等を成形する金型3と、金型3の型締および型開き
を行う型締ラム5と、駆動用油圧を発生させる油圧印加
部6と、油圧印加部6からの駆動用油圧により型締ラム
5をスライドさせる型締シリンダー4と、型締ラム5に
よる型締を高速で行う高速型締制御部7と、金型3の型
開き量をモニターする型開き量モニター部8と、型締ラ
ム5のスライド方向を制御するスライド方向切り換え弁
9と、型開き量モニター部8での型開き量によりスライ
ド方向切り換え弁9を制御するスライド制御部13と、
油圧の最高圧力を監視する最高圧力監視部10とを備え
ている。
【0004】ここで、金型3は可動金型3aと固定金型
3bとからなり、固定金型3bは固定ダイプレート3c
に固定されており、可動金型3aは可動ダイプレート3
dに取り付けられている。そして可動ダイプレート3d
は、型締ラム5に連結されている。
【0005】可動金型3aと固定金型3bが閉じると、
製品形状のキャビティー空間が形成される。そして、固
定ダイプレート3cの右側に位置する図示しない射出ユ
ニットからキャビティー空間に樹脂を注入することによ
り製品を成形することができる。
【0006】型開き量モニター部8は、スケール8bの
値を読み取るセンサー8aと、センサー8aのアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器8cとを具
備している。
【0007】油圧印加部6は、加圧用の油が蓄えられて
いるタンク6aと、タンク6aから駆動用圧油を油圧配
管に送出する第1の油圧ポンプ6bおよび第2の油圧ポ
ンプ6cと、各ポンプを駆動する電動モータ6dと、各
ポンプを保護するためのチェックバルブ6eとを具備し
ている。
【0008】最高圧力監視部10は、第1のパイロット
制御リリーフ弁10aと、第2のパイロット制御リリー
フ弁10bと、電磁制御方向切り換え弁10cとから構
成され、駆動用圧油の圧力が所定の値以上になると、安
全のために圧力を逃がす役目をする。
【0009】型締シリンダー4と型締ラム5の間には第
1の空間4aと、第2の空間4bとが設けられている。
ここで第1の空間4aに駆動用圧油が注入されると、可
動金型3aと固定金型3bの間隔が狭くなる方向に型締
ラム5がスライドする。すなわち、金型3の型締を行う
ことができる。一方、第2の空間4bに駆動用圧油が注
入されると、可動金型3aと固定金型3bの間隔が広く
なる方向に型締ラム5がスライドする。すなわち、金型
3の型開きを行うことができる。
【0010】高速型締制御部7は、油圧印加部6と直結
している電磁制御方向切り換え弁7bと、電磁制御方向
切り換え弁7bを介して油圧印可部6から流入する駆動
用圧油を第1の空間4aに注入するプレフィルバルブ7
aとを具備している。
【0011】すなわち、電磁制御方向切り換え弁7bを
励磁するとともに、プレフィルバルブ7aを開くことに
より第1の空間4aと油圧印加部6とが直結され、大量
の駆動用圧油を第1の空間4aに短時間で注入すること
ができる。
【0012】スライド制御部13は、あらかじめ型開き
量を設定する入力手段13bと、信号の入出力を制御す
るI/Oインターフェース13cと、入力手段13bに
て設定された型開き量とI/Oインターフェース13c
を介して受信した型開き量モニター部8からの型開き量
とに基づいてスライド方向切り換え弁9および電磁制御
方向切り換え弁14を制御する制御信号をI/Oインタ
ーフェース13cに出力するCPU13aと、I/Oイ
ンターフェース13cからの制御信号をアナログ信号に
変換するD/A変換器13dと、D/A変換器13dか
らの制御信号を増幅する増幅器13eとを具備してい
る。
【0013】スライド方向切り換え弁9には型締シリン
ダ4の第1の空間4aからの駆動用圧油の逆流を防止す
るためにチェックバルブ11が付加されている。
【0014】また、型開き時にはスライド方向切り換え
弁9が中立になるのと連動して、電磁制御方向切り換え
弁12が励磁し、チェックバルブ11が開くことによ
