JP2941301B2

JP2941301B2 - 放送設備装置

Info

Publication number: JP2941301B2
Application number: JP1083660A
Authority: JP
Inventors: 和雅榎並; 一夫福井; 伸行八木; 亮一矢島; 信之佐々木; 宗富奥西; 勝小暮; 克己久保
Original assignee: Toshiba Corp; Nippon Hoso Kyokai NHK
Current assignee: Toshiba Corp; Japan Broadcasting Corp
Priority date: 1989-03-31
Filing date: 1989-03-31
Publication date: 1999-08-25
Anticipated expiration: 2014-08-25
Also published as: JPH02261234A

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、例えば放送局で放送用の信号を処理する
ために用いられる放送設備装置に関する。

（従来の技術）放送局において、最終的な送出用の放送用信号を作る
までには、各種の信号源からの信号の選択切換え、ミキ
シング、スーパーなどの処理が行われる。第２図はこの
ような放送設備の従来の構成を示している。

第２図において、11〜14は、被制御機器としてのスイ
ッチャー（MK1〜MK4）であり、入力信号（例えば映像信
号）を操作信号に応じて処理する。各スイッチャー11〜
14には、例えばビデオテープレコーダ（VTR）やビデオ
カメラなどの複数の信号源からの信号が共通に供給さ
れ、また各スイッチャー11〜14は、縦列に信号ラインを
接続している。各スイッチャー11〜14は、それぞれ１対
１で対応する操作卓15〜18からの操作信号に応じて、信
号処理内容が設定される。信号処理内容としては、入力
信号の選択切換え、ミキシング、減衰、増幅、スーパー
などの処理がある。

上記のように、従来の放送設備は、各スイッチャー11
〜14に対応してそれぞれ専用の操作卓15〜18が用意され
ている。また各操作卓15〜18間には、ローカルエリアネ
ットワーク19が接続されており、操作卓間のコミュニケ
ーションが得られるように図られている。これは、シス
テムの操作状態によっては、特定の操作卓の操作内容を
規制したりする必要が生じるからである。

上記の設備によると、例えばスイッチャー11でVTRか
らの映像出力を選択して例えば縮小処理し、スイッチャ
ー12ではビデオカメラからの出力映像信号を縮小処理
し、スイッチャー13で各縮小映像信号をミックスして最
終出力を得るというような処理が可能である。この場合
スイッチャー14は、スルー状態とされる。また、スイッ
チャー13で得られた２画面映像信号にさらに、スイッチ
ャー14で、スーパーインポーズを施すというような処理
も可能である。また、ミキシング処理を行なっているス
イッチャー13においては、操作卓17から単に動作モード
の設定だけでなく、２つの縮小映像信号の色相のバラン
スを得るための操作信号や、映像振幅調整ようの操作信
号としてボリウムからの制御情報なども与えることがで
きる。

（発明が解決しようとする課題）上記した従来の放送設備装置によると、被制御機器と
しての各スイッチャーに対して１対１の関係で操作卓が
用意されている。このために設備全体を占める空間的な
容量が大きく、また価格も高くなる。そして、各操作卓
を操作する場合、多数あるために離れた位置の操作卓を
操作する必要が生じた場合等は、使い勝手が悪いという
問題がある。また各ブロック間を接続するための接続ラ
イン数も多く周辺が混雑している。また、接続ライン数
が多いと、設備の修理点検時に取付け間違いも発生しや
すいなど、多くの問題点を有している。

そこでこの発明は、被制御機器としてのスイッチャー
の数に対して操作卓の数、及び接続ライン数を格段と低
減することができ、また扱いも容易となる放送設備装置
を提供することを目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）この発明に係る放送設備装置は、互いに独立して操作
信号の応じて放送用信号の処理内容が設定される複数の
被制御機器と、これら被制御機器の処理内容を設定する
ための操作信号を出力する１以上の操作卓と、前記複数
の被制御機器及び１以上の操作卓が接続される通信経路
と、前記通信経路に接続され、前記複数の被制御機器と
１以上の操作卓とを１対１で選択的に関連付け、関連付
けた操作卓の指定情報を該当する被制御機器に送出する
割当て装置とを具備し、前記複数の被制御機器それぞれ
には、前記通信経路を通じて与えられる指定情報から関
連付けられる制御卓を認識し、その制御卓から出力され
る操作信号を前記通信経路を通じて受け取るインターフ
ェース処理手段を備えるようにしたことを特徴とする。

（作用）上記の手段により、割当て装置により、１つの操作卓
をローカルエリアネットワークを通じて１つの被制御機
器に選択的にコミュニケーション状態に設定できる。こ
のために、被制御機器群に対して操作卓の数は格段と少
なくて済み、当然従来のような多くの接続ラインも不要
となり、ローカルネットワークをラインだけで良い。よ
って、占有空間も小さく、ユーザは１か所に集約された
操作卓を操作すれば良いので取扱いが容易となる。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図はこの発明の一実施例である。21〜24はスイッ
チャー（MK1〜MK4）であり、各スイッチャー21〜24は、
同様な構成である。従って、図面ではスイッチャー21の
内部を代表して示し、しかも新たな部分を示している。

