JP2940193B2 - 電子部品吸着ノズルの作動タイミングの設定方法 - Google Patents

電子部品吸着ノズルの作動タイミングの設定方法

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JP2940193B2
JP2940193B2 JP3056651A JP5665191A JP2940193B2 JP 2940193 B2 JP2940193 B2 JP 2940193B2 JP 3056651 A JP3056651 A JP 3056651A JP 5665191 A JP5665191 A JP 5665191A JP 2940193 B2 JP2940193 B2 JP 2940193B2
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electronic component
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vacuum suction
rotary head
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信介 坂口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品吸着ノズルの作
動タイミングの設定方法に係り、ロータリーヘッドを回
転させるモータの速度に応じて、ノズルの真空吸着及び
又は真空吸着解除タイミングを設定するようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】ロータリーヘッドを回転させながら、こ
のロータリーヘッドに設けられた移載ヘッドのノズル
に、パーツフィーダの電子部品を真空吸着し、XYテー
ブルに設けられた基板に移送搭載する方式の電子部品実
装装置が広く実施されている(例えば特開平1−261
898号公報)。
【0003】ノズルが下降して、電子部品を基板に搭載
する際に、電子部品の真空吸着は解除されるが、従来こ
の真空吸着解除タイミングは、電子部品の品種毎、すな
わち電子部品の厚さ毎に設定されていた。
【0004】図4は、ロータリーヘッドを駆動するモー
タの回転速度Nを示している。モータの回転速度は、基
板をXY方向に移動させるXYテーブルの駆動時間に応
じて調整される。すなわち、基板の移動量が小さく、X
Yテーブルの駆動時間が短い場合は、ロータリーヘッド
を駆動するモータは高速度(例えば3000rpm)で
回転する。また基板の移動量が大きく、XYテーブルの
駆動時間が長い場合は、これに追随して、モータは低速
度(例えば2200rpm)で回転する。
【0005】またロータリーヘッドの回転速度は、パー
ツフィーダを横方向に往復移動させて、パーツフィーダ
の電子部品をノズルの吸着位置に停止させるボールねじ
などの移動手段の速度に応じても、同様に調整される。
すなわち、パーツフィーダの移動量が大きく、上記移動
手段の駆動時間が長い程、これに追随してロータリーヘ
ッドを駆動するモータの回転速度は減速される。
【0006】図5は、従来手段により、電子部品を基板
に搭載する場合のノズルの下降軌跡を示している。図
中、3は電子部品Pを吸着するノズルである。また図
中、実線aは、ロータリーヘッドを駆動するモータの回
転速度が高い場合(3000γpm)のノズル3の下降
軌跡を示している。この場合、所定のタイミングtoで
真空吸着解除指令が出され、そのta秒後に真空吸着が
解除されて、電子部品Pは基板に搭載される。
【0007】ところが、図4において破線にて示すよう
に、モータの速度が急に減速される場合がある。このよ
うに減速される場合としては、例えば上述のように、基
板やパーツフィーダの移動量が大きく、これに追随し
て、ロータリーヘッドの回転速度を減速するような場合
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来、ノズル
の真吸着吸着タイミングは、ノズルを昇降させるカムの
カムアングルにより設定されており、図5に示すよう
に、ノズルがある高さHまで下降した際に、真空吸着を
解除するようになっていた。このため、図5において鎖
線bにて示すように、モータが急に減速した場合、真空
吸着解除タイミングが早すぎることとなり、電子部品P
が高い位置hにある状態で真空吸着が解除されて、電子
部品Pは基板に自然落下してしまう問題点があった。
【0009】また図6鎖線cは、上記の場合と反対に、
ロータリーヘッドの回転速度が急に加速された場合を示
している。この場合、ノズル3が設定高さHまで下降し
たタイミングtoで真空吸着解除指令が出され、そのt
a秒後に真空吸着が解除されることから、ノズル3の真
空吸着解除タイミングが遅れ、電子部品Pを持ち帰った
り、あるいは上記の場合と同様に、電子部品Pは基板に
自然落下してしまう。
【0010】このような真空吸着タイミングの遅早は、
ノズル3によりパーツフィーダの電子部品を真空吸着し
てピックアップする場合も同様に生じる。すなわち従
来、ノズル3が電子部品を真空吸着してピックアップす
るタイミングも、上記のようにカムアングルにより設定
さされていたため、ノズル3の下端部が電子部品に近接
する前に真空吸着状態となり、電子部品Pを吸い上げ
る。その時、ノズル3のセンターと電子部品Pのセンタ
ーが位置ずれしていると、所謂タチを生じて電子部品が
ノズル3に吸着されてしまう問題点があった。
【0011】上記のような真空吸着タイミングの遅早に
よる搭載ミスやピックアップミスは、実装能率の向上の
ために、装置の運転速度を速くする程多発しやすい傾向
にある。
【0012】そこで本発明は、ロータリーヘッドを駆動
するモータの回転速度の変化による真空吸着タイミング
の狂いを解消できる手段を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータにより
ロータリーヘッドを回転させながら、このロータリーヘ
ッドに設けられた移載ヘッドのノズルを昇降させて、こ
のノズルにパーツフィーダの電子部品を真空吸着してピ
ックアップし、次いでこの電子部品をXYテーブルに設
けられた基板上に移送して、真空吸着を解除することに
より、この電子部品を基板に搭載するにあたり、上記ノ
ズルの真空吸着及び又は真空吸着解除タイミングを、上
記モータの速度に応じて設定するようにしたものであ
る。
【0014】
【作用】上記構成によれば、ノズルの作動タイミング
は、ロータリーヘッドを駆動するモータの速度に応じて
設定されているので、常に所望のタイミングで真空吸着
したり、あるいは真空吸着状態を解除することができ
る。