り、型締シリンダ4の第1の空間4a内の圧油をタンク
6aに解放する働きを持つ。
【0015】次に上記従来例の動作について説明する。
【0016】(1).金型3の型締を行う時の動作:
【0017】.スライド制御部13がスライド方向切
り換え弁9のa側を励磁する。これにより型締シリンダ
ー4の第1の空間4aが油圧印加部6と直結され、型締
シリンダー4の第2の空間4bがタンク6aと直結され
る。
【0018】.油圧印加部6からの駆動用圧油がスラ
イド方向切り換え弁9を介して型締シリンダー4の第1
の空間4aに注入されると、型締シリンダー4の第2の
空間4b内の圧油はスライド方向切り換え弁9を介して
タンク6aに戻される。
【0019】これにより、型締ラム5が右側に移動し、
金型3の型締が行われる。
【0020】金型3の型締を高速で行う場合には、電磁
制御方向切り換え弁7bを励磁するとともに、プレフィ
ルバルブ7aを開く。これにより第1の空間4aと油圧
印加部6とが直結され、大量の駆動用圧油を第1の空間
4aに短時間で注入することができる。
【0021】(2).圧縮代の分だけ金型3を開く時の
動作:
【0022】.スライド制御部13は、スライド方向
切り替え弁9を中立にし、次いで、電磁制御方向切り換
え弁12を励磁し、さらに、チェックバルブ11にパイ
ロット圧を加えチェックバルブ11を開く。これにより
第1の空間4a内の圧油はタンク6aに戻される。
【0023】ここで、第1の空間4aにあった圧油を抜
くのに、電磁制御方向切り換え弁12ではなく、電磁制
御方向切り換え弁14を励磁して圧油をタンクに抜く方
法もある。
【0024】.スライド制御部13はスライド方向切
り替え弁9のb側を励磁する。これにより型締シリンダ
ー4の第2の空間4bが油圧印加部6と直結される。な
お、型締シリンダー4の第1の空間4aは油圧印加部6
と切り離される。
【0025】.油圧印加部6からの駆動用圧油が型締
シリンダー4の第2の空間4bに注入されるとともに、
第1の空間4a内の圧油は、電磁制御方向切り換え弁1
4を介してタンク6aに戻される。
【0026】.これにより型締ラム5が左側に移動
し、金型3が開き始める。
【0027】.スライド制御部13は、あらかじめ入
力手段13bから入力された型開き量の設定値(通常1
00μm前後)と型開き量モニター部8からの型開き量
計測値とを比較し、型開き量が設定値に達すると、スラ
イド方向切り替え弁9を中立にするとともに、電磁制御
方向切り換え弁14と、電磁制御方向切り換え弁12の
励磁を切る。これにより、型締ラム5の型開き方向への
移動を停止する。
【0028】この後、図示しない射出ユニットに射出信
号が送られ、金型内に樹脂が充填される。
【0029】充填と同時、あるいは充填後ある一定の時
間をおいて、予め開いた圧縮代分の型締が行なわれる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、型開き動作のときに、スライド方向切
り換え弁により第1の空間とタンクが直通するため、第
1の空間内の圧力が型開きの度に変化し、型開き量が一
定しないという不都合があった。
【0031】さらに、第1の空間内の残圧の状況によっ
ては金型の移動が停止しないという問題や第1の空間内
の圧力が非常に低くなる場合があり、射出時に樹脂圧に
負けて金型が異常に開いてしまうことがあるという問題
があった。
【0032】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに圧縮代を考慮した金型の型開き
を行う時に、金型の型開き量を設定値に対して高精度に
制御できるとともに、射出時においても金型の型開き量
が変化しない射出圧縮成形機を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、
脂等を成形する金型と、この金型の型締及び型開きを行
う型締ラムと、この型締ラム駆動用の油圧を発生させる
油圧印加部と、この油圧印加部によって印可される油圧
により型締ラムをスライドさせる型締シリンダーと、こ
の型締シリンダーと型締ラムとの間に装備され油圧印加
部によって注入される油圧により当該型締ラムを金型側
へ駆動させる第1の空間と、この第1の空間と隔てられ
て型締シリンダーに装備され油圧印加部によって注入さ
れる油圧により当該型締ラムを金型の反対側へ駆動させ
る第2の空間とを備えている。しかも、型締ラムによっ
て圧縮代分型開きが行なわれるときに油圧印加部から第
2の空間に供給する駆動用油圧を調節すると共に第1の
空間から解放される駆動用油圧を調節する油圧調整部
と、金型の型開き量をモニターする型開き量モニター部
と、あらかじめ設定されている値と型開き量モニター部
での計測値との差に基づいて油圧調整部を制御し型締ラ
ムのスライド速度を調節する制御部とを具備する、等の
構成を採っている。これによって前述した目的を達成し
ようとするものである。
【0034】
【作用】圧縮代を考慮して金型の型開きを行う時に、制
御部はあらかじめ設定されている設定値と型開き量モニ
ター部での計測値との差を演算する。
【0035】そして、その差が大きいときは、制御部は
型開き方向への型締ラムのスライド速度が大きくなるよ
うに油圧調整部を制御し、型開き量が設定値に近づくに
つれて型開き方向への型締ラムのスライド速度を小さく
するように油圧調整部を制御する。
【0036】これにより、型開き量を高精度で制御する
ことができるとともに、射出操作時に型開き量が変動す
るのを防止できる。
【0037】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図2に基づいて説明する。
【0038】図1の実施例は、樹脂等を成形する金型3
と、金型3の型締および型開きを行う型締ラム5と、油
圧を発生させる油圧印加部6と、油圧印加部6からの油
圧により型締ラム5をスライドさせる型締シリンダー4
と、型締シリンダー4への油圧を調節する油圧調整部1
と、型締ラム5による型締を高速で行う高速型締制御部
7と、金型3の型開き量をモニターする型開き量モニタ
ー部8と、型締ラム5のスライド方向を制御するスライ
ド方向切り換え弁9と、あらかじめ設定されている設定
値と型開き量モニター部8での型開き量との差に基づい
て油圧調整部1を制御する制御部2と、油圧の最高圧力
を監視する最高圧力監視部10とから構成される。
【0039】ここで、金型3は可動金型3aと固定金型
3bとからなり、固定金型3bは固定ダイプレート3c
に固定されており、可動金型3aは可動ダイプレート3
dに取り付けられている。そして可動ダイプレート3d
は、型締ラム5と連結している。
【0040】可動金型3aと固定金型3bが閉じると、
製品形状のキャビティー空間が形成される。そして、固
定ダイプレート3cの右側に位置する図示しない射出ユ
ニットからキャビティー空間に樹脂を注入することによ
り製品を成形することができる。
【0041】型開き量モニター部8は、スケール8bの
値を読み取るセンサー8aと、センサー8aのアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器8cとを具
備している。
【0042】油圧印加部6は、加圧用の油が蓄えられて
いるタンク6aと、タンク6aから駆動用圧油を油圧配
管15に送出する第1の油圧ポンプ6bおよび第2の油
圧ポンプ6cと、各ポンプを駆動する電動モータ6d
と、各ポンプを保護するためのチェックバルブ6eとを
具備している。
【0043】最高圧力監視部10は、油圧配管15から
タンク6aに圧油を戻すための第1のパイロット制御リ
リーフ弁10aと、第1のパイロット制御リリーフ弁1
0aでタンク6aにもどされなかった圧油を制御するた
めの第2のパイロット制御リリーフ弁10bと、第2の
パイロット制御リリーフ弁10bからの圧油をタンク6
aに戻すための電磁制御方向切り換え弁10cとから構
成され、油圧配管15内の駆動用圧油の圧力が所定の値
以上になると、安全のために圧力を逃がす役目をする。
