JP2939861B2 - レンジフード - Google Patents

レンジフード

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JP2939861B2
JP2939861B2 JP7070401A JP7040195A JP2939861B2 JP 2939861 B2 JP2939861 B2 JP 2939861B2 JP 7070401 A JP7070401 A JP 7070401A JP 7040195 A JP7040195 A JP 7040195A JP 2939861 B2 JP2939861 B2 JP 2939861B2
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exhaust
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秀悟 岡
和久 新村
智幸 伊藤
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TOTO KIKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンジフードに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば実公昭61−44101号公報に
記載されているように、排気用ファンと、排気用ファン
を収容するケーシングとを備え、ケーシング底壁に局所
排気用吸い込み口が形成され、ケーシング側壁に全体換
気用吸い込み口が形成されたレンジフードが知られてい
る。上記のレンジフードは台所等のレンジの上方に配設
される。レンジで発生した汚染空気は、局所排気用吸い
込み口からレンジフード内へ吸引された後、排気用ファ
ンと排気ダクトとを経て、屋外へ排出される。局所排気
用吸い込み口によって捕獲されず、レンジフードの側方
へ溢流しケーシングの側壁に沿って上昇する汚染空気
は、拡散する前に、局所排気用吸い込み口に近接してケ
ーシングの側壁に形成された全体換気用吸い込み口から
レンジフード内へ吸引され、排気用ファンと排気ダクト
とを経て、屋外へ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排気用ファンと、排気
用ファンを収容するケーシングとを備え、ケーシング底
壁に局所排気用吸い込み口が形成され、ケーシング側壁
に全体換気用吸い込み口が形成された従来のレンジフー
ドには、全体換気用吸い込み口を介する汚染空気捕獲率
が低いという問題があった。本発明は上記の問題点に鑑
みてなされたものであり、排気用ファンと、排気用ファ
ンを収容するケーシングとを備え、ケーシング底壁に局
所排気用吸い込み口が形成され、ケーシング側壁に全体
換気用吸い込み口が形成されたレンジフードであって、
全体換気用吸い込み口を介する汚染空気捕獲率の高いレ
ンジフードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、鋭意
研究の結果、排気用ファンと、排気用ファンを収容する
ケーシングとを備え、ケーシング底壁に局所排気用吸い
込み口が形成され、ケーシング側壁に全体換気用吸い込
み口が形成された従来のレンジフードにおける、全体換
気用吸い込み口を介する汚染空気捕獲率の低さの原因
が、以下の2点にあるとの知見を得た。排気用ファン
の風量が少なく、従って排気用ファンの吸い込み力が小
さい時に、レンジで発生した上昇力の大きな汚染空気
が、局所排気用吸い込み口を通ってレンジフード内へ流
入した後、全体換気用吸い込み口を通って室内へ還流
し、全体換気用吸い込み口を介する汚染空気の吸い込み
を妨げる。ケーシング側壁を内方或いは外方へ略直角
に折り曲げて全体換気用吸い込み口を形成していたの
で、レンジフードの側方へ溢流しケーシングの側壁に沿
って上昇する汚染空気が全体換気用吸い込み口へ流入す
る際に、全体換気用吸い込み口の縁部で渦が発生し、流
動抵抗が増大し、全体換気用吸い込み口を介する汚染空
気の吸い込みが妨げられる。本発明は上記知見に基づい
てなされたものである。
【0005】前記課題を解決するために、本発明におい
ては、排気用ファンと、排気用ファンを収容するケーシ
ングとを備え、ケーシング底壁に局所排気用吸い込み口
が形成され、ケーシング側壁に全体換気用吸い込み口が