【0015】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例の
説明を行う。
【0016】図1は、電子部品実装装置の全体図であ
る。図中、1はロータリーヘッドであり、その円周方向
に沿って多数個の移載ヘッド2が設けられている。3は
移載ヘッド2のノズルであり、電子部品Pを真空吸着す
る。ロータリーヘッド1は、モータM1に駆動されて回
転する。またノズル3は、上記特開平1−261898
号公報に示されるものと同様に、ロータリーヘッド1の
駆動用モータM1に駆動されて昇降する。なお、ノズル
は移載ヘッドと一体的に昇降するものでもよい。
【0017】14は基板であって、XYテーブル4に位
置決めされている。MXはXモータ、MYはYモータで
ある。
【0018】5は電子部品供給装置であって、移動台6
に、テーブル7が載置されている。このテーブル7に
は、テープフィーダなどのパーツフィーダ8が載置され
ている。9はボールねじであって、モータM2が駆動す
ることにより、テーブル7は横方向に往復移動し、所望
のパーツフィーダ8の電子部品Pを、上記ノズル3のピ
ックアップ位置に停止させる。
【0019】10はバキュームであり、チューブ11を
通して、ノズル3に連通している。12は電磁バルブで
あり、この電磁バルブ12がオンオフすることにより、
ノズル3を真空状態にし、また真空状態を解除する。1
3は制御装置であって、上記モータM1,M2,MX,
MYや、バキューム10、電磁バルブ12などを制御す
る。上記構成において、ロータリーヘッド1が回転しな
がら、パーツフィーダ8の電子部品Pをノズル3に真空
吸着してピックアップし、次いでこの電子部品Pを基板
14上へ移送し、真空吸着状態を解除することにより、
電子部品Pを基板14に搭載する。
【0020】本装置は上記のような構成より成り、次に
動作の説明を行う。図2はモータM1の回転速度を示し
ている。図中、N1は、モータM1が通常の回転速度
(例えば3000rpm)で回転して、通常の運転を行
っている場合を示している。この場合、ノズル3の下降
軌跡は、図3においてQ1で示しており、タイミングt
1で、ノズルPの真空吸着状態は解除され、電子部品P
は基板14に搭載される。図中、Aは基板14の上面の
高さである。
【0021】XYテーブル4の移動量が大きくなると、
モータM1の回転速度をN1からN2へ減速しなければ
ならない。この場合、ノズル3の下降軌跡は、図3にお
いてQ2に示すように、やや緩やかなものとなる。そこ
で上記タイミングt1よりもより遅いタイミングt2
で、真空吸着状態を解除する。モータM1の回転速度が
N3・・・Nnへと更に減速されると、ノズル3の下降
軌跡Q3・・・Qnは更に緩やかなものとなり、これに
ともない、真空吸着解除タイミングt3・・・tnは更
に遅くする。
【0022】このように、ロータリーヘッド1を駆動す
るモータM1の回転速度に応じて、真空吸着解除タイミ
ングを設定すれば、電子部品Pを基板14に確実に搭載
できる。またパーツフィーダ8の電子部品Pをノズル3
に真空吸着してピックアップする場合も同様であって、
テーブル7の移動距離が長くなり、これに伴ってモータ
M1の回転速度が減速される場合にも、ノズル3の真空
吸着タイミングを遅らせれば、パーツフィーダ8の電子
部品Pを確実に吸着してピックアップできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、モータに
よりロータリーヘッドを回転させながら、このロータリ
ーヘッドに設けられた移載ヘッドのノズルを昇降させ
て、このノズルにパーツフィーダの電子部品を真空吸着
してピックアップし、次いでこの電子部品をXYテーブ
ルに設けられた基板上に移送して、真空吸着を解除する
ことにより、この電子部品を基板に搭載するにあたり、
上記ノズルの真空吸着及び又は真空吸着解除タイミング
を、上記モータの速度に応じて設定するようにしている
ので、ロータリーヘッドを駆動するモータの回転速度の
変化による真空吸着のタイミングの狂いを解消し、電子
部品を基板に確実に搭載し、またパーツフィーダからピ
ックアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品実装装置の全体図
【図2】本発明に係るモータの回転速度図
【図3】本発明に係るノズルの下降軌跡図
【図4】従来手段のモータの回転速度図
【図5】従来手段のノズルの下降軌跡図
【図6】従来手段のノズルの下降軌跡図
【符号の説明】
1 ロータリーヘッド 2 移載ヘッド 3 ノズル 4 XYテーブル 14 基板 M1 モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータによりロータリーヘッドを回転させ
    ながら、このロータリーヘッドに設けられた移載ヘッド
    のノズルを昇降させて、このノズルにパーツフィーダの
    電子部品を真空吸着してピックアップし、次いでこの電
    子部品をXYテーブルに設けられた基板上に移送して、
    真空吸着を解除することにより、この電子部品を基板に
    搭載するにあたり、上記ノズルの真空吸着及び又は真空
    吸着解除タイミングを、上記モータの速度に応じて設定
    するようにしたことを特徴とする電子部品吸着ノズルの
    作動タイミングの設定方法。
JP3056651A 1991-03-20 1991-03-20 電子部品吸着ノズルの作動タイミングの設定方法 Expired - Lifetime JP2940193B2 (ja)

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JPH04291798A JPH04291798A (ja) 1992-10-15
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7315766B2 (en) 2003-02-24 2008-01-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Component mounting apparatus and component mounting method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7315766B2 (en) 2003-02-24 2008-01-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Component mounting apparatus and component mounting method

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