JP2003531098A - アリールホスフィンの調製 - Google Patents
アリールホスフィンの調製Info
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- JP2003531098A JP2003531098A JP2000557259A JP2000557259A JP2003531098A JP 2003531098 A JP2003531098 A JP 2003531098A JP 2000557259 A JP2000557259 A JP 2000557259A JP 2000557259 A JP2000557259 A JP 2000557259A JP 2003531098 A JP2003531098 A JP 2003531098A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F9/00—Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
- C07F9/02—Phosphorus compounds
- C07F9/28—Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
- C07F9/50—Organo-phosphines
- C07F9/505—Preparation; Separation; Purification; Stabilisation
- C07F9/5063—Preparation; Separation; Purification; Stabilisation from compounds having the structure P-H or P-Heteroatom, in which one or more of such bonds are converted into P-C bonds
- C07F9/5072—Preparation; Separation; Purification; Stabilisation from compounds having the structure P-H or P-Heteroatom, in which one or more of such bonds are converted into P-C bonds from starting materials having the structure P-H
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- C07F9/50—Organo-phosphines
- C07F9/5022—Aromatic phosphines (P-C aromatic linkage)
Abstract
(57)【要約】
式R1OC-Ar-PR2R3(式中、Arはアリールまたはヘテロアリールであり、R1はアルコキシ基またはアミン基であり、および、R2およびR3はそれぞれいずれかの有機基であり、および、各基のそれぞれは任意にいずれかの非干渉基で置換されてもよい)のアリールホスフィンの調製法は、式R1OC-Ar-OSO2R4(式中、R4はアルキル、ハロアルキル、ペルハロアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリルである)のスルホニルオキシ化合物の、式HPR2R3の第一ホスフィンとの、溶媒中パラジウム触媒と塩基の存在下での反応から成る。アリールホスフィンは次いでキラルなホスフィンリガンドに容易に変換することができる。
Description
【0001】
本発明は、アリールホスフィン、特に不斉アリル基置換触媒のリガンドプレカ
ーサーまたはリガンドとして有用なアリールホスフィンの大規模調製に適した方
法に関する。
ーサーまたはリガンドとして有用なアリールホスフィンの大規模調製に適した方
法に関する。
【0002】
(発明の背景)
(1)および(2)
【化4】
のようなキラルホスフィンリガンドおよびその反対のエナンチオマーが、パラジ
ウム(O)触媒不斉アリル基置換反応に有効であることは既に示されている。概説
としては、Trost and Van Vranken, Chem Rev. (1996) 96:395を参照されたい。
US-A-5739396も参照されたい。 そのような触媒は、工業上に適用するのに、特にフサリミドビニルグリシノー
ルのようなキラルな薬剤中間体を高いエナンチオマー純度で供給するのにとりわ
け適している。この目的のために、および、風味および芳香精薬品のような他の
工業適用において、製造法の発達により、今度は大量の、例えばキログラム量ま
たはそれ以上の(1)または(2)のようなリガンドが必要とされている。つまり、
そのようなリガンドの合成のための有効かつ計測可能な方法が必要とされている
。
ウム(O)触媒不斉アリル基置換反応に有効であることは既に示されている。概説
としては、Trost and Van Vranken, Chem Rev. (1996) 96:395を参照されたい。
US-A-5739396も参照されたい。 そのような触媒は、工業上に適用するのに、特にフサリミドビニルグリシノー
ルのようなキラルな薬剤中間体を高いエナンチオマー純度で供給するのにとりわ
け適している。この目的のために、および、風味および芳香精薬品のような他の
工業適用において、製造法の発達により、今度は大量の、例えばキログラム量ま
たはそれ以上の(1)または(2)のようなリガンドが必要とされている。つまり、
そのようなリガンドの合成のための有効かつ計測可能な方法が必要とされている
。
【0003】
これらのリガンドの合成における重要な中間体は、2-ジフェニルホスフィノ-
1-ナフトエ酸およびその誘導体である。アリールトリフラートからのアリール
ホスフィンの合成に関してはいくつかの方法が文献中に開示されている。 例えば、WO-A-9312260およびUS-A-5739396は、トリメチルシリルジフェニルホ
スフィン、アリールヨーダイドおよびビス(ベンゾニトリル)パラジウムジクロラ
イドのトルエン中、還流下での反応を開示する。トリメチルシリルジフェニルホ
スフィンは高価で、容易には入手できない。この方法では並の収率(60%)しか
得られず、生成物の精製のためのシリカクロマトグラフィーを必要とする。ビス
(ベンゾニトリル)パラジウムジクロライドも高価で、高触媒ローディングを使用
する(5mol%)。
1-ナフトエ酸およびその誘導体である。アリールトリフラートからのアリール
ホスフィンの合成に関してはいくつかの方法が文献中に開示されている。 例えば、WO-A-9312260およびUS-A-5739396は、トリメチルシリルジフェニルホ
スフィン、アリールヨーダイドおよびビス(ベンゾニトリル)パラジウムジクロラ
イドのトルエン中、還流下での反応を開示する。トリメチルシリルジフェニルホ
スフィンは高価で、容易には入手できない。この方法では並の収率(60%)しか
得られず、生成物の精製のためのシリカクロマトグラフィーを必要とする。ビス
(ベンゾニトリル)パラジウムジクロライドも高価で、高触媒ローディングを使用
する(5mol%)。
【0004】
もう一つの公知の方法は、アリールトリフラートのクロロジフェニルホスフィ
ン、還元剤(亜鉛)およびニッケル触媒のDMF中、100℃での反応から成る。
Ager et al, Chem. Commun. (1997)2359を参照されたい。この方法は概して高い
触媒ローディング(4-10mol%)を必要とし、還流にて長期加熱を必要とし
得る。ニッケル触媒はかなり毒性が高く、技師の安全に対する考慮および残存物
処理、シリカ栓を通したろ過が、触媒を除去するために概して必要とされる。 Cai et al, J. Org. Chem. (1994) 59:7180-1およびUS-5399771は、適当なア
リールトリフラートをジフェニルホスフィンと共に用いるBINAPの調製を開
示する。好ましい触媒は全く反応を生じないニッケル、パラジウム触媒である。
Cai et alはDMFが唯一の十分な溶媒であると報告している。キレートホスフ
ィンも存在した。
ン、還元剤(亜鉛)およびニッケル触媒のDMF中、100℃での反応から成る。
Ager et al, Chem. Commun. (1997)2359を参照されたい。この方法は概して高い
触媒ローディング(4-10mol%)を必要とし、還流にて長期加熱を必要とし
得る。ニッケル触媒はかなり毒性が高く、技師の安全に対する考慮および残存物
処理、シリカ栓を通したろ過が、触媒を除去するために概して必要とされる。 Cai et al, J. Org. Chem. (1994) 59:7180-1およびUS-5399771は、適当なア
リールトリフラートをジフェニルホスフィンと共に用いるBINAPの調製を開
示する。好ましい触媒は全く反応を生じないニッケル、パラジウム触媒である。
Cai et alはDMFが唯一の十分な溶媒であると報告している。キレートホスフ
ィンも存在した。
【0005】
Gilbertson et al, J. Org. Chem. (1996) 61:2922-3は、アリールトリフラー
ト、特にチロシン誘導体の対応するアリールジフェニルホスフィンヘの、ジフェ
ニルホスフィンを用いた反応によるパラジウム触媒変換を開示する。溶媒はDM
SOである。パラジウムを用いても、DMF中では反応はおこらないことが報告
されている。「補足物質」には、5mol%の触媒Pd(OAC)2および1,4-
ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、すなわちキレートホスフィンそれぞれを用
いることが示されている。純粋なアリールジフェニルホスフィン生成物の単離に
は、対応する硫化ホスフィンへの変換、カラムクロマトグラフィーおよびラネー
ニッケルを用いた脱硫が必要である。 ジフェニルホスフィン、塩基、パラジウム触媒およびアリールヨーダイド(ま
たはブロマイド)の反応も、対応するトリアリールホスフィンを生じる。Werd et
al, J. Organomet. Chem. (1996), 522:69を参照されたい。しかし、リガンド(
1)または(2)の合成に関しては、2-ヨード-または2-ブロモ-1-ナフトエ酸誘
導体は容易には入手できない。
ト、特にチロシン誘導体の対応するアリールジフェニルホスフィンヘの、ジフェ
ニルホスフィンを用いた反応によるパラジウム触媒変換を開示する。溶媒はDM
SOである。パラジウムを用いても、DMF中では反応はおこらないことが報告
されている。「補足物質」には、5mol%の触媒Pd(OAC)2および1,4-
ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、すなわちキレートホスフィンそれぞれを用
いることが示されている。純粋なアリールジフェニルホスフィン生成物の単離に
は、対応する硫化ホスフィンへの変換、カラムクロマトグラフィーおよびラネー
ニッケルを用いた脱硫が必要である。 ジフェニルホスフィン、塩基、パラジウム触媒およびアリールヨーダイド(ま
たはブロマイド)の反応も、対応するトリアリールホスフィンを生じる。Werd et
al, J. Organomet. Chem. (1996), 522:69を参照されたい。しかし、リガンド(
1)または(2)の合成に関しては、2-ヨード-または2-ブロモ-1-ナフトエ酸誘
導体は容易には入手できない。
【0006】
(発明の概要)
本発明は、アリールホスフィンを調製するための既存のものに代わる発見であ
って、先行技術の限界を克服する発見に基く。詳細には、アリールスルホニルオ
キシ化合物が、ジフェニルホスフィンとパラジウム触媒を用いた交差カップリン
グ反応に、ホスフィンの有効で、大規模化可能で経済的な合成の進行を害する多
くの制限を伴わずに関係することができることが発見された。本発明は、親フェ
ノールからホスフィン(HPR2R3)を用いて容易に調製されるスルホニルオキシ
誘導体、塩基およびパラジウム触媒の、次の反応における使用に関する。: R1OC-Ar-OSO2R4→R1OC-Ar-PR2R3
って、先行技術の限界を克服する発見に基く。詳細には、アリールスルホニルオ
キシ化合物が、ジフェニルホスフィンとパラジウム触媒を用いた交差カップリン
グ反応に、ホスフィンの有効で、大規模化可能で経済的な合成の進行を害する多
くの制限を伴わずに関係することができることが発見された。本発明は、親フェ
ノールからホスフィン(HPR2R3)を用いて容易に調製されるスルホニルオキシ
誘導体、塩基およびパラジウム触媒の、次の反応における使用に関する。: R1OC-Ar-OSO2R4→R1OC-Ar-PR2R3
【0007】
R1基はアルコキシ基またはアミノ基であってもよい。R2およびR3は例えば
アリールまたはアルキルを含むいずれかの炭化水素基である。R4はハロゲン置
換を有するものを含むアリールまたはアルキル基であってもよい。 各R基のそれぞれは、任意に1またはそれ以上の非干渉基で置換されてもよい
。そのような基はそれぞれ、例えば20までの炭素原子から成る基であってもよ
い。 本発明の一つの利点は、キレートホスフィンが必要とされないことである。も
う一つの利点は、溶媒が重要ではなく、それゆえ、トルエンおよびアセトニトリ
ルのような一般の扱い易い有機溶媒を使用することができるということである。
理論により拘束されることを望むものではないが、これらの2つの要因は関連し
ている可能性がある。
アリールまたはアルキルを含むいずれかの炭化水素基である。R4はハロゲン置
換を有するものを含むアリールまたはアルキル基であってもよい。 各R基のそれぞれは、任意に1またはそれ以上の非干渉基で置換されてもよい
。そのような基はそれぞれ、例えば20までの炭素原子から成る基であってもよ
い。 本発明の一つの利点は、キレートホスフィンが必要とされないことである。も
う一つの利点は、溶媒が重要ではなく、それゆえ、トルエンおよびアセトニトリ
ルのような一般の扱い易い有機溶媒を使用することができるということである。
理論により拘束されることを望むものではないが、これらの2つの要因は関連し
ている可能性がある。
【0008】
本発明のさらなる利点は、触媒添加量が特に高い必要がないことである。例え
ば、それは概して1%未満であり、しばしば0.5%(スルホネートに関してm
ol%)未満である。特にホスフィンとスルホニルオキシ化合物の1対1の化学
量を用いてもよく、例えば0.4mol%の低い触媒添加量を用いて、生成物の
精製は比較的簡単である。 概して、本発明は、アリールホスフィンが経済的に大規模で製造されるのを可
能にする。再現可能な質の物質を高い収率で製造することができる。
ば、それは概して1%未満であり、しばしば0.5%(スルホネートに関してm
ol%)未満である。特にホスフィンとスルホニルオキシ化合物の1対1の化学
量を用いてもよく、例えば0.4mol%の低い触媒添加量を用いて、生成物の
精製は比較的簡単である。 概して、本発明は、アリールホスフィンが経済的に大規模で製造されるのを可
能にする。再現可能な質の物質を高い収率で製造することができる。
【0009】
(発明の記載)
Arは、N、OまたはSのようなヘテロ原子を有する、または有しないいずれ
かの芳香族環核、単環または多環を表してもよい。環核上のCOR1およびPR2 R3基の置換の各場所は重要であるとは考えられないが、それらは概して、任意
に他で置換されてもよく、および/またはもう一つの環または環系に縮合するベ
ンゼン環上で1,2、1,3または1,4‐関係にある。つまり、例えば、本発
明における使用のための出発物質は式:
かの芳香族環核、単環または多環を表してもよい。環核上のCOR1およびPR2 R3基の置換の各場所は重要であるとは考えられないが、それらは概して、任意
に他で置換されてもよく、および/またはもう一つの環または環系に縮合するベ
ンゼン環上で1,2、1,3または1,4‐関係にある。つまり、例えば、本発
明における使用のための出発物質は式:
【化5】
(式中、Rはいずれかの非干渉置換基であり、および/または縮合環を表す)を有
していてもよい。 Arは最も好ましくはナフチルである。R1は好ましくはアルコキシであり、
より好ましくはメトキシである。 本発明の好ましい態様は、2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエ酸およびそ
の誘導体、例えばR2およびR3が共にフェニルであり、R1OC-Arが1-カル
ボアルコキシ-2-ナフチルである化合物の調製法である。実施例1に示す反応を
参照されたい。 本発明の好ましい触媒は、パラジウム(II)塩、より好ましくは酢酸パラジウ
ム(II)である。好ましい塩基は第三アミン、より好ましくはトリエチルアミン
である。R4に関して好ましい基は、トリフルオロメチルおよびペルフルオロ-1
-ブチルを含むペルフルオロアルキル基である。 典型的には、試薬は一緒に、還流にて、適当な溶媒、例えばトルエンまたはア
セトニトリル中で、例えばおよそ16時間加熱する。溶媒はDMSOよりも揮発
性がより小さいもの、例えば125℃未満で沸騰するものであってもよい。反応
の進行はTLCにより、または、1HNMRまたは31PNMRによる分析のため
にアリコートをとることにより測定することができる。 次の実施例により本発明を説明する。調製法は出発物質を説明する。
していてもよい。 Arは最も好ましくはナフチルである。R1は好ましくはアルコキシであり、
より好ましくはメトキシである。 本発明の好ましい態様は、2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエ酸およびそ
の誘導体、例えばR2およびR3が共にフェニルであり、R1OC-Arが1-カル
ボアルコキシ-2-ナフチルである化合物の調製法である。実施例1に示す反応を
参照されたい。 本発明の好ましい触媒は、パラジウム(II)塩、より好ましくは酢酸パラジウ
ム(II)である。好ましい塩基は第三アミン、より好ましくはトリエチルアミン
である。R4に関して好ましい基は、トリフルオロメチルおよびペルフルオロ-1
-ブチルを含むペルフルオロアルキル基である。 典型的には、試薬は一緒に、還流にて、適当な溶媒、例えばトルエンまたはア
セトニトリル中で、例えばおよそ16時間加熱する。溶媒はDMSOよりも揮発
性がより小さいもの、例えば125℃未満で沸騰するものであってもよい。反応
の進行はTLCにより、または、1HNMRまたは31PNMRによる分析のため
にアリコートをとることにより測定することができる。 次の実施例により本発明を説明する。調製法は出発物質を説明する。
【0010】調製法1
メチル2-ヒドロキシ-1-ナフトエート
ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.20Kg、5.8mol、1.1eq)
を、冷却して機械的に攪拌した2-ヒドロキシ-1-ナフトエ酸(1.00Kg、5
.3mol)のメタノール溶液(3L)のスラリーに窒素下で4.5時間かけて滴
下した。添加中、内部の温度は10から15℃の間に保った。添加終了後は混合
物を室温まで暖め、16時間攪拌した。メタノールを減圧下で除去し、残存物を
酢酸エチル(5L)中で集め、攪拌しながら64℃(内部の温度)まで加熱し、次い
で再び室温まで冷却した。混合物をろ過し、個体を酢酸エチル(0.7L)で洗浄
した。酢酸エチル溶液を合わせ、減圧下で濃縮した。残存物(2.5Kg)をエタ
ノール-水(9:1、3.3L)から再結晶化し、真空下、室温にて乾燥させた。 収量0.92Kg、85%。
を、冷却して機械的に攪拌した2-ヒドロキシ-1-ナフトエ酸(1.00Kg、5
.3mol)のメタノール溶液(3L)のスラリーに窒素下で4.5時間かけて滴
下した。添加中、内部の温度は10から15℃の間に保った。添加終了後は混合
物を室温まで暖め、16時間攪拌した。メタノールを減圧下で除去し、残存物を
酢酸エチル(5L)中で集め、攪拌しながら64℃(内部の温度)まで加熱し、次い
で再び室温まで冷却した。混合物をろ過し、個体を酢酸エチル(0.7L)で洗浄
した。酢酸エチル溶液を合わせ、減圧下で濃縮した。残存物(2.5Kg)をエタ
ノール-水(9:1、3.3L)から再結晶化し、真空下、室温にて乾燥させた。 収量0.92Kg、85%。
【0011】調製法2
メチル2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(492g、1.74mol、1.1e
q)のジクロロメタン溶液(0.5L)を、-70から-50℃の内部温度に維持し
たメチル2-ヒドロキシ-1-ナフトエート(319g、1.58mol)とピリジ
ン(330ml、4.08mol、2.6eq)のジクロロメタン懸濁液(1.7
L)に、窒素下で1.5時間かけて添加した。添加終了後、混合物を室温まで暖
め、16時間攪拌し、その後、全固体を溶解した。メチルt-ブチルエーテル(M
TBE、2.5L)を添加し、沈殿を得た。固体をろ過により除去し、MTBE(
0.5L)で洗浄した。MTBE溶液を合わせ、2NのHCl水溶液(0.3L次
いで0.2L)、水(2×2.5L)および塩水(2L)で洗浄した。有機層を乾燥
させ(MgSO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残存物をトルエン(2.5L)中
に溶解し、1NのNaOH水溶液(0.5L)、水(2.5L)および塩水(1L)で
洗浄した。トルエン溶液を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。
最初、わずかに褐色のオイルである生成物を静置して結晶化した。 収量438.5g、83%
q)のジクロロメタン溶液(0.5L)を、-70から-50℃の内部温度に維持し
たメチル2-ヒドロキシ-1-ナフトエート(319g、1.58mol)とピリジ
ン(330ml、4.08mol、2.6eq)のジクロロメタン懸濁液(1.7
L)に、窒素下で1.5時間かけて添加した。添加終了後、混合物を室温まで暖
め、16時間攪拌し、その後、全固体を溶解した。メチルt-ブチルエーテル(M
TBE、2.5L)を添加し、沈殿を得た。固体をろ過により除去し、MTBE(
0.5L)で洗浄した。MTBE溶液を合わせ、2NのHCl水溶液(0.3L次
いで0.2L)、水(2×2.5L)および塩水(2L)で洗浄した。有機層を乾燥
させ(MgSO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残存物をトルエン(2.5L)中
に溶解し、1NのNaOH水溶液(0.5L)、水(2.5L)および塩水(1L)で
洗浄した。トルエン溶液を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。
最初、わずかに褐色のオイルである生成物を静置して結晶化した。 収量438.5g、83%
【0012】調製法3
メチル2-トリフルオロメタンスルホニルオキシサリチレート
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(28.4mL、169mmol、1.
1eq)を、約-40℃の内部温度に維持したメチルサリチレート(20mL、1
54mmol)およびピリジン(31mL、385mmol、2.5eq)のジク
ロロメタン溶液(150mL)に窒素下で添加した。添加終了後、混合物を室温ま
で暖め、16時間攪拌した。トルエン(150mL)を添加し、沈殿を得た。固体
をろ過により除去し、トルエン(20mL)で洗浄した。有機溶液を合わせ、2N
のHCl水溶液(2×50mL)、水(100mL)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(
100mL)および塩水(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)
、ろ過し、減圧下で濃縮した。 収率41,93g、96%。
1eq)を、約-40℃の内部温度に維持したメチルサリチレート(20mL、1
54mmol)およびピリジン(31mL、385mmol、2.5eq)のジク
ロロメタン溶液(150mL)に窒素下で添加した。添加終了後、混合物を室温ま
で暖め、16時間攪拌した。トルエン(150mL)を添加し、沈殿を得た。固体
をろ過により除去し、トルエン(20mL)で洗浄した。有機溶液を合わせ、2N
のHCl水溶液(2×50mL)、水(100mL)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(
100mL)および塩水(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)
、ろ過し、減圧下で濃縮した。 収率41,93g、96%。
【0013】調製法4
メチル2-(ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルオキシ)-1-ナフトエ
ート ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルフルオライド(19mL、106mmol
、1eq)を、約0℃の内部温度に維持したメチル2-ヒドロキシ-1-ナフトエー
ト(21.25g、105mmol、1eq)およびトリエチルアミン(15mL
、108mmol、1eq)のテトラヒドロフラン溶液(150mL)に窒素下で
添加した。添加終了後、混合物を室温まで暖め、64時間攪拌した。トルエン(
150mL)を添加し、いくらかの沈殿を得た。固体をセライトを通したろ過に
より除去し、トルエン(20mL)で洗浄した。有機溶液を合わせ、2NのHCl
水溶液(2×50mL)、水(100mL)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(100m
L)および塩水(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し
、減圧下で濃縮した。 収量48.79g、95%。
ート ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルフルオライド(19mL、106mmol
、1eq)を、約0℃の内部温度に維持したメチル2-ヒドロキシ-1-ナフトエー
ト(21.25g、105mmol、1eq)およびトリエチルアミン(15mL
、108mmol、1eq)のテトラヒドロフラン溶液(150mL)に窒素下で
添加した。添加終了後、混合物を室温まで暖め、64時間攪拌した。トルエン(
150mL)を添加し、いくらかの沈殿を得た。固体をセライトを通したろ過に
より除去し、トルエン(20mL)で洗浄した。有機溶液を合わせ、2NのHCl
水溶液(2×50mL)、水(100mL)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(100m
L)および塩水(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し
、減圧下で濃縮した。 収量48.79g、95%。
【0014】実施例1
メチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート
【化6】
メチル2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(52.7g
、158mmol、1eq)、トリエチルアミン(26.5ml、190mmol
、1.2eq)および酢酸パラジウム(0.15g、0.7mmol、0.004
eq)のアセトニトリル攪拌溶液(600ml)を窒素を用いて30分間スパージ(
sparge)した。ジフェニルホスフィン(29.4g、158mmol、1eq)を
添加し、即座に赤色の着色を見た。溶液を還流にて窒素下、17時間加熱した。
血赤色の溶液を冷却し、減圧下でその初期体積の約半分まで濃縮した。メタノー
ル(50ml)を添加し、混合物をさらにもう少し、減圧下で濃縮した。生成物を
この混合物から結晶化し、ろ過により集め、氷冷メタノール(200ml)で洗浄
し、真空下、室温にて乾燥させた。31PNMR(162mHz;CDCl3):δ-
7.8。 収量54.1g、92%。 生成物は公知の方法により、リガンド(1)または(2)またはその反対のエナン
チオマーに変換することができる。
、158mmol、1eq)、トリエチルアミン(26.5ml、190mmol
、1.2eq)および酢酸パラジウム(0.15g、0.7mmol、0.004
eq)のアセトニトリル攪拌溶液(600ml)を窒素を用いて30分間スパージ(
sparge)した。ジフェニルホスフィン(29.4g、158mmol、1eq)を
添加し、即座に赤色の着色を見た。溶液を還流にて窒素下、17時間加熱した。
血赤色の溶液を冷却し、減圧下でその初期体積の約半分まで濃縮した。メタノー
ル(50ml)を添加し、混合物をさらにもう少し、減圧下で濃縮した。生成物を
この混合物から結晶化し、ろ過により集め、氷冷メタノール(200ml)で洗浄
し、真空下、室温にて乾燥させた。31PNMR(162mHz;CDCl3):δ-
7.8。 収量54.1g、92%。 生成物は公知の方法により、リガンド(1)または(2)またはその反対のエナン
チオマーに変換することができる。
【0015】実施例2
メチル2-(ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルオキシ)-1-ナフトエ
ートからのメチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート ジフェニルホスフィン(0.51mLg、2.93mmol、1eq)をメチル
2-ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルオキシ-1-ナルトエート(1.431g、
2.95mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.45mL、3.23mmo
l、1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.
007eq)の脱気アセトニトリル攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の
着色を見た。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、
NMR分析のためにアリコートをとった。31 PNMRはジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、実施
例1に開示したものと同一の所望のトリアリルホスフィンの形成を示した。
ートからのメチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート ジフェニルホスフィン(0.51mLg、2.93mmol、1eq)をメチル
2-ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルオキシ-1-ナルトエート(1.431g、
2.95mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.45mL、3.23mmo
l、1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.
007eq)の脱気アセトニトリル攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の
着色を見た。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、
NMR分析のためにアリコートをとった。31 PNMRはジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、実施
例1に開示したものと同一の所望のトリアリルホスフィンの形成を示した。
【0016】実施例3
メチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート(溶媒としてトルエ
ン) ジフェニルホスフィン(0.72mL、4.14mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.389g、4.
16mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.64mL、4.59mmol、
1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.00
5eq)の脱気トルエン攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た
。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析
のためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、実
施例1に開示したものと同一の所望のトリアリルホスフィンの形成を示した。
ン) ジフェニルホスフィン(0.72mL、4.14mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.389g、4.
16mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.64mL、4.59mmol、
1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.00
5eq)の脱気トルエン攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た
。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析
のためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、実
施例1に開示したものと同一の所望のトリアリルホスフィンの形成を示した。
【0017】実施例4
メチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート(溶媒としてDMF
) ジフェニルホスフィン(0.72mL、4.14mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.384g、4.
14mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.64mL、4.59mmol、
1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.00
5eq)の脱気DMF攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た。
溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析の
ためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、実
施例1に開示したものと同一の所望のトリアリルホスフィンの形成を示した。
) ジフェニルホスフィン(0.72mL、4.14mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.384g、4.
14mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.64mL、4.59mmol、
1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.00
5eq)の脱気DMF攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た。
溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析の
ためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、実
施例1に開示したものと同一の所望のトリアリルホスフィンの形成を示した。
【0018】実施例5
メチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート(溶媒としてDMS
O) ジフェニルホスフィン(0.72mL、4.14mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.373g、4.
11mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.64mL、4.59mmol、
1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.00
5eq)の脱気DMSO攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た
。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析
のためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、主要生成物として所望の
トリアリールホスフィンおよび、トリアリールホスフィンの酸化物と一致するケ
ミカルシフト、δ(162MHz、CDCl3)+31.2を有する第二生成物(混
合物の約25%)の形成を示した。
O) ジフェニルホスフィン(0.72mL、4.14mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.373g、4.
11mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.64mL、4.59mmol、
1.1eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.00
5eq)の脱気DMSO攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た
。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析
のためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、主要生成物として所望の
トリアリールホスフィンおよび、トリアリールホスフィンの酸化物と一致するケ
ミカルシフト、δ(162MHz、CDCl3)+31.2を有する第二生成物(混
合物の約25%)の形成を示した。
【0019】実施例6
メチル2-ジフェニルホスフィノ-1-ナフトエート(溶媒としてアセト
ニトリル、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン添加剤を用いる) ジフェニルホスフィン(0.55mL、3.16mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.047g、3.
13mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.5mL、3.59mmol、1
.1eq)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)(0.03g
、0.07mmol、0.02eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.
02mmol、0.006eq)の脱気MeCN攪拌溶液(10mL)に添加し、
即座に赤色の着色を見た。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶
液を冷却し、NMR分析のためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、主要生成物として所望の
トリアリールホスフィンおよび、トリアリールホスフィンの酸化物と一致するケ
ミカルシフト、δ(162MHz、CDCl3)+31.2を有する第二生成物(混
合物の約32%)の形成を示した。
ニトリル、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン添加剤を用いる) ジフェニルホスフィン(0.55mL、3.16mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-1-ナフトエート(1.047g、3.
13mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.5mL、3.59mmol、1
.1eq)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)(0.03g
、0.07mmol、0.02eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.
02mmol、0.006eq)の脱気MeCN攪拌溶液(10mL)に添加し、
即座に赤色の着色を見た。溶液を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶
液を冷却し、NMR分析のためにアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、主要生成物として所望の
トリアリールホスフィンおよび、トリアリールホスフィンの酸化物と一致するケ
ミカルシフト、δ(162MHz、CDCl3)+31.2を有する第二生成物(混
合物の約32%)の形成を示した。
【0020】実施例7
メチル2-ジフェニルホスフィノベンゾエート
ジフェニルホスフィン(0.94mL、5.40mmol、1eq)を、メチル
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシベンゾエート(1.531g、5.39
mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.85mL、6.1mmol、1.1
eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.004eq
)の脱気MeCN攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た。溶液
を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析のため
にアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、所
望のトリアリールホスフィンの形成を示した。δ(162MHz、CDCl3)-3
.3。
2-トリフルオロメタンスルホニルオキシベンゾエート(1.531g、5.39
mmol、1eq)、トリエチルアミン(0.85mL、6.1mmol、1.1
eq)および酢酸パラジウム(0.005g、0.02mmol、0.004eq
)の脱気MeCN攪拌溶液(10mL)に添加し、即座に赤色の着色を見た。溶液
を還流にて窒素下17時間加熱した。血赤色の溶液を冷却し、NMR分析のため
にアリコートをとった。31 PNMRは、ジフェニルホスフィンの完全な消尽と、実質上一つの生成物、所
望のトリアリールホスフィンの形成を示した。δ(162MHz、CDCl3)-3
.3。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E
A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ
,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,
CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G
E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS
,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,
LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M
N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,
TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z
A,ZW
(72)発明者 イアン・キャンベル・レノン
イギリス、シービー4・0ダブリュージ
ー、ケンブリッジ、ミルトン・ロード、ケ
ンブリッジ・サイエンス・パーク、カイロ
テック・テクノロジー・リミテッド
Fターム(参考) 4G069 AA06 BA21A BA21B BA47A
BC72A BC72B BE08A BE08B
BE14A BE14B CB01 CB25
4H039 CA41 CA90 CD10 CD40
4H050 AA02 AD11 BA17 BA32 BA51
BB11 BB21 BB24 BB49 WA12
WA26
Claims (25)
- 【請求項1】 式: R1OC-Ar-PR2R3 (式中、Arはアリールまたはヘテロアリールであり、R1はアルコキシ基または
アミン基であり、およびR2およびR3はそれぞれいずれかの有機基であり、およ
び各基のそれぞれは任意にいずれかの非干渉基で置換されてもよい)のアリール
ホスフィンの調製法であって、式: R1OC-Ar-OSO2R4 (式中、R4はアルキル、ハロアルキル、ペルハロアルキル、アリール、アラルキ
ルまたはアルカリルである)のスルホニルオキシ化合物の式HPR2R3の第二ま
たは第一ホスフィンとの溶媒中、パラジウム触媒および塩基の存在下での反応か
ら成る調製法。 - 【請求項2】 触媒がパラジウム(II)塩である請求項1記載の方法。
- 【請求項3】 触媒が酢酸パラジウム(II)である請求項2記載の方法。
- 【請求項4】 塩基が第三アミンである前記請求項いずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項5】 塩基がトリエチルアミンである請求項4記載の方法。
- 【請求項6】 R2およびR3がそれぞれアリールまたはアルキルである前記
請求項いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 R2およびR3がそれぞれ任意に置換されるフェニルである請
求項6記載の方法。 - 【請求項8】 ArがCOR1とOSO2R4基を1,2-関係で有する前記請
求項いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項9】 スルホニルオキシ化合物が式: 【化1】 (式中、Rはいずれかの非干渉置換基であり、および/または縮合環を表す)を有
する前記請求項いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】 Arがナフチルである請求項8または請求項9記載の方法
。 - 【請求項11】 R1がアルコキシ、例えばメトキシである前記請求項いず
れか一項に記載の方法。 - 【請求項12】 アリールホスフィンが式: 【化2】 を有する請求項8記載の方法。
- 【請求項13】 R4がペルフルオロアルキルである前記請求項いずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項14】 R4がトリフルオロメチルである請求項13記載の方法。
- 【請求項15】 R4がペルフルオロ-1-ブチルである請求項13記載の方法
。 - 【請求項16】 溶媒が125℃未満の沸点を有する前記請求項いずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項17】 減圧下での溶媒の除去によりアリールホスフィンを濃縮す
ることをさらに含む請求項16記載の方法。 - 【請求項18】 溶媒が芳香族炭化水素である請求項16または請求項17
記載の方法。 - 【請求項19】 溶媒がトルエンである請求項18記載の方法。
- 【請求項20】 溶媒がアセトニトリルである請求項16または請求項17
記載の方法。 - 【請求項21】 反応混合物がキレートホスフィンを実質上含まない前記請
求項いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項22】 触媒添加量が1%未満である前記請求項いずれか一項に記
載の方法。 - 【請求項23】 触媒添加量が0.5%未満である請求項22記載の方法。
- 【請求項24】 アリールホスフィンをキラルホスフィンリガンドに変換す
るさらなるステップを含む前記請求項いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項25】 キラルホスフィンリガンドがエナンチオマーに富む式(1)
または(2)の化合物: 【化3】 またはその反対のエナンチオマーである請求項24記載の方法。
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---|---|---|---|
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