形成され、排気用ファンは局所排気用吸い込み口と全体
換気用吸い込み口とに連通する排気合流室内に配設さ
れ、局所排気用吸い込み口と全体換気用吸い込み口との
間のケーシング囲壁からケーシング内部へ延びる桁板状
の局所仕切壁が配設されていることを特徴とするレンジ
フードを提供する。
【0006】 本発明の好ましい態様においては、全体換
気用吸い込み口は、ケーシング内部へ向かってすぼむ漏
斗形状に形成されている。本発明の好ましい態様におい
ては、全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面中、下方
の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量は、上方の
壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量に比べて少な
い。
【0007】 本発明の好ましい態様においては、排気合
流室は、第1フィルターを介して局所排気用吸い込み口
に連通し第2フィルターを介して全体換気用吸い込み口
に連通し、局所排気用吸い込み口と全体換気用吸い込み
口とは、第1フィルターと第2フィルターとを介して互
いに連通している。本発明の好ましい態様においては、
排気合流室の外部に、第1フィルターに対峙して整流板
が配設され、整流板の周囲に狭幅の環状流路が形成され
ている。本発明の好ましい態様においては、第1フィル
ターは整流板の少なくとも略全面に対峙している。
【0008】 本発明の好ましい態様においては、全体換
気用吸い込み口は、局所排気用吸い込み口に近接して配
設されている。
【0009】
【作用】本発明に係るレンジフードは台所等のレンジの
上方に配設される。レンジで発生した汚染空気は、レン
ジ上方の局所排気用吸い込み口からレンジフード内へ吸
引され、排気用ファンと排気ダクトとを経て、屋外へ排
出される。局所排気用吸い込み口によって捕獲されなか
った残余の汚染空気は、レンジフードのケーシング側壁
に沿って上昇し、ケーシングの側壁に形成された全体換
気用吸い込み口からレンジフード内へ吸引され、排気用
ファンと排気ダクトとを経て、屋外へ排出される。
【0010】 本発明に係るレンジフードにおいては、局
所排気用吸い込み口と全体換気用吸い込み口との間のケ
ーシング囲壁からケーシング内部へ延びる桁板状の局所
仕切壁が、局所排気用吸い込み口から全体換気用吸い込
み口へ向かうケーシング内の空気流を妨げる。従って、
本発明に係るレンジフードにおいては、排気用ファンの
風量が少ない場合でも、局所排気用吸い込み口を通って
レンジフード内へ流入した汚染空気は、全体換気用吸い
込み口を通って室内へ還流せず、全体換気用吸い込み口
を介する汚染空気の吸い込みは妨げられない。この結
果、本発明に係るレンジフードにおいては、全体換気用
吸い込み口を介する汚染空気捕獲率が高い。
【0011】 全体換気用吸い込み口が、ケーシング内部
へ向かってすぼむ漏斗形状に形成されている場合には、
レンジフードのケーシング側壁に沿って上昇する汚染空
気は、全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面にそっ
て、緩やかに流れ方向を変えて、全体換気用吸い込み口
へ流入する。この結果、渦の発生が抑制され、流動抵抗
の増大が抑制される。この結果、全体換気用吸い込み口
を介する汚染空気捕獲率が増大する。
【0012】 全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面
中、下方の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量
が、上方の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量に
比べて少ない場合には、全体換気用吸い込み口の漏斗形
状の壁面中の下方の壁面に沿う空気流に対する流動抵抗
は、全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面中の上方の
壁面に沿う空気流に対する流動抵抗に比べて少ない。こ
の結果、全体換気用吸い込み口は、ケーシング側壁に沿
って上昇しつつ接近する空気流を選択的に吸い込む傾向
を示すこととなり、局所排気用吸い込み口によって捕獲
されなかった残余の汚染空気の、全体換気用吸い込み口
