JP2939510B2 - 新規な非対称軸不斉アミノホスフィン誘導体 - Google Patents
新規な非対称軸不斉アミノホスフィン誘導体Info
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- JP2939510B2 JP2939510B2 JP25767791A JP25767791A JP2939510B2 JP 2939510 B2 JP2939510 B2 JP 2939510B2 JP 25767791 A JP25767791 A JP 25767791A JP 25767791 A JP25767791 A JP 25767791A JP 2939510 B2 JP2939510 B2 JP 2939510B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種有機合成反応、特
に不斉水素化反応などの触媒の配位子として有用な新規
な軸不斉アミノホスフィン誘導体に関するものである。
に不斉水素化反応などの触媒の配位子として有用な新規
な軸不斉アミノホスフィン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在不斉合成用触媒の配位子として多数
の光学活性なビスホスフィン及びアミノホスフィン配位
子が開発されている。本発明者らは、先にビスホスフィ
ンの各々のホスフィノ基の電子的、立体的環境を変え、
別々の機能を持たせることにより触媒活性の高効率化を
達成できることを発見した(特開昭63−5094号、
特開昭64−19085号)。しかし、軸不斉を有する
アミノホスフィン誘導体は新規である。
の光学活性なビスホスフィン及びアミノホスフィン配位
子が開発されている。本発明者らは、先にビスホスフィ
ンの各々のホスフィノ基の電子的、立体的環境を変え、
別々の機能を持たせることにより触媒活性の高効率化を
達成できることを発見した(特開昭63−5094号、
特開昭64−19085号)。しかし、軸不斉を有する
アミノホスフィン誘導体は新規である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】従来のアミノホスフィン誘導体は、そのパラジ
ウムあるいはニッケル錯体を触媒とする不斉ヒドロシリ
ル化もしくは不斉クロスカップリング反応(Chem.
Lett.,999(1990)、TL Assymm
etry 1,151(1990))等に特徴を示すも
のの不斉収率が不十分である。
の手段】従来のアミノホスフィン誘導体は、そのパラジ
ウムあるいはニッケル錯体を触媒とする不斉ヒドロシリ
ル化もしくは不斉クロスカップリング反応(Chem.
Lett.,999(1990)、TL Assymm
etry 1,151(1990))等に特徴を示すも
のの不斉収率が不十分である。
【0004】このため窒素及びリン上の電子的、立体的
環境の異なった軸不斉アミノホスフィン誘導体[I]を
着想し、研究の結果、本発明化合物が実用的で有用な不
斉合成用触媒の配位子であることを見出し、本発明を完
成したものである。
環境の異なった軸不斉アミノホスフィン誘導体[I]を
着想し、研究の結果、本発明化合物が実用的で有用な不
斉合成用触媒の配位子であることを見出し、本発明を完
成したものである。
【0005】
【化18】
【0006】[式中、R1 はフッ素で置換されていても
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されて
いても良い)又はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R
7 ,R8 は同一又は相異なって、水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を、R
5 及びR6 は同一又は相異なって、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又は
R4 とR5 、R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]本発
明によれば、前記一般式[I]で表される軸不斉アミノ
ホスフィン誘導体は、以下に述べる経路により製造する
ことが出来る。
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されて
いても良い)又はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R
7 ,R8 は同一又は相異なって、水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を、R
5 及びR6 は同一又は相異なって、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又は
R4 とR5 、R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]本発
明によれば、前記一般式[I]で表される軸不斉アミノ
ホスフィン誘導体は、以下に述べる経路により製造する
ことが出来る。
【0007】(1)一般式[I]で表される化合物は、
一般式[VI]で表される化合物を光学分割後、ホスフィ
ニル基を還元することにより製造することができる。
一般式[VI]で表される化合物を光学分割後、ホスフィ
ニル基を還元することにより製造することができる。
【0008】
【化19】
【0009】[式中、R1 はフッ素で置換されていても
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されて
いても良い)又はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R
7 ,R8 は同一又は相異なって、水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を、R
5 及びR6 は同一又は相異なって、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又は
R4 とR5 、R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]ここ
で、光学分割は例えば(1S)−(+)−10−カンフ
ァースルホン酸、(−)−O,O’−ジベンゾイル酒石
酸等の酸とのジアステレオマー塩の形成による分割も可
能であるが、光学活性カラム、例えばキラルパックOT
(+)(ダイセル社製)を用いた分取が有効である。
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されて
いても良い)又はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R
7 ,R8 は同一又は相異なって、水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を、R
5 及びR6 は同一又は相異なって、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又は
R4 とR5 、R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]ここ
で、光学分割は例えば(1S)−(+)−10−カンフ
ァースルホン酸、(−)−O,O’−ジベンゾイル酒石
酸等の酸とのジアステレオマー塩の形成による分割も可
能であるが、光学活性カラム、例えばキラルパックOT
(+)(ダイセル社製)を用いた分取が有効である。
【0010】ホスフィニル基の還元は、還元剤として、
例えば水素化リチウムアルミニウム、トリクロロシラン
等の還元剤の使用が可能であるが、トリクロロシランを
用いて、例えばトルエン、クロロベンゼン又はベンゼン
等の溶媒中でのシラン還元が有効である。
例えば水素化リチウムアルミニウム、トリクロロシラン
等の還元剤の使用が可能であるが、トリクロロシランを
用いて、例えばトルエン、クロロベンゼン又はベンゼン
等の溶媒中でのシラン還元が有効である。
【0011】(2)一般式[I]で表される化合物を製
造する際の光学分割は、一般式[X]で表される化合物
のアミノ基を利用したジアステレオマー塩もしくはジア
ステレオマーであるアミド基の形成によっても行うこと
ができる。
造する際の光学分割は、一般式[X]で表される化合物
のアミノ基を利用したジアステレオマー塩もしくはジア
ステレオマーであるアミド基の形成によっても行うこと
ができる。
【0012】
【化20】
【0013】[式中、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表
す]光学分割は、特にジアステレオマーであるアミド基
を形成して行うことが好ましい。一般式[X]の化合物
と、例えばベンゼン、塩化メチレン等の有機溶媒中、ア
ミン塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の塩基
の存在下に、(L)−N−トシルプロリルクロライドと
を反応させることにより、一般式[XI]で表されるジア
ステレオマーアミドが製造できる。この際、アミン塩基
を溶媒として用いることもできる。
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表
す]光学分割は、特にジアステレオマーであるアミド基
を形成して行うことが好ましい。一般式[X]の化合物
と、例えばベンゼン、塩化メチレン等の有機溶媒中、ア
ミン塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の塩基
の存在下に、(L)−N−トシルプロリルクロライドと
を反応させることにより、一般式[XI]で表されるジア
ステレオマーアミドが製造できる。この際、アミン塩基
を溶媒として用いることもできる。
【0014】
【化21】
【0015】[式中、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表
す]得られたジアステレオマーアミドをシリカゲルカラ
ムクロマトもしくは高速液体クロマト等により分離した
後、アルカリ水溶液、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム水溶液中で加水分解し、光学活性な一般式
[X]で表される化合物を製造できる。この際、少量の
エタノールの添加も好ましい。
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表
す]得られたジアステレオマーアミドをシリカゲルカラ
ムクロマトもしくは高速液体クロマト等により分離した
後、アルカリ水溶液、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム水溶液中で加水分解し、光学活性な一般式
[X]で表される化合物を製造できる。この際、少量の
エタノールの添加も好ましい。
【0016】光学活性な一般式[X]で表される化合物
を更に誘導することにより、一般式[I]で表される化
合物に導くことができる。
を更に誘導することにより、一般式[I]で表される化
合物に導くことができる。
【0017】(3)一般式[IX]で表される化合物は、
一般式[VII] で表される化合物に一般式[VIII]で表され
る化合物を作用させることにより製造することができ
る。
一般式[VII] で表される化合物に一般式[VIII]で表され
る化合物を作用させることにより製造することができ
る。
【0018】
【化22】
【0019】[式中、R1 はフッ素で置換されていても
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されて
いても良い)又はシクロヘキシル基を、nは0又は1の
数字を示す)を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又は相
異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一又は
相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリ
フルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5、R6 とR7
が相伴って芳香環を表し、nは0又は1の数字を表
す]
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されて
いても良い)又はシクロヘキシル基を、nは0又は1の
数字を示す)を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又は相
異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一又は
相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリ
フルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5、R6 とR7
が相伴って芳香環を表し、nは0又は1の数字を表
す]
【0020】
【化23】
【0021】[式中、R1 はフッ素で置換されていても
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又は相異
なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一又は
相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリ
フルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6 とR
7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表す]
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又は相異
なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一又は
相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリ
フルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6 とR
7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表す]
【0022】
【化24】
【0023】[式中、R2 はフェニル基(該フェニル基
は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロ
メチル基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換
されていても良い)又はシクロヘキシル基を、nは0又
は1の数字を示す)を、X1 はハロゲン原子を表す]反
応は、有機溶媒、例えばエーテル又はテトラヒドロフラ
ン等中で、一般式[VII] で表される化合物を有機リチウ
ム試薬によりリチオ化するか、金属マグネシウムにより
グリニャール試薬を調製した後に一般式[VIII]で表さ
れる化合物を作用させることができるが、n−ブチルリ
チウム、t−ブチルリチウム等の有機リチウム試薬を用
い、反応温度は−50〜−70℃で行うことが好まし
い。
は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロ
メチル基又はハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換
されていても良い)又はシクロヘキシル基を、nは0又
は1の数字を示す)を、X1 はハロゲン原子を表す]反
応は、有機溶媒、例えばエーテル又はテトラヒドロフラ
ン等中で、一般式[VII] で表される化合物を有機リチウ
ム試薬によりリチオ化するか、金属マグネシウムにより
グリニャール試薬を調製した後に一般式[VIII]で表さ
れる化合物を作用させることができるが、n−ブチルリ
チウム、t−ブチルリチウム等の有機リチウム試薬を用
い、反応温度は−50〜−70℃で行うことが好まし
い。
【0024】(4)一般式[VII] で、R1 がフッ素で置
換されていても良い低級アルキル基、置換されても良い
ベンジル基である化合物は、一般式[X]で表される化
合物に塩基の存在下、一般式[XII] で表される化合物を
作用させることにより製造することができる。
換されていても良い低級アルキル基、置換されても良い
ベンジル基である化合物は、一般式[X]で表される化
合物に塩基の存在下、一般式[XII] で表される化合物を
作用させることにより製造することができる。
【0025】
【化25】
【0026】[式中、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表
す]
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表
す]
【0027】
【化26】
【0028】[式中、Ra1 はフッ素で置換されていて
も良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基を、X2 はハロゲン原子を表す]ここでフッ素で置換
されていても良い低級アルキル基とは、メチル、エチ
ル、プロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプ
ロピル、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ
ブチル等を示す。
も良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル
基を、X2 はハロゲン原子を表す]ここでフッ素で置換
されていても良い低級アルキル基とは、メチル、エチ
ル、プロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプ
ロピル、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ
ブチル等を示す。
【0029】反応は、例えばジメチルホルムアミド、ア
セトン、水−エタノール等の溶媒中、例えば炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム等の塩基の存在
下に、室温から溶媒の還流温度の範囲で行うことが好ま
しい。
セトン、水−エタノール等の溶媒中、例えば炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム等の塩基の存在
下に、室温から溶媒の還流温度の範囲で行うことが好ま
しい。
【0030】Ra1 がメチル基の場合は、一般式[X]
で表される化合物にギ酸及びホルマリンを加え、還流す
ることによっても製造することができる。
で表される化合物にギ酸及びホルマリンを加え、還流す
ることによっても製造することができる。
【0031】(5)一般式[VII] で表される化合物は、
一般式[XIII]で表される化合物に塩基の存在下、必要
ならば臭化第一銅もしくは塩化第一銅等の銅触媒の存在
下に一般式[XIV] で表される化合物を作用させることに
よっても製造することができる。
一般式[XIII]で表される化合物に塩基の存在下、必要
ならば臭化第一銅もしくは塩化第一銅等の銅触媒の存在
下に一般式[XIV] で表される化合物を作用させることに
よっても製造することができる。
【0032】
【化27】
【0033】[式中、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、X及びX3 は同一又は
相異なって、ハロゲン原子を表す]
は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一
又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6
とR7 が相伴って芳香環を表し、X及びX3 は同一又は
相異なって、ハロゲン原子を表す]
【0034】
【化28】
【0035】[式中、R1 はフッ素で置換されていても
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル基
を、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を表す]反応は、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の溶媒の存在下又は非存在
下に、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基を
加え、加温下で行うことが好ましい。この際、臭化第一
銅もしくは塩化第一銅等の銅触媒の添加も好ましい。ま
た、一般式[XIV] で表される化合物を過剰に加え、塩基
を代用することも可能である。
良い低級アルキル基、置換されていても良いベンジル基
を、2個のR1 が相伴って炭素原子4もしくは5個から
なる環状基を表す]反応は、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の溶媒の存在下又は非存在
下に、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基を
加え、加温下で行うことが好ましい。この際、臭化第一
銅もしくは塩化第一銅等の銅触媒の添加も好ましい。ま
た、一般式[XIV] で表される化合物を過剰に加え、塩基
を代用することも可能である。
【0036】一般式[X]及び一般式[XIII]で示され
る化合物は以下の化29にしたがって合成することがで
きる。
る化合物は以下の化29にしたがって合成することがで
きる。
【0037】
【化29】
【0038】化29中の反応は以下に記載した方法によ
り、容易に行われる。
り、容易に行われる。
【0039】a)ハロゲン化:ハロゲン化反応は、有機
溶媒、例えば酢酸、塩化メチレン等中、反応温度として
は10〜50℃で行うことが好ましい。また、ハロゲン
化剤としては通常のハロゲン化剤が使用できるが、特に
臭素が好ましい。
溶媒、例えば酢酸、塩化メチレン等中、反応温度として
は10〜50℃で行うことが好ましい。また、ハロゲン
化剤としては通常のハロゲン化剤が使用できるが、特に
臭素が好ましい。
【0040】b)ザンドマイヤー反応:ザンドマイヤー
反応は有機溶媒、例えば酢酸、硝酸又は臭化水素水等
中、亜硝酸ナトリウムによりジアゾニウム塩とした後、
ハロゲン化剤としてヨウ化カリウム又は臭化第一銅を作
用させることが好ましい。反応温度は0〜30℃で行う
ことが好適である。
反応は有機溶媒、例えば酢酸、硝酸又は臭化水素水等
中、亜硝酸ナトリウムによりジアゾニウム塩とした後、
ハロゲン化剤としてヨウ化カリウム又は臭化第一銅を作
用させることが好ましい。反応温度は0〜30℃で行う
ことが好適である。
【0041】c)ニトロ基の還元:ニトロ基の還元の場
合、通常の還元剤が使用できるが、他の置換基にハロゲ
ン原子が含まれる場合は、鉄−塩酸の系が好ましく、そ
の他の置換基の場合は、パラジウム−炭素を触媒とした
接触還元が好ましい。接触還元の場合、溶媒はアルコー
ルが好適である。
合、通常の還元剤が使用できるが、他の置換基にハロゲ
ン原子が含まれる場合は、鉄−塩酸の系が好ましく、そ
の他の置換基の場合は、パラジウム−炭素を触媒とした
接触還元が好ましい。接触還元の場合、溶媒はアルコー
ルが好適である。
【0042】d)クルチウス転移:低級アルコキシカル
ボニル基をアミノ基へ変換する方法は、クルチウス転移
を利用する方法が好ましく、低級アルコキシカルボニル
基を加水分解後、得られたカルボン酸体を塩化チオニル
等で酸塩化物とするか、クロル炭酸アルキルと作用さ
せ、酸無水物とした後、アジ化ナトリウムと作用させ、
アシルアジド体とし、ベンゼン、トルエン等の有機溶媒
中で還流することによりイソシアナート体とし、更にア
ルカリで加水分解することによりアミノ体とすることが
できる。
ボニル基をアミノ基へ変換する方法は、クルチウス転移
を利用する方法が好ましく、低級アルコキシカルボニル
基を加水分解後、得られたカルボン酸体を塩化チオニル
等で酸塩化物とするか、クロル炭酸アルキルと作用さ
せ、酸無水物とした後、アジ化ナトリウムと作用させ、
アシルアジド体とし、ベンゼン、トルエン等の有機溶媒
中で還流することによりイソシアナート体とし、更にア
ルカリで加水分解することによりアミノ体とすることが
できる。
【0043】化29に記載された化合物のうち、一般式
[XV]で表される化合物は、一般式[XVI] で表される化
合物と一般式[XVII]で表される化合物を、金属触媒の
存在下に作用させることにより製造することができる。
[XV]で表される化合物は、一般式[XVI] で表される化
合物と一般式[XVII]で表される化合物を、金属触媒の
存在下に作用させることにより製造することができる。
【0044】
【化30】
【0045】[式中、R3 ,R4 は同一又は相異なっ
て、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ト
リフルオロメチル基を、R5 は低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4
とR5 が相伴って芳香環を表し、Y1 は水素原子、ニト
ロ基、低級アルコキシカルボニル基を、X4 はハロゲン
原子又はホウ酸基を表す]
て、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ト
リフルオロメチル基を、R5 は低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4
とR5 が相伴って芳香環を表し、Y1 は水素原子、ニト
ロ基、低級アルコキシカルボニル基を、X4 はハロゲン
原子又はホウ酸基を表す]
【0046】
【化31】
【0047】[式中、R7 ,R8 は同一又は相異なっ
て、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ト
リフルオロメチル基を、R6 は低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Y2 は水素原子、ニト
ロ基、低級アルコキシカルボニル基を、X5 はハロゲン
原子又はホウ酸基を表すが、X4 とX5 は同時にホウ酸
基ではない]一般式[XVI] で表される化合物と一般式
[XVII]で表される化合物の反応においてX4 及びX5
がともにハロゲン原子の場合は、金属触媒として、例え
ば銅粉を用い、スルホラン、キノリン等の有機溶媒中、
170〜250℃の反応温度で行うことが好ましい。こ
こで、Y1及びY2がニトロ基又は低級アルコキシカルボ
ニル基の場合は、X4 及びX5 が臭素原子であることが
好ましく、Y1 及び/又はY2 が水素原子の場合は、ヨ
ウ素原子であることが好ましい。
て、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ト
リフルオロメチル基を、R6 は低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR6
とR7 が相伴って芳香環を表し、Y2 は水素原子、ニト
ロ基、低級アルコキシカルボニル基を、X5 はハロゲン
原子又はホウ酸基を表すが、X4 とX5 は同時にホウ酸
基ではない]一般式[XVI] で表される化合物と一般式
[XVII]で表される化合物の反応においてX4 及びX5
がともにハロゲン原子の場合は、金属触媒として、例え
ば銅粉を用い、スルホラン、キノリン等の有機溶媒中、
170〜250℃の反応温度で行うことが好ましい。こ
こで、Y1及びY2がニトロ基又は低級アルコキシカルボ
ニル基の場合は、X4 及びX5 が臭素原子であることが
好ましく、Y1 及び/又はY2 が水素原子の場合は、ヨ
ウ素原子であることが好ましい。
【0048】一般式[XVI] で表される化合物と一般式
[XVII]で表される化合物の反応においてX4 又はX5
がホウ酸基の場合は、パラジウム触媒、特にテトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム0価の錯体を用い、
ベンゼン、トルエン、塩化メチレン等の有機溶媒中、溶
媒の還流温度で行うことが好ましい。
[XVII]で表される化合物の反応においてX4 又はX5
がホウ酸基の場合は、パラジウム触媒、特にテトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム0価の錯体を用い、
ベンゼン、トルエン、塩化メチレン等の有機溶媒中、溶
媒の還流温度で行うことが好ましい。
【0049】また、原料である一般式[XVI] 及び一般式
[XVII]で表される化合物は、公知文献(例えばテトラ
ヘドロン、37,747(1981)等)に従って合成
できるか、又は更にニトロ化もしくは有機リチウム試薬
等を作用させた後に、トリアルキルボラートと作用する
ことにより必要な原料を製造できる。
[XVII]で表される化合物は、公知文献(例えばテトラ
ヘドロン、37,747(1981)等)に従って合成
できるか、又は更にニトロ化もしくは有機リチウム試薬
等を作用させた後に、トリアルキルボラートと作用する
ことにより必要な原料を製造できる。
【0050】
【実施例】次に本発明を具体例によって説明するが、こ
れらの例によって本発明が限定されるものではない。
れらの例によって本発明が限定されるものではない。
【0051】実施例13,3’−ジメトキシ−2 ,2’,4,4’−テトラ メ
チル−6−ニトロ−1, 1’−ビフェニルの合成 3−ヨード−2,6−ジメチルアニソール(3.0
g)、3−ブロモ−2,6−ジメチル−4−ニトロアニ
ソール(3.0g)、銅粉(2.2g)、スルホラン
(40ml)の混合液を170℃にて3時間撹拌後、冷
却し、ベンゼンを加え、不溶物を濾去した。濾液を水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘキサ
ン:塩化メチレン=9:1)し、淡黄色プリズム晶の目
的物(0.78g)を得た(収率21.6%)。融点7
2〜73℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),1.87(3H,s),2.27(3H,s),
2.33(3H,s),3.67(3H,s),3.7
0(3H,s),6.47(1H,d,J=8.0H
z),6.90(1H,d,J=8.0Hz),7.4
8(2H,s)。
チル−6−ニトロ−1, 1’−ビフェニルの合成 3−ヨード−2,6−ジメチルアニソール(3.0
g)、3−ブロモ−2,6−ジメチル−4−ニトロアニ
ソール(3.0g)、銅粉(2.2g)、スルホラン
(40ml)の混合液を170℃にて3時間撹拌後、冷
却し、ベンゼンを加え、不溶物を濾去した。濾液を水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘキサ
ン:塩化メチレン=9:1)し、淡黄色プリズム晶の目
的物(0.78g)を得た(収率21.6%)。融点7
2〜73℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),1.87(3H,s),2.27(3H,s),
2.33(3H,s),3.67(3H,s),3.7
0(3H,s),6.47(1H,d,J=8.0H
z),6.90(1H,d,J=8.0Hz),7.4
8(2H,s)。
【0052】実施例26’−ブロモ−3,3’− ジメトキシ−2,2’,4 ,
4’−テトラメチル−6−ニトロ−1,1’−ビフェニ
ルの合成 実施例1の化合物(1.3g)を酢酸(20ml)に溶
解し、冷却下に臭素(0.32ml)を加え、室温で一
夜撹拌した。反応液に氷水を加えてベンゼンで抽出し、
有機層を10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄、ついで
水洗して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘ
キサン:塩化メチレン=5:1)し、淡黄色板状晶の目
的物(1.36g)を得た(収率83.6%)。融点1
08〜110℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.87(6H,
s),2.27(3H,s),2.37(3H,s),
3.67(3H,s),3.77(3H,s),7.2
7(1H,s),7.73(1H,s)。
4’−テトラメチル−6−ニトロ−1,1’−ビフェニ
ルの合成 実施例1の化合物(1.3g)を酢酸(20ml)に溶
解し、冷却下に臭素(0.32ml)を加え、室温で一
夜撹拌した。反応液に氷水を加えてベンゼンで抽出し、
有機層を10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄、ついで
水洗して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘ
キサン:塩化メチレン=5:1)し、淡黄色板状晶の目
的物(1.36g)を得た(収率83.6%)。融点1
08〜110℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.87(6H,
s),2.27(3H,s),2.37(3H,s),
3.67(3H,s),3.77(3H,s),7.2
7(1H,s),7.73(1H,s)。
【0053】実施例36−アミノ−6’−ブロモ −3,3’−ジメトキシ−
2,2’,4,4’−テト ラメチル−1,1’−ビフ ェ
ニルの合成 実施例2の化合物(1.36g)、鉄粉(0.6g)、
メタノール(20ml)、濃塩酸(5.4ml)の混合
液を15時間加熱還流した。反応液に氷水を加え、10
%水酸化ナトリウム水溶液にてアルカリ性とし、析出物
を濾取した。析出物を塩化メチレンで抽出し、抽出液を
水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製
(n−ヘキサン:塩化メチレン=1:1)し、淡黄色プ
リズム晶の目的物(0.91g)を得た(収率72.4
%)。 MS(m/s):363,365(M+ )。
2,2’,4,4’−テト ラメチル−1,1’−ビフ ェ
ニルの合成 実施例2の化合物(1.36g)、鉄粉(0.6g)、
メタノール(20ml)、濃塩酸(5.4ml)の混合
液を15時間加熱還流した。反応液に氷水を加え、10
%水酸化ナトリウム水溶液にてアルカリ性とし、析出物
を濾取した。析出物を塩化メチレンで抽出し、抽出液を
水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製
(n−ヘキサン:塩化メチレン=1:1)し、淡黄色プ
リズム晶の目的物(0.91g)を得た(収率72.4
%)。 MS(m/s):363,365(M+ )。
【0054】実施例46’−ブロモ−3,3’− ジメトキシ−2,2’,4 ,
4’−テトラメチル−6 −ジメチルアミノ−1,1 ’−
ビフェニルの合成 実施例3の化合物(1.4g)、ヨウ化メチル(0.5
g)、炭酸ナトリウム(0.6g)、水(13ml)及
びエタノール(22ml)の混合液を5時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を塩化メチレンで抽出し
た。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトによ
り分離精製(n−ヘキサン:塩化メチレン=1:1)
し、白色板状晶の目的物(1.1g)を得た(収率7
3.0%)。 融点 100〜102℃ 元素分析(%):C20H26BrNO2 として H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),1.90(3H,s),2.28(6H,s),
2.43(6H,s),3.67(6H,s),6.6
7(1H,s),7.23(1H,s)。
4’−テトラメチル−6 −ジメチルアミノ−1,1 ’−
ビフェニルの合成 実施例3の化合物(1.4g)、ヨウ化メチル(0.5
g)、炭酸ナトリウム(0.6g)、水(13ml)及
びエタノール(22ml)の混合液を5時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を塩化メチレンで抽出し
た。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトによ
り分離精製(n−ヘキサン:塩化メチレン=1:1)
し、白色板状晶の目的物(1.1g)を得た(収率7
3.0%)。 融点 100〜102℃ 元素分析(%):C20H26BrNO2 として H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),1.90(3H,s),2.28(6H,s),
2.43(6H,s),3.67(6H,s),6.6
7(1H,s),7.23(1H,s)。
【0055】実施例53,3’−ジメトキシ−2 ,2’,4,4’−テトラ メ
チル−6−ジメチルアミ ノ−6’−ジフェニルホス フィ
ニル−1,1’−ビフ ェニルの合成 乾燥テトラヒドロフラン(20ml)に実施例4の化合
物(0.51g)を完全に溶解し、−70℃に冷却し
た。t−ブチルリチウム(1.48mol/L ヘキサ
ン溶液:1.93ml)を加え、同温度で1時間撹拌し
た後、反応液に乾燥テトラヒドロフラン(5ml)に溶
かしたクロロジフェニルホスフィンオキシド(0.34
g)を−60℃以下で滴下し、同温度で1時間撹拌後、
徐々に室温に戻し、一夜放置した。テトラヒドロフラン
を減圧留去し、残渣に塩化メチレンと水を加えて抽出し
た。有機層を10%水酸化ナトリウム水溶液、水で順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去後、残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n
−ヘキサン:塩化メチレン=1:10)、更にヘキサン
−ベンゼンから再結晶し、白色板状晶の目的物(0.4
4g)を得た(収率65.9%)。 融点 132〜134℃ 元素分析(%):C32H36NO3 Pとして H−NMR(δ,CDCl3 ):1.53(3H,
s),1.87(3H,s),2.13(9H,s),
2.27(3H,s),3.50〜3.73(3H,
s),7.23〜7.76(12H,m)。
チル−6−ジメチルアミ ノ−6’−ジフェニルホス フィ
ニル−1,1’−ビフ ェニルの合成 乾燥テトラヒドロフラン(20ml)に実施例4の化合
物(0.51g)を完全に溶解し、−70℃に冷却し
た。t−ブチルリチウム(1.48mol/L ヘキサ
ン溶液:1.93ml)を加え、同温度で1時間撹拌し
た後、反応液に乾燥テトラヒドロフラン(5ml)に溶
かしたクロロジフェニルホスフィンオキシド(0.34
g)を−60℃以下で滴下し、同温度で1時間撹拌後、
徐々に室温に戻し、一夜放置した。テトラヒドロフラン
を減圧留去し、残渣に塩化メチレンと水を加えて抽出し
た。有機層を10%水酸化ナトリウム水溶液、水で順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去後、残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n
−ヘキサン:塩化メチレン=1:10)、更にヘキサン
−ベンゼンから再結晶し、白色板状晶の目的物(0.4
4g)を得た(収率65.9%)。 融点 132〜134℃ 元素分析(%):C32H36NO3 Pとして H−NMR(δ,CDCl3 ):1.53(3H,
s),1.87(3H,s),2.13(9H,s),
2.27(3H,s),3.50〜3.73(3H,
s),7.23〜7.76(12H,m)。
【0056】実施例63,3’−ジメトキシ−2 ,2’,4,4’−テトラ メ
チル−6−ジメチルアミ ノ−6’−ジフェニルホス フィ
ニル−1,1’−ビフ ェニルの光学分割 実施例5で得られた化合物(500mg)を光学活性カ
ラム(キラルパックOT(+)(ダイセル製))を用
い、展開溶媒n−ヘキサン−イソプロピルアルコール
(20:1)で光学分割した。前出のフラクションを集
め、濃縮し、白色結晶(50mg)を得た。 [α]D 23 :+25.3°(c,0.29,CHCl3 )。
チル−6−ジメチルアミ ノ−6’−ジフェニルホス フィ
ニル−1,1’−ビフ ェニルの光学分割 実施例5で得られた化合物(500mg)を光学活性カ
ラム(キラルパックOT(+)(ダイセル製))を用
い、展開溶媒n−ヘキサン−イソプロピルアルコール
(20:1)で光学分割した。前出のフラクションを集
め、濃縮し、白色結晶(50mg)を得た。 [α]D 23 :+25.3°(c,0.29,CHCl3 )。
【0057】実施例7(+)−3,3’−ジメト キシ−2,2’,4,4’ −
テトラメチル−6−ジメ チルアミノ−6’−ジフェ ニル
ホスフィノ−1,1’ −ビフェニルの合成 耐圧管中で、実施例6の化合物(50mg)を乾燥、脱
気したクロロベンゼン(5ml)に溶解し、トリエチル
アミン(0.38ml)、アルゴン気流、氷冷下におい
てトリクロロシラン(0.24ml)を順に加え、アル
ゴン置換した後に封管して140℃で5時間撹拌した。
反応液に氷冷下、脱気した20%水酸化ナトリウム水溶
液を白色懸濁物が溶解するまで加え、アルゴン置換した
後、70℃で30分間撹拌した。続いて室温まで冷却
し、クロロベンゼン(5ml)を追加し、有機層を分取
し、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカ
ゲルクロマトにより分離精製(トルエン)し、白色プリ
ズム晶の目的物(34mg)を得た(収率70.2
%)。 [α]D 23 :+44.4°(c,0.174,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.55(3H,
s),1.99(3H,s),2.22(3H,s),
2.27(6H,s),2.32(3H,s),3.5
9(3H,s),3.73(3H,m),6.75(1
H,s),6.93(1H,s),6.94〜7.40
(10H,m)。
テトラメチル−6−ジメ チルアミノ−6’−ジフェ ニル
ホスフィノ−1,1’ −ビフェニルの合成 耐圧管中で、実施例6の化合物(50mg)を乾燥、脱
気したクロロベンゼン(5ml)に溶解し、トリエチル
アミン(0.38ml)、アルゴン気流、氷冷下におい
てトリクロロシラン(0.24ml)を順に加え、アル
ゴン置換した後に封管して140℃で5時間撹拌した。
反応液に氷冷下、脱気した20%水酸化ナトリウム水溶
液を白色懸濁物が溶解するまで加え、アルゴン置換した
後、70℃で30分間撹拌した。続いて室温まで冷却
し、クロロベンゼン(5ml)を追加し、有機層を分取
し、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカ
ゲルクロマトにより分離精製(トルエン)し、白色プリ
ズム晶の目的物(34mg)を得た(収率70.2
%)。 [α]D 23 :+44.4°(c,0.174,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.55(3H,
s),1.99(3H,s),2.22(3H,s),
2.27(6H,s),2.32(3H,s),3.5
9(3H,s),3.73(3H,m),6.75(1
H,s),6.93(1H,s),6.94〜7.40
(10H,m)。
【0058】実施例83’−メトキシ−2’,4 ’−ジメチル−2−ニトロ −
4,6−ビス(トリフル オロメチル)−1,1’− ビフ
ェニルの合成 3−ヨード−2,6−ジメチルアニソールと1−ブロモ
−2−ニトロ−4,6−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンゼンより実施例1と同様にして微黄色プリズム晶の目
的物を得た(収率80%)。 融点 80〜81℃ 元素分析(%):C17H13F6 NO3 として H−NMR(δ,CDCl3 ):1.97(3H,
s),2.34(3H,s),3.73(3H,s),
6.75(1H,d,J=7.9Hz),7.06(1
H,d,J=7.9Hz),8.21(1H,s),
8.22(1H,s)。
4,6−ビス(トリフル オロメチル)−1,1’− ビフ
ェニルの合成 3−ヨード−2,6−ジメチルアニソールと1−ブロモ
−2−ニトロ−4,6−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンゼンより実施例1と同様にして微黄色プリズム晶の目
的物を得た(収率80%)。 融点 80〜81℃ 元素分析(%):C17H13F6 NO3 として H−NMR(δ,CDCl3 ):1.97(3H,
s),2.34(3H,s),3.73(3H,s),
6.75(1H,d,J=7.9Hz),7.06(1
H,d,J=7.9Hz),8.21(1H,s),
8.22(1H,s)。
【0059】実施例96’−ブロモ−3’−メト キシ−2’,4’−ジメチ ル
−2−ニトロ−4,6− ビス(トリフルオロメチル )−
1,1’−ビフェニル の合成 実施例8の化合物を実施例2と同様に処理することによ
り目的物を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),2.25(3H,s),3.63(3H,s),
7.17(1H,s),8.01(1H,s),8.0
2(1H,s)。
−2−ニトロ−4,6− ビス(トリフルオロメチル )−
1,1’−ビフェニル の合成 実施例8の化合物を実施例2と同様に処理することによ
り目的物を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),2.25(3H,s),3.63(3H,s),
7.17(1H,s),8.01(1H,s),8.0
2(1H,s)。
【0060】実施例102−アミノ−6’−ブロモ −3’−メトキシ−2’,
4’−ジメチル−4,6− ビス(トリフルオロメチル )
−1,1’−ビフェニル の合成 実施例9の化合物を実施例3と同様に処理することによ
り白色プリズム晶の目的物を得た。 融点 85〜86℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.90(3H,
s),2.27(3H,s),3.33(5H,s),
7.01(1H,s),7.27(2H,s)。
4’−ジメチル−4,6− ビス(トリフルオロメチル )
−1,1’−ビフェニル の合成 実施例9の化合物を実施例3と同様に処理することによ
り白色プリズム晶の目的物を得た。 融点 85〜86℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.90(3H,
s),2.27(3H,s),3.33(5H,s),
7.01(1H,s),7.27(2H,s)。
【0061】実施例116’−ブロモ−3’−メト キシ−2’,4’−ジメチ ル
−2−ジメチルアミノ− 4,6−ビス(トリフルオ ロメ
チル)−1,1’−ビ フェニルの合成 実施例10の化合物(0.8g)を37%ホルマリン
(1ml)及びギ酸(20ml)の溶液に加え、5時間
加熱還流した。減圧濃縮し、得られた残渣に10%水酸
化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。
有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n
−ヘキサン:塩化メチレン=4:1)し、白色プリズム
晶の目的物(0.82g)を得た(収率96.4%)。 融点 65〜67℃ 元素分析(%):C19H18BrF6 NOとして H−NMR(δ,CDCl3 ):1.53(3H,
s),2.23(3H,s),2.50(6H,s),
3.63(3H,s),7.17(1H,s),7.3
0(1H,s),7.47(1H,s)。
−2−ジメチルアミノ− 4,6−ビス(トリフルオ ロメ
チル)−1,1’−ビ フェニルの合成 実施例10の化合物(0.8g)を37%ホルマリン
(1ml)及びギ酸(20ml)の溶液に加え、5時間
加熱還流した。減圧濃縮し、得られた残渣に10%水酸
化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。
有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n
−ヘキサン:塩化メチレン=4:1)し、白色プリズム
晶の目的物(0.82g)を得た(収率96.4%)。 融点 65〜67℃ 元素分析(%):C19H18BrF6 NOとして H−NMR(δ,CDCl3 ):1.53(3H,
s),2.23(3H,s),2.50(6H,s),
3.63(3H,s),7.17(1H,s),7.3
0(1H,s),7.47(1H,s)。
【0062】実施例123’−メトキシ−2’,4 ’−ジメチル−2−ジメチ ル
アミノ−6’−ジフェニ ルホスフィニル−4,6− ビス
(トリフルオロメチル )−1,1’−ビフェニル の合成 実施例11の化合物を実施例5と同様に処理することに
より白色板状晶の目的物を得た(収率70.1%)。 融点 122〜124℃ 元素分析(%):C31H28F6 NO2 Pとして H−NMR(δ,CDCl3 ):1.97(3H,
s),2.04(6H,s),2.28(3H,s),
3.76(3H,s),7.26〜7.60(13H,
m)。
アミノ−6’−ジフェニ ルホスフィニル−4,6− ビス
(トリフルオロメチル )−1,1’−ビフェニル の合成 実施例11の化合物を実施例5と同様に処理することに
より白色板状晶の目的物を得た(収率70.1%)。 融点 122〜124℃ 元素分析(%):C31H28F6 NO2 Pとして H−NMR(δ,CDCl3 ):1.97(3H,
s),2.04(6H,s),2.28(3H,s),
3.76(3H,s),7.26〜7.60(13H,
m)。
【0063】実施例133’−メトキシ−2’,4 ’−ジメチル−2−ジメチ ル
アミノ−6’−ジフェニ ルホスフィニル−4,6− ビス
(トリフルオロメチル )−1,1’−ビフェニル の光学
分割 実施例12により得られた化合物を実施例6と同様に、
光学活性体分取用カラム(キラルパックOT(+)(ダ
イセル製))で、展開溶媒n−ヘキサン−イソプロピル
アルコール(20:1)で光学分割した。前出のフラク
ションを集め、濃縮し、白色結晶を得た。 [α]D 23 :+30.9°(c,0.29,CHCl3 ) HPLC分析で100%eeであった。
アミノ−6’−ジフェニ ルホスフィニル−4,6− ビス
(トリフルオロメチル )−1,1’−ビフェニル の光学
分割 実施例12により得られた化合物を実施例6と同様に、
光学活性体分取用カラム(キラルパックOT(+)(ダ
イセル製))で、展開溶媒n−ヘキサン−イソプロピル
アルコール(20:1)で光学分割した。前出のフラク
ションを集め、濃縮し、白色結晶を得た。 [α]D 23 :+30.9°(c,0.29,CHCl3 ) HPLC分析で100%eeであった。
【0064】実施例14(+)−3’−メトキシ− 2’,4’−ジメチル−2 −
ジメチルアミノ−6’− ジフェニルホスフィニル− 4,
6−ビス(トリフルオ ロメチル)−1,1’−ビ フェニ
ルの合成 実施例13の化合物を実施例7と同様に処理することに
より白色プリズム晶の目的物を得た(収率89.9
%)。 融点 164〜166℃ [α]D 23 :+58.3°(c,0.12,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.50(3H,
s),2.00(6H,s),2.20(3H,s),
3.70(3H,s),6.70〜7.40(13H,
m)。
ジメチルアミノ−6’− ジフェニルホスフィニル− 4,
6−ビス(トリフルオ ロメチル)−1,1’−ビ フェニ
ルの合成 実施例13の化合物を実施例7と同様に処理することに
より白色プリズム晶の目的物を得た(収率89.9
%)。 融点 164〜166℃ [α]D 23 :+58.3°(c,0.12,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.50(3H,
s),2.00(6H,s),2.20(3H,s),
3.70(3H,s),6.70〜7.40(13H,
m)。
【0065】実施例152−アミノ−3’−メトキ シ−2’,4’−ジメチル −
4,6−ビス(トリフル オロメチル)−1,1’− ビフ
ェニルの合成 実施例8の化合物(4.3g)を5%パラジウム炭素
(1.0g)、エタノール(50ml)の溶液中に加
え、水素雰囲気下、室温、常圧にて15時間撹拌した。
不溶物を濾去し、得られた濾液を減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘキサン:塩
化メチレン=1:2)し、目的物(2.5g)を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.90(3H,
s),2.27(3H,s),3.63(3H,s),
6.57(1H,d,J=8.0Hz),6.90(1
H,d,J=8.0Hz),6.93(1H,s),
7.20(1H,s)。
4,6−ビス(トリフル オロメチル)−1,1’− ビフ
ェニルの合成 実施例8の化合物(4.3g)を5%パラジウム炭素
(1.0g)、エタノール(50ml)の溶液中に加
え、水素雰囲気下、室温、常圧にて15時間撹拌した。
不溶物を濾去し、得られた濾液を減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘキサン:塩
化メチレン=1:2)し、目的物(2.5g)を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.90(3H,
s),2.27(3H,s),3.63(3H,s),
6.57(1H,d,J=8.0Hz),6.90(1
H,d,J=8.0Hz),6.93(1H,s),
7.20(1H,s)。
【0066】実施例162−ブロモ−3’−メトキ シ−2’,4’−ジメチル −
4,6−ビス(トリフル オロメチル)−1,1’− ビフ
ェニルの合成 実施例15の化合物(1.5g)を酢酸(5ml)に溶
解、この溶液を濃硫酸(2.6ml)に亜硝酸ナトリウ
ム(0.34g)を溶解した溶液に加えた。室温で1時
間撹拌した後、反応液を、臭化第1銅(0.8g)、4
7%臭化水素酸水溶液(3ml)の混合液に加えた。室
温で24時間撹拌後、水を加え、ベンゼン抽出した。抽
出液を10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄、ついで水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n
−ヘキサン:塩化メチレン=4:1)し、目的物(1.
6g)を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.90(3H,
s),2.37(3H,s),3.70(3H,s),
6.57(1H,d,J=8.0Hz),7.01(1
H,d,J=8.0Hz),7.87(1H,s),
8.01(1H,s)。
4,6−ビス(トリフル オロメチル)−1,1’− ビフ
ェニルの合成 実施例15の化合物(1.5g)を酢酸(5ml)に溶
解、この溶液を濃硫酸(2.6ml)に亜硝酸ナトリウ
ム(0.34g)を溶解した溶液に加えた。室温で1時
間撹拌した後、反応液を、臭化第1銅(0.8g)、4
7%臭化水素酸水溶液(3ml)の混合液に加えた。室
温で24時間撹拌後、水を加え、ベンゼン抽出した。抽
出液を10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄、ついで水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n
−ヘキサン:塩化メチレン=4:1)し、目的物(1.
6g)を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.90(3H,
s),2.37(3H,s),3.70(3H,s),
6.57(1H,d,J=8.0Hz),7.01(1
H,d,J=8.0Hz),7.87(1H,s),
8.01(1H,s)。
【0067】実施例172−ブロモ−3’−メトキ シ−2’,4’−ジメチル −
6’−ニトロ−4,6− ビス(トリフルオロメチル )−
1,1’−ビフェニル の合成 実施例16の化合物(5.9g)を80%濃硝酸(40
ml)、塩化メチレン(40ml)に加え、室温で13
時間撹拌した。塩化メチレンで抽出、有機層を順次、
水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。残渣をシリカゲルクロマト
により分離精製(n−ヘキサン:塩化メチレン=9:
1)℃で精製し、淡黄色油状物として目的物(5.4
g)を得た。 GCMS(m/z):471、473(M+ ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),2.60(3H,s),3.70(3H,s),
7.83(1H,s),7.87(1H,s),8.0
3(1H,s)。
6’−ニトロ−4,6− ビス(トリフルオロメチル )−
1,1’−ビフェニル の合成 実施例16の化合物(5.9g)を80%濃硝酸(40
ml)、塩化メチレン(40ml)に加え、室温で13
時間撹拌した。塩化メチレンで抽出、有機層を順次、
水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。残渣をシリカゲルクロマト
により分離精製(n−ヘキサン:塩化メチレン=9:
1)℃で精製し、淡黄色油状物として目的物(5.4
g)を得た。 GCMS(m/z):471、473(M+ ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),2.60(3H,s),3.70(3H,s),
7.83(1H,s),7.87(1H,s),8.0
3(1H,s)。
【0068】実施例186’−アミノ−2−ブロモ −3’−メトキシ−2’,
4’−ジメチル−4,6− ビス(トリフルオロメチル )
−1,1’−ビフェニル の合成 実施例17の化合物(1.4g)にエタノール(15m
l)、濃塩酸(6ml)、鉄(0.5g)を加え、20
時間還流後、減圧濃縮した。残渣に10%水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、アルカリ性とし、塩化メチレンを加
え、不溶物を濾去した。濾液を塩化メチレンで抽出し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘキサン:塩
化メチレン=9:1)℃で精製し、目的物(0.73
g)を得た。GCMS(m/z):441、443(M
+ )。
4’−ジメチル−4,6− ビス(トリフルオロメチル )
−1,1’−ビフェニル の合成 実施例17の化合物(1.4g)にエタノール(15m
l)、濃塩酸(6ml)、鉄(0.5g)を加え、20
時間還流後、減圧濃縮した。残渣に10%水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、アルカリ性とし、塩化メチレンを加
え、不溶物を濾去した。濾液を塩化メチレンで抽出し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘキサン:塩
化メチレン=9:1)℃で精製し、目的物(0.73
g)を得た。GCMS(m/z):441、443(M
+ )。
【0069】実施例192−ブロモ−3’−メトキ シ−2’,4’−ジメチル −
6’−(L)−N−トシ ルプロリルアミノ−4,6 −ビ
ス(トリフルオロメチ ル)−1,1’−ビフェニ ルの合
成 (L)−N−トシルプロリン(0.9g)と塩化チオニ
ル(5ml)より調製した(L)−N−トシルプロリル
クロライドをベンゼン(10ml)に溶解、これを実施
例18の化合物(1g)のピリジン(10ml)溶液に
滴下した。室温で2時間撹拌後、ベンゼンで抽出し、有
機層を順次、水、希塩酸、水で洗浄、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を高速液体クロマト
(YMCPacked Column D−SIL−7
S−7 120A SIL、n−ヘキサン:イソプロ
ピルアルコール(20:1))で分離した。前出のフラ
クションを集め、白色プリズム晶として目的物(0.1
5g)を得た。 融点 193〜195℃ [α]D 23 :+99.8°(c,0.35,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.33〜3.30
(7H,m),1.83(3H,s),2.30(6
H,s),2.33(3H,s),3.67(3H,
s),7.17(2H,d,J=8.0Hz),7.5
0(2H,d,J=8.0Hz),7.90(1H,
s),7.97(1H,s),8.13(1H,s)。
6’−(L)−N−トシ ルプロリルアミノ−4,6 −ビ
ス(トリフルオロメチ ル)−1,1’−ビフェニ ルの合
成 (L)−N−トシルプロリン(0.9g)と塩化チオニ
ル(5ml)より調製した(L)−N−トシルプロリル
クロライドをベンゼン(10ml)に溶解、これを実施
例18の化合物(1g)のピリジン(10ml)溶液に
滴下した。室温で2時間撹拌後、ベンゼンで抽出し、有
機層を順次、水、希塩酸、水で洗浄、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を高速液体クロマト
(YMCPacked Column D−SIL−7
S−7 120A SIL、n−ヘキサン:イソプロ
ピルアルコール(20:1))で分離した。前出のフラ
クションを集め、白色プリズム晶として目的物(0.1
5g)を得た。 融点 193〜195℃ [α]D 23 :+99.8°(c,0.35,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.33〜3.30
(7H,m),1.83(3H,s),2.30(6
H,s),2.33(3H,s),3.67(3H,
s),7.17(2H,d,J=8.0Hz),7.5
0(2H,d,J=8.0Hz),7.90(1H,
s),7.97(1H,s),8.13(1H,s)。
【0070】実施例20(+)−2−ブロモ−3’ −メトキシ−2’,4’− ジ
メチル−6’−ジメチル アミノ−4,6−ビス(ト リフ
ルオロメチル)−1, 1’−ビフェニルの合成 実施例19の化合物(0.15g)を10%水酸化ナト
リウム水溶液及び少量のエタノールの混合液中に加え、
8時間、80℃にて加熱還流した。反応液を冷却後、塩
化メチレンで抽出し、有機層を水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマ
トにより分離精製(n−ヘキサン:塩化メチレン=4:
1)℃で精製し、(+)−6’−アミノ−2−ブロモ−
3’−メトキシ−2’,4’−ジメチル−4,6−ビス
(トリフルオロメチル)−1,1’−ビフェニル(70
mg)を得た。これを水(3ml),エタノール(5.
8ml)、炭酸ナトリウム(0.12g),ヨウ化メチ
ル(0.10g)の混合物中に加え、7時間還流した。
反応液を減圧濃縮し、塩化メチレンで抽出した。有機層
を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘ
キサン:塩化メチレン=4:1)し、目的物(37m
g)を得た。 [α]D 23 :+51.49°(c,0.17,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.80(3H,
s),2.27(3H,s),2.37(6H,s),
3.60(3H,s),6.80(1H,s),7.8
0(1H,s),7.97(1H,s)。
メチル−6’−ジメチル アミノ−4,6−ビス(ト リフ
ルオロメチル)−1, 1’−ビフェニルの合成 実施例19の化合物(0.15g)を10%水酸化ナト
リウム水溶液及び少量のエタノールの混合液中に加え、
8時間、80℃にて加熱還流した。反応液を冷却後、塩
化メチレンで抽出し、有機層を水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマ
トにより分離精製(n−ヘキサン:塩化メチレン=4:
1)℃で精製し、(+)−6’−アミノ−2−ブロモ−
3’−メトキシ−2’,4’−ジメチル−4,6−ビス
(トリフルオロメチル)−1,1’−ビフェニル(70
mg)を得た。これを水(3ml),エタノール(5.
8ml)、炭酸ナトリウム(0.12g),ヨウ化メチ
ル(0.10g)の混合物中に加え、7時間還流した。
反応液を減圧濃縮し、塩化メチレンで抽出した。有機層
を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトにより分離精製(n−ヘ
キサン:塩化メチレン=4:1)し、目的物(37m
g)を得た。 [α]D 23 :+51.49°(c,0.17,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.80(3H,
s),2.27(3H,s),2.37(6H,s),
3.60(3H,s),6.80(1H,s),7.8
0(1H,s),7.97(1H,s)。
【0071】実施例21(+)−3’−メトキシ− 2’,4’−ジメチル−6 ’
−ジメチルアミノ−2− ジフェニルホスフィノ−4 ,6
−ビス(トリフルオロ メチル)−1,1’−ビフ ェニル
の合成 実施例20の化合物(37mg)よりクロロジフェニル
ホスフィンを使用し、実施例5と同様にして目的物(2
1mg)を得た。 融点 165〜166℃ [α]D 23 :+23.5°(c,0.12,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.23(3H,
s),2.27(3H,s),2.37(6H,s),
3.47(3H,s),6.73(1H,s),6.7
0〜7.33(10H,m),7.60(1H,s),
7.83(1H,s)。
−ジメチルアミノ−2− ジフェニルホスフィノ−4 ,6
−ビス(トリフルオロ メチル)−1,1’−ビフ ェニル
の合成 実施例20の化合物(37mg)よりクロロジフェニル
ホスフィンを使用し、実施例5と同様にして目的物(2
1mg)を得た。 融点 165〜166℃ [α]D 23 :+23.5°(c,0.12,CHCl3 ) H−NMR(δ,CDCl3 ):1.23(3H,
s),2.27(3H,s),2.37(6H,s),
3.47(3H,s),6.73(1H,s),6.7
0〜7.33(10H,m),7.60(1H,s),
7.83(1H,s)。
【0072】実施例221−(6−ブロモ−3−メ トキシ−2,4−ジメチル フ
ェニル)ナフタレン−2 −イルカルボン酸メチルの 合成 1−(3−メトキシ−2,4−ジメチルフェニル)ナフ
タレン−2−イルカルボン酸メチル(1.5g)を酢酸
(30ml)に溶解、撹拌下に臭素(0.24ml)を
加え、一晩室温にて撹拌した。反応液に塩化メチレンと
氷水を加え、抽出した。有機層を10%水酸化ナトリウ
ム水溶液、水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をn−ヘキサンで
再結晶して目的物(1.3g)を得た。 融点 97〜98℃ 元素分析(%):C21H19BrO3 として H−NMR(δ,CDCl3 ):1.73(3H,
s),2.31(6H,s),3.60(3H,s),
3.63(3H,s),6.70〜7.33(7H,
m)。
ェニル)ナフタレン−2 −イルカルボン酸メチルの 合成 1−(3−メトキシ−2,4−ジメチルフェニル)ナフ
タレン−2−イルカルボン酸メチル(1.5g)を酢酸
(30ml)に溶解、撹拌下に臭素(0.24ml)を
加え、一晩室温にて撹拌した。反応液に塩化メチレンと
氷水を加え、抽出した。有機層を10%水酸化ナトリウ
ム水溶液、水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をn−ヘキサンで
再結晶して目的物(1.3g)を得た。 融点 97〜98℃ 元素分析(%):C21H19BrO3 として H−NMR(δ,CDCl3 ):1.73(3H,
s),2.31(6H,s),3.60(3H,s),
3.63(3H,s),6.70〜7.33(7H,
m)。
【0073】実施例232−アミノ−1−(6−ブ ロモ−3−メトキシ−2, 4
−ジメチルフェニル)ナ フタレンの合成 実施例22の化合物(0.9g)を10%水酸化ナトリ
ウム水溶液(30ml)、エタノール(3ml)の溶液
に加え、2時間加熱還流した。冷却後、濃塩酸にて酸性
にし、塩化メチレンで抽出した。有機層を水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣に塩化
チオニル(20ml)を加え、1時間還流後、濃縮し
た。残渣に乾燥ベンゼンを加え、再度減圧濃縮した後、
残渣をアセトン(40ml)に溶解し、0℃に冷却し
た。反応液にアジ化ナトリウム(4g)、水(20m
l)の溶液を0℃以下にて滴下し、更に0℃で30分間
撹拌した。反応液に水(40ml)を加え、ベンゼンで
抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、1時間加
熱還流した。反応液に50%水酸化ナトリウム水溶液
(10ml)を加え、更に1時間加熱還流した。冷却
後、ベンゼンで抽出し、有機層を水洗後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトにより分離精製(塩化メチレン:n−ヘキサ
ン=3:2)し、淡黄色油状物の目的物(0.55g)
を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.87(3H,
s),2.33(3H,s),3.50(2H,br
s),3.73(3H,s),6.70〜7.80(7
H,m)。
−ジメチルフェニル)ナ フタレンの合成 実施例22の化合物(0.9g)を10%水酸化ナトリ
ウム水溶液(30ml)、エタノール(3ml)の溶液
に加え、2時間加熱還流した。冷却後、濃塩酸にて酸性
にし、塩化メチレンで抽出した。有機層を水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣に塩化
チオニル(20ml)を加え、1時間還流後、濃縮し
た。残渣に乾燥ベンゼンを加え、再度減圧濃縮した後、
残渣をアセトン(40ml)に溶解し、0℃に冷却し
た。反応液にアジ化ナトリウム(4g)、水(20m
l)の溶液を0℃以下にて滴下し、更に0℃で30分間
撹拌した。反応液に水(40ml)を加え、ベンゼンで
抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、1時間加
熱還流した。反応液に50%水酸化ナトリウム水溶液
(10ml)を加え、更に1時間加熱還流した。冷却
後、ベンゼンで抽出し、有機層を水洗後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトにより分離精製(塩化メチレン:n−ヘキサ
ン=3:2)し、淡黄色油状物の目的物(0.55g)
を得た。 H−NMR(δ,CDCl3 ):1.87(3H,
s),2.33(3H,s),3.50(2H,br
s),3.73(3H,s),6.70〜7.80(7
H,m)。
【0074】実施例241−(6−ブロモ−3−メ トキシ−2,4−ジメチル フ
ェニル)−2−ジメチル アミノナフタレンの合成 実施例23の化合物(0.55g)に水(15ml)、
エタノール(27ml)、炭酸ナトリウム(0.6
g)、ヨウ化メチル(0.5g)を加え、12時間加熱
還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水を加え、塩化
メチレンで抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトに
より分離精製(塩化メチレン:n−ヘキサン=2:3)
し、目的物(0.51g)を得た。 融点 84〜85℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),2.30(3H,s),2.57(6H,s),
3.68(3H,s),6.83〜8.00(7H,
m)。
ェニル)−2−ジメチル アミノナフタレンの合成 実施例23の化合物(0.55g)に水(15ml)、
エタノール(27ml)、炭酸ナトリウム(0.6
g)、ヨウ化メチル(0.5g)を加え、12時間加熱
還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水を加え、塩化
メチレンで抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトに
より分離精製(塩化メチレン:n−ヘキサン=2:3)
し、目的物(0.51g)を得た。 融点 84〜85℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.83(3H,
s),2.30(3H,s),2.57(6H,s),
3.68(3H,s),6.83〜8.00(7H,
m)。
【0075】実施例252−ジメチルアミノ−1− (6−ジフェニルホスフィ ニ
ル−3−メトキシ−2, 4−ジメチルフェニル)ナ フタ
レンの合成 実施例24の化合物(0.51g)を実施例5と同様に
処理することにより目的物(0.4g)を得た。 融点 90〜92℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.80(3H,
s),2.27(3H,s),2.45(6H,s),
3.73(3H,s),6.33〜7.83(7H,
m)。
ル−3−メトキシ−2, 4−ジメチルフェニル)ナ フタ
レンの合成 実施例24の化合物(0.51g)を実施例5と同様に
処理することにより目的物(0.4g)を得た。 融点 90〜92℃ H−NMR(δ,CDCl3 ):1.80(3H,
s),2.27(3H,s),2.45(6H,s),
3.73(3H,s),6.33〜7.83(7H,
m)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 9/50 C07F 9/53 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (12)
- 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一
又は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同
一又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、
R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]で表される光学活
性な軸不斉アミノホスフィン誘導体。 - 【請求項2】 前記一般式[I]においてR3 ,R5 ,
R6 及びR8 がメチル基、R4 及びR7 がメトキシ基で
ある一般式[II] 【化2】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を表す]で表される光学活性な軸不
斉アミノホスフィン誘導体。 - 【請求項3】 前記一般式[I]においてR3 及びR5
がトリフルオロメチル基、R4 が水素原子、R6 及びR
8 がメチル基、R7 がメトキシ基である一般式[III] 【化3】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を表す]で表される光学活性な軸不
斉アミノホスフィン誘導体。 - 【請求項4】 前記一般式[I]においてR3 及びR5
がメチル基、R4 がメトキシ基、R6 及びR8 がトリフ
ルオロメチル基、R7 が水素原子を表す一般式[IV] 【化4】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を表す]で表される光学活性な軸不
斉アミノホスフィン誘導体。 - 【請求項5】 前記一般式[I]においてR3 及びR5
がメチル基、R4 がメトキシ基、R6 及びR7 が相伴っ
て芳香環、R8 が水素原子を表す一般式[V] 【化5】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を表す]で表される光学活性な軸不
斉アミノホスフィン誘導体。 - 【請求項6】 一般式[VI] 【化6】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一
又は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同
一又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、
R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]で表されるアミノ
ホスフィニル誘導体。 - 【請求項7】 一般式[VI] 【化7】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一
又は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同
一又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、
R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]で表される化合物
を光学分割することを特徴とする光学活性な軸不斉アミ
ノホスフィニル誘導体。 - 【請求項8】 一般式[VI] 【化8】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一
又は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同
一又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、
R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]で表されるホスフ
ィニル誘導体を還元することを特徴とする一般式[I] 【化9】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,
R8 は前記の通り]で表される光学活性な軸不斉アミノ
ホスフィン誘導体の製造方法。 - 【請求項9】 一般式[I] 【化10】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一
又は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同
一又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、
R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]で表されるホスフ
ィニル誘導体を酸化することを特徴とする一般式[VI] 【化11】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,
R8 は前記の通り]で表される光学活性な軸不斉アミノ
ホスフィン誘導体の製造方法。 - 【請求項10】 一般式[VII] 【化12】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又は相異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロ
メチル基を、R5 及びR6 は同一又は相異なって、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基
を表すか、又はR4 とR5 、R6 とR7 が相伴って芳香
環を表し、Xはハロゲン原子を表す]で表される化合物
に一般式[VIII] 【化13】 [式中、R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又は
ハロゲン原子から選ばれる1〜5個で置換されていても
良い)又はシクロヘキシル基を、nは0又は1の数字を
示す)を、X1 はハロゲン原子を表す]で表される化合
物を作用させることを特徴とする一般式[IX] 【化14】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,
R8 ,nは前記の通り]で表される化合物の製造方法。 - 【請求項11】 一般式[X] 【化15】 [式中、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一又は相異なっ
て、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ト
リフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同一又は相異な
って、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオ
ロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、R6 とR7が相
伴って芳香環を表し、Xはハロゲン原子を表す]で表さ
れる化合物に(L)−N−トシルプロリルクロリドを作
用させ、一般式[XI] 【化16】 [式中、R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は前記の
通り]とし、これを光学分割した後に加水分解すること
を特徴とする一般式[X]で表される化合物の光学分割
方法。 - 【請求項12】 一般式[I] 【化17】 [式中、R1 はフッ素で置換されていても良い低級アル
キル基、置換されていても良いベンジル基、2個のR1
が相伴って炭素原子4もしくは5個からなる環状基を、
R2 はフェニル基(該フェニル基は、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基又はハロゲン
原子から選ばれる1〜5個で置換されていても良い)又
はシクロヘキシル基を、R3 ,R4 ,R7 ,R8 は同一
又は相異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基を、R5 及びR6 は同
一又は相異なって、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基を表すか、又はR4 とR5 、
R6 とR7 が相伴って芳香環を表す]で表される光学活
性な軸不斉アミノホスフィン誘導体を触媒の配位子とし
て用いることを特徴とする不斉合成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25767791A JP2939510B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 新規な非対称軸不斉アミノホスフィン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25767791A JP2939510B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 新規な非対称軸不斉アミノホスフィン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597880A JPH0597880A (ja) | 1993-04-20 |
JP2939510B2 true JP2939510B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=17309575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25767791A Expired - Fee Related JP2939510B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 新規な非対称軸不斉アミノホスフィン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6307087B1 (en) | 1998-07-10 | 2001-10-23 | Massachusetts Institute Of Technology | Ligands for metals and improved metal-catalyzed processes based thereon |
US6395916B1 (en) | 1998-07-10 | 2002-05-28 | Massachusetts Institute Of Technology | Ligands for metals and improved metal-catalyzed processes based thereon |
JP4747320B2 (ja) * | 2004-07-05 | 2011-08-17 | 株式会社産学連携機構九州 | アミノ化合物の光学分割剤および光学分割法 |
JP5591714B2 (ja) | 2007-12-12 | 2014-09-17 | マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー | 遷移金属触媒によるクロスカップリングのためのリガンド、およびその使用方法 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP25767791A patent/JP2939510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0597880A (ja) | 1993-04-20 |
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