JP2940376B2 - 積層形圧電アクチュエータ - Google Patents

積層形圧電アクチュエータ

Info

Publication number
JP2940376B2
JP2940376B2 JP5348087A JP34808793A JP2940376B2 JP 2940376 B2 JP2940376 B2 JP 2940376B2 JP 5348087 A JP5348087 A JP 5348087A JP 34808793 A JP34808793 A JP 34808793A JP 2940376 B2 JP2940376 B2 JP 2940376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated piezoelectric
piezoelectric element
plate
bottom plate
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5348087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07183586A (ja
Inventor
浩一 梶原
昌樹 早津
伊津志 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Construction Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Construction Co Ltd filed Critical Hitachi Plant Construction Co Ltd
Priority to JP5348087A priority Critical patent/JP2940376B2/ja
Publication of JPH07183586A publication Critical patent/JPH07183586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2940376B2 publication Critical patent/JP2940376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は積層形圧電アクチュエータ
に係り、特に積層形圧電素子の電歪効果を利用した積層
形圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の積層形圧電アクチュエー
タは、積層形圧電素子の下端がケーシングの底板に固着
した状態で支持されると共に、積層形圧電素子の上端に
加圧上板が固着した状態で支持されていた。そして、積
層形圧電素子に駆動電圧を印加して積層形圧電素子を積
層方向に伸縮駆動させて加圧上板を動作させることによ
り、積層形圧電素子が発生する駆動力を駆動源として外
部に対して仕事をする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、積層形圧電
素子は、積層方向上端面及び下端面が平坦状に形成さ
れ、端面隅部に圧縮力や引張力が集中すると積層形圧電
素子が破壊され易い性質がある。この為、従来の積層形
圧電アクチュエータのように、積層形圧電素子の上端面
と加圧上板及び積層形圧電素子の下端面と底板とが直接
固着されていると、加圧上板に偏荷重や回転力が加わっ
た時に、積層形圧電素子の端面隅部に圧縮力や引張力が
生じ、積層形圧電素子が破壊されるという欠点がある。
【0004】本発明は、このうような事情に鑑みてなさ
れたもので、加圧上板に偏荷重や水平方向の回転力が加
わっても積層形圧電素子が破壊されない積層形圧電アク
チュエータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、底板と側板とで筒状に形成されたケーシング
と、前記ケーシング内で前記底板の中央部にその積層方
向下端が支持され、駆動電圧が印加されることにより積
層方向に伸縮駆動する積層形圧電素子と、その中央部が
前記積層形圧電素子の積層方向上端に支持され、前記積
層形圧電素子の伸縮駆動と共に動作する加圧上板と、前
記ケーシングの側板と前記加圧上板の側面との間に挟持
され、前記積層形圧電素子の伸縮駆動を阻害しないよう
に加圧上板を水平に支持する弾性部材と、から成る積層
形圧電アクチュエータに於いて、前記積層形圧電素子と
前記加圧上板の間と、積層形圧電素子と底板の間との少
なくとも一方の間を、球面接合したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、前記積層形圧電素子と前記加
圧上板の間と、積層形圧電素子と底板の間との少なくと
も一方の間を、球面接合した。これにより、加圧上板に
偏荷重が加わった場合、偏荷重は球面接合部を介して積
層形圧電素子に伝達されるので、偏荷重は積層形圧電素
子に対して積層方向に均等な荷重として作用する。ま
た、加圧上板に水平方向の回転力が加わった場合、加圧
上板は球面接合部を支点として回転するので、加圧上板
に加わった回転力が吸収される。
【0007】従って、加圧上板に偏荷重や回転力が加わ
っても積層形圧電素子の端面隅部に圧縮力や引張力が生
じないので、積層形圧電素子が破壊されることがない。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る積層形圧
電アクチュエータの好ましい実施例について詳説する。
図1は本発明の積層形圧電アクチュエータの縦方向の断
面図である。図1に示すように、本発明の積層形圧電ア
クチュエータ10は、主として底板12と側板14とで
筒状に形成されたケーシング16と、ケーシング16内
に設けられ駆動源としての積層形圧電素子18と、積層
形圧電素子18の駆動と共に動作する加圧上板20と、
ケーシング16の側板14と加圧上板20の側面との間
に挟持され、積層形圧電素子18の伸縮駆動を阻害しな