を介する捕獲率が増大する。
【0013】 排気合流室が、第1フィルターを介して局
所排気用吸い込み口に連通し第2フィルターを介して全
体換気用吸い込み口に連通し、 局所排気用吸い込み口と
全体換気用吸い込み口とが、第1フィルターと第2フィ
ルターとを介して互いに連通している場合には、第1フ
ィルターと第2フィルターとにより、汚染空気中の油ミ
ストが除去されて排気用ファン、排気ダクトの油汚れが
防止されると共に、排気用ファンの風量が少ない時に、
レンジで発生した汚染空気が、局所排気用吸い込み口を
通ってレンジフード内へ流入した後、全体換気用吸い込
み口を通って室内へ還流する事態が、第1フィルターと
第2フィルターとにより防止される。これにより、排気
用ファンの風量が少ない時に、全体換気用吸い込み口を
介する汚染空気の捕獲率が低下する事態が、より効果的
に防止される。
【0014】 排気合流室の外部に、第1フィルターに対
峙して整流板が配設され、整流板の周囲に狭幅の環状流
路が形成されている場合には、該環状流路へ高速で汚染
空気が流入することにより、ケーシングの側方への汚染
空気の溢流が抑制され、局所排気用吸い込み口による汚
染空気の捕獲率が向上する。
【0015】 排気合流室の外部に、第1フィルターに対
峙して整流板が配設され、整流板とケーシングとの間に
狭幅の環状流路が形成され、第1フィルターは整流板の
少なくとも略全面に対峙している場合には、前記環状流
路へ高速で且つ一様に汚染空気が流入するので、局所排
気用吸い込み口による汚染空気の捕獲率が更に向上す
る。
【0016】 全体換気用吸い込み口が、局所排気用吸い
込み口に近接して配設されている場合には、局所排気用
吸い込み口によって捕獲されず、ケーシングの側方へ溢
流しケーシングの側壁に沿って上昇する汚染空気は、拡
散する前に、全体換気用吸い込み口によって捕獲され
る。この結果、全体換気用吸い込み口を介する汚染空気
捕獲率が向上する。
【0017】
【実施例】本発明の実施例に係るレンジフードを図1、
2に基づいて説明する。レンジフード1は、主吸い込み
口2aと副吸い込み口2bとを有する両面吸い込み遠心
ファン2と、遠心ファン2を収容する箱型のケーシング
3とを備えている。ケーシング3の底壁3aに局所排気
用吸い込み口4が形成され、局所排気用吸い込み口4に
近接して、ケーシング3の側壁3bに全体換気用吸い込
み口5が形成されている。
【0018】 遠心ファン2は、第1フィルター6を介し
て局所排気用吸い込み口4に連通し、第2フィルター7
を介して全体換気用吸い込み口5に連通する排気合流室
8内に配設されている。局所排気用吸い込み口4と第1
フィルター6との間の流路と、全体換気用吸い込み口5
と第2フィルター7との間の流路とは、局所排気用吸い
込み口4と全体換気用吸い込み口5との間のケーシング
底壁3aからケーシング内部ヘ延びる桁板状の局所仕切
壁9によって仕切られている。局所排気用吸い込み口4
と全体換気用吸い込み口5とは、第1フィルター6と第
2フィルター7とを介して互いに連通している。
【0019】 全体換気用吸い込み口5は、ケーシング3
の側壁3bをケーシング内方へ折り曲げることによっ
て、ケーシング3の内部へ向かってすぼむ漏斗形状に形
成されている。全体換気用吸い込み口5の漏斗形状の壁
面中、下方の壁面5aのケーシング側壁3bからの折れ
曲がり量θは、上方の壁面5bのケーシング側壁3bか
らの折れ曲がり量Θに比べて少ない。遠心ファン2に接
続された排気ダクト10が、ケーシング3外へ延びてい
る。排気合流室8の外部に、第1フィルター6に対峙し
て整流板11が配設され、整流板11の周囲に、より具
体的には整流板11とケーシング側壁3bとの間に狭幅
の環状流路12が形成されている。第1フィルター6は
整流板11の略全面に対峙している。レンジフード1は
図示しない台所等のレンジの上方に配設されている。
【0020】 レンジフード1の作動を説明する。台所等
のレンジで発生した汚染空気は、図2で2重矢印で示す
ように、レンジ上方の局所排気用吸い込み口4からレン
ジフード1内へ吸引され、第1フィルター6を通って、
油のミストが除去された後、排気合流室8内へ流入し、
遠心ファン2と排気ダクト10とを経て、屋外へ排出さ
れる。局所排気用吸い込み口4によって捕獲されず、ケ
ーシング3の側方へ溢流した汚染空気は、3重矢印で示
すように、ケーシング側壁3bの外面に沿って上昇し、