スイッチャー21について説明すると、このスイッチャ
ー21は、操作信号や割当て信号をローカルネットワーク
25を介して導入することができ、そのために、インター
フェース211及びデータ処理部212を有する。インターフ
ェース211を介して導入されたデータは、データ処理部2
12で解析される。データ処理部212は、自己を指定する
割当て信号を判断すると、操作信号の受入れ回路をイネ
ーブルにし、操作信号を取込むとそれをレジスタに蓄え
て、内部の信号処理回路が操作信号に応じて制御され
る。

制御内容は、先にも説明したように入力信号の選択、
切換え、ミキシング、減衰、増幅、スーパなどがある。

スイッチャー21〜24は、ビデオカメラやVTRからの出
力映像信号を操作信号に応じて選択導入することがで
き、また前段のスイッチャーで処理された出力映像信号
を操作信号に応じて選択導入することができる。そして
最終的に得られた映像信号は、スイッチャー24から出力
される。

上記の操作信号は、操作卓26あるいは27から出力さ
れ、ローカルエリアネットワーク（LAN）25を通してス
イッチャーに与えられる。この場合、ローカルエリアネ
ットワーク25には、割当て装置28も接続されており、こ
の割当て装置28から出力される割当て信号により操作卓
とスイッチャーとが１対１の関係でロジカルに対応付け
られる。

例えば、割当て装置28から、スイッチャー21と操作卓
26を関係付ける指定信号が出力されると、以後は、操作
卓26を操作することによりスイッチャー21の信号処理内
容をセッティングすることができる。指定信号は、たと
えばスイッチャー21と操作卓26の認識コード（ID）であ
る。スイッチャー22と操作卓26を関連付ける場合は、再
度、割当て装置28が操作されて別の指定信号が出力され
る。

上記したようにこのシステムによると、１つの操作卓
により複数の被制御機器であるスイッチャーを操作する
ことができ、操作卓の数は従来に比べて格段と低減され
る。また、操作卓と多くのスイッチャーとの接続ライン
は、ローカルエリアネットワークであり、配線ケーブル
も格段と少なくなる。さらに従来の如く多くの場所の操
作卓を操作する必要がないので、使い勝手が良く扱い易
い。また、ローカルエリアネットワーク25は、さらに他
の目的の通信に兼用できる。たとえば、構内、局内の音
声通信にも利用でき、使用効率を高めることができる。
この場合は、更に音声デコーダ及びエンコーダとしての
端末が更にネットワークに接続される。

また、操作卓26、27などは、相互間の操作状況を認識
するために、もともとコミュニケーション回路を備えて
いるので、この機能を有効に活用することができる。ま
た、従来のシステムであると、スイッチャーを増設する
と操作卓も同時に増設しなければならず、多大な費用が
必要であるが、本システムによるとスイッチャーのみを
増設すればよい。

なお、操作卓26,27は全く同様な構成で、同様な機能
を持つものでも良いが、例えばスイッチャーが多くのボ
リウムを必要とするような場合、ボリウム専用として独
立した操作卓として設けても良い。

［発明の効果］以上説明したようにこの発明によれば、被制御機器と
してのスイッチャーの数に対して操作卓の数及び接続ラ
イン数を格段と低減でき、また価格も割安で増設が可能
である。また、小形で取扱いも容易な装置を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す構成説明図、第２図
は従来の放送設備装置を示す構成説明図である。 21〜〜24……スイッチャー、25……ローカルエリアネッ
トワーク、26,27……操作卓、28……割当て装置、211…
…インターフェース、212……データ処理部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者八木伸行東京都世田谷区砧１丁目10番11号日本放送協会放送技術研究所内 (72)発明者矢島亮一東京都世田谷区砧１丁目10番11号日本放送協会放送技術研究所内 (72)発明者佐々木信之神奈川県川崎市幸区小向東芝町１番地株式会社東芝小向工場内 (72)発明者奥西宗富神奈川県川崎市幸区小向東芝町１番地株式会社東芝小向工場内 (72)発明者小暮勝神奈川県川崎市幸区小向東芝町１番地株式会社東芝小向工場内 (72)発明者久保克己神奈川県川崎市幸区小向東芝町１番地株式会社東芝小向工場内 (56)参考文献特開昭62−178030（ＪＰ，Ａ) 特開昭60−139（ＪＰ，Ａ) 特開昭63−18935（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H04H 7/00 H04N 5/222

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】互いに独立して操作信号の応じて放送用信
号の処理内容が設定される複数の被制御機器と、これら被制御機器の処理内容を設定するための操作信号
を出力する１以上の操作卓と、前記複数の被制御機器及び１以上の操作卓が接続される
通信経路と、前記通信経路に接続され、前記複数の被制御機器と１以
上の操作卓とを１対１で選択的に関連付け、関連付けた
操作卓の指定情報を該当する被制御機器に送出する割当
て装置とを具備し、前記複数の被制御機器それぞれには、前記通信経路を通
じて与えられる指定情報から関連付けられる制御卓を認
識し、その制御卓から出力される操作信号を前記通信経
路を通じて受け取るインターフェース処理手段を備える
ようにしたことを特徴とする放送設備装置。