いように加圧上板20を水平に支持する弾性部材22
と、積層形圧電素子18の上端と加圧上板20との間に
介在される上部受け部材24と、積層形圧電素子18の
下端と底板12との間に介在される下部受け部材26と
で構成されている。
【0009】積層形圧電素子18は複数の矩形状の圧電
板18A、18A…が積層された構造を有し、積層形圧
電素子18に駆動電圧を印加することにより、積層方向
(図中矢印27方向)に伸長又は収縮する。この積層形
圧電素子18を駆動源として加圧上板20を動作させる
ことにより、外部に対して仕事を行う。また、積層形圧
電素子18の下端と底板12との間に介在される下部受
け部材26は、上面が積層形圧電素子18の下端面に固
着されると共に、下面中央部に球面状の凹部26Aが形
成され、底板12中央部に形成された球面状の凸部12
Aと球面接合している。また、下部受け部材26と底板
12とは間隙28を有するように球面接合され、これに
より球面接合部が遊動できるようになっている。また、
積層形圧電素子18の上端と加圧上板20との間に介在
される上部受け部材24は、下面が積層形圧電素子18
の上端面に固着されると共に、上面中央部に球面状の凹
部24Aが形成され、加圧上板20の下面中央部に形成
された球面状の凸部20Aと球面接合している。また、
上部受け部材24と加圧上板20とは間隙30を有する
ように球面接合され、これにより球面接合部が遊動でき
るようになっている。従って、積層形圧電素子18は下
部受け部材26を介して遊動自在に床板12に支持され
ると共に、加圧上板20は上部受け部材24を介して遊
動自在に積層形圧電素子18に支持される。
【0010】また、加圧上板20の側面とケーシング1
6の側板14との間に挟持された弾性部材22は、ゴム
部材、板バネ等が用いられ、これにより、加圧上板20
が積層形圧電素子18により積層方向に動作する際に、
積層形圧電素子18の伸縮駆動を阻害しないように加圧
上板20を水平に支持する。また、加圧上板20の上に
は支持ラバー32を介してフランジ34が接合され、積
層形圧電素子18の駆動により動作する加圧上板20
は、支持ラバー32及びフランジ34を介してフランジ
34上の物体36に対して仕事をする。
【0011】また、積層形圧電素子18は配線(図示せ
ず)で駆動アンプ(図示せず)に接続され、積層形圧電
素子18に所定の駆動電圧を印加できるようになってい
る。次に、上記の如く構成された本発明の積層形圧電ア
クチュエータ10の作用について説明する。積層形圧電
素子18に所定の駆動電圧を印加して積層形圧電素子1
8を駆動すると、加圧上板20は弾性部材22で水平に
支持されながら支持ラバー32及びフランジ34を介し
て、フランジ34上の物体36を動かす。この時、物体
36の荷重が加圧上板20に均等に加わらずに所謂、偏
荷重となった場合、偏荷重は加圧上板20と上部受け部
材24との球面接合部を介して積層形圧電素子18に伝
達される。これにより、偏荷重は積層形圧電素子18に
対して積層方向の均等な荷重として作用する。従って、
加圧上板20に偏荷重が加わっても積層形圧電素子18
の端面隅部38に圧縮力が集中することがないので、積
層形圧電素子18が破壊されることがない。
【0012】また、フランジ34上の物体36が回転し
て、加圧上板20に水平方向の回転力が加わった場合、
加圧上板20は、加圧上板20と上部受け部材24の球
面接合部、及び下部受け部材26と底板12の球面接合
部を支点として物体36の回転方向に回転するので、加
圧上板20に加えられた回転力が吸収される。これによ
り、加圧上板20に水平方向の回転力が加わっても、積
層形圧電素子18の端面隅部38に引張力が発生しない
ので、積層形圧電素子18が破壊されることがない。
【0013】以上のように、本発明の積層形圧電アクチ
ュエータ10は、積層形圧電素子18と加圧上板20の
間と、積層形圧電素子18と底板12の間を、球面接合
する受け部材24、26を介在させて、加圧上板20に
偏荷重や回転力が加わっても積層形圧電素子18の端面
隅部38に圧縮力や引張力が生じない構造にしたので、
積層形圧電素子の破壊を防止することができる。
【0014】尚、本実施例では、積層形圧電素子と加圧
上板の間、及び積層形圧電素子と底板の間の両方に受け
部材を介在させるようにしたが、積層形圧電素子と加圧
上板の間、及び積層形圧電素子と底板の間のうち、何方
か一方に受け部材を設けるようにしてもよい。また、上
部受け部材及び下部受け部材に球面状の凹部を形成し、
加圧上板及び底板に球面状の凸部を形成したが、上部受
け部材及び下部受け部材に球面状の凸部を形成し、加圧
上板及び底板に球面状の凹部を形成してもよい。要は、
加圧上板と上部受け部材、及び下部受け部材と底板とが
遊動自在に係合できる組み合わせであればよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る積層
形圧電アクチュエータによれば、積層形圧電素子と加圧
上板の間と、積層形圧電素子と底板の間との少なくとも
一方の間を、球面接合して、加圧上板に加わる偏荷重が
積層形圧電素子の積層方向の均等な荷重として作用する
ようにすると共に、加圧上板に加わる水平方向の回転力
を吸収するようにした。
【0016】これにより、加圧上板に偏荷重や回転力が
加わっても、積層形圧電素子の端面隅部に圧縮力や引張
力が集中しないので、積層形圧電素子の破壊を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層形圧電アクチュエータの縦方
向の断面図
【符号の説明】
10…積層形圧電アクチュエータ 12…底板 14…側板 16…ケーシング 18…積層形圧電素子 20…加圧上板 22…弾性部材 24…上部受け部材 26…下部受け部材 32…支持ラバー 34…フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 41/00 - 41/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板と側板とで筒状に形成されたケーシン