拡散する前に、局所排気用吸い込み口4に近接してケー
シング側壁3bに形成された全体換気用吸い込み口5か
らレンジフード1内へ吸引され、第2フィルター7を通
って、油のミストが除去された後、排気合流室内8へ流
入し、局所排気用吸い込み口4を通って排気合流室8内
へ流入した汚染空気と合流した後、遠心ファン2と排気
ダクト10とを経て、屋外へ排出される。
【0021】 レンジフード1においては、局所排気用吸
い込み口4と全体換気用吸い込み口5との間のケーシン
グ底壁3aからケーシング内部へ延びる桁板状の局所仕
切壁9が、局所排気用吸い込み口4から全体換気用吸い
込み口5へ向かうケーシング3内の空気流を妨げる。従
ってレンジフード1においては、排気用ファン2の風量
が少ない場合でも、局所排気用吸い込み口4を通ってレ
ンジフード1内へ流入した汚染空気は、全体換気用吸い
込み口5を通って室内へ還流せず、全体換気用吸い込み
口5を介する汚染空気の吸い込みは妨げられない。この
結果、レンジフード1においては、全体換気用吸い込み
口5を介する汚染空気捕獲率が高い。
【0022】 レンジフード1においては、全体換気用吸
い込み口5は、ケーシング3内部へ向かってすぼむ漏斗
形状に形成されているので、ケーシング側壁3bに沿っ
て上昇する汚染空気は、全体換気用吸い込み口5の漏斗
形状の壁面5aに沿って、緩やかに流れ方向を変えて、
全体換気用吸い込み口5へ流入する。この結果、全体換
気用吸い込み口5の入口部にける渦の発生が抑制され、
流動抵抗の増大が抑制される。従って、レンジフード1
においては、全体換気用吸い込み口5を介する汚染空気
捕獲率が高い。
【0023】 全体換気用吸い込み口5の漏斗形状の壁面
中、下方の壁面5aのケーシング側壁3bからの折れ曲
がり量θは、上方の壁面5bのケーシング側壁3bから
の折れ曲がり量Θに比べて少ないので、全体換気用吸い
込み口5の漏斗形状の壁面中の下方の壁面5aに沿う空
気流に対する流動抵抗は、全体換気用吸い込み口5の漏
斗形状の壁面中の上方の壁面5bに沿う空気流に対する
流動抵抗に比べて少ない。この結果、全体換気用吸い込
み口5は、ケーシング側壁に沿って上昇しつつ接近する
空気流を選択的に吸い込む傾向を示すこととなり、局所
排気用吸い込み口4によって捕獲されなかった残余の汚
染空気の、全体換気用吸い込み口5を介する捕獲率が増
大する。
【0024】 レンジフード1においては、局所排気用吸
い込み口4と全体換気用吸い込み口5とが、第1フィル
ター6と第2フィルター7とを介して互いに連通してい
るので、排気用ファン2の風量が少ない時に、レンジで
発生した汚染空気が、局所排気用吸い込み口4を通って
レンジフード1内へ流入した後、全体換気用吸い込み口
5を通って室内へ還流する事態が、第1フィルター6と
第2フィルター7とにより防止される。これにより、排
気用ファン2の風量が少ない時に、全体換気用吸い込み
口5を介する汚染空気の捕獲率が低下する事態が、より
効果的に防止される。
【0025】 排気合流室8の外部に、第1フィルター6
に対峙して整流板11が配設され、整流板11とケーシ
ング側壁3bとの間に狭幅の環状流路12が形成されて
いるので、環状流路12へ高速で汚染空気が流入する。
この結果、ケーシング3の側方への汚染空気の溢流が抑
制され、局所排気用吸い込み口4による汚染空気の捕獲
率が向上する。
【0026】 図2で一点鎖線で示すように、第1フィル
ター6が、遠心ファン2の主吸い込み口2aに対峙する
部分を除いて仕切壁αによって置き換えられている場合
には、狭幅の環状流路12の主吸い込み口2aに近接す
る部分12aへは汚染空気が流入するが、狭幅の環状流
路12の主吸い込み口2aから遠ざかった部分12bへ
は、仕切壁αと対峙する整流板11とによって形成され
る流路の流動抵抗が大きいために、汚染空気が流入し難
い。この結果、狭幅の環状流路12への汚染空気の流入
量分布が不均一となり、ひいては、局所排気用吸い込み
口4による汚染空気の捕獲率が低下する。主吸い込み口
2aの配設位置は必ずしもケーシング3の中央では無い
ので、上述のごとき環状流路12への汚染空気の流入量
分布の不均一が生じ得る。しかし、レンジフード1にあ
っては、第1フィルター6は整流板11の略全面に対峙
しているので、狭幅の環状流路12へ流入した汚染空気
は、第1フィルター6の環状流路12に近接する部分を
通過して排気合流室内8へ流入する。従って、環状流路
12の全域に亘って流動抵抗が均一になり、主吸い込み
口の配設位置の如何に関わらず、環状流路12の全域に
汚染空気が高速且つ一様に流入する。この結果、局所排
気用吸い込み口4による汚染空気の捕獲率が更に向上す
る。
【0027】 全体換気用吸い込み口5は、局所排気用吸
い込み口4に近接して配設されているので、局所排気用
吸い込み口4によって捕獲されず、ケーシング3の側方
へ溢流しケーシングの側壁3bに沿って上昇する汚染空
気は、拡散する前に、全体換気用吸い込み口5によって
捕獲される。この結果、全体換気用吸い込み口5を介す
る汚染空気捕獲率が向上する。
【0028】 以上本発明の実施例に係るレンジフードを
説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。例え
ば、両面吸い込み遠心ファン2に代えて、主吸い込み口
のみを有する片面吸い込み遠心ファンを用いても良く、
遠心ファン以外の排気用ファンを用いても良い。整流板
11を省略しても良い。
【0029】
【効果】上記説明から分かるごとく、本発明に係るレン
ジフードにおいては、局所排気用吸い込み口と全体換気
用吸い込み口との間のケーシング囲壁からケーシング内
部へ延びる桁板状の局所仕切壁が、局所排気用吸い込み
口から全体換気用吸い込み口へ向かうケーシング内の空
気流を妨げる。従って、本発明に係るレンジフードにお
いては、排気用ファンの風量が少ない場合でも、局所排
気用吸い込み口を通ってレンジフード内へ流入した汚染
空気は、全体換気用吸い込み口を通って室内へ還流せ
ず、全体換気用吸い込み口を介する汚染空気の吸い込み
は妨げられない。この結果、本発明に係るレンジフード
においては、全体換気用吸い込み口を介する汚染空気捕
獲率が高い。
【0030】 全体換気用吸い込み口が、ケーシング内部
へ向かってすぼむ漏斗形状に形成されている場合には、
レンジフードのケーシング側壁に沿って上昇する汚染空
気は、全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面にそっ
て、緩やかに流れ方向を変えて、全体換気用吸い込み口
へ流入する。この結果、渦の発生が抑制され、流動抵抗
の増大が抑制される。この結果、全体換気用吸い込み口
を介する汚染空気捕獲率が増大する。
【0031】 全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面
中、下方の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量
が、上方の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量に
比べて少ない場合には、全体換気用吸い込み口の漏斗形
状の壁面中の下方の壁面に沿う空気流に対する流動抵抗
は、全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面中の上方の
壁面に沿う空気流に対する流動抵抗に比べて少ない。こ
の結果、全体換気用吸い込み口は、ケーシング側壁に沿
って上昇しつつ接近する空気流を選択的に吸い込む傾向
を示すこととなり、局所排気用吸い込み口によって捕獲
されなかった残余の汚染空気の、全体換気用吸い込み口
を介する捕獲率が増大する。
【0032】 排気合流室が、第1フィルターを介して局
所排気用吸い込み口に連通し第2フィルターを介して全
体換気用吸い込み口に連通し、 局所排気用吸い込み口と
全体換気用吸い込み口とが、第1フィルターと第2フィ
ルターとを介して互いに連通している場合には、第1フ
ィルターと第2フィルターとにより、汚染空気中の油ミ
ストが除去されて排気用ファン、排気ダクトの油汚れが
防止されると共に、排気用ファンの風量が少ない時に、
レンジで発生した汚染空気が、局所排気用吸い込み口を
通ってレンジフード内へ流入した後、全体換気用吸い込
み口を通って室内へ還流する事態が、第1フィルターと
第2フィルターとにより防止される。これにより、排気
用ファンの風量が少ない時に、全体換気用吸い込み口を
介する汚染空気の捕獲率が低下する事態が、より効果的
に防止される。
【0033】 排気合流室の外部に、第1フィルターに対
峙して整流板が配設され、整流板の周囲に狭幅の環状流
路が形成されている場合には、該環状流路へ高速で汚染
空気が流入することにより、ケーシングの側方への汚染
空気の溢流が抑制され、局所排気用吸い込み口による汚
染空気の捕獲率が向上する。
【0034】 排気合流室の外部に、第1フィルターに対
峙して整流板が配設され、整流板とケーシングとの間に
狭幅の環状流路が形成され、第1フィルターは整流板の
少なくとも略全面に対峙している場合には、前記環状流
路へ高速で且つ一様に汚染空気が流入するので、局所排
気用吸い込み口による汚染空気の捕獲率が更に向上す
る。
【0035】 全体換気用吸い込み口が、局所排気用吸い
込み口に近接して配設されている場合には、局所排気用
吸い込み口によって捕獲されず、ケーシングの側方へ溢
流しケーシングの側壁に沿って上昇する汚染空気は、拡
散する前に、全体換気用吸い込み口によって捕獲され
る。この結果、全体換気用吸い込み口を介する汚染空気
捕獲率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るレンジフードの斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係るレンジフードの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 レンジフード 2 遠心ファン 3 ケーシング 4 局所排気用吸い込み口 5 全体換気用吸い込み口 5a 下方の壁面 5b 上方の壁面 6 第1フィルター 7 第2フィルター 8 排気合流室 9 局所仕切壁 11 整流板 12 環状流路 α 仕切壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−29844(JP,A) 特開 平6−159753(JP,A) 特開 平2−282639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 7/06 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気用ファンと、排気用ファンを収容す
    るケーシングとを備え、ケーシング底壁に局所排気用吸
    い込み口が形成され、ケーシング側壁に全体換気用吸い
    込み口が形成され、排気用ファンは局所排気用吸い込み
    口と全体換気用吸い込み口とに連通する排気合流室内に
    配設され、局所排気用吸い込み口と全体換気用吸い込み
    口との間のケーシング囲壁からケーシング内部へ延びる
    桁板状の局所仕切壁が配設されていることを特徴とする
    レンジフード。
  2. 【請求項2】 全体換気用吸い込み口は、ケーシング内
    部へ向かってすぼむ漏斗形状に形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. 【請求項3】 全体換気用吸い込み口の漏斗形状の壁面
    中、下方の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量
    は、上方の壁面のケーシング側壁からの折れ曲がり量に
    比べて少ないことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    レンジフード。
  4. 【請求項4】 排気合流室は、第1フィルターを介して
    局所排気用吸い込み口に連通し第2フィルターを介して
    全体換気用吸い込み口に連通し、局所排気用吸い込み口
    と全体換気用吸い込み口とは、第1フィルターと第2フ
    ィルターとを介して互いに連通していることを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れか1項に記載のレンジフード。
  5. 【請求項5】 排気合流室の外部に、第1フィルターに
    対峙して整流板が配設され、整流板の周囲に狭幅の環状
    流路が形成されていることを特徴とする請求項4に記載
    のレンジフード。
  6. 【請求項6】 第1フィルターは整流板の少なくとも略
    全面に対峙していることを特徴とする請求項5に記載の
    レンジフード。
  7. 【請求項7】 全体換気用吸い込み口は、局所排気用吸
    い込み口に近接して配設されていることを特徴とする請
    求項1乃至6の何れか1項に記載のレンジフード。
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