【0044】型締シリンダー4と型締ラム5の間には第
1の空間4aと、第2の空間4bとが設けられている。
ここで第1の空間4aに駆動用圧油が注入されると、可
動金型3aと固定金型3bの間隔が狭くなる方向に型締
ラム5がスライドする。すなわち、金型3の型締を行う
ことができる。一方、第2の空間4bに駆動用圧油が注
入されると、可動金型3aと固定金型3bの間隔が広く
なる方向に型締ラム5がスライドする。すなわち、金型
3の型開きを行うことができる。
【0045】高速型締制御部7は、油圧印加部6と直結
している電磁制御方向切り換え弁7bと、電磁制御方向
切り換え弁7bを介して油圧印可部6から流入する駆動
用圧油を第1の空間4aに注入するプレフィルバルブ7
aとを具備している。
【0046】すなわち、電磁制御方向切り換え弁7bを
励磁するとともに、プレフィルバルブ7aを開くことに
より第1の空間4aと油圧印加部6とが直結され、大量
の駆動用圧油を第1の空間4aに短時間で注入すること
ができる。
【0047】制御部2は、あらかじめ型開き量を設定す
る入力手段2bと、信号の入出力を制御するI/Oイン
ターフェース2cと、入力手段2bにて設定された型開
き量とI/Oインターフェース2cを介して受信した型
開き量モニター部8からの型開き量とに基づいて油圧調
整部1およびスライド方向切り換え弁9を制御する制御
信号をI/Oインターフェース2cに出力するCPU2
aと、I/Oインターフェース2cからの制御信号をア
ナログ信号に変換するD/A変換器2dと、D/A変換
器2dからの制御信号を増幅する増幅器2eとを具備し
ている。
【0048】さらにCPU2aは、全体の動作もあらか
じめ決められた方法で制御する。
【0049】油圧調整部1は、型締時に型締シリンダ4
の第1の空間4aからの駆動用圧油の解放流量を調節す
る電磁制御流量制御弁1aと、電磁制御流量制御弁1a
を通過した圧油をタンク6aに戻すための電磁制御切り
換え弁1bと、電磁制御流量制御弁1aを保護するため
のチェックバルブ1cとを具備している。
【0050】ここで、図2に示されるように電磁制御流
量制御弁1aへの制御電流が大きくなるにつれて電磁制
御流量制御弁1aの開度が小さくなり、通過する油量、
すなわち流量が小さくなる。
【0051】スライド方向切り換え弁9には型締シリン
ダ4の第1の空間4aからの駆動用圧油の逆流を防止す
るパイロット制御チェック弁11が付加されている。
【0052】また、型開き時にはスライド方向切り換え
弁9が中立になるのと連動して、電磁制御方向切り換え
弁12が励磁し、パイロット制御チェック弁11が開く
ことにより、型締シリンダ4の第1の空間4a内の圧油
をタンク6aに解放する働きを持つ。
【0053】次に本実施例の動作について説明する。
【0054】(1).金型3の型締を行う時の動作:
【0055】.制御部2がスライド方向切り換え弁9
のa側を励磁する。これにより型締シリンダー4の第1
の空間4aが油圧印加部6と直結され、型締シリンダー
4の第2の空間4bがタンク6aと直結される。
【0056】.油圧印加部6からの駆動用圧油がスラ
イド方向切り換え弁9を介して型締シリンダー4の第1
の空間4aに注入されると、型締シリンダー4の第2の
空間4b内の圧油はスライド方向切り換え弁9を介して
タンク6aに戻される。これにより、型締ラム5が型締
を行う方向(図1では右側)に移動し、金型3の型締が
行われる。
【0057】金型3の型締を高速で行う場合には、制御
部2は電磁制御方向切り換え弁7bを励磁するととも
に、プレフィルバルブ7aを開く。これにより第1の空
間4aと油圧印加部6とが直結され、大量の駆動用圧油
を第1の空間4aに短時間で注入することができる。
【0058】(2).圧縮代の分だけ金型3を開く時の
動作:
【0059】.制御部2は油圧調整部1の電磁制御方
向切り換え弁1bを励磁して開くとともに、図2に示さ
れるように電磁制御流量制御弁1aへの制御電流を小さ
くして電磁制御流量制御弁1aの流量を大きくする。
【0060】これにより、第1の空間4a内の圧油は、
電磁制御流量制御弁1aおよび油圧調整部1の電磁制御
方向切り換え弁1bを介してタンク6aと直結される。
【0061】また、制御部2はスライド方向切り換え弁
9を中立にして、電磁制御方向切り換え弁12の励磁
と、パイロット制御チェック弁11の開放により、型締
シリンダ4の第1の空間4a内の圧油をタンク6aに戻
すことも可能である。
【0062】.次に制御部2はスライド方向切り替え
弁9のb側を励磁する。これにより型締シリンダー4の
第2の空間4bが油圧印加部6と直結される。なお、型
締シリンダー4の第1の空間4aは油圧印加部6と切り
離される。
【0063】.油圧印加部6からの駆動用圧油が型締
シリンダー4の第2の空間4bに注入されるとともに、
第1の空間4a内の圧油は、電磁制御流量制御弁1aお
よび油圧調整部1の電磁制御方向切り換え弁1bを介し
てタンク6aに戻される。
【0064】.これにより型締ラム5が型開きを行う
方向(図1では左側)に移動し、金型3が開き始める。
【0065】.制御部2は、あらかじめ入力手段2b
から入力された型開き量設定値(通常100μm前後)
と型開き量モニター部8からの型開き量計測値とを比較
し、電磁制御流量制御弁1aへの制御電流を制御する。
【0066】ここでは図2に示されるように、設定値と
計測値の差が小さくなるにつれて、電磁制御流量制御弁
1aの流量(駆動用圧油の通過量)が徐々に小さくなる
ように制御電流を徐々に大きくする。すなわち、型開き
量が設定値に近づくにつれて型締ラム5の移動速度を遅
くする。
【0067】これにより、型開きの精度を向上させるこ
とができるとともに、型締シリンダー4の第1の空間4
aおよび第2の空間4bの油圧圧力が型開きを行う度に
変化することがなく常に安定させることができる。
【0068】なお、型開き量に対する電磁制御流量制御
弁1aの制御データは、型締シリンダー4や型締ラム5
の大きさ、油圧配管の太さなどにより異なっているた
め、あらかじめ成形機毎に実験を行って、最適値を求め
ることにより型開きの精度を向上できる。従って、図2
に示された値は1例であって、これに限定されるもので
はない。
【0069】.型開き量が設定値に達すると、制御部
2は、油圧調整部1に制御信号を出力し、電磁制御方向
切り換え弁1bを閉じる。これにより、型締シリンダー
4の第1の空間4aはタンク6aと切り離される。すな
わち、型締シリンダー4の第1の空間4a内の圧力は第
2の空間4b内の圧力とほぼ等しくなる。
【0070】これらの一連の制御により、圧縮代の型開
きを精度良く行うことができる。
【0071】上記説明では、型開き量が設定値に達した
時に電磁制御方向切り換え弁1bを閉じているが、第1
の空間4aの油圧を若干高めにしたい場合には型開き量
が設定値に達する直前に電磁制御方向切り換え弁1bを
閉じることも可能である。
【0072】(3).射出成形を行う時の動作:
【0073】設定値まで金型を開いた後は射出動作に移
る。
【0074】.スライド方向切り換え弁9をb側に励
磁したまま、すなわち型締シリンダー4の第2の空間4
bと油圧印加部6とを直結したままで、射出動作を行う
こともできるが、射出と同時あるいはその前後で、スラ
イド方向切り換え弁9を中立あるいはa側に励磁するこ
とも可能である。
【0075】但し、この場合、型締シリンダー4の第2
の空間4bの圧力を抜いた場合、成形機の構造によって
は型締ラム5が型締方向に移動する場合があるので、タ
イミングが重要となる。
【0076】.樹脂を射出した後は通常の射出圧縮成
形機と同様、予め開いた圧縮代分だけ金型を閉じる。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、型締シリンダーの型締側の空間内
の油圧圧力を精度良く制御することができ、これがた
め、型締シリンダーの型締側の油圧圧力をある程度高く
でき、樹脂射出時に金型が樹脂圧に負けて異常に開いて
しまうことを防止できるとともに、型締シリンダーの型
締側の空間内の油圧圧力を一定にして、型開きの度に発
生する型開き量のバラツキを小さくすることができ、型
開きの設定値(100μm前後)に対して精度良く、安
定した型開き動作ができ、ひいては成形品の品質の均一
化や品質の向上を図ることが可能となるという従来にな
い優れた射出圧縮成形機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】金型の型開き量に対する図1の電磁制御流量制
御弁の制御流量の一例を示す説明図である。
【図3】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 油圧調整部 1a 電磁制御流量制御弁 1b 電磁制御方向切り換え弁 1c チェックバルブ 2 制御部 2a CPU 2b 入力手段 2c I/Oインターフェース 2d D/A変換器 2e 増幅器 3 金型 3a 可動金型 3b 固定金型 3c 固定ダイプレート 3d 可動ダイプレート 4 型締シリンダー 4a 第1の空間 4b 第2の空間 5 型締ラム 6 油圧印加部 6a タンク 6b 第1の油圧ポンプ(P1) 6c 第2の油圧ポンプ(P2) 6d 電動モータ 6e チェックバルブ 7 プレフィルバルブ 8 型開き量モニター部 8a 開きセンサー 8b スケール 8c A/D変換器 9 スライド方向切り換え弁 10 最高圧力監視部 10a 第1のパイロット制御リリーフ弁 10b 第2のパイロット制御リリーフ弁 10c 電磁制御方向切り換え弁制御 11 パイロット制御チェック弁 12 電磁制御方向切り換え弁 13 スライド制御部 14 電磁制御方向切り換え弁 15 油圧配管

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂等を成形する金型と、この金型の型
    締及び型開きを行う型締ラムと、この型締ラム駆動用の
    油圧を発生させる油圧印加部と、この油圧印加部によっ
    て印可される油圧により前記型締ラムをスライドさせる
    型締シリンダーと、この型締シリンダーと前記型締ラム
    との間に装備され前記油圧印加部によって注入される油
    圧により当該型締ラムを前記金型側へ駆動させる第1の
    空間と、この第1の空間と隔てられて前記型締シリンダ
    ーに装備され前記油圧印加部によって注入される油圧に
    より当該型締ラムを前記金型の反対側へ駆動させる第2
    の空間とを備えた射出圧縮成形機において、 前記型締ラムによって圧縮代分型開きが行なわれるとき
    に前記油圧印加部から前記第2の空間に供給する駆動用
    油圧を調節すると共に前記第1の空間から解放される駆
    動用油圧を調節する 油圧調整部と、前記金型の型開き量
    をモニターする型開き量モニター部と、あらかじめ設定
    されている値と前記型開き量モニター部での計測値との
    差に基づいて前記油圧調整部を制御し前記型締ラムのス
    ライド速度を調節する制御部とを装備したことを特徴と
    する射出圧縮成形機。
  2. 【請求項2】 前記油圧調整部が、前記第1の空間から
    の駆動用圧油の解放流量を調節する電磁制御流量制御弁
    と、この電磁制御流量制御弁を通過した圧油をタンクに
    戻すための電磁制御切り換え弁とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の射出圧縮成形機。
  3. 【請求項3】 前記制御部が、前記設定値と計測値の差
    が小さくなるのに対応して前記型締ラムのスライド速度
    を遅くする機能と、前記型開き量が前記設定値に至った
    ときに前記電磁制御切り換え弁を閉じる機能とを備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の射出圧縮成形機。
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