    グと、 前記ケシング内で前記底板の中央部にその積層方向下端
    が支持され、駆動電圧が印加されることにより積層方向
    に伸縮駆動する積層形圧電素子と、 その中央部が前記積層形圧電素子の積層方向上端に支持
    され、前記積層形圧電素子の伸縮駆動とともに動作する
    加圧上板と、 前記ケーシングの側板と前記加圧上板の側面との間に挟
    持され、前記積層形圧電素子の伸縮駆動を阻害しないよ
    うに加圧上板を略水平に支持する弾性部材と、からなり
    加圧上板の上方の物体を支持する積層形圧電アクチュエ
    ータにおいて、前記物体を加圧上板の上に配置した支持ラバーを介して
    支持するとともに、 前記積層形圧電素子と前記加圧上板
    の間と、積層形圧電素子と底板の間との少なくとも一方
    の間を、球面接合したことを特徴とする積層形圧電アク
    チュエータ。
JP5348087A 1993-12-24 1993-12-24 積層形圧電アクチュエータ Expired - Fee Related JP2940376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5348087A JP2940376B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 積層形圧電アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5348087A JP2940376B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 積層形圧電アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07183586A JPH07183586A (ja) 1995-07-21
JP2940376B2 true JP2940376B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=18394658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5348087A Expired - Fee Related JP2940376B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 積層形圧電アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2940376B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1010366C2 (nl) 1998-10-21 2000-04-25 Hoogovens Corporate Services B Inrichting voor een nauwkeurige positieregeling van een krachtoverbrengend systeem.
DE19909450A1 (de) * 1999-03-04 2000-09-07 Bosch Gmbh Robert Piezoelektrischer Aktor
DE19928177C2 (de) * 1999-06-19 2001-04-26 Bosch Gmbh Robert Piezoaktor
JP5123491B2 (ja) * 2005-06-10 2013-01-23 日本碍子株式会社 積層型圧電/電歪素子
JP4896448B2 (ja) * 2005-06-29 2012-03-14 株式会社安川電機 積層コア用背圧装置、プレス順送金型、および背圧付与方法
JP7061950B2 (ja) * 2018-11-01 2022-05-02 浜名湖電装株式会社 バルブ部材及び蒸発燃料処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07183586A (ja) 1995-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2940376B2 (ja) 積層形圧電アクチュエータ
JP4838463B2 (ja) 振動型アクチュエータおよび振動型駆動装置
JPH09275689A (ja) 超精密位置決め装置
JP3444504B2 (ja) 超音波振動子
JP3284724B2 (ja) 圧電型スピーカ
JP3587313B2 (ja) 除振装置
JP2003324223A (ja) 積層型圧電体素子
JPH02260582A (ja) 圧電アクチュエータ
JPH1163110A (ja) 制御型除振台の支持装置
JP2929224B2 (ja) 超音波モータ
JPH0674292A (ja) パネルの加振装置
JP2792793B2 (ja) 超音波振動子
JPH11153190A (ja) 積層ゴム支承体及びこれを用いた免震建物
JP2532111Y2 (ja) 超音波モ−タ
JP2986987B2 (ja) 防音床
JP3607714B2 (ja) 超音波振動子の製造方法
JP2657227B2 (ja) 超音波駆動装置
JP2622286B2 (ja) 超音波リニアモータ
JP2601659B2 (ja) 超音波駆動装置
JP2903425B2 (ja) 超音波モータ
JP2525063Y2 (ja) 超音波リニアモータ
JPH0132752Y2 (ja)
JP2832613B2 (ja) 超音波モータ
JP3256864B2 (ja) 軽量建造物用免震装置
JP2863125B2 (ja) 振動モーター

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees